JP2013202127A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】透光性部材における第1発光部と第2発光部との明るさの違いを明確にすることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】光を透過可能な透光性を有するレンズ部材304は、レンズ部材304に設けられた第1入射部320a及び該第1入射部320aとは演出用LED303a,303bとの距離(間隔)が異なる第2入射部324zと、第1入射部320aに対応する第1発光部323a,323b及び第2入射部324zに対応する第2発光部322a〜322eと、を含み、第1発光部323a,323bと第2発光部324zとの境界部Yの一部に沿って長孔325を形成し、第2発光部322aから第1発光部323a,323bへの光の伝播を抑制する。
【選択図】図11

Description

本発明は、光を透過可能な透光性を有する透光性部材と、前記透光性部材に設けられた複数の入射部各々に光を入射可能に設けられる複数の発光体と、を備える遊技機に関する。
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定の入賞価値を遊技者に与えたり、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示部が設けられ、可変表示部において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたパチンコ遊技機や、所定の賭け数を設定し、スタート操作が行われたときに、複数種類の識別情報の可変表示が行われるスロットマシン等がある。
この種のパチンコ遊技機として、例えば、遊技部品本体に設けられた発光表示部(透光性部材)と、発光表示部の背後に配置された発光体と、発光体からの光を発光表示部に導光する導光部(入射部)とを含む発光表示手段を備え、発光体と導光部とを複数設け、各導光部と発光体との間隔を異ならせることにより、発光表示部におけるそれぞれの導光部に対応する部分の発光状態に変化を持たせることができるようにしたもの等がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−52914号公報
上記特許文献1に記載の遊技機では、発光表示部に複数の導光部が設けられていることで、一の導光部に入射された光が発光表示部における一の導光部に対応する部分を発光させるだけでなく、他の導光部に対応する部分まで伝播することにより、発光表示部における一の導光部に対応する部分と他の導光部に対応する部分とで発光態様に変化をつけることが困難となるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、透光性部材における第1発光部と第2発光部との明るさの違いを明確にすることができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機は、
光を透過可能な透光性を有する透光性部材(レンズ部材304、314)と、前記透光性部材に設けられた複数の入射部それぞれに光を入射可能に配設された複数の発光体(演出用LED303a,303b、313a,313b)と、を備える遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記複数の入射部は、第1入射部(背面320a)及び該第1入射部とは前記発光体との距離(間隔)が異なる第2入射部(後端面324z)を含み、
前記透光性部材は、
前記第1入射部に対応する第1発光部(第1発光部323a〜323f)及び前記第2入射部に対応する第2発光部(第2発光部322a〜322e)を含む複数の発光部を有し、
前記第1発光部と前記第2発光部との境界部(境界部Y)の一部に沿って、前記第1発光部及び前記第2発光部のうち少なくとも一方(例えば、第2発光部322a)から他方(第1発光部323a,323b)への光の伝播を抑制する孔部(例えば、長孔325)または溝部{360,361(図15参照)}が形成されている(例えば、図11参照)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1入射部と第2入射部とでは発光体との距離が異なるので、第1入射部に対応する発光体と第2入射部に対応する発光体とで発光強さを制御しなくても、第1発光部及び第2発光部の明るさに差異を生じさせることができるとともに、第1発光部及び第2発光部のうち明るさが強い発光部から弱い発光部への光の伝播が孔部または溝部にて抑制されることで、第1発光部と第2発光部との明るさの違いを明確にできる。
本発明の手段1に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機であって、
前記透光性部材(レンズ部材304,314)の遊技者側(前面側)に設けられ、前記発光部(第1発光部323a〜323f)から出射された光を透過可能なカバー部材(レンズカバー305,315)を備え、
前記カバー部材は、前記孔部(例えば、長孔325)または前記溝部を被覆可能に形成されている(例えば、図11参照)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、透光性部材の内部で光が伝播することを抑制できるばかりか、孔部や溝部の遊技者側はカバー部材により覆われるため、外観体裁が損なわれることが防止される。
本発明の手段2に記載の遊技機は、請求項1または手段1に記載の遊技機であって、
前記第2入射部(後端面324z)は、前記発光体(演出用LED303a,303b、313a,313b)までの距離(間隔)が前記第1入射部(背面320a)よりも短い位置に配置され(L1<L2)、
前記第2発光部(例えば、第2発光部322a)は、前記第1発光部(例えば、第1発光部323a,323b)よりも遊技者側に突出する突出部(突出部341)を有する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、明るさが強い第2発光部は、光の出射位置が第1発光部よりも遊技者側に近づくため、遊技者に対し第1発光部よりも明るいことを強調して見せることができる。
本発明の手段3に記載の遊技機は、手段2に記載の遊技機であって、
前記透光性部材(レンズ部材304、314)の遊技者側(前面側)に設けられ、前記発光部(第1発光部323a〜323f)から出射された光を透過可能なカバー部材(レンズカバー305,315)を備え、
前記カバー部材における前記第2発光部(例えば、第2発光部322a)に対応する箇所には、該突出部に嵌合可能な被嵌合部(長孔340)が形成されている(例えば、図11参照)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、被嵌合部が突出部に嵌合することで、透光性部材に対するカバー部材の取り付け位置が決定されるため、透光性部材に対するカバー部材の位置ずれを防止できる。
本発明の手段4に記載の遊技機は、請求項1または手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記複数の発光体(演出用LED303a,303b、313a,313b)は、前記孔部(例えば、長孔325)または前記溝部に対応しない非対応位置に配設されている(例えば、図11参照)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、発光体からの光が直接孔部または溝部に向けて出射されることで、第1発光部と第2発光部との境界部が明るくなって明るさの違いが目立ちにくくなることが防止される。
パチンコ遊技機を示す正面図である。 パチンコ遊技機を示す背面図である。 主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。 (a)は演出用発光表示ユニットを示す正面図、(b)は背面図である。 演出用発光表示ユニットを斜め前から見た状態を示す斜視図である。 演出ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。 (a)はレンズ部材及びレンズカバーを斜め前下方から見た状態を示す分解斜視図、(b)は斜め後ろ上方から見た状態を示す分解斜視図である。 (a)はレンズ部材を示す正面図、(b)は背面図である。 (a)はレンズカバーを示す正面図、(b)は背面図である。 (a)はレンズユニットを示す正面図、(b)は(a)のA−A拡大断面図である。 (a)レンズユニットの内部構造を示す説明図、(b)はレンズユニットの発光状態を示す説明図である。 変形例1としてのレンズユニットを示す断面図である。 変形例2としてのレンズユニットを示す断面図である。 (a)は変形例3としてのレンズユニットを示す断面図、(b)は変形例4としてのレンズユニットを示す断面図、(c)は変形例5としてのレンズユニットを示す断面図である。 (a)は変形例6としてのレンズユニットを示す断面図、(b)は変形例7としてのレンズユニットを示す断面図である。 (a)は変形例9としてのレンズユニットを示す正面図、(b)は変形例10としてのレンズユニットを示す正面図である。
