JP2013199268A

JP2013199268A - 自動車用フットマットの構造

Info

Publication number: JP2013199268A
Application number: JP2013055945A
Authority: JP
Inventors: Ming-Shun Yang; 楊明舜
Original assignee: Formosa Saint Jose Corp
Current assignee: Formosa Saint Jose Corp
Priority date: 2012-03-23
Filing date: 2013-03-19
Publication date: 2013-10-03
Also published as: DE102013004921A1; TW201339022A; KR101276448B1; TWI480187B

Abstract

【課題】本発明は、傷つきにくい、耐用性が増す、油汚れや埃の残留を防止する、掃除しやすい、といった優れた効能を持つ、自動車用フットマットの構造を提供する。
【解決手段】本発明の自動車用フットマットの構造は、少なくとも、最上部に設けられた上部板材層と、繊維素材層と、発泡素材層とからなるとともに、それらが結合されて構成される。前記上部板材層は、含量１０％〜８４％のポリオール（ＰＯＬＹＯＬ）と、含量１５％〜５５％のメチレンジフェニルイソシアネート（ＭＤＩ）と、含量１％〜７５％の１，４−ブタンジオール（１，４ＢＧ）といった原料から配合された熱可塑性ポリウレタン（ＴＰＵ）を材料とするとともに、耐摩耗性、耐湾曲性、耐油汚れ性、耐腐食性、高加工性という特質を有する。
【選択図】図１

Description

本発明は自動車用フットマットの構造に関し、特に、素材特質を利用することによって、製作したマット体が心地よさ、耐用性、汚れ防止という優れた効能を兼ね備えるとともに、各種車の床あるいは類似した構造への使用に適した、自動車用フットマットの構造に関する。

一般的な自動車は、内装の質感と座り心地の良さを向上させるため、車内の床上に、必ずフロアマットが敷かれている。しかし、フロアマットを敷くことは美観、心地よさといった利点があるものの、非常に汚れやすいため、使用者は往々にしてフロアマットの上に取り外し式のフットマットを置いて、乗車者が泥のついた靴底で乗車した時にフットマットを踏むことで、車内のフロアマットが汚れるのを防止する。また、フットマットは、いつでも取り外して掃除したり、取り替えたりして使用できるので、非常に便利である。

従来の自動車用フットマットの種類は非常に多く、例えば、比較的初期の毛布地のマット体からなるフットマットは、表面が心地よい繊維群で覆われており、靴底の汚れを削り落とす上では非常に効果的である。しかし、繊維群は、油汚れ防止効果が低い、埃汚れが繊維群内に入り込みやすく汚れを完全に落とすことが難しい、カビや悪臭が発生しやすいといった欠点があり、車内の衛生環境に著しく影響する。よって、前述のフットマットは交換頻度が高く、産出されたゴミが環境問題を招くだけでなく、経済性にも適っていない。後に業者が、ポリ塩化ビニル・ゴム・合成ゴムを採用した基材を開発したが、これらの素材は非常に重く、密閉された車内の高温所に置かれると有毒気体や悪臭を発散しやすく、ドライバーや乗車者の健康に影響する。一定時間使用すると、靴の引っ掻き痕・油汚れ・雨水・雪・泥水が腐食してフットマットの表面に残留することにより、車内の美観が損なわれる。

上記に鑑み、従来のフットマットが直面する問題を解決するため、本発明者は研究を重ね、耐摩耗性、耐湾曲性、耐油汚れ性、耐腐食性といった特質を備えた、独自の素材配合比率を開発した。この素材によって製造されたフットマットは、傷がつきにくい、耐用性が増す、油汚れや埃の残留を防止する、掃除しやすい、といった優れた使用上の効能を達成することができ、これを消費者に提供することが、本発明の研究動機である。

本発明は、耐摩耗性、耐湾曲性、耐油汚れ性、耐腐食性、高加工性という優れた特質を備えたマット体の構造からなるとともに、心地よさ、美観性、耐用性、実用性を兼ね備えた、自動車フットマットの構造を提供することを主な目的とする。

