JP2018528995A - コーティング組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、A)光硬化性成分と、B)光開始剤と、C)ポリマー含有コーティング剤とを含む組成物であって、前記成分Aが成分Cと物理的に混合されているか、または成分Cのポリマーに化学的に結合されている、当該組成物に関する。本発明はさらに、該組成物の製造方法、および該組成物の適用方法、および該組成物から得られるコーティング被膜に関する。

Description

本発明は、コーティング組成物、該組成物の製造方法および該組成物の使用に関する。特に、本発明は、内装用途および外装用途のための、特に外装用途のためのコーティング組成物に関する。また本発明は、前記組成物の製造方法および前記組成物の使用に関する。
(発明の背景)
コーティング組成物は、様々な基材のために、例えば装飾および/または保護のために広く使用される。多くの用途において、特に外装用途においては、コーティング被膜は、適用の時点から大気からの汚染に曝される。この汚染は、埃や塵から構成されており、それらは雨、空気により運ばれる水滴、気流または人間、動物もしくはその他の対象物との直接的な物理的接触によってコーティング被膜表面に運ばれる。またコーティングされた壁面の微生物が、塵の堆積を加速させることもある。コーティング被膜を、該コーティング被膜の有用な耐用寿命全体にわたって綺麗に、かつ塵、汚れまたはその他の汚染物を伴わないように維持することが望ましい。したがって、コーティング組成物から形成されるコーティング被膜が、優れた耐吸塵性(DPUR;dirt pick-up resistance)、防汚性、不粘着性等を有することが望ましい。
他方で、一般的にコーティングが適用される基材は、例えばひび割れおよび粗面のような欠陥を有することがあり、そのため、該コーティング被膜は、これらの欠陥を覆い隠すブリッジング能力を有する必要がある。さらに、基材が劣化するにつれ時間をかけて、新しい欠陥が生成することがあり、かつ/または既存の欠陥がさらに成長することがあり、その欠陥は、コーティングの柔軟性が十分でないと形成されたコーティング被膜にひび割れを引き起こすことがある。したがって、該コーティングは、基材の欠陥によって引き起こされるか、または劣化により引き起こされるコーティング被膜の欠陥が回避されるような優れた柔軟性を有することが望ましい。
一般的に、耐吸塵性は、基材上に硬質コーティングを必要とするが、一方で基材上のコーティング被膜の欠陥を避けるためには、該コーティング被膜は優れた柔軟性を有することが望ましい。それらは、相反する特性の組み合わせである。
国際公開第2010/105938A1号は、表面改質シリカ粒子をコーティング中に導入することで、被膜の硬度を、改善されたDPURが得られるように改善することを記載している。しかしながら、最終コーティングは、基材のひび割れをブリッジするのに十分な柔軟性を有さない。
中国特許出願公開第1256295号公報は、多段エマルジョンポリマーの分散液を使用することによりDPURおよび柔軟性を均衡させる方法を記載している。該方法では、最終被膜中の硬質ポリマードメインと軟質ポリマードメインの両方を有するように多段乳化重合が使用される。しかしながら、中国特許出願公開第1256295号公報では、DPURは、柔軟性を犠牲にしてある程度でしか得られない。中国特許出願公開第1256295号公報の最終コーティング被膜は、まずまずなDPURおよび柔軟性の性能しか有さず、そのいずれも傑出したものではない。
米国特許第8,993,667号明細書は、エラストマー系壁面コーティング用にDPURを改善するためのレドックス重合を記載している。米国特許第8,993,667号明細書においては、得られるポリマーのガラス転移温度は、良好な柔軟性を得るためには低い。米国特許第8,993,667号明細書においては、DPURは、バルクポリマーが柔軟すぎるので依然として不十分である。
特開2007−224084号公報は、台所および廊下の床板に使用されるコーティング被膜のための光硬化性組成物を記載している。特開2007−224084号公報によれば、該光硬化性組成物は、2個以上のラジカル重合性二重結合を有する光重合性オリゴマーを含有し、その際、該光重合性オリゴマー(a)は、特別に選択された光重合性オリゴマー(a1)および光重合性オリゴマー(a2)を規定の比率で含有するべきである。さらに、特開2007−224084号公報の組成物は、高水準の揮発性有機化合物を含有し、硬化の補助のために追加の紫外線ランプを必要とする。高水準の光開始剤および二官能性/多官能性モノマーの供給量のため、特開2007−224084号公報の組成物から得られる最終被膜は、十分な柔軟性を与えるには硬質すぎる。
したがって、様々な用途のために良好なDPURおよび良好な柔軟性を両者とも同時に有する一方で、該コーティング被膜のためのコーティングの製造が単純でありかつ経費を節約するものであるコーティング被膜が、依然として模索されている。
(概要)
本発明の一つの課題は、良好なDPURおよび良好な柔軟性を両方とも同時に有するコーティング被膜を形成する組成物を提供することである。
一態様においては、本発明は、
A. 光硬化性成分と、
B. 光開始剤と、
C. 成分Aを含まないポリマー含有コーティング剤と
を含む組成物であって、前記成分Aが成分Cと物理的に混合されているか、または成分Cのポリマーに化学的に結合されて、化学的に結合された成分Aを有する変性されたポリマーが形成されている組成物に関する。
本発明のもう一つの課題は、本発明の組成物を製造するための方法であって、
ステップ1: ポリマー含有コーティング剤を形成するステップ、
ステップ2: 光硬化性成分および光開始剤を、前記ポリマー含有コーティング剤中に、ステップ1の間に、または該ポリマー含有コーティング剤が形成された後に導入するステップを含み、
前記光硬化性成分を、前記ポリマー含有コーティング剤と物理的に混合するか、または前記ポリマー含有コーティング剤のポリマーに化学的に結合させる、前記方法を提供することである。
さらに、本発明は、本発明の組成物を適用するための方法であって、本発明の組成物を基材に適用することを含む、方法に関する。
また本発明は、本発明の組成物から形成されるコーティング被膜に関する。
本発明の組成物から形成されるコーティング被膜は、優れた耐吸塵性(DPUR;dirt pick-up resistance)、防汚性、不粘着性等を有する。同時に本発明のコーティング被膜は、優れた柔軟性を有する。
(発明の詳細な説明)
特に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者によって通常理解されるのと同じ意味を有する。
表現「a」、「an」、「the」は、用語の定義に使用される場合に、その用語の複数形と単数形の両方を含む。
本明細書で使用される用語「ポリマー」には、ホモポリマー、すなわち単独の反応性化合物から製造されるポリマーと、コポリマー、すなわち少なくとも2種のポリマーを形成する反応性モノマー化合物の反応によって製造されるポリマーの両方が含まれる。
本発明の第一の態様においては、本発明は、
A. 光硬化性成分と、
B. 光開始剤と、
C. 成分Aを含まないポリマー含有コーティング剤と
を含む組成物に関する。
本発明のもう一つの態様においては、本発明は、
A. 光硬化性成分と、
B. 光開始剤と、
C. 成分Aを含まないポリマー含有コーティング剤と
を含む組成物であって、前記成分Aが成分Cと物理的に混合されているか、または成分Cのポリマーに化学的に結合されて、化学的に結合された成分Aを有する変性されたポリマーが形成されている組成物に関する。
