JP2013193966A - 樹脂組成物、樹脂溶液、積層体及び樹脂シート - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、RNAウイルスがヒトに感染するのを効果的に阻止して症状の発現の予防或いは症状が表れたとしても症状の軽減を図ることができる樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 本発明の樹脂組成物は、ウイルス感染阻止化合物を含有するウイルス感染阻止剤と、合成樹脂とを含有することを特徴とするので、ウイルス感染阻止効果を有する成形品を容易に作製し、又は、所望の基材にウイルス感染阻止効果を容易に付与することができ、基材又は成形品に起因してウイルスが人間に感染するのを概ね阻止して症状の発現を防止し或いは症状が表れたとしても症状の軽減を図ることができる。
【選択図】 なし
【解決手段】 本発明の樹脂組成物は、ウイルス感染阻止化合物を含有するウイルス感染阻止剤と、合成樹脂とを含有することを特徴とするので、ウイルス感染阻止効果を有する成形品を容易に作製し、又は、所望の基材にウイルス感染阻止効果を容易に付与することができ、基材又は成形品に起因してウイルスが人間に感染するのを概ね阻止して症状の発現を防止し或いは症状が表れたとしても症状の軽減を図ることができる。
【選択図】 なし
Description
本発明は、樹脂組成物、樹脂溶液、積層体及び樹脂シートに関する。
近年、季節性インフルエンザウイルスの流行に加え、高病原性のトリインフルエンザウイルスが変異してヒト間で感染し、世界的な大流行が懸念されている。
又、致死率のきわめて高いサーズウイルスの再発生も懸念されており、病原性の高いウイルスへの不安感は高まる一方である。
これらの問題に対して、例えば、特許文献1には、樹脂、塗料、繊維、化粧品などに添加し又は建物や備品などに塗布して抗ウイルス効果を長期間に亘って奏する無機系抗ウイルス剤が開示されている。
又、特許文献2には、ドロマイトを焼成して得られる抗ウイルス性を有する塗膜を形成するための抗ウイルス性塗料組成物及びこの抗ウイルス性塗料組成物からなる塗膜を有する塗装物が開示されている。
更に、特許文献3には、壁面等に塗布することにより、光が弱くても良好な抗ウイルス効果を発揮できる光触媒を含む塗料が開示されている。
しかしながら、特許文献1で開示されている無機系抗ウイルス剤は金属成分を含有しており、金属アレルギーを引き起こすという問題点を有している。又、特許文献2で開示されている抗ウイルス性塗料組成物は、水溶性であり、接着力が要求されるポリオレフィン系の内装材などに塗装しづらいという問題点を有している。更に、特許文献3で開示されている光触媒を含む塗料は、光が弱くても問題ないが、長時間光の当たらない屋内等の場所には使えないという問題点がある。
本発明は、ウイルスがヒトに感染するのを効果的に阻止して症状の発現の予防或いは症状が表れたとしても症状の軽減を図ることができる樹脂組成物、この樹脂組成物を含有する樹脂溶液、上記樹脂組成物を用いた積層体及び樹脂シートを提供する。
本発明の樹脂組成物は、ウイルス感染阻止化合物を含有するウイルス感染阻止剤と、合成樹脂とを含有することを特徴とする。
ウイルス感染阻止化合物とは、ウイルス感染阻止効果を有する化合物をいう。「ウイルス感染阻止効果」とは、インフルエンザウイルス、コロナウイルス、カリシウイルスなどのRNAウイルスが細胞に感染できないか又は感染後に細胞中で増殖できなくする効果をいう。このようなウイルスの感染性の有無を確認する方法としては、例えば、「医・薬科ウイルス学」(1990年4月初版発行)に記載されているようなプラック法や赤血球凝集価(HAU)測定法などが挙げられる。
ウイルス感染阻止化合物としては、ウイルス感染阻止効果を有しておれば、特に限定されず、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどの紫外線領域応答型光触媒、白金、パラジウム又は酸化銅微粒子と混合された酸化タングステン、酸化タングステンなどのタングステン系光触媒などの可視光領域応答型光触媒、ハイドロキシアパタイト、スルホン酸基又はその塩を有する重合体などが挙げられ、スルホン酸基又はその塩を有する重合体が好ましい。なお、ウイルス感染阻止化合物は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
樹脂組成物を太陽光が十分に照射されない場所にて使用する場合には、ウイルス感染阻止化合物としては、可視光領域応答型光触媒、ハイドロキシアパタイト、スルホン酸基又はその塩を有する重合体が好ましい。
スルホン酸基又はその塩を有する重合体としては、スルホン酸基又はその塩を有しておれば、特に限定されず、例えば、単量体成分としてスチレンスルホン酸又はその塩を有する重合体が挙げられる。なお、スルホン酸基又はその塩を有する重合体は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
スルホン酸基又はその塩を有する重合体中において、スチレンスルホン酸又はその塩の含有量は、少ないと、ウイルス感染阻止化合物のウイルス感染阻止効果が低下することがあり、又は、樹脂組成物を塗料に用いた場合に塗料から形成された塗膜が水分に接触することによって白化を生じる可能性があるので、20モル%以上が好ましい。
ウイルス感染阻止化合物としてスルホン酸基又はその塩を有する重合体を用いた場合において、樹脂組成物を塗料に用いた場合に塗料から形成された塗膜が水分に接触することによって白化を生じる虞れがあるときは、重合体中に単量体成分として疎水性を有する単量体を含有させた共重合体が好ましい。
