JP2013202864A - 車両用加飾部品の製造方法、車両用加飾部品 - Google Patents

車両用加飾部品の製造方法、車両用加飾部品 Download PDF

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Abstract

【課題】意匠表現の幅を広げることが可能な車両用加飾部品の製造方法を提供すること。
【解決手段】車両用加飾部品は、ワーク2の表面3a上にレーザーを照射するレーザー照射工程を経て製造される。レーザー照射工程では、ワーク2の表層部分にレーザーを照射することにより、ワーク2の表面3a上に位置する凸部11、及び、凸部11とは異なる箇所に位置する凹部21の少なくとも一方を形成する。また、レーザー照射工程後の保護膜形成工程では、ワーク2の表面3a、凸部11の表面13及び凹部21の表面22を覆う保護膜71を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ワークの表面上にレーザーを照射する車両用加飾部品の製造方法、及び車両用加飾部品に関するものである。
自動車の内装部品などでは、デザイン性や品質を高めるために、ワークの表面に装飾を加えるようにした自動車用加飾部品(例えば、コンソールボックス、インストルメントパネル、アームレストなど)が多く実用化されている。このような自動車用加飾部品に装飾を加える方法としては、金型を用いて装飾を加える方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。具体的には、成形面にシボ加工が施された金型を用いて射出成形を行うことにより、表面に凹凸(シボ)が施されたワークを得る技術である。
また、安価で手軽な加飾方法としては、レーザー描画が知られている。レーザー描画とは、熱可塑性樹脂製のワークの表面上にレーザーを照射するレーザー照射工程を行うことにより、レーザーによって与えられた熱により表面状態を変化させて、装飾を加える方法である。因みに、特許文献2には、塗装された内装材(ワーク)の表面にレーザーを照射することにより、微細な凹部を形成する技術が開示されている。
特開平10−71677号公報(図3,図4等) 特開2007−269221号公報(図4〜図6等)
しかしながら、金型を用いて装飾を加える場合、ワークの表面に施される凹凸は、金型の成形面に設けた凹凸によって直接形成されるため、金型は、特定の装飾専用の金型となる。よって、金型を用いて表現できる意匠は限られたものとなってしまう。この問題を解決するためには、装飾の種類を増やす必要があるが、金型の数を増やさなければならないという問題がある。また、レーザーを用いて装飾を加える場合には、一般的に凹部しか形成できないため、この場合も、表現できる意匠が限られたものとなる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、意匠表現の幅を広げることが可能な車両用加飾部品の製造方法を提供することにある。また、別の目的は、幅広い意匠表現を有する車両用加飾部品を提供することにある。
上記課題を解決するために、手段1に記載の発明は、ワークの表面上にレーザーを照射するレーザー照射工程を経て、熱可塑性樹脂製の車両用加飾部品を製造する方法であって、前記レーザー照射工程では、前記ワークの表層部分にレーザーを照射することにより、前記ワークの表面上に位置する凸部、及び、前記凸部とは異なる箇所に位置する凹部の少なくとも一方を形成し、前記レーザー照射工程後に、前記ワークの表面、前記凸部の表面及び前記凹部の表面を覆う保護膜を形成する保護膜形成工程を行うことを特徴とする車両用加飾部品の製造方法をその要旨とする。
手段1に記載の発明によれば、レーザー照射工程において、ワークの表層部分にレーザーを照射してエネルギーを付与することにより、凸部及び凹部の少なくとも一方が形成される。しかも、保護膜形成工程において、凸部の表面及び凹部の表面を覆う保護膜を形成することにより、凸部及び凹部が存在する部分と存在しない部分とで反射光の反射度合いを変化させやすくなる。その結果、保護膜によって色彩変化や深み感を表現することができるため、意匠表現の幅が確実に広くなる。また、保護膜を形成することにより、ワークの表面と、凸部及び凹部の少なくとも一方の表面とが保護膜によって保護されるため、ワークの耐傷付き性を高めることができる。
