JP2013209972A - Egrバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン停止中に電動アクチュエータの通電を停止するものであっても、弁体の固着を防ぐことのできるEGRバルブを提供する。
【解決手段】リターンスプリングが弁体4を停止させる初期位置(自戻り位置)を「0°とは異なる開度」に設定する。これにより、エンジン停止に伴って電動アクチュエータの通電を停止しても、弁体4の開度がリターンスプリングの付勢力によって「0°とは異なる開度」に保持される。このため、デポジットαによる弁体4の固着回避のために、エンジンの停止後にECUと電動アクチュエータを作動させる必要がなくなり、エンジン停止中にバッテリが消費する不具合を回避できる。また、リターンスプリングによる弁体4の停止位置を「閉弁不感帯の範囲内」に設定することにより、仮に冷間時に弁体4が固着した場合であっても、実質的な閉弁状態を保つことができ、エンジンの始動性を確保できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジン(燃料の燃焼により動力を発生させる内燃機関)の吸気側へ戻されるEGRガス(排気ガスの一部)の量を調整するEGRバルブに関する。
(従来技術)
EGRバルブの弁体がデポジットによって固着する不具合を回避する技術として、特許文献1に開示される技術が知られている。
特許文献1の技術は、電動アクチュエータの出力を用いて、エンジンの運転停止後に、弁体を「全閉位置(EGR流路の内壁に対して弁体が垂直の位置:以下、全閉=0°と称す)より所定開度だけ開いた開度位置(0°より+側の開度)」または「全閉位置よりさらに所定開度だけ閉じた開度位置(0°より−側の開度)」に保持させるものである。
(従来技術の問題点)
EGRバルブの弁体は、内蔵するリターンスプリングによって常に0°の開度に向けて付勢されており、電動アクチュエータの通電が停止されると、全閉位置(0°)に戻される。
このため、エンジンの運転停止後に、弁体を「全閉位置より開いた開度位置」または「全閉位置よりさらに閉じた開度位置」に保持するには、
・ECU(エンジン・コントロール・ユニットの略)による電動アクチュエータの作動制御と、
・電動アクチュエータの作動に伴う電力消費と、
が必要になる。
このため、従来技術では、デポジットによる固着回避のために、エンジンの停止後にECUと電動アクチュエータを作動させておく必要があり、バッテリ寿命を縮める課題がある。
また、バッテリ消費を抑える目的で電動アクチュエータの通電を停止すると、弁体はリターンスプリングの付勢力によって全閉位置(0°)へ戻されるため、冷間時に弁体が固着する可能性が高まる。
特開2004−162665号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジン停止中に電動アクチュエータの通電を停止しても、弁体の固着を防ぐことのできるEGRバルブを提供することにある。
リターンスプリングが弁体を停止させる初期位置(自戻り位置)は、「0°とは異なる開度」に設定される。
これにより、エンジン停止に伴って電動アクチュエータの通電を停止すると、弁体がリターンスプリングによって「0°とは異なる開度」に保持される

このため、デポジットによる固着回避のために、エンジンの停止後にECUと電動アクチュエータを作動させる必要がなく、エンジンの停止中にバッテリが消費する不具合を回避できる。
また、上述したように、電動アクチュエータの通電を停止しても、弁体がリターンスプリングによって「0°とは異なる開度」に保持されるため、冷間時における弁体の固着を防止することができる。
EGRバルブの断面図である。 (a)0°における弁体の説明図、(b)初期位置の説明図である。 弁体開度に対する洩れ量のグラフである。 初期位置の説明図である。
図面を参照して[発明を実施するための形態]を説明する。
排気ガス再循環装置に用いられるEGRバルブは、
・エンジンの排気通路から吸気通路へ排気ガスの一部であるEGRガスを戻すEGR流路1が形成されるハウジング2と、
・EGR流路1に固定されたノズル3内を開閉可能な弁体4と、
・この弁体4の外周縁に形成された環状溝の内部に嵌め入れられ、全閉時にノズル3と弁体4との隙間を塞ぐシールリング5と、