上記疎水性を有する単量体としては、特に限定されず、例えば、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルアルキルエーテル、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブタジエン、ジイソブチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、2−ビニルナフタレン、スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸、無水マレイン酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ビニルトルエン、キシレンスルホン酸、ビニルピリジン、ビニルスルホン酸、ビニルアルコール、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ヒドロキシエチル、2−ビニルナフタレンなどが挙げられ、スチレン、2−ビニルナフタレンが好ましく、スチレンがより好ましい。
重合体中に単量体成分として疎水性を有する単量体を含有させた共重合体としては、例えば、スチレンスルホン酸塩−スチレン共重合体、スチレンスルホン酸−スチレン共重合体、スチレンスルホン酸塩−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体などが挙げられる。
スチレンスルホン酸塩−スチレン共重合体としては、特に限定されず、例えば、スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレン共重合体、スチレンスルホン酸カルシウム−スチレン共重合体、スチレンスルホン酸アンモニウム−スチレン共重合体、スチレンスルホン酸マグネシウム−スチレン共重合体などが挙げられ、スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレン共重合体が好ましく、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレン共重合体がより好ましい。なお、スチレンスルホン酸塩−スチレン共重合体は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
スチレンスルホン酸塩−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体としては、特に限定されず、例えば、スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体、スチレンスルホン酸カルシウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体、スチレンスルホン酸アンモニウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体、スチレンスルホン酸マグネシウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体などが挙げられ、スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体が好ましく、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体がより好ましい。なお、スチレンスルホン酸塩−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
スルホン酸基又はその塩を有する重合体の重量平均分子量は、低いと、ウイルス感染阻止剤のウイルス感染阻止効果が低下することがあるので、2万以上が好ましく、5万以上がより好ましく、10万以上が特に好ましい。
スルホン酸基又はその塩を有する重合体の重量平均分子量は、高いと、樹脂組成物の粘度が高くなりすぎて樹脂組成物の取扱性が低下することがあるので、100万以下が好ましい。
ウイルス感染阻止化合物がスルホン酸基又はその塩を有する重合体であるとき、この重合体は、スルホン酸基又はその塩という極性基を有していることから、樹脂組成物中にカルボニル基やエーテル基を有する成分が含まれ、又は、樹脂組成物をカルボニル基やエーテル基を有する成分と併用すると、カルボニル基やエーテル基を有する成分と相溶し易くなり、その結果、樹脂組成物がウイルス感染阻止効果を発現しにくくなることがある。このような場合、スルホン酸基又はその塩を有する重合体中において、単量体成分として極性の低い単量体を含有していることが好ましい。
スルホン酸基又はその塩を有する重合体中において、単量体成分として極性の低い単量体を含有していることによって、ウイルス感染阻止化合物とウイルスとの相互作用が高まり、樹脂組成物のウイルス感染阻止効果が向上する。
具体例としては、極性が低い単量体としては、(メタ)アクリロイル基を有する単量体が挙げられる。なお、本発明において、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基を意味する。
(メタ)アクリロイル基を有する単量体としては、分子内にエチレン性不飽和結合を2個以上有する(メタ)アクリレートであればよく、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどが挙げられ、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートが好ましい。なお、本発明において、(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
樹脂組成物中におけるウイルス感染阻止化合物の含有量は、少ないと、樹脂組成物のウイルス感染阻止効果が低下することがあり、多いと、合成樹脂の耐久性が低下することがあるので、0.5〜20重量%が好ましく、0.5〜10重量%がより好ましい。
樹脂組成物を構成している合成樹脂としては、硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂の何れであってもよい。