本発明の実施例を図面に基づいて以下に説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。図2は、パチンコ遊技機を示す背面図である。図3は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
パチンコ遊技機1は、図1、図2に示すように、縦長の方形枠状に形成された外枠100と、外枠100に開閉可能に取り付けられた前面枠101と、で主に構成されている。前面枠101の前面には、ガラス扉枠102及び下扉枠103がそれぞれ左側辺を中心に開閉可能に設けられている。
下扉枠103の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4(下皿)や、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠102の背面には、遊技盤6が前面枠101に対して着脱可能に取り付けられている。
遊技盤6は、遊技領域7が前面に形成された所定板厚を有するベニヤ板からなり、該遊技盤6の背面側には、演出表示装置9及び演出制御基板80等を含む変動表示制御ユニット260が一体的に組み付けられている(図2参照)。
図1に戻って、遊技領域7の中央付近には、それぞれが演出用の飾り図柄(演出図柄)を可変表示する複数の可変表示部を含む演出表示装置(飾り図柄表示装置)9が設けられている。演出表示装置9には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)がある。演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bによる特別図柄の可変表示期間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄の可変表示を行う。演出図柄の可変表示を行う演出表示装置9は、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。
また、演出表示装置9の周囲には、環状のステージ飾り枠11が設けられているとともに、このステージ飾り枠11の左側辺から上辺にかけて演出用発光表示ユニット300が設けられ、遊技状態や演出の実行に応じて発光するようになっている。尚、演出用発光表示ユニット300の詳細については後述することとする。
遊技盤6における右側下部位置には、第1識別情報としての第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器(第1可変表示手段)8aが設けられている。この実施例では、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。また、第1特別図柄表示器8aの上方位置には、第2識別情報としての第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器(第2可変表示手段)8bが設けられている。第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。
この実施例では、第1特別図柄の種類と第2特別図柄の種類とは同じ(例えば、ともに0〜9の数字)であるが、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bは、それぞれ、例えば2つの7セグメントLED等を用いて00〜99の数字(または、2桁の記号)を可変表示するように構成されていてもよい。
以下、第1特別図柄と第2特別図柄とを特別図柄と総称することがあり、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとを特別図柄表示器と総称することがある。
第1特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第1始動条件が成立(例えば、遊技球が第1始動入賞口13aに入賞したこと)した後、可変表示の開始条件(例えば、保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄の可変表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことにもとづいて開始され、可変表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。また、第2特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第2始動条件が成立(例えば、遊技球が第2始動入賞口13bに入賞したこと)した後、可変表示の開始条件(例えば、保留記憶数が0でない場合であって、第2特別図柄の可変表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことにもとづいて開始され、可変表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。尚、入賞とは、入賞口などのあらかじめ入賞領域として定められている領域に遊技球が入ったことである。また、表示結果を導出表示するとは、図柄(識別情報の例)を最終的に停止表示させることである。
演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の可変表示時間中、および第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の可変表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄(飾り図柄ともいう)の可変表示を行う。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における演出図柄の可変表示とは同期している。また、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における演出図柄の可変表示とは同期している。同期とは、可変表示の開始時点および終了時点がほぼ同じ(全く同じでもよい。)であって、可変表示の期間がほぼ同じ(全く同じでもよい。)であることをいう。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときと、第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、演出表示装置9において大当りを想起させるような演出図柄の組み合せが停止表示される。
演出表示装置9の下方には、第1始動入賞口13aを有する入賞装置が設けられている。第1始動入賞口13aに入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ14a(例えば、近接スイッチ)及び第1入賞確認スイッチ14b(例えば、フォトセンサ)によって検出される。
また、第1始動入賞口(第1始動口)13aを有する入賞装置の下側には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口13bを有する可変入賞球装置15が設けられている。第2始動入賞口(第2始動口)13bに入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ15a及び入賞確認スイッチ15bによって検出される。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変入賞球装置15が開状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口13bに入賞可能になり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。可変入賞球装置15が開状態になっている状態では、第1始動入賞口13aよりも、第2始動入賞口13bに遊技球が入賞しやすい。また、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、遊技球は第2始動入賞口13bに入賞しない。尚、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。
