JP2008042603A - 圧電デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】実装面積および厚み寸法を抑えて小型化された圧電デバイスを提供すること。
【解決手段】基板20と、基板20の上面に配置された電子部品40と、電子部品40の上側に配置された圧電振動子30とを備えた圧電デバイスであって、基板20は、その上面の一端側の隅に、圧電振動子30を支持するための支持部材60が設けられており、電子部品40は、基板20にフリップチップ接続されており、圧電振動子30は、支持部材60および電子部品40の上面に固定されていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】基板20と、基板20の上面に配置された電子部品40と、電子部品40の上側に配置された圧電振動子30とを備えた圧電デバイスであって、基板20は、その上面の一端側の隅に、圧電振動子30を支持するための支持部材60が設けられており、電子部品40は、基板20にフリップチップ接続されており、圧電振動子30は、支持部材60および電子部品40の上面に固定されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、基板、電子部品、及び圧電振動子の順で配置された圧電デバイスに関する。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器において、圧電デバイスが広く使用されている。
図7は、従来の圧電デバイス1の側面図であり、一部を切り欠いて内部構造を示した図である(例えば、特許文献1参照)。
図7は、従来の圧電デバイス1の側面図であり、一部を切り欠いて内部構造を示した図である(例えば、特許文献1参照)。
この図に示されるように、圧電デバイス1は、下から順に、基板2、電子部品3、及び圧電振動子4で構成されている。
すなわち、基板2の上面には支持部材7が設けられており、この支持部材7の上に圧電振動子4を搭載して、圧電振動子4と基板2との間に空間Sを形成し、この空間S内に電子部品3を配置するようにしている。
すなわち、基板2の上面には支持部材7が設けられており、この支持部材7の上に圧電振動子4を搭載して、圧電振動子4と基板2との間に空間Sを形成し、この空間S内に電子部品3を配置するようにしている。
また、基板2は、その上面に、電子部品3と電気的に接続された複数のパッド部6を有している。パッド部6は、基板2上の配線パターン(図示せず)を介して、実装端子5と電気的に接続されている。また、パッド部6は、支持部材7に設けられた導電部8を介して、圧電振動子4と電気的に接続されている。
このように、圧電デバイス1は、基板2と電子部品3と圧電振動子4とを高さ方向に並べることで、電子部品3と圧電振動子4とを横並びに配置する場合と比べて、実装面積を小さくしている。
このように、圧電デバイス1は、基板2と電子部品3と圧電振動子4とを高さ方向に並べることで、電子部品3と圧電振動子4とを横並びに配置する場合と比べて、実装面積を小さくしている。
ところで、近年、電子機器などの小型化が急速に進んでおり、その電子機器に用いられる圧電デバイスについても、さらなる小型化が要求されている。
しかし、図7に示すような圧電デバイス1では、支持部材7で圧電振動子4を支持する構成となっているため、支持部材7の幅Wの分だけ、圧電デバイス1の長さLを長くせざるを得ない。
また、圧電デバイス1は、その厚み方向に、基板2、電子部品3、および圧電振動子4を重ねて形成されているので、全体の厚みが大きくなってしまう。
しかし、図7に示すような圧電デバイス1では、支持部材7で圧電振動子4を支持する構成となっているため、支持部材7の幅Wの分だけ、圧電デバイス1の長さLを長くせざるを得ない。
また、圧電デバイス1は、その厚み方向に、基板2、電子部品3、および圧電振動子4を重ねて形成されているので、全体の厚みが大きくなってしまう。
本発明は、実装面積および厚み寸法を抑えて小型化された圧電デバイスを提供することを目的とする。
上述の目的は、第1の発明によれば、基板と、前記基板の上面に配置された電子部品と、前記電子部品の上側に配置された圧電振動子とを備えた圧電デバイスであって、前記基板は、その一端側の隅に、前記圧電振動子を支持するための支持部材が設けられており、前記電子部品は、前記基板にフリップチップ接続されており、前記圧電振動子は、前記支持部材および前記電子部品の上面に固定されている圧電デバイスにより達成される。
第1の発明の構成によれば、電子部品は基板にフリップチップ接続されており、圧電振動子は、基板の一端側の隅に設けられた支持部材だけではなく、電子部品の上面にも固定されている。このため、電子部品が支持部材の役割も果たすことになり、圧電振動子を支持する支持部材を、基板の一端側と他端側の両隅に設ける必要がなくなる。したがって、基板の他端側に支持部材を設けなくてもよい分、圧電デバイスの実装面積を小さくすることができる。
