JP2013199250A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩行者保護性能を向上できる車体前部構造を提供することを目的とする。
【解決手段】車体前部構造100は、フロントバンパー102の後側で車幅方向に間隔をおいて配置された車両前後方向に延びている一対のサイドメンバ110a、110bと、車幅方向に延びていて一対のサイドメンバの前端部に両端部116a、116bが接続されたバンパーメンバ116と、バンパーメンバの後側の空隙122と、バンパーメンバの前側に配置され車両前方からの衝撃を吸収する車幅方向に延びるアブソーバー118と、バンパーメンバの上方に配置された車幅方向に延びるアッパーメンバ106であってアッパーメンバの前端106aがバンパーメンバの直後に位置するアッパーメンバとを備え、バンパーメンバは一枚板で形成されていて、車両前方に突出した車幅方向全体にわたる突出部132を形成していて、突出部は、車両前後方向よりも車両上下方向に長い形状を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車体の前端に設置されるフロントバンパーを含む車体前部構造に関するものである。
車体前部構造としては、例えば、歩行者が車体に衝突した際に生じる車両前方からの衝撃荷重を衝撃吸収体で吸収することで、歩行者の脚部を保護するものが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、第1の衝撃吸収体を備えた車体前部構造が記載されている。第1の衝撃吸収体は、車両前後方向に延びた一対のフレーム(本願発明のサイドメンバに相当)の前端にそれぞれ接続されたクラッシュカンと、クラッシュカン間に差し渡された車幅方向に延びるビーム部とを有する。また、この車体前部構造は、第1の衝撃吸収体に加え、ビーム部の下方を通ってバンパーフェイシアの裏面近傍まで延びていて、第1の衝撃吸収体よりも剛性が低い第2の衝撃吸収体も備えている。
特許文献1では、第1の衝撃吸収体に加えて第2の衝撃吸収体を備えることで、衝撃荷重の吸収性を向上させ、歩行者保護性能を向上させるとしている。
特開2008−74154号公報
しかし、歩行者の脚部を十分に保護するためには、衝撃荷重を単に吸収するのみでなく、脚部の膝関節部へのせん断や曲げなどの負荷を緩和することが求められる。つまり、車体前部構造では、衝撃荷重を車両前端でどのように受け止めて吸収するかが重要である。
特許文献1に記載の車体前部構造のように、衝撃荷重の吸収性を向上させるだけでは、歩行者の脚部を十分に保護することは困難である。
本発明は、このような課題に鑑み、歩行者保護性能を向上できる車体前部構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車体前部構造の代表的な構成は、車体の前端に設置されるフロントバンパーを含む車体前部構造において、フロントバンパーの後側で車幅方向に間隔をおいて配置された車両前後方向に延びている一対のサイドメンバと、車幅方向に延びていて一対のサイドメンバの前端部に両端部が接続されたバンパーメンバと、バンパーメンバの後側の空隙と、バンパーメンバの前側に配置され車両前方からの衝撃を吸収する車幅方向に延びるアブソーバーと、バンパーメンバの上方に配置された車幅方向に延びるアッパーメンバであってアッパーメンバの前端がバンパーメンバの直後に位置するアッパーメンバとを備え、バンパーメンバは一枚板で形成されていて、車両前方に突出した車幅方向全体にわたる突出部を形成していて、突出部は、車両前後方向よりも車両上下方向に長い形状を有することを特徴とする。
