JP6610989B2 - 蓄電素子、及び蓄電素子の製造方法 - Google Patents

蓄電素子、及び蓄電素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、金属部材同士が超音波接合された蓄電素子、及び蓄電素子の製造方法に関する。
従来から、金属部材同士を超音波溶接して角形電池を製造する方法が知られている(特許文献1参照)。この製造方法では、例えば、金属製の正極又は負極と、金属製の集電体とが超音波溶接される。
前記角形電池が、例えば、車両等に用いられる場合、振動や熱が断続的に繰り返し加わるなどの過酷な条件下での信頼性が該角形電池において求められる。このため、近年、角形電池では、超音波接合された金属部材間において、より高い引っ張り強度が求められている。
特開2005−216825号公報
そこで、本発明は、超音波接合された金属部材間において十分な引っ張り強度が得られる蓄電素子、及び蓄電素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る蓄電素子は、
互いに超音波接合された金属製の第一部材及び第二部材を備え、
前記第一部材において前記第二部材との接合面における表面粗さの算術平均高さRaは、Ra≦0.3μmを満たす。
かかる構成によれば、第一部材と第二部材との間における十分な引っ張り強度が確保されている、即ち、第一部材と第二部材とが強固に連結されている。
また、本発明に係る蓄電素子の製造方法は、
金属製の第一部材と金属製の第二部材とを面接触させた状態で超音波接合することを備え、
前記第一部材において前記第二部材と前記面接触する接合面における表面粗さの算術平均高さRaは、Ra≦0.3μmを満たす。
かかる構成によれば、超音波接合後の第一部材と第二部材との間における十分な引っ張り強度が得られる。
この場合、
前記第一部材における前記接合面は、アルミニウム又はアルミニウム合金により構成されていれば、超音波接合後の第一部材と第二部材との間において、より十分な引っ張り強度が得られる。
前記蓄電素子の製造方法では、
前記第一部材は、電極が積層された電極体であり、
前記第二部材は、集電体、及び前記集電体と前記電極体との間に配置される当て板の少なくとも一方であってもよい。
かかる構成によれば、電極体と、集電体及び当て板の少なくとも一方との間において十分な引っ張り強度が確保された蓄電素子が得られる。
以上より、本発明によれば、超音波接合された部材間において十分な引っ張り強度が得られる蓄電素子、及び蓄電素子の製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造方法によって製造される蓄電素子の斜視図である。 図2は、図1のII−II位置における断面図である。 図3は、前記蓄電素子の分解斜視図である。 図4は、前記蓄電素子の蓋板及び該蓋板に組み付けられた部材を示す斜視図である。 図5は、電極、セパレータ、及び電極体を説明するための斜視図である。 図6は、前記蓄電素子のクリップ部材の斜視図である。 図7は、図6のVII−VII位置における断面図である。 図8は、前記蓄電素子の製造方法のフローを示す図である。 図9は、ホーン及びアンビルによる電極体と集電体との超音波接合を説明するための図である。 図10は、ホーンの挟持面の形状を説明するための底面図である。 図11は、ホーンの挟持面の形状を説明するための正面図である。 図12は、超音波接合される部材の表面粗さと、引っ張り強度との関係を示す図である。 図13は、前記蓄電素子を備えた蓄電装置を説明するための斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図11を参照しつつ説明する。尚、本実施形態の各構成部材(各構成要素)の名称は、本実施形態におけるものであり、背景技術における各構成部材(各構成要素)の名称と異なる場合がある。
以下では、先ず、蓄電素子について説明し、その後、該蓄電素子の製造方法について具体的に説明する。
