JP5746491B2 - 昇降式スライド扉の開閉装置 - Google Patents

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本発明は、物品を出し入れする開口部に設けられる昇降式スライド扉の開閉装置に係わり、特に、扉の昇降ストロ−クが大きく、かつ扉を、電気や圧縮空気等の駆動源を使用することなく自動的に下降させうるようにした昇降式スライド扉の開閉装置に関する。
扉等を上下に開閉する従来の開閉装置としては、エアシリンダに圧縮空気を供給してピストンロッドを伸縮させることにより、扉や窓を開閉するものが一般的である(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許第3595127号公報 特開昭55−2131号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の開閉装置にあっては、エアシリンダの外に、圧縮空気をエアシリンダに供給するエアーポンプや制御装置、配管や電気配線等の作業が必要となるので、施工やメンテナンスが煩雑となるとともに、開閉装置が複雑で大型化し、コスト高となる。また、停電時には扉等を開閉することができないという問題もある。さらに、エアシリンダは、いずれも上下方向を向くように配設されているため、例えば、扉や窓の開閉ストロークを大としたい場合には、上下寸法の大きなエアシリンダを用いて、ピストンロッドの伸縮ストロ−クを大としなくてはならず、このようにすると、エアシリンダのコストが嵩むとともに、大きな設置スペースを確保しなければならなくなる。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、小型のシリンダでも扉の昇降ストロ−クを大とすることができ、かつ特別な駆動源を使用することなく、扉を自動的に下降させることができる安価で構造の簡単な昇降式スライド扉の開閉装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決するために、本発明の昇降式スライド扉の開閉装置は、
物品を出し入れする開口部に設けられ、上昇時に開口部を開放し、下降時に開口部を閉じるようにした昇降式スライド扉の開閉装置であって、前記スライド扉の上方に、シリンダ本体とこのシリンダ本体より突出するピストンロッドとからなる扉支持シリンダを、斜め上下方向を向くように傾斜させて配設し、前記シリンダ本体の基端部とピストンロッドの先端部とのいずれか一方を、前記スライド扉の上方の不動部材における左右いずれか一方の側端部に、前記シリンダ本体の基端部とピストンロッドの先端部とのいずれか他方を、前記スライド扉の上端部の左右いずれか他方の側端部に、それぞれ上下方向に揺動可能に枢着し、前記シリンダ本体に、前記スライド扉の上昇時には、前記シリンダ本体と前記ピストンロッドとの自由な相対移動を可能とし、前記スライド扉が上限位置から下限位置まで下降するとき、該スライド扉が緩速で下降するように、前記シリンダ本体内の流体の流量を制御する流量制御手段を設け、前記スライド扉を上昇させて前記開口部を開放するときには、前記シリンダ本体に対し前記ピストンロッドが縮退し、前記スライド扉を下降させて前記開口部を閉鎖するときには前記シリンダ本体に対し前記ピストンロッドが伸長するように形成されたことを特徴としている。
この特徴によれば、扉支持シリンダを、スライド扉の上端部とその上方の不動部材との間に、斜め上下方向を向くように傾斜させて、かつ上下方向に揺動可能に設けてあるので、シリンダ本体とピストンロッドとの相対移動ストロークに比して、スライド扉の昇降ストロ−クを大とすることができる。従って、ストロ−クの小さな小型の扉支持シリンダでも、物品出し入れ用の開口部を大きく開放することができる。また、シリンダ本体内の流体の流量を制御する流量制御手段を設けるのみで、スライド扉を、上限位置から下限位置まで緩速で自動的に下降させることができるので、電気や圧縮空気等の特別な駆動源を使用する必要がなく、従って、構造が簡単で安価な開閉装置を提供することができるとともに、故障も少なく、停電時でもスライド扉を開閉することができる。
本発明の昇降式スライド扉の開閉装置は、
扉支持シリンダを、シリンダ本体の両端部に大気開放された吸排気口を有するエアシリンダとし、ピストンロッドがシリンダ本体に対して相対的に突出する方向の前記一方の吸排気口に、この吸排気口より排気される空気の流量を制御する流量制御手段を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、一般的な汎用のエアシリンダを使用しうるので、より安価な開閉装置を提供することができる。また、ピストンロッドがシリンダ本体に対して相対的に突出する方向の吸排気口に、流量制御手段を設けてあるので、ピストンにより圧縮されるシリンダ室の空気の圧力が大きく変化せず、吸排気口より排気される空気の流量を一定に制御しうるので、スライド扉を一定の速度でスムーズに下降させうるとともに、安全で衝撃のない扉の下降を実現することができる。