上記の構成において、車体に正対する歩行者の脚部が車体の中央付近に衝突し、これによってフロントバンパーが前方からの衝撃荷重を受けた場合を想定する。フロントバンパーが衝撃荷重を受けると、その後側に位置し閉断面を形成していない一枚板のバンパーメンバがまず潰れてエネルギーを吸収する。バンパーメンバの後側には空隙が存在するので、バンパーメンバは、車両中央付近が後側に弓なりに変形する。さらに、バンパーメンバに対しては、その両端部に接続された一対のサイドメンバより引張り力が作用する。これによってバンパーメンバは、衝撃荷重に伴うエネルギーを吸収し、変形を完了する。その後、アブソーバーが潰れることで、エネルギーはさらに吸収される。また、アッパーメンバの前端は、バンパーメンバの直後に位置するので、エネルギーを吸収して潰れたバンパーメンバおよびアブソーバーの位置は、車両前後方向でアッパーメンバの前端よりも車両後方に位置することになる。その結果、衝突した歩行者の脚部のうち、膝関節部を境界とした下側部は、上側部よりも車両後方に位置する。このような位置関係であれば、膝関節部への衝撃を緩和することができる。なお、歩行者の脚部のうち大腿部に相当する上側部の位置は、アッパーメンバの位置に対応している。歩行者の脚部のうち下腿部に相当する下側部の位置は、バンパーメンバおよびアブソーバーの位置に対応している。
言い換えると、上記構成によれば、バンパーメンバを積極的に変形させることができ、さらに、アッパーメンバの前端に対して最適な位置関係になるように、アブソーバーおよびバンパーメンバを後退させることが可能となる。その結果として、歩行者の脚部の膝関節部へのせん断や曲げなどの負荷を緩和し、歩行者の脚部の保護性能を向上できる。なお、本明細書では、車体に正対する歩行者に対して、車体が極端な速度(すなわち、150km/hあるいは5km/h)で衝突することは想定していず、例えば20−40km/h程度の所定の速度で衝突するような状況を前提としている。
本発明によれば、歩行者保護性能を向上できる車体前部構造を提供することができる。
本実施形態における車体前部構造の概略構成を示す図である。 図1の車体前部構造からフロントバンパーを取り外した状態を示す図である。 図2の車体前部構造からアブソーバーを取り外した状態を示す図である。 図1の車体前部構造の一部を車両後方側の上方から見た状態を示す図である。 図1の車体前部構造のA−A断面図である。 図5の車両前部構造の一部を示す上面図である。 図5の車両前部構造に衝突子が衝突した状態を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態における車体前部構造の概略構成を示す図である。図2は、図1の車体前部構造からフロントバンパーを取り外した状態を示す図である。図3は、図2の車体前部構造からアブソーバーを取り外した状態を示す図である。図3(a)は、車体前部構造の車両前方側の概略構成を示す図である。図3(b)は、図3(a)の一部を拡大して示す図である。
車体前部構造100は、図1に示すように、車体の前端にフロントバンパー102が設置されている。フロントバンパー102は、外装となるバンパーフェイシア104を含む。バンパーフェイシア104の上部104aは、図2および図3(a)に示す車幅方向に延びるアッパーメンバ106に沿うように配置されている。また、アッパーメンバ106の車両上側には、車幅方向に延びていて不図示のフードを支持するフードメンバ108が配置されている。
車体前部構造100は、上記各部材に加え、図2に示すように車両前後方向に延びている一対のサイドメンバ110a、110bと、一対のクラッシュカン112a、112bおよび支持部材114a、114bと、バンパーメンバ116と、アブソーバー118と、クロスメンバ120とを備える。
クラッシュカン112a、112bは、車両前後方向に延びる衝撃吸収部材であり、サイドメンバ110a、110bの前端に接続されている。支持部材114a、114bは、クラッシュカン112a、112bの前端に接続された部材であり、図3(a)に示すようにバンパーメンバ116を支持している。
バンパーメンバ116は、図3(a)に示すように車幅方向に延びていて、両端部116a、116bが支持部材114a、114bにそれぞれ接続されている。また、バンパーメンバ116は、例えば金属製の一枚板で形成された部材であり、図3(b)の端部116aに示すように閉断面を形成せず、車両後方に向かって開放された形状を有する。アブソーバー118は、図2に示すように車幅方向に延びる部材であり、バンパーメンバ116の車両前側に配置されていて、車両前方からの衝撃を吸収する。
