JP2013193675A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価にフェールセーフを実現することができる車両用操舵装置を提供する。
【解決手段】通常時は、第1状態にある回転角規制機構14が、操舵部材2の回転角を所定の多回転(第1回転角度幅に相当)の範囲内に規制する。操舵角センサに異常が発生したフェール時に、電磁クラッチ15(切換え機構)によって、回転角規制機構14を第2状態に切り換えて、操舵部材2の回転角を第2回転角度幅の範囲内に規制する。操舵部材2が第2回転角度幅の一対の終端の何れに位置するかで、操舵方向を検出する。ECU(制御装置)が、その検出された操舵方向に基づいて転舵アクチュエータを駆動制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用操舵装置に関する。
操舵部材と転舵輪との機械的な連結が断たれた、いわゆるステアバイワイヤ式の操舵装置において、メインの操舵角センサと、メインの操舵角センサの故障時に代用されるバックアップ用の操舵角センサとを設けることが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
また、ステアバイワイヤ式の操舵装置において、操舵部材と転舵機構との間に遊星ギヤ機構を配置し、操舵角センサの故障時に、前記遊星ギヤ機構のリングキヤの回転を拘束することにより、固定ギヤ比となった遊星ギヤ機構を介して、マニュアル操舵を実現する操舵装置が提案されている(例えば特許文献2を参照)。
特開平10−278826号公報 特開2004−90784号公報
特許文献1では、高価な操舵角センサを複数用いるので、製造コストが高くなる。特許文献2では、遊星ギヤ機構を用いるので、製造コストが高くなる。
本発明は、安価にフェールセーフを実現することができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、多回転操作される操舵部材(2)と転舵輪(3)との機械的な連結が解かれた車両用操舵装置(1)において、前記操舵部材の操舵角を検出する操舵角センサ(12)と、前記転舵輪を駆動する転舵アクチュエータ(4)と、前記操舵部材の回転角を前記多回転に相当する第1回転角度幅( δmax )の範囲内に規制する第1状態と、360度よりも小さい第2回転角度幅(δ2 )の範囲内に規制する第2状態とに切換え可能な回転角規制機構(14)と、前記回転角規制機構を第1状態および第2状態に択一的に切り換える切換え機構(15)と、前記回転角規制機構が前記第2状態にあるときに、操舵部材が前記第2回転角度幅の一対の終端の何れに配置されているかに基づいて前記操舵部材の操舵方向を検出する操舵方向検出装置(16)と、前記操舵角センサにより検出された操舵角に基づいて前記転舵アクチュエータを駆動制御する通常モードと、前記操舵角センサに異常が発生したときに、前記切換え機構によって前記回転角規制機構を前記第2状態に切り換えた状態で、前記操舵方向検出装置により検出された操舵方向に基づいて前記転舵アクチュエータを駆動制御するフェールモードとを有する制御装置(19)と、を備えた車両用操舵装置を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
請求項2のように、前記回転角規制機構は、前記操舵部材の回転軸(24)と同軸的に一体回転可能な回転可能要素(66)と、前記回転可能要素に前記回転軸の軸方向(X1)に対向する回転不能要素(32)と、前記回転可能要素および前記回転不能要素の間に介在し前記回転軸によって同軸的に支持され前記回転軸に対して回転可能な複数の環状の板要素(71〜75)と、前記回転不能要素、前記複数の板要素および前記回転可能要素のうちの隣接する要素間の相対回転量を規制するように前記隣接する要素間を連結する連結要素(80)と、を含み、前記連結要素は、前記隣接する要素の一方に設けられた突起(81)と、他方に設けられ回転方向に応じて前記突起と択一的に係合する一対の規制部(82a,82b;83a,83b)と、を含み、前記切換え機構は、前記複数の板要素を前記回転可能要素に一体回転させるように前記複数の板要素を前記回転可能要素側へ押圧することにより前記回転角規制機構を第2状態に切り換え、前記操舵方向検出装置は、前記回転角規制機構が前記第2状態に切り換えられたときに、前記回転不能要素およびこれに隣接する板要素(75)の一方に設けられた突起が、他方に設けられた一対の規制部(83a,83b)の何れと係合するかに基づいて、操舵方向を検出してもよい。
