JP2013206607A - 蓄電装置、車両、及び接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極タブ群と集電部材とを容易に接続できる蓄電装置、車両、及び接続方法を提供すること。
【解決手段】シート状の各電極シート23,24が積層された積層型の電極体21を備え、各正電極シート23の端部からそれぞれ延出形成された正電極タブ23aが積層されて構成される正電極タブ群28と集電端子30とが電気的に接続された二次電池10であって、電極体21は、正電極タブ23aの積層方向に隣り合う複数の正電極タブ群28を含み、各正電極タブ群28は、各正電極タブ群28を構成する全ての正電極タブ23aの基端部を各正電極タブ群28毎に湾曲させた湾曲部28aを有し、各湾曲部28aの湾曲方向は、隣り合う正電極タブ群28同士で反対方向である。
【選択図】図3

Description

本発明は、シート状の電極が積層された積層型の電極体を備えた蓄電装置、当該蓄電装置を搭載した車両、及び接続方法に関する。
従来から、蓄電装置の一種である二次電池としては、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池などがよく知られている。例えばリチウムイオン二次電池は、金属箔に活物質を含む活物質合剤を塗布して活物質層を形成した電極が層状(積層構造)をなす電極体と、電解質塩(リチウム塩)を溶解させた非水電解質と、をケースに収容した構成とされている。
このような二次電池において、電極体の端部から延出形成された電極タブ群(電極タブ)には、当該電極タブ群と、ケースの外部に配置される電極端子とを電気的に接続するための集電端子が接続されている(例えば特許文献1)。特許文献1の二次電池は、複数の電極を積層することにより、複数の電極タブが延出形成された電極体を形成するとともに、集電端子の上面及び下面にそれぞれ複数(例えば3つ)の電極タブを接続した構成とされている。
特開2011−155015号公報
しかしながら、特許文献1の二次電池では、電極を積層して電極体を形成した際に、各電極タブが電極の積層方向に対して略一定間隔となるように配置されることから、電極タブの間に集電部材や、集電部材を接続するための冶具を挿入し難い。このため、特許文献1では、電極タブ群と集電部材とを接続し難いという問題があった。
この発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、電極タブ群と集電部材とを容易に接続できる蓄電装置、車両、及び接続方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、シート状の電極が積層された積層型の電極体を備え、各前記電極の端部からそれぞれ延出形成された電極タブが積層されて構成される電極タブ群と集電部材とが電気的に接続された蓄電装置であって、前記電極体は、前記電極タブの積層方向に隣り合う複数の前記電極タブ群を含み、各電極タブ群は、各電極タブ群を構成する全ての電極タブの基端部を各前記電極タブ群毎に湾曲させた湾曲部を有し、各前記湾曲部の湾曲方向は、隣り合う前記電極タブ群同士で反対方向であることを要旨とする。
これによれば、電極体の各電極タブ群は、各電極タブ群を構成する全ての電極タブの基端部を各電極タブ群毎に湾曲させた湾曲部を有し、各湾曲部の湾曲方向は、隣り合う電極タブ群同士で反対方向である。このため、隣り合う電極タブ群において、電極タブ群と電極タブ群との間に隙間を生じさせ、電極タブ群(電極タブ)の間に集電部材や、集電部材を接続するための冶具を挿入し易くすることができる。したがって、電極タブ群と集電部材とを容易に接続できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蓄電装置において、前記各湾曲部の湾曲方向は、前記電極タブ群から見て隣り合う前記電極タブ群に向かう方向に凸となる方向の湾曲であり、前記集電部材は、隣り合う前記電極タブ群の間に配置されていることを要旨とする。
これによれば、各湾曲部の湾曲方向は、電極タブ群から見て隣り合う電極タブ群に向かう方向に凸となる方向の湾曲であり、集電部材が電極タブ群の間に配置される。このため、電極タブ群を構成する電極タブを集電部材に寄せ集めて接続する場合には、隣り合う電極タブ群と離れる方向に配置される電極タブの先端部が集電部材に対してならうように接続され、当該電極タブが大きく屈曲してしまうことを抑制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の蓄電装置において、前記各湾曲部の湾曲方向は、前記電極タブ群から見て隣り合う前記電極タブ群と離れる方向に凸となる方向の湾曲であり、前記集電部材は、隣り合う前記電極タブ群の間に配置されていることを要旨とする。
これによれば、各湾曲部の湾曲方向は、電極タブ群から見て隣り合う電極タブ群と離れる方向に凸となる方向の湾曲であり、集電部材が電極タブ群の間に配置される。このため、電極タブ群を構成する電極タブを集電部材に寄せ集めて接続する場合には、隣り合う電極タブ群に向かう方向に配置される電極タブの先端部が集電部材に対してならうように接続され、当該電極タブが大きく屈曲してしまうことを抑制できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の蓄電装置において、前記各湾曲部の湾曲方向は、前記電極タブ群から見て隣り合う前記電極タブ群に向かう方向に凸となる方向の湾曲であり、前記集電部材は複数の集電部を有し、前記集電部は隣り合う前記電極タブ群における前記電極タブ群から見て隣り合う前記電極タブ群と離れる方向側に配置されていることを要旨とする。