また、圧電振動子は電子部品の上面に固定されているので、圧電振動子と電子部品との間には余計な空間は存在せず、圧電デバイスの厚みも薄くすることができる。
かくして、第1の発明によれば、実装面積および厚み寸法を抑えて小型化された圧電デバイスを提供することができる。
また、圧電振動子は電子部品の上面に固定されているので、圧電振動子と電子部品との間には余計な空間は存在せず、圧電デバイスの厚みも薄くすることができる。
かくして、第1の発明によれば、実装面積および厚み寸法を抑えて小型化された圧電デバイスを提供することができる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記支持部材は、前記基板の前記一端側であって幅方向の両端に設けられていることを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、支持部材は、基板の一端側であって幅方向の両端に設けられているため、両端に設けられた支持部材の間に生じたスペースを有効活用して、コンデンサ等の他の電子部品を載置することができる。
第2の発明の構成によれば、支持部材は、基板の一端側であって幅方向の両端に設けられているため、両端に設けられた支持部材の間に生じたスペースを有効活用して、コンデンサ等の他の電子部品を載置することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明の構成において、前記圧電振動子と前記電子部品とは接着剤で接合されており、前記電子部品と前記基板との間には、アンダーフィル材が充填されていることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、圧電振動子と電子部品とは接着剤で接合されている。このため、支持部材の形状やフリップチップの精度によって、圧電振動子と電子部品との間に空間ができても、接着剤の量を増やして空間を埋めて、圧電振動子と電子部品とを接合固定できる。また、電子部品と基板との間には、アンダーフィル材が充填されている。したがって、圧電振動子と電子部品との間の空間を埋める接着剤の量が多すぎて、電子部品をフリップチップ接続するバンプにストレスが加わっても、電子部品と基板との接続を確保することができる。
第3の発明の構成によれば、圧電振動子と電子部品とは接着剤で接合されている。このため、支持部材の形状やフリップチップの精度によって、圧電振動子と電子部品との間に空間ができても、接着剤の量を増やして空間を埋めて、圧電振動子と電子部品とを接合固定できる。また、電子部品と基板との間には、アンダーフィル材が充填されている。したがって、圧電振動子と電子部品との間の空間を埋める接着剤の量が多すぎて、電子部品をフリップチップ接続するバンプにストレスが加わっても、電子部品と基板との接続を確保することができる。
第4の発明は、第1ないし第3の発明のいずれかの構成において、前記基板はフレキシブル基板により形成されていることを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、基板はフレキシブル基板により形成されているので、基板の厚みを抑えて、圧電デバイスの厚み寸法を小さくすることができる。
第4の発明の構成によれば、基板はフレキシブル基板により形成されているので、基板の厚みを抑えて、圧電デバイスの厚み寸法を小さくすることができる。
第5の発明は、第1ないし第4の発明のいずれかの構成において、前記基板と前記圧電振動子との間は、樹脂モールドされていることを特徴とする。
第5の発明の構成によれば、基板と圧電振動子との間は樹脂モールドされているため、基板と圧電振動子との間に配置されている電子部品を保護し、また、圧電デバイスの強度を高めることができる。特に、基板がフレキシブル基板で形成されている場合であっても、強度を高めた圧電デバイスを形成することができる。
第5の発明の構成によれば、基板と圧電振動子との間は樹脂モールドされているため、基板と圧電振動子との間に配置されている電子部品を保護し、また、圧電デバイスの強度を高めることができる。特に、基板がフレキシブル基板で形成されている場合であっても、強度を高めた圧電デバイスを形成することができる。
図1ないし図3は、本発明の実施形態に係る圧電デバイスの例として圧電発振器10を示しており、図1は圧電発振器10の概略平面図、図2は図1のA−A線概略切断断面図、図3は圧電発振器10の圧電振動子を透過して見た場合の概略平面図である。
なお、理解の便宜のため、図2および図3では、後述する樹脂50の内側を透過して図示している。
なお、理解の便宜のため、図2および図3では、後述する樹脂50の内側を透過して図示している。