ここで、車両用加飾部品を形成する熱可塑性樹脂の好適例としては、ABS樹脂、PP樹脂(ポリプロピレン樹脂)、PC/ABS樹脂、PC樹脂(ポリカーボネート樹脂)、PMMA樹脂(アクリル樹脂)、POM樹脂(ポリアセタール樹脂)、PBT樹脂(ポリブチレンテレフタレート樹脂)、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂)などが挙げられる。
なお、凸部を形成する際に照射されるレーザーのエネルギー密度は、凹部を形成する際に照射されるレーザーのエネルギー密度よりも大きいことが好ましい。このようにすれば、凸部を形成する際に照射されるレーザーが比較的強いエネルギー密度のレーザーとなり、発泡現象(レーザーがワークの表層部分を溶融させる際に泡が発生する現象)が生じやすくなるため、気泡を含む凸部を確実に形成することができる。
また、凸部を形成する際に照射されるレーザーのエネルギー密度を凹部を形成する際に照射されるレーザーのエネルギー密度よりも大きくする場合、凸部を形成する際に照射されるレーザーのエネルギー密度は15MW/cm以上であり、凹部を形成する際に照射されるレーザーのエネルギー密度は9MW/cm未満であることが好ましい。仮に、凸部を形成する際に照射されるレーザーのエネルギー密度が15MW/cm未満になると、ワークの表面上にレーザーを照射してワークの表層部分を溶融させたとしても、溶融させた表層部分を十分に発泡させることができないため、凸部を上手く形成できない可能性がある。また、凹部を形成する際に照射されるレーザーのエネルギー密度が9MW/cm以上になると、レーザーを照射したワークの表層部分が溶融して発泡するおそれがある。
なお、凸部を形成する際に照射されるレーザー及び凹部を形成する際に照射されるレーザーは、互いに同じ種類のものであってもよいし、互いに異なる種類のものであってもよい。凸部を形成する際に照射されるレーザー及び凹部を形成する際に照射されるレーザーが互いに異なる種類である場合、例えば、凸部を形成する際に照射されるレーザーは気体レーザーであって、凹部を形成する際に照射されるレーザーは気体レーザーよりも低出力の固体レーザーであってもよい。このようにすれば、凹部を形成する際に照射されるレーザーよりも高出力のレーザーを用いて凸部を形成するため、凹部を形成する際に照射されるレーザーと同じ種類のレーザーを用いて凸部を形成する場合に比べて、凸部を短時間で形成することができる。よって、車両用加飾部品の製造効率が向上する。ここで、気体レーザーとしては、COレーザー、He−Neレーザー、Arレーザー、エキシマレーザーなどが挙げられる。また、固体レーザーとしては、YAGレーザー、ルビーレーザー、ガラスレーザーなどが挙げられる。
また、保護膜の種類は特に限定される訳ではなく、例えば、塗膜、めっき膜などが挙げられる。塗膜としては、ソリッド塗料によって形成された塗膜、光輝剤を含有する塗料によって形成された塗膜、クリア塗料(顔料が配合されていない塗料)によって形成された無色透明な塗膜などを挙げることができる。なお、保護膜は、光輝剤を含有する塗料によって形成された塗膜であることが好ましい。このようにした場合、光輝剤が塗膜中で例えば金属のような輝きを発するため、塗膜による視覚効果を得やすくなる。ここで、光輝剤としては、アルミニウム粉末、チタナイズドマイカ顔料、ガラスビーズなどが挙げられる。また、光輝剤を含有する塗料としては、メタリック塗料(即ち、アルミニウム粉末が熱硬化アクリル塗料などの半透明エナメルに含まれる塗料)、パール塗料(即ち、チタナイズドマイカ顔料やガラスビーズが半透明エナメルに含まれる塗料)などが挙げられる。
なお、保護膜の厚さは特に限定される訳ではないが、例えば10μm以上25μm以下であることが好ましい。仮に、保護膜の厚さが10μm未満になると、保護膜が薄くなりすぎるため、使用者の手などが触れた際に、ワークの表面、凸部の表面及び凹部の表面が傷付きやすくなる。一方、保護膜の厚さが25μmよりも大きくなると、凸部や凹部の外形が保護膜で覆われることによって不明確になるため、保護膜を形成したとしても、反射光の反射度合いを変化させることができない可能性がある。
また、保護膜形成工程後に、保護膜の表層部分にレーザーを照射することにより、保護膜において凸部を覆う部分とは異なる箇所に保護膜側凹部を形成する保護膜側凹部形成工程を行うことが好ましい。このようにすれば、レーザー照射工程において例えば凸部のみを形成する場合であっても、保護膜側凹部形成工程において凹部と同じ機能を有する保護膜側凹部を形成することにより、確実に意匠表現の幅を広げることができる。