請求項3のように、前記操舵方向検出装置は、前記突起と対応する規制部との接触を検出する接触センサを含んでいてもよい。
請求項4のように、前記切換え機構は、電磁クラッチ(15)を含み、前記電磁クラッチは、前記回転軸と一体回転し前記回転軸の軸方向に移動不能なクラッチロータ(53)と、前記回転軸の軸方向に移動して、前記回転不能要素に隣接する前記板要素を前記回転可能要素側へ押圧する押圧部材(54)と、クラッチロータと押圧部材との間に介在し前記押圧部材を前記回転可能要素側へ付勢する付勢部材(55)と、前記付勢部材に抗して前記押圧部材とクラッチロータとを吸着する電磁石(56)と、を含んでいてもよい。
請求項1の発明によれば、操舵角センサに異常が発生したフェール時に、回転角規制機構が第2状態に切り換えられる。操舵方向検出装置は、第2状態における操舵部材の規制角度幅(第2回転角度幅に相当)の一対の終端の何れに、操舵部材が位置するかで、操舵方向を検出する。その検出された操舵方向に基づいて転舵アクチュエータを駆動制御することで、転舵が可能となり、フェールセーフを実現することができる。
また、操舵方向検出装置は、操舵部材が第2回転角度幅の一対の終端の何れに配置されているかを検出すればよい。したがって、操舵方向検出装置として、オンオフ式の簡易なセンサやスイッチを用いることができるので、製造コストを安くすることができる。
さらに、フェール時に、操舵部材を多回転(第1回転角度幅に相当)させるような大きな操舵角で操作する必要がなく、操舵部材を比較的小さい回転角(第2回転角度幅の範囲内)で操作するだけで、左操舵または右操舵に切り換えることができるので、操作性が良い。
請求項2の発明によれば、通常時は、回転不能要素、板要素および回転可能要素のうちの隣接要素間の相対回転量をそれぞれ規制することによって、操舵部材の回転角を第1回転角度幅の範囲内に規制する。フェール時に、切換え機構によって回転可能要素と複数の板要素とを一体化させると、操舵部材の回転方向に応じて、回転不能要素に隣接する板要素が第2回転角度幅の範囲内で回転し、対応する規制部に突起が係合する。この係合に基づいて操舵方向を容易に検出することができる。
請求項3の発明によれば、操舵方向検出装置として、安価な接触センサを用いることにより、製造コストを安くすることができる。
請求項4の発明によれば、電磁クラッチをオフすると、付勢部材により付勢された押圧部材が複数の板要素を回転可能要素側へ付勢することにより、複数の板要素と回転可能要素とを容易に一体化させることができ、その結果、回転角規制機構を第2状態に切り換えることができる。
本発明の一実施形態の車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。 操舵部材の回転角を規制する回転角規制機構および反力モータ等を収容したハウジングの断面図であり、通常時の状態を示している。 図2の一部を拡大した、回転角規制機構とその周辺の断面図である。 回転角規制機構の分解斜視図である。 回転角規制機構の板要素の断面図である。 (a)は板要素の係合溝に係合する突起の可動範囲を説明する概略図であり、(b)は回転不能要素としての端壁の係合溝に係合する突起の可動範囲(第2回転角幅に相当)を説明する概略図である。 摩擦板の要部の拡大断面図である。 転舵制御の流れを示すフローチャートである。 フェール時の回転角規制機構とその周辺の断面図である。
本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施形態の車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、本車両用操舵装置1は、多回転操作されるステアリングホイール等の操舵部材2と転舵輪3との機械的な連結が解除された、いわゆるステアバイワイヤシステムを構成している。
車両用操舵装置1では、操舵部材2の回転操作に応じて駆動される転舵アクチュエータ4の動作を、ハウジング5に支持された転舵軸6の車幅方向の直線運動に変換するようになっている。この転舵軸6の直線運動は、転舵用の左右の転舵輪3の転舵運動に変換され、これにより車両の転舵が達成される。車両が直進しているときの転舵輪3の位置に対応する操舵部材2の位置が、操舵中立位置として設定されている。
