JP2013213157A - 樹脂組成物および該樹脂組成物からなる樹脂膜 - Google Patents
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Abstract
Description
R1は、シアノ、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1〜10のアルコキシであり、該アルキルおよび該アルコキシにおける任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;
W1およびW2は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜7のアルキルまたは炭素数1〜7のアルコキシであり、該アルキルおよび該アルコキシにおける任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;
Z1は、単結合、−O−、−COO−、−OCO−または−OCOO−であり;
Z2は、独立して、単結合、−COO−、−OCO−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−、−CH2CH2−COO−、−OCO−CH2CH2−または−C≡C−であり;
n1は2〜10の整数であり;n2は1〜2の整数である。
R4およびR5は、それぞれ独立して、任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよい炭素数1〜30のアルキル;任意の水素が炭素数1〜20のアルキルもしくは炭素数1〜20のアルコキシで置き換えられてもよい炭素数6〜40のアリール;前記アリールと任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよいアルキレンとで構成される炭素数7〜40のアリールアルキル;または下記式(3)で表される基であり、
A1はラジカル重合性官能基を含む基であり、
n3は0〜1000の整数であり、n3が1の場合、R4およびR5は、それぞれ下記式(3)で表される基である。
R11は、任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよい直鎖状もしくは分岐状の炭素数1〜20のアルキル;炭素数6〜20のアリール;またはアリール中の任意の水素がフッ素で置き換えられてもよい炭素数7〜20のアリールアルキルであり、
lは1〜500の整数である。
R17は、炭素数2〜20のアルキレン;炭素数5〜8のシクロアルキレン;−[(CqH2qO)t(CrH2rO)uCsH2s]−(q、r、sはそれぞれ独立に2〜6の整数であり、tは0または1であり、uは1〜30の整数である。)で表されるポリオキシアルキレン;炭素数6〜12の二価の芳香族基;−(R)a−C6H4−R’−(aは0または1であり、RおよびR’は、それぞれ炭素数1〜4のアルキレンまたは炭素数5〜8のシクロアルキレンである。)で表されるアルキレン・フェニレン;−C6H4−T−C6H4−(Tは、−CH2−、−C(CH3)2−、−CO−、−O−、−O−C6H4−C(CH3)2−C6H4−O−、−S−または−SO2−である。)で表される基;またはこれらの基の1〜3個の水素を水酸基で置換した基であり、
mは独立に0または1である。
[7] さらに溶媒を含有する項[1]〜[6]のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
[9] 項[8]に記載の樹脂膜に波長150nm〜500nmの放射線を照射することにより、樹脂膜表面に親インク領域を形成する工程(1)と、
前記工程(1)で形成された樹脂膜の親インク領域上にインクを塗布することにより、樹脂膜上にパターン膜を形成する工程(2)と
を含むパターン膜の形成方法。
なお、本明細書において、ベタ膜とは、基板表面全面が電子部品を構成する材料(インク)によって覆われている膜を表し、パターン膜とは、基板表面(本発明の樹脂組成物から形成される樹脂膜を含む)が露出している箇所と電子部品を構成する材料(インク)によって覆われている箇所とが混在している場合における、前記材料から形成されている膜をいう。また、インクとは、種々の印刷手法を利用して回路パターンを描画する際に用いられる溶液であって、電子部品を構成する導体および半導体等の材料を溶解または分散等させて含む溶液をいう。また、放射線とは、赤外線、可視光線、紫外線、X線、電子線、α線、β線、γ線等の電磁波および粒子線をいう。
本発明の樹脂組成物は、特定の構造を有する液晶性を示す重合性化合物(a−1)(以下単に「重合性化合物(a−1)」ともいう。)およびシロキサンモノマー(a−2)を含むラジカル重合性モノマーの混合物から得られる共重合体(以下「共重合体(A)」ともいう。)を含有する。また、本発明の樹脂組成物は、後述する特定の成分(B)および/または溶媒(C)を含有することが好ましい。
共重合体(A)は、重合性化合物(a−1)およびシロキサンモノマー(a−2)を含むラジカル重合性モノマーの混合物から得られる共重合体である。また、ラジカル重合性モノマーの混合物は、重合性化合物(a−1)およびシロキサンモノマー(a−2)以外のラジカル重合性モノマー(a−3)(以下「他のラジカル重合性モノマー(a−3)」という。)をさらに含んでもよい。