手段2に記載の発明は、ワークの表面上にレーザー被加工部が形成された熱可塑性樹脂製の車両用加飾部品であって、前記レーザー被加工部は、前記ワークの表面上に形成された凸部、及び、前記凸部とは異なる箇所に形成された凹部の少なくとも一方からなり、前記ワークの表面、前記凸部の表面及び前記凹部の表面が保護膜によって覆われていることを特徴とする車両用加飾部品をその要旨とする。
手段2に記載の発明によれば、ワークの表面上に凸部及び凹部の少なくとも一方が形成される。しかも、凸部の表面及び凹部の表面が保護膜によって覆われているため、凸部及び凹部が存在する部分と存在しない部分とで反射光の反射度合いを変化させやすくなる。その結果、保護膜によって色彩変化や深み感を表現することができるため、意匠表現の幅が確実に広くなる。また、保護膜を形成することにより、ワークの表面と、凸部及び凹部の少なくとも一方の表面とが保護膜によって保護されるため、ワークの表面、凸部の表面及び凹部の表面の耐傷付き性を高めることができる。
なお、レーザー被加工部が凸部及び凹部の両方からなる場合、凸部の幅は凹部の幅よりも小さく設定されていることが好ましい。このようにした場合、凸部の幅を小さくすることにより、微細な凹凸を形成することができる。また、凸部は、気泡を含む場合にはコントラストが強くなるため、凸部の幅を小さくしたとしても、凸部の視認性を確保することができる。さらに、凸部の幅は50μm以上120μm以下であることが好ましい。仮に、凸部の幅が50μm未満になると、凸部の体積が小さくなるため、例えば凸部に気泡を含ませることなどが困難になる。一方、凸部の幅が120μmよりも大きくなると、微細な凹凸を形成することが困難になる。また、凹部の幅は、ワークの表面上において40μm以上210μm以下、保護膜の表面上において30μm以上200μm以下であることが好ましい。仮に、凹部の幅がワークの表面上において40μm未満、保護膜の表面上において30μm未満になると、凹部の形成領域の面積が小さくなりすぎるため、凹部を視認できない可能性がある。一方、凹部の幅がワークの表面上において210μmよりも大きくなり、保護膜の表面上において200μmよりも大きくなると、微細な凹凸を形成することが困難になる。
さらに、レーザー被加工部が凸部及び凹部の両方からなる場合、凸部の高さは凹部の深さよりも大きく設定されていることが好ましい。このようにした場合、凸部を高くすることによって凸部の体積が大きくなるため、例えば凸部に気泡を含ませることなどが容易になる。その結果、気泡を含む場合には凸部のコントラストを強くしやすくなるため、凸部の視認性が向上する。さらに、凸部の高さは8μm以上15μm以下であることが好ましい。仮に、凸部の高さが8μm未満になると、凸部の体積が小さくなるため、例えば凸部に気泡を含ませることなどが困難になる。一方、凸部の高さが15μmよりも大きくなると、気泡の存在によって強度が低くなっている凸部に使用者の手などが触れやすくなるため、凸部が傷付きやすくなる。また、凹部の深さは、ワークの表面上において4μm以上12μm以下、保護膜の表面上において10μm以上20μm以下であることが好ましい。仮に、凹部の深さがワークの表面上において4μm未満、保護膜の表面上において10μm未満になると、凹部のコントラストが弱くなるため、凹部を視認できない可能性がある。一方、凹部の深さがワークの表面上において12μmよりも大きくなり、保護膜の表面上において20μmよりも大きくなると、凹部の形成が困難になる。
なお、保護膜において凸部を覆う部分とは異なる箇所に保護膜側凹部が形成されていることが好ましい。このようにすれば、ワークの表面上に例えば凸部のみが形成されている場合であっても、保護膜に凹部と同じ機能を有する保護膜側凹部が形成されることにより、確実に意匠表現の幅を広げることができる。
以上詳述したように、請求項1〜11に記載の発明によると、意匠表現の幅を広げることが可能である。
本実施形態の自動車用加飾部品を示す斜視図。 図1のA−A線断面図。 自動車用加飾部品を示す要部断面図。 表面加飾システムを示す概略構成図。 (a),(b)は、自動車用加飾部品の製造方法を示す説明図。 他の実施形態における自動車用加飾部品の製造方法を示す説明図。 他の実施形態における自動車用加飾部品を示す要部断面図。 他の実施形態における自動車用加飾部品の製造方法を示す説明図。 他の実施形態におけるワークを示す概略斜視図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図3に示されるように、自動車用加飾部品1(車両用加飾部品)は、黒色の熱可塑性樹脂(本実施形態ではABS樹脂)によって形成され、立体形状のワーク2を備えている。本実施形態の自動車用加飾部品1は、自動車のドアに設けられたアームレストの上面を覆う装飾パネルである。また、ワーク2は、凸状湾曲面であるワーク表面3aと、ワーク表面3aの反対側に位置する凹状湾曲面であるワーク裏面3bとを有している。さらに、ワーク2には、パワーウィンドウスイッチ(図示略)を取り付けるためのスイッチ取付孔6と、ドアロックスイッチ(図示略)を取り付けるためのスイッチ取付孔7とが設けられている。これらスイッチ取付孔6,7は、ワーク表面3a及びワーク裏面3bを貫通している。