本発明の組成物の成分Aは、光硬化性成分である。前記光硬化性成分には、2個以上のラジカル重合性二重結合を有するモノマー、オリゴマーおよび/またはポリマーが含まれる。コーティング組成物において使用することができるあらゆる光硬化性材料は、本発明の組成物において適用可能であり得る。例えば、成分Aは、光硬化性(メタ)アクリレート、光硬化性(ポリ)ウレタン、光硬化性エポキシポリマー等であってよい。好ましくは、本発明による組成物の成分Aは、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリウレタンアクリレートまたはそれらの混合物のモノマーおよび/またはオリゴマーである。より好ましくは、本発明による組成物の成分Aは、ポリウレタンアクリレートのモノマーおよび/またはオリゴマー、Laromer(登録商標)PE55WIN、Laromer(登録商標)LR8765、Laromer(登録商標)LR 8983、Laromer(登録商標)LR 8889、Laromer(登録商標)LR8949、ならびに1,4−ブタンジオールジアクリレートからなる群から選択されてよく、それらの全ては、BASF SE(ドイツ、ルートヴィヒスハーフェン)から入手可能である。より好ましくは、本発明の組成物の成分Aは、Laromer(登録商標)WA9057またはLaromer(登録商標)LR8949である。
本発明の組成物の好ましい成分Aは、種々の重合反応性を有する不飽和二重結合を含む。成分Aは、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸のアリルエステルおよびビニルエステルの、アリルおよびビニル−ビニルのエーテルまたはチオエーテルの、モノマーおよび/またはオリゴマーおよび/またはポリマー等を含む。より好ましくは、成分Aは、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸のアリルエステルおよびビニルエステルのモノマーおよび/もしくはオリゴマー、アリルおよびビニル−ビニルのエーテルもしくはチオエーテルのモノマーおよび/もしくはオリゴマー、またはそれらの混合物を含む。
本発明の組成物における成分Aの量は、本発明の組成物の固形成分の全質量に対して、0.01質量%〜9.9質量%の範囲内、好ましくは0.05質量%〜8質量%の範囲内、より好ましくは0.1質量%〜6質量%の範囲内、最も好ましくは0.5質量%〜5質量%の範囲内であってよい。
成分Aが成分Cと物理的に混合されている好ましい一実施形態においては、本発明の組成物における成分Aの量は、本発明の組成物の固形成分の全質量に対して、0.1質量%〜9.9質量%の範囲内、好ましくは0.1質量%〜8質量%の範囲内、より好ましくは0.1質量%〜6質量%の範囲内、例えば0.5質量%〜5質量%の範囲内であってよい。
成分Aが成分Cのポリマーに化学的に結合されている好ましい一実施形態においては、本発明の組成物における成分Aの量は、本発明の組成物の固形成分の全質量に対して、0.01質量%〜9.9質量%の範囲内、好ましくは0.05質量%〜8質量%の範囲内、より好ましくは0.1質量%〜6質量%の範囲内、例えば0.5質量%〜5質量%の範囲内であってよい。
本発明の目的のための組成物の成分Bとしては、あらゆる光開始剤を使用することができるが、ただし、該光開始剤は、コーティング組成物中で使用できるものとする。例えば、光開始剤は、制限されるものではないが、ベンゾフェノンもしくはアセトフェノンまたはベンゾフェノン部分構造もしくはアセトフェノン部分構造を有する誘導体、例えば置換されたベンゾフェノン類、例えば4−メチルベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、チオキサントン類、例えばイソプロピルチオキサントン、またはベンゾフェノンもしくはアセトフェノンのオレフィン性不飽和誘導体、例えば(メタ)アクリル基を有する誘導体、例えば(メタ)アクリルオキシエトキシベンゾフェノン、もしくはビニル基を有する誘導体、例えば4−ビニルオキシベンゾフェノン、あるいはこれらの活性成分の混合物、例えば4−メチルベンゾフェノンおよび2,4,6−トリメチルベンゾフェノンから選択され得る。成分Bは、成分Aおよび/またはCの実際の配合の前に、その間に、またはその後に添加することができる。
好ましくは、本発明の組成物の成分Bは、ベンゾフェノン、BASF社製のIRGACURE(登録商標)754、IRGACURE(登録商標)500、およびLamberti SPA Company社製のEsacure(登録商標)TZM、Esacure(登録商標)TZTからなる群から選択され得る。より好ましくは、本発明の組成物の成分Bは、Esacure(登録商標)TZMおよびIRGACURE(登録商標)500からなる群から選択され得る。
本発明の組成物における成分Bの量は、本発明の組成物の固形成分の全質量に対して、0.01質量%〜5質量%の範囲内、好ましくは0.01質量%〜1質量%の範囲内、より好ましくは0.01質量%〜0.5質量%の範囲内、最も好ましくは0.1質量%〜0.5質量%の範囲内であってよい。
本発明の組成物の成分Aおよび成分Bは、質量基準で1〜990の範囲の適切な比率で使用され得る。好ましくは、本発明の組成物においては、成分Aおよび成分Bは、200までの、より好ましくは100までの成分A/成分Bで使用され得る。好ましくは、本発明の組成物においては、成分Aおよび成分Bは、1.6と等しいかまたはそれより大きい、好ましくは2と等しいかまたはそれより大きい、より好ましくは5と等しいかまたはそれより大きい成分A/成分Bで使用され得る。
本発明の組成物の成分Cは、あらゆるポリマー含有コーティング剤(ポリマー含有被覆剤)であってよい。成分C自体は、コーティング被膜の形成のために基材に直接的に使用することができるコーティング組成物である。好ましくは、成分Cは、外装用途のために、例えば建築物の外壁のために直接的に適用することができる。当該技術分野におけるあらゆる慣用のポリマー含有コーティング剤を成分Cとして使用することができる。成分Cは、当業者により慣用の手順に従って製造することができ、または成分Cは、商業的に入手可能であってよい。例えば、成分Cは、BASF社からAcronal(登録商標)290、Acronal(登録商標)7035、Acronal(登録商標)7079の商品名で入手することができる。本発明のその他の実施形態においては、成分Cは、米国特許出願公開第2014/107249号公報または米国特許出願公開第2013/079462号公報に開示される方法によって得ることができる(これらの2つの文献のそれぞれは、参照によりその全体が援用される)。
本発明の組成物の成分Cのポリマーは、コーティング組成物中に含まれるのに適切なあらゆるポリマーであってよい。例えば、該ポリマーは、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリ(メタ)アクリレート等であってよい。当業者は、成分Cの適切なポリマーを容易に選択し、そして通常の技術によってそれを容易に得るものと考えられる。
成分Cのポリマーのガラス転移温度(Tg)は、−20℃から60℃までの範囲内、好ましくは−10℃から50℃までの範囲内、より好ましくは−10℃から40℃までの範囲内、最も好ましくは0℃から30℃までの範囲内である。
成分Cのポリマーは、25000から10000000ダルトンまでの範囲内、好ましくは30000から5000000ダルトンまでの範囲内、より好ましくは100000から2000000ダルトンまでの範囲内、最も好ましくは300000から1000000ダルトンまでの範囲内のMw(重量平均分子量)を有し、かつ4000から1000000ダルトンまでの範囲内、好ましくは5000から500000ダルトンまでの範囲内、より好ましくは10000から200000ダルトンまでの範囲内、最も好ましくは40000から100000ダルトンまでの範囲内のMn(数平均分子量)を有する。
