JP2013193873A - シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】第1の方向と第2の方向とに選択的に回転する駆動手段を備えるシート搬送装置において、駆動手段が回転方向を変更するために停止しなければならないときを除いた回転期間中において、画像読取部を含む外部装置からの搬送停止の指示によってその回転を停止する機会の頻度を抑制する。
【解決手段】引き出し搬送ローラ114は、機構によりモータの回転方向に関わらず一定方向に回転する。用紙が搬送されて排出ローラ125の位置に達すると、制御部はモータの回転方向を正転方向から逆転方向に変更させる。これにより、用紙が連係搬送路131経由で搬送される。用紙が引き出し搬送ローラ114の位置に達すると、制御部は、モータの回転を一度停止させる。モータの停止期間中に、制御部は画像形成装置に対して用紙の搬送を開始してよいかの問い合わせを行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、従来2個使用していた駆動源を1個で構成することで、小型化を図るとともにコストの削減を図る原稿読取装置が記載されている。
特許第3546822号公報
本発明の目的とするところは、第1の方向と第2の方向とに選択的に回転する駆動手段を備えるシート搬送装置において、駆動手段が回転方向を変更するために停止しなければならないときを除いた回転期間中において、画像読取部を含む外部装置からの搬送停止の指示によってその回転を停止する機会の頻度を抑制することにある。
請求項1に記載のシート搬送装置は、シートが供給される供給位置から当該シートの画像が画像読取部によって読取られる読取位置を経由して当該シートが排出される排出位置へと至るシートの第1搬送路と、前記第1搬送路における第1の位置から、前記第1搬送路において当該第1の位置よりも前記シートの搬送方向上流側にある第2の位置へと至るシートの第2搬送路と、第1の方向と第2の方向とに選択的に回転して駆動力を発生する駆動手段と、前記第2の位置で、前記駆動手段が発生させた駆動力によって回転し、前記シートを搬送する第1の搬送ローラと、前記第1搬送路において前記第1の位置よりも前記搬送方向下流側の位置で、前記駆動手段が発生させた駆動力によって回転し、前記シートを搬送する第2の搬送ローラと、前記駆動手段の回転方向に関わらず、前記第1搬送路において前記シートを前記第2の位置から前記第1の位置に搬送する回転方向で前記第1の搬送ローラを回転させる回転機構と、前記シートの搬送開始及び搬送停止の指示を、前記画像読取部を含む外部装置から取得する取得手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記駆動手段を前記第1の方向に回転させて、前記供給位置から供給される前記シートの搬送を開始し、前記第1搬送路において当該シートが前記第1の搬送ローラの位置を通過し、さらに前記第2の搬送ローラの位置まで搬送させられると、前記駆動手段を前記第2の方向に回転させて前記第2の搬送ローラの回転方向を変え、前記シートを前記第2搬送路経由で前記第1の搬送ローラの位置まで搬送させると、前記駆動手段を停止させ、前記駆動手段の停止期間中において、前記取得手段によって前記シートの搬送停止の指示が取得されると前記シートの搬送開始の指示が取得されるまで待機する一方、前記取得手段によって前記シートの搬送開始の指示が取得されると前記駆動手段を前記第1の方向に回転させて前記第2の搬送ローラの回転方向を変え、前記シートを前記第1の搬送ローラの位置を通過させてから前記第2の搬送ローラによって搬送して排出させることを特徴とする。
請求項2に記載のシート搬送装置は、前記第1搬送路に沿って前記シートの搬送方向を案内する第1案内部材と、前記第1案内部材よりも前記シートの搬送方向上流側で前記第1搬送路に沿って前記シートの搬送方向を案内する第2案内部材と、前記第2案内部材が前記第1案内部材から遠ざかる方向に回転可能なように、前記第1案内部材と前記第2案内部材とを連結する連結部とを備え、前記制御手段は、前記シートが前記第1の搬送ローラに接し且つ当該シートの先端が前記第1搬送路において前記連結部よりも前記搬送方向下流側に位置するときに前記駆動手段を停止させることを特徴とする。
請求項3に記載のシート搬送装置は、前記第1搬送路において、前記連結部よりも前記搬送方向下流側であって、前記第2の搬送ローラよりも前記搬送方向上流側で、前記駆動手段が発生させた駆動力によって回転する第3の搬送ローラであって、自ローラに対向する対向ローラと前記シートを挟んだ状態で当該シートを搬送する第3の搬送ローラを備え、前記制御手段は、前記シートが前記第1の搬送ローラに接し且つ当該シートの先端が前記第1搬送路において前記第3の搬送ローラよりも前記搬送方向上流側に位置するときに前記駆動手段を停止させることを特徴とする。
請求項4に記載の画像読取装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、前記シート搬送装置によって搬送されるシートから画像を読取る画像読取手段とを備えることを特徴とする。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項4に記載の画像読取装置と、前記画像読取装置によって読取られた画像を記録媒体に形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
請求項1記載の発明によれば、駆動手段がその回転方向を変更するために停止したときにシートの搬送開始及び搬送停止の指示を取得しない場合と比較して、駆動手段が回転方向を変更するために停止しなければならないときを除いた回転期間中において、画像読取部を含む外部装置からの搬送停止の指示によってその回転を停止する機会の頻度を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、シートが第1の搬送ローラに接し且つそのシートの先端が連結部よりも搬送方向下流側に位置するときに駆動手段を停止させる構成を有さない場合と比較して、シートの詰まりの発生を抑えることができる。
請求項3記載の発明によれば、シートの搬送が停止されたときに、シートが第3の搬送ローラとその対向ローラとに挟まった状態とならないようにすることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート搬送装置を備えない場合と比較して、駆動手段が回転方向を変更するために停止しなければならないときを除いた回転期間中において、画像読取部を含む外部装置からの搬送停止の指示によってその回転を停止する機会の頻度を抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項4に記載の画像読取装置を備えない場合と比較して、駆動手段が回転方向を変更するために停止しなければならないときを除いた回転期間中において、画像読取部を含む外部装置からの搬送停止の指示によってその回転を停止する機会の頻度を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置を正面側からみた概略構成図 シート搬送装置のハードウェア構成を表すブロック図 シート搬送装置における搬送部を正面側から拡大した模式図 上部搬送ガイド及び下部搬送ガイドを正面側からみた斜視図 搬送部を正面側から拡大して駆動機構を透過的に表示した模式図 一定方向回転機構と電磁クラッチをシート搬送装置の背面側からみた斜視図 シート搬送装置の動作を説明するための模式図 シート搬送装置の動作を説明するための模式図 従来例における画像形成装置の制御部との通信タイミングを表す図 実施形態における画像形成装置の制御部との通信タイミングを表す図