硬化性樹脂としては、特に限定されず、例えば、活性エネルギー線を照射することによって硬化する活性エネルギー線硬化性樹脂、熱によって硬化する熱硬化性樹脂が挙げられる。なお、硬化性樹脂は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
活性エネルギー線としては、特に限定されず、例えば、可視光線、紫外線、電子線、α線、β線、γ線、X線、イオン線などの電離放射線が挙げられる。
紫外線の光源としては、特に限定されず、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライドランプ灯などが挙げられる。紫外線の波長は190〜380nmの波長領域が好ましい。樹脂組成物に対する照射量としては50〜1500mJ/cm2が好ましい。
電子線の光源としては、特に限定されず、例えば、コッククロフトワルト型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速器が挙げられる。電子線の加速電圧は100〜1000kVが好ましく、100〜300kVが好ましい。樹脂組成物に対する照射量は20〜150kGyが好ましい。
活性エネルギー線硬化性樹脂としては、例えば、アクリル酸樹脂が挙げられる。アクリル酸樹脂としては、例えば、メタクリル酸樹脂、アクリル酸樹脂、アクリル酸ウレタン樹脂、アクリル酸ポリエステル樹脂、アクリル酸エポキシ樹脂などが挙げられる。なお、活性エネルギー線硬化性樹脂は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂などが挙げられる。なお、熱硬化性樹脂は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
活性エネルギー線硬化性樹脂を用いる場合には、樹脂組成物中に光重合開始剤が含有されていることが好ましい。光重合開始剤としては、特に限定されず、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p−フェニルベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロロベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタールなどが挙げられる。なお、光重合開始剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
活性エネルギー線硬化性樹脂を用いる場合には、樹脂組成物中に光増感剤が含有されていてもよい。光増感剤としては、特に限定されず、例えば、p−ジメチル安息香酸エステル、第三級アミン類、チオール系増感剤などが挙げられる。
樹脂組成物を構成している熱硬化性樹脂としては、特に限定されず、例えば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂などが挙げられる。
合成樹脂として熱硬化性樹脂を用いる場合には、樹脂組成物中に熱重合開始剤が含有されていることが好ましい。熱重合開始剤としては、特に限定されず、例えば、有機過酸化物、アゾ化合物などが挙げられる。
有機過酸化物として、例えば、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、又はt−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートなどが挙げられる。
アゾ化合物としては、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、又はジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)などが挙げられる
樹脂組成物の取扱性を向上させるために樹脂組成物の粘度を調整することが好ましい。樹脂組成物の粘度を調整する方法としては、(1)2個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体を樹脂組成物に添加する方法、(2)有機溶媒を樹脂組成物に添加する方法が挙げられ、2個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体を樹脂組成物に添加する方法が好ましい。
2個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体としては、特に限定されず、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレートなどが挙げられ、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートが好ましい。
有機溶媒としては、メチルエチルケトン、アセトンなどのケトン類、イソプロピルアルコール、エタノールなどのアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類などが挙げられる。
樹脂組成物の粘度は3000mPa・S以下が好ましく、500mPa・S以下がより好ましい。なお、樹脂組成物の粘度は、回転型粘度計を用いて測定した値をいう。
樹脂組成物には、必要に応じて、安定剤、着色剤、可塑剤、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、吸湿剤、防カビ剤、抗菌剤、抗アレルゲン剤、アレルゲン沈静化剤などの添加剤が含有されていてもよい。樹脂組成物中における添加剤の含有量は、40重量%以下が好ましく、30重量%以下がより好ましい。
安定剤としては、例えば、鉛系、有機錫系、バリウム・亜鉛系、カルシウム系、亜鉛系などの安定剤が挙げられる。
着色剤としては、例えば、有機顔料、酸化チタン、酸化鉄、クロム化合物、カドミウム化合物などの顔料、染料などが挙げられる。
可塑剤としては、例えば、フタル酸ビス(2−エチルヘキシル)、フタル酸ジブチル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ビスブチルベンジル、フタル酸ジイソデシルなどのフタル酸エステルなどが挙げられる。