クロスメンバ120は、車幅方向に延びる部材であり、バンパーメンバ116の後方に位置している。バンパーメンバ116とクロスメンバ120との間には、図2、図3(a)および図3(b)に示すように、空隙122が介在している。クロスメンバ120は、図2および図3(a)に示すように、車両前側に位置するクロスメンバーファーストフロント(以下、前側クロスメンバ120a)と、車両後側に位置するクロスメンバーファーストリア(以下、後側クロスメンバ120b)とを含んでいる。なお、前側クロスメンバ120aと後側クロスメンバ120bとは閉断面を形成している。
図4は、図1の車体前部構造100の一部を車両後方側の上方から見た状態を示す図である。図4(a)は、フロントバンパー102およびクロスメンバ120を示す図である。図4(b)は、フロントバンパー102、バンパーメンバ116およびアブソーバー118を示す図である。
フロントバンパー102のバンパーフェイシア104は、図示のように、車両後方に向かって延びている下部104bを備える。バンパーフェイシア104の下部104bは、車幅方向に並んで形成された3つの台座124a、124b、124c(図4(a)参照)と、台座124a、124b、124cよりも車両前側で車幅方向に並んで形成された2つの台座126a、126b(図4(b)参照)とを有する。
台座124a、124bは、図4(a)に示すように、ブラケット128a、128bを介して後側クロスメンバ120bに接続されている。台座124cは、ブラケット128cを介して前側クロスメンバ120aに接続されている。このようにして、フロントバンパー102は、クロスメンバ120に接続される。
台座126a、126bは、図4(b)に示すように、ブラケット130a、130bを介してバンパーメンバ116に接続されている。このようにして、フロントバンパー102は、バンパーメンバ116に接続される。なお、バンパーメンバ116は、車両前側でアブソーバー118を保持している。
以下、図5〜図7を参照して、歩行者の脚部を模した衝突子200が矢印Bに示すように車両前側から車体前部構造100に衝突した場合での、車体前部構造100の挙動について説明する。なお本実施形態では、車体に正対する歩行者の脚部が車体の中央付近に衝突し、これによってフロントバンパー102が前方からの衝撃荷重を受けた場合を想定している。この場合、車体に正対する歩行者に対して、車体が例えば20−40km/h程度の所定の速度で衝突するような状況を前提としている。
図5は、図1の車体前部構造100のA−A断面図である。図5(a)は、車体前部構造100のA−A断面を衝突子200とともに示す図である。図5(b)は、図5(a)のバンパーメンバ116を拡大して示す図である。
衝突子200は、図5(a)に示すように、上側部202と、下側部204と、膝関節部206とを含む。上側部202は、歩行者の脚部の大腿部を模している部分である。上側部202の位置は、アッパーメンバ106の位置に対応している。下側部204は、歩行者の脚部の下腿部を模している部分である。下側部204の位置は、バンパーメンバ116およびアブソーバー118の位置に対応している。膝関節部206は、歩行者の膝関節部を模した部分である。
アッパーメンバ106は、バンパーメンバ116の上方に配置され車幅方向に延びる部材であり、さらに図5(a)の鎖線Cに示すように、その前端106aがバンパーメンバ116の直後に位置している。また、バンパーメンバ116の後側には、上記空隙122が存在している。
バンパーメンバ116は、図5(b)に示すように、側面視での断面形状が閉断面を形成せず、車両後方に向かって開放された形状を有する。より具体的には、バンパーメンバ116は、車両前方に突出した車幅方向全体にわたる突出部132を形成している。突出部132は、車両前側に位置する縦壁部134と、傾斜部136a、136bとを有する。傾斜部136a、136bは、例えば縦壁部134から連続し車両後方に向かって、それぞれ車両上側、車両下側に傾斜している。