転舵アクチュエータ4は、例えば、電動モータを含んでいる。この電動モータの駆動力(出力軸の回転力)は、転舵軸6に関連して設けられた運動変換機構(ボールねじ装置)により、転舵軸6の軸方向の直線運動に変換される。この転舵軸6の直線運動は、転舵軸6の両端に連結されたタイロッド7に伝達され、ナックルアーム8の回動を引き起こす。これにより、ナックルアーム8に支持された転舵輪3の操向が達成される。
転舵軸6、タイロッド7およびナックルアーム8により、転舵輪3を転舵するための転舵機構Aが構成されている。転舵軸6を支持するハウジング5は、車体Bに固定されている。
操舵部材2は、車体Bに回転可能に支持された操舵軸9に連結されている。操舵軸9には、路面等から転舵輪3に伝わる反力を操舵反力として操舵部材2に与えるための反力モータ10が取り付けられている。反力モータ10は、ブラシレスモータ等の電動モータを含む。反力モータ10は、車体Bに固定されたハウジング11内に収容されている。
車両用操舵装置1には、操舵軸9に関連して、操舵部材2の操舵角θh を検出するための操舵角センサ12が設けられている。また、操舵軸9には、操舵部材2に加えられた操舵トルクTを検出するためのトルクセンサ13が設けられている。操舵角センサ12およびトルクセンサ13は、ハウジング11内に収容されている。
また、ハウジング11内には、操舵部材2の回転角を規制する回転角規制機構14と、切換え機構としての電磁クラッチ15と、操舵方向検出装置としての操舵方向検出センサ16とが収容されている。
回転角規制機構14は、操舵のために多回転操作される操舵部材2の回転軸としての、操舵軸9の出力軸24の回転角を所定角度以下に規制する機能を果たす。本実施の形態のようにステアバイワイヤ式の車両用操舵装置1では、操舵部材2が、転舵機構Aからの制約を受けない。そこで、操舵部材2が、転舵機構Aの動作限界を超えて操作されることがないように、回転角規制機構14によって、操舵部材2の回転角を、前記動作限界に対応する前記所定角度内に規制する。
具体的には、回転角規制機構14は、操舵部材2の回転角を前記多回転に相当する第1回転角度幅(後述するδmax であり、例えば1620°)の範囲内に規制する第1状態と、360°よりも小さい第2回転角度幅(後述するδ2 であり、例えば30°〜120°のなかの所定値。例えば90°)の範囲内に規制する第2状態とに切換え可能とされている。回転角規制機構14の第1状態と第2状態とは、切換え機構としての電磁クラッチ15によって、択一的に切り換えられるようになっている。操舵方向検出センサ16は、回転角規制機構14が前記第2状態にあるときに、操舵部材2の操舵方向を検出する。
一方、車両用操舵装置1には、転舵軸6に関連して、転舵輪3の転舵角θw (タイヤ角)を検出するための転舵角センサ17が設けられている。これらのセンサの他にも、車速Vを検出する車速センサ18が設けられている。
前記のセンサ類12,13,16〜18の各検出信号は、マイクロコンピュータを含む構成の制御装置としてのECU19(Electronic Control Unit) に入力されるようになっている。
ECU19は、操舵角センサ12によって検出された操舵角θh および車速センサ18によって検出された車速Vに基づいて、目標転舵角を設定する。そして、この目標転舵角と、転舵角センサ17によって検出された転舵角θw との偏差に基づいて、ECU19に内蔵された駆動回路(図示せず)を介し、転舵アクチュエータ4を駆動制御(転舵制御)する。
一方、ECU19は、センサ類12〜17が出力する検出信号に基づいて、操舵部材2が操舵された方向と逆方向を向く適当な反力が操舵部材2に付与されるように、ECU19に内蔵された駆動回路(図示せず)を介して、反力モータ10を駆動制御(反力制御)する。
図2を参照して、操舵軸9は、筒状のハウジング11によって回転可能に支持されている。ハウジング11から操舵軸9の一端が突出しており、前記一端に、操舵部材2が一体回転可能に連結されている。
操舵軸9は、一端22a(操舵軸9の前記一端に相当)に操舵部材2が一体回転可能に連結された入力軸22と、入力軸22とトーションバー23を介して同軸上にトルク伝達可能に連結された出力軸24(操舵部材2の回転軸に相当)とを備えている。トーションバー23の一端23aは、入力軸22と一体回転可能に連結されており、トーションバー23の他端23bは、出力軸24と一体回転可能に連結されている。