そして、ワーク2においてスイッチ取付孔6,7を除く表面(ワーク表面3a)上には被加飾領域4が設定されている。さらに、ワーク2における被加飾領域4には、多数の凸部11(レーザー被加工部)と多数の凹部21(レーザー被加工部)とが形成されている。各凸部11は、被加飾領域4の縦方向に沿って同一方向にかつ直線的に延びている。凸部11は、多数の気泡12を含む発泡層である。なお、凸部11の幅W1は、50μm以上120μm以下(本実施形態では100μm)に設定され、ワーク表面3aからの凸部11の突出部分の高さH1は、8μm以上15μm以下(本実施形態では10μm)に設定されている。
図2,図3に示されるように、各凹部21は、各凸部11と同一面上において各凸部11とは異なる箇所に形成されている。詳述すると、各凹部21は、被加飾領域4の縦方向に沿って同一方向にかつ直線的に延びている。そして、各凸部11及び各凹部21は、被加飾領域4の横方向に沿って交互に配置されている。なお、ワーク表面3a上における凹部21の幅W2は、40μm以上210μm以下(本実施形態では150μm)に設定されている。即ち、上記した凸部11の幅W1(100μm)は、凹部21の幅W2よりも小さく設定されている。また、凹部21の長さは、凸部11の長さと等しくなっている。よって、凹部21の形成領域の面積は、凸部11の形成領域の面積よりも大きくなっている。また、ワーク表面3a上における凹部21の深さH2は、4μm以上12μm以下(本実施形態では8μm)に設定されている。即ち、凸部11の高さH1(10μm)は、凹部21の深さH2よりも大きく設定されている。さらに、隣接する凸部11と凹部21との間隔は、凹部21の幅W2以下に設定され、本実施形態では凸部11の幅W1と等しくなっている。
そして、図2,図3に示されるように、ワーク2のワーク表面3a、凸部11の表面13及び凹部21の表面22は、保護膜71によって覆われている。本実施形態の保護膜71は、平均粒子径が7μm以上25μm以下(本実施形態では15μm)のアルミニウム粉末(光輝剤)を含有するメタリック塗料によって形成された塗膜である。また、保護膜71の厚さH3は、10μm以上25μm以下(本実施形態では15μm)に設定されている。そして、凸部11の保護膜71の表面72上における幅W3は、60μm以上130μm以下(本実施形態では130μm)に設定され、凹部21の表面72上における幅W4は、30μm以上200μm以下(本実施形態では200μm)に設定されている。また、凸部11の表面72上における高さH4は、18μm以上30μm以下(本実施形態では25μm)に設定され、凹部21の表面72上における深さH5は、10μm以上20μm以下(本実施形態では16μm)に設定されている。
次に、自動車用加飾部品1を製造するための表面加飾システム30について説明する。
図4に示されるように、表面加飾システム30は、レーザー照射装置31及びワーク変位ロボット32を備えている。レーザー照射装置31は、レーザーL1(本実施形態では、波長1064nmのYAGレーザー)を発生させるレーザー発生部41と、レーザーL1を偏向させるレーザー偏向部42と、レーザー発生部41及びレーザー偏向部42を制御するレーザー制御部43とを備えている。レーザー偏向部42は、レンズ44と反射ミラー45とを複合させてなる光学系であり、これらレンズ44及び反射ミラー45の位置を変更することにより、レーザーL1の照射位置や焦点O1,O2(図5参照)を調整するようになっている。レーザー制御部43は、レーザーL1の照射時間変調、照射強度変調、照射面積変調などの制御を行う。
また、ワーク変位ロボット32は、ロボットアーム46と、ロボットアーム46の先端に設けられたワーク支持部47とを備えている。ワーク支持部47は、ワーク2を支持するようになっている。そして、ワーク変位ロボット32は、ロボットアーム46を駆動してワーク2の位置及び角度を変更することにより、ワーク2のワーク表面3aに対するレーザーL1の照射位置や照射角度を変更するようになっている。
次に、表面加飾システム30の電気的構成について説明する。