・弁体4の回動位置を初期位置へ向けて付勢するリターンスプリング6と、
・このリターンスプリング6の付勢力に抗して弁体4を駆動する電動アクチュエータ7と、
を備えて構成される。
実施形態1のEGRバルブは、初期位置(リターンスプリング6による弁体4の停止位置)が、「0°とは異なる開度」で、且つ「閉弁不感帯の範囲内(シールリング5がノズル3の内壁に接してEGR流路1を塞ぐ範囲内)」に設定されるものである。
実施形態2のEGRバルブは、リターンスプリング6がシングルスプリングを採用するものであり、且つ初期位置が−10°以下のマイナス側に設定されるものである。
以下において本発明が適用された具体的な一例(実施例)を、図面を参照して説明する。実施例は、具体的な一例を開示するものであって、本発明が実施例に限定されないことは言うまでもない。
なお、以下の実施例において、上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、同一機能物を示すものである。
[実施例1]
図1〜図3を参照して実施例1を説明する。
排気ガス再循環装置は、エンジンの排出した排気ガスの一部をEGRガスとしてエンジンの吸気側に戻すことで、吸気の一部に不燃ガスであるEGRガスを混入させる周知の技術である。
排気ガス再循環装置は、排気通路を流れる排気ガスの一部を吸気通路へ戻すEGR流路1の開閉および開度調整を行うEGRバルブを備えるものであり、このEGRバルブの開度が車両の走行状態に応じてECUによって制御される。
EGRバルブは、吸気通路における高負圧発生範囲(スロットルバルブの吸気下流側)へEGRガスを戻す高圧EGRバルブであっても良いし、吸気通路における低負圧発生範囲(スロットルバルブの吸気上流側:例えばターボチャージャ搭載車両であればコンプレッサの吸気上流側)へEGRガスを戻す低圧EGRバルブであっても良い。
EGRバルブの具体的な一例を、図1を参照して説明する。
なお、以下では、図1(a)の図示上側を上、図示下側を下と称して説明するが、この上下は実施例の説明のための方向であり、限定されるものではない。
EGRバルブは、
・内部にEGR流路1の一部を形成するハウジング2と、
・EGR流路1中に配置される弁体4と、
・この弁体4と一体に回転するシャフト8と、
・このシャフト8を介して弁体4の回動位置を初期位置へ向けて付勢するリターンスプリング6と、
・シャフト8に回転力を付与して弁体4を駆動する電動アクチュエータ7と、
を備えて構成される。
ハウジング2は、アルミニウム合金のダイキャスト製であり、ハウジング2の内部に形成されるEGR流路1の内壁には、耐熱性、耐腐食性に優れた部材(例えば、ステンレス)によって設けられた円筒形状を呈したノズル3が固定配置されている。
このノズル3の内壁は、ハウジング2内のEGR流路1の内壁の一部を成す。
弁体4は、略円板形状を呈し、シャフト8の回動位置に応じてEGR流路1を開閉可能で、且つEGR流路1の開口面積を可変可能なバタフライバルブであり、EGR流路1の開口面積を可変することで吸気通路へ戻されるEGR量の調整を行うものである。
シャフト8は、弁体4をEGR流路1の内部において回転可能に支持するものである。この実施例のシャフト8の軸線は、EGR流路1の中心線(ノズル3の中心線)に対して傾斜配置される。
そして、シャフト8の下端部に弁体4が傾斜した状態で固定されるものであり、シャフト8がEGR流路1の内部で弁体4を片持ち支持するものである。
シャフト8は、EGR流路1の上側のみに配置された2つの軸受11によって回転自在に支持される。なお、軸受11は、ボールベアリング、ローラベアリング等の転がりベアリング、あるいはメタルベアリング等の滑りベアリングであり、ハウジング2に形成されたベアリング収容穴の内部に圧入等の結合手段によって固定されて、内周に挿通されたシャフト8を回転自在に支持する。
また、ハウジング2とシャフト8の間には、EGRガスの洩れ出しを防ぐシール部材12が配置される。なお、図1では、独立したシール部材12を設けているが、図1とは異なり、シール機能が組み合わされた軸受11を用いても良い。
電動アクチュエータ7は、ハウジング2の上部に配置されて、シャフト8を回動駆動するものであり、
・通電により回転動力を発生する電動モータ(例えば、通電量に応じた回転トルクを発生する周知の直流モータ)と、