操舵軸9は、ハウジング11に保持された第1軸受25、第2軸受26および第3軸受27によって回転可能に支持されている。第1軸受25、第2軸受26および第3軸受27は、例えば玉軸受等の転がり軸受からなる。
第1軸受25は、入力軸22の軸方向の中間部を回転可能に支持している。第2軸受26および第3軸受27は、出力軸24を回転可能に支持している。具体的には、第2軸受26は、出力軸24の一端24a付近を回転可能に支持しており、第3軸受27は、出力軸24の他端24bを回転可能に支持している。
また、入力軸22の他端22bは、出力軸24に設けられた支持孔28内に挿入されている。入力軸22の他端22bは、支持孔28の内周に、例えば針状ころ軸受等の第4軸受30を介して回転可能に支持されている。
ハウジング11は、ハウジング本体31と端壁32とを組み合わせて構成されている。ハウジング本体31は、筒状をなし、一端31aおよび他端31bを有している。ハウジング11の一部としての端壁32は、概ね板状をなし、ハウジング本体31の他端31bを閉塞している。
具体的には、端壁32は、その外径部付近から軸方向に突出する筒状部33を有しており、その筒状部33は、ハウジング本体31の他端31bの内周に嵌合されている。筒状部33の外周に設けられた収容溝に、例えばOリング等の封止部材34が収容されており、封止部材34によって、ハウジング31本体および筒状部33の嵌合部における密封性が確保されている。また、端壁32は、固定ねじ35等を用いてハウジング本体31の他端31bに固定されている。ハウジング11の一部としての端壁32が、回転角規制機構14の後述する回転不能要素を構成している。
ハウジング本体31の一端31aの内周と、操舵軸9の入力軸22の外周との間には、両者間を封止する例えばオイルシールからなる環状の封止部材36が介在している。また、前記第1軸受25は、ハウジング本体31の一端31aの内周に設けられた軸受保持部37に保持されている。
第2軸受26は、ハウジング本体31の軸方向の中間部に設けられた軸受保持部38に保持され、出力軸24の一端24a付近の外周を回転可能に支持している。第2の軸受26は、軸受保持部38に嵌合固定された外輪39と、出力軸24の外周に一体回転可能に嵌合された内輪40とを備えている。
第2軸受26の外輪39の一端面が、ハウジング本体31の軸受保持部38の一端に形成された位置決め段部41に当接することによって、外輪39が、出力軸24の軸方向X1の一方側(第1軸受25側)へ移動することが規制されている。また、第2軸受26の内輪40の一端面が、出力軸24の外周に形成された位置決め段部42に当接することによって、内輪40が、出力軸24の軸方向X1の他方側(第3軸受27側)へ移動することが規制されている。
端壁32の内壁面32aには、第1凹部としての円形の中心凹部43と、中心凹部43を取り囲む第2凹部としての環状凹部44とが設けられている。中心凹部43の深さは、環状凹部44の深さよりも深くされている。出力軸24の他端24bは、中心凹部43内に挿入されている。第3軸受27は、中心凹部43の内周に保持され、出力軸24の他端24bを回転可能に支持している。
第3軸受27は、中心凹部43の内周に回転不能で且つ軸方向移動可能なようにルーズフィットで嵌合された外輪46と、出力軸24の他端24bの外周に一体回転可能に嵌合された内輪47とを備えている。第3軸受27の内輪47の一端面と、出力軸24の外周に形成された位置決め段部48との間に、電磁クラッチ15(切換え機構)の後述するクラッチロータ53の内端が挟持されることにより、内輪47が、出力軸24の軸方向X1の前記一方側(第2軸受26側)へ移動することが規制されている。
また、中心凹部43内には、第2軸受26および第3軸受27に一括して軸方向の予圧を与える例えば波板ばねからなる弾性部材49と、弾性部材49と第3軸受27との間に介在した予圧付与部材としてのスペーサ50とが収容されている。
スペーサ50は、図2に示すような円形板または環状板からなる。スペーサ50は、出力軸24の他端24bの端面や第3軸受27の内輪47の端面とは接触しないで、外輪46の端面のみに接触するように、環状突起51を設けている。弾性部材49は、スペーサ50の環状突起51を介して、第3軸受27の外輪46を出力軸24の軸方向X1の前記一方側へ付勢する。