これらの図において、圧電発振器10は、基板20と、基板20の上面20aに配置された電子部品40と、電子部品40の上側に配置された圧電振動子30とを備えている。
圧電振動子30は、図1および図2に示すように、内部空間S1が形成された矩形状のパッケージ38を有する表面実装型の振動子である。
圧電振動子30は、図1および図2に示すように、内部空間S1が形成された矩形状のパッケージ38を有する表面実装型の振動子である。
具体的には、パッケージ38は、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板38a,38bを積層した後、焼結して形成されている。
そして、パッケージ38の内部空間S1に露出した内側底面には、例えば、タングステンメタライズ上にニッケルメッキ及び金メッキで形成した電極部31が設けられている。
電極部31は、図1に示すように、圧電振動子30の幅方向の両端に一対設けられており、パッケージ38の外側底面の幅方向の両端に設けられた一対の外部端子部35(図2参照。なお、図2では一つの外部端子部35のみを図示している。)と電気的に接続されて、互いに異極となっている。
そして、パッケージ38の内部空間S1に露出した内側底面には、例えば、タングステンメタライズ上にニッケルメッキ及び金メッキで形成した電極部31が設けられている。
電極部31は、図1に示すように、圧電振動子30の幅方向の両端に一対設けられており、パッケージ38の外側底面の幅方向の両端に設けられた一対の外部端子部35(図2参照。なお、図2では一つの外部端子部35のみを図示している。)と電気的に接続されて、互いに異極となっている。
また、電極部31の上面には、導電性接着剤37が用いられて、圧電振動片36が接合固定されている。
圧電振動片36は、例えば水晶で形成されており、水晶以外にもタンタル酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。ここでは、小型にするため、水晶ウエハを定められた方向にカットしたATカット振動片が用いられているが、本実施形態はこれに限られず、例えば所謂音叉型振動片であってもよい。
圧電振動片36は、例えば水晶で形成されており、水晶以外にもタンタル酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。ここでは、小型にするため、水晶ウエハを定められた方向にカットしたATカット振動片が用いられているが、本実施形態はこれに限られず、例えば所謂音叉型振動片であってもよい。
また、図2に示すように、パッケージ38の開放された端面には、シームリング33を用いて蓋体34が接合され、内部空間S1が密封されている。
蓋体34は、外部からレーザ光を圧電振動片36の金属被覆部(図示せず)に照射して、質量削減方式により周波数調整を行うために、光を透過する材料、特に、薄板ガラスにより形成され、或いは、アース接地するために金属製で形成されている。
蓋体34は、外部からレーザ光を圧電振動片36の金属被覆部(図示せず)に照射して、質量削減方式により周波数調整を行うために、光を透過する材料、特に、薄板ガラスにより形成され、或いは、アース接地するために金属製で形成されている。
電子部品40は、本実施形態の場合、少なくとも圧電振動子30を発振させる回路構造を有する半導体素子であり、好ましくは、圧電振動子30の特性に応じた温度補償用のデータが書き込まれるようになっている。
また、電子部品40は、水平方向について、圧電振動子30の外形よりも小さな外形を有する矩形状であって、平面視において圧電振動子30の内側に重なるように配置されている。
また、電子部品40は、水平方向について、圧電振動子30の外形よりも小さな外形を有する矩形状であって、平面視において圧電振動子30の内側に重なるように配置されている。
そして、電子部品40は、平板状の基板20の上面20aにフリップチップ接続されている。
具体的には、電子部品40は、図3に示すように、基板20と対向する面(図2の下面)の幅方向の両端に、一列ずつ並んだ複数の端子部41,42,43,44が設けられている。
なお、電子部品40の端子部の数や種類は、半導体素子の種類により図3に示すよりも多い場合も少ない場合もあるのは勿論であるが、本実施形態の場合、実装端子部62(図2参照)と接続された発振回路の入出力用端子41、圧電振動子30と電気的に接続されたゲート/ドレイン(G/D)端子44、電子部品40にデータを書き込むための制御端子42、グランド端子43からなっている。
具体的には、電子部品40は、図3に示すように、基板20と対向する面(図2の下面)の幅方向の両端に、一列ずつ並んだ複数の端子部41,42,43,44が設けられている。