また、突出部132の車両上下方向の寸法Laは、図示のように、車両前後方向の寸法Lbよりも大きい。つまり、突出部132は、車両前後方向よりも車両上下方向に長い形状を有する。なお、バンパーメンバ116は、フランジ部138a、138bを有する。フランジ部138a、138bは、傾斜部136a、136bから連続し車両上側、車両下側に向かってそれぞれ張り出している。
このように、バンパーメンバ116は、車両前後方向よりも車両上下方向に長い形状を有する突出部132を形成し、さらに、閉断面を形成せず車両後方に向かって開放されている。このため、バンパーメンバ116は、車両前後方向の衝撃に対して剛性が低く、かつ、車両上下方向の衝撃に対しては剛性が高くなっている。
図6は、図5の車両前部構造100の一部を示す上面図である。図6では、便宜上、フロントバンパー102、アッパーメンバ106およびフードメンバ108を省略して示している。図7は、図5の車両前部構造100に衝突子200が衝突した状態を示す図である。なお、衝突子200が衝突する前の状態は、図中仮想線で示している。
衝突子200が矢印Bに示すように車体前方から衝突すると、まず、車両前後方向の衝撃に対して剛性が低いバンパーメンバ116の断面が潰れ、衝突エネルギーを吸収する。バンパーメンバ116の後側には空隙122が存在する。このため、バンパーメンバ116は、図6の鎖線Dに示すように、車両中央付近がクロスメンバ120に近付くように後方に弓なりに変形する。言い換えると、空隙122が存在するので、バンパーメンバ116は、後方に変形できる。
さらに、バンパーメンバ116は、上記したように、両端部116a、116bが支持部材114a、114b、クラッシュカン112a、112bを介してサイドメンバ110a、110bに接続されている。このため、バンパーメンバ116に対しては、その両端部116a、116bに接続されたサイドメンバ110a、110bから矢印E、Fに示すように車幅方向に引張り力が作用する。これによって、バンパーメンバ116は、衝突エネルギーを吸収し、鎖線Dで示すように変形を完了する。
バンパーメンバ116の変形が完了すると、続いてアブソーバー118が後方に潰れる。これにより、衝突エネルギーは、アブソーバー118によってさらに吸収される。後方に変形し潰れたバンパーメンバ116およびアブソーバー118の位置は、図7の鎖線Gに示すように、アッパーメンバ106の前端106aよりも車両後方に位置する。
このように、バンパーメンバ116およびアブソーバー118の変形に伴い衝突エネルギーが吸収されることで、衝突子200の下側部204は、減速しながら車両後方に向かって進行する。衝突子200の上側部202は、例えば慣性力によりアッパーメンバ106の前端106aに接触するまで車両後方に向かって進行する。なお、本実施形態で想定している所定の速度で歩行者の脚部が車体前部構造100に衝突したとき、バンパーメンバ116はクロスメンバ120には接触しないとする。
そして、バンパーメンバ116およびアブソーバー118は、アッパーメンバ106の前端106aよりも車両後方に位置するまで変形し後退しながら衝突エネルギーを吸収する。その結果、衝突子200は、図7に示すように、下側部204が上側部202よりも車両後方に位置する。このような位置関係であれば、衝突子200の膝関節部206への衝撃が緩和され、いわば最適な位置関係を得ることができる。
ところで、既存の車体前部構造では、単に、バンパーフェイシアの内部に、バンパーメンバと、バンパーメンバの前側に配置されたアブソーバーとを配置し、歩行者の脚部が衝突した際にアブソーバーを潰すことで衝突エネルギーを吸収し、歩行者への被害を緩和させていた。
また、車体前部構造では、車体の居住空間や荷室容量を確保するために、コンパクト化が求められている。その一方で、車体前部構造では、衝突時の乗員の保護のために、強固な一対のサイドメンバを車両前後方向により延長した構成も求められている。これらの要請を考慮すると、車体前部構造は、バンパーフェイシアとバンパーメンバとの間に、例えばアブソーバーを配置するための空隙を確保することが困難となり、衝突エネルギーを十分に吸収することができない場合があり得る。