<実施形態>
<構成>
図1は、本発明の実施形態に係るシート搬送装置10を備えた画像形成装置100を正面側からみた概略構成図である。ここで、正面側とは、タッチパネルや操作キーなどの操作手段が設けられており、ユーザが画像形成装置100を操作するときに相対する面である。これに対して、背面側とは正面側とは反対方向の面である。画像形成装置100には、XYZ直交座標系が設定されている。ここで、画像形成装置100をその正面からみたときに、画像形成装置100の幅方向の辺がX軸に対応し、画像形成装置100の奥行き方向の辺がY軸に対応している。これらX軸及びY軸と直交する直線をZ軸とする。つまり、幅方向に相当するX軸及び奥行き方向に相当するY軸で表される平面に対して、Z軸は鉛直方向の座標軸に相当する。
画像形成装置100は、大別して、シート搬送装置10と、給紙部20と、画像形成部30と、画像読取部40とで構成される。シート搬送装置10は、原稿として読取られる用紙を画像読取部40の読取り位置まで搬送し、画像読取後の用紙を排出する用紙搬送装置である。用紙は、本発明に係るシートの一例である。給紙部20は、画像形成部30における画像形成位置まで用紙を給紙する。画像形成部30は、帯電、露光、現像、転写、定着といった電子写真方式の各工程を経て、給紙部20から給紙された用紙に画像を形成する。画像形成部30は、本実施形態においてはカラーの画像を形成する手段であるが、モノクロの画像を形成する手段であってもよい。画像読取部40は、シート搬送装置10において読取り位置まで搬送されてきた用紙に形成された画像を読取り、読取り結果を図示しない制御部に供給する。制御部は必要に応じて読取り結果を画像形成部30に供給し、画像形成部30は、供給された読取り結果に応じた画像を用紙に形成する。画像読取部40は、本発明に係る画像読取手段の一例である。また、少なくともシート搬送装置10と画像読取り部40とを備える機器は、本発明に係る画像読取装置の一例である。
シート搬送装置10は、原稿積載部11と、排出用紙積載部12と、搬送部13とを備える。原稿積載部11は、原稿として読取られる用紙を載せ置くトレイである。搬送部13は、複数のローラで構成され用紙を搬送する。シート搬送装置10は、画像読取部40に対して図示しない開閉機構を介して開閉自在に取り付けられている。シート搬送装置10のうち、画像読取部40と接触する面の一部には、スリットガラス14が嵌めこまれている。搬送部13によって用紙がスリットガラス14上に搬送されると、画像読取部40によって、スリットガラス14を透過して用紙に形成された画像の読取りが行われる。画像の読取りが行われた用紙は、搬送部13によって排出用紙積載部に排出される。
給紙部20は、用紙を収納する用紙収納部21と、用紙収納部21に収納された用紙を画像形成部30における画像形成位置まで搬送する複数のローラからなる給紙手段22とを備える。
画像形成部30は、いわゆる中間転写方式によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを用いて画像を形成するものである。画像形成部30は、感光体ドラム31と、帯電器32と、露光装置33と、現像器34と、トナーカートリッジ35Y、35M、35C、35Kと、中間転写ベルト36と、定着装置37とを備える。なお、図1に示す構成要素のうち、符号の末尾にアルファベット(Y、M、C又はK)を付したものは、当該構成要素が上記4色のいずれかに対応するものであることを示している。これらの構成要素は、使用するトナーの色が異なるものの、主要な構成や機能は共通している。そこで、以下においては、これらの構成要素の説明において、互いを区別する必要がない場合には、「トナーカートリッジ35」というように、符号の末尾を省略してこれらを総称するものとする。
感光体ドラム31は、表面に光導電膜を積層して軸を中心に回転する円筒状の部材であり、表面に形成された静電潜像を保持する像保持体である。帯電器32は、感光体ドラム31を決められた帯電電位に帯電させる。露光装置33は、感光体ドラム31を露光して静電潜像を形成する。現像器34は、トナーを静電潜像に供給することで、この静電潜像を現像して感光体ドラム32の表面に画像を形成する。トナーカートリッジ35は、各色のトナーを収容し、これを必要に応じて現像器33に供給する。中間転写ベルト36は、感光体ドラム31から転写されたトナー像を保持する手段である。中間転写ベルト36は、複数の支持ロールにより支持されて図中の矢印A1が示す方向に周回しながら移動する。定着装置37は、中間転写ベルト34から画像が転写された用紙に対して加熱及び加圧を行うことで、この画像を用紙に定着させる。感光体ドラム31と、帯電器32と、露光装置33と、現像器34と、中間転写ベルト36と、定着装置37は、協働することで、本発明に係る画像形成手段の一例として機能する。
図2は、シート搬送装置10及び画像形成装置100本体のハードウェア構成を表すブロック図である。シート搬送装置10は、制御部101と、記憶部102と、通信部103とを備える。各部はバスによって電気的に接続されている。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び時刻を計測する計時部を有する。CPUは、ROM又は記憶部102に記憶されている制御プログラムを実行することにより制御部101と接続されている各部を制御する。制御部101は、本発明に係る制御手段の一例である。記憶部102は、例えばフラッシュメモリのような記憶装置であって、例えば制御プログラムを記憶する。通信部103は、制御部101の制御の下で、画像形成装置100本体の通信部183と通信を行う。
画像形成装置100は、制御部181と、記憶部182と、通信部183と、UI部184と、画像形成部30とを備える。各部はバスによって接続されている。制御部181は、CPU、ROM及びRAMを有する。CPUは、ROM又は記憶部182に記憶されている制御プログラムを実行することにより、制御部181と接続されている各部を制御する。記憶部182は、例えばハードディスクのような記憶装置であって、例えば制御プログラムや画像データを記憶する。通信部183は、制御部181の制御部の元で、シート搬送装置10の通信部103や、ユーザの操作する通信端末と通信を行う。UI(User Interface)部184は、例えばタッチパネルや複数のキーを備え、ユーザの操作に基づく指示を制御部181に通知する。制御部181は、UI部184から通知された指示に従って処理を行う。画像形成部30は、上述したものと同様であって、画像データに基づく画像を用紙に形成する。
図3は、シート搬送装置10における搬送部13を正面側から拡大した模式図である。搬送部13は、用紙引き込みローラ111と、用紙読取りセンサ112と、フィードローラ113と、引き出し搬送ローラ114と、用紙通過センサ116と、レジストローラ117と、画像読取りタイミングセンサ119と、アウトローラ121と、用紙通過センサ123と、排出ローラ125と、ソレノイド127と、複数の従動ローラ115、118、122、126と、通常搬送路130と、連係搬送路131と、反転搬送路132と、上部搬送ガイド135及び下部搬送ガイド136を備える。搬送部13は、図2に図示するような複数のローラのほかに、これらのローラを駆動させるための駆動機構(図3において非図示)を備えているが、説明の便宜上、まず、搬送部13の要部と各ローラの説明を行ってから、駆動機構について説明を行う。