蓄電素子は、図1〜図5に示すように、電極を含む電極体2と、電極体2を収容するケース3と、ケース3の外側に配置される外部端子4であって電極体2と導通する外部端子4と、を備える。また、蓄電素子1は、電極体2、ケース3、及び外部端子4の他に、電極体2と外部端子4とを導通させる集電体5等も有する。
電極体2は、図2及び図5に示すように、筒状の巻芯21と、セパレータ25、及び該セパレータ25によって互いに絶縁された状態で巻芯21の周囲に巻回される電極と、を有する。本実施形態の電極は、正極23と負極24とを有する。即ち、電極体2は、セパレータ25を介して正極23と負極24とが積層された状態で巻芯21の周囲に巻回されることにより形成されている。電極体2においてリチウムイオンがセパレータ25を介して正極23と負極24との間を移動することにより、蓄電素子1が充放電する。
正極23は、金属箔と、金属箔の上に形成された正極活物質層と、を有する。金属箔は帯状である。本実施形態の金属箔は、例えば、アルミニウム箔である。正極23は、帯形状の短手方向である幅方向の一方の端縁部に、正極活物質層の非被覆部(正極活物質層が形成されていない部位)231を有する。正極23において正極活物質層が形成される部位を被覆部232と称する。
前記正極活物質層は、正極活物質と、バインダーと、を有する。本実施形態の正極活物質は、例えば、リチウム金属酸化物である。また、本実施形態のバインダーは、例えば、ポリフッ化ビニリデンである。
負極24は、金属箔と、金属箔の上に形成された負極活物質層と、を有する。金属箔は帯状である。本実施形態の金属箔は、例えば、銅箔である。負極24は、帯形状の短手方向である幅方向の他方(正極23の非被覆部231と反対側)の端縁部に、負極活物質層の非被覆部(負極活物質層が形成されていない部位)241を有する。負極24の被覆部(負極活物質層が形成される部位)242の幅は、正極23の被覆部232の幅よりも大きい。
前記負極活物質層は、負極活物質と、バインダーと、を有する。本実施形態の負極活物質は、例えば、難黒鉛化炭素である。また、本実施形態のバインダーは、例えば、ポリフッ化ビニリデンである。
セパレータ25は、絶縁性を有する帯状の部材である。本実施形態のセパレータ25は、正極23と負極24との間に配置されて正極23と負極24との間を絶縁する。また、セパレータ25は、ケース3内において、電解液を保持する。これにより、蓄電素子1の充放電時において、リチウムイオンが、セパレータ25を挟んで交互に積層される正極23と負極24との間を移動する。このセパレータ25は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、ポリアミドなどの多孔質膜によって構成される。
セパレータの幅(帯形状の短手方向の寸法)は、負極24の被覆部242の幅より僅かに大きい。セパレータ25は、被覆部232、242同士が重なるように幅方向に位置ずれした状態で重ね合わされた正極23と負極24との間に配置される。このとき、正極23の非被覆部231と負極24の非被覆部241とは重なっていない。即ち、正極23の非被覆部231が、正極23と負極24との重なる領域から幅方向に突出し、且つ、負極24の非被覆部241が、正極23と負極24との重なる領域から幅方向(正極23の非被覆部231の突出方向と反対の方向)に突出する。このように積層された状態の正極23、負極24、及びセパレータ25が巻回されることによって、電極体2が形成される。正極23の非被覆部231又は負極24の非被覆部241のみが積層された部位によって、電極体2における非被覆積層部26が構成される。
非被覆積層部26は、電極体2における集電体5と導通される部位である。本実施形態の非被覆積層部26は、巻回された正極23、負極24、及びセパレータ25の巻回中心方向視において、中空部27(図3及び図5参照)を挟んで二つの部位(二分された非被覆積層部)261に区分けされる。
以上のように構成される非被覆積層部26は、電極体2の各極に設けられる。即ち、正極23の非被覆部231のみが積層された非被覆積層部26が電極体2における正極の非被覆積層部を構成し、負極24の非被覆部241のみが積層された非被覆積層部26が電極体2における負極の非被覆積層部を構成する。