なお、電子部品40の端子部の数や種類は、半導体素子の種類により図3に示すよりも多い場合も少ない場合もあるのは勿論であるが、本実施形態の場合、実装端子部62(図2参照)と接続された発振回路の入出力用端子41、圧電振動子30と電気的に接続されたゲート/ドレイン(G/D)端子44、電子部品40にデータを書き込むための制御端子42、グランド端子43からなっている。
そして、図2に示すように、電子部品40の上記端子部を有する面40aが、基板20の上面20aにフェイスダウン実装されて、電子部品40と基板20とが電気的に接続されている。
すなわち、電子部品40と基板20とは、電子部品40の各端子部41,42,43,44と、基板20上の各端子パッド52,・・・とが夫々対向するように配置され、電子部品40の上記各端子部にバンプ(突起電極)55を形成してフェイスダウンをし、バンプ55と端子パッド52を接続するフリップチップ接続が採用されている。
なお、フリップチップ接続の方式としては、バンプ55及び端子パッド52の双方を金(Au)で形成して、荷重と超音波によりバンプ55と端子パッド52とを融着接合するAu−Au接合方式を採用しているが、本発明はこれに限らず、例えば、Au−Su接合方式等の他の金属接合であっても勿論よい。
すなわち、電子部品40と基板20とは、電子部品40の各端子部41,42,43,44と、基板20上の各端子パッド52,・・・とが夫々対向するように配置され、電子部品40の上記各端子部にバンプ(突起電極)55を形成してフェイスダウンをし、バンプ55と端子パッド52を接続するフリップチップ接続が採用されている。
なお、フリップチップ接続の方式としては、バンプ55及び端子パッド52の双方を金(Au)で形成して、荷重と超音波によりバンプ55と端子パッド52とを融着接合するAu−Au接合方式を採用しているが、本発明はこれに限らず、例えば、Au−Su接合方式等の他の金属接合であっても勿論よい。
基板20は、電子部品40と圧電振動子30とを縦方向に重ねて並べて、これらを電気的に接続するために介在する部材であり、基材がセラミックやポリイミド等の絶縁性部材で形成された平板状のリジット基板やフレキシブル基板を用いることができる。本実施形態の基板20は、後述する製造方法に示すように、セラミック製の基板を用いているが、圧電デバイス10の厚み寸法が小さくなるように、基板20の厚みが薄いフレキシブル基板を用いるようにしてもよい。
また、基板20は、水平方向の外形が圧電振動子30の水平方向の外形と略同じとなるように形成されている。
また、基板20は、水平方向の外形が圧電振動子30の水平方向の外形と略同じとなるように形成されている。
この基板20は、図2に示すように、その上面20aに、印刷、蒸着、メッキ等で、複数の端子パッド52,・・・が設けられている。
端子パッド52,・・・は、圧電振動子30と電子部品40との導通や、電子部品40と実装面の各端子との導通を図るための電極である。すなわち、複数の端子パッド52,・・・は、基板20を引き回されて、実装面20bに設けられた実装端子62、制御用端子65、及びグランド端子63と電気的に接続されている。また、端子パッド52,・・・のうち一部は、後述する支持部材60を介して、圧電振動子30と導通されている。
端子パッド52,・・・は、圧電振動子30と電子部品40との導通や、電子部品40と実装面の各端子との導通を図るための電極である。すなわち、複数の端子パッド52,・・・は、基板20を引き回されて、実装面20bに設けられた実装端子62、制御用端子65、及びグランド端子63と電気的に接続されている。また、端子パッド52,・・・のうち一部は、後述する支持部材60を介して、圧電振動子30と導通されている。
ここで、この基板20の上面20aの一端側の隅に、圧電振動子30を支持するための支持部材60が設けられている。
本実施形態の支持部材60は、圧電振動子30を支持すると共に、電子部品40と圧電振動子30とを電気的に接続するための部材となっている。
具体的には、支持部材60は、図2に示すように、基板20の一端側(図3の左側)のみに設けられ、他端側(図3の右側)には設けられていない。
なお、本実施形態では支持部材60をセラミック製等の非導電性の柱部材としているが、導電性の柱部材としてもよい。或いは、支持部材60を図4に示すように金属ボールとし、電子部品40と外部端子部35との導通を図るようにしてもよい。
本実施形態の支持部材60は、圧電振動子30を支持すると共に、電子部品40と圧電振動子30とを電気的に接続するための部材となっている。
具体的には、支持部材60は、図2に示すように、基板20の一端側(図3の左側)のみに設けられ、他端側(図3の右側)には設けられていない。
なお、本実施形態では支持部材60をセラミック製等の非導電性の柱部材としているが、導電性の柱部材としてもよい。或いは、支持部材60を図4に示すように金属ボールとし、電子部品40と外部端子部35との導通を図るようにしてもよい。