通常搬送路130は、図3において、用紙引き込みローラ111からフィードローラ113、引き出し搬送ローラ114、レジストローラ117、スリップガラス14、アウトローラ121、そして排出ローラ125まで、各ローラの位置を用紙が搬送されていったときの経路である。一方、連係搬送経路131は、排出ローラ125の近傍における通常搬送路130及び連係搬送路131の接続箇所L1(第1の位置の一例)から、引き出し搬送ローラ114の近傍における通常搬送路130及び連係搬送路131の接続箇所L2(第2の位置の一例)までを繋ぐ経路である。通常搬送路130において、接続箇所L2は、接続箇所L1よりも用紙搬送方向における上流側に位置する。反転搬送路132は、通常搬送路130のうち、用紙搬送方向において接続箇所L2よりも下流に向かって位置する部分であり、反転搬送路132において用紙の搬送方向が反転される。以降において、単に「用紙搬送方向」といった場合、通常搬送路130において用紙が排出ローラ125に向けて搬送される方向を指す。
本実施形態に係るシート搬送装置10は、両面読取りを可能とするものである。搬送部13において、制御部101は、駆動機構の駆動源を正転方向に回転させることで、用紙を通常搬送路130を経由して一度、反転搬送路132上にある排出ローラ125の位置にまで搬送し、次に、駆動源を逆転方向に回転させることにより、用紙を連係搬送路131経由で再び通常搬送路130へと戻す。用紙が連係搬送路131を搬送されて、引き出し搬送ローラ114の位置までくると、制御部101は、駆動機構の駆動源における回転方向を正転方向にする。そして用紙は通常搬送路130を搬送されて、再び排出ローラ125の位置に達する。このとき、用紙は表面が上面となっている状態であり、そのまま排出された用紙が排出用紙積載部12に積載されていくと、用紙の並び順が搬送前と反対になってしまう。そのため、表面を下面にして排出させるために、制御部101が、再び駆動機構の駆動源における回転方向を逆転方向にさせることで、用紙が連係搬送路131を搬送される。その後、用紙は通常搬送路130を搬送されて、表面が下面となった状態で反転搬送路132に達すると、排出ローラ125によって排出用紙積載部12に排出される。通常搬送路130及び反転搬送路132は、合わさることで、本発明に係る第1搬送路の一例として機能する。また、連係搬送路131は、本発明に係る第2搬送路の一例である。
用紙引き込みローラ111は、通常搬送路130において、用紙搬送方向における最上流に位置する。用紙引き込みローラ111は、フィードローラ113との間に掛け渡されたベルトによってフィードローラ113の回転に伴って回転し、原稿積載部11に置かれている用紙を搬送部13の内部に引き込む。フィードローラ113は、通常搬送路130において、接続箇所L2よりも用紙搬送方向上流側に位置し、駆動源が発生させた駆動力によって回転して用紙を搬送する。フィードローラ113には、後述する電磁クラッチが接続されており、この電磁クラッチにより、駆動源からの駆動力の伝達が制御される。以降において、電磁クラッチにおいて、電磁石のオンオフ制御により、電磁クラッチの駆動側を非駆動側に接続した状態を、電磁クラッチを接続状態にさせるといい、電磁クラッチの駆動側を非駆動側に接続しない状態を、電磁クラッチを非接続状態にさせるという。つまり、この電磁クラッチが非接続であるときには、フィードローラ113は回転しない。また、フィードローラ113の位置は、用紙が供給される供給位置である。
用紙読取りセンサ112は、通常搬送路130において、用紙引き込みローラ111とフィードローラ113との間に設けられており、この位置において用紙の先端を検出すると、用紙を検出した旨を制御部101に通知する。制御部101は、この通知を受けた後に、上述したフィードローラ113に接続された電磁クラッチを接続状態にさせ用紙を搬送する。
引き出し搬送ローラ114は、接続箇所L2の箇所に位置し、駆動源が発生させた駆動力によって回転することで用紙を搬送する。引き出し搬送ローラ114には、上述したフィードローラ113に接続されたものとは異なる別の電磁クラッチが接続されており、この電磁クラッチにより、駆動源からの駆動力の伝達が制御される。つまり、この電磁クラッチが非接続の状態にあるときには、引き出し搬送ローラ114は回転しない。引き出し搬送ローラ114は、本発明に係る第1の搬送ローラの一例である。従動ローラ115は、引き出し搬送ローラ114の回転に伴って回転し、用紙を搬送する。用紙通過センサ116は、通常搬送路130において、引き出し搬送ローラ114及び従動ローラ115よりも用紙搬送方向における上流に位置しており、用紙がこの位置を通過したことを検出すると、検出の旨を制御部101に通知する。制御部101は、この通知を受けた後に、計時部の計時時間が予め決められた時間を経過すると、引き出し搬送ローラ114に接続された電磁クラッチを接続状態にさせる。これを受けて、引き出し搬送ローラ114が回転するとともに従動ローラ115が回転して用紙が搬送される。この予め決められた時間とは、用紙通過センサ116の位置を通過した用紙が引き出し搬送ローラ114に突き当たって、用紙の先端の幅方向における各位置が引き出し搬送ローラ114の位置で揃えられるまでに経過する程度の時間の長さである。
レジストローラ117は、連結部137よりも用紙搬送方向の下流側であって、排出ローラ125よりも用紙搬送方向の上流側で、駆動源が発生させた駆動力によって回転する。従動ローラ118は、レジストローラ117の回転に伴って回転し、用紙を搬送する。レジストローラ117は、従動ローラ118と用紙を挟んだ状態でこの用紙を搬送し、予め決められたタイミングで用紙をスリットガラス14上に搬送することで、用紙に形成された画像を画像読取部40に読取らせる。レジストローラ117は、本発明に係る第3の搬送ローラの一例である。また、従動ローラ118は、本発明に係る、第3の搬送ローラに対向する対向ローラの一例である。また、スリットガラス14の位置は、用紙の画像が画像読取部40によって読取られる読取位置である。
画像読取りタイミングセンサ119は、通常搬送路130において、レジストローラ117及び従動ローラ118よりも用紙搬送方向における下流に位置し、用紙の先端を検出すると、その旨を制御部101に通知する。制御部101は、この通知を受けて、画像読取部40が画像を読取り可能なタイミングとなるまで、駆動手段による駆動を止めるように制御する。この結果、この駆動停止期間中は、レジストローラ117が回転しないため、用紙が搬送されてスリットガラス14上に位置することもない。制御部101は、通信部103を用いて、画像形成装置100本体の通信部183から、読取り可能タイミングの通知を受けると、駆動手段による駆動を再開するように制御する。この結果、レジストローラ117と従動ローラ118とに搬送された用紙がスリットガラス14上を通過し、用紙に形成された画像が画像読取部40によって読取られる。
アウトローラ121は、画像の読取りが完了した用紙を搬送する。従動ローラ122は、アウトローラ121の回転に伴って回転し、用紙を搬送する。用紙通過センサ123は、通常搬送路130において、アウトローラ121及び従動ローラ122よりも用紙搬送方向における下流に位置し、駆動源の駆動力における回転方向を逆転方向にさせるタイミングを特定するためのセンサである。用紙通過センサ123は、用紙の後端がこの位置を通過したことを検出すると、その旨を制御部101に通知する。制御部101は、この通知を受けた後に、計時部の計時時間が予め決められた時間だけ経過すると、駆動機構の駆動力における回転方向を逆転方向にさせるよう制御する。このとき、用紙の一端部が、排出ローラ125の位置にあるとともに、反転搬送路132上に位置している。