・この電動モータの回転トルクを増幅してシャフト8に伝達する減速装置13(例えば、複数の歯車を組み合わせた歯車式減速機)と、
・弁体4(シャフト8)の開度を検出する回転角センサ14(例えば、シャフト8の角度を非接触で検出する磁気回転角センサ)と、
を備えて構成される。
そして、電動モータがECUによって通電制御されることで、弁体4(シャフト8)の開度、即ちエンジンに戻されるEGR量の調整が行われる。
具体的に、ECUは、マイクロコンピュータを搭載した周知の電子制御装置であり、回転角センサ14によって検出される実際の弁体4(シャフト8)の開度が、車両走行状態に応じて算出された目標開度となるように、電動モータを通電制御するように設けられている。
リターンスプリング6は、シャフト8の周囲に同軸的に配置されたねじりコイルバネであり、電動アクチュエータ7とともにハウジング2の上部に配置される。
具体的に、リターンスプリング6の下端がハウジング2に固定され、リターンスプリング6の上端が減速装置13における最終ギヤ15(シャフト8と一体に回動する部材)に固定される。
リターンスプリング6は、弁体4を初期位置(自戻り位置)に向けて付勢する。この実施例の初期位置は、「0°とは異なる開度」に設定される。即ち、電動アクチュエータ7の通電停止中は、リターンスプリング6の復元力により、弁体4が「0°とは異なる初期位置」に保持される。
なお、初期位置は、リターンスプリング6の中立点(バネの自由長状態)を用いて設定しても良いし、回動部材と固定部材の当接によるメカニカルストッパ(例えば、最終ギヤ15とハウジング2と当接箇所)を用いて設定しても良い。
エンジンの始動時には、エンジンの始動性を高めるために、EGRバルブを閉じることが要求される。このため、リターンスプリング6が弁体4を押し戻す初期位置は、閉弁位置に設定される。
ここで、図2(a)に示すように、ノズル3の内壁に対して弁体4が垂直な回動角を0°とした場合、この実施例のEGRバルブは、図2(b)に示すように、リターンスプリング6が弁体4を押し戻す初期位置が、「0°とは異なる開度」で、且つ「閉弁不感帯の範囲内」に設定される。
この「閉弁不感帯の範囲」について説明する。
弁体4は、上述したように、開度に応じてEGR量の調整を行うものであり、弁体4の外周縁には、弁体4とノズル3との隙間を無くすシールリング5が組み付けられている。
このシールリング5は、略円板形状を呈する弁体4の外周縁に、全周に亘って形成された環状溝に嵌め入れられるものである。
シールリング5は、ステンレス等の金属材料によって形成された断面が四角形状の線材(例えば、角部がR形状に面取り加工された断面が略矩形の線材)を円環状に設けたものであり、周方向の1箇所に、合口(周方向の分離部)が設けられている。なお、シールリング5は、金属材料に限定されるものではなく、耐熱性、耐油性、耐摩耗性に優れた樹脂材料によって設けても良い。
シールリング5の自由長において、合口における周方向の隙間距離は、少量離間するように設けられており、全閉位置においてシールリング5の外周縁がノズル3の内壁に押し当てられる。
このため、図2(b)に示すように、弁体4が0°に対して+側および−側に所定角度範囲内で回動しても、シールリング5の外周縁がノズル3の内壁に接して、実質的に閉弁状態が保たれる。このように、弁体4が回動しても実質的に閉弁状態が保たれる範囲が「閉弁不感帯の範囲」である。
具体的に、この実施例における「閉弁不感帯の範囲」は、図3に示すように、0°を中心とした±約5°の範囲である。
そこで、この実施例では、初期位置の狙い開度を、−5°または+5°の一方に設定している。
ここで、狙い開度に対するバラツキ範囲は、±2.4°の範囲内に抑えられる。このため、この実施例における初期位置の狙い開度は、「−5°±2.4°」または「+5°±2.4°」の一方に設定される。
(実施例1の効果1)
この実施例のEGRバルブは、上述したように、リターンスプリング6による弁体4の停止位置(初期位置)が「0°とは異なる開度」に設定される。
これにより、エンジン停止に伴って電動アクチュエータ7の通電を停止しても、弁体4がリターンスプリング6の復元力によって「0°とは異なる開度」に保持される。