本発明の昇降式スライド扉の開閉装置は、
扉支持シリンダを流体封入型シリンダとし、この流体封入型シリンダのシリンダ本体内のピストンに、該ピストンを挟むシリンダ室への流体の流量を制御する流量制御手段を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、流量制御手段をシリンダ本体内のピストンに設けてあるので、流量制御手段が外部に露出せず、かつシリンダ本体は密閉されていて、外気に含まれる塵埃等が内部に流入しないので、扉支持シリンダの耐久性が向上する。
本発明の昇降式スライド扉の開閉装置は、
スライド扉の下限位置における扉支持シリンダの水平に対する傾斜角度を45度以上とし、同じく上限位置における扉支持シリンダの水平に対する傾斜角度を15度以下としたことを特徴としている。
この特徴によれば、扉支持シリンダの傾斜角度を45度以上とすると、スライド扉を昇降させる際のピストンロッドの有効ストロークが大となるので、スライド扉の開閉ストロ−クを大きくすることができるとともに、ピストンロッドを無理なく縮退させて、スライド扉を円滑に引き上げることができる。また、上限位置における扉支持シリンダの傾斜角度を15度以下とすると、スライド扉の下降初期において、スライド扉の下降量に比して、ピストンロッドの伸長量が小さくなり、かつ扉支持シリンダが下方に比較的大きく揺動するので、スライド扉を中間位置まで早く下降させることができる。従って、スライド扉が下限位置に達するまでの下降時間を短縮することができる。
本発明の昇降式スライド扉の開閉装置は、
扉支持シリンダにおけるシリンダ本体に、内部のピストンの摺動位置を検知することにより、スライド扉の下限位置を検出する下限位置検出センサと、上限位置を検出する上限位置検出センサとを設け、これらの両検出センサの作動と連動することにより、スライド扉を下限位置と上限位置とに保持しうるロック手段を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、スライド扉が下限位置と上限位置に達したとき、自動的にロック手段が作動して、スライド扉を下限位置と上限位置とに簡単に保持することができる。特に、スライド扉を上限位置に停止保持しておくための手段を別途設けたり、他のロック手段を手動で操作したりする必要がないので、物品の出し入れ作業が能率的となる。
本発明の昇降式スライド扉の開閉装置は、
扉の上方の不動部材に、ワイヤ引き込み式のぜんまいユニットを設け、このぜんまいユニットより引き出したワイヤの下端をスライド扉の上端部に連結したことを特徴としている。
この特徴によれば、ぜんまいユニットによる補助力をもって、スライド扉を軽い力で軽快に引き上げることができる。
実施例における開閉装置により昇降式スライド扉が閉じられた状態の正面図である。 昇降式スライド扉を途中まで引き上げたときの正面図である。 昇降式スライド扉を上限位置まで引き上げたときの正面図である。 昇降式スライド扉が上限位置から途中まで下降したときの正面図である。 図1のV−V線に沿う縦断側面図である。 図1のVI−VI線に沿う拡大横断平面図である。 図1のVII−VII線に沿う拡大横断平面図である。 エアシリンダの概略図である。 扉支持シリンダの変形例を示す縦断面図である。
本発明に係る昇降式スライド扉の開閉装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る昇降式スライド扉の開閉装置につき、図1から図9を参照して説明する。図1の符号1は、本発明の実施例の開閉装置により昇降式スライド扉(以下、扉と略称する)である。この扉1は、半透明な合成樹脂等により、正面視方形状に形成され、例えば物流ステーション等の物品の受け渡し口に設置される縦長枠状のフレーム2に昇降可能に設けられている。
図1及び図5、図6に示すように、フレーム2は、平面視内向きコ字状断面をなす左右1対の支柱3、3と、両支柱3の上端同士を連結する側面視倒立L字状断面の上部連結部材4と、両支柱3の下端部の内面同士を連結する側面視上向きコ字状断面の下部連結部材5と、両支柱3の上下方向の中間部後面同士を連結する側面視コ字状断面をなす中間連結部材6と、両支柱3の上端部と中間部の後面に、斜め上下方向を向いてねじ止めされた補強部材7とからなり、フレーム2における中間連結部材6よりも下方の枠状空間が、物品を出し入れする開口部Kとなっている(図2〜図4参照)。