通常搬送路130を搬送されてくる用紙が排出ローラ125の位置へ向かうには、通常搬送路130が、排出ローラ125の位置まで通じている必要がある。アウトローラ121の下流において、接続箇所L2の通常搬送路130側の近傍には、レバー124がある。レバー124は、物理的な力を加えられていない状態では、自重で垂れ下がっており、接続箇所L2において通常搬送路130が反転搬送路132へと繋がる部分を塞いでいる。通常搬送路130を搬送されてくる用紙がレバー124に突き当たると、レバー124は用紙に押されて上がった状態となる。そして、用紙が通過すると、レバー124は、自重により下がって接続箇所L2から通常搬送路130へ向かうルートを塞ぎ、その後反転されて搬送される用紙が連携搬送路131に向かうようにする。
排出ローラ125は、通常搬送路130において接続箇所L1よりも用紙搬送方向下流側の位置であって、反転搬送路132上に位置し、駆動源が発生させた駆動力によって回転して用紙を搬送する。排出ローラ125は、正転方向に回転するときは、画像読取部40によって画像の両面読取りが完了した用紙を排出用紙積載部12に排出するとともに、逆転方向に回転するときは、用紙を連係搬送路131へ向かって搬送する。また、排出ローラ125は、画像の両面読取りが完了してない用紙については、制御部101が駆動力の回転方向を逆転方向にさせることに伴い、自らも逆転して、これらの用紙を連係搬送路101に沿って搬送する。排出ローラ125は、本発明に係る第2の搬送ローラの一例である。また、排出ローラ125のある位置は、用紙が排出される排出位置である。従動ローラ126は、排出ローラ125の回転に伴い回転し、用紙を搬送する。ソレノイド127は、より詳細にはソレノイドアクチュエータであり、例えば、金属のコアの周辺に螺旋状にコイルが巻かれたものである。ソレノイド127は、電流を流されることにより、金属のコアが上下運動を行う。ソレノイド127は、その金属のコアが上下運動を行ったときに、これにより従動ローラ126が持ち上がる位置に設けられている。用紙が連係搬送路101に沿って搬送され、用紙の先端が引き出し搬送ローラ114の位置まできたときに、制御部101は、ソレノイド127に電流を流して従動ローラ126を上に持ち上げさせて、排出ローラ125と従動ローラ126とを離間させる。これにより、互いに逆方向に回転する引き出し搬送ローラ114及び排出ローラ125に逆方向に用紙が引っ張られることがなくなるとともに、排出ローラ125及び従動ローラ126の位置で用紙が挟まれなくなり、この位置において用紙にかかる抵抗が減少するため、用紙が引き出し搬送ローラ114によってスムーズに搬送されるようになる。
上部搬送ガイド135及び下部搬送ガイド136は、通常搬送路130に沿って用紙の搬送方向を案内する案内部材である。用紙は、搬送されるときに、上部搬送ガイド135及び下部搬送ガイド136に突き当たって、その進行方向を案内される。上部搬送ガイド135は、鉛直方向において下部搬送ガイド136の上側に位置している。また、図示するように、下部搬送ガイド136は、上部搬送ガイド135よりも用紙搬送方向の上流側で、通常搬送路130に沿って用紙の搬送を案内する。上部搬送ガイド135及び下部搬送ガイド136は、排出ローラ125から遠い側の端部どうしが接する位置において、連結部137によってお互いに連結されている。連結部137は、通常搬送路130において引き出し搬送ローラ114よりも用紙搬送方向の下流側に位置する。
図4は、上部搬送ガイド135及び下部搬送ガイド136を正面側からみた斜視図である。上部搬送ガイド135及び下部搬送ガイド136は、連結部137に近い側の端部において、ともに櫛歯形状を有している。この櫛歯どうしが噛み合った状態において、連結部137の中心位置を回転軸が奥行き方向に貫通している。これにより、上部搬送ガイド135は、連結部137における回転軸を中心として下部搬送ガイド136から遠ざかる方向に回転可能である。例えば、シート搬送装置10において紙詰まりが発生すると、ユーザは、上部搬送ガイド135を下部搬送ガイド136から遠ざかる方向に回転させて、開かれた状態のシート搬送装置10から詰まっている用紙を取り除く。上部搬送ガイド135は、本発明に係る第2案内部材の一例である。下部搬送ガイド136は、本発明に係る第1案内部材の一例である。次に、駆動機構について説明する。
図5は、搬送部13の駆動機構を正面側から拡大して透過的に表示した模式図である。図5において、各部材の奥行き方向の位置を表現するために、奥行きに段階を設けて、各段階の奥行き位置にある部材を、それぞれ異なる形状の線で表す。まず、搬送部13を正面側からみて一番奥に位置する部材を実線で表す。また、実線で表された部材よりも一段階手前側に位置する部材を破線で表す。また、破線で表された部材よりもさらに一段階手前側に位置する部材を一点鎖線で表す。また、一点鎖線で表された部材よりもさらに一段階手前側に位置する部材を二点鎖線で表す。これらそれぞれの形状の線で表される駆動機構の部材は、各ローラより背面側に位置している。また、各ローラを、駆動機構の部材よりも太い実線で表す。なお、説明の便宜上、図3で説明済みである部分については説明を省略する。
搬送部13は、駆動機構として、モータ140、大径ギア141、小径ギア142、ギア144、145、146、147、160、電磁クラッチ143、148、一定方向回転機構149及びベルト161を備える。なお、図に示すモータ140は、実際にはモータの駆動軸に直結されたギアを表現している。ギア144は、排出ローラ125の回転軸と接続され、ギア147は、フィードローラ113の回転軸と接続され、電磁クラッチ148は、引き出し搬送ローラ114の回転軸と接続されている。ギア144、147及び電磁クラッチ146は、接続された各ローラに対し、モータ140が発生させた駆動力を伝達する。大径ギア141及び小径ギア142は、同一の回転軸を有しており、例えば2段ギアである。また、電磁クラッチ143及びギア145は、同一の回転軸を有しており、例えば2段ギアである。電磁クラッチ143及び148は、電磁石の作用で駆動側と接離するギアを有しており、このギアが、各ギアと噛み合うようになっている。
モータ140は、正転方向と、正転方向と逆方向の逆転方向とに選択的に回転して駆動力を発生する。モータ140は、本発明に係る駆動手段の一例である。また、正転方向は、本発明に係る第1の方向の一例であり、逆転方向は、本発明に係る第2の方向の一例である。ここで、モータ140が正転方向に回転する場合を例に、各ローラ及びギア間における駆動力の伝達を説明する。モータ140が正転方向に回転するとき、モータ140の駆動軸に直結されたギアが、図示する矢印R1方向に回転する。これにより、モータ140のギアと噛み合う大径ギア141が矢印R2方向に回転し、これに伴い小径ギア142も同じ方向であるR3方向に回転する。小径ギア142は、ギア144と噛み合っている。これにより、ギア144が矢印R4方向に回転する。ギア144は、駆動力を排出ローラ125に伝達し、これにより排出ローラ125が用紙を排出する方向に回転する。