重合性化合物(a−1)は、下記式(1)で表される化合物である。
R1は、シアノ、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1〜10のアルコキシであり、該アルキルおよび該アルコキシにおける任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;
W1およびW2は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜7のアルキルまたは炭素数1〜7のアルコキシであり、該アルキルおよび該アルコキシにおける任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;
Z1は、単結合、−O−、−COO−、−OCO−または−OCOO−であり;
Z2は、単結合、−COO−、−OCO−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−、−CH2CH2−COO−、−OCO−CH2CH2−または−C≡C−であり;
n1は2〜10の整数であり;n2は1〜2の整数である。
ラジカル重合性モノマーの混合物における重合性化合物(a−1)の含有量は、樹脂膜中での配向性および撥インク性の発現の観点から、好ましくは10〜80重量%、より好ましくは15〜75重量%、さらに好ましくは20〜70重量%である。なお、重合性化合物(a−1)は、一種でも二種以上でもよい。
シロキサンモノマー(a−2)としては、例えば、下記式(2)で表される化合物(以下「化合物(2)」ともいう。)が挙げられる。
R4およびR5は、それぞれ独立して、任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよい炭素数1〜30のアルキル;任意の水素が炭素数1〜20のアルキルもしくは炭素数1〜20のアルコキシで置き換えられてもよい炭素数6〜40のアリール;前記アリールと任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよいアルキレンとで構成される炭素数7〜40のアリールアルキル;または下記式(3)で表される基であり、
A1はラジカル重合性官能基を含む基であり、
n3は0〜1000の整数であり、n3が1の場合、R4およびR5は、それぞれ下記式(3)で表される基である。
R11は、任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよい直鎖状もしくは分岐状の炭素数1〜20のアルキル;炭素数6〜20のアリール;またはアリール中の任意の水素がフッ素で置き換えられてもよい炭素数7〜20のアリールアルキルであり、
lは1〜500の整数である。
R4およびR5は、それぞれ独立して、メチル、エチル、プロピル、ブチルが好ましく、メチル、エチルがより好ましい。
R9およびR10は、それぞれ独立して、メチル、エチル、プロピル、ブチルが好ましく、メチル、エチルがより好ましい。
lは、好ましくは1〜400の整数であり、より好ましくは1〜300の整数である。
ラジカル重合性モノマーの混合物におけるシロキサンモノマー(a−2)の含有量は、樹脂膜の撥インク性の発現の観点から、好ましくは10〜70重量%、より好ましくは15〜65重量%、さらに好ましくは20〜60重量%である。なお、シロキサンモノマー(a−2)は、一種でも二種以上でもよい。
他のラジカル重合性モノマー(a−3)は、ラジカル重合性の官能基を有していれば、特に限定されない。ラジカル重合性の官能基としては、例えば、(メタ)アクリル、ビニル、オキセタン、オキセタニルなどが挙げられる。
なお、他のラジカル重合性モノマー(a−3)としては、硬化膜の信頼性を向上させる観点から、カルボキシルまたはヒドロキシを有するラジカル重合性モノマーが好ましい。
共重合体(A)は、ラジカル重合性モノマーの混合物を用いて、公知のラジカル重合方法、例えば、ラジカル重合性モノマーの混合物を溶媒中で、撹拌、還流してラジカル重合させる方法などにより、得ることができる。なお、重合溶媒は、そのまま後述する樹脂組成物の溶媒(C)として使用してもよい。重合温度は、通常、50〜150℃の範囲であり、重合時間は、通常、1〜24時間の範囲である。
共重合体(A)の重量平均分子量は、特に制限はないが、好ましくは4,000以上、より好ましくは5,000〜100,000、さらに好ましくは7,000〜70,000である。なお、本明細書において重量平均分子量とは、GPCにより測定した標準ポリスチレン換算の重量平均分子量である。より詳細には、GPC装置として(株)島津製作所製LC−10ATシステム、RID−6A(RI検出器)、CTO−6A(カラムオーブン)を使用し、カラムとしてPOLYMER Laboratories製THF系カラム(PLgel 5μm MIXED−Dカラム)を使用してGPC法(カラム温度:35℃、流速:1ml/min)により求めたポリスチレン換算での値である。
