JP2013197768A - 表面実装用水晶発振器及びその製造方法 - Google Patents

表面実装用水晶発振器及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂により水晶振動子とIC実装基板とを接続して小型化・低背化した表面実装用水晶発振器を安価に製造する。
【解決手段】ICチップ4を接合したIC実装基板7と気密封止された水晶片3と水晶パッケージ2a,2bとからなる水晶振動子2とを積層・接合して構成した表面実装用水晶発振器1において、該IC実装基板7に形成した水晶振動子接続端子9aと該水晶振動子2に形成した接続端子9bとを導電体6と半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂により接続したことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、表面実装用水晶発振器及びその製造方法に係り、特に、金属ボール等の導電体と、この導電体を半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂によりIC実装基板に形成した水晶振動子接続端子及び水晶振動子に形成した接続端子に接続した温度補償型水晶発振器(TCXO)及びその製造方法に関する。
水晶振動子とICチップとを一体化させた水晶デバイスの代表的なものとして、水晶振動子と、この水晶振動子に用いる発振回路を集積したICチップとを一体化させた表面実装用水晶発振器がある。
表面実装用水晶発振器は、小型かつ軽量であることから、とくに携帯型の電子機器、例えば、携帯電話器において、周波数や時間の基準源として広く用いられている。
このような、表面実装用水晶発振器の代表的なものとして、セラミック板の両主面に開口部を形成したセラミック板をそれぞれ焼成・積層して凹部を形成して、断面がH型のセラミックパッケージを構成し、一方の凹部に、水晶片を水晶保持端子に導電性接着剤により接合してから金属リングを介してリッドにより密閉封入し、また、他方の凹部に、IC実装基板にIC実装用バンプによりICチップを固定し、接合端子により水晶振動子に接合してから、格納してH型の表面実装用水晶発振器を構成する。そして、実装基板に実装端子を介して水晶発振器を実装するものがあった。
しかしながら、温度補償型水晶発振器(TCXO)は、その小型化が、最近、益々進んでおり、外形寸法が2.0mm×1.6mm×0.8mmのサイズまでの発振器が生産されているが、さらなる小型化が要求されている。しかしながら、TCXOが小型化するに従い、その製造が困難になる反面、その価格は、昨今、下がらざるを得ない傾向にある。そのため、製造が簡単で、かつ低価格な小型TCXOの実現が渇望されている。
そこで、従来、表面実装用水晶発振器において、図10に示すように、発振部となる水晶振動子と、この水晶振動子による発振を制御する発振回路を搭載したベース基板70とを半田ボール74を介して積層する構造の発振器において、さらなる発振器の小型化を図るために、ホット端子71の形成領域に、半田濡れ性の低い撥液部72を形成し、かつ、ホット端子71の形成面積を接続用金属膜73の形成面積よりも大きくしたものが提案されている。即ち、水晶振動子の下面に、半田ボールとの接続用に形成された接続用金属膜73とホット端子71とを設け、ホット端子71が振動片と電気的に導通し、かつ、接続用金属膜73よりも面積が大きくなるように形成され、さらに、ホット端子71の形成領域には、導電性を有する金属膜と、この金属膜よりも半田濡れ性の低い撥液部72が形成されている(特許文献1)。
また、本願発明者の関連発明である、接着力のある異方性導電シート6cを用いた表面実装用水晶発振器では、図11に示すように、セラミックまたは水晶板あるいはガラス板からなる水晶振動子接続基板29の水晶接続用端子9aに接続用半田バンプ28を形成する。さらに、ICチップ4の上面主面上に、IC実装用バンプ(半田または金)5を載置し、セラミックまたは水晶板あるいはガラス板からなり、内部に水晶片3を載置した水晶パッケージ2a,2bからなる水晶振動子2の底面に電極パッド5aを介して接続する。次に、接続端子9bと、環状(枠型)異方性導電シート6cを載置後に、水晶振動子接続端子9aを対向させて重ね、加圧加熱して水晶振動子2と水晶振動子接続基板29とを接続する(特許文献2)。