また、小径ギア142は、電磁クラッチ143のギアと噛み合っている。これにより、電磁クラッチ143の駆動側歯車は、矢印R5方向に回転する。電磁クラッチ143は、ギア145への駆動力の伝達を制御する。すなわち、電磁クラッチ143の駆動側歯車が被駆動側と離れている状態(つまり非接続状態)にあるとき、駆動力はギア145に伝達されない。一方、電磁クラッチ143の駆動側歯車が被駆動側と接続されている態(つまり接続状態)にあるとき、駆動力はギア145に伝達され、ギア145は矢印R6方向に回転する。ギア145はギア146と噛み合い、ギア146は、ギア147と噛み合っている。これにより、ギア146が矢印R7方向に回転し、ギア147が図示する矢印R8方向に回転する。ギア147は、駆動力をフィードローラ113に伝達し、フィードローラ113は、用紙を搬送する方向に回転する。つまり、電磁クラッチ143は、モータ140からフィードローラ113に対する駆動力の伝達を行う状態と行わない状態とを切り替える。
電磁クラッチ148は、一定方向回転機構149から伝達される駆動力の引き出し搬送ローラ114への伝達を制御する。すなわち、電磁クラッチ148が非接続状態にあるとき、駆動力は引き出し搬送ローラ114へ伝達されない。一方、電磁クラッチ148が接続状態にあるとき、駆動力は引き出し搬送ローラ114へ伝達し、引き出し搬送ローラ114は用紙を搬送する方向に回転する。つまり、電磁クラッチ148は、モータ140から引き出し搬送ローラ114に対する駆動力の伝達を行う状態と行わない状態とを切り替える。一定方向回転機構149は、遊星ギア機構を利用して、電磁クラッチ148及び電磁クラッチ148と同じ回転軸を有する引き出し搬送ローラ114を常に一定の方向へ回転させるための仕組みである。ギア160と、レジストローラ117と、アウトローラ121とには、ベルト161が掛け渡されている。これにより、駆動力がギア160からレジストローラ117及びアウトローラ121に伝達される。次に、一定方向回転機構149について説明する。
図6は、一定方向回転機構149と電磁クラッチ(の駆動側歯車)148をシート搬送装置10の背面側からみた斜視図である。一定方向回転機構149は、内歯車150と、太陽ギア151と、遊星キャリヤ152と、遊星ギア153、154、155とで構成される。内歯車150は円盤状の部材であり、外周側面に歯車を有している。図6では、説明の便宜上、歯車の形状を省略して円形に描いている。これは、太陽ギア151についても同様である。内歯車150と同じ回転軸には太陽ギア151が設けられている。つまり、内歯車150と太陽ギア151は2段ギアを構成している。太陽ギア151の周辺には、遊星ギア153及び154の回転軸が嵌る溝である遊星キャリヤ152が、円状に刻まれている。太陽ギア151が回転すると、遊星ギア153及び154は、太陽ギア151との噛み合いによりそれぞれの回転軸を中心に回転するとともに、太陽ギア151を中心として遊星キャリヤ152に沿って円運動する。
例えば、太陽ギア151が矢印L1aの方向に回転したとする。この場合、遊星ギア153が、L2a方向に回転するとともに、電磁クラッチ148と近づく方向へ円運動する。そして遊星ギア153と電磁クラッチ148の歯車とが噛み合うことで、電磁クラッチ146は、矢印L3aの方向へ回転する。一方、太陽ギア151が、矢印L1aと反対方向であるL1bの方向に回転したとする。この場合、遊星ギア154が、L2b方向に回転するとともに、遊星ギア155と近づく方向へ円運動する。そして遊星ギア154と遊星ギア155とが噛み合うことで、遊星ギア155は、矢印L3bの方向へ回転する。そして遊星ギア155と電磁クラッチ148の歯車とは噛み合っているから、電磁クラッチ148は、矢印L4bの方向へ回転する。このように、矢印L3aと矢印L4bとは、同じ回転方向を示しているから、一定方向回転機構149において、太陽ギア151がどちら方向に回転しても、電磁クラッチ(の駆動側歯車)148は常に一定方向に回転するようになっている。これにより、一定方向回転機構149は、通常搬送路130において用紙を接続箇所L2の位置から接続箇所L1の位置に搬送する回転方向で引き出し搬送ローラ114を回転させる。一定方向回転機構149は、本発明に係る回転機構の一例である。
<動作>
次に、シート搬送装置10の動作について説明する。図7及び図8は、シート搬送装置10の動作を説明するための模式図である。図7及び図8において、シート搬送装置10を正面側から拡大した模式図に、動作の時系列に沿って昇順に番号を振っている。以降において、例えば図7において「1」の番号が割り振られた図のことを、図7の1番という。用紙が搬送されてから、両面読取りが行われて排出されるまでの流れを順番に表すと、図7の1番、図7の2番、図7の3番、図7の4番、図8の5番、図8の6番、図7の3番、図7の4番、図8の5番、図8の6番、図8の7番、図8の8番となる。図7の3番、図7の4番、図8の5番、図8の6番、を繰り返す理由は、上述したように、排出される用紙の順番を元通りに整えるためである。これらの動作に関する図面について、繰り返しの説明は省略する。また、図7及び図8において、各ローラにおける回転方向を矢印で示している。矢印で回転方向が記載されていないローラは、従動ローラであるか、そのとき駆動していないローラを表す。
図7の1番は、用紙P1が引き込まれて搬送が開始されている様子を表している。まず、用紙読取りセンサ112が用紙P1の先端を検出すると、その旨を制御部101に通知する。制御部101は、この通知を受けてから、予め決められた時間が経過したことを計時部から通知されると、電磁クラッチ143を接続状態にさせる。これにより、モータ140の正転方向の回転による駆動力が、大径ギア141、小径ギア142、電磁クラッチ143、ギア145、ギア146、ギア147と伝達して、フィードローラ113が図示する矢印の方向に回転する。これに伴い、フィードローラ113とプーリで接続された用紙引き込みローラ111も図示する矢印の方向に回転する。また、このとき、モータ140の正転方向の回転による駆動力が、大径ギア141、小径ギア142、ギア144と伝達して、排出ローラ125が図示する矢印方向に回転する。また、このとき、モータ140の正転方向の回転による駆動力が、内歯車150、太陽ギア151へと伝達し、さらにギア160からベルト160が掛け渡されたレジストローラ117及びアウトローラ121へと伝達する。これにより、レジストローラ117及びアウトローラ121は、図示する矢印方向に回転する。また、このとき、電磁クラッチ148が非接続状態であるため、モータ140の回転による駆動力が伝わらず、引き出し搬送ローラ114は回転しない。
図7の2番は、用紙P1が引き出し搬送ローラ114によって搬送されている様子を表している。用紙通過センサ116は、用紙P1の先端を検出すると、その旨を制御部101へ通知する。制御部101は、この通知を受けた後に、計時部の計時時間が予め決められた時間だけ経過すると、電磁クラッチ148を接続状態にさせるとともに、電磁クラッチ143を非接続状態にさせる。この結果、駆動力が伝わらなくなることにより、フィードローラ113はその回転を止める。また、これに伴い、用紙引き込みローラ111もその回転を止める。一方、電磁クラッチ148が接続状態であるため、一定方向回転機構149から駆動力が伝達されて、引き出し搬送ローラ114が、図示する矢印方向に回転する。また、ここで、制御部101は、電磁クラッチ148を接続状態とした回数を変数Cとしてカウントし、RAMに記憶させる。変数Cの初期値は0である。用紙の両面が読取られて、さらに表面が下面となって排出されるためには、同一の用紙が引き出し搬送ローラ114の位置を、表面読取用、裏面読取用、表裏逆転用の、計3回搬送される必要がある。変数Cの値が「3」であるとき、現在搬送中の用紙は既に排出されるだけであるため、次の用紙の搬送を開始することができる。制御部101は、次の用紙の搬送が開始されると、変数Cを初期値にクリアーする。図7の2番のタイミングでは、変数Cの値は「1」である。用紙通過センサ116は、用紙P1の後端を検出すると、その旨を制御部101へ通知する。制御部101は、この通知を受けた後に、計時部の計時時間が予め決められた時間だけ経過すると、電磁クラッチ146を非接続状態にさせる。
