JP4201122B2 - リーチ式フォークリフト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はリーチ式フォークリフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リーチ式フォークリフトにおいては、車体に設けられた作動油タンク、作動油ポンプ及び制御弁を含む車体側油圧回路と、キャリッジに設けられたリフトシリンダなどの油圧シリンダとを油圧ホース(いわゆる渡りホース)で接続することがなされている。しかしながら、これによると、油圧ホースが運転視界を狭め、又、これら油圧ホースは、略U字形に湾曲させるために流路抵抗が大きくなるという問題もある。そこで、下記文献に記載されているように、従来車体側に設けられていた作動油タンク、作動油ポンプ及び制御弁などをキャリッジに搭載して油圧ホースを廃止する技術が提案されている。
【0003】
一方、リーチ式フォークリフトに関するものではないが、伸縮式ブームを備えた作業機械において、油圧ホースに代えて、伸縮可能な配管を設ける技術が提案されている(下記文献参照)。
【0004】
【文献1】
特開平10−147499号公報
【文献2】
特開平10−258996号公報
【文献3】
特開平10−52390号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
作動油タンクや制御弁などをキャリッジに搭載するようにすれば、油圧ホースの廃止により運転視界が改善されるなどの効果を得ることができるが、リーチシリンダへの負荷が大幅に増大するためリーチ動作により多くのエネルギーが必要となる、油圧ホースを用いる場合よりも車両の重心が前方に移動するため安定性が低下する、といった問題がある。
【0006】
又、油圧ホースに代えて伸縮可能な配管を用いる技術によれば、油圧ホースを用いる場合よりも流路抵抗の低減を図れるといった効果は得られるが、キャリッジに設けられたリフトシリンダなどの油圧シリンダの数だけ配管を設ける必要があるため、多くの油圧シリンダを備える場合には配管スペースの確保が困難になるという問題がある。
【0007】
本発明は、これらの従来技術の課題を解消し、車体とキャリッジとの間の油圧ホースを廃止でき、しかも、稼動効率や安定性などが損なわれないリーチ式フォークリフトを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、フォークの昇降を案内するマストを備えたキャリッジが車体に対し前後進退可能とされたリーチ式フォークリフトにおいて、前記車体に、作動油タンク及び作動油ポンプを有する車体側油圧回路を備え、前記キャリッジに、前記フォークを動作させる油圧シリンダと、該油圧シリンダへの作動油の給排を制御する電磁比例弁とからなるキャリッジ側油圧回路を備え、前記車体下部と前記キャリッジ下部とにわたって、前記車体側油圧回路と前記電磁比例弁との間の作動油を給排を行う1本のテレスコピック管を備え、該テレスコピック管が、前記キャリッジの前進動作に伴なって伸長し前記キャリッジの後退動作に伴なって短縮するよう架着されていることを特徴とする、という技術的手段を採用する。
【0009】
本発明によれば、テレスコピック管を介して車体側油圧回路とキャリッジ側油圧回路との間の作動油の給排がなされるが、このテレスコピック管がキャリッジの前進・後退位置に拘わらず運転視界を狭めることはない。又、作動油タンクや作動油ポンプという重量物は車体側油圧回路に含まれているのでキャリッジの重量増を抑制でき、車両の重心が前方に移動して極端に安定性が低下したり、リーチシリンダへの負荷が大幅に増大したりすることがない。更に、車体側油圧回路とキャリッジ側油圧回路とをテレスコピック管で直線的に接続することができるので流路抵抗の低減が図れる上、1本のテレスコピック管を接続するだけで済むので組立て時の作業性が向上する。
【0010】
本発明において、前記油圧シリンダが、フォークを昇降動作させるリフトシリンダである場合や、リフトシリンダを含め少なくとも2種類の油圧シリンダがキャリッジに設けられている場合は、リフトシリンダを操作するための操作具の操作状況を検出する操作検出手段と、前記車体側油圧回路のうち、前記テレスコピック管と前記作動油タンクとの間に設けられ、油圧回路の開閉を行う電磁切換弁と、操作検出手段により操作具のフォーク下降操作が検出される時に電磁切換弁を作動させ、テレスコピック管から作動油タンクへの油圧回路を開路させる制御手段と、を備える構成とすることができる。
【0011】