特開2011−223487号公報 特願2011−237360号公報 特許第4591330号公報
境 忠彦外2名、狭ピッチ・高生産フリップチップESC工法の開発、Matsushita Technical Journal Vol.54 No.1 Apr.20008, 13頁〜18頁
しかしながら、この種の従来の表面実装用水晶発振器では、セラミック板を複数枚(例えば3枚)焼成・積層してH型断面のパッケージを形成し、それぞれの凹部に水晶片とICチップを樹脂で覆ってから格納してから密閉封入していた。しかし、セラミックパッケージが極めて高価であるため水晶発振器がコスト高になるとともに、ICチップを樹脂で覆う際に、樹脂がパッケージの凹部からはみ出さないように注入することが非常に難しいため、その生産性が極めて低い等の問題点があった。
また、特許文献1に記載された発振器では、半田ボールが、その接着時に溶融した際に濡れ広がらないように、ベース基板上に形成した小径の接続パッドに接続されているので、半田ボールによる接続による実装部の金属膜と実装部の外側に位置する金属膜との導電性が確保される。しかしながら、特許文献1の記載によると、水晶振動子とベース基板に接続後の半田ボールの高さは、小径の接続パッドの約1.25倍としている。そこで、例えば、接続後の半田ボールの高さを150μmとすると小径の接続パッドの径は120μmとなり、水晶振動子の接続端子の外形寸法が大きいので、その実装に不具合を呈する問題点があった。
さらに、特許文献2に記載の水晶発振器では、接着力のある異方性導電シートを用いているので、接続用半田バンプを介して確実な水晶振動子と水晶振動子接続基板との電気的接続が確保できるものの、異方性導電シートが高価であるため、全体として発振器がコスト高になってしまう問題点があった。
上記した課題を解決するため、本発明の表面実装用水晶発振器及びその製造方法では、ESC5技術と呼ばれている半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂を導電体(金属ボール)による水晶振動子とIC実装基板の接続に用いて、表面実装用水晶発振器を安価に製造できるようにしたものである。
本願の第1発明は、ICチップを接合したIC実装基板と気密封止された水晶片と水晶パッケージとからなる水晶振動子とを積層・接合して構成した表面実装用水晶発振器において、該IC実装基板に形成した水晶振動子接続端子と該水晶振動子に形成した接続端子とを半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂により形成し、導電体を介して、前記IC実装基板と前記水晶振動子とを機械的かつ電気的に接続したことを特徴とする表面実装用水晶発振器に関する。
本願の第2発明は、前記第1発明において、前記導電体が、金属ボールからなることを特徴とする。
本願の第3発明は、前記第2発明において、前記金属ボールが、コアあり半田ボールからなることを特徴とする。
本願の第4発明は、前記第2発明において、前記金属ボールが、コアありCuボールからなることを特徴とする。
本願の第5発明は、前記第1発明において、前記ICチップが、金バンプにより前記IC実装基板に接合されていることを特徴とする。
本願の第6発明は、前記第1発明において、前記ICチップが、半田バンプにより前記IC実装基板に接合されていることを特徴とする。
本願の第7発明は、前記第1発明において、前記ICチップが、半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂により前記IC実装基板に接合されていることを特徴とする。
本願の第8発明は、前記第1発明において、前記半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂が、少なくとも、前記IC基板に形成した前記水晶振動子接続端子の端子面及び前記水晶振動子に形成した接続端子の端子面と対向する面に塗布されていることを特徴とする。
