JP2013199351A - リフトシリンダ及びそれを備えたフォークリフト - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数及び製造コストを減少でき、さらにクッション性能の変化を防止できるようにすること。
【解決手段】ピストン31は、本体部60と、内部油路53と、内部油路53内に設けられ、本体部60の下端面から突出及び収納可能なクッションスプール46と、クッションスプール46に設けられた複数のオリフィス孔48と、内部油路53を開閉する弁体43と、一端側が弁体43に取り付けられ、他端側がクッションスプール46に取り付けられたスプリング47と、クッションスプール46が本体部60から抜け出ないようにするための係止手段50とを備える。スプリング47は、弁体43が内部油路53を閉じ、クッションスプール46が本体部60の下端面から突出するように、クッションスプール46と弁体43とを互いに離れる方向に付勢する。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばフォークリフトにおけるフォークを昇降するために用いられるリフトシリンダ、及びそれを備えたフォークリフトに関するものである。
リーチ式フォークリフトは、荷物を昇降するためのフォークを備えており(特許文献1等参照)、フォークを昇降するためのリフトシリンダと、フォークを進退するためのリーチシリンダと、フォークを傾倒するためのティルトシリンダとを備える。
各シリンダは、作動油を供給及び排出するための作動油管が接続され、油圧回路によって制御される。フォークを昇降するためのリフトシリンダは、上下方向に延設されており、ピストンと、ピストンに連結されたピストンロッドとを備える。リフトシリンダの内部は、ピストンによって、上側に配置されるロッド側油室と下側に配置されるピストン側油室とに区画される。ピストン側油室には、ポート部を介して作動油管が接続され、ピストン側油室に作動油を供給することでピストンロッドを上昇し、ピストン側油室から作動油を排出することでピストンロッドを下降する。
リフトシリンダは、ピストンロッドが昇降することで、フォークが昇降するように構成されている。リフトシリンダは、最上点にヘッド側端部を備え、最下点にボトム側端部を備える。ピストンロッドが昇降する際に、ピストンがヘッド側端部及びボトム側端部に衝突しないように、最上点及び最下点付近で衝撃を緩和する必要がある。そこで、リフトシリンダは、クッション装置を備えており(例えば特許文献2、図3等参照)、最上点及び最下点付近でフォークの衝撃を緩和するように構成されている。
図8に基づいて、従来のリフトシリンダについて説明する。リフトシリンダは、上下方向に延設されたシリンダ30を備えており、シリンダ30には、上部にヘッド側端部33が設けられ、下部にボトム側端部34が設けられる。シリンダ30の内部にピストン31が設けられており、ピストン31にピストンロッド32が連結されている。シリンダ30の内部は、ピストン31によって区画されて、ロッド側油室35とピストン側油室36とが形成される。
ピストンロッド32の内部には、緩衝用油を貯留するための貯留室37が設けられている。ピストン31は、上方向に突出するインサート部44を備え、インサート部44にパイプ38が起立している。パイプ38は、貯留室37内の緩衝用油が所定量になるように規制する。ピストンロッド32に設けられた絞り孔41とインサート部44に設けられた油路42とによって、ロッド側油室35と貯留室37とが連通する。
ピストンロッド32の下端部には、絞り孔41の上方に油孔40が設けられている。油孔40は、ロッド側油室35と貯留室37とを連通する。これにより、ピストンロッド32が上昇すると、油孔40がヘッド側端部33で閉じられ、絞り孔41がロッド側油室35の緩衝用油を絞りながら貯留室37へ流出するので、ピストン31の上昇速度が低下し、衝撃が緩和されるように構成されている。
ピストン31の内部には、弁体43と、弁体43を上方向に付勢するスプリングとからなるバルブユニット90を備える。ピストン31とシリンダ30との間に油漏れが生じると、ロッド側油室35の緩衝用油の量が多くなる。そのときに、ピストンロッド32が上昇すると、ロッド側油室35はその収縮によって昇圧し、ロッド側油室35や貯留室37の内圧が異常に上昇する場合がある。その場合、バルブユニット90は、その内圧でスプリングの付勢力に対抗して弁体43が開き、貯留室37内の余分な緩衝用油をピストン側油室36に排出するように構成されている。