また、歩行者の脚部を保護するためには、歩行者の脚部の膝関節部へのせん断や曲げなどの負荷を緩和することが求められる。そのため、車体前部構造では、車両前方からの衝突エネルギーを車体前端でどのように受け止めるかが重要である。しかし、既存の車体前部構造では、衝突エネルギーをどのように受け止めるかは、車体前端に配置された各部材(車体構造物)のレイアウトに依存する場合がある。しかも、車体構造物のレイアウトは、車体の意匠、あるいは衝突時の乗員保護に大きく寄与することから、歩行者脚部保護の観点からは不利なレイアウトとなる場合もあった。
これに対して、本実施形態の車体前部構造100では、上記したように、アブソーバー118を保持するバンパーメンバ116は、閉断面を形成せず車両後方に向かって開放されている。また、バンパーメンバ116の後側には、空隙122が存在している。このため、車体前部構造100では、バンパーメンバ116が積極的に変形して衝突エネルギーを吸収し、この変形が終了すると、続いてアブソーバー118が潰れて後退しながら衝突エネルギーをさらに吸収できる。
その結果、車体前部構造100では、アッパーメンバ106の前端106aに対して、バンパーメンバ116およびアブソーバー118が車両後方に位置する、最適な位置関係となる。つまり、衝突子200では、図7に示すように、下側部204が上側部202よりも車両後方に位置する。このような位置関係であれば、衝突子200の膝関節部206への衝撃を緩和することができる。したがって、車体前部構造100は、歩行者の脚部の膝関節部へのせん断や曲げなどの負荷を緩和し、歩行者の脚部の保護性能を向上できる。
なお、車体前部構造100では、バンパーメンバ116を積極的に変形させ、バンパーメンバ116およびアブソーバー118を適切な位置まで後退させることで、歩行者の脚部の保護性能を向上できる。このため、仮に、上記車体構造物のレイアウトが歩行者脚部保護の観点から不利な車両であっても、車体前部構造100を適用することで、歩行者保護性能を向上できる。
上記実施形態では、バンパーメンバ116を金属製の部材としたが、これに限定されず、衝撃時の割れに強く、引張り方向の入力に対して高強度であれば樹脂など適宜の材料で形成してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車体の前端に設置されるフロントバンパーを含む車体前部構造に利用することができる。
100…車体前部構造、102…フロントバンパー、104…バンパーフェイシア、104a…上部、104b…下部、106…アッパーメンバ、106a…前端、108…フードメンバ、110a、110b…サイドメンバ、112a、112b…クラッシュカン、114a、114b…支持部材、116…バンパーメンバ、116a、116b…両端部、118…アブソーバー、120…クロスメンバ、120a…前側クロスメンバ、120b…後側クロスメンバ、122…空隙、124a、124b、124c、126a、126b…台座、128a、128b、128c、130a、130b…ブラケット、132…突出部、134…縦壁部、136a、136b…傾斜部、138a、138b…フランジ部、200…衝突子、202…上側部、204…下側部、206…膝関節部

Claims (1)

  1. 車体の前端に設置されるフロントバンパーを含む車体前部構造において、
    前記フロントバンパーの後側で車幅方向に間隔をおいて配置された車両前後方向に延びている一対のサイドメンバと、
    車幅方向に延びていて前記一対のサイドメンバの前端部に両端部が接続されたバンパーメンバと、
    前記バンパーメンバの後側の空隙と、
    前記バンパーメンバの前側に配置され車両前方からの衝撃を吸収する車幅方向に延びるアブソーバーと、
    前記バンパーメンバの上方に配置された車幅方向に延びるアッパーメンバであって該アッパーメンバの前端が前記バンパーメンバの直後に位置するアッパーメンバとを備え、
    前記バンパーメンバは一枚板で形成されていて、車両前方に突出した車幅方向全体にわたる突出部を形成していて、該突出部は、車両前後方向よりも車両上下方向に長い形状を有することを特徴とする車体前部構造。
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