成分Cは、本発明の組成物の残部を構成する。一般的に、成分Cは、添加剤をさらに含んでよい。これらの添加剤は、顔料、例えばKerr−McGee Corporation(米国、オクラホマ州)社製のTiO2のCR828、充填剤、例えばOmya社製のCaCO3のOmyacarb(登録商標)5、被膜形成助剤、例えばEastman Chemical Company社製のTexonal(登録商標)、増粘剤、例えばAshland社製のNatrosol(登録商標)250HBR、および不凍化添加剤、例えばGuoYao Reagent Company社製のプロピレングリコール等であってよい。コーティング組成物のための任意の慣用の添加剤は、成分C中に含まれていてよい。一般的に、これらの添加剤は、それぞれその慣用量で使用される。
本発明の第二の態様においては、本発明は、本発明の組成物を製造するための方法であって、
ステップ1: ポリマー含有コーティング剤を形成するステップ、
ステップ2: 光硬化性成分および光開始剤を、前記ポリマー含有コーティング剤中に、ステップ1の間に、または該ポリマー含有コーティング剤が形成された後に導入するステップを含み、
前記光硬化性成分を、前記ポリマー含有コーティング剤と物理的に混合するか、または前記ポリマー含有コーティング剤のポリマーに化学的に結合させる、前記方法に関する。
本発明の組成物の製造方法のステップ1は、コーティング剤を形成するための任意の慣用の温度および圧力条件下で行うことができる。当業者は、ステップ1のための適切な条件を選択することができる。本発明の一実施形態においては、ステップ1は、ラジカルにより開始される水性乳化重合を介して達成される。この方法は、今までに広く記載されており、したがって当業者に十分に良く知られている[例えば、Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,第8巻,第659頁〜第677頁,John Wiley & Sons,Inc.,1987、D.C.Blackley,Emulsion Polymerisation,第155頁〜第465頁,Applied Science Publishers,Ltd.,Essex,1975、D.C.Blackley,Polymer Latices,第2版,第1巻,第33頁〜第415頁,Chapman & Hall,1997;H.Warson,The Applications of Synthetic Resin Emulsions,第49頁〜第244頁,Ernest Benn,Ltd.,London,1972、J.Piirma,Emulsion Polymerisation,第1頁〜第287頁,Academic Press,1982、F.Hoelscher,Dispersionen synthetischer Hochpolymerer,第1頁〜第160頁,Springer−Verlag,Berlin,1969、および独国特許出願公開第4003422号公報を参照]。ラジカルにより開始される水性乳化重合は、一般的に、エチレン性不飽和モノマーを水性媒体中に、一般に分散助剤、例えば乳化剤および/または保護コロイドを用いて分散させ、そしてそれらを少なくとも1種の水溶性ラジカル重合開始剤によって重合させることによって達成される。しばしば、得られる水性ポリマー分散液において、未反応のエチレン性不飽和モノマーの残留量は、同様に当業者に公知の化学的方法および/または物理的方法[例えば、欧州特許出願公開第771328号公報、独国特許出願公開第19624299号公報、独国特許出願公開第19621027号公報、独国特許出願公開第19741184号公報、独国特許出願公開第19741187号公報、独国特許出願公開第19805122号公報、独国特許出願公開第19828183号公報、独国特許出願公開第19839199号公報、独国特許出願公開第19840586号公報および独国特許出願公開第19847115号公報を参照]によって低減され、ポリマーの固体含量は、希釈もしくは濃縮によって所望のレベルに調整されるか、またはその他の通常の添加剤、例えば殺細菌性添加剤、フォーム改質性添加剤または粘度調節性添加剤が、該水性ポリマー分散液に添加される。
該方法のステップ2に関しては、該ステップは、任意の適切な温度および圧力下で実施してよい。便宜上かつコスト削減のために、本発明の組成物の製造方法は、周囲温度および周囲圧力で、例えば室温および常圧で実施することができる。
本発明の第三の態様においては、本発明は、本発明の組成物を適用するための方法であって、本発明の組成物を基材に適用することを含む、方法に関する。
本発明の組成物は、慣用の適用方法によって、例えば刷毛またはローラーによって、吹き付け塗布、例えば空気噴霧スプレー、空気アシスト式スプレー、エアレススプレー、高容量低圧スプレー、空気アシスト式エアレススプレー、静電スプレー等、スピンコート、カーテンコート等によって適用することができる。
あらゆる適切な基材、例えばポリマー基材、セメント、コンクリート、セラミックス、金属、木材、皮革等を、本発明の組成物の適用のための基材として使用することができるが、ただし、コーティングされた基材は、光、例えば日光にさらされるものとする。
基材に適用された後に、本発明の組成物から形成されたコーティング被膜は、任意の適切な乾燥被膜厚を有してよい。好ましくは、本発明の組成物から形成されるコーティング被膜の乾燥被膜厚は、2000μmまで、好ましくは1000μmまで、例えば500μmまで、より好ましくは300μmまで、特に200μmまでであり、かつ10μm以上、好ましくは50μm以上、より好ましくは100μm以上である。
より好ましくは、内装用途のために、通常は、本発明の組成物から形成されるコーティング被膜の乾燥被膜厚は、50μm〜500μmの範囲内、より好ましくは50μm〜300μmの範囲内、例えば100μm〜300μmの範囲内である。
好ましくは、外装用途のために、通常は、本発明の組成物から形成されるコーティング被膜の乾燥被膜厚は、10μm〜2000μmの範囲内、例えば30μm〜1000μmの範囲内、より好ましくは50μm〜1000μmの範囲内、さらに好ましくは50μm〜500μmの範囲内、例えば50μm〜300μmの範囲内である。
外装用途のための本発明の幾つかの好ましい実施形態においては、前記基材は、木材であり、かつ本発明の組成物から形成されるコーティング被膜の乾燥被膜厚は、30μm〜200μmの範囲内、より好ましくは50μm〜150μmの範囲内、さらに好ましくは50μm〜100μmの範囲内である。
本発明の第四の態様においては、本発明は、本発明の組成物から得られるコーティング被膜に関する。
まとめると、本発明は、以下の実施形態を含む。
実施形態1.
A. 光硬化性成分と、
B. 光開始剤と、
C. 成分Aを含まないポリマー含有コーティング剤と
を含む組成物。
実施形態2.
A. 光硬化性成分と、
B. 光開始剤と、
C. 成分Aを含まないポリマー含有コーティング剤と
を含む組成物であって、前記成分Aが、成分Cと物理的に混合されている組成物。
実施形態3.
A. 光硬化性成分と、
B. 光開始剤と、
C. 成分Aを含まないポリマー含有コーティング剤と
を含む組成物であって、前記成分Aが成分Cのポリマーに化学的に結合されて、化学的に結合された成分Aを有する変性されたポリマーが形成されている組成物。
実施形態4.
成分Aの量は、本発明の組成物の固形成分の全質量に対して、0.01質量%〜9.9質量%の範囲内、好ましくは0.05質量%〜8質量%の範囲内、より好ましくは0.1質量%〜6質量%の範囲内、最も好ましくは0.5質量%〜5質量%の範囲内である、実施形態1〜3のいずれか1つの組成物。
実施形態5.
本発明の組成物における成分Aの量は、本発明の組成物の固形成分の全質量に対して、0.1質量%〜9.9質量%の範囲内、好ましくは0.1質量%〜8質量%の範囲内、より好ましくは0.1質量%〜6質量%の範囲内、例えば0.5質量%〜5質量%の範囲内である、実施形態1〜3のいずれか1つの組成物。
実施形態6.