図4に示されるように、表面加飾システム30は、システム全体を統括的に制御する制御装置33を備えている。制御装置33は、CPU50、メモリ51及び入出力ポート52等からなる周知のコンピュータにより構成されている。CPU50は、レーザー照射装置31及びワーク変位ロボット32に電気的に接続されており、各種の駆動信号によってそれらを制御する。
なお、メモリ51には、レーザー照射を行うためのレーザー照射データが記憶されている。レーザー照射データは、CADデータを変換することによって得られるデータであり、CADデータは、凸部11及び凹部21が形成された被加飾領域4を示す画像データを変換することによって得られるデータである。なお、画像データは、凸部11及び凹部21を形成するための描画領域からなっている。そして、描画領域には、複数の描画ドットが散点的(本実施形態では格子状)に形成されている。また、メモリ51には、レーザー照射に用いられるレーザー照射パラメータ(レーザーL1の照射位置、焦点O1,O2、照射角度、照射面積、照射時間、照射強度、照射周期、照射ピッチなど)を示すデータが記憶されている。
次に、自動車用加飾部品1の製造方法を説明する。
まず、黒色の熱可塑性樹脂(本実施形態ではABS樹脂)を用いて所定の立体形状に成形したワーク2を準備する。具体的に言うと、ワーク形成工程を行い、凸部11及び凹部21を成形するための成形用シボ(ここでは、微細な凹凸)を有しない金型(図示略)を用いて、ワーク2を形成する。そして、ワーク2は、作業者によってワーク変位ロボット32のワーク支持部47(図4参照)にセットされる。
次に、CPU50は、メモリ51に記憶されているレーザー照射データを読み出し、読み出したレーザー照射データに基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号をワーク変位ロボット32に出力する。ワーク変位ロボット32は、CPU50から出力された駆動信号に基づいてロボットアーム46を駆動し、ワーク支持部47に支持されたワーク2を、被加飾領域4を構成する特定の照射範囲に対してレーザーL1を照射可能な位置に移動させる。それとともに、ワーク支持部47に支持されたワーク2の角度を調節し、特定の照射範囲に対するレーザーL1の照射角度を調節する。
そして、レーザー照射工程を行い、CPU50は、メモリ51に記憶されているレーザー照射データに基づき、ワーク2のワーク表面3a上に設定された被加飾領域4に対してレーザーL1を照射する。
詳述すると、まず、凸部形成工程を行い、CPU50は、メモリ51に記憶されている凸部形成用のレーザー照射データを読み出し、読み出した凸部形成用のレーザー照射データに基づいて凸部形成用の駆動信号を生成し、生成した凸部形成用の駆動信号をレーザー照射装置31に出力する。レーザー照射装置31は、CPU50から出力された凸部形成用の駆動信号に基づいて、被加飾領域4を構成する特定の照射範囲にレーザーL1を照射する(図5(a)参照)。なお、レーザー照射装置31のレーザー制御部43は、レーザー発生部41からレーザーL1を照射させ、凸部11のパターンに応じてレーザー偏向部42を制御する。この制御により、レーザーL1の照射位置が決定されるとともに、レーザーL1の焦点O1が被加飾領域4の表層部分に決定される。その結果、被加飾領域4の表層部分に照射されるレーザーL1のエネルギー密度が15MW/cm以上(本実施形態では40MW/cm)となる。この場合、レーザーL1の熱が表層部分に集中して熱量が多くなるため、被加飾領域4の表層部分が溶融し、上端部11aがワーク2のワーク表面3aから盛り上がるように気泡12を含む凸部11が形成される。
そして、特定の照射範囲に対するレーザーL1の照射が終了すると、CPU50は、ワーク変位ロボット32のロボットアーム46を駆動させる制御を行い、ワーク支持部47に支持されたワーク2を、被加飾領域4における特定の照射範囲とは別の照射範囲に対してレーザーL1を照射可能な位置に移動させる。それとともに、ワーク2の角度を調節し、別の照射範囲に対するレーザーL1の照射角度を調節する。