本発明の樹脂組成物は、特定の成分(B)として、後述する特定の化合物(b−1)〜(b−3)からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物をさらに含有することが好ましい。
化合物(b−1)は、下記式(4)で表される構造を有する化合物である。
(2-2)ビスアルケニル置換ナジイミド(b−2)
化合物(b−2)は、下記式(5)で表される化合物である。
R17は、炭素数2〜20のアルキレン;炭素数5〜8のシクロアルキレン;−[(CqH2qO)t(CrH2rO)uCsH2s]−(q、r、sはそれぞれ独立に2〜6の整数であり、tは0または1であり、uは1〜30の整数である。)で表されるポリオキシアルキレン;炭素数6〜12の二価の芳香族基;−(R)a−C6H4−R’−(aは0または1であり、RおよびR’は、それぞれ炭素数1〜4のアルキレンまたは炭素数5〜8のシクロアルキレンである。)で表されるアルキレン・フェニレン;−C6H4−T−C6H4−(Tは、−CH2−、−C(CH3)2−、−CO−、−O−、−O−C6H4−C(CH3)2−C6H4−O−、−S−または−SO2−である。)で表される基;またはこれらの基の1〜3個の水素を水酸基で置換した基であり、
mは独立に0または1である。
(2-3)1,2−キノンジアジド化合物(b−3)
化合物(b−3)は1,2−キノンジアジド化合物(b−3)である。化合物(b−3)としては、例えば、レジスト分野において感光剤として使用される化合物を用いることができ、より具体的には、
ヒドロキシベンゾフェノン化合物と1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸又は1,2−ベンゾキノンジアジド−5−スルホン酸とのエステル、
ヒドロキシベンゾフェノン化合物と1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸又は1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸とのエステル、
フェノール化合物と1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸又は1,2−ベンゾキノンジアジド−5−スルホン酸とのエステル、
フェノール化合物と1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸又は1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸とのエステル、
フェノール化合物の水酸基をアミノ基に置き換えた化合物と1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸又は1,2−ベンゾキノンジアジド−5−スルホン酸とのスルホンアミド、
フェノール化合物の水酸基をアミノ基に置き換えた化合物と1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸又は1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸とのスルホンアミドなどが挙げられる。
上記成分(B)は、親インク化を容易に行なうため、上記共重合体(A)100重量部に対して、好ましくは5〜70重量部、より好ましくは7〜60重量部、特に好ましくは10〜50重量部の量で用いられる。
本発明の樹脂組成物は溶媒(C)をさらに含有することが好ましい。溶媒(C)としては、上記共重合体(A)を溶解する溶媒が好ましく、沸点が100〜300℃である溶媒が、塗布後の良好な乾燥性の点で、より好ましい。なお、溶媒(C)は、単一の溶媒であっても、二種以上の混合溶媒であってもよい。
本発明の樹脂組成物は、樹脂組成物および樹脂膜の特性をさらに向上させるために、本発明の効果を損なわない範囲で、各種添加剤(D)を含有してもよい。添加剤(D)としては、例えば、アクリル系、スチレン系、ポリエチレンイミン系またはウレタン系の高分子分散剤;アニオン系、カチオン系、ノニオン系、フッ素系またはシリコン系の界面活性剤;シランカップリング剤等の密着性向上剤;アルコキシベンゾフェノン類等の紫外線吸収剤;ポリアクリル酸ナトリウム等の凝集防止剤;エポキシ化合物、メラミン化合物またはビスアジド化合物等の熱架橋剤;および有機カルボン酸等のアルカリ溶解性促進剤などが挙げられる。なお、添加剤(D)は一種でも二種以上でもよい。
5.樹脂組成物の調製および保存方法
本発明の樹脂組成物は、上述した成分(A)、ならびに必要に応じて成分(B)〜(D)を公知の方法により混合することにより、調製することができる。また、本発明の樹脂組成物は、樹脂組成物を安定して保存する観点から、0〜35℃で遮光して保存することが好ましく、析出物の発生を防止する観点から、保存温度が10〜30℃であることが好ましい。
本発明の樹脂組成物は、インクジェット法などによる印刷手法を用いて、基板上に所定のベタ膜やパターン膜を形成する際に、基板への塗布性を向上させるための基板の表面処理剤として好適に用いられる。
本発明の樹脂膜は、本発明の樹脂組成物(表面処理剤)を基板に塗布した後、ホットプレート等で乾燥させることにより得られる。