ピストン31の内部には、筒状のクッションリング92が軸方向に移動自在に設けられている。ボトム側端部34の上端中央には、円筒状の油孔管91が起立しており、この油孔管91にクッションリング92が嵌るように構成されている。油孔管91の油路45に作動油が導入されると、作動油は、ピストン31、クッションリング92及び油孔管91の間を通じてピストン側油室36に導入され、ピストン31が上昇する。一方、自重によってピストン31及びピストンロッド32が下降すると、クッションリング92が油孔管91に嵌合され、ロッド側油室36の作動油を絞りながら油路45へ流出するので、ピストン31の下降速度が低下し、衝撃が緩和されるように構成されている。
上記の通り、従来のリフトシリンダでは、バルブユニット90、クッションリング92及び油孔管91が設けられており、非常に複雑な構造となっていたので、部品点数が多くなり、部品コストが高く、組立工数が多かった。また、従来のリフトシリンダでは、クッション装置が、油孔管91にピストン31及びクッションリング92を嵌め込んで緩衝する環状絞り式であるので、作動油の温度又は種類の変更に伴う粘性変化によって、クッション性能が変化しやすい構成となっていた。
また、ピストン31とピストン側端部34とは分離しているので、油孔管91、ピストン31及びクッションリング92の同心度及び面粗度などで高い加工精度を必要とし、製造コストが高いという問題があった。また、油孔管91がボトム側端部34から突出しているので、洗浄し難く、異物が詰まり易いという問題があった。
特開平10−147499号公報 特開平10−122205号公報、段落0032〜0036、図3等
そこで、本発明が解決しようとする課題は、上記した問題点に鑑みて、部品点数及び製造コストを減少でき、さらにクッション性能の変化を防止できるリフトシリンダ、及びそれを備えたフォークリフトを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係るリフトシリンダは、
ヘッド側端部とボトム側端部とを備えたシリンダと、
シリンダ内を昇降するピストンと、
ピストンに連結されたピストンロッドと、
ピストンでシリンダ内を区画して形成されたロッド側油室及びピストン側油室と、
緩衝用油を貯留するためにピストンロッド内に設けられた貯留室と、
貯留室内の緩衝用油を排出するためにピストンに設けられたパイプとを備えたリフトシリンダにおいて、
ピストンは、
本体部と、
パイプとピストン側油室とを連結するための内部油路と、
内部油路内に設けられ、本体部の下端面から突出及び収納可能なクッションスプールと、
クッションスプールに設けられた複数のオリフィス孔と、
内部油路を開閉する弁体と、
一端側が弁体に取り付けられ、他端側がクッションスプールに取り付けられたスプリングと、
クッションスプールが本体部から抜け出ないようにするための係止手段とを備え、
スプリングは、
弁体が内部油路を閉じ、クッションスプールが本体部の下端面から突出するように、クッションスプールと弁体とを互いに離れる方向に付勢する。
好ましくは、
係止手段は、
内部油路に設けられた係止リングと、
クッションスプールに設けられたスナップリングとを備え、
スナップリングが係止リングに係止する。
好ましくは、
ピストンは、
パイプを嵌め込むためのパイプ取付部と、
パイプとパイプ取付部との間に設けられるスリーブ部材とを備え、
パイプ取付部にパイプ及びスリーブ部材を嵌め込み、冷間加工でパイプ取付部の先端側をパイプ側に曲げることで、パイプとパイプ取付部とが密封されている。
好ましくは、
ボトム側端部は、その上端面が平坦になるように構成されている。
また、本発明に係るフォークリフトは、
上記のリフトシリンダを備え、リフトシリンダでフォークを昇降する。
本発明に係るリフトシリンダでは、ピストンは、クッションスプールと弁体とが互いに離れる方向に付勢するスプリングを備えており、このスプリングは、内部油路を閉じるように弁体を付勢すると共に、クッションスプールが本体部から突出するようにクッションスプールを付勢する。その結果、1つのスプリングでクッションスプールと弁体との双方に付勢力を付与でき、弁体、クッションスプール及びスプリングを単一のユニットとして構成できるので、構造がシンプルとなり、部品点数、製造コスト及び組立工数を減少できる。
さらに、本発明に係るリフトシリンダでは、ピストンが、突出及び収納可能なクッションスプールと、クッションスプールに設けられた複数のオリフィス孔とを備えており、クッションスプールによって、ピストン下降時における衝撃を緩衝するようになっている。このように、本発明に係るリフトシリンダは、クッションスプールに設けられた複数のオリフィス孔で緩衝させるオリフィス式クッション装置なので、作動油の温度又は種類の変更に伴って作動油の粘性が変化しても、クッション性能は変化し難くなっている。