続く凹部形成工程において、CPU50は、メモリ51に記憶されている凹部形成用のレーザー照射データを読み出し、読み出した凹部形成用のレーザー照射データに基づいて凹部形成用の駆動信号を生成し、生成した凹部形成用の駆動信号をレーザー照射装置31に出力する。レーザー照射装置31は、CPU50から出力された凹部形成用の駆動信号に基づいて、別の照射範囲にレーザーL1を照射する(図5(b)参照)。なお、レーザー制御部43は、レーザー発生部41からレーザーL1を照射させ、凹部21のパターンに応じてレーザー偏向部42を制御する。この制御により、レーザーL1の照射位置が別の照射範囲に移動するとともに、レーザーL1の焦点O2がワーク2のワーク裏面3b側にずれた位置に移動する。その結果、被加飾領域4の表層部分に照射されるレーザーL1のエネルギー密度が9MW/cm未満(本実施形態では5MW/cm)に低下する。この場合、レーザーL1を照射したとしても被加飾領域4の表層部分が溶融して気泡12が生じる訳ではなく、被加飾領域4の表層部分が昇華することにより、凸部11と同一面(ワーク表面3a)上において凸部11とは異なる箇所に凹部21が形成される。
なお、凸部11を形成する際に照射されるレーザーL1のエネルギー密度は、凹部21を形成する際に照射されるレーザーL1のエネルギー密度よりも大きく設定されている。その結果、凸部11の高さH1(10μm)は、凹部21の深さH2(8μm)よりも大きくなる。なお、凹部21を形成するレーザーL1の照射面積は凸部11を形成するレーザーL1の照射面積よりも大きく設定されるため、凹部21の形成領域の面積は凸部11の形成領域の面積よりも大きくなる。
そして、凹部形成工程後に保護膜形成工程を行い、ワーク2のワーク表面3a、凸部11の表面13及び凹部21の表面22を覆う保護膜71を形成する。詳述すると、CPU50は、駆動信号を生成し、生成した駆動信号を塗装装置(図示略)に出力する。そして、塗装装置は、CPU50から出力された駆動信号に基づいて、塗装機(図示略)による保護膜71の塗装を開始させる。具体的に言うと、ワーク2のワーク表面3a上、凸部11の表面13上及び凹部21の表面22上に、塗装機を用いてメタリック塗料を塗装することにより保護膜71を形成する。そして、塗装機によるメタリック塗料の塗装が終了すると、図1〜図3に示す自動車用加飾部品1が完成する。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の自動車用加飾部品1の製造方法では、レーザー照射工程において、ワーク2のワーク表面3a上にレーザーL1を照射してエネルギーを付与することにより、凸部11及び凹部21の両方を形成している。このため、凸部11及び凹部21のいずれか一方のみを形成する場合に比べて、意匠表現の幅を広げることができる。しかも、レーザー照射工程では、気泡12を含む凸部11がワーク2に形成されるため、強いコントラストを有する凸部11の意匠を得ることができる。さらに、隣接する凸部11及び凹部21は互いに接近しているため、凸部11の上端部11aから凹部21の底面までの高低差により、より強いコントラストを有する意匠を得ることができる。また、保護膜形成工程において、凸部11の表面13及び凹部21の表面22を覆う保護膜71を形成することにより、凸部11及び凹部21が存在する部分と存在しない部分とで反射光の反射度合いを変化させやすくなる。詳述すると、保護膜71に含まれる光輝剤(アルミニウム粉末)は、ワーク表面3a、凸部11の表面13及び凹部21の表面22に沿って配向する。このため、ワーク表面3aで反射した反射光、凸部11の表面13で反射した反射光、及び、凹部21の表面22で反射した反射光は、反射率(反射度合い)がそれぞれ異なるものとなる。その結果、保護膜71によって色彩変化や深み感を表現することができるため、意匠表現の幅が確実に広くなる。従って、ワーク2に要求される意匠性を十分に確保することができる。
(2)本実施形態では、保護膜形成工程において保護膜71を形成することにより、ワーク2のワーク表面3aと、凸部11及び凹部21の表面13,22とが保護膜71によって保護されるため、ワーク表面3aの耐傷付き性を高めることができる。
(3)例えば、金型を用いた射出成形によって、ワーク2のワーク表面3aに微細な凹凸(凸部11及び凹部21)を形成することが考えられる。しかし、この場合には、金型の成形面に微細な凹凸を設ける必要があるため、実現が困難である。そこで、本実施形態では、ワーク表面3aにレーザーL1を照射することによって凸部11及び凹部21を形成している。よって、金型の成形面に微細な凹凸を設けなくても済むため、ワーク2のワーク表面3aに対して微細な凹凸を容易に形成することができる。
(4)本実施形態の自動車用加飾部品1は、黒色の熱可塑性樹脂、即ち、熱を吸収しやすい濃い色の材料によって形成されている。従って、自動車用加飾部品1が薄い色の材料によって形成される場合に比べて、レーザーL1のエネルギーがワーク2の表面で熱に交換されやすくなるため、凸部11及び凹部21を短時間で形成することができる。よって、自動車用加飾部品1の製造効率が向上する。