また、第1始動口スイッチ14aと第1入賞確認スイッチ14bの検出結果及び第2始動口スイッチ15aと第2入賞確認スイッチ15bの検出結果にもとづいて異常入賞の発生の有無が判定され、異常入賞の発生を検出したことにもとづいてセキュリティ信号が外部出力される。
以下、第1始動入賞口13aと第2始動入賞口13bとを総称して始動入賞口または始動口ということがある。
可変入賞球装置15が開放状態に制御されているときには可変入賞球装置15に向かう遊技球は第2始動入賞口13bに極めて入賞しやすい。そして、第1始動入賞口13aは演出表示装置9の直下に設けられているが、演出表示装置9の下端と第1始動入賞口13aとの間の間隔をさらに狭めたり、第1始動入賞口13aの周辺で釘を密に配置したり、第1始動入賞口13aの周辺での釘配列を、遊技球を第1始動入賞口13aに導きづらくして、第2始動入賞口13bの入賞率の方を第1始動入賞口13aの入賞率よりもより高くするようにしてもよい。
第2特別図柄表示器8bの上部には、第1始動入賞口13aに入った有効入賞球数すなわち第1保留記憶数(保留記憶を、始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)を表示する第1特別図柄保留記憶表示部と、該第1特別図柄保留記憶表示部とは別個に設けられ、第2始動入賞口13bに入った有効入賞球数すなわち第2保留記憶数を表示する第2特別図柄保留記憶表示部と、が設けられた例えば7セグメントLEDからなる特別図柄保留記憶表示器18が設けられている。第1特別図柄保留記憶表示部は、第1保留記憶数を入賞順に4個まで表示し、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第1特別図柄表示器8aでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。また、第2特別図柄保留記憶表示部は、第2保留記憶数を入賞順に4個まで表示し、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第2特別図柄表示器8bでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。尚、この例では、第1始動入賞口13aへの入賞による始動記憶数及び第2始動入賞口13bへの入賞による始動記憶数に上限数(4個まで)が設けられているが、上限数を4個以上にしてもよい。
また、演出表示装置9の表示画面には、第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部9aと、第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部9bとが設けられている。尚、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を表示する領域(合算保留記憶表示部)が設けられるようにしてもよい。そのように、合計数を表示する合算保留記憶表示部が設けられているようにすれば、可変表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しやすくすることができる。
尚、この実施例では、図1に示すように、第2始動入賞口13bに対してのみ開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられているが、第1始動入賞口13aおよび第2始動入賞口13bのいずれについても開閉動作を行う可変入賞球装置が設けられている構成であってもよい。
また、図1に示すように、可変入賞球装置15の下方には、特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は大入賞口扉を備え、第1特別図柄表示器8aに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたとき、および第2特別図柄表示器8bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド21によって大入賞口扉が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置20において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口13aや第2始動入賞口13bといった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置20において大入賞口が開放状態となれば、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置20において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることができないため、遊技者にとって不利な第2状態となる。
第1特別図柄表示器8aの右側には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、例えば2つのランプからなる。遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。この実施例では、上下のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に下側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器10の下側のランプが点灯して当りである場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、下側のランプが点灯して当りである場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(第2始動入賞口13bに遊技球が入賞可能な状態)に変化する。特別図柄保留記憶表示器18の上部には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つの表示部(例えば、7セグメントLEDのうち4つのセグメント)を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、すなわちゲートスイッチ32aによって遊技球が検出される毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯する表示部を1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯する表示部を1減らす。
尚、7セグメントLEDからなる普通図柄保留記憶表示器41には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つの表示部(セグメント)とともに、例えば大当り時における特別可変入賞球装置20の開放回数(大当りラウンド数)を示す2つの表示部(セグメント)、及び遊技状態を示す2つの表示部(セグメント)が設けられているが、これら表示部を普通図柄保留記憶表示部とは別個の表示器にて構成してもよい。また、普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」および「×」)を可変表示可能なセグメントLED等にて構成してもよい。
特別可変入賞球装置20の周辺には普通入賞装置の入賞口29a〜29dが設けられ、入賞口29a〜29dに入賞した遊技球は入賞口スイッチ30によって検出される。各入賞口29a〜29dは、遊技球を受け入れて入賞を許容する領域として遊技盤6に設けられる入賞領域を構成している。尚、第1始動入賞口13a、第2始動入賞口13bや大入賞口も、遊技球を受け入れて入賞を許容する入賞領域を構成する。
遊技領域7の左側には、遊技中に点滅表示される装飾LED25aを有する装飾部材25が設けられ、下部には、入賞しなかった遊技球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上下部には、効果音を発する4つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けられている。天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cおよび装飾LED25aは、遊技機に設けられている装飾発光体の一例である。