この付勢力は、第3軸受27の外輪46、第3軸受の内輪47、出力軸24の位置決め段部48、出力軸24の位置決め段部42、第2軸受26の内輪40、および第2軸受26の外輪39を介して、ハウジング本体31の位置決め段部41によって受けられる。したがって、第2軸受26および第3軸受27に、一括して軸方向の予圧を付与することができる。
トルクセンサ13は、ハウジング11内において、第1軸受25と第2軸受26との間に配置されている。トルクセンサ13としては、例えばホールIC(磁気センサ)を用いたトルクセンサを用いてもよい。ECU19は、トルクセンサ13からの信号に基づいて、操舵軸9に入力された操舵トルクを算出する構成となっている。
反力モータ10は、出力軸24と一体回転可能に連結されたモータロータ61と、モータロータ61を同心に取り囲み、ハウジング本体31の内周に固定されたモータステータ62とを備えている。モータロータ61は、出力軸24と一体回転可能なロータコア63と、ロータコア63に一体回転可能に連結された永久磁石64とを備えている。
ロータコア63は、出力軸24を同心に取り囲む筒状の第1部分65と、第1部分65の一端65aを出力軸24に一体回転可能に連結した第2部分66とを有している。永久磁石64は、第1部分65の外周に一体回転可能に連結されている。第2部分66は、回転角規制機構14の後述する回転可能要素を構成している。
本実施の形態では、第1部分65および第2部分66を含むロータコア63が、出力軸24と単一の材料で一体に形成されている例に則して説明するが、出力軸24とは別体に形成されたロータコアが出力軸24に一体に連結されていてもよい。
ハウジング11内において、第2部分66と第2軸受26との間に、操舵角センサ12が配置されている。操舵角センサ12は、例えばレゾルバを用いて構成されている。具体的には、操舵角センサ12は、出力軸24と一体回転可能に連結されたレゾルバロータ67と、ハウジング本体31の内周に固定され、レゾルバロータ67を取り囲むレゾルバステータ68とを備えている。
拡大図である図3に示すように、回転角規制機構14の大部分の要素は、モータロータ61のロータコア63の第1部分65の径方向内方の空間に配置されている。図3および分解斜視図である図4を参照して、回転角規制機構14は、回転不能要素としての、ハウジング11の端壁32と、操舵部材2の回転軸としての、操舵軸9の出力軸24によって同軸的に支持され出力軸24に対して回転可能で且つ軸方向X1に移動可能な複数の板要素71〜75と、回転可能要素としての、ロータコア63の第2部分66とを備えている。回転不能要素としての端壁32と回転可能要素としての第2部分66は、板要素71〜75の軸方向X1の両側に配置されている。
また、回転角規制機構14は、回転不能要素(端壁32)、複数の板要素71〜75および回転可能要素(第2部分66)のうちの、それぞれ対応する隣接する要素間の相対回転量を規制するように前記隣接する要素間をそれぞれ連結する複数の連結要素80を備えている。また、回転角規制機構14は、前記隣接する要素間の相対回転にそれぞれ摩擦抵抗を付与する複数の摩擦付与要素としての摩擦板91〜96とを備えている。
切換え機構としての電磁クラッチ15は、回転角規制機構14を第1状態(回転角規制機構14の規制する回転角が第1回転角度幅δmax である状態)と、第2状態(回転角規制機構14の規制する回転角が第2回転角度幅δ2 である状態)とに切り換える。
電磁クラッチ15は、環状のクラッチロータ53と、環状の押圧部材54と、圧縮コイルばね又は皿ばねからなる付勢部材55と、電磁石56とを備えている。クラッチロータ53は、出力軸24に一体回転可能に且つ軸方向X1に移動不能に支持されている。具体的には、クラッチロータ53は、出力軸24の他端24bの外周に嵌合されている。クラッチロータ53の径方向の内端は、出力軸24の位置決め段部42と第3軸受27の内輪47との間に挟持されている。
押圧部材54は、出力軸24の軸方向X1に移動可能に支持されている。押圧部材54は、端壁32(回転不能要素)に隣接する板要素75をモータロータ61(回転可能要素)側へ押圧する。付勢部材55は、クラッチロータ53と押圧部材54との間に介在し、押圧部材54をモータロータ61(回転可能要素)側へ付勢する。