成分CのポリマーのTgは、−20℃から60℃までの範囲内、好ましくは−10℃から50℃までの範囲内、より好ましくは−10℃から40℃までの範囲内、最も好ましくは0℃から30℃までの範囲内である、実施形態1〜3のいずれか1つの組成物。
実施形態7.
成分Cのポリマーは、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定されて、25000から10000000ダルトンまでの範囲内、好ましくは30000から5000000ダルトンまでの範囲内、より好ましくは100000から2000000ダルトンまでの範囲内、最も好ましくは300000から1000000ダルトンまでの範囲内のMwを有し、かつ4000から1000000ダルトンまでの範囲内、好ましくは5000から500000ダルトンまでの範囲内、より好ましくは10000から200000ダルトンまでの範囲内、最も好ましくは40000から100000ダルトンまでの範囲内のMnを有する、実施形態1〜3のいずれか1つの組成物。
実施形態8.
本発明の組成物中の成分Aの量は、0.1質量%〜9.9質量%の範囲内であってよく、成分CのポリマーのTgは、−10℃〜50℃の範囲内であり、成分Cのポリマーは、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定されて、30000ダルトン〜5000000ダルトンの範囲内のMwを有し、かつ5000ダルトン〜500000ダルトンの範囲内のMnを有する、実施形態1〜3のいずれか1つの組成物。
実施形態9.
本発明の組成物中の成分Aの量は、0.1質量%〜9.9質量%の範囲内であってよく、成分CのポリマーのTgは、−10℃〜40℃の範囲内であり、成分Cのポリマーは、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定されて、100000ダルトン〜2000000ダルトンの範囲内のMwを有し、かつ10000ダルトン〜200000ダルトンの範囲内のMnを有する、実施形態1〜3のいずれか1つの組成物。
実施形態10.
成分Bの量は、本発明の組成物の固形成分の全質量に対して、0.01質量%〜5質量%の範囲内、好ましくは0.01質量%〜1質量%の範囲内、より好ましくは0.01質量%〜0.5質量%の範囲内、最も好ましくは0.1質量%〜0.5質量%の範囲内である、実施形態1〜9のいずれか1つの組成物。
実施形態11.
成分Aおよび成分Bの比の値は、質量基準で1〜990の範囲内であり、好ましくは成分Aおよび成分Bの比の値は、200まで、好ましくは100までであり、かつ成分Aおよび成分Bの比の値は、1.6以上、好ましくは2以上、より好ましくは5以上である、実施形態1〜10のいずれか1つの組成物。
実施形態12.
成分Aは、光硬化性(メタ)アクリレート、光硬化性(ポリ)ウレタンおよび光硬化性エポキシドの、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸のアリルエステルおよびビニルエステルの、アリルおよびビニル−ビニルのエーテルまたはチオエーテルの、モノマー、オリゴマーおよび/またはポリマー等からなる群から選択され、好ましくは、成分Aは、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレートおよび1,4−ブタンジオールジアクリレートのモノマー、オリゴマーおよびポリマーからなる群から選択され、より好ましくは、成分Aは、ポリウレタンアクリレートおよびアリル(メタ)アクリレートのモノマー、オリゴマーおよびポリマーからなる群から選択される、実施形態1〜11のいずれか1つの組成物。
実施形態13.
成分Bは、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンゾフェノン部分構造もしくはアセトフェノン部分構造を有する誘導体、例えば置換されたベンゾフェノン類、例えば4−メチルベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、チオキサントン類、例えばイソプロピルチオキサントン、ベンゾフェノンもしくはアセトフェノンのオレフィン性不飽和誘導体、例えば(メタ)アクリル基を有する誘導体、例えば(メタ)アクリルオキシエトキシベンゾフェノン、またはビニル基を有する誘導体、例えば4−ビニルオキシベンゾフェノン、あるいはこれらの活性成分の混合物、例えば4−メチルベンゾフェノンおよび2,4,6−トリメチルベンゾフェノンから選択される、実施形態1〜12のいずれか1つの組成物。
実施形態14.
実施形態1〜13のいずれか1つの組成物を製造するための方法であって、
ステップ1: ポリマー含有コーティング剤を形成するステップ、
ステップ2: 光硬化性成分および光開始剤を、前記ポリマー含有コーティング剤中に、ステップ1の間に、または該ポリマー含有コーティング剤が形成された後に導入するステップ
を含み、前記光硬化性成分を、前記ポリマー含有コーティング剤と物理的に混合するか、または前記ポリマー含有コーティング剤のポリマーに化学的に結合させる、前記方法。
実施形態15.
実施形態1〜13のいずれか1つの組成物の適用方法であって、実施形態1〜13のいずれか1つの組成物を基材に適用することを含む、方法。
実施形態16.
実施形態1〜13のいずれか1つの組成物から得られるコーティング被膜。
実施形態17.
コーティング被膜の乾燥被膜厚は、1000μmまで、好ましくは500μmまで、より好ましくは300μmまで、特に200μmまでであり、かつ10μm以上、好ましくは50μm以上、より好ましくは100μm以上である、実施形態16のコーティング被膜。
実施形態18.
内装用途のために、コーティング被膜の乾燥被膜厚は、50μm〜500μmの範囲内、より好ましくは50μm〜300μmの範囲内、例えば100μm〜300μmの範囲内である、実施形態16のコーティング被膜。
実施形態19.
外装用途のために、コーティング被膜の乾燥被膜厚は、30μm〜1000μmの範囲内、より好ましくは50μm〜1000μmの範囲内、さらに好ましくは50μm〜500μmの範囲内、例えば50μm〜300μmの範囲内である、実施形態16のコーティング被膜。
実施形態20.