これによれば、各湾曲部の湾曲方向は、電極タブ群から見て隣り合う電極タブ群に向かう方向に凸となる方向の湾曲であり、集電部材は複数の集電部を有し、集電部は電極タブ群から見て隣り合う電極タブ群と離れる方向側に配置されている。このため、電極タブ群を構成する電極タブを集電部材に寄せ集めて接続する場合には、隣り合う電極タブ群と離れる方向側に配置される電極タブの先端部が集電部材に対してならうように接続され、当該電極タブが大きく屈曲してしまうことを抑制できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置において、隣り合う各前記電極タブ群のうち最も前記電極タブ群から見て隣り合う前記電極タブ群に近い側に配置される前記電極タブが突出形成された電極は、負極用の活物質層が形成された負電極であることを要旨とする。
これによれば、複数の電極を積層して積層体を形成するとともに、当該積層体を構成する電極のうち積層方向の最も外側の電極を負電極とする。そして、この積層体における負電極同士を対向させるようにして前記積層体を組み合わせることで、容易に電極体を形成することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄電装置において、前記蓄電装置は二次電池であることを要旨とする。これによれば、電極タブと集電部材とを接続し易くすることができることによって、二次電池としての生産効率を向上させることができる。
請求項7に記載の発明は、車両において、請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電装置を搭載したことを要旨とする。これによれば、二次電池としての生産効率が向上される結果、これを搭載する車両としての生産効率を向上させることができる。
請求項8に記載の発明は、シート状の電極が積層された積層型の電極体を備え、各前記電極の端部からそれぞれ延出形成された電極タブが積層されて構成される電極タブ群と、集電部材とを電気的に接続する接続方法であって、前記電極の端部から延出形成される電極タブの少なくとも基端部が前記電極の面に垂直な方向に湾曲するように癖付けする癖付け工程と、前記電極を積層する積層工程と、を含み、前記積層工程では、複数の前記電極タブ群を前記電極の積層方向に隣り合うように配置し、各前記電極タブ群を構成する全ての電極タブの基端部の湾曲方向を各前記電極タブ群毎に同一方向に揃えるとともに隣り合わせる前記電極タブ群同士で湾曲方向が反対方向となるように前記癖付けした電極を積層することを要旨とする。
これによれば、予め、電極の端部から延出形成される電極タブの少なくとも基端部が前記電極の面に垂直な方向に湾曲するように癖付けする。そして、積層工程では、複数の電極タブ群を電極の積層方向に隣り合うように配置し、各電極タブ群を構成する全ての電極タブの基端部の湾曲方向を各電極タブ群毎に同一方向に揃えるとともに隣り合わせる電極タブ群同士で湾曲方向が反対方向となるように癖付けした電極を積層する。このため、隣り合わせる電極タブ群同士で湾曲方向が反対方向となることから、隣り合う電極タブ群において、電極タブ群と電極タブ群との間に隙間を生じさせ、電極タブ群(電極タブ)の間に集電部材や、集電部材を接続するための冶具を挿入し易くすることができる。したがって、電極タブ群と集電部材とを容易に接続できる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の接続方法において、前記癖付け工程は、前記電極をロール状に捲回して行うことを要旨とする。
これによれば、例えば電極を保管するためにロール状に捲回した際に付けられた癖を利用することができる。したがって、特別な工程を設けることなく、電極タブの基端部側が湾曲するように癖付けできる。
本発明によれば、電極タブ群と集電部材とを容易に接続できる。
二次電池を模式的に示す斜視図。 電極体を構成する正電極シート、負電極シート、及びセパレータを模式的に示す分解斜視図。 図1に示すA−A線断面図。 二次電池の製造方法(製造手順)を説明するためのフローチャート。 電極ロールを模式的に示す斜視図。 積層体の形成方法を模式的に示す模式図。 電極タブ群と集電端子との接続方法を模式的に示す斜視図。 別の実施形態における二次電池を模式的に示す断面図。 別の実施形態における二次電池を模式的に示す断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1に示すように、車両(例えば産業車両や乗用車両)に搭載される二次電池10は、全体として扁平な略直方体状をなすケース11を備えている。ケース11は、有底筒状(本実施形態では四角筒状)に形成された本体部材12、及び本体部材12の開口部12aを密閉するように、本体部材12に組み付けられる平板状(本実施形態では矩形平板状)をなす蓋部材13から形成されている。本体部材12、及び蓋部材13は、何れも金属(例えばステンレスやアルミニウムなど)から形成されている。以下の説明では、矢印Y1に示すケース11の長手方向を左右方向と示し、矢印Y2に示すケース11の高さ方向を上下方向と示し、矢印Y3に示すケース11の短手方向を前後方向と示す。
蓋部材13の外面(上面)には、円柱状(略円柱状)をなす正極端子15、及び負極端子16が突出するように設けられている。正極端子15及び負極端子16は、ケース11(本体部材12及び蓋部材13)と絶縁されている。