充填材としては、例えば、炭酸カルシウム、アスベスト、クレー、タルクなどが挙げられる。
滑剤としては、例えば、ワックス、ステアリン酸などの脂肪酸、脂肪族アルコールなどが挙げられる。
難燃剤としては、例えば、塩素化パラフィン、有機リン系化合物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどが挙げられる。
本発明の樹脂組成物の製造方法を説明する。本発明の樹脂組成物の製造方法は、(1)ウイルス感染阻止化合物を含有するウイルス感染阻止剤と、合成樹脂と、必要に応じて添加剤とを汎用の手段を用いて混合することによって樹脂組成物を製造する方法、(2)ウイルス感染阻止化合物を含有するウイルス感染阻止剤と、単量体と、必要に応じて添加剤とを汎用の手段を用いて混合して混合液を作製し、この混合液に電子線若しくは紫外線を照射し、又は、混合液を加熱して単量体を重合させることによって合成樹脂を生成させると共に必要に応じて硬化させて樹脂組成物を製造する方法などが挙げられる。
樹脂組成物を構成している合成樹脂がポリ塩化ビニル系樹脂である場合、ウイルス感染阻止化合物を含むウイルス感染阻止剤、ポリ塩化ビニル系樹脂粉末、安定剤、滑剤、可塑剤、着色剤及び改質剤などを配合して調製したコンパウンドを押出機に供給して溶融混練することによって樹脂組成物を製造することができる。
ポリ塩化ビニル系樹脂は、可塑剤をコンパウンド中に10〜60重量%配合することによって軟質ポリ塩化ビニル系樹脂となり、可塑剤をコンパウンド中に10重量%未満配合することによって硬質ポリ塩化ビニル系樹脂となる。このように主剤であるポリ塩化ビニル系樹脂粉末に各種添加剤を添加することでポリ塩化ビニル系樹脂の性能を変化させることができる。
本発明の樹脂組成物は必要に応じて溶剤に溶解させて樹脂溶液として用いられてもよい。このような溶剤としては、メチルエチルケトンなどのケトン類、メチルエチルエーテルなどのエーテル類、シクロヘキサンなどが挙げられる。
樹脂溶液中における溶剤の含有量は、少ないと、樹脂溶液の粘度が高くなり、樹脂溶液の塗布などの加工が困難となることがあり、多いと、樹脂溶液を塗布して得られた塗膜が消失し易くなることがあるので、樹脂組成物100重量部に対して10〜1000重量部が好ましい。
本発明の樹脂組成物を用いて基材表面に樹脂層を積層一体化して積層体とすることによって、基材にウイルス感染阻止効果を付与することができる。
基材表面に、樹脂組成物からなる樹脂層を積層一体化させる方法としては、特に限定されず、例えば、(1)樹脂溶液を基材上に塗布、乾燥させ、必要に応じて合成樹脂を硬化させることによって基材上に樹脂組成物から形成された樹脂層を積層一体化させる方法、(2)樹脂組成物を押出機に供給して溶融混練しTダイから樹脂シートを製造し、この樹脂シートを基材上に積層一体化させる方法などが挙げられる。
基材としては、特に限定されず、例えば、壁装材、化粧合板床材などの床材、化粧合板、化粧シート、窓枠、サイディング、天井材、ドア、ドアノブ、リブ、スイッチ、スイッチカバー、テーブル、収納扉、住宅内装用化粧材などの表面化粧材、シャワーカーテン、スノコ、家具内装用としてのテーブルクロス、テーブルカバーなどの建材、建築物の床面などが挙げられる。
本発明の樹脂組成物を汎用の要領を用いて所望の形態を有する成形品を製造してもよい。得られた成形品はウイルス感染阻止効果を奏する。具体的には、成形品の製造方法としては、特に限定されず、例えば、(1)樹脂組成物中に含まれている合成樹脂が熱によって硬化しない場合には、樹脂組成物を押出機に供給して溶融混練し押出機に取り付けたダイから押出した後、樹脂組成物中の合成樹脂を必要に応じて硬化することによって成形品を製造する方法、(2)樹脂組成物中に含まれている合成樹脂が熱によって硬化しない場合には、樹脂組成物を用いて射出成形し、樹脂組成物中の合成樹脂を必要に応じて硬化して成形品を製造する方法、(3)樹脂組成物が熱によって硬化する場合には、樹脂組成物をダイ内に供給して樹脂組成物を加熱することによって樹脂組成物を硬化させて成形品を製造する方法などが挙げられる。
上記積層体において樹脂層の厚みは、薄いと、樹脂層のウイルス感染阻止効果が低下することがあり、厚いと、樹脂層に亀裂が生じてウイルス感染阻止効果が低減する虞れがあるので、5〜300μmが好ましく、5〜100μmがより好ましい。
樹脂組成物から形成された樹脂層や成形品の表面の耐摩耗性を向上させるために、樹脂組成物中に無機粒子又は合成樹脂粒子を含有させてもよい。無機粒子としては、例えば、シリカ粒子、アルミナ粒子などが挙げられる。合成樹脂粒子としては、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート粒子、アクリル樹脂粒子、ウレタン樹脂粒子などが挙げられる。
無機粒子又は合成樹脂粒子の平均粒子径は、積層体の樹脂層又は成形品の厚みよりも小さいことが好ましい。無機粒子又は合成樹脂粒子の平均粒子径が、積層体の樹脂層又は成形品の厚みに比して大きすぎると、積層体の樹脂層又は成形品の表面平滑性が低下し、表面に引っ掛かることによって樹脂層又は成形品の表面に傷がつきやすくなるという問題を生じる。
具体的には、積層体の樹脂層又は成形品の厚みをdとした場合、無機粒子又は合成樹脂粒子の平均粒子径rは、0.05d<r<1.5dであることが好ましく、0.5d<r<1.1dであることが好ましく、d<r<1.1dであることがより好ましい。無機粒子及び合成樹脂粒子の平均粒子径は、JIS Z8825−1に準拠したレーザー回折式粒度分布測定装置によって測定された値をいう。