また、本発明に係るリフトシリンダは、ボトム側端部に、緩衝のための特別な構造を設ける必要がないので、ボトム側端部の構成をシンプルにでき、従来のリフトシリンダのような加工精度が不要であって、さらに、洗浄し易く、異物が詰まりにくいので、メンテナンス性を向上できる。
リーチ式フォークリフトを示す斜視図。 各シリンダを説明するための斜視図。 各シリンダに関する油圧回路図。 リフトシリンダを示す断面図。 ピストンを説明するための断面図であって、(A)は分解されたピストン、(B)は組み立てられたピストンである。 ピストンが上昇した状態を示す断面図であって、(A)はピストンが最上点付近にある状態、(B)はピストンが最上点にある状態である。 ピストンが下降した状態を示す断面図であって、(A)はピストンが最下点付近にある状態、(B)はピストンが最下点にある状態である。 従来のリフトシリンダを示す断面図。
以下、図面に基づいて、本発明に係るリフトシリンダ及びそれを備えたフォークリフトについて説明する。
[フォークリフトの構成]
図1の通り、リーチ式フォークリフトは、車体1に、前側に延出された左右一対のストラドルアーム2を備える。リーチ式フォークリフトは、左右のストラドルアーム2に沿って前後に進退可能なキャリッジ4を備える。キャリッジ4には、マスト3が上下方向に起立している。リーチ式フォークリフトは、マスト3に沿って昇降案内されるリフトブラケット5を備える。リフトブラケット5には、左右一対のフォーク6が傾倒可能に支持されている。
キャリッジ4には、マスト3に沿ってリフトシリンダ7が起立しており、リフトシリンダ7が伸縮動作することで、リフトブラケット5と共にフォーク6が昇降する。また、リフトブラケット5には、ティルトシリンダ8が設けられ(図2)、ティルトシリンダ8が伸縮動作することで、フォーク6の傾倒がなされる。そして、車体1とキャリッジ4とにわたってリーチシリンダ9が設けられ(図2)、リーチシリンダ9が伸縮動作することで、キャリッジ4が進退する。
車体1の左後部は、開閉可能なドアにより閉塞される機器収納室10となっており、この機器収納室10内に後述するタンク20、ポンプ21、モータ22などが搭載されている。車体1の右後部は、後方に開放されて形成された運転席11となっており、機器収納室10の上部から運転席11の前方にかけてトップカバー12により覆われている。このトップカバー12上には、運転席11の左方位置に、操舵をなすためのハンドル13が設けられ、運転席11の前方位置に、荷役操作やアクセル操作をなすための各種操作レバー14が設けられている。また、車体1の上方には、ヘッドガード15が設けられている。
図2の通り、キャリッジ4は、左右のサイドプレートと、これらの下縁部を連結するボトムプレートとを備える。キャリッジ4の各サイドプレートの外側に回転自在に支持させたガイドローラ(図示せず)をストラドルアーム2の内側に形成されたガイドレールに転接させることで、キャリッジ4がストラドルアーム2に案内されて進退するようになっている。また、キャリッジ4のサイドプレートの前端部にマスト3が固定され、このマスト3の後側のボトムプレート上にリフトシリンダ7が支持される。
図3の通り、油圧回路は、タンク20、ポンプ21及びリフト用制御弁27等を備えている。リフト用制御弁27は、作動油管28を介してリフトシリンダ7に接続されている。油圧回路は、フォークを上げるとき、ポンプ21でタンク20からの作動油をリフトシリンダ7へ供給し、フォークを下げるとき、フォーク等の自重でリフトシリンダ7の作動油をタンク20へ排出する。
[リフトシリンダの構成]
図4の通り、リフトシリンダ7は、上下方向に延設されたシリンダ30を備える。シリンダ30は、上部に設けられたヘッド側端部33と、下部に設けられたボトム側端部34とを備える。シリンダ30の内部には、ピストン31が設けられている。ピストン31は、その外周にベアリング51とシール52とを備えており、ベアリング51とシール52とを介して、シリンダ30の内部を昇降する。
ボトム側端部34は、油路45を備えている。油路45を通じて、作動油はピストン側油室36に供給及び排出する。作動油をピストン側油室36に供給すると、その油圧でピストン31が上昇する。また、作動油をピストン側油室36から排出すると、フォークや荷物などの自重によってピストン31が下降する。ボトム側端部34は、その上端面34aが平坦になっており、容易に製造でき、生産コストに優れるようになっている。