また、ケース11には、左右方向に扁平な直方体状(略直方体状)をなす電極体21が収容(収納)されている。この電極体21は、シート状の電極としての正電極シート23及び負電極シート24が間にセパレータ22を挟んだ状態で積層された積層型の電極体である。より詳しく言えば、電極体21は、正電極シート23及び負電極シート24を間にセパレータ22を挟んだ状態で積層した第1積層体25a及び第2積層体25bをさらに積層して形成されている。なお、電極体21は、絶縁材料からなる図示しない絶縁袋に覆われた状態でケース11に収容されている。また、ケース11内には、例えばリチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池というように、二次電池10の種類に応じた電解質が充填されている。
図2に示すように、正電極シート23及び負電極シート24は、矩形のシート状をなす金属箔(金属シート)26aを備えている。金属箔26aは、例えばリチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池というように、二次電池10の種類に応じた金属により形成される。また、金属箔26aに用いられる金属は、正電極シート23と、負電極シート24とでも異なる。
また、各金属箔26aの両表面(前面及び後面)には、各金属箔26aの上端部Eから左右方向の全幅にわたって一定幅で設定された非塗布領域26bを除き、その全面に活物質(活物質合剤)が塗布され、活物質層27が形成されている。なお、金属箔26aには、二次電池10の種類に応じた活物質が塗布される。また、金属箔26aに塗布される活物質は、正電極シート23と、負電極シート24とでも異なる。
また、正電極シート23の上端部Eのうち左側には、矩形(略矩形)をなす電極タブとしての正電極タブ23aが上方(蓋部材13側)に向かって延出形成されている。一方、負電極シート24の上端部Eのうち右側には、矩形(略矩形)をなす電極タブとしての負電極タブ24aが上方に向かって延出形成されている。正電極タブ23a及び負電極タブ24aの表面には、活物質層27が形成されていない。したがって、正電極タブ23a及び負電極タブ24aは、非塗布領域26bの一部をなしているともいえる。
なお、図2では、正電極タブ23a及び負電極タブ24aを平面状に記載しているが、後述するように実際には湾曲した形状をなしている。また、セパレータ22は、絶縁性を有する樹脂材料からなり、極めて微細な空孔構造をなす矩形の多孔性シートとされている。
また、各積層体25a,25bは、それぞれセパレータ22を介在させた状態で正電極シート23及び負電極シート24を前後方向(厚さ方向)に積層して形成されている。より詳しく言えば、各積層体25a,25bにおいて、正電極シート23及び負電極シート24は、…→正電極シート23→負電極シート24→正電極シート23…のように、交互に配置されている。
本実施形態の各積層体25a,25bを構成する電極シート23,24のうち、矢印Y3に示す各積層体25a,25b(電極シート23,24)の積層方向において最も外側に配置される電極シートは、一方が正電極シート23とされている一方で、他方が負電極シート24とされている。以下の説明では、各積層体25a,25bにおいて、各積層体25a,25bを構成する電極シート23,24のうち、積層方向の最も外側に負電極シート24が配置された側の面を負極面M1と示し、正電極シート23が配置された側の面を正極面M2と示す。なお各積層体25a,25bでは、積層方向の最も外側(最前面及び最後面)にもセパレータ22が配置されている。
また、図1に示すように、各積層体25a,25bでは、電極シート23,24を積層することにより、各積層体25a,25bにおける上端部Eのうち左側から上方に向かって、複数の正電極タブ23aが積層されて構成される電極タブ群としての正電極タブ群28がそれぞれ延出形成されている。同様にして、各積層体25a,25bでは、電極シート23,24を積層することにより、各積層体25a,25bにおける上端部Eの右側から上方に向かって、複数の負電極タブ24aが積層されて構成される電極タブ群としての負電極タブ群29がそれぞれ延出形成されている。
また、図3に示すように、各積層体25a,25bは、負極面M1が相互に対向して隣り合うように積層されて電極体21を形成している。換言すれば、電極体21において隣り合う積層体25a,25bのうち最も対向面側には、負電極シート24が対向するように配置されている。本実施形態では、前後方向が各積層体25a,25bの対向方向となる。
このように、本実施形態の電極体21は、電極体21における積層方向(正電極タブ23a及び負電極タブ24aの積層方向)に隣り合う複数の正電極タブ群28、及び複数の負電極タブ群29(各積層体25a,25b)を含んで構成される。そして、電極体21では、隣り合う各電極タブ群28,29(各積層体25a,25b)のうち最も正電極タブ群28(負電極タブ群29)から見て隣り合う正電極タブ群28(負電極タブ群29)に近い側に配置される電極タブが突出形成された電極シートは、負電極シート24である。
また、図1に示すように、本実施形態の二次電池10において、正電極タブ群28(正電極タブ23a)と、正極端子15とは、集電部材としての集電端子30によって電気的に接続されている。また、正電極タブ群28(負電極タブ24a)と、負極端子16とは、集電部材としての集電端子31によって電気的に接続されている。