本願の第9発明は、前記第1発明において、前記半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂が、前記ICチップの周縁部まで塗布されていることを特徴とする。
本願の第10発明は、前記第1発明において、前記半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂が、前記水晶振動子の底面全体に塗布されていることを特徴とする。
本願の第11発明は、前記第1発明において、前記導電体が、前記半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂により前記IC実装基板及び前記水晶振動子に接合されていることを特徴とする。
本願の第12発明は、前記第1発明において、前記IC実装基板の内部にGND層を埋設して形成したことを特徴とする。
本願の第13発明は、前記第1発明から前記第12発明において、前記表面実装用水晶発振器が、温度補償型水晶発振器であることを特徴とする。
本願の第14発明は、前記第13発明において、前記ICチップが、温度補償電圧を発生させる温度センサ回路と、該温度センサ回路の出力を用いて温度補償電圧を発生させる温度補償回路と、温度補償量を決定するための不揮発性メモリと、水晶発振回路と、該水晶発振回路が出力するアナログ信号を出力するためのバッファ回路と、を格納していることを特徴とする。
本願の第15発明は、水晶片を搭載した水晶振動子と、ICチップをフリップチップボンディングしたIC実装基板を準備する工程と、前記水晶振動子のパッド面に半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂を塗布し、導電体を前記熱硬化性樹脂の塗布面に載置する工程と、加熱・加圧して前記塗布面に載置した前記導電体を前記塗布面に固着する工程と、前記IC実装基板のIC実装面に半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂を塗布する工程と、前記熱硬化性樹脂を塗布した面を対向させて前記水晶振動子と前記実装基板とを重ねあわせて加熱・加圧して接合する工程と、接合した前記水晶振動子と前記IC実装基板を個片に切断して表面実装用水晶発振器を得る工程と、からなることを特徴とする表面実装用水晶発振器の製造方法に関する。
本願の第16発明は、水晶片を搭載した水晶振動子と、ICチップをフリップチップボンディングしたIC実装基板を準備する工程と、前記IC実装基板のIC実装面に半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂を塗布し、導電体を前記熱硬化性樹脂の塗布面に固着する工程と、加熱・加圧して前記塗布面に載置した前記導電体を前記塗布面に固着する工程と、前記水晶振動子のパッド面に半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂を塗布する工程と、前記熱硬化性樹脂を塗布した面を対向させて前記水晶振動子と前記実装基板とを重ねあわせて加熱・加圧して接合する工程と、接合した前記水晶振動子と前記IC実装基板を個片に切断して表面実装用水晶発振器を得る工程と、からなることを特徴とする表面実装用水晶発振器の製造方法に関する。
IC実装基板に形成した水晶振動子接続端子と水晶振動子に形成した接続端子とを金属ボール等の導電体と半田粒子を含む熱硬化性樹脂により接続したので、小型化・低背化し、かつ安価な表面実装用水晶発振器を得ることができる。
本発明の表面実装用水晶発振器の実施例である、温度補償型水晶発振器を示し、IC実装基板に形成した水晶振動子接続端子と水晶振動子の接続端子とを、金属ボールを介して半田粒子を含む熱硬化性樹脂で固着して接続した実施例を示す。 図1に示した本発明の実施例の温度補償型水晶発振器のII−II矢視断面を示す。 図1に示した本発明の実施例の温度補償型水晶発振器の底面図を示す。 本発明の表面実装用水晶発振器に用いる半田粒子を含む熱硬化性樹脂による電子部品の一般的な接続方法の工程を説明する図である。 図1に示した本発明の実施例の温度補償型水晶発振器において、ICチップをIC実装基板の上面に実装した状態を示す平面図である。 図1に示した本発明の実施例の温度補償型水晶発振器のブロック図である。 図2にA矢視で示した部分の部分拡大断面図である。 本発明の表面実装用水晶発振器の第1の製造方法の工程を示すフローチャートである。 本発明の表面実装用水晶発振器の第2の製造方法の工程を示すフローチャートである。 ホット端子の形成領域を接続用金属膜の面積よりも大にした従来の表面実装用水晶発振器の接続用金属膜形成面の平面図である。 本願発明者の関連発明である異方性導電シートを用いた表面実装用水晶発振器の縦断面図である。