左右の支柱3、3の前面には、左右1対の上向き鉤状の係止フック8a、8aを有する4個の係止金具8がねじ止めされ、両支柱3における下側の上下2個の係止金具8、8には、支柱3の前面の上下方向のほぼ半分を覆いうる、支柱3よりも幅広の支柱カバー9、9が、その後面の左右の内向片9a、9aに穿設した上下の係止孔(図示略)を、左右の係止フック8a、8aに係止することにより、着脱可能に取り付けられている。
左右の支柱3、3における上側の上下2個ずつの係止金具8、8には、後記するエアシリンダ13等を前方から目隠しするための幅広の前面カバー10が、その両側端部の後面の内向片10a、10aに穿設した上下の係止孔(図示略)を、各係止金具8の左右の係止フック8a、8aに係止することにより、着脱可能に取り付けられている(図7参照)。なお、図2〜図4においては、支柱カバー9と前面カバー10を取り外して図示してある。なお、前述した係止金具8や、それに係止される支柱カバー9及び前面カバー10は、必ずしも必要ではないので、それらを省略して実施することもある。
図6に示すように、左右の支柱3、3の対向面には、平面視内向きL字状断面の上下方向を向くガイド部材11、11が固着され、両ガイド部材11の内向片11aと、左右の支柱3における前部の内向片3aとの間には、ポリアセタール等よりなる摩擦抵抗の小さな平面視内向きコ字状断面のガイドレール12、12が、支柱3のほぼ全長に亘って固着されている。この左右1対のガイドレール12により、扉1の両側端部が上下に摺動自在に保持されている。
図1に示すように、扉1の上方には、扉支持シリンダである一般的なエアシリンダ13が、斜め上下方向を向くように傾斜させて配設され、そのシリンダ本体13aの上端部(基端部)は、上部連結部材4の右側端部の下面にねじ止めされたブラケット14に、前後方向の枢軸15により、上下方向に揺動可能に枢着されている。
シリンダ本体13aより下向きに突出するピストンロッド13bの下端部は、扉1の左側端部における上端部の後面に、前後方向の枢軸16により、上下方向に揺動可能に枢着されている。なお、扉1が図1に示す下限位置にあるとき、エアシリンダ3の水平に対する傾斜角度は、45度以上とするのが好ましく、本実施例では約53度としてある。
図8の概略図に示すように、エアシリンダ13におけるシリンダ本体13aの上下の端部には、大気に開放された吸排気口17、17が設けられ、ピストンロッド13bの突出方向である下方の吸排気口17には、流量制御手段18が設けられている。この流量制御手段18は、並列をなす流路19、19の一方に設けられた可変式オリフィス20と、他方の流路19に設けられ、シリンダ本体13aよりの空気の排出を不能とし、シリンダ本体13aヘの外気の流入を可能とするチェックバルブ21とからなっている。
前述したエアシリンダ13は、ピストンロッド13bに連結されたピストン22がシリンダ本体13a内を上方に移動すると、チェックバルブ21が開弁して、ピストン22の下方のシリンダ室23に外気が流入し、かつ同時に、ピストン22の上方のシリンダ室24内の空気が、上方の吸排気口17より外部に排気される。従って、ピストンロッド13bは抵抗なく縮退することができる。
一方、上限位置にあるピストン22が下方に移動する際には、上方の吸排気口17より上方のシリンダ室24内に外気が自由に流入するとともに、流量制御手段18のチェックバルブ21が閉じることにより、下方のシリンダ室23内の空気は、流量制御手段18の可変式オリフィス20を介して少量ずつ外部に排気される。これにより、ピストンロッド13bを緩速で下降させることができる。
図1及び図8に示すように、シリンダ本体13aの上下の端部には、ピストン22の摺動位置を磁気等により検知することにより、扉1の下限位置を検出する下限位置検出センサ25と、上限位置を検出する上限位置検出センサ26とが取り付けられている。これら両検出センサ25、26は、扉1のロック手段である電磁ソレノイド27に電気的に接続され、両検出センサ25、26が作動したとき、電磁ソレノイド27のプランジャ27aが右方に突出するようになっている。
電磁ソレノイド27は、図7に示すように、中間連結部材6の右端部の前面にねじ止めされている。扉1の右端部の後面における下部と上端部とには、側面視後向き倒立L字状のロック金具28、28がねじ止めされ、扉1が上限位置まで上昇したとき、電磁ソレノイド27のプランジャ27aが下部のロック金具28の直下に突入することにより、扉1は上限位置に保持される。また、扉1が下限位置まで下降したとき、上端部のロック金具28の直上に電磁ソレノイド27のプランジャ27aが突入することにより、扉1は下限位置に保持されるようになっている。