図1および図2では、図示を省略しているが、左枠ランプ28bの近傍に、賞球払出中に点灯する賞球ランプが設けられ、天枠ランプ28aの近傍に、補給球が切れたときに点灯する球切れランプが設けられている。尚、賞球ランプおよび球切れランプは、賞球の払出中である場合や球切れが検出された場合に、演出制御基板に搭載された演出制御用マイクロコンピュータによって点灯制御される。さらに、特に図示はしないが、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするプリペイドカードユニット(以下、「カードユニット」という。)50が、パチンコ遊技機1に隣接して設置されている。
遊技者の操作により、後述する打球発射装置から発射された遊技球は、発射球案内通路(図示略)を通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口13aに入り第1始動口スイッチ14aで検出されると、第1特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第1の開始条件が成立したこと)、第1特別図柄表示器8aにおいて第1特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄(飾り図柄)の可変表示が開始される。すなわち、第1特別図柄および演出図柄の可変表示は、第1始動入賞口13aへの入賞に対応する。第1特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1増やす。
遊技球が第2始動入賞口13bに入り第2始動口スイッチ15aで検出されると、第2特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第2の開始条件が成立したこと)、第2特別図柄表示器8bにおいて第2特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄(飾り図柄)の可変表示が開始される。すなわち、第2特別図柄および演出図柄の可変表示は、第2始動入賞口13bへの入賞に対応する。第2特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1増やす。
第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の可変表示及び第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の特別図柄(停止図柄)が大当り図柄(特定表示結果)であると「大当り」となり、停止時の特別図柄(停止図柄)が大当り図柄とは異なる所定の小当り図柄(所定表示結果)であると「小当り」となり、停止時の特別図柄(停止図柄)が大当り図柄及び小当り図柄とは異なる特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。また、特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる小当り遊技状態に制御される。
演出表示装置9に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアでは、第1特別図柄表示器8aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器8bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示(変動表示)が開始される。そして、飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリアにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となることがある。ここで、リーチ状態とは、演出表示装置9の表示領域にて仮停止表示された飾り図柄が大当り組み合せの一部を構成しているときに未だ仮停止表示もされていない飾り図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示状態、あるいは、全部又は一部の飾り図柄が大当り組み合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアにおける一部(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示エリアなど)では予め定められた大当り組み合せを構成する飾り図柄(例えば「7」の英数字を示す飾り図柄)が仮停止表示されているときに未だ仮停止表示もしていない残りの飾り図柄表示エリア(例えば「中」の飾り図柄表示エリアなど)では飾り図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアにおける全部又は一部で飾り図柄が大当り組み合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。
次に、パチンコ遊技機1の背面の構造について図2を参照して説明する。図2は、遊技機を背面から見た背面図である。図2に示すように、パチンコ遊技機1の背面側では、演出表示装置9を制御する演出制御用マイクロコンピュータが搭載された演出制御基板80を含む変動表示制御ユニット49、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31、音声制御基板70、ランプドライバ基板35、および球払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37等の各種基板が設置されている。尚、遊技制御基板31は基板収納ケース150に収納されている。
さらに、パチンコ遊技機1背面側には、DC30V、DC21V、DC12VおよびDC5V等の各種電源電圧を作成する電源回路が搭載された電源基板90やタッチセンサ基板(図示略)が設けられている。電源基板90には、パチンコ遊技機1における遊技制御基板31および各電気部品制御基板(演出制御基板80および払出制御基板37)やパチンコ遊技機1に設けられている各電気部品(電力が供給されることによって動作する部品)への電力供給を実行あるいは遮断するための電力供給許可手段としての電源スイッチ、遊技制御基板31の遊技制御用マイクロコンピュータ156のRAM55をクリアするためのクリアスイッチが設けられている。さらに、電源スイッチの内側(基板内部側)には、交換可能なヒューズが設けられている。
尚、この実施例では、主基板31は遊技盤側に設けられ、払出制御基板37は遊技枠側に設けられている。このような構成であっても、後述するように、主基板31と払出制御基板37との間の通信をシリアル通信で行うことによって、遊技盤を交換する際の配線の取り回しを容易にしている。
尚、各制御基板には、制御用マイクロコンピュータを含む制御手段が搭載されている。制御手段は、遊技制御手段等からのコマンドとしての指令信号(制御信号)に従って遊技機に設けられている電気部品(遊技用装置:球払出装置97、演出表示装置9、ランプやLEDなどの発光体、スピーカ27等)を制御する。以下、主基板31を制御基板に含めて説明を行うことがある。その場合には、制御基板に搭載される制御手段は、遊技制御手段と、遊技制御手段等からの指令信号に従って遊技機に設けられている電気部品を制御する手段とのそれぞれを指す。また、主基板31以外のマイクロコンピュータが搭載された基板をサブ基板ということがある。尚、球払出装置97は、遊技球を誘導する通路とステッピングモータ等により駆動されるスプロケット等によって誘導された遊技球を上皿や下皿に払い出すための装置であって、払い出された賞球や貸し球をカウントする払出個数カウントスイッチ等もユニットの一部として構成されている。尚、この実施例では、払出検出手段は、払出個数カウントスイッチによって実現され、球払出装置97から実際に賞球や貸し球が払い出されたことを検出する機能を備える。この場合、払出個数カウントスイッチは、賞球や貸し球の払い出しを1球検出するごとに検出信号を出力する。
パチンコ遊技機1の背面には、各種情報をパチンコ遊技機1の外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板91が設置されている。ターミナル基板91には、例えば、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号(始動口信号、図柄確定回数1信号、大当り1信号、大当り2信号、大当り3信号、時短信号、セキュリティ信号、賞球信号1、遊技機エラー状態信号)を外部出力するための情報出力端子が設けられている。尚、遊技機エラー状態信号に関しては必ずしもパチンコ遊技機1の外部に出力しなくてもよく、該情報出力端子から、この遊技機エラー状態信号の替わりに遊技枠が開放状態であることを示すドア開放信号等を出力するようにしてもよい。
貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導レールを通り、カーブ樋を経て払出ケース97aで覆われた球払出装置97に至る。球払出装置97の上方には、遊技媒体切れ検出手段としての球切れスイッチ43が設けられている。球切れスイッチ43が球切れを検出すると、球払出装置97の払出動作が停止する。球切れスイッチ43が遊技球の不足を検知すると、遊技機設置島に設けられている補給機構からパチンコ遊技機1に対して遊技球の補給が行なわれる。
入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸し要求にもとづく遊技球が多数払出されて打球供給皿3が満杯になると、遊技球は、余剰球誘導通路を経て余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払出されると、感知レバー(図示略)が貯留状態検出手段としての満タンスイッチ(図示略)を押圧して、貯留状態検出手段としての満タンスイッチがオンする。その状態では、球払出装置内の払出モータの回転が停止して球払出装置の動作が停止するとともに打球発射装置の駆動も停止する。
図3は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、図3には、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御手段に相当)156が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ156は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施例では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ156に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ156は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータには、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、外付けであってもよい。遊技制御用マイクロコンピュータ156には、さらに、ハードウェア乱数(ハードウェア回路が発生する乱数)を発生する乱数回路60が内蔵されている。
尚、遊技制御用マイクロコンピュータ156においてCPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ156(またはCPU56)が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156には、乱数回路60が内蔵されている。乱数回路60は、特別図柄の可変表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路60は、初期値(例えば、0)と上限値(例えば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則に従って更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることにもとづいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
乱数回路60は、特別図柄の可変表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路60は、初期値(例えば、0)と上限値(例えば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則に従って更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることにもとづいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
乱数回路60は、数値データの更新範囲の選択設定機能(初期値の選択設定機能、および、上限値の選択設定機能)、数値データの更新規則の選択設定機能、および数値データの更新規則の選択切換え機能等の各種の機能を有する。このような機能によって、生成する乱数のランダム性を向上させることができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156は、乱数回路60が更新する数値データの初期値を設定する機能を有している。例えば、ROM54等の所定の記憶領域に記憶された遊技制御用マイクロコンピュータ156のIDナンバ(遊技制御用マイクロコンピュータ156の各製品ごとに異なる数値で付与されたIDナンバ)を用いて所定の演算を行って得られた数値データを、乱数回路60が更新する数値データの初期値として設定する。そのような処理を行うことによって、乱数回路60が発生する乱数のランダム性をより向上させることができる。
遊技制御用マイクロコンピュータ156は、第1始動口スイッチ14aまたは第2始動口スイッチ15aへの始動入賞が生じたときに乱数回路60から数値データをランダムRとして読み出し、特別図柄および演出図柄の変動開始時にランダムRにもとづいて特定の表示結果としての大当り表示結果にするか否か、すなわち、大当りとするか否かを決定する。そして、大当りとすると決定したときに、遊技状態を遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態に移行させる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156には、払出制御基板37(の払出制御用マイクロコンピュータ)や演出制御基板80(の演出制御用マイクロコンピュータ)とシリアル通信で信号を入出力(送受信)するためのシリアル通信回路61が内蔵されている。尚、払出制御用マイクロコンピュータや演出制御用マイクロコンピュータにも、遊技制御用マイクロコンピュータ156とシリアル通信で信号を入出力するためのシリアル通信回路が内蔵されている(図示略)。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグや保留記憶数カウンタの値など)と未払出賞球数を示すデータ(具体的には、後述する賞球コマンド出力カウンタの値)は、バックアップRAMに保存される。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。尚、この実施例では、RAM55の全部が、電源バックアップされているとする。
遊技制御用マイクロコンピュータ156のリセット端子には、電源基板からのリセット信号が入力される。電源基板には、遊技制御用マイクロコンピュータ156等に供給されるリセット信号を生成するリセット回路が搭載されている。尚、リセット信号がハイレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ156等は動作可能状態になり、リセット信号がローレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ156等は動作停止状態になる。従って、リセット信号がハイレベルである期間は、遊技制御用マイクロコンピュータ156等の動作を許容する許容信号が出力されていることになり、リセット信号がローレベルである期間は、遊技制御用マイクロコンピュータ156等の動作を停止させる動作停止信号が出力されていることになる。尚、リセット回路をそれぞれの電気部品制御基板(電気部品を制御するためのマイクロコンピュータが搭載されている基板)に搭載してもよい。
さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ156の入力ポートには、電源基板からの電源電圧が所定値以下に低下したことを示す電源断信号が入力される。すなわち、電源基板には、遊技機において使用される所定電圧(例えば、DC30VやDC5Vなど)の電圧値を監視して、電圧値があらかじめ定められた所定値にまで低下すると(電源電圧の低下を検出すると)、その旨を示す電源断信号を出力する電源監視回路が搭載されている。尚、電源監視回路を電源基板に搭載するのではなく、バックアップ電源によって電源バックアップされる基板(例えば、主基板31)に搭載するようにしてもよい。また、遊技制御用マイクロコンピュータ156の入力ポートには、RAMの内容をクリアすることを指示するためのクリアスイッチが操作されたことを示すクリア信号が入力される。