このような構成によれば、フォーク下降操作時にリフトシリンダと作動油タンクとの間の回路が開通することになり、フォークの下降に伴なうリフトシリンダからの排油がスムーズに行われるようになる。
【0012】
又、本発明において、車体下部とキャリッジ下部とにわたって、キャリッジを車体に対し前後進退動作させるリーチシリンダを備える場合、前記車体側油圧回路のうち、作動油ポンプとテレスコピック管との間に、リーチシリンダへの作動油を給排とテレスコピック管への作動油の供給とを制御する制御弁を備え、該制御弁が、非作動状態ではリーチシリンダへの作動油を給排を遮断すると共に、テレスコピック管への作動油の供給を許容し、作動状態ではリーチシリンダへの作動油を給排を許容すると共に、テレスコピック管への作動油の供給を遮断する
構成とすることができる。
【0013】
このような構成によれば、リーチシリンダによりキャリッジを進退動作させる際には、制御弁によりテレスコピック管への作動油の供給が遮断され、キャリッジ側油圧回路への作動油の供給が不可能となる。従って、フォークを昇降させたり傾倒させたりといった操作と同時にキャリッジを進退動作させる操作を行ったとしても、キャリッジの進退動作が不安定化することがなく、スムーズに動作させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例に係るリーチ式フォークリフトを図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0015】
図1に示すように、本発明の一実施例に係るリーチ式フォークリフトは、車体1に、前側に延出された左右のストラドルアーム2を備え、これら左右のストラドルアーム2に沿ってマスト3を備えたキャリッジ4が前後に進退可能とされた構成となっている。マスト3に案内されるリフトブラケット5には左右一対のフォーク6が傾倒可能に支持され、キャリッジ4に立設されたリフトシリンダ7が伸縮動作することで、リフトブラケット5と共にフォーク6が昇降する。又、リフトブラケット5に設けられたティルトシリンダ8(図1には示さず)が伸縮動作することで、フォーク6の傾倒がなされ、車体1とキャリッジ4とにわたって設けられたリーチシリンダ9(図1には示さず)が伸縮動作することで、キャリッジ4の進退がなされる。
【0016】
図1に示すように、車体1の左後部は、開閉可能なドアにより閉塞される機器収納室10とされており、この機器収納室10内に後述する作動油タンク20、作動油ポンプ21、モータ22などが搭載されている。車体1の右後部は、後方に開放されて形成された運転席11とされており、機器収納室10の上部から運転席11の前方にかけてトップカバー12により覆われている。このトップカバー12上の、運転席11の左方位置には操舵をなすためのハンドル13が設けられ、運転席11の前方位置には荷役操作やアクセル操作をなすための各種操作レバー14が設けられている。尚、図1中の15は、車体1の上方に設けられたヘッドガードである。
【0017】
図2に示すように、キャリッジ4は、主に左右のサイドプレートと、これらの下縁部どうしを連結するボトムプレートとで構成され、各サイドプレートの外側に回転自在に支持させたガイドローラ(図示せず)をストラドルアーム2の内側に形成されたコ字形のガイドレールに転接させることで、キャリッジ4がストラドルアーム2に案内されて進退するようにしている。又、サイドプレートの前端部にマスト3が固定され、このマスト3の後側のボトムプレート上にリフトシリンダ7が支持され、このリフトシリンダ7よりも更に後側のボトムプレート上に後で詳述する電磁比例弁アレイ27が載置される。
【0018】
尚、必要に応じて、図1に示すように、左右のサイドプレートの上縁部にボルトなどで固定されるカバーを備え、キャリッジ4に搭載される電磁比例弁アレイ27などの上方を覆って保護するようにしてもよい。又、必要に応じて、電磁比例弁アレイ23を防振ゴムなどの緩衝体を介してキャリッジ4に搭載してもよい。
【0019】
図3に示すように、このリーチ式フォークリフトの油圧回路は、車体1に搭載される車体側油圧回路Aと、キャリッジ4に搭載されるキャリッジ側油圧回路Bと、これらを接続する1本のテレスコピック管28と、リーチシリンダ9とで構成され、テレスコピック管28及びリーチシリンダ9は車体1とキャリッジ4とにわたって架着されている。
【0020】