このため、デポジットαによる弁体4の固着回避のために、エンジンの停止後にECUと電動アクチュエータ7を作動させる必要がなく、エンジン停止中にバッテリが消費する不具合を回避できる。
また、上述したように、電動アクチュエータ7の通電を停止しても、弁体4がリターンスプリング6の復元力によって「0°とは異なる開度」に保持されるため、冷間時に弁体4がデポジットαにより固着する不具合を防止できる。
(実施例1の効果2)
この実施例のEGRバルブは、上述したように、リターンスプリング6による弁体4の停止位置(初期位置)が、「閉弁不感帯の範囲内(具体的には、−5°〜+5°の範囲:但し0°を除く)」に設定される。
即ち、弁体4の停止位置(初期位置)が「0°とは異なる開度」であっても、実質的な閉弁状態が確保される。
このため、仮に冷間時に弁体4が固着した場合であっても、実質的な閉弁状態が保たれるため、エンジンの始動性を確保することができる。
(実施例1の効果3)
この実施例のEGRバルブは、リターンスプリング6による弁体4の停止位置(初期位置)が、EGRバルブに要求される「洩れ量許容値の半分以下の範囲内」に設定される。具体的には、上述したように、狙い開度に対するバラツキ範囲を±2.4°の範囲内に抑えることで、電動アクチュエータ7の通電停止時における洩れ量が、洩れ量許容値の半分以下に抑えられる。
このように、バラツキ範囲を考慮して、リターンスプリング6による弁体4の停止位置(初期位置)を、EGRバルブに要求される洩れ量許容値の半分以下に設定しているため、仮に冷間時に弁体4が固着した場合であっても、EGRガスの洩れ量をエンジンの燃焼に影響の無い範囲内に収めることができ、エンジンの始動性を確保することができる。
(実施例1の効果4)
この実施例のEGRバルブは、エンジンの運転中に、何らかの理由で弁体4の開度制御ができなくなった場合でも、弁体4がリターンスプリング6の付勢力によって「閉弁不感帯の範囲内(具体的には洩れ量許容値の半分以下の範囲内)」に戻される。このため、予期せぬ不具合が生じた場合でも、エンジンの燃焼状態を良好に保つことができる。
[実施例2]
図4を参照して実施例2を説明する。なお、以下の実施例2において上記実施例1と同一符号は同一機能物を示すものである。
(実施例2の背景技術)
この実施例2の特徴技術を説明する前に、この実施例2の背景技術を説明する。
従来技術の一例として、「デポジット掻き落とし」を実施する排気ガス再循環装置が知られている。
従来技術における「デポジット掻き落とし」は、エンジン停止時にECUが電動アクチュエータ7をコントロールして、
・弁体4を0°よりプラス側に回動させるプラス回動と、
・弁体4を0°よりマイナス側に回動させるマイナス回動と、
を交互に行うものである。
この「交互回動作動」により、デポジットαを掻き落として、エンジン停止中に冷えたデポジットαによって弁体4が閉弁固着する不具合や、開弁時のトルク上昇を回避することができる。
なお、効果的なデポジットαの掻き落としには、プラス回動とマイナス回動の回動範囲を±10°以上が要求される。
具体的なマイナス回動の一例として、従来技術では−12°〜−30°が実施されている。
上記「デポジット掻き落とし」を実施するためには、上述した「マイナス回動」を実施する必要がある。
このため、リターンスプリング6には、
・プラス側に回動している弁体4を0°へ戻す第1スプリングと、
・マイナス側に回動している弁体4を0°へ戻す第2スプリング(第1スプリングとは逆巻きのデフォルトスプリング)」と、
を組み合わせたダブルスプリングが採用される。
即ち、リターンスプリング6がシングルスプリングのEGRバルブでは、「デポジット掻き落とし」を実施することができなかった。
そこで、「デポジット掻き落とし」を実施可能にするためには、
・ECUによる制御内容の変更、
・リターンスプリング6のダブルスプリング化、
などが必要になる。
即ち、「デポジット掻き落とし」を実施するには、変更に伴い多大な費用と工数が必要になってしまう。
(実施例2の特徴技術)
この実施例2は、上記の問題点を回避するものであり、
・リターンスプリング6がシングルスプリングを採用し、
・ECUが「プラス回動とマイナス回動の交互作動制御」を行うことなく、
「デポジット掻き落とし」を実施するものである。
具体的に、この実施例2のEGRバルブは、リターンスプリング6が弁体4を停止させる初期位置(自戻り位置)を、「−10°以下のマイナス側(例えば、−10°〜−30°における任意の角度)」に設定するものである。