本実施形態の集電端子31は、集電端子30と同一構成(形状)であるとともに、集電端子31と負電極タブ群29(負電極タブ24a)との接続構造は、集電端子30と正電極タブ群28(正電極タブ23a)との接続構造と左右対称である。したがって、以下の説明では、主に集電端子30の構成、及び集電端子30と正電極タブ群28(正電極タブ23a)との接続構造について詳しく説明し、集電端子31の構成、及び集電端子31と負電極タブ群29(負電極タブ24a)との接続構造についてはその説明を省略又は簡略する。
図3に示すように、本実施形態の集電端子30は、金属(例えばアルミニウムや銅)からなり、正電極タブ群28(正電極タブ23a)の延出方向に沿って、且つ各正電極タブ群28(正電極タブ23a)の面方向に沿って延びる平板状に形成されている。集電端子30の基端部(上端部)は、正極端子15のうちケース11の外側に突出する上端部とは反対側の下端部に接合され、電気的に接続されている。なお、本実施形態において各集電端子30,31は、ケース11(本体部材12及び蓋部材13)から絶縁された状態で蓋部材13の下面(内面)に固定されている。
また、集電端子30は、各積層体25a,25bにそれぞれ形成された正電極タブ群28の間において、正電極タブ群28を接続するための接続面30aが正電極タブ群28の面方向に沿って配置されるように挿入されている。本実施形態では、集電端子30の両面(前面及び後面)に接続面30aが設けられている。
各正電極タブ群28は、集電端子30の接続面30aに対してそれぞれ接続(接合)されている。詳しく説明すると、各正電極タブ群28は、集電端子30(接続面30a)側にそれぞれ寄せ集めた(寄り合わせた)状態で、例えば超音波溶接や、抵抗溶接(スポット溶接)によって接合されている。
そして、各積層体25a,25bにそれぞれ形成された正電極タブ群28は、各正電極タブ群28を構成する全ての正電極タブ23aの基端部を各正電極タブ群28毎に湾曲させた湾曲部28aを有する。
詳しく説明すると、第1積層体25aの湾曲部28aは、第1積層体25aの正電極タブ群28をなす全ての正電極タブ23aの基端部を、第2積層体25bとは反対側に湾曲させて(撓ませて)形成されている。同様に、第2積層体25bの湾曲部28aは、第2積層体25bの正電極タブ群28をなす全ての正電極タブ23aの基端部側を、第1積層体25aとは反対側に湾曲させて(撓ませて)形成されている。
したがって、各湾曲部28aの湾曲方向は、隣り合う正電極タブ群28、換言すれば各積層体25a,25b同士で反対方向である。そして、各湾曲部28aの湾曲方向は、各積層体25a,25bにおいて、一方の正電極タブ群28から見て隣り合う正電極タブ群28に向かう方向(近接する方向)に凸となる方向の湾曲である。
同様に、図1に示すように、各積層体25a,25bにそれぞれ形成された負電極タブ群29は、各負電極タブ群29を構成する負電極タブ24aの基端部側を湾曲させた湾曲部29aを有している。なお、本実施形態において、各負電極タブ群29の湾曲部29aは、負電極タブ24aの基端部側を湾曲させて形成されている点を除いて正電極タブ群28の湾曲部28aと同一構成とされている。したがって、本実施形態の各積層体25a,25bは、各積層体25a,25bの積層方向において対称に構成されている。
次に、上記のように構成した二次電池10(電極体21)の製造方法について、その作用とともに説明する。
図4に示すように、最初に帯状(長尺のシート状)をなす金属箔26aの両表面に対して活物質(活物質合剤)を塗布する塗布工程を行う(ステップS1)。図5に示すように、塗布工程では、金属箔26aの長さ方向(矢印Y4に示す)に非塗布領域26bを挟んで活物質層27を間欠的に形成する。なお、活物質層27(非塗布領域26b)は、帯状をなす金属箔26aにおける幅方向(矢印Y5に示す)の全幅にわたって形成するとともに、金属箔26aの長さ方向における形成位置を両面で一致させて形成する。
次に、活物質層27を形成した金属箔26aを例えばロールプレス機などを用いて加熱しながらプレスして活物質層27を圧縮し、帯状の正電極シート23、及び帯状の負電極シート24をそれぞれ得る。
次に、図4に示すように、帯状の各電極シート23,24をそれぞれ捲き取り装置などによって捲き取ることにより、帯状の各電極シート23,24を個別にロール状に捲回して電極ロール35を形成する捲き取り工程を行う(ステップS2)。
図5に示すように、電極ロール35は、当該電極ロール35の状態で次工程を行う迄の間、保存(保管)することができる。このため、帯状の各電極シート23,24を電極ロール35としない場合と比較して、各電極シート23,24の保管(保存)スペースを小さくすることができるとともに、運搬を容易にすることができる。そして、帯状の各電極シート23,24は、電極ロール35とされている間に当該電極ロール35の周方向に沿って湾曲するように癖付けされる。
次に、図4に示すように、帯状の各電極シート23,24をそれぞれ打ち抜き加工することにより、矩形の各電極シート23,24を形成する打ち抜き工程を行う(ステップS3)。図5に示すように、帯状の各電極シート23,24における打ち抜き位置36は、帯状の各電極シート23,24にそれぞれ形成した非塗布領域26bを打ち抜くことにより、電極タブ23a,24aが各々形成される位置に調節される。