ピストン31には、上下方向に延設されたピストンロッド32が連結されている。ヘッド側端部33は、その内周にオイルシール54とダストシール55とを備えており、ピストンロッド32の昇降を案内する。シリンダ30の内部は、ピストン31によって区画されて、上側に設けられるロッド側油室35と下側に設けられるピストン側油室36とが形成される。
ピストン31は、上方向に突出するインサート部44を備える。インサート部44には、パイプ38が起立している。インサート部44及びパイプ38は、ピストンロッド32内に挿入される。インサート部44の外周とピストンロッド32の内周との間は、互いに密着しており、互いに対向する溝にスナップリング61が設けられることによって、インサート部44とピストンロッド32とが固定される。
ピストンロッド32の内部には、緩衝用油を貯留するための貯留室37が設けられている。貯留室37は、インサート部44とパイプ38との上方に形成される。パイプ38は、所定高さを有しており、その高さによって、貯留室37内の緩衝用油が、パイプ38の上端の開口部から排出されることを規制して、貯留室37に所定量の緩衝用油が貯まるようになっている。
ピストンロッド32の下端部には、オリフィス孔41が設けられており、オリフィス孔41は、インサート部44に設けられた油路42と連通し、オリフィス孔41と油路42とによって、ロッド側油室35と貯留室37とが連通する。ピストンロッド32の下端部には、オリフィス孔41の上方に油孔40が設けられている。油孔40によって、ロッド側油室35と貯留室37とが連通する。
これにより、ピストンロッド32が上昇すると、油孔40がヘッド側端部33で閉じられ、ロッド側油室35の緩衝用油がオリフィス孔41で絞られながら貯留室37へ移動するので、ピストン31の上昇速度が低下して、衝撃が緩和されるように構成されている。
ピストン31は、その内部を貫通する内部油路53を備える。内部油路53は、その上端がパイプ38と連通しており、その下端がピストン側油室36と連通している。内部油路53には、弁体43とクッションスプール46とが配置される。クッションスプール46は、円筒状に形成されており、その壁面を貫通する複数のオリフィス孔48が設けられる。複数のオリフィス孔48は、クッションスプール46の軸方向(上下方向)に設けられる。クッションスプール46は、下端に貫通孔46bを備える。
弁体43とクッションスプール46とは、スプリング47によって連結されている。スプリング47は、その一端側が弁体43に取り付けられ、その他端側がクッションスプール46に取り付けられる。スプリング47は、圧縮ばねからなっており、弁体43とクッションスプール46とを互いに離れる方向に付勢する。弁体43は、円錐台状に形成されており、内部油路53の窄まった部分に嵌るようになっている。クッションスプール46は、内部油路53の軸方向(上下方向)に移動可能であると共に、内部油路53に収納可能になっている。
内部油路53の内周には、クッションスプール46がピストン31から抜け出ないように、クッションスプール46を係止するための係止手段50を備える。クッションスプール46は、係止手段50によって、ピストン31の本体部60の下端面60aから突出した状態で係止される。さらに、弁体43は、スプリング47の付勢力によって、内部油路53の窄まった部分に押圧された状態で係止される。
これにより、ピストンロッド32が下降すると、クッションスプール46の下端がボトム側端部34の上端面34aに当たり、ピストン側油室36の作動油は、クッションスプール46の複数のオリフィス孔48から油路45を通じて排出されることになる。ピストンロッド32がさらに下降すると、クッションスプール46が内部油路53に収納されていき、複数のオリフィス孔48が徐々に閉じられていくので、ピストン側油室36の作動油の排出が絞られ、ピストン31の下降速度が低下し、衝撃が緩和されるように構成されている。
[ピストンの構成]
図5に基づいて、ピストン31の構造について説明する。ピストン31は、本体部60を備える。本体部60の外径は、シリンダ30の内径と略等しい径であって、シリンダ30の内周に密着して摺動する。ピストン31は、インサート部44を備える。インサート部44は、本体部60の上方に設けられ、本体部60より小さな径を有する。インサート部44がピストンロッド32内に挿入されて密着し、ピストン31とピストンロッド32とが連結される。ピストン31は、パイプ38を取り付けるためのパイプ取付部58を備える。パイプ取付部58は、インサート部44の上方に設けられる。