なお、初期位置は、実施例1と同様、リターンスプリング6の中立点(バネの自由長状態)によって設定するものであっても良いし、メカニカルストッパ(例えば、最終ギヤ15とハウジング2と当接箇所)を用いて設定するものであっても良い。
即ち、初期位置を0°から所定角度θだけマイナス側に設定した場合(符号、図4参照)、イグニッションスイッチがONされて、ECUが弁体4を初期位置からθだけプラス側に回動することで、弁体4が0°に設定されるものである。
なお、ECUは、弁体4を「0°から全開位置の範囲」で開度制御するものであり、イグニッションスイッチがOFFされると、リターンスプリング6のバネ力により、弁体4が0°よりマイナス側へ回動して初期位置(−10°以下のマイナス側)へ戻される。
(実施例2の効果1)
この実施例2は、イグニッションスイッチがOFFされると、リターンスプリング6のバネ力により、弁体4が「−10°以下のマイナス側」へ回動して、弁体4がマイナス側の回動範囲のデポジットαを掻き落とす。
このように、初期位置を「−10°以下のマイナス側」に設定するのみで、ECUに特別な制御を施すことなく、且つリターンスプリング6がシングルスプリングのままで「デポジット掻き落とし」を行うことができる。即ち、「デポジット掻き落とし」を低コストで実施できる。
(実施例2の効果2)
この実施例2は、初期位置が「−10°以下のマイナス側」に設定されるため、次にイグニッションスイッチがONされるまでの冷間時に、シールリング5がノズル3から離れた状態で維持される。
このため、冷間時に弁体4がデポジットαにより固着する不具合を、より確実に防ぐことができる。
本発明をEGRバルブに適用する例を示したが、排気によるデポジットαによって固着する可能性のあるウエストゲートバルブに対して本発明は利用可能性がある。
1 EGR流路
3 ノズル(EGR流路の一部)
4 弁体
6 リターンスプリング
7 電動アクチュエータ

Claims (6)

  1. エンジンの排気通路から吸気通路へ排気の一部であるEGRガスを戻すEGR流路(1)の開閉および開度調整を行う弁体(4)と、
    この弁体(4)の回動位置を初期位置へ向けて付勢するリターンスプリング(6)と、 このリターンスプリング(6)の付勢力に抗して前記弁体(4)を駆動する電動アクチュエータ(7)と、
    を具備するEGRバルブにおいて、
    前記リターンスプリング(6)が前記弁体(4)を停止させる初期位置は、
    前記EGR流路(1)の内壁に対して前記弁体(4)が垂直な回動角を0°とした場合、0°とは異なる開度に設定されることを特徴とするEGRバルブ。
  2. 請求項1に記載のEGRバルブにおいて、
    前記初期位置は、前記弁体(4)の開度が変化しても、前記弁体(4)に設けられたシールリング(5)が閉弁状態を保つ閉弁不感帯の範囲内に設定されることを特徴とするEGRバルブ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のEGRバルブにおいて、
    前記初期位置は、当該EGRバルブに要求される洩れ量許容値の半分以下の範囲内に設定されることを特徴とするEGRバルブ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のEGRバルブにおいて、
    前記初期位置は、0°とは異なる−5°〜+5°の範囲内に設定されることを特徴とするEGRバルブ。
  5. 請求項1に記載のEGRバルブにおいて、
    前記EGR流路(1)の内壁に対して前記弁体(4)が垂直な回動角0°を基準として、0°より開弁方向をプラス側、0°より開弁方向とは異なる方向をマイナス側とした場合、
    前記初期位置は、−10°以下のマイナス側に設定されることを特徴とするEGRバルブ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のEGRバルブにおいて、
    前記リターンスプリング(6)は、一方向のみに巻かれたシングルスプリングであることを特徴とするEGRバルブ。
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