ケース3は、図1〜図3に示すように、開口を有するケース本体31と、ケース本体31の開口を塞ぐ(閉じる)蓋板32と、を有する。ケース3は、電極体2及び集電体5等と共に、電解液を内部空間33(図2参照)に収容する。ケース3は、電解液に耐性を有する金属によって形成される。本実施形態のケース3は、例えば、アルミニウム、又は、アルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料によって形成される。
ケース3は、ケース本体31の開口周縁部34と、蓋板32(本実施形態の例では、蓋板32の周縁部)とを重ね合わせた状態で接合することによって形成される。ケース3では、ケース本体31と蓋板32とによって、内部空間33が画定されている。本実施形態の蓄電素子1では、ケース本体31の開口周縁部34と蓋板32の周縁部とは、レーザ溶接によって接合されている。
ケース本体31は、板状の閉塞部311と、閉塞部311の周縁に接続される筒状の胴部312とを備える。
閉塞部311は、開口が上を向くようにケース本体31が配置されたときに、ケース本体31の下端に位置する(即ち、前記開口が上を向いたときのケース本体31の底壁となる)部位である。閉塞部311は、該閉塞部311の法線方向視において、矩形状である。
以下では、図1及び図2に示すように、閉塞部311の長辺方向を直交座標におけるX軸方向とし、閉塞部311の短辺方向を直交座標におけるY軸方向とし、閉塞部311の法線方向を直交座標におけるZ軸方向とする。
本実施形態の胴部312は、角筒形状を有する。詳しくは、胴部312は、偏平な角筒形状を有する。胴部312は、閉塞部311の周縁における長辺から延びる一対の長壁部313と、閉塞部311の周縁における短辺から延びる一対の短壁部314とを有する。短壁部314が一対の長壁部313の対応(詳しくは、Y軸方向に対向)する端部同士をそれぞれ接続することによって、扁平な角筒状の胴部312が形成される。
以上のように、ケース本体31は、開口方向(Z軸方向)における一方の端部が塞がれた角筒形状(即ち、有底角筒形状)を有する。
蓋板32は、ケース本体31の開口を塞ぐ板状の部材である。具体的に、蓋板32は、ケース本体31の開口を塞ぐようにケース本体31に当接する。より具体的には、ケース本体31の開口を塞ぐように、蓋板32の周縁部がケース本体31の開口周縁部34(図3参照)に重ねられる。開口周縁部34と蓋板32とが重ねられた状態で該蓋板32と該ケース本体31とがレーザ溶接されることにより、ケース3が構成される。蓋板32は、Z軸方向視において、ケース本体31の開口周縁部34に対応した輪郭形状を有する。即ち、蓋板32は、Z軸方向視において、X軸方向に長い矩形状の板材である。
外部端子4は、他の蓄電素子の外部端子又は外部機器等と電気的に接続される部位である。外部端子4は、導電性を有する部材によって形成される。例えば、外部端子4は、アルミニウム又はアルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料、銅又は銅合金等の銅系金属材料等の溶接性の高い金属材料によって形成される。外部端子4は、図1〜図4に示すように、バスバ等が溶接可能な接続面41を有する。本実施形態の接続面41は、平面である。
集電体5は、図2〜図4に示すように、ケース3内に配置され、電極体2と通電可能に直接又は間接に接続される。本実施形態の集電体5は、クリップ部材(当て板)6を介して電極体2と通電可能に接続される。即ち、蓄電素子1は、集電体5と、電極体2と集電体5とを通電可能に接続するクリップ部材6と、を備える。