上述の目的を達成するため、本発明の自動車用フットマットの構造は、最上部に設けられた上部板材層と、少なくとも一つの繊維素材層と、前記上部板材層の下部に付着された発泡素材層とからなる。前記上部板材層は、含量１０％〜８４％のポリオール（ＰＯＬＹＯＬ）と、含量１５％〜５５％のメチレンジフェニルイソシアネート（ｍｅｔｈｙｌｅｎｅ
ｄｉｐｈｅｎｙｌｄｉｉｓｏｃｙａｎａｔｅ，略称ＭＤＩ）と、含量１％〜７５％の１，４−ブタンジオール（１，４ＢＧ）とを原料とし配合してなる熱可塑性ポリウレタン（ＴＰＵ）を材料とする。前記繊維素材層は、ポリエチレン繊維、あるいは、ポリプロピレン繊維、あるいは、ポリエステル繊維、あるいは、ナイロン繊維、あるいは、天然繊維といった材料（例えば、ポリエステル綿（ｐｏｌｙｅｓｔｅｒｃｏｔｔｏｎ）、天然綿（ｃｏｔｔｏｎ））で製成された繊維布からなる。前記発泡素材層は、架橋ポリエチレン（ＸＰＥ）発泡板材、あるいは、ポリエチレン（ＰＥ）発泡板材、あるいは、エチレン・酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）、あるいは、ポリウレタン（ＰＵ）発泡板材といった素材からなる。以上により、心地よく、耐用性を持ち、実用的な自動車用フットマットの構造が完成する。また、前述したフットマット構造は、更に、発泡素材層の底部に滑り止め層が設けられることによって、滑り止め効果が向上する。

上述のフットマットは、平らな形状を呈するマット体、または、四辺が高く盛り上がり中央が低く窪んだ構造による立体造型のマット体、を備えることによって、車両内部の清掃作業が行いやすくなる。

本発明の自動車用フットマットの構造の実施例１の分解斜視図である。本発明の自動車用フットマットの構造の実施例１の断面図である。本発明の自動車用フットマットの構造の実施例１の局部拡大断面図である。本発明の自動車用フットマットの構造の実施例２の分解斜視図である。本発明の図４における構造の一部の拡大概略図である。本発明の自動車用フットマットの構造の実施例２の局部拡大断面図である。

（実施例１）
図１〜３を参照する。本発明のフットマット１０は、少なくとも、最上部に設けられた上部板材層１１と、中間に設けられた繊維素材層１２と、最下部に設けられた発泡素材層１３とを結合してなる。

上述した上部板材層１１は、含量１０％〜８４％のポリオール（ＰＯＬＹＯＬ）と、含量１５％〜５５％のメチレンジフェニルイソシアネート（ＭＤＩ）と、含量１％〜７５％の１，４−ブタンジオール（１，４ＢＧ）とを原料とし配合してなる熱可塑性ポリウレタン（ＴＰＵ）を材料とする。なお、最良の配合比率は、ポリオール（ＰＯＬＹＯＬ）の含量が５５％、メチレンジフェニルイソシアネート（ＭＤＩ）の含量が３５％、１，４−ブタンジオール（１，４ＢＧ）の含量が１０％である。前記熱可塑性ポリウレタン（ＴＰＵ）は、優れた耐摩耗性、耐湾曲性、耐油汚れ性、耐腐食性といった特質を備えた材料であるだけでなく、加工性が高いという利点も兼ね備えている。

繊維素材層１２は、ポリエチレン繊維、あるいは、ポリプロピレン繊維、あるいは、ポリエステル繊維、あるいは、ナイロン繊維、あるいは、天然繊維（例えば、ポリエステル綿（ｐｏｌｙｅｓｔｅｒｃｏｔｔｏｎ）、天然綿（ｃｏｔｔｏｎ））で製成された繊維布からなる。

発泡素材層１３は、架橋ポリエチレン（ＸＰＥ）発泡板材、あるいは、ポリエチレン（ＰＥ）発泡板材、あるいは、エチレン・酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）、あるいは、ポリウレタン（ＰＵ）発泡板材といった素材からなる。

上述した各層の部材を、接着剤による貼合、あるいは、押出機によるラミネート貼合、あるいは、熔融プレスによって結合させて、平らな複合部材を形成させる。更に、四辺が高く盛り上がり中央が低く窪んだ構造の立体造型に加工することによって、製造されたフットマットは、柔らかで心地よく傷がつきにくいことに止まらず、耐用性が増す、油汚れや埃の残留を防止する、清掃がしやすい、といった優れた使用上の効能を兼ね備えることができる。