木材基材のためには、コーティング被膜の乾燥被膜厚は、30μm〜200μmの範囲内、より好ましくは50μm〜150μmの範囲内、さらに好ましくは50μm〜100μmの範囲内である、実施形態19のコーティング被膜。
本発明を、以下に具体的な実施例を参照してさらに説明することとするが、それらの実施例は、例示および説明を目的とするものであって、制限を目的とするものではない。
それぞれの部およびパーセントが使用される場合に、特段他の定義がなされない限り、質量基準で定められる。
使用した材料:
Figure 2018528995
実施例1
4Lの反応器を、10分間にわたり窒素を導通させることによって不活性化し、次いで600gの脱塩水を装入し、33nmの粒度を有するポリスチレンの33%シードラテックス25gを装入した。次いで、前記装入物を収容する反応器を、合成のために撹拌しながら85℃に加熱した。次いで、5gの7%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液を85℃で添加した。その添加後に、450gの脱塩水、28gの脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩、705gのメチルメタクリレート、527gのn−ブチルアクリレート、23gのメタクリル酸および13gのEsacure(登録商標)TZMを混合することにより得られたエマルジョン供給物を、該反応器中に210分間かけて供給した。エマルジョンの供給と並行して、95gの7質量%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液の開始剤供給物を、該反応器に240分間かけて供給した。開始剤供給物の添加が完了した後に、得られた反応混合物を、75℃に冷却した。次いで、該反応混合物に、水酸化ナトリウムの8%水溶液45gを5分間かけて添加した。その後に、t−ブチルヒドロペルオキシド溶液の10%水溶液26gおよび亜硫酸ナトリウムの13%溶液36gを60分間かけて添加して、それに引き続き260gのLaromer(登録商標)LR 8765を添加した。その供給が完了した後に、該反応混合物を室温に冷却した。ラテックスが得られた。得られたポリマーのガラス転移温度は、31℃であった。分子量は、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定した。Mwは、約373000ダルトンであり、Mnは、約86000ダルトンであった。
310gの得られたラテックスと、270gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
得られた組成物において、Laromer(登録商標)LR 8765の含量は、約5.01%であり、Esacure(登録商標)TZMの含量は、約0.25%である。
比較例1
4Lの反応器を、10分間にわたり窒素を導通させることによって不活性化し、次いで600gの脱塩水を装入し、33nmの粒度を有するポリスチレンの33%シードラテックス25gを装入した。前記装入物を収容する反応器を、合成のために撹拌しながら85℃に加熱した。次いで、5gの7%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液を85℃で添加した。その添加後に、450gの脱塩水、28gの脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩、705gのメチルメタクリレート、527gのn−ブチルアクリレート、23gのメタクリル酸を混合することにより得られたエマルジョン供給物を、該反応器中に210分間かけて供給した。エマルジョンの供給と並行して、95gの7質量%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液の開始剤供給物を、該反応器に240分間かけて供給した。開始剤供給物の添加が完了した後に、得られた反応混合物を、75℃に冷却した。次いで、該反応混合物に、水酸化ナトリウムの8%水溶液45gを5分間かけて添加した。その後に、t−ブチルヒドロペルオキシド溶液の10%水溶液26gおよび亜硫酸ナトリウムの13%溶液36gを60分間かけて添加し、次いで該反応混合物を室温に冷却した。ラテックスが得られた。
310gの得られたラテックスと、270gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
得られた組成物においては、光硬化性成分も光開始剤も含まれていなかった。
実施例2
4Lの反応器を、10分間にわたり窒素を導通させることによって不活性化し、次いで600gの脱塩水を装入し、33nmの粒度を有するポリスチレンの33%シードラテックス25gを装入した。前記装入物を収容する反応器を、合成のために撹拌しながら85℃に加熱した。次いで、5gの7%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液を85℃で添加した。その添加後に、450gの脱塩水、28gの脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩、625gのメチルメタクリレート、607gの2−エチルヘキシルアクリレート、23gのメタクリル酸および13gのIRGACURE(登録商標)500を混合することにより得られたエマルジョン供給物を、該反応器中に210分間かけて供給した。エマルジョンの供給と並行して、95gの7質量%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液の開始剤供給物を、該反応器に240分間かけて供給した。開始剤供給物の添加が完了した後に、得られた反応混合物を、75℃に冷却した。次いで、該反応混合物に、水酸化ナトリウムの8%水溶液45gを5分間かけて添加した。その後に、t−ブチルヒドロペルオキシド溶液の10%水溶液26gおよび亜硫酸ナトリウムの13%溶液36gを60分間かけて添加して、それに引き続き260gのLaromer(登録商標)LR 8765を添加した。その供給が完了した後に、該反応混合物を室温に冷却した。ラテックスが得られた。得られたポリマーのガラス転移温度は、4℃であった。分子量は、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定した。Mwは、約467000ダルトンであり、Mnは、約91000ダルトンであった。
310gの得られたラテックスと、270gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
得られた組成物において、Laromer(登録商標)LR 8765の含量は、約5.01%であり、IRGACURE(登録商標)500の含量は、約0.25%である。
比較例2
4Lの反応器を、10分間にわたり窒素を導通させることによって不活性化し、次いで600gの脱塩水を装入し、33nmの粒度を有するポリスチレンの33%シードラテックス25gを装入した。前記装入物を収容する反応器を、合成のために撹拌しながら85℃に加熱した。次いで、5gの7%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液を85℃で添加した。その添加後に、450gの脱塩水、28gの脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩、625gのメチルメタクリレート、607gの2−エチルヘキシルアクリレート、23gのメタクリル酸を混合することにより得られたエマルジョン供給物を、該反応器中に210分間かけて供給した。エマルジョンの供給と並行して、95gの7質量%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液の開始剤供給物を、該反応器に240分間かけて供給した。開始剤供給物の添加が完了した後に、得られた反応混合物を、75℃に冷却した。次いで、該反応混合物に、水酸化ナトリウムの8%水溶液45gを5分間かけて添加した。その後に、t−ブチルヒドロペルオキシド溶液の10%水溶液26gおよび亜硫酸ナトリウムの13%溶液36gを60分間かけて添加し、次いで該反応混合物を室温に冷却した。ラテックスが得られた。
310gの得られたラテックスと、270gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
得られた組成物においては、光硬化性成分も光開始剤も含まれていなかった。
実施例3
4Lの反応器を、10分間にわたり窒素を導通させることによって不活性化し、次いで1000gの脱塩水を装入し、33nmの粒度を有するポリスチレンの33%シードラテックス25gを装入した。前記装入物を収容する反応器を、合成のために撹拌しながら85℃に加熱した。次いで、5gの7%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液を85℃で添加した。その添加後に、450gの脱塩水、28gの脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩、1000gのアリルメタクリレート、25gのn−ドデシルメルカプタンを混合することにより得られたエマルジョン供給物を、該反応器中に180分間かけて供給した。エマルジョンの供給と並行して、95gの7質量%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液の開始剤供給物を、該反応器に210分間かけて供給した。開始剤供給物の添加が完了した後に、得られた反応混合物を、75℃に冷却した。次いで、該反応混合物に、水酸化ナトリウムの8%水溶液25gを5分間かけて添加した。その後に、t−ブチルヒドロペルオキシド溶液の10%水溶液26gおよび亜硫酸ナトリウムの13%溶液36gを60分間かけて添加した。その供給が完了した後に、該反応混合物を室温に冷却した。さらに使用するためのラテックスが得られた。得られたラテックス中のポリマーのガラス転移温度は、19℃であった。分子量は、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定した。Mwは、約98000ダルトンであり、Mnは、約4000ダルトンであった。
この実施例において、アリルメタクリレートは、前記ラテックス中に形成されたポリマーに化学的に結合された。FT−IR分析により、得られたラテックスにおいて、約70質量%のアリル基が残留しており、それが活性な光硬化性成分であることが示された。
実施例4