図7の3番は、用紙P1に形成された画像が画像読取部40によって読取られているとともに、次の用紙P2の先端がフィードローラ113に突き当てられているときを表している。レジストローラ117の位置を用紙P1が搬送されて、用紙P1の先端を画像読取りタイミングセンサ119が検出すると、画像読取りタイミングセンサ119はこの旨を制御部101へ通知する。制御部101は、この通知を受けて、画像読取部40から画像の読取準備の完了の通知を受けるまで、モータ140の駆動を一時停止する。そして、制御部101は、通信部103を用いて画像形成装置100本体の通信部183から画像の読取準備の完了の通知を受けると、モータ140の駆動を再開する。これにより、用紙P1が再び搬送されて、スリットガラス14上を通過すると、画像読取部40は、用紙P1に形成された画像を読取って、読取結果を制御部181に供給する。制御部181は、読取結果をRAMに記憶させるとともに、必要に応じて、読取結果に基づく画像を用紙に形成する旨を画像形成部30に指示する。
スリットガラス14上を通過した用紙P1は、アウトローラ121によって搬送される。図7の3番では、用紙の先端がレバー124に突き当たることで、レバー124が上がった状態となっている。ここで、用紙通過センサ123は、用紙P1の後端を検出すると、その旨を制御部101へ通知する。制御部101は、この通知を受けた後に、計時部の計時時間が予め決められた時間だけ経過すると、モータ140の回転方向を逆転方向にする。この予め決められた時間とは、例えば、用紙P1の後端が用紙通過センサ123によって検出されてから、用紙P1の後端が排出ローラ125の位置へ搬送されるまでにかかる時間である。上がったレバー124は、用紙の通過に伴い自重で下がる。
図7の4番は、モータ140が逆転方向に回転して、用紙P1が連係搬送路131を搬送されているときを表している。用紙P1は、排出ローラ125により搬送されて、その先端は、引き出し搬送ローラ114の方へと向かう。
図8の5番は、用紙P1が連係搬送路131を搬送されている様子を表している。用紙通過センサ116は、用紙P1の先端を検出すると、その旨を制御部101に通知する。制御部101は、この通知を受けた後に、計時部の計時時間が予め決められた時間を経過すると、電磁クラッチ148を接続状態にさせる。制御部101は、変数Cをインクリメントし、この結果変数Cの値は「2」となる。このとき、モータ140の回転方向は逆転方向となっているが、上述した一定方向回転機構149の作用により、電磁クラッチ148の回転方向は一定方向、すなわち正転方向となっている。これにより、引き出し搬送ローラ114も正転方向に回転して用紙P1を搬送する。
図8の6番は、モータ140が再び正転するとともに、ソレノイド127が従動ローラ126を持ち上げている様子を表している。制御部101は、電磁クラッチ148を接続状態にさせた後に、変数Cの値が「2」又は「3」である場合、ソレノイド127に電流を流して制御することで、従動ローラ126を持ち上げさせる。また、このとき、制御部101は、モータ140の回転方向を逆転方向から正転方向に変更させる。このとき、引き出し搬送ローラ114と排出ローラ125の回転方向は逆方向であるが、従動ローラ126が持ち上げられることで、用紙が互いに逆方向に引っ張られる状態が解消されるとともに、排出ローラ125及び従動ローラ126の位置で用紙が挟まれずに抵抗が減少して、用紙P1が引き出し搬送ローラ114によって搬送される。
図8の6番において、制御部101が、モータ140の回転方向を逆転方向から正転方向に変更させるとき、逆転していたモータ140は、一度その回転を停止してから、正転方向に回転する。シート搬送装置10の制御部101は、モータ140が回転を停止したタイミングにおいて、通信部103を用いて画像形成装置本体の通信部183と通信を行い、用紙の搬送開始及び搬送停止の指示を問い合わせて、問い合わせ結果を取得する。制御部101は、本発明に係る取得手段の一例として機能する。また、画像形成装置100のうち、シート搬送装置10を除き少なくとも画像読取部40を含む部分は、画像読取部を含む外部装置の一例である。
例えば、画像形成装置100において、シート搬送装置10の処理速度に対して画像形成装置100本体における各部の処理速度が追いついていなかったり、紙詰まりや通信不良といった問題が発生していた場合、用紙が画像読取位置まで搬送されても不具合が発生する可能性が高い。従って、このような問題が発生していた場合、制御部181は、シート搬送装置10からの問い合わせに対して、通信部183を用いて、用紙の搬送を停止させる指示をシート搬送装置10に通知する。シート搬送装置10の制御部101は、通信部103を用いてこの通知を受け取ると、モータ140の回転を停止させることで用紙の搬送を停止させる。その後、上述した問題が解消されると、制御部181は、通信部183を用いて、用紙の搬送を開始させる指示をシート搬送装置10に通知する。制御部101は、通信部103を用いてこの通知を受け取ると、モータ140を正転方向に回転させる。次に、従来例と本実施形態とにおける上記問い合わせのタイミングの違いを説明する。
図9は、従来例における画像形成装置100の制御部181との通信タイミングを表す図である。図9(a)及び図9(b)のいずれも、モータ140が、逆転方向の回転を一度停止し、その後正転方向に回転して用紙が搬送されているタイミングで、画像形成装置100本体の制御部181への問い合わせが行われている。図9(a)は、問い合わせの結果、問題が発生しておらず用紙の搬送を開始してよい旨を意味するOKの通知が、一度目の応答で返ってきた場合を表している。この場合、モータ140は、そのまま正転方向に回転を続ける。一方、図9(b)は、問い合わせの結果、問題が発生しているため用紙の搬送を停止させる指示を意味するNGの通知が一度返ってきた場合を表している。この場合、制御部101は、OKの通知を受け取るまで、モータ140の回転を一度停止させる。これにより、用紙の搬送も停止される。その後、問題が解消されると、画像形成装置100の制御部181は、通信部183を用いてOKの通知をシート搬送部10に返却する。これにより、制御部101が、モータ140を正転方向に回転させて、用紙の搬送が再開される。
このように、従来例では、用紙が搬送されているタイミングで画像形成装置100の制御部181への問い合わせが行われるため、搬送中の用紙が一度停止し、問題が解消されてから搬送が再開されるという状態が起こりうる。シート搬送装置10において、搬送されていた用紙が一度停止すると、搬送が再開されるときに、用紙の先端が搬送路内で引っ掛かって紙詰まりを起こすことがある。従って、用紙が一度その搬送を開始されたら、必要最小限のタイミング以外では、用紙の搬送停止が行われない方が望ましい。これに対して、実施形態では以下のようにしている。