ピストン31は、その中央を貫通する内部油路53を備える。内部油路53は、下部に設けられた大径部530を備える。また、内部油路53は、大径部530の上方に設けられ、大径部530より小さな径を有する収納部531を有する。これにより、内部油路53には、大径部530と収納部531との接続部分に段差部53bが形成される。さらに、内部油路53は、収納部531の上方に窄まり部53aを備えており、窄まり部53aは、上方向に窄まっている。
図5Aの通り、スプリング47の一端側47aが、弁体43の突出部43aに係止される。また、スプリング47の他端側47bが、クッションスプールの内部46aに収納されて、貫通孔46bの周囲の突出部46cに係止される。クッションスプール46の外周には、係止リング50が嵌められる。そして、クッションスプール46は、クッションスプール46の外周から突出するスナップリング56が取り付けられる。係止リング50は、スナップリング56の下方に配置される。
図5Bの通り、係止リング50は、内部油路53の大径部530に嵌り込み、段差部53bによって上方への移動が規制される。さらに、係止リング50は、大径部530に取り付けられたスナップリング57によって、下方への移動が規制される。その結果、係止リング50は、大径部530に位置決めされる。係止リング50は、大径部530に嵌り込むと、収納部531よりも内側に突出する。
弁体43は、円錐台形状を有しており、上方向に窄まっている。図5Bの通り、弁体43は、内部油路53の窄まり部53aに合うように形成されており、内部油路53を開閉するようになっている。図4の通り、弁体43によって、内部油路53が開くと、貯留室37とピストン側油室36とが連通して、内部油路53が閉じると、貯留室37とピストン側油室36とが連通しない。
弁体43が窄まり部53aに嵌り込むと、クッションスプール46は、その上部が内部油路53内に配置され、その下部が本体部60の下端面60aから突出する。そして、クッションスプール46に設けられた複数のオリフィス孔48が、本体部60の下端面60aの下方に配置される。
スプリング47は、弁体43とクッションスプール46とが互いに離れるように付勢している。その結果、図5Bの通り、スナップリング56が係止リング50に係止して、クッションスプール46は、本体部60から飛び出すことが防止されると共に、本体部60の下端面60aから突出した状態で位置決めされる。さらに、弁体43が内部油路53を閉じて、貯留室37とピストン側油室36とが連通しなくなる。即ち、スプリング47の付勢力によって、弁体43は内部油路53を閉じた状態で位置決めされ、クッションスプール46は本体部60の下端面60aから突出した状態で位置決めされる。
パイプ取付部58は、その内部にスリーブ部材59が嵌め込まれる。パイプ38の外径とスリーブ部材59の内径とが略一致しており、パイプ38がスリーブ部材59に挿入される。スリーブ部材59は、径方向に突出する突出部59aを備える。突出部59aは、上端が円弧状に湾曲している。パイプ38とパイプ取付部58との間にスリーブ部材59を配置した状態で、冷間加工によって、パイプ取付部58の上端側58aをパイプ38側に曲げる。これにより、図5Bの通り、パイプ取付部58の上端側58aが、スリーブ部材59の突出部59aに沿って湾曲して、その結果、パイプ38とパイプ取付部58とが密封された状態で強く固定される。
[ピストンの動作]
図6の通り、ロッド側油室35には、所定量の緩衝用油が収納されている。ピストン側油室36に作動油が供給されると、油圧によってピストンロッド32が上昇する。図6Aの通り、ピストンロッド32が上昇して、ロッド側油室35の緩衝用油の上端がヘッド側端部33の下端に達すると、ロッド側油室35の緩衝用油は、油孔40及びオリフィス孔41を通じて貯留室37に移動する。このように、ロッド側油室35の緩衝用油が貯留室37に移動することによってピストン31が上昇可能となる。緩衝用油の移動量は油孔40及びオリフィス孔41によって絞られているので、ピストン31の上昇速度は低下して、ピストン31がヘッド側端部33に衝突することを防止できる。
さらに、ピストンロッド32の上昇に伴って、油孔40がヘッド側端部33で閉じられる。これによって、ロッド側油室35の緩衝用油は、油孔40の下方に設けられたオリフィス孔41のみを通じて貯留室37に移動する。このように、緩衝用油の移動量がさらに絞られることによって、ピストン31の上昇速度がさらに低下して、図6Bの通り、ピストン31をゆっくりとヘッド側端部33に当てることができる。これにより、ヘッド側端部33に対するピストン31の最上点の衝撃が緩和される。
ピストン31とシリンダ30との間に油漏れが生じると、ロッド側油室35の緩衝用油が所定量より多くなる。その状態でピストンロッド32が上昇すると、ロッド側油室35は収縮によって昇圧し、ロッド側油室35や貯留室37の内圧が異常に上昇する場合がある。その場合、その内圧によって、スプリング47の付勢力に対抗して弁体43が開き、貯留室37内の余分な緩衝用油がピストン側油室36に排出される。