集電体5は、導電性を有する部材によって形成される。集電体5は、ケース3の内面に沿って配置される(図2参照)。本実施形態の集電体5は、外部端子4とクリップ部材6とを通電可能に接続する。具体的に、集電体5は、外部端子4と通電可能に接続される第一接続部51と、電極体2(詳しくはクリップ部材6)と通電可能に接続される第二接続部52と、第一接続部51と第二接続部52とを接続する屈曲部53と、を有する。集電体5では、屈曲部53がケース3内における蓋板32とケース本体31との境界近傍に配置され、第一接続部51が屈曲部53から蓋板32に沿って延びると共に、第二接続部52が屈曲部53から短壁部314に沿って延びる。即ち、集電体5は、L字状に形成されている。本実施形態の集電体5は、所定形状に裁断された板状の金属材料を曲げ加工することによって形成される。
第一接続部51は、ケース3(詳しくは蓋板32)と絶縁された状態でケース3(蓋板32)の内面に沿って屈曲部53から延びる板状の部位である。
第二接続部52は、電極体2(本実施形態では、クリップ部材6を介して電極体2の非被覆積層部26)に導通可能に接続される。具体的に、第二接続部52は、ケース3(詳しくは短壁部314)と絶縁された状態でケース3(短壁部314)の内面に沿って屈曲部53から延びる。第二接続部52は、短壁部314の近傍から非被覆積層部26に向けて延びると共に第二接続部52と同方向に延びる、少なくとも一つの接合片55を有する。接合片55は、クリップ部材6と接合される。本実施形態の接合片55は、例えば、超音波接合によってクリップ部材6と接合される。
第二接続部52は、二つの接合片55,55を有する。具体的に、第二接続部52は、Y軸方向の中央に設けられた開口を画定するように該開口の両側においてZ軸方向に延びる二つの接合片55を有する。即ち、第二接続部52は、各非被覆積層部26における二分された非被覆積層部261のうちの一方を挟み込んだクリップ部材6に接合される接合片55と、前記二分された非被覆積層部261のうちの他方を挟み込んだクリップ部材6に接合される接合片55と、を有する。
各接合片55のクリップ部材6との接合面(超音波接合によってクリップ部材6と接合する面)における表面粗さの算術平均高さ(算術平均粗さ)Raは、Ra≦0.3μmを満たしている。ここで、算術平均高さRaとは、日本工業規格(JIS)において定められた表面粗さを表すパラメータの一つであり、粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけを抜き取り、この抜き取り部分の平均線の方向にX軸を、縦倍率の方向にY軸を取り、粗さ曲線をy=f(x)で表したときに、下記の式(1)によって求められる値をマイクロメートル(μm)で表したものである。
以上のように構成される集電体5は、電極体2の正極側と負極側とにそれぞれ配置される。本実施形態の蓄電素子1では、集電体5は、ケース3内において、電極体2の正極の非被覆積層部26近傍と、電極体2の負極の非被覆積層部26近傍とにそれぞれ配置される。
正極の集電体5と負極の集電体5とは、異なる材料によって形成される。本実施形態の正極の集電体5は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金によって形成され、負極の集電体5は、例えば、銅又は銅合金によって形成される。尚、正極の集電体5と負極の集電体5とは、同じ材料によって形成されてもよい。
クリップ部材6は、図3、図4、図6及び図7に示すように、電極体2の非被覆積層部26(詳しくは、二分された非被覆積層部261)において積層された正極23又は負極24を束ねるように挟む。これにより、クリップ部材6は、非被覆積層部26において積層される正極23同士、又は負極24同士を導通させる。具体的に、クリップ部材6は、非被覆積層部26の二分された非被覆積層部261(積層された正極23又は負極24)を挟んで対向する一対の対向片61と、対向片61の対応する一方の端部同士を連結する連結部62と、を有する。クリップ部材6は、導電性を有する部材によって形成される。本実施形態のクリップ部材6は、接続される集電体5と同じ金属材料によって形成されている。即ち、正極の二分された非被覆積層部261を挟み込むクリップ部材6は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金によって形成され、負極の二分された非被覆積層部261を挟み込むクリップ部材6は、例えば、銅又は銅合金によって形成される。このクリップ部材6は、板状の金属材料を断面がU字状となるように曲げ加工することによって形成される(図7参照)。本実施形態の蓄電素子1では、電極体2の正極に二つのクリップ部材6が配置されると共に、電極体2の負極に二つのクリップ部材6が配置される。