図10は、実施形態における画像形成装置100の制御部181との通信タイミングを表す図である。図10(a)及び図10(b)のいずれも、モータ140が回転を停止中のタイミングで、画像形成装置100本体の制御部181への問い合わせが行われている。図10(a)は、問い合わせの結果、OKの通知が、一度目の応答で返ってきた場合を表している。この場合、制御部101は、停止していたモータ140を正転方向に回転させる。これにより、用紙の搬送が再開される。一方、図10(b)は、問い合わせの結果、NGの通知が一度返ってきた場合を表している。この場合、モータ140は停止中のため、制御部101は、そのままOKの通知を受け取るまで待機する。その後、問題が解消されると、画像形成装置100の制御部181は、通信部183を用いてOKの通知をシート搬送部10に返却する。これにより、制御部101が、モータ140を正転方向に回転させて、用紙の搬送が再開される。
このように、本実施形態では、モータ140の回転方向が逆転方向から正転方向に変わるときに一度回転を停止しているタイミングで、搬送開始及び搬送停止の指示の問い合わせが行われるから、搬送停止の指示を受けても既にモータ140は止まっているため、必要以上に用紙の搬送が停止されることがない。これにより、モータ140がその回転方向を変えるために一度停止するタイミングを除いて、搬送中の用紙が停止されて搬送が再開されるという動作が行われにくくなるため、紙詰まりが発生しづらくなる。
また、図8の6番において、モータ140が逆転方向に回転している期間に用紙の先端が引き出し搬送ローラ114の位置に達すると、制御部101は、モータ140の回転方向を逆転方向から正転方向に変えるときに一度モータ140の回転を停止させるが、この停止のタイミングを以下のようなものとする。すなわち制御部101は、用紙が引き出し搬送ローラ114に接し、且つ、その用紙の先端が、通常搬送路130において、連結部137よりも用紙搬送方向の下流側であってレジストローラ117よりも用紙搬送方向の上流側の範囲に位置するときにモータ140の回転を停止させる。以降、この範囲のことを、停止エリアという。用紙通過センサ116は、連係搬送路131を搬送されてくる用紙の先端を検出すると、その旨を制御部101に通知する。制御部101は、この通知を受けてから、計時部の計時時間が予め決められた時間だけ経過すると、モータ140の駆動を停止する。この予め決められた時間とは、用紙の先端が用紙通過センサ116に検出された後に、用紙の先端が停止エリア内に位置するまでにかかる時間であって、モータ140の回転速度や、用紙通過センサ116から停止エリアまでの距離に基づいて予め決められている。
停止エリア内に用紙の先端が位置するときに搬送が停止されることで、以下のような利点がある。例えば、連結部137は、その継ぎ目の部分に用紙が詰まりやすい。連結部137よりも用紙搬送方向において上流側に用紙の先端が位置するときに用紙の搬送が停止されると、用紙の搬送が再開されたときに、用紙の先端が連結部137に引っ掛かって紙詰まりを起こしやすい。従って、連結部137よりも用紙搬送方向において下流に用紙の先端が位置するときにモータ140の回転を停止させることで、紙詰まりが抑制される。
また、用紙の先端がレジストローラ117よりも下流に位置するときに用紙の搬送が停止されると、用紙がレジストローラ117に挟まった状態となる。例えば、紙詰まりが起きた場合、ユーザは、上部搬送ガイド135を下部搬送ガイド136から遠ざかる方向に回転させて、シート搬送装置10が開かれた状態としてから用紙を取り除くが、レジストローラ117に用紙が挟まった状態であると、ユーザは、レジストローラ117に挟まった用紙を手作業で取り除く手間が生じる。これに対して、レジストローラ117よりも用紙搬送方向において上流に用紙の先端が位置するときにモータ140の回転を停止させることで、用紙がレジストローラ117に挟まることが抑制される。なお、このとき、用紙は、引き出し搬送ローラ114と、これに対向する従動ローラ115とに挟まれてもいるが、上部搬送ガイド135を下部搬送ガイド136から遠ざかる方向に回転させてシート搬送装置10が開かれた状態としたときには、引き出し搬送ローラ114と従動ローラ115とが離間して用紙が挟まっていない状態となる。
再び図8に戻る。図8の6番の後、図7の3番、図7の4番、図8の5番、図8の6番で説明したのと同様の動作が再度行われる。図8の5番の動作が2回目に完了したとき、変数Cの値は「3」となっている。図8の6番の動作が2回目に行われるとき、変数Cの値が「3」であり、次の用紙が搬送可能である。従って、制御部101は、用紙通過センサ116が用紙P1の後端を検出してから予め決められた時間が経過した後に、電磁クラッチ148を非接続状態にさせるとともに、電磁クラッチ143を接続状態にさせる。これにより、フィードローラ113及び用紙引き込みローラ111が正転方向に回転し、次の用紙P2を搬送する。このように、制御部101は、電磁クラッチ148及び電磁クラッチ143における駆動力の伝達状態を切り替えることで、用紙の搬送タイミングを制御する。そして制御部101は、変数Cの値を初期値にクリアーする。
図8の7番は、用紙P1が排出途中であるとともに、次の用紙P2がフィードローラ113に突き当てられている様子を表している。用紙通過センサ116は、用紙P2の先端を検出すると、その旨を制御部101へ通知する。制御部101は、この通知を受けた後に、計時部による計時時間が予め決められた時間を経過すると、電磁クラッチ148を接続状態にさせるとともに、電磁クラッチ143を非接続状態にさせる。
図8の8番は、用紙P1が排出されるとともに、次の用紙P2が搬送されている様子を表している。電磁クラッチ148が接続状態であることにより、引き出し搬送ローラ114が図示する矢印方向に回転して、用紙P2を搬送する。用紙P1は、排出ローラ125によって搬送され、排出用紙積載部12に排出される。
このように、本実施形態によれば、制御部101が、モータ140を正転方向に回転させて、供給位置から供給される第1の用紙の搬送を開始し、通常搬送路130において第1の用紙がフィードローラ113の位置を通過した後に、電磁クラッチ143によりフィードローラ113に対する駆動力の伝達を行う状態から行わない状態へ切り替える。また、制御部101は、通常搬送路130において第1の用紙が引き出し搬送ローラ114の位置を通過した後に、電磁クラッチ148により引き出し搬送ローラ114に対する駆動力の伝達を行う状態から行わない状態へと切り替える。また、通常搬送路130において第1の用紙が排出ローラ125の位置まで搬送させられると、制御部101は、モータ140を逆転方向に回転させて排出ローラ125の回転方向を変え、第1の用紙を連係搬送路131経由で引き出し搬送ローラ114の位置まで搬送させる。そして、制御部101は、電磁クラッチ148により引き出し搬送ローラに対する駆動力の伝達を行わない状態から行う状態へ切り替える。そして、制御部101は、モータ140の回転を停止させる。そして制御部101は、モータ140の停止期間中に、用紙の搬送開始及び搬送停止の指示を画像形成装置100の制御部181に問い合わせる。制御部101は、問い合わせ結果として用紙の搬送停止の指示を取得すると、用紙の搬送開始の指示が取得されるまで待機する。一方、制御部101は、問い合わせ結果として用紙の搬送開始の指示を取得すると、モータ140を正転方向に回転させて、排出ローラ125の回転方向を変える。そして、第1の用紙が引き出し搬送ローラ114の位置を通過すると、制御部101は、電磁クラッチ148により引き出し搬送ローラ114に対する駆動力の伝達を行う状態から行わない状態へと切り替える一方、電磁クラッチ143によりフィードローラ113に対する駆動力の伝達を行わない状態から行う状態へと切り替えて、第1の用紙の次に搬送する第2の用紙の搬送を開始させる。そして、第2の用紙が画像の読取位置経由で排出ローラ125の位置に搬送されるまでのモータ140による正転方向の回転期間中に、排出ローラ125によって第1の用紙が搬送されて排出される。