上部連結部材4の左端部の下面には、ワイヤ引き込み式のぜんまいユニット29がねじ止めされ、下方に引き出されたワイヤ30の下端は、扉1の左上端部の後面に連結されている。これにより、扉1を手動で引き上げる際に上向きの補助力が加わり、扉1を軽い力で引き上げることができる。
次に、扉1を開閉する際の手順について説明する。図1の下限位置に位置している扉1を開く際には、まず、図示しないロック解除用の押しボタンスイッチ等を操作して、電磁ソレノイド27を作動させ、プランジャ27aを、上端部のロック金具28の直上より縮退させることにより、扉1のロックを解除する。
次いで、扉1を、その下端部の中央部に設けた把手31に手を掛けて引き上げる。すると、扉1が上昇するのに伴い、エアシリンダ13のピストンロッド13bが徐々に縮退する。この際、前述したように、流量制御手段18と、シリンダ本体13aの上部の大気開放された吸排気口17との作用により、ピストンロッド13bは抵抗なく縮退し、かつぜんまいユニット29による補助力をもって、扉1を軽い力で軽快に引き上げることができる。
また、前述したように、扉1が下限に位置しているときのエアシリンダ13の傾斜角度を、45度以上、例えば約53度とすると、扉1を昇降させる際のピストンロッド13bの有効ストロークが大となるので、扉1の開閉ストロ−クを大きくすることができるとともに、ピストンロッド13bを無理なく縮退させて、扉1を円滑に引き上げることができる。
図2は、扉1を途中まで引き上げた状態を示すもので、ピストンロッド13が縮退するのと同時に、エアシリンダ13全体がシリンダ本体13aの上端部を中心として上方に揺動する。
図3は、扉1を上限位置まで引き上げて、開口部Kを全開した状態を示すもので、この状態では、ピストンロッド13は後限位置まで縮退するとともに、エアシリンダ13全体はさらに上方に揺動する。この際のエアシリンダ13の水平に対する傾斜角度は、15度以下が好ましく、本実施例では約13度としてある。
扉1を上限位置まで引き上げると、前述したように、上限位置検出センサ26が作動して、電磁ソレノイド27のプランジャ27aが突出し、下部のロック金具28の直下に突入することにより、扉1は上限位置に自動的に保持され、自重で下降するのが防止される。
扉1を上限位置から下降させるには、図示しない押しボタンスイッチを操作して、電磁ソレノイド27を作動させ、プランジャ27aを、下部のロック金具28の直下より縮退させることにより、扉1のロックを解除する。すると、扉1は自重により下降することとなるが、この際、前述したように、下方のシリンダ室23内の空気が、流量制御手段18の可変式オリフィス20を介して少量ずつ外部に排気されることにより、ピストンロッド13b及び扉1は緩速で下降するようになる。
図4は、扉1が途中まで下降した状態であるが、前述したように、上限位置でのエアシリンダ13の傾斜角度を、例えば約13度とすると、扉1の下降初期において、扉1の下降量に比して、ピストンロッド13bの伸長量が小さくなり、かつエアシリンダ13が下方に比較的大きく揺動するので、扉1を中間位置まで早く下降させることができる。従って、扉1が下限位置に達するまでの下降時間を短縮することができる。
以上説明したように、本実施例においては、エアシリンダ13を、扉1の上端部と上部連結部材4との間に、斜め上下方向を向くように傾斜させて、かつ上下方向に揺動可能に設けてあるので、ピストンロッド13bの伸縮ストロークに比して、扉1の昇降ストロ−クが大となり、従って、ストロ−クの比較的小さな小型のエアシリンダ13でも、開口部Kを大きく開放することができる。
また、シリンダ本体13aの下部の吸排気口17に、流量制御手段18を設けるのみで、扉1を、上限位置から下限位置まで緩速で自動的に下降させることができるので、電気や圧縮空気等の特別な駆動源を使用する必要がなく、従って、エアシリンダ13等からなる開閉装置の構造が簡単となり、安価な開閉装置を提供することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、シリンダ本体13aの上下の端部に、大気開放された吸排気口17を設け、下方の吸排気口17に流量制御手段18を設けた構成のエアシリンダ13を用いたが、図9に示すような、オイルまたは空気や不活性ガス等の流体32を封入した流体封入型シリンダ33を使用することもできる。