各クリップ部材6における表面粗さの算術平均高さ(算術平均粗さ)Raは、Ra≦0.3μmを満たしている。尚、クリップ部材6の表面全体が、Ra≦0.3μmを満たしている必要はなく、クリップ部材6は、少なくとも集電体5(詳しくは、接合片55)との超音波接合における接合面、及び、電極体2(詳しくは、二分された非被覆積層部261)との超音波接合における接合面において、Ra≦0.3μmを満たしていればよい。
蓄電素子1は、電極体2とケース3とを絶縁する絶縁部材7等も備える。本実施形態の絶縁部材7は、図2及び図3に示すように、ケース3(詳しくはケース本体31)と電極体2との間に配置される袋状の部材である。この絶縁部材7は、所定の形状に裁断された絶縁性を有するシート状の部材を折り曲げることによって袋状に形成される。蓄電素子1では、袋状の絶縁部材7に収容された状態の電極体2(詳しくは、電極体2及び集電体5)がケース3内に収容される。
次に、上述の蓄電素子1の製造方法について、図8〜図11も参照しつつ説明する。
正極23と負極24とをセパレータ25を介して積層させた状態で巻芯21の周囲に巻回することにより、電極体2を形成する(ステップS1)。電極体2が形成されると、この電極体2と集電体5とを超音波接合によって導通可能に接続する(ステップS2)。本実施形態の蓄電素子1では、集電体5は、クリップ部材6を介して間接的に電極体2に導通可能に接続される。詳しくは、以下の通りである。
電極体2の二分された非被覆積層部261のそれぞれをクリップ部材6によって挟み込む。そして、図9に示すように、この二分された非被覆積層部261を挟み込んだ状態のクリップ部材6と、集電体5(詳しくは、集電体5の接合片55)とを、面接触させた状態で、ホーン9とアンビル8とによって挟み込み、ホーン9を超音波振動させる。これにより、二分された非被覆積層部261において積層された正極23又は負極24同士(詳しくは非被覆部231、241同士)、二分された非被覆積層部261とクリップ部材6、及び、クリップ部材6と接合片55とがそれぞれ接合(超音波接合)される。
このとき用いられるホーン9及びアンビル8の挟持面(超音波接合させる部材を挟み込む面)は、図10及び図11に示すように、例えば、複数の四角錐状の凸部10を有する。各四角錐状の凸部10の高さは、0.5mm以下であり、これら複数の凸部10が矩形状の領域100に整列配置されている。この矩形状の領域の短辺は、2〜3mmであり、長辺は、10mm程度である。また、ホーン9の振幅は、Z軸方向に、例えば、最大で64μm、最小で24μmであり、振動数は、20kHzである。また、超音波接合の際のホーン9の振動時間は、最大で0.6秒以下であり、最小で0.4秒以下である。
次に、外部端子4、及び電極体2に超音波接合された集電体5等を蓋板32に組み付ける(ステップS3)。続いて、電極体2及び集電体5等を絶縁部材7によって覆い(ステップS4)、絶縁部材7によって覆われた状態の電極体2及び集電体5等をケース本体31内に挿入する(ステップS5)。これにより、電極体2及び集電体5等が組み付けられた蓋板32によって、ケース本体31の開口が塞がれる。そして、蓋板32の周縁部がケース本体31の開口周縁部34と重なった状態で、前記周縁部と開口周縁部34とが溶接(本実施形態の例では、レーザ溶接)される(ステップS6)。これにより、蓄電素子1が完成する。
以上の蓄電素子1の製造方法によれば、接合片55とクリップ部材6とのそれぞれの接合面(超音波接合するときに面接触している面)、及び、クリップ部材6における二分された非被覆積層部261との接合面における表面粗さの算術平均高さRaが、Ra≦0.3μmを満たしているため、電極体2と集電体5との間(詳しくは、集電体5の接合片55とクリップ部材6との間、二分された非被覆積層部261とクリップ部材6との間)において十分な引っ張り強度が確保された蓄電素子1が得られる。