表面実装用水晶発振器
図1、図2及び図3に示すように、本発明の表面実装用水晶発振器の実施例の温度補償型水晶発振器は、セラミックまたは水晶板またはガラス板あるいはガラスエポキシ基板からなるIC実装基板7の上面主面上に、IC実装用バンプ(半田または金バンプ)5あるいはフリップチップボンディングにより実装されたICチップ4と、このICチップ4の上面主面上に、セラミックまたは水晶板あるいはガラス板2a,2bからなり、かつ、その内部に水晶片3を水晶保持端子3bに導電性接着剤3aにより接合保持して構成した水晶パッケージ2(水晶振動子という)を接着し、水晶パッケージ2の上部開口をコバールまたは水晶板からなるリッド8をシーム溶接等により、密封封入して、気密に構成されている。
また、図2及び図7に示すように、IC実装基板7に形成した水晶振動子接続端子9aと水晶振動子2の底面に設けた水晶振動子2の接続端子9bとを金属ボール6、例えば、コアありの半田ボール、Cuボール等を介在させ、水晶振動子接続端子9aと水晶振動子2の接続端子9bとを加熱・溶融させて機械的・電気的に水晶振動子2とIC実装基板7とを接続する。ここで、水晶振動子接続端子9aと水晶振動子の接続端子9bは、ともに、後述する半田粒子を含む熱硬化性樹脂(以下、ESC5という)からなり、ESCは、図7に示すように、金属ボール6の周辺と金属ボール6の底部とIC実装基板7の上面との間6aにも形成される。水晶振動子2とIC実装基板7とを機械的及び電気的に接続するようになる。
特に、本発明の表面実装用水晶発振器の実施例である温度補償型水晶発振器では、金属ボールを介して互いに電気的・機械的に接続されるIC実装基板7に形成した接続端子9aと水晶振動子に形成した接続端子9bとが、ESC5(Epoxy encapsulated Solder Connection 5th)と呼ばれる電子部品接続工法により接続される(非特許文献1参照)。
ESC5工法は、熱硬化性の接合樹脂に平均粒径が10μm程度の多数の半田粒子(粉)を含有させて、接合部であるバンプ(例えばAu)と電極(例えばAu)の間に半田粒子を噛みこませて半田接合するものである。ここで、半田粒子は、加圧・加熱されると、圧力を受けたバンプと電極の場所においてのみ半田粒子に形成された表面酸化膜が破壊されて溶融接合される。さらに、例えば、150℃で30分加熱されて樹脂硬化されるようになっている。
ここで、ECS5工法による電子部品の一般的な接続方法を、図4により説明する。まず、図4(a)に示すように、基板60の接続面61aには、複数の電極61が形成されている。この接続面61aには、図4(b)に示すように、熱硬化性樹脂62に半田粒子63を含んだ熱硬化性樹脂62が電極61を覆って塗布される。次いで、熱圧着ツール64に端子66を有するフレキシブル基板65を吸着保持させる。そして、端子66の下面が半田粒子61の溶融温度以上の温度まで昇温するように、熱圧電ツール64によってフレキシブル基板65を予め加熱する。その後、図4(c)に示すように、端子形成面65aと接続面61aとを相対向させて、端子66と電極61とを位置合わせする。次いで、熱圧着ツール64を下降させて端子形成面65aと接続面61aとを接近させ、端子66をこれに対向する電極61に半田入り樹脂62を介して当接させる。最後に、図4(d)に示すように、熱圧電ツール64によってフレキシブル基板65を基板60に対して所定の押圧荷重で押圧するとともに、熱硬化性樹脂62及び半田粒子63を熱圧電ツール64によってフレキシブル基板65を介して加熱して、硬化し、電極61と端子66とが半田粒子63を介して電気的・機械的に接続される(特許文献3)。