車体側油圧回路Aは、作動油を貯留する作動油タンク20と、作動油タンク20からの作動油を加圧して吐出する作動油ポンプ21と、作動油ポンプ21を回転駆動するモータ22とを備え、これらの他にリーチシリンダ9への作動油の給排を制御するリーチ用制御弁(以下、リーチバルブという。)23と、作動油ポンプ21とリーチバルブ23との間の油路に設けられリーチバルブ23から作動油ポンプ21への作動油の逆流を阻止するチェック弁24と、作動油ポンプ21とリーチバルブ23との間の油路に設けられ作動油の圧力を調整するリリーフ弁25と、リーチバルブ23及びテレスコピック管28を作動油タンク20に接続する油路に設けられ油路を開閉する電磁切換弁26と、を備える。ここで、リーチバルブ23は、作動油ポンプ21とテレスコピック管28との間の油路に設けられており、リーチシリンダ9への作動油の給排と共に、テレスコピック管28への作動油の供給をも制御する。すなわち、リーチバルブ23は、中立位置(非作動状態)ではリーチシリンダ9への作動油の給排を遮断すると共に、テレスコピック管28への作動油の供給を許容し、その他の位置(作動状態)では、テレスコピック管28への作動油の供給を遮断すると共に、リーチシリンダ9への作動油の給排を許容する構成とされている。尚、リーチバルブ23は電磁操作式のもの、即ち、電磁比例弁で構成してもよいが、この実施例では手動操作式のものとしている。又、切換弁26は非作動状態では作動油タンク20への油路を遮断しており、後述する制御装置30により作動させられ弁が開かれるようになっている。
【0021】
図2及び図3に示すように、車体側油圧回路Aとテレスコピック管28とは配管aで接続され、キャリッジ側油圧回路Bとテレスコピック管28とは配管bで接続されている。又、図2に示すように、リーチシリンダ9は、シリンダボトムが車体1の後端下部に連結され、ピストンロッドがキャリッジ4のボトムプレートの前端部に連結されることにより、車体1とキャリッジ4とにわたって架着されており、車体前後方向に伸縮動作するように配されている。このように設けられたリーチシリンダ9のヘッド側は配管cで、ボトム側は配管dで、夫々リーチバルブ23に接続されている。
【0022】
キャリッジ側油圧回路Bは、リフトシリンダ7と、ティルトシリンダ8と、電磁比例弁アレイ27とを備え、電磁比例弁アレイ27は、主にリフト用電磁比例弁(以下、リフトバルブという。)271と、ティルト用電磁比例弁(以下、ティルトバルブという。)272とで構成されている。電磁比例弁アレイ27の給排油ポートは配管bでテレスコピック管28に接続されており、リフトシリンダ7及びティルトシリンダ8への作動油の給排は電磁比例弁アレイ27を介して行われる。リフトバルブ271はリフトシリンダ7に、ティルトバルブ272はティルトシリンダ8に、夫々接続されており、各バルブにより各シリンダへの作動油の給排が制御されて、各シリンダが伸縮動作するようになっている。
【0023】
又、図2に示すように、テレスコピック管28は、油密状に抜き差し可能な入れ子構造とした二重管以上の多重管で構成され、一端(図2では大径管の後端)が車体1の中央下部に連結され、他端(図2では大径管に抜き差しされる小径管の前端)がキャリッジ4のボトムプレートの中央部に連結されることにより架着されている。ここで、テレスコピック管28の伸縮方向はリーチシリンダ9の伸縮方向と平行とされており、リーチシリンダ9の伸長動作と共にテレスコピック管28も伸長し、リーチシリンダ9の短縮動作と共にテレスコピック管28も短縮する。従って、キャリッジ4の前進動作に伴なってテレスコピック管28は伸長し、キャリッジ4の後退動作に伴なってテレスコピック管28は短縮する。
【0024】
ところで、リーチバルブ23はもちろんのこと、作動油ポンプ21を駆動するモータ22、及び電磁比例弁アレイ27を構成する各バルブ、切換弁26は、操作レバー14を操作することにより作動する。操作レバー14は、図4に示すように、リフトシリンダ7を伸縮させてフォーク6の昇降を行うためのリフトレバー141と、ティルトシリンダ8を伸縮させてフォーク6の傾倒を行うためのティルトレバー142と、リーチシリンダ9を伸縮させてキャリッジ4の進退を行うためのリーチレバー143とを備えており、リーチレバー143はリーチバルブ23にリンク機構を介して連結されている。又、車体1にはモータ22、各バルブ、及び切換弁26を制御する制御装置30が搭載され、リフトレバー141及びティルトレバー142には、その操作量を検出するためのポテンショメータ31、32が夫々付設され、リーチレバー143には、操作の有無を検出するためのマイクロスイッチ33が付設されている。そして、ポテンショメータ31、32及びマイクロスイッチ33の検出出力が制御装置30に入力されると、制御装置30はモータ22及び各バルブ271、272、切換弁26を作動させる。
【0025】