本実施形態によれば、正転方向及び逆転方向とに選択的に回転するモータ140を備えるシート搬送装置10において、モータ140がその回転方向を変更させるために停止したときに用紙の搬送開始及び搬送停止の指示を取得する。これにより、モータ140がその回転方向を変更するために停止しなければならないときを除いた回転期間中において、画像形成装置100からの搬送停止の指示によってその回転を停止する機会の頻度を抑制することができる。また、制御部101がモータ140の回転方向を逆転方向から正転方向に変更するためにモータ140の回転を一時停止させるタイミングを、通常搬送路130において上部搬送ガイド135及び下部搬送ガイド136の連結部137よりも用紙搬送方向の下流側に用紙の先端が位置するときとすることで、用紙の搬送が再開されたときに用紙の先端が連結部137に引っ掛かって紙詰まりを起こすことを抑制することができる。また、制御部101がモータ140の回転方向を逆転方向から正転方向に変更するためにモータ140の回転を一時停止させるタイミングを、通常搬送路130においてレジストローラ117よりも用紙搬送方向の上流側に用紙の先端が位置するときすることで、用紙の搬送が停止されたときに用紙がレジストローラ117と従動ローラ118とに挟まった状態とならないようにすることができる。これにより、ユーザは、紙詰まりにより詰まった用紙を取り除くときに、レジストローラ117に挟まった用紙を手作業で取り除く手間を省くことができる。
10…シート搬送装置、11…原稿積載部、12…排出用紙積載部、13…搬送部、14…スリットガラス、20…給紙部、21…用紙収納部、22…給紙手段、30…画像形成部、31…感光体ドラム、32…帯電器、33…露光装置、34…現像器、35…トナーカートリッジ、36…中間転写ベルト、37…定着装置、40…画像読取り部、101…制御部、102…記憶部、103…通信部、111…用紙引き込みローラ、112…用紙読取りセンサ、113…フィードローラ、114…引き出し搬送ローラ、116…用紙通過センサ、117…レジストローラ、119…画像読取りタイミングセンサ、121…アウトローラ、123…用紙通過センサ、124…レバー、125…排出ローラ、127…ソレノイド、115,118,122,126…従動ローラ、130…通常搬送路、131…連係搬送路、132…反転搬送路、135…上部搬送ガイド、136…下部搬送ガイド、137…連結部、140…モータ、141…大径ギア、142…小径ギア、144,145,146,147,160…ギア、143,148…電磁クラッチ、149…一定方向回転機構、150…内歯車、151…太陽ギア、152…遊星キャリヤ、153,154,155…遊星ギア、161…ベルト、181…制御部、182…記憶部、183…通信部、184…UI部

Claims (5)

  1. シートが供給される供給位置から当該シートの画像が画像読取部によって読取られる読取位置を経由して当該シートが排出される排出位置へと至るシートの第1搬送路と、
    前記第1搬送路における第1の位置から、前記第1搬送路において当該第1の位置よりも前記シートの搬送方向上流側にある第2の位置へと至るシートの第2搬送路と、
    第1の方向と第2の方向とに選択的に回転して駆動力を発生する駆動手段と、
    前記第2の位置で、前記駆動手段が発生させた駆動力によって回転し、前記シートを搬送する第1の搬送ローラと、
    前記第1搬送路において前記第1の位置よりも前記搬送方向下流側の位置で、前記駆動手段が発生させた駆動力によって回転し、前記シートを搬送する第2の搬送ローラと、
    前記駆動手段の回転方向に関わらず、前記第1搬送路において前記シートを前記第2の位置から前記第1の位置に搬送する回転方向で前記第1の搬送ローラを回転させる回転機構と、
    前記シートの搬送開始及び搬送停止の指示を、前記画像読取部を含む外部装置から取得する取得手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記駆動手段を前記第1の方向に回転させて、前記供給位置から供給される前記シートの搬送を開始し、
    前記第1搬送路において当該シートが前記第1の搬送ローラの位置を通過し、さらに前記第2の搬送ローラの位置まで搬送させられると、前記駆動手段を前記第2の方向に回転させて前記第2の搬送ローラの回転方向を変え、前記シートを前記第2搬送路経由で前記第1の搬送ローラの位置まで搬送させると、前記駆動手段を停止させ、
    前記駆動手段の停止期間中において、前記取得手段によって前記シートの搬送停止の指示が取得されると前記シートの搬送開始の指示が取得されるまで待機する一方、前記取得手段によって前記シートの搬送開始の指示が取得されると前記駆動手段を前記第1の方向に回転させて前記第2の搬送ローラの回転方向を変え、前記シートを前記第1の搬送ローラの位置を通過させてから前記第2の搬送ローラによって搬送して排出させる
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記第1搬送路に沿って前記シートの搬送方向を案内する第1案内部材と、
    前記第1案内部材よりも前記シートの搬送方向上流側で前記第1搬送路に沿って前記シートの搬送方向を案内する第2案内部材と、
    前記第2案内部材が前記第1案内部材から遠ざかる方向に回転可能なように、前記第1案内部材と前記第2案内部材とを連結する連結部とを備え、
    前記制御手段は、
    前記シートが前記第1の搬送ローラに接し且つ当該シートの先端が前記第1搬送路において前記連結部よりも前記搬送方向下流側に位置するときに前記駆動手段を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第1搬送路において、前記連結部よりも前記搬送方向下流側であって、前記第2の搬送ローラよりも前記搬送方向上流側で、前記駆動手段が発生させた駆動力によって回転する第3の搬送ローラであって、自ローラに対向する対向ローラと前記シートを挟んだ状態で当該シートを搬送する第3の搬送ローラを備え、
    前記制御手段は、
    前記シートが前記第1の搬送ローラに接し且つ当該シートの先端が前記第1搬送路において前記第3の搬送ローラよりも前記搬送方向上流側に位置するときに前記駆動手段を停止させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置によって搬送されるシートから画像を読取る画像読取手段と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項4に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置によって読取られた画像を記録媒体に形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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