一方で、基材が建築物の床面である場合、この床面に積層一体化された樹脂層が平滑過ぎると、滑るなどの悪影響を及ぼす可能性があるので、樹脂層は、その表面粗さ(Ra)が0.5〜2.5μmで且つ平均波長(Sm)が0.04mm以下であることが好ましい。樹脂層の表面粗さ(Ra)はJIS B0601に準拠して測定された値をいう。樹脂層の平均波長(Sm)はJIS B0601に準拠して測定された値をいう。樹脂層の表面粗さ(Ra)及び平均波長(Sm)は、樹脂組成物中に含有させる無機粒子又は合成樹脂粒子の種類又はその粒子径によって調整すればよい。
樹脂組成物から形成された樹脂層や成形品の表面の可撓性又は耐傷付性を向上させるために、樹脂組成物中に分子中に重合性不飽和結合を有するオリゴマーを含有していることが好ましい。
分子中に重合性不飽和結合を有するオリゴマーとしては、特に限定されず、例えば、エポキシ(メタ)アクリレート系オリゴマー、ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレート系オリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレート系オリゴマー、ポリブタジエンオリゴマーの側鎖に(メタ)アクリロイル基をもつ疎水性の高いポリブタジエン(メタ)アクリレート系オリゴマー、主鎖にポリシロキサン結合をもつシリコーン(メタ)アクリレート系オリゴマー、小さな分子内に多くの反応性基をもつアミノプラスト樹脂を変性したアミノプラスト樹脂(メタ)アクリレート系オリゴマー、ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、脂肪族ビニルエーテル又は芳香族ビニルエーテルなどの分子中にカチオン重合性官能基を有するオリゴマー、脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーなどが挙げられる
エポキシ(メタ)アクリレート系オリゴマーは、例えば、比較的低分子量のビスフェノール型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂のオキシラン環(エポキシ環)に、メタクリル酸又はアクリル酸を反応させてエステル化することにより得ることができる。
又、エポキシ(メタ)アクリレート系オリゴマーを部分的に二塩基性カルボン酸無水物で変性したカルボキシル変性型のエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーも用いることができる。
ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーは、例えば、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールと、ポリイソシアネートの反応によって得られるポリウレタンオリゴマーを、アクリル酸又はメタクリル酸でエステル化することにより得ることができる。
ポリエステル(メタ)アクリレート系オリゴマーとしては、例えば、多価カルボン酸と多価アルコールの縮合によって得られる両末端に水酸基を有するポリエステルオリゴマーの水酸基をアクリル酸又はメタクリル酸でエステル化することにより、又は、多価カルボン酸にアルキレンオキシドを付加して得られるオリゴマーの末端の水酸基をアクリル酸又はメタクリル酸でエステル化することにより得ることができる。
ポリエーテル(メタ)アクリレート系オリゴマーは、ポリエーテルポリオールの水酸基をアクリル酸又はメタクリル酸でエステル化することにより得ることができる
脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーは、特開2000−281935号公報に開示されているものを用いることができる。オリゴマーとしては、脂肪族イソシアネート化合物と、多官能アクリレート化合物との反応生成物が挙げられる。脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーとしては、分子量が500〜1500で且つ3官能以上のオリゴマー、又は、分子中に含まれる官能基1個当たりの分子量が400以下のオリゴマーが好ましい。
樹脂組成物中において、分子中に重合性不飽和結合を有するオリゴマーの含有量は、5〜60重量%が好ましく、5〜50重量%がより好ましい。脂肪族イソシアネート化合物としては、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルジイソシアネートなどが挙げられる。多官能アクリレート化合物としては、トリメチロールプロパンジアクリレート、ペンタグリセロールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレートなどが挙げられる。
樹脂組成物の組成によってウイルス感染阻止化合物が溶解してしまう場合は、ウイルス感染阻止化合物を担持体に固定する方法が考えられる。担持体としては無機粒子、合成樹脂粒子が挙げられる。
無機粒子としては、例えば、モンモリロナイト粒子、カオリン粒子などの粘土鉱物からなる粒子、珪藻土などの天然物からなる粒子、シリカ粒子、シリカゲル粒子、シリカアルミナ粒子、シリカマグネシア粒子、シリカチタニア粒子、アルミナチタニア粒子、ヒドロキシアパタイト粒子、ゼオライト粒子、燐酸ジルコニウム粒子、多孔質セラミックス粒子などが挙げられる。
合成樹脂粒子としては、例えば、ラテックスビーズや樹脂配合組成に対して不溶である重合体とウイルス感染阻止化合物とのアロイ化した微粒子が挙げられる。ラテックスビーズとウイルス感染阻止化合物とを混合し、電子線照射することで架橋することも可能である。
担持体の表面にウイルス感染阻止化合物を固定する方法としては、特に限定されず、例えば、(1)担持体の表面にバインダーを用いてウイルス感染阻止化合物を固定する方法、(2)担持体の表面にカップリング剤を用いてウイルス感染阻止化合物を固定する方法、多孔質の担持体中にウイルス感染阻止化合物を含浸させて担持体にウイルス感染阻止化合物を固定する方法などが挙げられる。