なお、本実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の凹部形成工程では、ワーク2の表層部分からワーク裏面3b側にずれた位置に焦点O2を合わせた状態でレーザーL1を照射することにより、凹部21を形成していた(図5(b)参照)。しかし、図6に示されるように、ワーク2の表層部分からワーク表面3a側にずれた位置に焦点O3を合わせた状態でレーザーL1を照射することにより、凹部21を形成してもよい。
・上記実施形態では、凸部形成工程を行うことによって全ての凸部11を形成した後、凹部形成工程を行うことによって全ての凹部21を形成していた。しかし、凹部形成工程を行うことによって全ての凹部21を形成した後、凸部形成工程を行うことによって全ての凸部11を形成してもよい。また、凸部形成工程と凹部形成工程とを交互に行うことによって、凸部11と凹部21とを交互に1つずつ形成してもよい。
さらに、凸部形成工程のみを行って凸部11のみを形成してもよいし、凹部形成工程のみを行って凹部21のみを形成してもよい。なお、図7に示されるように、ワーク81のワーク表面82上に凸部83のみを形成する場合、保護膜形成工程後に保護膜側凹部形成工程を行うことが好ましい。保護膜側凹部形成工程では、保護膜84の表層部分にレーザーを照射することにより、保護膜84において凸部83を覆う部分とは異なる箇所に保護膜側凹部85を形成する。なお、保護膜側凹部85は、保護膜84を貫通しない程度の深さ(ここでは8μm)に設定される。このようにすれば、レーザー照射工程において凸部83のみを形成する場合であっても、保護膜側凹部形成工程において、上記実施形態の凹部21と同じ機能を有する保護膜側凹部85を形成することにより、確実に意匠表現の幅を広げることができる。なお、レーザー照射工程において凸部83及び凹部の両方を形成する場合や、凹部のみを形成する場合に、保護膜側凹部形成工程を行って保護膜側凹部85を形成してもよい。
また、図8に示されるように、凸部形成工程及び凹部形成工程を同時に行うことにより、ワーク91のワーク表面92上に凸部93及び凹部94の両方を同時に形成してもよい。具体的に言うと、上記実施形態のレーザーL1よりも高いエネルギー密度(ここでは50MW/cm)となるレーザーを照射する。その結果、上記実施形態の凹部21よりも深い凹部94が形成される。それに伴い、凹部94の開口端部が溶融し、上端部がワーク2のワーク表面3aから盛り上がるように凸部93が形成される。なお、凸部93の幅W5は、ワーク表面92における凹部94の幅W6よりも小さく設定されている。また、凸部93の高さH6は、ワーク表面92を基準とする凹部94の深さH7よりも小さく設定されている。
・上記実施形態のレーザー照射工程では、ワーク2のワーク表面3aにレーザーL1を照射することにより、凸部11及び凹部21を形成していた。しかし、ワークの表面上に光輝剤を含有しない塗膜を形成し、塗膜に対してレーザーL1を照射することにより、凸部11及び凹部21を形成してもよい。
・上記実施形態では、凸部11の形成に用いられるレーザーL1も凹部21の形成に用いられるレーザーL1も同じYAGレーザーであったが、互いに異なる種類のレーザーであってもよい。例えば、凸部11の形成に用いられるレーザーL1をCOレーザーとし、凹部21の形成に用いられるレーザーL1をYAGレーザーとしてもよい。
・上記実施形態のワーク2においては、凸部11と凹部21とが互いに平行に配置されていた。しかし、図9に示されるように、ワーク61のワーク表面62上に対して、凸部11及び凹部21とは別の凸部63を形成し、凸部63を、凸部11及び凹部21と直交するように配置してもよい。凸部63と凸部11とが重なり合う領域64は、ワーク表面62からの高さが12μm程度となり、凸部63と凹部21とが重なり合う領域65は、ワーク表面62からの高さが4μm程度となる。なお、凸部63は、凸部11及び凹部21に対して任意の角度で交差していてもよい。
・上記実施形態は、自動車用加飾部品1をドアのアームレストに具体化するものであったが、これ以外に、コンソールボックス、インストルメントパネルなどの部品に具体化してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)手段1において、前記レーザー照射工程は、前記ワークの表層部分に焦点を合わせた状態で、前記ワークの表層部分にレーザーを照射することにより、前記ワークの表面上に前記凸部を形成する凸部形成工程、及び、前記ワークの表層部分から前記ワークの表面側または裏面側にずれた位置に焦点を合わせた状態で、前記ワークの表層部分にレーザーを照射することにより、前記凸部とは異なる箇所に前記凹部を形成する凹部形成工程の少なくとも一方を含むことを特徴とする車両用加飾部品の製造方法。