また、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ14a、第1入賞確認スイッチ14b、第2始動口スイッチ15a、第2入賞確認スイッチ15b、カウントスイッチ23、第3入賞確認スイッチ23aおよび各入賞口スイッチ30,30bからの検出信号を基本回路に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載され、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21と、基本回路からの指令に従って駆動する出力回路59も主基板31に搭載され、電源投入時に遊技制御用マイクロコンピュータ156をリセットするためのシステムリセット回路(図示せず)や、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号を、ターミナル基板91を介して、ホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路64も主基板31に搭載されている。
この実施例では、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータで構成される。)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ156から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、演出図柄を可変表示する演出表示装置9との表示制御を行う。
演出制御基板80は、演出制御用CPUおよびRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ(図示略)を搭載している。尚、RAMは外付けであってもよい。演出制御基板80において、演出制御用CPU(図示略)は、内蔵または外付けのROM(図示略)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバおよび入力ポートを介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU(図示略)は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)に演出表示装置9の表示制御を行わせる。
演出制御用CPU(図示略)は、受信した演出制御コマンドに従ってキャラクタROM(図示せず)から必要なデータを読み出す。キャラクタROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データ、具体的には、人物、文字、図形または記号等(演出図柄を含む)をあらかじめ格納しておくためのものである。演出制御用CPU(図示略)は、キャラクタROMから読み出したデータをVDPに出力する。VDPは、演出制御用CPUから入力されたデータにもとづいて表示制御を実行する。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバに入力する。入力ドライバは、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路(図示略)が搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。さらに、単方向性回路であるI/Oポート部を介して主基板31から演出制御コマンドおよび演出制御INT信号が出力されるので、中継基板77から主基板31の内部に向かう信号が規制される。すなわち、中継基板77からの信号は主基板31の内部(遊技制御用マイクロコンピュータ156側)に入り込まない。
さらに、演出制御用CPU(図示略)は、出力ポート(図示略)を介してランプドライバ基板35に対して演出用ダイオード(演出用LED)303a,303bを含む各種LEDを駆動する信号を出力する。また、出力ポートを介して音声制御基板70に対して音番号データを出力する。
ランプドライバ基板35において、LEDを駆動する信号は、入力ドライバ(図示略)を介してLEDドライバに入力される。LEDドライバは、駆動信号を天枠LED28a、左枠LED28b、右枠LED28cなどの枠側に設けられている各LEDに供給する。また、遊技盤側に設けられている装飾LED25aに駆動信号を供給する。尚、LED以外の発光体が設けられている場合には、それを駆動する駆動回路(ドライバ)がランプドライバ基板35に搭載される。
音声制御基板70において、音番号データは、入力ドライバ(図示略)を介して音声合成用IC(図示略)に入力される。音声合成用ICは、音番号データに応じた音声や効果音を発生し増幅回路(図示略)に出力する。増幅回路は、音声合成用ICの出力レベルを、ボリュームで設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。音声データROM(図示略)には、音番号データに応じた制御データが格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間(例えば演出図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
次に、本実施例の演出装置を構成する演出用発光表示ユニット300について、図面に基づいて説明する。図4は、(a)は演出用発光表示ユニットを示す正面図、(b)は背面図である。図5は、演出用発光表示ユニットを斜め前から見た状態を示す斜視図である。図6は、演出ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図7は、(a)はレンズ部材及びレンズカバーを斜め前下方から見た状態を示す分解斜視図、(b)は斜め後ろ上方から見た状態を示す分解斜視図である。図8は、(a)はレンズ部材を示す正面図、(b)は背面図である。図9は、(a)はレンズカバーを示す正面図、(b)は背面図である。図10は、(a)はレンズユニットを示す正面図、(b)は(a)のA−A拡大断面図である。図11は、(a)レンズユニットの内部構造を示す説明図、(b)はレンズユニットの発光状態を示す説明図である。尚、以下の説明においては、パチンコ遊技機1の正面に対峙した状態での上下左右方向を基準として説明する。また、図4〜図7中のレンズ部材やレンズカバー等の表裏面に描かれている網状の線は、3次元の面を表す線であり、装飾や縁部を示す線ではないものとする。
図4〜図6に示すように、ステージ飾り枠11の一部を構成する演出用発光表示ユニット300は、上部発光表示ユニット300Aと左部発光表示ユニット300Bとからなり、上部発光表示ユニット300Aの左側端部と左部発光表示ユニット300Bの上端部とが連続するように配設される。
上部発光表示ユニット300Aは、ベース部材301と、ベース部材301の前面側に配置され、前面に演出用発光ダイオード(以下、演出用LEDと言う)303a、303bが複数配設されたLED基板302と、光を透過可能な透光性の合成樹脂材からなる透光性部材としてのレンズ部材304と、光を透過可能な透光性の合成樹脂材からなり、レンズ部材304の前面側を覆うように配設されるレンズカバー305と、から主に構成される。ベース部材301には、LED基板302が取り付けられるとともに、レンズ部材304がLED基板302から所定の隙間を隔てて取り付けられ、このレンズ部材304によりLED基板302が前面側から覆われるようになっている。
左部発光表示ユニット300Bは、ベース部材311と、ベース部材311の前面側に配置され、前面に演出用発光ダイオード(以下、演出用LEDと言う)313a、313bが複数配設されたLED基板312と、光を透過可能な透光性の合成樹脂材からなる透光性部材としてのレンズ部材314と、光を透過可能な透光性の合成樹脂材からなり、レンズ部材314の前面側を覆うように配設されるレンズカバー315と、レンズサイドカバー316と、から主に構成される。ベース部材311には、LED基板312が取り付けられるとともに、レンズ部材314がLED基板302から所定の隙間を隔てて取り付けられ、このレンズ部材314によりLED基板312が前面側から覆われるようになっている。
尚、LED基板302,312は、図3には図示していないが、ランプドライバ基板35に接続されている。
これら上部発光表示ユニット300A及び左部発光表示ユニット300Bは、各部材の形状は異なるがほぼ同様の部位にて構成されていることで、以下においては、上部発光表示ユニット300Aについての詳細な構造を説明し、左部発光表示ユニット300Bの説明は省略することとする。
図7及び図8に示すように、レンズ部材304は、正面視横長帯状をなす前面板320と、前面板320の周縁から後側に連設される側面板321と、から後面が開口する略箱状に形成されている。前面板320は、上部から下部に向けてやや後側に傾斜する非平面状の板材にて形成され、長手方向の複数個所(本実施例では5つ)に設けられる縦長帯状の第2発光部322a〜322eと、各第2発光部322a〜322eの側方に設けられる第1発光部323a〜323fと、を含む。