リフトレバー141によりフォーク6を上昇させる操作がなされポテンショメータ31から検出出力が入力されると、制御装置30はモータ22を駆動させると共に、リフトシリンダ7への給油が可能となるようリフトバルブ271を開かせる。このとき、リーチレバー143が操作されていなければ、作動油ポンプ21からの作動油はリーチバルブ23を素通りすることになり、又、切換弁26は閉じたままであるので、作動油が切換弁26を介して作動油タンク20に戻されることはない。よって、作動油がテレスコピック管28及びリフトバルブ271を介してリフトシリンダ7へ供給されてリフトシリンダ7が伸長し、リフトブラケット5と共にフォーク6が上昇する。逆に、リフトレバー141によりフォーク6を下降させる操作がなされポテンショメータ31から検出出力が入力されると、制御装置30はモータ22を駆動させることなく、リフトシリンダ7からの排油が可能となるようリフトバルブ271を開かせると共に、切換弁26を開かせる。これによって、リフトシリンダ7からの作動油がリフトバルブ271、テレスコピック管28、及び切換弁26を介して作動油タンク20へ戻されてリフトシリンダ7が短縮し、リフトブラケット5と共にフォーク6が下降する。
【0026】
ティルトレバー142によりフォーク6を後傾させる操作がなされポテンショメータ32から検出出力が入力されると、制御装置30はモータ22を駆動させると共に、ティルトシリンダ8のボトム側への給油とヘッド側からの排油が可能となるようティルトバルブ272を開かせる。このとき、リーチレバー143が操作されていなければ、作動油ポンプ21からの作動油はリーチバルブ23を素通りすることになり、又、切換弁26は閉じたままであるので、作動油が切換弁26を介して作動油タンク20に戻されることはない。よって、作動油がテレスコピック管28及びティルトバルブ272を介してティルトシリンダ8のボトム側へ供給され、ティルトシリンダ8のヘッド側からの作動油がティルトバルブ272を介して戻されてティルトシリンダ8が伸長し、フォーク6が後傾する。逆に、ティルトレバー142によりフォーク6を前傾させる操作がなされポテンショメータ32から検出出力が入力されると、制御装置30はモータ22を駆動させると共に、ティルトシリンダ8のヘッド側への給油とボトム側からの排油が可能となるようティルトバルブ272を開かせる。これによって、作動油ポンプ21からの作動油がテレスコピック管28及びティルトバルブ272を介してティルトシリンダ8のヘッド側へ供給され、ティルトシリンダ8のボトム側からの作動油がティルトバルブ272を介して戻されてティルトシリンダ8が短縮し、フォーク6が前傾する。
【0027】
リーチレバー143によりキャリッジ4を前進させる操作がなされマイクロスイッチ33から検出出力が入力されると、制御装置30はモータ22を駆動させる。このとき、リーチレバー143の操作により、リーチシリンダ9のボトム側への給油とヘッド側からの排油が可能となるようリーチバルブ23が開かれている。ここで、テレスコピック管28への作動油の供給は遮断されるので、リフトシリンダ7及びティルトシリンダ8へ既に供給されている油量を超えて作動油を供給することは不可能となる。これによって、作動油ポンプ21からの作動油はリーチバルブ23を介してリーチシリンダ9のボトム側へ供給され、リーチシリンダ9のヘッド側からの作動油はリーチバルブ23を介して作動油タンク20へ戻されてリーチシリンダ9が伸長し、キャリッジ4が前進する。逆に、リーチレバー143によりキャリッジ4を後退させる操作がなされマイクロスイッチ33から検出出力が入力されると、制御装置30はモータ22を駆動させる。このとき、リーチレバー143の操作により、リーチシリンダ9のヘッド側への給油とボトム側からの排油が可能となるようリーチバルブ23が開かれている。ここでも、テレスコピック管28への作動油の供給は遮断される。これによって、作動油ポンプ21からの作動油はリーチバルブ23を介してリーチシリンダ9のヘッド側へ供給され、リーチシリンダ9のボトム側からの作動油がリーチバルブ23を介して作動油タンク20へ戻されてリーチシリンダ9が短縮し、キャリッジ4が後退する。尚、リーチシリンダ9の短縮と共にテレスコピック管28が短縮し、これに伴い余剰の作動油が生じるが、これはリリーフ弁25を介して作動油タンク20へ戻される。
【0028】
尚、この実施例において、制御装置30は、フォーク6を下降させる操作がなされる場合を除き、ポテンショメータ31、32、及びマイクロスイッチ33のいずれかから検出出力が入力されると、モータ22を駆動させて、作動油ポンプ21から所定の圧力で作動油を吐出させる。又、制御装置30は、各ポテンショメータ(31、32)による検出出力と各バルブ(271、272)への作動油の流入出量が比例関係となるよう各バルブ(271、272)の開度を制御し、これによって各レバー(141、142)の操作量に応じた各シリンダ(7、8)の伸縮動作が実現される。