(2)手段1において、前記ワークの表層部分が、前記ワーク自身、または、前記ワークの表面上に形成された光輝剤を含有しない塗膜によって構成されていることを特徴とする車両用加飾部品の製造方法。
(3)手段1において、前記レーザー照射工程前に、前記凸部及び前記凹部を成形するための成形用シボを有しない金型を用いて、前記ワークを形成するワーク形成工程を行うことを特徴とする車両用加飾部品の製造方法。
1…車両用加飾部品としての自動車用加飾部品
2,61,81,91…ワーク
3a,62,82,92…ワークの表面としてのワーク表面
11,63,83…レーザー被加工部としての凸部
13…凸部の表面
21,94…レーザー被加工部としての凹部
22…凹部の表面
71,84…保護膜
72…保護膜の表面
85…保護膜側凹部
H1…凸部の高さ
H2,H5,H7…凹部の深さ
H3…保護膜の厚さ
L1…レーザー
W1,W5…凸部の幅
W2,W4,W6…凹部の幅

Claims (11)

  1. ワークの表面上にレーザーを照射するレーザー照射工程を経て、熱可塑性樹脂製の車両用加飾部品を製造する方法であって、
    前記レーザー照射工程では、前記ワークの表層部分にレーザーを照射することにより、前記ワークの表面上に位置する凸部、及び、前記凸部とは異なる箇所に位置する凹部の少なくとも一方を形成し、
    前記レーザー照射工程後に、前記ワークの表面、前記凸部の表面及び前記凹部の表面を覆う保護膜を形成する保護膜形成工程を行う
    ことを特徴とする車両用加飾部品の製造方法。
  2. 前記保護膜は、光輝剤を含有する塗料によって形成された塗膜であることを特徴とする請求項1に記載の車両用加飾部品の製造方法。
  3. 前記保護膜の厚さは10μm以上25μm以下であることを特徴とする請求項2に記載の車両用加飾部品の製造方法。
  4. 前記保護膜形成工程後に、前記保護膜の表層部分にレーザーを照射することにより、前記保護膜において前記凸部を覆う部分とは異なる箇所に保護膜側凹部を形成する保護膜側凹部形成工程を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用加飾部品の製造方法。
  5. 前記凸部を形成する際に照射されるレーザーのエネルギー密度は15MW/cm以上であり、前記凹部を形成する際に照射されるレーザーのエネルギー密度は9MW/cm未満であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用加飾部品の製造方法。
  6. ワークの表面上にレーザー被加工部が形成された熱可塑性樹脂製の車両用加飾部品であって、
    前記レーザー被加工部は、前記ワークの表面上に形成された凸部、及び、前記凸部とは異なる箇所に形成された凹部の少なくとも一方からなり、
    前記ワークの表面、前記凸部の表面及び前記凹部の表面が保護膜によって覆われている
    ことを特徴とする車両用加飾部品。
  7. 前記保護膜は、光輝剤を含有する塗料によって形成された塗膜であることを特徴とする請求項6に記載の車両用加飾部品。
  8. 前記保護膜の厚さは10μm以上25μm以下であることを特徴とする請求項7に記載の車両用加飾部品。
  9. 前記保護膜において前記凸部を覆う部分とは異なる箇所に保護膜側凹部が形成されていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の車両用加飾部品。
  10. 前記凸部の幅は50μm以上120μm以下であり、前記凸部の高さは8μm以上15μm以下であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の車両用加飾部品。
  11. 前記凹部の幅は、前記ワークの表面上において40μm以上210μm以下、前記保護膜の表面上において30μm以上200μm以下であり、
    前記凹部の深さは、前記ワークの表面上において4μm以上12μm以下、前記保護膜の表面上において10μm以上20μm以下である
    ことを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載の車両用加飾部品。
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