さらに、IC実装基板7の下面(底面)主面には、図3に示すように、顧客の実装基板(図示せず)に発振器を実装するための発振器実装端子30(外部端子)(VDD:電源端子、GND:接地端子、OUT:発振出力端子、AFC:自動周波数制御端子)が設けられている。これらの発振器実装端子30は、とくに、図7に詳細に示すように、IC実装基板7を貫通するビアホールに形成した貫通電極30aによりIC実装バンプ5の電極パッド5aに接続されている。
また、IC実装基板7の上面主面には、前述したように、金属ボール(導電体)6を用いて水晶振動子2とIC実装基板7とを接続するために、水晶接続用端子(GND,X1,X2端子)9aが設けられ、これらの水晶接続用端子9aはICチップ4をIC実装基板7に実装するための電極パッド5aに接続されている。
また、図5に示すように、ICチップ4をIC実装基板7に実装した状態では、水晶接続用端子9a(GND)はIC端子50(GND)に、X1端子9a(X1)は端子X1に、また、X2端子9a(X2)はX2端子にそれぞれ接続されている。ここで、図5の右下の水晶接続用端子はダミーまたはGND端子であって、オープンまたはGND端子に接続され、水晶振動子2を均等に保持するために金属ボール6を用いて、水晶振動子2と接続してもよい。
また、図6に示すように、本発明の表面実装用水晶発振器の実施例である温度補償型水晶発振器の温度補償回路は、温度補償電圧を発生させる温度センサ回路20と、温度センサ回路20の出力を用いて温度補償電圧を発生させる温度補償回路21と、温度補償量を決定するための不揮発性メモリ25と、水晶発振回路23と、水晶発振回路23に接続された自動周波数制御入力調整回路26と、定電圧回路27と、水晶発振回路23が出力するアナログ信号を出力するための出力バッファ回路24と、から構成されている。
ここで、詳述すると、温度センサ回路20は、温度変化に対し出力が1次関数的に変化する電圧を発生し、温度補償回路21は、温度センサ回路20の出力電圧から水晶振動子2の周波数温度変化分を補償するための電圧を発生する。不揮発性メモリ25は、温度補償に用いるデータを格納し、自動周波数制御入力調整回路26は、AFC入力電圧に対する電圧利得を調整し、AFC入力電圧による周波数可変幅を調整する。また、水晶発振回路23は、ICチップ4の外部に接続された水晶振動子2と内蔵した増幅器、可変容量素子により電圧制御水晶発振器を構成している。さらに、定電圧回路27は、DC電源電圧から温度や電源電圧に依存しないICチップ内部で使用する電圧を発生し、出力バッファ回路24は、水晶発振回路の出力をバッファし、発振出力として出力する。
なお、図2に示すように、IC実装基板7の内部にGND層7bを埋設して形成して、顧客の実装基板に本発明の表面実装用水晶発振器を実装した時に、水晶発振器の発振周波数が変動しないようにする。
このように、本発明の表面実装用水晶発振器の実施例である温度補償型水晶発振器では、正確、廉価かつ高生産性で、小型化・低背化した水晶発振器を、個片またはウエハレベルで、製造することができるようになる。
本発明の表面実装用水晶発振器の製造方法
以下、本発明の表面実装用水晶発振器の製造方法の実施例1及び2を添付した図8及び図9に基いて説明する。なお、本発明の表面実装用水晶発振器は個片ごとに製造可能であるが、ここでは、ウエハまたはシート工法でその製造方法を説明する。
製造方法1
図8に示すように、本発明の表面実装用水晶発振器の製造方法1では、まず、所定数(例えば、数100個)の水晶片の周波数調整をし、水晶片を搭載した水晶パッケージの上部開口端をリッドで密封封止したシートまたはウエハ状の集合基板からなる水晶振動子と、所定数のICチップをIC実装面にフリップチップボンディングし、かつ、底面に所定数の外部端子(例えば、個片にしたときに四隅部に形成されるように)を形成したシート状またはウエハ状のIC実装基板を準備する(工程S1)。
次いで、水晶振動子のパッド面(底面)に半田粒子を含む熱硬化性樹脂(ESC5)を塗布し、金属ボールをESC5塗布面の所定の位置(例えば、水晶振動子の四隅部)に載置する。ここで、ESC5を、少なくとも導電体である金属ボールと接触する部分に塗布するが、塗布効率等を考慮して、水晶振動子のパッド面の前面に塗布してもよい(工程S2)。