本発明のパターン膜の形成方法は、上述したように、本発明の樹脂膜に、波長150nm〜500nmの放射線を照射して樹脂膜表面に親インク領域を形成する工程(1)と、前記工程(1)で形成された樹脂膜の親インク領域上に、インクを塗布してパターン膜を形成する工程(2)とを含む。インクの塗布方法としては、特に限定されないが、インクジェット法が好ましい。
本発明の電子部品は、本発明の樹脂膜を有する。電子部品としては、例えば、電子回路基板、薄膜トランジスタおよび表示素子などが挙げられる。
[合成例1]共重合体(A1)の合成
攪拌器付き4つ口フラスコに、下記表1に示すように、重合溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下「PGMEA」という。)およびシクロペンタノンの1:1混合溶媒26.6g、液晶性を示す重合性化合物(a−1)として下記式(1−1)に示す化合物(Macromolecules, 26, 6132-6134 (1993)に記載の方法により合成した。)4.0g、シロキサンモノマー(a−2)として3−メタクリロキシプロピル(トリス)トリメチルシロキシシラン(商品名:TM0701、JNC(株)製、以下「TM0701」という。)7.33g、他のラジカル重合性モノマー(a−3)としてメタクリル酸(以下「MAA」という。)2.0g、重合開始剤として2,2’‐アゾビス(イソ酪酸)ジメチル(商品名:V−601、和光純薬工業(株)製、以下「V−601」という。)1.33gを仕込み、80℃の重合温度で2時間加熱して重合を行なった。
下記表1に示す成分および使用量としたこと以外は合成例1と同様の方法で、共重合体(A2)を得た。得られた共重合体(A2)の重量平均分子量は40,000であった。
下記表1に示す成分および使用量としたこと以外は合成例1と同様の方法で、共重合体(A3)を得た。得られた共重合体(A3)の重量平均分子量は41,000であった。
下記表1に示す成分および使用量としたこと以外は合成例1と同様の方法で、共重合体(A4)を得た。得られた共重合体(A4)の重量平均分子量は40,000であった。なお、シロキサンモノマー(a−2)として用いたFM0711は、α−ブチル−ω−(3−メタクリロキシプロピル)ポリジメチルシロキサン(商品名:FM0711、JNC(株)製)のことである。
下記表1に示す成分および使用量としたこと以外は合成例1と同様の方法で、比較重合体(CA1)を得た。得られた比較重合体(CA1)の重量平均分子量は20,000であった。なお、他の重合性モノマー(a−3)の一つとして用いたn−BMAは、n−ブチルメタクリレートのことであり、重合溶媒として用いたEDMは、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルのことである。
下記表1に示す成分および使用量としたこと以外は合成例1と同様の方法で、比較重合体(CA2)を得た。得られた比較重合体(CA2)の重量平均分子量は12,000であった。なお、他の重合性モノマー(a−3)として用いたCHMAはシクロへキシルメタクリレートのことであり、t−BMAはt−ブチルメタクリレートのことである。
1)樹脂組成物の調製
下記表2に示す組成(重量部)で樹脂組成物を調製した。なお、表2に示す固形分濃度となるように、溶媒(C)としてPGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)とシクロペンタノンの1:1(重量比)混合溶媒を用いた。また、成分(B)のb−1として、下記式(b−1)で表される化合物(商品名:BAC−TA、東洋合成工業(株)製)を用い、b−2として、下記式(b−2)で表される構造を有する化合物(商品名:BANI−X、丸善石油化学(株)製)を用い、b−3として、下記式(b−3)で表される化合物(商品名:AT−67、(株)三宝化学研究所製)を用いた。
ガラス基板上に各実施例で調製された樹脂組成物を3,000rpmで10秒間スピンコートし、100℃のホットプレートで3分間乾燥して、樹脂膜を形成した。
上記2)で得られた樹脂膜に、(株)トプコン製TME−150PRCを用いて、波長365nmの紫外線を300mJ/cm2の露光量で照射した。なお、露光は、波長カットフィルターを通して350nm以下の光をカットしてg、h、i線を取り出し、露光ギャップ10μmで行った。
上記2)で得られた樹脂膜上における純水の接触角を、協和界面化学(株)製DropMaster500を用いて、23℃環境下で測定した。純水着滴1秒後の値を接触角値とした。また、波長365nmの紫外線照射後の樹脂膜上における純水の接触角を、同様にして測定し、紫外線照射による親インク化を評価した。結果を表2に示す。
紫外線照射による親インク領域と撥インク領域の塗り分け性能は、ラインアンドスペース50μmのフォトマスクを介して、上記3)に記載の方法で露光し、該基板上に2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)をインクジェット法によって印刷し、得られたラインアンドスペースの幅を測定することで評価した。結果を表2に示す。なお、インクジェット印刷は、FUJIFILM Dimatix社製DMP−2831を用いて、ヘッド温度(30℃)、ピエゾ電圧(20V)、駆動周波数(5kHz)の条件で行った。