多孔質の担持体中にウイルス感染阻止化合物を含浸させて担持体にウイルス感染阻止化合物を固定させ、担持体が合成樹脂の比重よりも小さい場合、積層体の樹脂層又は成形品の表面に、ウイルス感染阻止化合物が固定された担持体が存在し易くなり、ウイルス感染阻止剤の使用量を少なくしつつ、積層体又は成形品に優れたウイルス感染阻止効果を付与することができる。
基材上に樹脂層を積層一体化してなる積層体において、基材と樹脂層との間に他の層を介在させてもよい。例えば、積層体の樹脂層では、耐熱性や可撓性などの性能が発揮できない場合、基材と樹脂層との間に、耐熱性や可撓性を有する層を介在させることによって、全体として積層体の耐熱性や可撓性を向上させることができる。又、化粧シートの場合、基材において、樹脂層を積層している面とは反対の面に熱可塑性樹脂やホットメルト型接着剤を含む接着層を形成しておけば、化粧シートの取扱性が向上して好ましい。
本発明の樹脂組成物は、上述の如き構成を有していることから、ウイルス感染阻止効果を有する成形品を容易に作製し、又は、所望の基材にウイルス感染阻止効果を容易に付与することができ、基材又は成形品に起因してウイルスが人間に感染するのを概ね阻止して症状の発現を防止し或いは症状が表れたとしても症状の軽減を図ることができる。
本発明を以下の実施例、比較例に基づいて具体的に説明する。以下の実施例は一例であって本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(ウイルス感染阻止剤の作製)
(PSS100の作製)
ウイルス感染阻止化合物としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(東ソー有機化学社製 商品名「PS−50」)を使った。この化合物を「PSS100」とした。
(PSS100の作製)
ウイルス感染阻止化合物としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(東ソー有機化学社製 商品名「PS−50」)を使った。この化合物を「PSS100」とした。
(PSS50の作製)
2リットルのセパラブルフラスコに、p−スチレンスルホン酸ナトリウム(東ソー株式会社製 商品名「スピノマー」)67.3重量部及び水300重量部を加えて攪拌した後、スチレンモノマー(和光純薬社製)34重量部を変性エタノール(和光純薬社製 商品名「86%エタノール−ME」)499重量部に溶解させてなるスチレン溶液をセパラブルフラスコに供給して反応溶液を作製した。
2リットルのセパラブルフラスコに、p−スチレンスルホン酸ナトリウム(東ソー株式会社製 商品名「スピノマー」)67.3重量部及び水300重量部を加えて攪拌した後、スチレンモノマー(和光純薬社製)34重量部を変性エタノール(和光純薬社製 商品名「86%エタノール−ME」)499重量部に溶解させてなるスチレン溶液をセパラブルフラスコに供給して反応溶液を作製した。
セパラブルフラスコ内を窒素ガス雰囲気とした後、セパラブルフラスコ内の反応溶液を78℃に加熱した上で、セパラブルフラスコ内の反応溶液に熱重合開始剤として2.35重量%の過硫酸カリウム水溶液85重量部を約1時間かけて連続的に供給してスチレンとp−スチレンスルホン酸ナトリウムとを共重合し、更に、24時間に亘ってスチレンとp−スチレンスルホン酸ナトリウムとを共重合して、ウイルス感染阻止化合物としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分:スチレン成分(モル比)=50:50)を含むウイルス感染阻止剤を得た。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量は97000であった。上記共重合体を「PSS50」とした。
(PSS30の作製)
2リットルのセパラブルフラスコに、p−スチレンスルホン酸ナトリウム(東ソー株式会社製 商品名「スピノマー」)27.7重量部及び水136重量部を加えて攪拌した後、スチレンモノマー(和光純薬社製)32.7重量部を変性エタノール(和光純薬社製 商品名「86%エタノール−ME」)497重量部に溶解させてなるスチレン溶液をセパラブルフラスコに供給して反応溶液を作製した。
2リットルのセパラブルフラスコに、p−スチレンスルホン酸ナトリウム(東ソー株式会社製 商品名「スピノマー」)27.7重量部及び水136重量部を加えて攪拌した後、スチレンモノマー(和光純薬社製)32.7重量部を変性エタノール(和光純薬社製 商品名「86%エタノール−ME」)497重量部に溶解させてなるスチレン溶液をセパラブルフラスコに供給して反応溶液を作製した。
セパラブルフラスコ内を窒素ガス雰囲気とした後、セパラブルフラスコ内の反応溶液を78℃に加熱した上で、セパラブルフラスコ内の反応溶液に重合開始剤として2.86重量%の過硫酸カリウム水溶液120重量部を約1時間かけて連続的に供給してスチレンとp−スチレンスルホン酸ナトリウムとを共重合し、更に、24時間に亘ってスチレンとp−スチレンスルホン酸ナトリウムとを共重合して、ウイルス感染阻止化合物としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分:スチレン成分(モル比)=30:70)を含むウイルス感染阻止剤を得た。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量は55000であった。上記共重合体を「PSS30」とした。
(ウイルス感染阻止化合物粉体の作製)
ウイルス感染阻止化合物をジェットミル(日清エンジニアリング 商品名「SJ−100」)で粉砕した。JIS Z8825−1に準拠したレーザー回折式粒度分布測定装置(HORIBA社製)を用いて測定したところ、「PSS100」、「PSS50」及び「PSS30」のそれぞれの平均粒子径は、19μm、18μm、22μmであった。
ウイルス感染阻止化合物をジェットミル(日清エンジニアリング 商品名「SJ−100」)で粉砕した。JIS Z8825−1に準拠したレーザー回折式粒度分布測定装置(HORIBA社製)を用いて測定したところ、「PSS100」、「PSS50」及び「PSS30」のそれぞれの平均粒子径は、19μm、18μm、22μmであった。