第2発光部322a〜322eは、第1発光部323a〜323fよりも板厚に形成され、第2発光部322a〜322eの前面は、第1発光部323a〜323fの前面よりも前方に突出する突出部341を有している。また、前面板320における各第2発光部322a〜322eの背面には、前面板320に対して略直交するように導光板324a〜324dが連設されている。尚、これら導光板324a〜324dの上下端部は側面板321に接続されている。
また、これら第2発光部322a〜322cの左右側縁及び第2発光部322dの左側縁には、それぞれ帯状の長孔325が延設されている。この長孔325は、第2発光部322a〜322cの左右幅よりも細長であり、前面板320の上下の側面板321を残して上下方向に延設されていることで、第2発光部322a〜322cは上下端部が上下の側面板321により支持されている。尚、第2発光部322dの右側縁及び第2発光部322eの左右側縁には長孔325は形成されていない。
尚、第2発光部322a〜322eに対応する領域にはサンドブラスト加工等が施されて表面に微細な凹凸部が形成され、これにより光が拡散されるようになっている。
図7及び図9に示すように、レンズカバー305は、正面視横長帯状をなす前面板330と、前面板330の周縁から後側に連設される側面板331と、から後面が開口する略箱状に形成されている。前面板330は、上部から下部に向けてやや後側に傾斜する非平面状の板材にて形成され、レンズ部材304の前面板320とほぼ同形状をなし、レンズ部材304に対して前面側を覆うように嵌合可能に形成されている。
また、前面板330における各第2発光部322a〜322eに対応する箇所には、帯状の長孔340a〜340eが形成されている。長孔340a〜340eは、各第2発光部322a〜322eとほぼ同形をなし、レンズ部材304に取り付けられたときに各第2発光部322a〜322eに嵌合するとともに、各第2発光部322a〜322eの前面とレンズカバー305の前面板330の前面とがほぼ面一となる板厚で構成されている。
図10に示すように、ベース部材301に対してレンズ部材304及びレンズカバー305からなるレンズユニットを組み付けた状態において、LED基板302の前方がレンズ部材304及びレンズカバー305により覆われる。そして、演出用LED303aの前に各導光板324a〜324d、つまり、第2発光部322a〜322eが対向して配置されるとともに、演出用LED303bの前には第1発光部323a〜323fが対向して配置される。
図11は、図10(b)の要部における作用を説明するための模式図である。図11に示すように、演出用LED303aは、導光板324aの後端面324zの長手方向の所定箇所に複数(本実施例では2つ)配設されている。演出用LED303aから後端面324zまでの距離(間隔)は距離L1とされている。
よって、演出用LED303aからの光は、第2入射部を構成する後端面324zから導光板324aの内部に入射され、導光板324a内で全反射を繰り返しながら前方の前面板320まで誘導された後、主に第2発光部322aの前面から透過して前方に向けて出射される。また、第2発光部322aの前面から出射されずに全反射した光は左右方向に誘導されて左右端面や背面から出射されるが、第2発光部322aの前面から出射される光に比べて微量である。
一方、演出用LED303bは、前面板320の背面320aにおける第1発光部323a,323bに対向する箇所に複数配設されている。演出用LED303bから背面320aまでの距離(間隔)は距離L2とされている。
よって、演出用LED303bからの光は、第1入射部を構成する背面320aから前面板320の内部に入射され、前面板320内を前方に誘導された後、第1発光部323a,323b等の前面から前方に向けて出射され、この出射された光は、さらにレンズカバー305を透過して前方に向けて出射される。
このように、平坦なLED基板302の前面に取り付けられた演出用LED303a,303bは、それぞれの光が入射される入射部までの距離L1,L2が異なることで、第1発光部323a,323bと第2発光部322aとでは光の強さが異なる。具体的には、演出用LED303aから入射部である後端面324zまでの距離(間隔)L1は、演出用LED303bから入射部である背面320aまでの距離(間隔)L2よりも短い(L1<L2)。よって、演出用LED303aから入射部である後端面324zに入射されるまでに拡散される光量は、演出用LED303bから入射部である背面320aに入射されるまでに拡散される光量よりも少ない、つまり、入射されるまでにロスする光が少ないとともに、発光面積が小さいことで、演出用LED303a,303bの発光強さが同一の場合、第2発光部322aは第1発光部323a,323bよりも明るくなる。
また、第1発光部323a,323bと第2発光部322aとの境界部Yには、該境界部Y、つまり、第2発光部322aの左右側縁に沿って前面板320を貫通する長孔325が延設されていることで、第2発光部322aの前面から出射されずに全反射した光は、ごく一部の光は第2発光部322aの上下の側面板321を通過して第1発光部323a,323bに向けて誘導されるものの、殆どは第2発光部322a内で全反射を繰り返した後に前面、左右端面、背面から出射されるだけで、前面板320内を伝って第1発光部323a,323bに伝播することはない。また、第1発光部323a,323bの前面から出射されずに全反射した光は、第1発光部323a,323b内で全反射を繰り返した後に前面、左右端面、背面から出射されるだけで、前面板320内を伝って第2発光部322aに伝播することはない。
よって、第2発光部322a内の光が第1発光部323a,323b内に伝播して、第1発光部323a,323bにおける境界部Y付近が明るくなり、かつ、第2発光部322aにおける境界部Y付近が暗くなり、第1発光部323a,323bと第2発光部322aとの明るさの違いがぼやけてしまうことがなく、明るさの違いを明確にすることができる。
以上説明したように、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1にあっては、第1入射部である背面320aと第2入射部である後端面324zとでは、発光体である演出用LED303a,303bとの距離(間隔)が異なるので、背面320aに対応する演出用LED303bと後端面324zに対応する演出用LED303aとで発光強さを制御しなくても、第1発光部323a,323b及び第2発光部322aの明るさに差異を生じさせることができるとともに、第2発光部322aから第1発光部323a,323bへの光の伝播が孔部である長孔325にて抑制されることで、第1発光部323a,323bと第2発光部322aとの明るさの違いを明確にできる。
また、境界部Yに非透光性板等を配置して光を遮断しなくても光の伝播を抑制できることで、特に発光させたときに非透光性部材等により境界部Yに筋状の影等が生じにくいので、発光部の体裁が損なわれることがない。すなわち、本実施例では、レンズ部材304における第1発光部と第2発光部との間での光の伝播を抑制するために境界部Yに長孔325を形成するだけであるのに対し、非透光性部材にて光の伝播を抑制する場合は、透光性のレンズ部材304とは別個の部材が必要となるばかりか、長孔325を形成するだけの本実施例のものに比べて、組付や構造が複雑になる。
また、本実施例では、レンズ部材304の遊技者側に設けられ、第1発光部323a〜323fから出射された光を透過可能なカバー部材としてのレンズカバー305を備え、レンズカバー305は、図11に示すように、長孔325を被覆可能に形成されていることで、レンズ部材304の内部で光が伝播することを抑制できるばかりか、長孔325の遊技者側はレンズカバー305により覆われることで、長孔325が遊技者に露呈されることがないので、外観体裁が損なわれることが防止される。また、針金等の異物を進入されるなどの不正行為を抑制できる。
尚、本実施例では、レンズカバー305が設けられていたが、レンズカバー305は必ずしも必要ではなく、レンズ部材304でのみ構成してもよい。
また、本実施例では、後端面324zは、演出用LED303aまでの距離(間隔)が背面320aよりも短い位置に配置され(L1<L2)、第2発光部322aは、第1発光部323a,323bよりも遊技者側に突出する突出部341を有することで、明るさが強い第2発光部322aは、光の出射位置が第1発光部323a,323bよりも遊技者側に近づくため、遊技者に対し第1発光部323a,323bよりも明るいことを強調して見せることができる。