4Lの反応器を、10分間にわたり窒素を導通させることによって不活性化し、次いで600gの脱塩水を装入し、33nmの粒度を有するポリスチレンの33%シードラテックス25gを装入した。前記装入物を収容する反応器を、合成のために撹拌しながら85℃に加熱した。次いで、5gの7%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液を85℃で添加した。その添加後に、450gの脱塩水、28gの脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩、594gのメチルメタクリレート、577gの2−エチルヘキシルアクリレート、23gのメタクリル酸および13gのIRGACURE(登録商標)500を混合することにより得られたエマルジョン供給物を、該反応器中に210分間かけて供給した。エマルジョンの供給と並行して、95gの7質量%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液の開始剤供給物を、該反応器に240分間かけて供給した。エマルジョン供給物を190分間かけて供給したら、62gのアリルメタクリレートを、エマルジョン供給物の残りへと供給し、供給を継続した。開始剤の供給が完了した後に、反応混合物を、75℃に冷却した。次いで、該反応混合物に、水酸化ナトリウムの8%水溶液45gを5分間かけて添加した。その後に、t−ブチルヒドロペルオキシド溶液の10%水溶液26gおよび亜硫酸ナトリウムの13%溶液36gを60分間かけて添加した。その供給が完了した後に、該反応混合物を室温に冷却した。ラテックスが得られた。得られたポリマーのガラス転移温度は、11℃であった。分子量は、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定した。Mwは、約1453000ダルトンであり、Mnは、108000ダルトンであった。
得られたラテックスを実施例1に記載されるのと同様に配合する。
この実施例においては、アリルメタクリレートは、前記ラテックスの製造の間に添加した。FT−IR分析により、得られたラテックスにおいて、約70質量%のアリル基が残留しており、それが活性な光硬化性成分であることが示された。得られた組成物において、アリルメタクリレートの含量は、約1.35%であり、IRGACURE(登録商標)500の含量は、約0.28%である。
比較例3
4Lの反応器を、10分間にわたり窒素を導通させることによって不活性化し、次いで600gの脱塩水を装入し、33nmの粒度を有するポリスチレンの33%シードラテックス25gを装入した。前記装入物を収容する反応器を、合成のために撹拌しながら85℃に加熱した。次いで、5gの7%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液を85℃で添加した。その添加後に、450gの脱塩水、28gの脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩、625gのメチルメタクリレート、607gの2−エチルヘキシルアクリレート、23gのメタクリル酸および13gのIRGACURE(登録商標)500を混合することにより得られたエマルジョン供給物を、該反応器中に210分間かけて供給した。エマルジョンの供給と並行して、95gの7質量%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液の開始剤供給物を、該反応器に240分間かけて供給した。開始剤供給物の添加が完了した後に、得られた反応混合物を、75℃に冷却した。次いで、該反応混合物に、水酸化ナトリウムの8%水溶液45gを5分間かけて添加した。その後に、t−ブチルヒドロペルオキシド溶液の10%水溶液26gおよび亜硫酸ナトリウムの13%溶液36gを60分間かけて添加した。その供給が完了した後に、該反応混合物を室温に冷却した。 ラテックスが得られた。
得られたラテックスを実施例1に記載されるのと同様に配合する。
得られた組成物においては、光硬化性成分は含まれていなかった。
実施例5
280gのBASF社により市販される分散液Acronal(登録商標)290(ラテックスA)と、1.4gのEsacure(登録商標)TZT、29gのLaromer(登録商標)WA9057、270gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。ラテックスA中のポリマーのガラス転移温度は、20℃であった。分子量は、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定した。Mwは、約512000ダルトンであり、Mnは、約77000ダルトンであった。
得られた組成物において、Laromer(登録商標)WA9057の含量は、約5.30%であり、Esacure(登録商標)TZTの含量は、約0.26%である。
比較例4
309gのラテックスAと、1.4gのEsacure(登録商標)TZT、270gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
得られた組成物においては、光硬化性成分は含まれていなかった。
実施例6
303gのラテックスAと、0.6gのIRGACURE(登録商標)754、6.4gのLaromer(登録商標)LR 8983、270gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
得られた組成物において、Laromer(登録商標)LR 8983の含量は、約1.16%であり、IRGACURE(登録商標)754の含量は、約0.11%である。
比較例5
280gのラテックスAと、29gのLaromer(登録商標)WA9057、270gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
得られた組成物においては、光開始剤は含まれていなかった。
実施例7
280gのラテックスAと、0.3gのベンゾフェノン、29gのLaromer(登録商標)LR 8949、270gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
得られた組成物において、Laromer(登録商標)LR 8949の含量は、約5.15%であり、ベンゾフェノンの含量は、約0.05%である。
実施例8
284gのBASF社により市販される分散液Acronal(登録商標)7079(ラテックスB)と、1gのEsacure(登録商標)TZM、25gのLaromer(登録商標)PE55 WIN、270gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。ラテックスB中のポリマーのガラス転移温度は、10℃であった。分子量は、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定した。Mwは、約917000ダルトンであり、Mnは、約190000ダルトンであった。
得られた組成物において、Laromer(登録商標)PE55 WINの含量は、約4.49%であり、Esacure(登録商標)TZMの含量は、約0.18%である。
実施例9
408gのラテックスBと、1.3gのIRGACURE(登録商標)500、35.7gのLaromer(登録商標)LR 8889、185gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、196gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、139gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約34%である。
得られた組成物において、Laromer(登録商標)LR 8889の含量は、約6.15%であり、IRGACURE(登録商標)500の含量は、約0.22%である。
比較例6
445gのラテックスBと、185gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、196gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、139gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約34%である。
得られた組成物においては、光硬化性成分も光開始剤も含まれていなかった。
実施例10
427gのラテックスBと、1gのEsacure(登録商標)TZT、17gのLaromer(登録商標)HDDA、185gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、196gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、139gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約34%である。
得られた組成物において、Laromer(登録商標)HDDAの含量は、約2.98%であり、Esacure(登録商標)TZTの含量は、約0.18%である。
実施例11
400gのBASF社により市販される分散液Acronal(登録商標)7035(ラテックスC)と、1gのIRGACURE(登録商標)754、44gのLaromer(登録商標)WA9057、185gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、196gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、139gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約34%である。ラテックスC中のポリマーのガラス転移温度は、23℃であった。分子量は、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定した。Mwは、約394000ダルトンであり、Mnは、約62000ダルトンであった。
得られた組成物において、Laromer(登録商標)WA9057の含量は、約7.93%であり、IRGACURE(登録商標)754の含量は、約0.18%である。
比較例7
445gのラテックスCと、185gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、196gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、139gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約34%である。
得られた組成物においては、光硬化性成分も光開始剤も含まれていなかった。
実施例12
400gのラテックスCと、1gのベンゾフェノン、44gの実施例3から得られた分散液、185gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、196gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、139gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約35%である。