図5は支持部材60を形成する製造工程を簡単に説明するための図である。まず、図5(a)に示すように、枠部71の内側に突出する突起部72を有するセラミック製の枠状部材70と、平板状のセラミック製の基板74とを用意する。この基板74及び突起部72は、一度に複数の上述した基板及び支持部材を形成することができる寸法や数等を有しており、後述する切断の工程を経て、突起部72が支持部材60(図2参照)に、基板74が基板20(図2参照)になる。そして、この枠状部材70を基板74の上面に重ねて焼成して、枠状部材70と基板74とを接合する。次いで、図5(b)に示すように、枠部71より僅かに内側であって、基板74および枠状部材70の点線で示す部分を切断し、枠部71と突起部72とを分離して、基板20に支持部材60が接合された状態を形成する。
また、図3に示すように、一対の支持部材60は、圧電振動子30の一対の外部端子部(図3では図示せず)の位置に合わせて形成されており、図2に示すように、夫々に形成されたビアホール61内に導電部を有し、この導電部と圧電振動子35側の端面に形成された金属膜部67とが接続されている。これにより、圧電振動子30を支持部材60に載置すれば、外部端子部35と金属膜部67とが接続されて、この支持部材60を介して、圧電振動子30と電子部品40とを電気的に接続することができる。
そして、本実施形態の圧電発振器10の場合、圧電振動子30は、図2に示すように、基板20の一端側にのみ設けられた支持部材60,60だけではなく、電子部品40の上面40bにも固定されている。
すなわち、電子部品40の上面40bの全体に接着剤47が塗布されて、圧電振動子30の外部端子部35が設けられていない領域のほとんどが接合されている。
接着剤47は、支持部材60の高さ寸法の精度や、フリップチップ接続の際のバンプ55の高さ寸法の精度などによって、その塗布量を調整するようになっている。すなわち、例えば、支持部材60の高さ寸法が大きく形成されてしまい、圧電振動子30と電子部品40との間に空間が生じてしまっても、接着剤47の量を増やしてその空間を埋め、圧電振動子30と電子部品40とを接合固定することができる。
すなわち、電子部品40の上面40bの全体に接着剤47が塗布されて、圧電振動子30の外部端子部35が設けられていない領域のほとんどが接合されている。
接着剤47は、支持部材60の高さ寸法の精度や、フリップチップ接続の際のバンプ55の高さ寸法の精度などによって、その塗布量を調整するようになっている。すなわち、例えば、支持部材60の高さ寸法が大きく形成されてしまい、圧電振動子30と電子部品40との間に空間が生じてしまっても、接着剤47の量を増やしてその空間を埋め、圧電振動子30と電子部品40とを接合固定することができる。
また、図2に示すように、圧電発振器10は、電子部品40と基板20との間に、アンダーフィル材67が充填されている。
すなわち、電子部品40を基板20に接合する際、アンダーフィル材67を用いてフリップチップ接続し、その後、電子部品40の上面40bに接着剤47を塗布して、その上に圧電振動子30を載置し、接着剤47を乾燥固化させることで、電子部品40と圧電振動子30とを接合している。
これにより、圧電振動子30と電子部品40とを接合するための接着剤47の量が多く、接着剤47が乾燥する際の収縮により、バンプ55にストレスが加わるようなことがあっても、そのストレスを緩和することができる。
なお、アンダーフィル材67としては、エポキシ樹脂が用いられているが、本発明はこれに限られるものではない。
すなわち、電子部品40を基板20に接合する際、アンダーフィル材67を用いてフリップチップ接続し、その後、電子部品40の上面40bに接着剤47を塗布して、その上に圧電振動子30を載置し、接着剤47を乾燥固化させることで、電子部品40と圧電振動子30とを接合している。
これにより、圧電振動子30と電子部品40とを接合するための接着剤47の量が多く、接着剤47が乾燥する際の収縮により、バンプ55にストレスが加わるようなことがあっても、そのストレスを緩和することができる。
なお、アンダーフィル材67としては、エポキシ樹脂が用いられているが、本発明はこれに限られるものではない。
また、圧電振動子30と基板20との間は、樹脂モールドされている。
具体的には、電子部品40と基板20との間に設けられたアンダーフィル材67とは別に、圧電振動子30と基板20との間の空間に、金型を用いてシリコーン系やエポキシ系の樹脂50を射出成形し、或いは、スクリーン印刷により樹脂50を充填している。
これにより、電子部品40、或いは、一対の支持部材60,60の間にコンデンサ等の他の電子部品を配置した場合はこれを保護し、また、圧電発振器10全体の強度を高めることができる。特に、基板20にフレキシブル基板が用いられている場合であっても、強度の高い圧電発振器10を形成することができる。