そして、水晶振動子を加熱・加圧して、金属ボールをESC5塗布面(水晶振動子側接続端子9bに相当する)に接着・固定する。ここで、金属ボール、例えば、半田ボールを形成するSn−Ag−Cuボールの融点が217〜220℃であるのに対して、ESC5を構成する熱硬化性樹脂内の半田粒子の溶融温度は約140℃であるので、金属ボールは、溶融・変形せずに原形を留めることになる(工程S3)。
次いで、所定数のICチップをIC実装用バンプを介してフリップチップボンディングしたシートまたはウエハ状のIC実装基板のIC実装面にESC5を塗布する。ここで、ESC5を、少なくとも金属ボールと接触する部分(例えば、IC基板側接続端子9a)に塗布するが、後工程のアンダーフィル塗布とリフロー工程を省略するために、図5にX,Yで示すICチップの周縁領域まで、塗布して硬化させてもよい(工程S4)。これによりICチップを外部環境から保護できるようになる。
そして、ESC5を塗布した面を対向させて、水晶振動子とIC実装基板とを重ね合わせ所定の温度(例えば、190℃で10秒)加熱し、かつ、加圧する。この加熱・加圧工程により、ESC5を構成する熱硬化性樹脂が硬化し、水晶振動子とIC実装基板とが一体化し、かつ、ESC5中に含まれている半田粒子が、溶融・硬化して金属ボールと接合し、異方性導電体の役目をするようになる(工程S5)。
最後に、接合して一体化した水晶振動子とIC実装基板のシートまたはウエハをダイシングして個片化し、本発明の表面実装用水晶発振器を得る。
製造方法2
この製造方法2では、図9に示すように、工程S2で、水晶振動子のパッド面へのESC5の塗布に代えて、IC実装基板のIC実装面にESC5を塗布する。
さらに、工程S4で、IC実装基板のIC実装面へのESC5の塗布に代えて、水晶振動子のパッド面にESC5を塗布する。
1 表面実装用水晶発振器
2 水晶振動子
2a,2b 水晶パッケージ用基板
3 水晶片
3a 導電性接着剤
3b 水晶保持端子
4 ICチップ
5 IC実装用バンプ
6 金属ボール(導電体)
7 IC実装基板
7a 基板底面
7b GND層
8 リッド
9 水晶接続端子
9a IC基板に形成した水晶振動子接続端子
9b 水晶振動子に形成した接続端子
20 温度センサ回路
21 温度補償回路
23 水晶発振回路
24 出力バッファ回路
25 不揮発性メモリ
26 自動周波数制御調整回路(AFC)
27 定電圧回路
30 発振器実装端子
50 IC端子
60 基板
61 電極
62 熱硬化性樹脂
63 半田粒子
64 熱圧着具
65 フレキシブル基板
66 接続端子

Claims (16)

  1. ICチップを接合したIC実装基板と気密封止された水晶片と水晶パッケージとからなる水晶振動子とを積層・接合して構成した表面実装用水晶発振器において、該IC実装基板に形成した水晶振動子接続端子と該水晶振動子に形成した接続端子とを半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂により形成し、導電体を介して、前記IC実装基板と前記水晶振動子とを機械的かつ電気的に接続したことを特徴とする表面実装用水晶発振器。
  2. 前記導電体が、金属ボールからなることを特徴とする請求項1に記載の表面実装用水晶発振器。
  3. 前記金属ボールが、コアあり半田ボールからなることを特徴とする請求項2に記載の表面実装用水晶発振器。
  4. 前記金属ボールが、コアありCuボールからなることを特徴とする請求項2に記載の表面実装用水晶発振器。
  5. 前記ICチップが、金バンプにより前記IC実装基板に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の表面実装用水晶発振器。
  6. 前記ICチップが、半田バンプにより前記IC実装基板に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の表面実装用水晶発振器。
  7. 前記ICチップが、半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂により前記IC実装基板に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の表面実装用水晶発振器。