Claims (10)
- 下記式(1)で表される液晶性を示す重合性化合物(a−1)およびシロキサンモノマー(a−2)を含むラジカル重合性モノマーの混合物から得られる共重合体を含有する樹脂組成物。
R1は、シアノ、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1〜10のアルコキシであり、該アルキルおよび該アルコキシにおける任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;
W1およびW2は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜7のアルキルまたは炭素数1〜7のアルコキシであり、該アルキルおよび該アルコキシにおける任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;
Z1は、単結合、−O−、−COO−、−OCO−または−OCOO−であり;
Z2は、独立して、単結合、−COO−、−OCO−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−、−CH2CH2−COO−、−OCO−CH2CH2−または−C≡C−であり;
n1は2〜10の整数であり;n2は1〜2の整数である。] - 前記シロキサンモノマー(a−2)が、下記式(2)で表される化合物である請求項1に記載の樹脂組成物。
R4およびR5は、それぞれ独立して、任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよい炭素数1〜30のアルキル;任意の水素が炭素数1〜20のアルキルもしくは炭素数1〜20のアルコキシで置き換えられてもよい炭素数6〜40のアリール;前記アリールと任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよいアルキレンとで構成される炭素数7〜40のアリールアルキル;または下記式(3)で表される基であり、
A1はラジカル重合性官能基を含む基であり、
n3は0〜1000の整数であり、n3が1の場合、R4およびR5は、それぞれ下記式(3)で表される基である。]
R11は、任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよい直鎖状もしくは分岐状の炭素数1〜20のアルキル;炭素数6〜20のアリール;またはアリール中の任意の水素がフッ素で置き換えられてもよい炭素数7〜20のアリールアルキルであり、
lは1〜500の整数である。] - 前記ラジカル重合性モノマーの混合物が、前記重合性化合物(a−1)および前記シロキサンモノマー(a−2)以外のラジカル重合性モノマー(a−3)をさらに含む請求項1または2に記載の樹脂組成物。
- 前記式(1)中、X1が水素またはメチルであり、R1がシアノ、炭素数1〜5のアルキルまたは炭素数1〜5のアルコキシであり、W1およびW2がすべて水素であり、Z1が−O−であり、Z2が単結合であり、n2が1である請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 下記式(4)で表される構造を有する化合物(b−1)、下記式(5)で表される化合物(b−2)および1,2−キノンジアジド化合物(b−3)からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物をさらに含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
R17は、炭素数2〜20のアルキレン;炭素数5〜8のシクロアルキレン;−[(CqH2qO)t(CrH2rO)uCsH2s]−(q、r、sはそれぞれ独立に2〜6の整数であり、tは0または1であり、uは1〜30の整数である。)で表されるポリオキシアルキレン;炭素数6〜12の二価の芳香族基;−(R)a−C6H4−R’−(aは0または1であり、RおよびR’は、それぞれ炭素数1〜4のアルキレンまたは炭素数5〜8のシクロアルキレンである。)で表されるアルキレン・フェニレン;−C6H4−T−C6H4−(Tは、−CH2−、−C(CH3)2−、−CO−、−O−、−O−C6H4−C(CH3)2−C6H4−O−、−S−または−SO2−である。)で表される基;またはこれらの基の1〜3個の水素を水酸基で置換した基であり、
mは独立に0または1である。] - 前記ラジカル重合性モノマー(a−3)がカルボキシルまたはヒドロキシを有する請求項3に記載の樹脂組成物。
- さらに溶媒を含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の樹脂組成物から形成される樹脂膜。
- 請求項8に記載の樹脂膜に波長150nm〜500nmの放射線を照射することにより、樹脂膜表面に親インク領域を形成する工程(1)と、
前記工程(1)で形成された樹脂膜の親インク領域上にインクを塗布することにより、樹脂膜上にパターン膜を形成する工程(2)と
を含むパターン膜の形成方法。 - 請求項8に記載の樹脂膜を有する電子部品。
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