ここで、第1積層体25aに用いられる正電極シート23と、第2積層体25bに用いられる正電極シート23とは、正電極タブ23aの湾曲方向が反対方向である点を除いて同一構成である。このため、打ち抜き工程(ステップS3)では、第1積層体25a用の正電極シート23と、第2積層体25b用の正電極シート23とを、帯状をなす正電極シート23(電極ロール35)の幅方向において対称に打ち抜き加工して形成する。第1積層体25a用の負電極シート24、及び第2積層体25b用の負電極シート24についても同様である。
このように、本実施形態では、電極ロール35とすることで付けられた湾曲する癖を、例えばプレスなどによって取り除くことなく打ち抜き加工して矩形の各電極シート23,24を形成している。このため、図6に示すように、切り出された各電極シート23,24は、電極ロール35の周方向に沿って湾曲する癖が残存した状態とされている。
したがって、本実施形態では、上述した捲き取り工程(ステップS2)が、正電極タブ23aの少なくとも基端部が正電極シート23の面に垂直な方向に湾曲するように癖付けする癖付け工程となる。また、捲き取り工程(ステップS2)が、負電極タブ24aの少なくとも基端部が負電極シート24の面に垂直な方向に湾曲するように癖付けする癖付け工程となる。そして、本実施形態では、電極ロール35を形成する捲き取り工程と、癖付け工程とを兼ねることで、別途癖付け工程を行う場合と比較して、作業時間(工数)が長くなることを好適に抑制している。
次に、図4に示すように、セパレータ22を介在させた状態で、正電極シート23→負電極シート24→正電極シート23→…→正電極シート23→負電極シート24の順に、セパレータ22、及び各電極シート23,24を積層して積層体25a,25bを各々形成する積層工程を行う(ステップS4)。この積層工程において、第1積層体25aを形成する場合には、第1積層体25a用の各電極シート23,24を積層する一方で、第2積層体25bを形成する場合には、第2積層体25b用の各電極シート23,24を積層する。
詳しく説明すると、図6に示すように、積層工程では、全ての各電極シート23,24を、正極面M2側(負極面M1とは反対側)に湾曲させるように積層する。即ち、積層工程では、正電極タブ群28を構成する全ての正電極タブ23aの基端部の湾曲方向を正電極タブ群28毎に同一方向に揃えるとともに、負電極タブ群29を構成する全ての負電極タブ24aの基端部の湾曲方向を負電極タブ群29毎に同一方向に揃える。
このため、各積層体25a,25bの上端部Eには、全ての正電極タブ23aを同一方向に湾曲させた正電極タブ群28、及び全ての負電極タブ24aを同一方向に湾曲させた負電極タブ群29が延出形成される。また、各積層体25a,25bにおいて、正電極タブ群28と負電極タブ群29と同一方向に湾曲される。なお、正電極タブ群28及び負電極タブ群29の湾曲方向は、第1積層体25aと第2積層体25bとで反対方向となる。
そして、図7に示すように、負極面M1が相互に対向して隣り合うように、各積層体25a,25bを積層して電極体21を形成する。換言すれば、積層工程では、複数の正電極タブ群28、及び複数の負電極タブ群29を電極体21における積層方向に隣り合うように配置するとともに、隣り合わせる正電極タブ群28同士、及び隣り合わせる負電極タブ群29同士で湾曲方向が反対方向となるように各積層体25a,25b(各電極シート23,24)を積層する。
これにより、電極体21の上端部Eに形成された各正電極タブ群28は、正電極タブ群28から見て隣り合う正電極タブ群28に向かう方向に凸となるように湾曲した状態となる。同様に、電極体21の上端部Eに形成された各負電極タブ群29は、負電極タブ群29から見て隣り合う負電極タブ群29に向かう方向に凸となるように湾曲した状態となる。即ち、電極体21において、正電極タブ群28及び負電極タブ群29の湾曲方向は、各積層体25a,25bで反対方向となる。このため、本実施形態の電極体21では、各正電極タブ群28の間、及び各負電極タブ群29の間に空間(隙間)Sが形成される。
そして、図4に示すように、集電端子30を各正電極タブ群28の間に、集電端子31を各負電極タブ群29の間に挿入し、配置する挿入工程を行う(ステップS5)。詳しく説明すると、図7に示すように、挿入工程では、各正電極タブ群28の間に形成された空間Sに集電端子30を挿入し、各正電極タブ群28の間に集電端子30を配置する。このとき集電端子30は、接続面30aの各々が各正電極タブ群28の面方向に沿うように配置する。また、挿入工程では、各負電極タブ群29の間に形成された空間Sに集電端子31を挿入し、各負電極タブ群29の間に集電端子31を配置する。このとき、集電端子31は、接続面31aの各々が各負電極タブ群29の面方向に沿うように配置する。
このように、本実施形態の電極体21では、予め湾曲するように癖付けした各電極シート23,24を積層して各積層体25a,25bを形成するとともに、この各積層体25a,25bを組み合わせて電極体21を形成することで各正電極タブ群28の間、及び各負電極タブ群29の間に空間Sを容易に設けることができる。そして、各正電極タブ群28の間に形成された空間Sに集電端子30を挿入することで、各正電極タブ群28の間に集電端子30を容易に配置できる。同様に、各負電極タブ群29の間に集電端子31を容易に配置できる。