また、本実施例では、レンズ部材304の遊技者側に設けられ、第1発光部323a,323bから出射された光を透過可能なレンズカバー305を備え、レンズカバー305における第2発光部322aに対応する箇所には、突出部341に嵌合可能な被嵌合部としての長孔340が形成されていることで、長孔340が突出部341に嵌合することで、レンズ部材304に対するレンズカバー305の取り付け位置が決定されるため、レンズ部材304に対するレンズカバー305の取り付け位置のずれを防止できる。
また、本実施例では、複数の演出用LED303a,303bは、長孔325に対応しない非対応位置、詳しくは、図11に示すように、長孔325の真後ろから左右方向にずれた位置に配設されていることで、演出用LED303a,303bからの光が直接長孔325に向けて出射されることで、第1発光部323a,323bと第2発光部322aとの境界部Yが明るくなって明るさの違いが目立ちにくくなることが防止される。
次に、図12〜図16に基づいて、本発明の変形例としての演出用発光表示ユニット300について説明する。図12は、変形例1としてのレンズユニットを示す断面図である。図13は、変形例2としてのレンズユニットを示す断面図である。図14は、(a)は変形例3としてのレンズユニットを示す断面図、(b)は変形例4としてのレンズユニットを示す断面図、(c)は変形例5としてのレンズユニットを示す断面図である。図15は、(a)は変形例6としてのレンズユニットを示す断面図、(b)は変形例7としてのレンズユニットを示す断面図である。図16は、(a)は変形例9としてのレンズユニットを示す正面図、(b)は変形例10としてのレンズユニットを示す正面図である。
図12には、変形例1としての演出用発光表示ユニット300が示されている。前記実施例では、第1発光部323a,323bの背面には導光板324aは突設されていなかったが、第1発光部323a,323bの背面にも導光板324e,324f等が突設されていてもよい。この場合、演出用LED303aから後端面324zまでの距離L1は、演出用LED303bから後端面324zまでの距離L3,L4よりも短いため(L1<L3,L4)、第2発光部322aは第1発光部323a,323bよりも明るくなる。
また、演出用LED303bから後端面324zまでの距離L3は、演出用LED303bから後端面324zまでの距離L4よりも短いため(L3<L4)、第1発光部323aは第1発光部323bよりも明るい。このように本発明では、演出用LED303a,303bから各発光部の入射部までの距離が異なっていれば、それらの距離は任意に変更可能である。
図13には、変形例2としての演出用発光表示ユニット300が示されている。前記実施例では、第2発光部322aの背面320aに導光板324aを突設することにより、演出用LED303aからの距離L1が距離L2と異なるようにしていたが、背面320aに対するLED基板302の配置位置をそれぞれ異ならせることにより、演出用LED303aから前面板320の背面320aまでの距離L1と距離L3,L4とを異ならせてもよい。尚、LED基板302の配置位置を変えることなく、LED基板302の前面に対する演出用LED303a,303bの配置位置を異ならせてもよい。
図14(a)〜(c)には、変形例3〜5としてのレンズユニットが示されている。前記実施例では、レンズ部材304に形成された長孔325の前面側はレンズカバー305により覆われているだけであったが、図14(a)に示すように、レンズカバー305における長孔325に対応する位置に、該長孔325に嵌合可能な嵌合部350を形成し、レンズ部材304へのレンズカバー305の取り付け時に嵌合部350が長孔325内に嵌合するようにしてもよい。このようにすることで、突出部341に長孔340が嵌合する深さが長くなるので、レンズ部材304に対するレンズカバー305の取付位置が決定されやすくなり、位置ずれ等が防止される。
また、図14(b)に示すように、嵌合部351の左右幅を長孔325の左右幅の半分程度とし、突出部341側に寄せて配置してもよい。このようにすることで、突出部341への長孔340の嵌合作用を維持しながら、かつ、長孔325内に隙間を残しつつ、嵌合部351により第2発光部322aと第1発光部323a,323bとの間での光の伝播を抑制できる。また、特に図示しないが、嵌合部350を第1発光部323a,323b側に寄せて配置してもよい。
また、図14(c)に示すように、長孔325における左右幅方向の中央位置に配置される突出部352としてもよい。このようにすることで、長孔325の左右側端面との間に隙間ができるため、第2発光部322aと第1発光部323a,323bとの間での光の伝播を抑制できる。
また、突出部341の左右側部に切欠部353を形成し、該切欠部353にレンズカバー305が配置されるようにすることで、長孔325をより確実に隠蔽することができる。
図15(a)(b)には、変形例6,7としてのレンズユニットが示されている。前記実施例では、第1発光部323a,323bと第2発光部322aとの間の境界部Yには長孔325が形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、前面板320の前面における境界部Yに形成した凹部360や、背面320aにおける境界部Yに形成した凹部361等においても、長孔325と同様の作用・効果を奏する。
すなわち、前面板320における境界部Yに完全な隙間ができなくても、境界部Yの板厚が薄くなることで、前面板320の内部から伝播する光の量を抑制することができる。また、このように板厚を肉薄にするだけなので、長孔325を形成する場合に比べて、第2発光部322aの強度低下を防止することができる。また、このような肉薄の連結片を長孔325の複数個所に設けて第2発光部322aを支持するようにしてもよい。
図16(a)(b)には、変形例8,9としてのレンズユニットが示されている。前記実施例では、縦長帯状の第2発光部322aの左右側縁に沿って略直線状の長孔325や凹部360,361等が形成されていたが、このように第1発光部323と第2発光部322との境界部Yに形成する孔部や凹部の形状は、境界部Yの形状に応じて種々に変更可能であり、例えば図16(a)に示すように、略長方形状の第2発光部322が第1発光部323内に形成される場合、互いに向き合うコ字形の長孔370または凹部370が、第2発光部322を取り囲むように形成されていてもよい。また、図16(b)に示すように、略円形状の第2発光部322が第1発光部323内に形成される場合、上向きC字形の長孔371または凹部371が、第2発光部322を取り囲むように形成されていてもよい。
このように、孔部や凹部の形状は、第1発光部323と第2発光部322との境界部Yの形状に応じて種々に変更可能であり、上記以外の形状としてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
また、前記実施例では、遊技媒体の一例として、球状のパチンコ球(遊技球)が適用されていたが、球状の遊技媒体に限定されるものではなく、例えばメダル等の非球状の遊技媒体であってもよい。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
1 パチンコ遊技機
300 演出用発光表示ユニット
301,311 ベース部材
304,314 レンズ部材
305,315 レンズカバー
320,330 前面板
320a 背面
321,331 側面板
322a〜322e 第2発光部
323a〜323f 第1発光部
324a〜324d 導光板
324z 後端面
325 長孔
340 長孔
341 突出部
350 嵌合部
Y 境界部

Claims (1)

  1. 光を透過可能な透光性を有する透光性部材と、前記透光性部材に設けられた複数の入射部それぞれに光を入射可能に配設された複数の発光体と、を備える遊技機であって、
    前記複数の入射部は、第1入射部及び該第1入射部とは前記発光体との距離が異なる第2入射部を含み、
    前記透光性部材は、
    前記第1入射部に対応する第1発光部及び前記第2入射部に対応する第2発光部を含む複数の発光部を有し、
    前記第1発光部と前記第2発光部との境界部の一部に沿って、前記第1発光部及び前記第2発光部のうち少なくとも一方から他方への光の伝播を抑制する孔部または溝部が形成されている、
    ことを特徴とする遊技機。
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