（実施例２）
図４、図５を参照する。図に示したように、本発明の実施例２におけるフットマット１Ａは、最上部に設けられた上部板材層１１と、繊維素材層１２と、発泡素材層１３とからなるとともに、発泡素材層１３の底部に、更に滑り止め層１４が設けられる。滑り止め層１４は、粘着滑り止め部材である。図４Ａを参照する。編み合わせ部１４は、編み合わせ部１４ａと、編み合わせ部１４ａの外部に所定の高さで延伸して凸設されるとともに剛性を備えた複数の合成繊維糸１４ｂとからなる。繊維絲１４ｂは、ナイロン、ポリエステル繊維（Ｐｏｌｙｅｓｔｅｒ）、ポリプロピレン（Ｐｏｌｙｐｒｏｐｙｌｅｎｅ，略称ＰＰ）、ポリエチレン（Ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ，略称ＰＥ）といった材料で生成された繊維布からなる。滑り止め層１４は、編み合わせ部１４ａを貼合面として、接着剤による貼合、あるいは、押出機によるラミネート貼合、あるいは、熔融プレスによって、発泡素材層１３の底部に結合される。以上の構造によって、製造されたフットマットは、毛布地・フランネル・ブークレ織といった材料に対して高い滑り止め効果を備えるとともに、車内のフロアマットに貼り合わせたり剥がしたりすることを繰り返してもフロアマットの素材を傷めることがない。

上述を総じて言えば、本発明の自動車用フットマットの構造は、構成要素こそ簡単なものの、優れた素材特性により、心地よさ、耐用性、実用性を兼ね備えるという利点を有しており、各種の自動車フットマットに使用することができることから、実用価値を備えていると言え、特許法によって出願を提出する。

ただし、以上の構造は、本発明の望ましい実施例であり、これによって本発明の実施範囲を限定するものではない。同業従事者にとって明らかな変化や装飾は、全て本発明の実質的内容に含まれるものと見なす。

１フットマット
１Ａフットマット
１１上部板材層
１２繊維素材層
１３発泡素材層
１４滑り止め層
１４ａ編み合わせ部
１４ｂ合成繊維糸

Claims

少なくとも、上部板材層と、繊維素材層と、発泡素材層とからなる自動車用フットマットの構造であって、
最上部に設けられた前記上部板材層と、中間に設けられた前記繊維素材層と、最下部に設けられた前記発泡素材層は、それぞれ、接着剤による貼合、あるいは、押出機によるラミネート、あるいは、熔融プレスによって結合され、
前記上部板材層は、含量１０％〜８４％のポリオール（ＰＯＬＹＯＬ）と、含量１５％〜５５％のメチレンジフェニルイソシアネート（ＭＤＩ）と、含量１％〜７５％の１，４−ブタンジオール（１，４ＢＧ）とを原料とし配合してなる熱可塑性ポリウレタン（ＴＰＵ）を材料とするとともに、優れた耐摩耗性、耐湾曲性、耐油汚れ性、耐腐食性の特質を有することを特徴とする、自動車用フットマットの構造。
前記上部板材層における熱可塑性ポリウレタン（ＴＰＵ）の最良の配合比率は、ポリオール（ＰＯＬＹＯＬ）の含量が５５％、メチレンジフェニルイソシアネート（ＭＤＩ）の含量が３５％、１，４−ブタンジオール（１，４ＢＧ）の含量が１０％であることを特徴とする、請求項１に記載の自動車用フットマットの構造。
前記繊維素材層は、ポリエチレン繊維、あるいは、ポリプロピレン繊維、あるいは、ポリエステル繊維、あるいは、ナイロン繊維、あるいは、天然繊維であることを特徴とする、請求項１に記載の自動車用フットマットの構造。
前記発泡素材層は、架橋ポリエチレン（ＸＰＥ）発泡板材、あるいは、ポリエチレン（ＰＥ）発泡板材、あるいは、エチレン・酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）、あるいは、ポリウレタン（ＰＵ）発泡板材といった素材からなることを特徴とする、請求項１に記載の自動車用フットマットの構造。
前記発泡素材層は、底部に更に滑り止め層が設けられることを特徴とする、請求項１に記載の自動車用フットマットの構造。
前記滑り止め層は、粘着滑り止め部材であるとともに、編み合わせ部と、前記編み合わせ部の外部に延伸して凸設された複数の合成繊維糸とからなることを特徴とする、請求項５に記載の自動車用フットマットの構造。