例えば、予め癖付けしていない電極シート23,24を積層して電極体21を形成した場合には、層状をなす複数の正電極タブ23aを前後方向に分割して2つの正電極タブ群28を形成し、この2つの正電極タブ群28の間に空間Sを形成する必要がある。しかしながら、癖付けされていない複数の正電極タブ23aを分割しつつ寄せ集める場合には、各正電極タブ23aに対して均等に力を加えることが難しく、特定の正電極タブ23aに集中して力が加わった場合に、金属箔26aにおける活物質層27が形成された領域と非塗布領域26bとの境界部分に負荷を与えてしまう虞がある。このような問題は、負電極タブ群29を形成しようとする場合についても同様に生じ得る。
これに対して本実施形態では、予め湾曲するように癖付けした正電極シート23を積層することにより、各積層体25a,25bに正電極タブ群28を形成している。このため、本実施形態では、各積層体25a,25bを組み合わせることで、電極体21に2つの正電極タブ群28を形成できるとともに、同時に各正電極タブ群28の間に空間Sを設けることができる。同様に、本実施形態では、予め湾曲するように癖付けした負電極シート24を積層することにより、各積層体25a,25bに負電極タブ群29を形成している。したがって、本実施形態では、正電極タブ群28及び負電極タブ群29を形成する際に金属箔26aが負荷により破損してしまうことを好適に抑制できるとともに、各電極タブ群28,29を形成する分だけ、作業時間(工数)が長くなることを抑制している。
次に、図4に示すように、集電端子30と各正電極タブ群28、及び集電端子31と負電極タブ群29を接合する接合工程を行う(ステップS6)。図3に示すように、接合工程では、集電端子30の各接続面30aに対してそれぞれ正電極タブ群28を寄せ集めつつ接合する。この場合、集電端子30の各接続面30aには、各積層体25a,25bの対向面とは反対(隣り合う正電極タブ群28と離れる方向側)側に配置される正電極タブ23aの先端部側が接続面30aに対してならうように接合される。
このため、各正電極タブ23aにおいて、接続面30aとの接合部37と、当該接合部37とは異なる部分とがなす角度θは、各積層体25a,25bの対向方向の外側に配置される正電極タブ23aのほうが、内側に配置される正電極タブ23aよりも180°に近くなる。負電極タブ群29と集電端子31との接合についても同様である。したがって、本実施形態では、各積層体25a,25bの対向面とは反対側に配置される正電極タブ23a及び負電極タブ24aが大きく屈曲してしまうことを抑制できる。
そして、図3に示すように、各積層体25a,25bに形成された正電極タブ群28には、接合部37とは異なる部分(基端部側)について湾曲する癖が残存することにより湾曲部28aが形成される。同様に、図1に示すように、各積層体25a,25bに形成された負電極タブ群29には、負電極タブ24aの基端部側が湾曲する湾曲部29aが形成される。
次に、図4に示すように、電極体21、本体部材12、蓋部材13、正極端子15、及び負極端子16を組み付ける組み付け工程を行う(ステップS7)。図1に示すように、組み付け工程では、集電端子30と正極端子15とを電気的に接続するとともに、集電端子31と負極端子16とを電気的に接続する。続けて、電極体21を本体部材12に収容するとともに、この本体部材12には、正極端子15及び負極端子16を上面から突出させつつ蓋部材13が組み付けられる。そして、ケース11に電解質を充填して、二次電池10が完成される。
したがって、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電極体21に形成される各正電極タブ群28は、各正電極タブ群28を構成する全ての正電極タブ23aの基端部を各正電極タブ群28毎に湾曲させた湾曲部28aを有し、各湾曲部28aの湾曲方向は、隣り合う正電極タブ群28同士で反対方向である。このため、各積層体25a,25bにおいて、正電極タブ群28と正電極タブ群28との間に空間S(隙間)を生じさせ、この空間Sに集電端子30や、集電端子30を接続するための冶具を挿入し易くすることができる。したがって、正電極タブ群28と集電端子30とを接続し易くすることができる。負電極タブ群29及び集電端子31の接合についても同様である。
(2)各湾曲部28aの湾曲方向は、正電極タブ群28から見て隣り合う正電極タブ群28に向かう方向に凸となる方向の湾曲であり、集電端子30が各正電極タブ群28の間に配置される。このため、正電極タブ群28を構成する正電極タブ23aを集電端子30に寄せ集めて接合する場合には、隣り合う正電極タブ群28と離れる方向側に配置される正電極タブ23aの先端部が集電端子30の接続面30aに対してならうように接続され、当該正電極タブ23aが大きく屈曲してしまうことを抑制できる。なお、負電極タブ群29及び集電端子31の接合についても同様である。
(3)複数の正電極シート23及び負電極シート24を積層して各積層体25a,25bを形成するとともに、当該各積層体25a,25bを構成する電極シートのうち積層方向の最も外側の電極シートを負電極シート24としている。そして、この各積層体25a,25bにおける負電極シート24同士を対向させるようにして各積層体25a,25bを組み合わせることで、容易に電極体21を形成することができる。
(4)特に本実施形態では、各積層体25a,25bにおける負極面M1(負電極シート24)同士を対向させるようにして組み合わせることで、湾曲部28a及び湾曲部29aの湾曲方向を各積層体25a,25b同士で反対方向とし、且つ各正電極タブ群28の間、及び各負電極タブ群29の間に、簡便に空間Sを形成することができる。