(実施例1〜9、比較例1〜3)
表1に示した所定量の単量体として1,9−ノナンジオールジメタクリレート(共栄社化学社製 商品名「ライトエステル1,9ND」)、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学社製 商品名「ライトアクリレートDPE−6A」)及び脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー(ダイセル・サイテック社製 商品名「KRM8200」)、ウイルス感染阻止剤として「PSS100」、「PSS50」及び「PSS30」、アクリル系樹脂粒子A(大日精化工業社製 商品名「730Fクリアー」、平均粒子径:18.5μm)、アクリル系樹脂粒子B(大日精化工業社製 商品名「030Xクリアー」、平均粒子径:34〜42μm)並びに重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを含む混合物をポリプロピレン製ディスポーザブルカップに供給して均一に混合して混合液を作製した。
表1に示した所定量の単量体として1,9−ノナンジオールジメタクリレート(共栄社化学社製 商品名「ライトエステル1,9ND」)、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学社製 商品名「ライトアクリレートDPE−6A」)及び脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー(ダイセル・サイテック社製 商品名「KRM8200」)、ウイルス感染阻止剤として「PSS100」、「PSS50」及び「PSS30」、アクリル系樹脂粒子A(大日精化工業社製 商品名「730Fクリアー」、平均粒子径:18.5μm)、アクリル系樹脂粒子B(大日精化工業社製 商品名「030Xクリアー」、平均粒子径:34〜42μm)並びに重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを含む混合物をポリプロピレン製ディスポーザブルカップに供給して均一に混合して混合液を作製した。
上記混合液を厚み7mmのガラス板上にコーターを用いて厚み0.04mmに塗工し、混合液に紫外線照射装置(オーク社製 商品名 「JL−4300−3S」)を用いて窒素雰囲気下にて紫外線を照射して単量体及び脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーを共重合させて合成樹脂を生成、硬化させ、樹脂組成物からなる厚みが39μmの樹脂シートを得た。紫外線の照射量は500mJ/cm2であった。
(実施例10)
表1に示した所定量の単量体として1,9−ノナンジオールジメタクリレート(共栄社化学社製 商品名「ライトエステル1,9ND」)及びジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学社製 商品名「ライトアクリレートDPE−6A」)、脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー(ダイセル・サイテック社製 商品名「KRM8200」)、ウイルス感染阻止剤として「PSS50」、並びに、アクリル系樹脂粒子B(大日精化工業社製 商品名「030Xクリアー」、平均粒子径:34〜42μm)を含む混合物をポリプロピレン製ディスポーザブルカップに供給して均一に混合して混合液を作製した。
表1に示した所定量の単量体として1,9−ノナンジオールジメタクリレート(共栄社化学社製 商品名「ライトエステル1,9ND」)及びジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学社製 商品名「ライトアクリレートDPE−6A」)、脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー(ダイセル・サイテック社製 商品名「KRM8200」)、ウイルス感染阻止剤として「PSS50」、並びに、アクリル系樹脂粒子B(大日精化工業社製 商品名「030Xクリアー」、平均粒子径:34〜42μm)を含む混合物をポリプロピレン製ディスポーザブルカップに供給して均一に混合して混合液を作製した。
上記混合液を厚み7mmのガラス板上にコーターを用いて厚み0.04mmに塗工し、混合液に電子線照射装置を用いて窒素雰囲気下にて電子線を照射して単量体及び脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーを重合させて合成樹脂を生成、硬化させ、樹脂組成物からなる厚みが38μmの樹脂シートを得た。電子線の加速電圧は100kV、電子線の照射量は30kGyであった。
得られた樹脂シートについて、ウイルス感染阻止効果、鉛筆硬度、耐スチールウール試験及び平滑性を下記に示した要領で測定し、その結果を表1に示した。
(ウイルス感染阻止効果)
(ウイルス液の調製)
10cmDishに培養したMDBK細胞にインフルエンザウイルスを接種し37℃で1時間にわたって培養後に培養上清(未感作ウイルスを含む)を除去した。上清を除いた10cmDishに新たにDMEM培地を加え、37℃で4日間に亘って培養後に培養上清を採取し800rpmの回転速度で5分間に渡って遠心分離した。遠心分離後の上清をウイルス液として使用した。
(ウイルス液の調製)
10cmDishに培養したMDBK細胞にインフルエンザウイルスを接種し37℃で1時間にわたって培養後に培養上清(未感作ウイルスを含む)を除去した。上清を除いた10cmDishに新たにDMEM培地を加え、37℃で4日間に亘って培養後に培養上清を採取し800rpmの回転速度で5分間に渡って遠心分離した。遠心分離後の上清をウイルス液として使用した。
(試験方法)