具体的には、電子部品40と基板20との間に設けられたアンダーフィル材67とは別に、圧電振動子30と基板20との間の空間に、金型を用いてシリコーン系やエポキシ系の樹脂50を射出成形し、或いは、スクリーン印刷により樹脂50を充填している。
これにより、電子部品40、或いは、一対の支持部材60,60の間にコンデンサ等の他の電子部品を配置した場合はこれを保護し、また、圧電発振器10全体の強度を高めることができる。特に、基板20にフレキシブル基板が用いられている場合であっても、強度の高い圧電発振器10を形成することができる。
本発明の実施形態は以上のように構成されており、電子部品40は基板20にフリップチップ接続されており、圧電振動子30は、基板20の一端側の隅に設けられた支持部材60だけではなく、電子部品40の上面40bにも固定されている。したがって、電子部品40が支持部材60の役割も果たすことになり、支持部材60を基板20の他端側(図2の右側)に設ける必要がなくなって、圧電発振器10の実装面積を小さくすることができる。
また、圧電振動子30は電子部品40の上面40bに接着剤47で直接接合されているので、圧電振動子30と電子部品40との間には余計な空間は存在せず、圧電発振器10の厚みも薄くすることができる。
また、圧電振動子30は電子部品40の上面40bに接着剤47で直接接合されているので、圧電振動子30と電子部品40との間には余計な空間は存在せず、圧電発振器10の厚みも薄くすることができる。
なお、支持部材60は、本発明の実施形態の変形例であって、図3に対応した概略平面図である図6に示すように、基板20の一端側全体に設けるようにしてもよいが、本実施形態の場合、基板20の幅方向の両端付近に設けられている。これにより、支持部材60と支持部材60との間に生じた領域40c(図3参照)を有効活用して、コンデンサ等の他の電子部品を載置することもできる。また、その際、支持部材60は、非導電性の部材で形成されているため、他の電子部品との間での短絡を防止できる。
本発明は上述の実施形態に限定されない。実施形態や各変形例の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
10・・・圧電デバイス(圧電発振器)、20・・・基板、30・・・圧電振動子、40・・・電子部品(半導体素子)、41,42,43,44・・・端子部、47・・・接着剤、52・・・端子パッド、55・・・バンプ、60・・・支持部材
Claims (5)
- 基板と、前記基板の上面に配置された電子部品と、前記電子部品の上側に配置された圧電振動子とを備えた圧電デバイスであって、
前記基板は、その一端側の隅に、前記圧電振動子を支持するための支持部材が設けられており、
前記電子部品は、前記基板にフリップチップ接続されており、
前記圧電振動子は、前記支持部材および前記電子部品の上面に固定されている
ことを特徴とする圧電デバイス。 - 前記支持部材は、前記基板の前記一端側であって幅方向の両端に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイス。
- 前記圧電振動子と前記電子部品とは接着剤で接合されており、
前記電子部品と前記基板との間には、アンダーフィル材が充填されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の圧電デバイス。 - 前記基板はフレキシブル基板により形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の圧電デバイス。
- 前記基板と前記圧電振動子との間は、樹脂モールドされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の圧電デバイス。
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Cited By (1)
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CN110149100A (zh) * | 2018-02-12 | 2019-08-20 | 诺思(天津)微系统有限公司 | 柔性电子器件及其制备方法 |
-
2006
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CN110149100A (zh) * | 2018-02-12 | 2019-08-20 | 诺思(天津)微系统有限公司 | 柔性电子器件及其制备方法 |
CN110149100B (zh) * | 2018-02-12 | 2023-10-13 | 诺思(天津)微系统有限责任公司 | 柔性电子器件及其制备方法 |
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