(5)仮に正極面M2同士を対向させて各積層体25a,25bを積層する場合には、第1積層体25aの正電極シート23と、第2積層体25bの正電極シート23との間に負電極シート24が存在しなくなる。特に、二次電池10をリチウムイオン二次電池として構成した場合には、正極面M2側に配置された正電極シート23から放出されるリチウムイオンを吸蔵することができず、各積層体25a,25bの間で金属リチウムが析出する可能性がある。これに対して、本実施形態では、負極面M1同士を対向させるように各積層体25a,25bを積層することにより、このような問題を好適に解決しつつも、各正電極タブ群28の間や各負電極タブ群29の間に空間Sを容易に設けることを可能としている。
(6)帯状をなす金属箔26aの両表面に対して活物質を塗布することにより、両表面に活物質層27を設けた各電極シート23,24を形成する。そして、打ち抜き工程(ステップS3)では、電極ロール35とした帯状の正電極シート23及び負電極シート24をその幅方向において対称に打ち抜き加工し、第1積層体25a用、及び第2積層体25b用の各電極シート23,24を形成している。したがって、第1積層体25aと第2積層体25bとで、電極ロール35における各電極シート23,24の巻き方向を異ならせる必要がなく、工程を簡略化できる。
(7)正電極タブ群28と集電端子30、及び負電極タブ群29と集電端子31を接続し易くすることができることによって、二次電池10としての生産効率を向上させることができる。
(8)捲き取り工程(癖付け工程)により、予め正電極シート23(正電極タブ23a)及び負電極シート24(負電極タブ24a)が湾曲するように癖付けする。そして、積層工程では、複数の正電極タブ群28を積層方向に隣り合うように配置し、各正電極タブ群28を構成する全ての正電極タブ23aの湾曲方向を正電極タブ群28毎に同一方向に揃えるとともに、隣り合わせる正電極タブ群28同士で湾曲方向が反対方向となるように癖付けした各電極シート23,24を積層する。このため、隣り合わせる正電極タブ群28(各積層体25a,25b)同士で湾曲方向が反対方向となることから、隣り合う正電極タブ群28において、正電極タブ群28と正電極タブ群28との間に空間(隙間)Sを生じさせ、正電極タブ群28(正電極タブ23a)の間に集電端子30や、集電端子30を接続するための冶具を挿入し易くすることができる。したがって、正電極タブ群28と集電端子30とを容易に接続できる。なお、負電極タブ群29及び集電端子31の接合についても同様である。
(9)捲き取り工程(癖付け工程)において、帯状の各電極シート23,24をロール状に捲回して癖付けする。このため、例えば帯状の各電極シート23,24を保管するために電極ロール35とした際に付けられた癖を利用することができる。したがって、特別な工程を設けることなく、正電極シート23(正電極タブ23a)及び負電極シート24(負電極タブ24a)が湾曲するように癖付けできる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 図8に示すように、各湾曲部28aの湾曲方向は、各積層体25a,25bの対向面へ向かう方向とされており、集電端子30は、隣り合う各積層体25a,25bに形成された各正電極タブ群28の間において、正電極タブ群28を接続される接続面30aが正電極タブ群28の面方向に沿うように配置されていてもよい。即ち、各湾曲部28aの湾曲方向は、正電極タブ群28から見て隣り合う正電極タブ群28と離れる方向に凸となる方向の湾曲であってもよい。
これによれば、各正電極タブ群28を構成する正電極タブ23aを集電端子30に寄せ集めて接合する場合には、各積層体25a,25bの対向面側(隣り合う正電極タブ群28に向かう方向側)に配置される正電極タブ23aの先端部側が接続面30aに対してならうように接合される。このため、各正電極タブ23aにおいて、接合部37と当該接合部37とは異なる部分とがなす角度θは、各積層体25a,25bの対向面側に配置される正電極タブ23aのほうが、反対側に配置される正電極タブ23aよりも180°に近くなる。したがって、本別例では、各積層体25a,25bの対向面側に配置される正電極タブ23aが大きく屈曲してしまうことを抑制できる。なお、負電極タブ群29と集電端子31との接合についても同様に具体化できる。
○ 図9に示すように、各湾曲部28aの湾曲方向は、正電極タブ群28から見て隣り合う正電極タブ群28に向かう方向に凸となる方向の湾曲であり、集電端子30は複数(ここでは2つ)の集電部30bを有し、この集電部30bは隣り合う正電極タブ群28における正電極タブ群28から見て隣り合う正電極タブ群28と離れる方向側に配置されていてもよい。この場合、各集電部30bは、一体に形成されていてもよく、正極端子15に対して各別に形成されていてもよい。
これによれば、各正電極タブ群28を構成する正電極タブ23aを集電端子30に寄せ集めて接合する場合には、各積層体25a,25bの対向面とは反対側(隣り合う正電極タブ群28と離れる方向側)に配置される正電極タブ23aの先端部側が接続面30aに対してならうように接合される。このため、各正電極タブ23aにおいて、接合部37と当該接合部37とは異なる部分とがなす角度θは、各積層体25a,25bの対向面とは反対側に配置される正電極タブ23aのほうが、対向面側に配置される正電極タブ23aよりも180°に近くなる。したがって、本別例では、各積層体25a,25bの対向面とは反対側に配置される正電極タブ23aが大きく屈曲してしまうことを抑制できる。なお、負電極タブ群29と集電端子31との接合についても同様に具体化できる。