また、本実施形態の蓄電素子1において、電極体2の正極の非被覆積層部26と、電極体2の正極に配置されるクリップ部材6と、該クリップ部材6に接続される集電体5とは、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金製である。このため、超音波接合後の電極体2とクリップ部材6、及び、クリップ部材6と集電体5との間において、より十分な引っ張り強度が得られる。
ここで、上記実施形態の蓄電素子1の製造方法での効果を確認するために、超音波接合する部材の接合面における表面粗さの算術平均高さRaを変更し、上記実施形態と同様のホーン9及びアンビル8を用いて超音波接合を行い、超音波接合された部材間における引っ張り強度を測定した。その結果を図12に示す。この結果から、接合面における表面粗さの算術平均高さRaが、Ra≦0.3を満たすことで、超音波接合された部材間において十分な引っ張り強度が得られることが確認できた。
尚、本発明の蓄電素子、蓄電素子の製造方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
超音波接合される金属製の部材の具体的構成は限定されない。超音波接合によって接続される部材は、面接触可能な接合面を有する金属製の部材(第一部材及び第二部材)であればよい。また、超音波接合は、電流が流れる部材同士を接合しなくてもよい、即ち、接合後に電流が流れない部材同士を接合する構成でもよい。
また、上記実施形態においては、蓄電素子1が充放電可能な非水電解質二次電池(例えばリチウムイオン二次電池)として用いられる場合について説明したが、蓄電素子1の種類や大きさ(容量)は任意である。また、上記実施形態において、蓄電素子の一例として、リチウムイオン二次電池について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、種々の二次電池、その他、一次電池や、電気二重層キャパシタ等のキャパシタの蓄電素子にも適用可能である。
蓄電素子(例えば電池)1は、図13に示すような蓄電装置(蓄電素子が電池の場合は電池モジュール)11に用いられてもよい。蓄電装置11は、少なくとも二つの蓄電素子1と、二つの(異なる)蓄電素子1同士を電気的に接続するバスバ部材12と、を有する。この場合、本発明の技術が少なくとも一つの蓄電素子1に適用されていればよい。
1…蓄電素子、2…電極体、21…巻芯、23…正極、24…負極、231、241…非被覆部、232、242…被覆部、25…セパレータ、26…非被覆積層部、261…二分された非被覆積層部、27…中空部、3…ケース、31…ケース本体、311…閉塞部、312…胴部、313…長壁部、314…短壁部、32…蓋板、33…内部空間、34…開口周縁部、4…外部端子、41…接続面、5…集電体、51…第一接続部、52…第二接続部、53…屈曲部、55…接合片、6…クリップ部材、61…対向片、62…連結部、7…絶縁部材、8…アンビル、9…ホーン、11…蓄電装置、12…バスバ部材

Claims (2)

  1. 金属製の当て板と、電極が積層された電極体の非被覆積層部であって前記電極における活物質層の形成されてない部位である非被覆部が積層された非被覆積層部と、前記当て板と、集電体と、が順に面接触している部位を超音波接合する工程を備え、
    前記当て板における前記非被覆積層部と面接触する第一の接合面及び前記集電体と面接触する第二の接合面、並びに、前記集電体における前記当て板と面接触する第三の接合面のそれぞれの接合面における表面粗さの算術平均高さRaは、Ra≦0.3μmを満たす、蓄電素子の製造方法。
  2. 前記当て板における前記第一の接合面及び前記第二の接合面と、前記集電体における前記第三の接合面とは、アルミニウム又はアルミニウム合金により構成されている、請求項に記載の蓄電素子の製造方法。
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