【0029】
さて、この実施例によれば、テレスコピック管28は、車体1の下部とキャリッジ4の下部(ボトムプレート)とにわたって架着されているので、キャリッジ4の前進・後退に拘わらず運転視界と無縁の空間に位置することになり、これらテレスコピック管によって運転視界が狭められるおそれがなく、もちろんこれらテレスコピック管がキャリッジ4の前進・後退に支障を来たすこともない。又、作動油タンク20、作動油ポンプ21、及びモータ22といった重量物は車体側油圧回路Aに含まれているので、キャリッジ4の重量増を抑制でき、油圧ホースを用いる場合に比べて車両の重心が極端に前方に移動して安定性が低下したり、リーチシリンダ9への負荷が大幅に増大したりすることはない。
【0030】
又、この実施例によれば、1本のテレスコピック管28で車体側油圧回路Aとキャリッジ側油圧回路Bとを接続しているので、構成をすこぶる簡単にできると共に、組立て時の作業性を向上させることもできる。更に、テレスコピック管28を用いているので直線的に接続することができ、流路抵抗の低減が図れる。
【0031】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、運転視界を妨げることなくリフトシリンダやティルトシリンダなどキャリッジに設けられる油圧シリンダへの作動油の給排を行うことができ、しかも、キャリッジの重量増を抑制できるので、油圧ホースを用いる場合に比べて車両の重心が極端に前方に移動して安定性が低下したり、リーチシリンダへの負荷が大幅に増大したりすることがない。又、1本のテレスコピック管で車体側油圧回路とキャリッジ側油圧回路とを接続するので、構成をすこぶる簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るリーチ式フォークリフトの斜視図である。
【図2】 本発明の要部を示す斜視図である。
【図3】 本発明の油圧回路図である。
【図4】 本発明の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 車体
3 マスト
4 キャリッジ
6 フォーク
7 リフトシリンダ
8 ティルシリンダ
9 リーチシリンダ
14 操作レバー
20 作動油タンク
21 作動油ポンプ
23 リーチ用制御弁(リーチバルブ)
26 電磁切換弁
27 電磁比例弁アレイ
28 テレスコピック管
30 制御装置
31 ポテンショメータ
32 ポテンショメータ
33 マイクロスイッチ
A 車体側油圧回路
B キャリッジ側油圧回路
Claims (2)
- フォークの昇降を案内するマストを備えたキャリッジが車体に対し前後進退可能とされたリーチ式フォークリフトにおいて、前記車体に、作動油タンク及び作動油ポンプを有する車体側油圧回路を備え、前記キャリッジに、前記フォークを動作させる油圧シリンダと、該油圧シリンダへの作動油の給排を制御する電磁比例弁とからなるキャリッジ側油圧回路を備え、前記車体下部と前記キャリッジ下部とにわたって、前記車体側油圧回路と前記電磁比例弁との間の作動油の給排を行う1本のテレスコピック管を備え、該テレスコピック管が、前記キャリッジの前進動作に伴なって伸長し前記キャリッジの後退動作に伴なって短縮するよう架着されており、前記油圧シリンダは、前記フォークを昇降動作させるリフトシリンダであり、前記リフトシリンダを操作するための操作具の操作状況を検出する操作検出手段と、前記車体側油圧回路のうち、前記テレスコピック管と前記作動油タンクとの間に設けられ、油圧回路の開閉を行う電磁切換弁と、前記操作検出手段により操作具のフォーク下降操作が検出される時に前記電磁切換弁を作動させ、前記テレスコピック管から前記作動油タンクへの油圧回路を開路させる制御手段と、を備えることを特徴とするリーチ式フォークリフト。
- 前記車体下部と前記キャリッジ下部とにわたって、前記キャリッジを前記車体に対し前後進退動作させるリーチシリンダを備えると共に、前記車体側油圧回路のうち、前記作動油ポンプと前記テレスコピック管との間に、前記リーチシリンダへの作動油の給排と前記テレスコピック管への作動油の供給とを制御する制御弁を備え、該制御弁が、非作動状態では前記リーチシリンダへの作動油の給排を遮断すると共に、前記テレスコピック管への作動油の供給を許容し、作動状態では前記リーチシリンダへの作動油の給排を許容すると共に、前記テレスコピック管への作動油の供給を遮断することを特徴とする請求項1に記載のリーチ式フォークリフト。
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