得られた組成物において、アリルメタクリレートの含量は、約2.89%であり、ベンゾフェノンの含量は、約0.18%である。
比較例8
444gのラテックスCと、1gのベンゾフェノン、185gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、196gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、139gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約34%である。
得られた組成物においては、光硬化性成分は含まれていなかった。
実施例13
408gのラテックスAと、1.3gのベンゾフェノン、36gの実施例3から得られた分散液、185gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、196gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、139gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約35%である。
得られた組成物において、アリルメタクリレートの含量は、約2.32%であり、ベンゾフェノンの含量は、約0.23%である。
比較例9
400gのラテックスCと、45gの実施例3から得られた分散液、185gの脱塩水、5gの分散剤DISPEX(登録商標)AA4140(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、196gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、139gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合することで、組成物を形成する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約35%である。
得られた組成物においては、光硬化性成分は含まれていなかった。
比較例10
4Lの反応器を、10分間にわたり窒素を導通させることによって不活性化し、次いで600gの脱塩水を装入し、33nmの粒度を有するポリスチレンの33%シードラテックス25gを装入した。前記装入物を収容する反応器を85℃に加熱し、合成が完了するまでの時間の間撹拌した。5gの7%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液を85℃で添加した。その添加後に、450gの脱塩水、28gの脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩、705gのメチルメタクリレート、527gのn−ブチルアクリレート、23gのメタクリル酸および13gのEsacure(登録商標)TZMによって混合されたエマルジョンの供給を開始し、210分間かけて供給した。エマルジョンの供給と並行して、95gの7質量%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液の供給を開始し、それは該反応器に240分間で供給した。開始剤の供給が完了した後に、反応混合物を、75℃に冷却した。次いで、該反応混合物に、水酸化ナトリウムの8%水溶液45gを5分間かけて添加した。その後に、t−ブチルヒドロペルオキシド溶液の10%水溶液26gおよび亜硫酸ナトリウムの13%溶液36gを60分間かけて添加して、それに引き続き870gのLaromer(登録商標)8765を添加した。その供給が完了した後に、該反応混合物を室温に冷却した。
310gの得られたラテックスと、270gの脱塩水、5gの分散剤N40(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
比較例11
408gのラテックスBと、35gのIRGACURE(登録商標)500、35.7gのLaromer(登録商標)LR 8889、185gの脱塩水、5gの分散剤N40(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、196gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、139gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約34%である。
比較例12
4Lの反応器を、10分間にわたり窒素を導通させることによって不活性化し、次いで600gの脱塩水を装入し、33nmの粒度を有するポリスチレンの33%シードラテックス25gを装入した。前記装入物を収容する反応器を85℃に加熱し、合成が完了するまでの時間の間撹拌した。5gの7%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液を85℃で添加した。その添加後に、450gの脱塩水、28gの脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩、998gのメチルメタクリレート、304gのn−ブチルアクリレート、23gのメタクリル酸および13gのEsacure(登録商標)TZMによって混合されたエマルジョンの供給を開始し、210分間かけて供給した。エマルジョンの供給と並行して、95gの7質量%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液の供給を開始し、それは該反応器に240分間で供給した。開始剤の供給が完了した後に、反応混合物を、75℃に冷却した。次いで、該反応混合物に、水酸化ナトリウムの8%水溶液45gを5分間かけて添加した。その後に、t−ブチルヒドロペルオキシド溶液の10%水溶液26gおよび亜硫酸ナトリウムの13%溶液36gを60分間かけて添加して、それに引き続き260gのLaromer(登録商標)8765を添加した。その供給が完了した後に、該反応混合物を室温に冷却した。得られたポリマーのガラス転移温度は、59℃であった。
310gの得られたラテックスと、270gの脱塩水、5gの分散剤N40(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
比較例13
4Lの反応器を、10分間にわたり窒素を導通させることによって不活性化し、次いで600gの脱塩水を装入し、33nmの粒度を有するポリスチレンの33%シードラテックス25gを装入した。前記装入物を収容する反応器を85℃に加熱し、合成が完了するまでの時間の間撹拌した。5gの7%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液を85℃で添加した。その添加後に、450gの脱塩水、28gの脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩、247gのメチルメタクリレート、1055gのn−ブチルアクリレート、23gのメタクリル酸および13gのEsacure(登録商標)TZMによって混合されたエマルジョンの供給を開始し、210分間かけて供給した。エマルジョンの供給と並行して、95gの7質量%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液の供給を開始し、それは該反応器に240分間で供給した。開始剤の供給が完了した後に、反応混合物を、75℃に冷却した。次いで、該反応混合物に、水酸化ナトリウムの8%水溶液45gを5分間かけて添加した。その後に、t−ブチルヒドロペルオキシド溶液の10%水溶液26gおよび亜硫酸ナトリウムの13%溶液36gを60分間かけて添加して、それに引き続き260gのLaromer(登録商標)8765を添加した。その供給が完了した後に、該反応混合物を室温に冷却した。得られたポリマーのガラス転移温度は、−23℃であった。
310gの得られたラテックスと、270gの脱塩水、5gの分散剤N40(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
比較例14
4Lの反応器を、10分間にわたり窒素を導通させることによって不活性化し、次いで600gの脱塩水を装入し、33nmの粒度を有するポリスチレンの33%シードラテックス25gを装入した。前記装入物を収容する反応器を85℃に加熱し、合成が完了するまでの時間の間撹拌した。5gの7%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液を85℃で添加した。その添加後に、450gの脱塩水、28gの脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩、705gのメチルメタクリレート、527gのn−ブチルアクリレート、23gのメタクリル酸、52gのn−ドデシルメルカプタンおよび13gのEsacure(登録商標)TZMによって混合されたエマルジョンの供給を開始し、210分間かけて供給した。エマルジョンの供給と並行して、95gの7質量%ペルオキソ硫酸ナトリウム水溶液の供給を開始し、それは該反応器に240分間で供給した。開始剤の供給が完了した後に、反応混合物を、75℃に冷却した。次いで、該反応混合物に、水酸化ナトリウムの8%水溶液45gを5分間かけて添加した。その後に、t−ブチルヒドロペルオキシド溶液の10%水溶液26gおよび亜硫酸ナトリウムの13%溶液36gを60分間かけて添加して、それに引き続き260gのLaromer(登録商標)8765を添加した。その供給が完了した後に、該反応混合物を室温に冷却した。得られたポリマーのISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって試験された分子量は、Mwが25421ダルトンであり、かつMnが4789ダルトンである。
310gの得られたラテックスと、270gの脱塩水、5gの分散剤N40(BASF社製)、1gの消泡剤DC065(Dow Corning社製)、220gのTiO2のCR828(Kerr−McGee社製)、165gのCaCO3のOmyacarb(登録商標)5(Omya社製)、16gのTexonal(登録商標)(Eastman社製)、3gのNatrosol(登録商標)250HBR(Ashland社製)および10gのプロピレングリコール(GuoYao Reagent Company社製)とを配合する。得られた組成物中の全無機含分の容量濃度は、約45%である。
コーティング被膜の製造および試験法
前記実施例および比較例からの全ての組成物試料を、機械的試験およびBASF Advanced Chemicals Company社(上海拠点)における屋外曝露についてのSS500:2002に記載される方法に従ってキャスティングおよび硬化させる。機械的試験は、50mm/分の引出速度でダイCを用いてASTM D412に従うものである。