この流体封入型シリンダ33においては、シリンダ本体33a内を摺動するピストン34に、流量制御手段としてのチェックバルブ35とオリフィス36を設けてある。すなわち、ピストンロッド33bが上昇する際には、チェックバルブ35が開いて、ピストン34の上方のシリンダ室の流体32が、ピストン34の下方のシリンダ室に自由に流入し、反対に、ピストンロッド33bが下降するときは、チェックバルブ35が閉じて、ピストン34の下方のシリンダ室の流体が、オリフィス36を介して、ピストン34の上方のシリンダ室に少量ずつ流出するようになっている。
また、前記実施例では、エアシリンダ13のシリンダ本体13aの上端部を上部連結部材4に、ピストンロッド13bの下端部を扉1の上端部に、それぞれ枢着しているが、エアシリンダ13を上下反対向きとして、シリンダ本体13aの下端部を扉1の上端部に、ピストンロッド13bの上端部を上部連結部材4に、それぞれ枢着してもよい。図9の流体封入型シリンダ33においても、上下反対向きとして使用することができる。
1 昇降式スライド扉
4 上部連結部材(不動部材)
5 下部連結部材
6 中間連結部材
13 エアシリンダ(扉支持シリンダ)
13a シリンダ本体
13b ピストンロッド
17 吸排気口
18 流量制御手段
22 ピストン
23 下方のシリンダ室
24 上方のシリンダ室
25 下限位置検出センサ
26 上限位置検出センサ
27 電磁ソレノイド(ロック手段)
29 ぜんまいユニット
30 ワイヤ
32 流体
33 流体封入型シリンダ(扉支持シリンダ)
33a シリンダ本体
33b ピストンロッド
34 ピストン

Claims (6)

  1. 物品を出し入れする開口部に設けられ、上昇時に開口部を開放し、下降時に開口部を閉じるようにした昇降式スライド扉の開閉装置であって、前記スライド扉の上方に、シリンダ本体とこのシリンダ本体より突出するピストンロッドとからなる扉支持シリンダを、斜め上下方向を向くように傾斜させて配設し、前記シリンダ本体の基端部とピストンロッドの先端部とのいずれか一方を、前記スライド扉の上方の不動部材における左右いずれか一方の側端部に、前記シリンダ本体の基端部とピストンロッドの先端部とのいずれか他方を、前記スライド扉の上端部の左右いずれか他方の側端部に、それぞれ上下方向に揺動可能に枢着し、前記シリンダ本体に、前記スライド扉の上昇時には、前記シリンダ本体と前記ピストンロッドとの自由な相対移動を可能とし、前記スライド扉が上限位置から下限位置まで下降するとき、該スライド扉が緩速で下降するように、前記シリンダ本体内の流体の流量を制御する流量制御手段を設け、前記スライド扉を上昇させて前記開口部を開放するときには、前記シリンダ本体に対し前記ピストンロッドが縮退し、前記スライド扉を下降させて前記開口部を閉鎖するときには前記シリンダ本体に対し前記ピストンロッドが伸長するように形成されたことを特徴とする昇降式スライド扉の開閉装置。
  2. 扉支持シリンダを、シリンダ本体の両端部に大気開放された吸排気口を有するエアシリンダとし、ピストンロッドがシリンダ本体に対して相対的に突出する方向の前記一方の吸排気口に、この吸排気口より排気される空気の流量を制御する流量制御手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の昇降式スライド扉の開閉装置。
  3. 扉支持シリンダを流体封入型シリンダとし、この流体封入型シリンダのシリンダ本体内のピストンに、該ピストンを挟むシリンダ室への流体の流量を制御する流量制御手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の昇降式スライド扉の開閉装置。
  4. スライド扉の下限位置における扉支持シリンダの水平に対する傾斜角度を45度以上とし、同じく上限位置における扉支持シリンダの水平に対する傾斜角度を15度以下としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の昇降式スライド扉の開閉装置。
  5. 扉支持シリンダにおけるシリンダ本体に、内部のピストンの摺動位置を検知することにより、スライド扉の下限位置を検出する下限位置検出センサと、上限位置を検出する上限位置検出センサとを設け、これらの両検出センサの作動と連動することにより、スライド扉を下限位置と上限位置とに保持しうるロック手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の昇降式スライド扉の開閉装置。
  6. 扉の上方の不動部材に、ワイヤ引き込み式のぜんまいユニットを設け、このぜんまいユニットより繰り出したワイヤの下端をスライド扉の上端部に連結したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の昇降式スライド扉の開閉装置。
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