  8. 前記半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂が、少なくとも前記IC基板に形成した前記水晶振動子接続端子の端子面及び前記水晶振動子に形成した接続端子に対向する面に塗布されていることを特徴とする請求項1に記載の表面実装用水晶発振器。
  9. 前記半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂が、前記ICチップの周縁部まで塗布されていることを特徴とする請求項1に記載の表面実装用水晶発振器。
  10. 前記半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂が、前記水晶振動子の底面全体に塗布されていることを特徴とする請求項1に記載の表面実装用水晶発振器。
  11. 前記導電体が、前記半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂により前記IC実装基板及び前記水晶振動子に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の表面実装用水晶発振器。
  12. 前記IC実装基板の内部にGND層を埋設して形成したことを特徴とする請求項1に記載の表面実装用水晶発振器。
  13. 前記表面実装用水晶発振器が、温度補償型水晶発振器であることを特徴とする請求項1から12に記載の表面実装用水晶発振器。
  14. 前記ICチップが、温度補償電圧を発生させる温度センサ回路と、該温度センサ回路の出力を用いて温度補償電圧を発生させる温度補償回路と、温度補償量を決定するための不揮発性メモリと、水晶発振回路と、該水晶発振回路が出力するアナログ信号を出力するためのバッファ回路と、を格納していることを特徴とする請求項13に記載の温度補償型水晶発振器。
  15. 水晶片を搭載した水晶振動子と、ICチップをフリップチップボンディングしたIC実装基板を準備する工程と、
    前記水晶振動子のパッド面に半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂を塗布し、導電体を前記熱硬化性樹脂の塗布面に載置する工程と、
    加熱・加圧して前記塗布面に載置した前記導電体を前記塗布面に固着する工程と、
    前記IC実装基板のIC実装面に半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂を塗布する工程と、
    前記熱硬化性樹脂を塗布した面を対向させて前記水晶振動子と前記実装基板とを重ねあわせて加熱・加圧して接合する工程と、
    接合した前記水晶振動子と前記IC実装基板を個片に切断して表面実装用水晶発振器を得る工程と、
    からなることを特徴とする表面実装用水晶発振器の製造方法。
  16. 水晶片を搭載した水晶振動子と、ICチップをフリップチップボンディングしたIC実装基板を準備する工程と、
    前記IC実装基板のIC実装面に半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂を塗布し、導電体を前記熱硬化性樹脂の塗布面に固着する工程と、
    加熱・加圧して前記塗布面に載置した前記導電体を前記塗布面に固着する工程と、
    前記水晶振動子のパッド面に半田粒子を含んだ熱硬化性樹脂を塗布する工程と、
    前記熱硬化性樹脂を塗布した面を対向させて前記水晶振動子と前記実装基板とを重ねあわせて加熱・加圧して接合する工程と、
    接合した前記水晶振動子と前記IC実装基板を個片に切断して表面実装用水晶発振器を得る工程と、
    からなることを特徴とする表面実装用水晶発振器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015091128A (ja) * 2014-10-24 2015-05-11 京セラクリスタルデバイス株式会社 温度補償型圧電発振器
JP2016111380A (ja) * 2014-12-02 2016-06-20 株式会社大真空 圧電発振器

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