Lab DPUR試験のためには、被膜の製造、灰分の明細および灰分の適用は、JGT 172−2014、GB/T 9754、GB/T 9761およびGB/T 11186.2に従う。
Tgは、示差走査熱量測定によって測定される(TA DSC Q100、Waters TA、−80℃から120℃まで、第二の昇温曲線の「中点温度」、昇温速度10℃/分)。
Figure 2018528995
表に示されるデータによれば、本発明による実施例によって得られる破断点伸び値は、約100%またはそれより高く、それは、本発明による組成物から得られるコーティング被膜の柔軟性が十分であることを意味する。
Lab DPURに関しては、本発明による実施例によって得られる最も高いLab DPURΔE値は、7.34(実施例6)であり、それは、比較例2〜9よりもさらに低い。Lab DPURΔE値が低ければ低いほど、耐吸塵性がより優れていることを意味する。
3ヶ月間の屋外曝露に関しては、本発明による実施例によって得られる最も高い値は、9.78(実施例6)であり、それは、比較例2〜9よりもさらに低い。3ヶ月間の屋外曝露のΔE値が低ければ低いほど、耐吸塵性はより優れている。
比較例1は、6.04という低いDPUR値が得られるけれども、比較例1で得られる被膜は、16%の破断点伸びを有し、それは適用するには低すぎる。
表中に規定されたデータによれば、本発明の組成物から得られるコーティング被膜は、優れた柔軟性と耐吸塵性の両方を達成することを理解することができる。
上記の参照された刊行物のそれぞれは、参照により本明細書で援用される。
実施例中を除いて、または特に明示的に指摘されない限りは、本明細書における材料の量、反応条件等を特定する全ての数値的量は、「約」という語句によって変更が加えられるものと理解されるべきである。
本明細書で示される上限量および下限量、範囲ならびに比の境界は、独立して組み合わされるものと理解されるべきである。同様に、本発明のそれぞれの要素についての範囲および量は、その他の要素のいずれかについての範囲または量と一緒に使用することができる。
本発明の範囲は、具体的な実施例および本明細書に記載される実施例によって制限されるものではない。それどころか、本明細書中に記載されるものに加えて、当業者には本発明の様々な変更は前記詳細な説明から明らかになるであろう。そのような変更は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるものと解釈される。

Claims (20)

  1. A. 光硬化性成分と、
    B. 光開始剤と、
    C. 成分Aを含まないポリマー含有コーティング剤と
    を含む組成物。
  2. A. 光硬化性成分と、
    B. 光開始剤と、
    C. 成分Aを含まないポリマー含有コーティング剤と
    を含む組成物であって、前記成分Aは、成分Cと物理的に混合されている組成物。
  3. A. 光硬化性成分と、
    B. 光開始剤と、
    C. 成分Aを含まないポリマー含有コーティング剤と
    を含む組成物であって、前記成分Aが成分Cのポリマーに化学的に結合されて、化学的に結合された成分Aを有する変性されたポリマーが形成されている組成物。
  4. 成分Aの量は、前記組成物の固形成分の全質量に対して、0.01質量%〜9.9質量%の範囲内、好ましくは0.05質量%〜8質量%の範囲内、より好ましくは0.1質量%〜6質量%の範囲内、最も好ましくは0.5質量%〜5質量%の範囲内である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の組成物。
  5. 前記組成物中の成分Aの量は、前記組成物の固形成分の全質量に対して、0.1質量%〜9.9質量%の範囲内、好ましくは0.1質量%〜8質量%の範囲内、より好ましくは0.1質量%〜6質量%の範囲内、例えば0.5質量%〜5質量%の範囲内であってよい、請求項1から3までのいずれか1項に記載の組成物。
  6. 成分CのポリマーのTgは、−20℃から60℃までの範囲内、好ましくは−10℃から50℃までの範囲内、より好ましくは−10℃から40℃までの範囲内、最も好ましくは0℃から30℃までの範囲内である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の組成物。
  7. 成分Cのポリマーは、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定されて、25000から10000000ダルトンまでの範囲内、好ましくは30000から5000000ダルトンまでの範囲内、より好ましくは100000から2000000ダルトンまでの範囲内、最も好ましくは300000から1000000ダルトンまでの範囲内のMwを有し、かつ4000から1000000ダルトンまでの範囲内、好ましくは5000から500000ダルトンまでの範囲内、より好ましくは10000から200000ダルトンまでの範囲内、最も好ましくは40000から100000ダルトンまでの範囲内のMnを有する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の組成物。
  8. 前記組成物中の成分Aの量は、0.1質量%〜9.9質量%の範囲内であってよく、成分CのポリマーのTgは、−10℃〜50℃の範囲内であり、成分Cのポリマーは、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定されて、30000ダルトン〜5000000ダルトンの範囲内のMwを有し、かつ5000ダルトン〜500000ダルトンの範囲内のMnを有する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の組成物。
  9. 前記組成物中の成分Aの量は、0.1質量%〜9.9質量%の範囲内であってよく、成分CのポリマーのTgは、−10℃〜40℃の範囲内であり、成分Cのポリマーは、ISO 13885−1によるゲル浸透クロマトグラフィーによって測定されて、100000ダルトン〜2000000ダルトンの範囲内のMwを有し、かつ10000ダルトン〜200000ダルトンの範囲内のMnを有する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の組成物。
  10. 成分Bの量は、前記組成物の固形成分の全質量に対して、0.01質量%〜5質量%の範囲内、好ましくは0.01質量%〜1質量%の範囲内、より好ましくは0.01質量%〜0.5質量%の範囲内、最も好ましくは0.1質量%〜0.5質量%の範囲内である、請求項1から9までのいずれか1項に記載の組成物。
  11. 成分Aおよび成分Bの比の値は、質量基準で1〜990の範囲内であり、好ましくは成分Aおよび成分Bの比の値は、200まで、好ましくは100までであり、かつ成分Aおよび成分Bの比の値は、1.6以上、好ましくは2以上、より好ましくは5以上である、請求項1から10までのいずれか1項に記載の組成物。
  12. 成分Aは、光硬化性(メタ)アクリレート、光硬化性(ポリ)ウレタンおよび光硬化性エポキシドの、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸およびイタコン酸のアリルエステルおよびビニルエステルの、アリルおよびビニル−ビニルのエーテルまたはチオエーテルの、モノマー、オリゴマーおよび/またはポリマー等からなる群から選択され;好ましくは、成分Aは、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリウレタンアクリレートおよび1,4−ブタンジオールジアクリレートのモノマー、オリゴマーおよびポリマーからなる群から選択され、より好ましくは、成分Aは、ポリウレタンアクリレートおよびアリル(メタ)アクリレートのモノマー、オリゴマーおよびポリマーからなる群から選択される、請求項1から11までのいずれか1項に記載の組成物。
  13. 成分Bは、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンゾフェノン部分構造もしくはアセトフェノン部分構造を有する誘導体、例えば置換されたベンゾフェノン、例えば4−メチルベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、チオキサントン、例えばイソプロピルチオキサントン、ベンゾフェノンもしくはアセトフェノンのオレフィン性不飽和誘導体、例えば(メタ)アクリル基を有する誘導体、例えば(メタ)アクリルオキシエトキシベンゾフェノン、またはビニル基を有する誘導体、例えば4−ビニルオキシベンゾフェノン、あるいはこれらの活性成分の混合物、例えば4−メチルベンゾフェノンおよび2,4,6−トリメチルベンゾフェノンから選択される、請求項1から12までのいずれか1項に記載の組成物。
  14. 請求項1から13までのいずれか1項に記載の組成物を製造するための方法であって、
    ステップ1: ポリマー含有コーティング剤を形成するステップ、
    ステップ2: 光硬化性成分および光開始剤を、前記ポリマー含有コーティング剤中に、ステップ1の間に、または該ポリマー含有コーティング剤が形成された後に導入するステップを含み、
    前記光硬化性成分を、前記ポリマー含有コーティング剤と物理的に混合するか、または前記ポリマー含有コーティング剤のポリマーに化学的に結合させる、前記方法。
  15. 請求項1から13までのいずれか1項に記載の組成物の適用方法であって、請求項1から13までのいずれか1項に記載の組成物を基材に適用することを含む、方法。
  16. 請求項1から13までのいずれか1項に記載の組成物から得られるコーティング被膜。
  17. コーティング被膜の乾燥被膜厚は、1000μmまで、好ましくは500μmまで、より好ましくは300μmまで、特に200μmまでであり、かつ10μm以上、好ましくは50μm以上、より好ましくは100μm以上である、請求項16に記載のコーティング被膜。
  18. 内装用途のために、コーティング被膜の乾燥被膜厚は、50μm〜500μmの範囲内、より好ましくは50μm〜300μmの範囲内、例えば100μm〜300μmの範囲内である、請求項16に記載のコーティング被膜。
  19. 外装用途のために、コーティング被膜の乾燥被膜厚は、30μm〜1000μmの範囲内、より好ましくは50μm〜1000μmの範囲内、さらに好ましくは50μm〜500μmの範囲内、例えば50μm〜300μmの範囲内である、請求項16に記載のコーティング被膜。
  20. 木材基材のためには、コーティング被膜の乾燥被膜厚は、30μm〜200μmの範囲内、より好ましくは50μm〜150μmの範囲内、さらに好ましくは50μm〜100μmの範囲内である、請求項19に記載のコーティング被膜。
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