○ 正電極タブ群28の湾曲部28a、及び負電極タブ群29の湾曲部29aのいずれか一方について省略した構成としてもよい。
○ 捲き取り工程に代えて、ローラを通すことで帯状の各電極シート23,24を湾曲するように癖付けする癖付け工程を設けてもよい。
○ 癖付けされていない各電極シート23,24を打ち抜いて矩形の各電極シート23,24を形成したのち、正電極タブ23a及び負電極タブ24aをプレスするなどして湾曲するように癖付けしてもよい。
○ 正電極タブ23aを除く正電極シート23、及び負電極タブ24aを除く負電極シート24について、湾曲する癖を除去する工程を加えてもよい。
○ 電極体21は、3つ以上の積層体を積層して形成してもよい。即ち、正電極タブ群28や負電極タブ群29は2つに限らず3つ以上でもよい。3つ以上の場合であっても、各電極タブが基端部に湾曲部を有し、各湾曲部が隣り合う電極タブ群同士で反対方向に湾曲していればよい。
○ 各積層体25a,25bは、セパレータ22を介在させて、正電極シート23及び負電極シート24を蛇腹状に折り曲げて積層してもよい。
○ 積層工程では、各電極シート23,24を積層して各積層体25a,25bを一体に形成してもよい。
○ ケース11の形状は、円柱状や、左右方向に扁平な楕円柱状に形成してもよい。
○ 上記実施形態の二次電池10を車両(例えば産業車両や乗用車両など)に搭載し、車両に装備された発電機により充電する一方で、二次電池10から供給する電力によりエアコン用のコンプレッサや、車輪を駆動するための電動モータ、或いはカーナビゲーションシステムなどの電装品を駆動してもよい。これによれば、二次電池10としての生産効率が向上される結果、これを搭載する車両としての生産効率を向上させることができる。
○ 本発明は、蓄電装置としての電気二重層キャパシタとして具体化してもよい。
S2…ステップ(捲き取り工程、癖付け工程)、S4…ステップ(積層工程)、10…二次電池(蓄電装置)、21…電極体、23…正電極シート(電極)、23a…正電極タブ(電極タブ)、24…負電極シート(電極)、24a…負電極タブ(電極タブ)、27…活物質層、28…正電極タブ群(電極タブ群)、28a…湾曲部、29…負電極タブ群(電極タブ群)、29a…湾曲部、30,31…集電端子(集電部材)、30b…集電部。

Claims (9)

  1. シート状の電極が積層された積層型の電極体を備え、各前記電極の端部からそれぞれ延出形成された電極タブが積層されて構成される電極タブ群と集電部材とが電気的に接続された蓄電装置であって、
    前記電極体は、前記電極タブの積層方向に隣り合う複数の前記電極タブ群を含み、各電極タブ群は、各電極タブ群を構成する全ての電極タブの基端部を各前記電極タブ群毎に湾曲させた湾曲部を有し、
    各前記湾曲部の湾曲方向は、隣り合う前記電極タブ群同士で反対方向であることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記各湾曲部の湾曲方向は、前記電極タブ群から見て隣り合う前記電極タブ群に向かう方向に凸となる方向の湾曲であり、
    前記集電部材は、隣り合う前記電極タブ群の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記各湾曲部の湾曲方向は、前記電極タブ群から見て隣り合う前記電極タブ群と離れる方向に凸となる方向の湾曲であり、
    前記集電部材は、隣り合う前記電極タブ群の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  4. 前記各湾曲部の湾曲方向は、前記電極タブ群から見て隣り合う前記電極タブ群に向かう方向に凸となる方向の湾曲であり、
    前記集電部材は複数の集電部を有し、前記集電部は隣り合う前記電極タブ群における前記電極タブ群から見て隣り合う前記電極タブ群と離れる方向側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  5. 隣り合う各前記電極タブ群のうち最も前記電極タブ群から見て隣り合う前記電極タブ群に近い側に配置される前記電極タブが突出形成された電極は、負極用の活物質層が形成された負電極であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  6. 前記蓄電装置は二次電池であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電装置を搭載したことを特徴とする車両。
  8. シート状の電極が積層された積層型の電極体を備え、各前記電極の端部からそれぞれ延出形成された電極タブが積層されて構成される電極タブ群と、集電部材とを電気的に接続する接続方法であって、
    前記電極の端部から延出形成される電極タブの少なくとも基端部が前記電極の面に垂直な方向に湾曲するように癖付けする癖付け工程と、
    前記電極を積層する積層工程と、を含み、
    前記積層工程では、複数の前記電極タブ群を前記電極の積層方向に隣り合うように配置し、各前記電極タブ群を構成する全ての電極タブの基端部の湾曲方向を各前記電極タブ群毎に同一方向に揃えるとともに隣り合わせる前記電極タブ群同士で湾曲方向が反対方向となるように前記癖付けした電極を積層することを特徴とする接続方法。
  9. 前記癖付け工程は、前記電極をロール状に捲回して行うことを特徴とする請求項8に記載の接続方法。
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