DMEM培地で3倍希釈したウイルス液1ミリリットルを実施例及び比較例で得られた樹脂シート上に滴下し、樹脂シートを15分間にわたって室温にて静置した。
DMEM培地で3倍希釈したウイルス液1ミリリットルを実施例及び比較例で得られた樹脂シート上に滴下し、樹脂シートを15分間にわたって室温にて静置した。
しかる後、樹脂シート上のウイルス液を回収し、DMEM培地と混合して、10倍、100倍、1000倍、10000倍、100000倍に希釈し、96ウェルプレートに撒いたMDBK細胞に0.1ミリリットルづつ接種し37℃で1時間に亘って培養した。培養後、培養上清(未感作ウイルス含む)を除去し、DMEM培地を加え37℃で4日間にわたり培養した。培養上清を除去後、水溶性テトラゾリウム塩(同仁化学研究所社製 商品名「WST−8」)5重量%含むDMEM培地を添加し、37℃で3時間に亘って培養した。プレートリーダーにて450nmの吸光度を測定し、生存細胞の割合から50%の細胞がウイルス感染するウイルス量(TCID50)を算出した。
(鉛筆硬度)
樹脂シートの鉛筆硬度をJIS K5600−5−4に準拠して鉛筆引っかきを用いて測定した。具体的には、樹脂シートの表面に対して鉛筆を45°の角度でもって1kgの荷重を掛け、10mm引っかき後、傷の付き具合を確認してキズが付かない最も高い鉛筆硬度をもって表示した。鉛筆は、「三菱ハイユニ(三菱鉛筆社製)」を用いた。
樹脂シートの鉛筆硬度をJIS K5600−5−4に準拠して鉛筆引っかきを用いて測定した。具体的には、樹脂シートの表面に対して鉛筆を45°の角度でもって1kgの荷重を掛け、10mm引っかき後、傷の付き具合を確認してキズが付かない最も高い鉛筆硬度をもって表示した。鉛筆は、「三菱ハイユニ(三菱鉛筆社製)」を用いた。
(耐スチールウール試験)
樹脂シートの表面に1000g荷重にてスチールウール(#0000)を20往復させた。しかる後、樹脂シートの表面を目視にて観察し、樹脂シートの傷の付き具合を確認し、下記基準に基づいて評価した。
○:傷はなかった。
△:傷が若干あった。
×:傷が多く存在した。
樹脂シートの表面に1000g荷重にてスチールウール(#0000)を20往復させた。しかる後、樹脂シートの表面を目視にて観察し、樹脂シートの傷の付き具合を確認し、下記基準に基づいて評価した。
○:傷はなかった。
△:傷が若干あった。
×:傷が多く存在した。
(平滑性)
樹脂シートの表面の表面粗さRa及び平均波長Smを表面粗さ計(ミツトヨ社製)を用いて測定した。
樹脂シートの表面の表面粗さRa及び平均波長Smを表面粗さ計(ミツトヨ社製)を用いて測定した。
Claims (16)
- ウイルス感染阻止化合物を含有するウイルス感染阻止剤と、合成樹脂とを含有することを特徴とする樹脂組成物。
- 合成樹脂が硬化性樹脂であることを特徴する請求項1に記載の樹脂組成物。
- 合成樹脂が熱可塑性樹脂であることを特徴する請求項1に記載の樹脂組成物。
- 硬化性樹脂が、活性エネルギー線を照射することによって硬化する活性エネルギー線硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂であることを特徴する請求項2に記載の樹脂組成物。
- 熱可塑性樹脂が、ポリ塩化ビニル系樹脂又はポリオレフィン系樹脂であることを特徴する請求項3に記載の樹脂組成物。
- ウイルス感染阻止化合物が、単量体成分としてスチレンスルホン酸又はスチレンスルホン酸塩を含有する重合体であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の樹脂組成物。
- ウイルス感染阻止化合物が、スチレンスルホン酸塩−スチレン共重合体、スチレンスルホン酸−スチレン共重合体又はスチレンスルホン酸塩−スチレンスルホン酸−スチレン三元共重合体を含有していることを特徴とする請求項6に記載の樹脂組成物。
- 硬化性樹脂が、活性エネルギー線硬化性樹脂であり、活性エネルギー線の照射によって架橋構造を形成する単量体成分を含有していることを特徴とする請求項4に記載の樹脂組成物。
- 硬化性樹脂が更に分子中に重合性不飽和結合を有するオリゴマーを含有していることを特徴とする請求項8に記載の樹脂組成物。
- 合成樹脂が、重量平均分子量が400〜3000で且つ2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する脂肪族ウレタンアクリレート樹脂を含有することを特徴とする請求項2に記載の樹脂組成物。
- 硬化性樹脂が熱硬化性樹脂であり、上記熱硬化性樹脂がフェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂又はポリウレタン樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の樹脂組成物。
- 無機粒子又は合成樹脂粒子を含有していることを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の樹脂組成物。
- 請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の樹脂組成物100重量部と、溶剤10〜1000重量部とを含有することを特徴とする樹脂溶液。
- 基材と、請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の樹脂組成物から形成され且つ上記基材上に積層一体化された樹脂層とを有していることを特徴とする積層体。
- 請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の樹脂組成物からなることを特徴とする樹脂シート。
- 樹脂層はその表面粗さが0.5〜2.5μmで且つ平均波長が0.04mm以下であることを特徴とする請求項14に記載の積層体。
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