図7の通り、ピストン側油室36の作動油が油路45から排出されると、自重によってピストンロッド32が下降する。図7Aの通り、ピストン31が下降して、クッションスプール46の下端がボトム側端部34の上端面34aに当たると、ピストン側油室36の作動油は、クッションスプール46の複数のオリフィス孔48を通じて、貫通孔46bから油路45に排出する。このように、作動油の排出量がオリフィス孔48によって絞られるので、ピストン31の下降速度は低下して、ピストン31がボトム側端部34に衝突することを防止できる。
ピストンロッド32がさらに下降すると、ピストン31は、クッションスプール46がボトム側端部34に当った状態で、スプリング47の付勢力に対抗して、本体部60が下降する。クッションスプール46が内部油路53に収納されるに伴って、複数のオリフィス孔48は、最上のオリフィス孔48から順に閉じられる。従って、ピストン31が下降するに伴って、オリフィス孔48が閉じられるので、作動油の排出量が絞られ、ピストン31の下降速度は低下して、図7Bの通り、ピストン31をゆっくりとボトム側端部34に当てることができる。これにより、ボトム側端部34に対するピストン31の最下点の衝撃が緩和される。
7 リフトシリンダ
30 シリンダ
31 ピストン
32 ピストンロッド
33 ヘッド側端部
34 ボトム側端部
34a ボトム側端部の上端面
35 ロッド側油室
36 ピストン側油室
37 貯留室
38 パイプ
43 弁体
46 クッションスプール
47 スプリング
48 クッションスプールの複数のオリフィス孔
50 係止リング
53 内部油路
56,57 スナップリング
58 パイプ取付部
59 スリーブ部材
60 ピストンの本体部
60a ピストンの本体部の下端面

Claims (5)

  1. ヘッド側端部とボトム側端部とを備えたシリンダと、
    前記シリンダ内を昇降するピストンと、
    前記ピストンに連結されたピストンロッドと、
    前記ピストンで前記シリンダ内を区画して形成されたロッド側油室及びピストン側油室と、
    緩衝用油を貯留するために前記ピストンロッド内に設けられた貯留室と、
    前記貯留室内の前記緩衝用油を排出するために前記ピストンに設けられたパイプとを備えたリフトシリンダにおいて、
    前記ピストンは、
    本体部と、
    前記パイプと前記ピストン側油室とを連結するための内部油路と、
    前記内部油路内に設けられ、前記本体部の下端面から突出及び収納可能なクッションスプールと、
    前記クッションスプールに設けられた複数のオリフィス孔と、
    前記内部油路を開閉する弁体と、
    一端側が前記弁体に取り付けられ、他端側が前記クッションスプールに取り付けられたスプリングと、
    前記クッションスプールが前記本体部から抜け出ないようにするための係止手段とを備え、
    前記スプリングは、
    前記弁体が前記内部油路を閉じ、前記クッションスプールが前記本体部の下端面から突出するように、前記クッションスプールと前記弁体とを互いに離れる方向に付勢することを特徴とするリフトシリンダ。
  2. 前記係止手段は、
    前記内部油路に設けられた係止リングと、
    前記クッションスプールに設けられたスナップリングとを備え、
    前記スナップリングが前記係止リングに係止することを特徴とする請求項1に記載のリフトシリンダ。
  3. 前記ピストンは、
    前記パイプを嵌め込むためのパイプ取付部と、
    前記パイプと前記パイプ取付部との間に設けられるスリーブ部材とを備え、
    前記パイプ取付部に前記パイプ及び前記スリーブ部材を嵌め込み、冷間加工で前記パイプ取付部の先端側を前記パイプ側に曲げることで、前記パイプと前記パイプ取付部とが密封されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリフトシリンダ。
  4. 前記ボトム側端部は、その上端面が平坦になるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリフトシリンダ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のリフトシリンダを備え、前記リフトシリンダでフォークを昇降することを特徴とするフォークリフト。
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