電磁石56は、付勢部材55に抗して押圧部材54とクラッチロータ53とを吸着する。電磁石56は、図示していないが、鉄心にコイルを巻回して構成されている。
図3および図4に示すように、各連結要素80は、それぞれ対応する隣接要素の一方に設けられ軸方向X1に突出したピン状の突起81と、突起81が係合するようにそれぞれ対応する隣接要素の他方に設けられ、回転方向C1に延びる有端の係合溝82,83とにより構成されている。
図6(a),(b)に示すように、各突起81が、対応する係合溝82,83の両端である規制部82a,82b;83a,83bに係合することにより、隣接する要素間の相対回転量が規制される。
図3および図4を参照して、板要素71〜75は共通の環状板からなり、第1部分65と出力軸24との間に配置されている。板要素71〜75は、出力軸24の外周に一体回転可能に嵌合された筒状部材85(例えばメタルブッシュ等の滑り軸受)の外周85aに回転可能に且つ軸方向移動可能に支持されている。板要素71〜75は、出力軸24および第1部分65に対して相対回転可能である。
各板要素71〜75は、その一方の端面に突起81を突出形成し、突起81を避けた残りの領域に、回転方向C1に延びるように係合溝82を形成している。また、ハウジング11の端壁32(回転不能要素)は、回転方向C1に延びる有端の係合溝83を形成している。
各突起81は、図5に示すように、対応する板要素71〜75と別体で設けられ、対応する板要素71〜75の固定孔86に一部が挿入されて一体に固定されていてもよい。また、図示していないが、各突起81は、対応する板要素71〜75と単一の材料で一体に形成されていてもよい。各板要素71〜75の少なくとも一方の端面には(本実施の形態では、突起81が突出する側の端面)に、環状の受け凹部87が設けられている。
図4に示すように、各受け凹部87は、対応する摩擦板92〜96を受ける。また、各摩擦板92〜96の外周が、対応する受け凹部87の周壁面によって回転可能に支持される。一方、ロータ31のロータコア63の第2部分66には、環状の受け凹部88が設けられている。摩擦板91の外周が、受け凹部88の周壁面によって回転可能に支持される。
図3および図4に示すように、第2部分66(回転可能要素)に設けられた突起81が、板要素71に設けられた回転方向C1に有端の係合溝82にスライド可能に嵌合する。また、各板要素71〜74に設けられた突起81が、それぞれ隣接する板要素72〜75に設けられた係合溝82にスライド可能に嵌合する。また、板要素75に設けられた突起81が、ハウジング11の端壁32(回転不能要素)に設けられた係合溝83にスライド可能に嵌合する。
図6(a)に示すように、各板要素71〜75の係合溝82に係合する突起81の可動範囲(突起81が係合溝82の両端の規制部82a間を可動する範囲)が、隣接要素間の相対回転角がδ1 となるように、回転方向C1に関する係合溝82の配置範囲が設定されている。また、図6(b)に示すように、端壁32(回転不能要素)の係合溝83に係合する突起81の可動範囲(突起81が係合溝83の両端の規制部83a間を可動する範囲)を、隣接要素間の相対回転角がδ2 (第2回転角度幅に相当)となるように、回転方向C1に関する係合溝83の配置範囲が設定されている。
この場合、通常時の操舵部材2(操舵軸9)の回転角度幅である第1回転角度幅δmax は、
δmax =δ1 ×4+δ2
である。例えばδ1 が306°でδ2 が90°の場合、通常時の操舵部材2の回転角が、第1回転角度幅(δmax =1620°)の範囲内に規制され、フェール時の操舵部材2の回転角が、第2回転角度幅(δ2 =90°)の範囲内に規制されることになる。
板要素71〜75としては共通のものを用い、端壁32の係合溝83の配置範囲を、板要素71〜75の係合溝82の配置範囲と異ならせることで、コストダウンを図りつつ、操舵部材2(操舵軸9)の回転量の規制範囲を容易に設定することができる。ただし、δ1 =δ2 であってもよい。
図3および図4に示すように、各摩擦板91〜96は、それぞれ対応する隣接要素間の相対回転に抗する摩擦抵抗をそれぞれ対応する隣接要素に付与するように、それぞれ対応する隣接要素間に介在している。
例えば、摩擦板91は、第2部分66(回転可能要素)と板要素71との間に介在し、両者66,71の相対回転に抗する摩擦抵抗を両者66,71に与える。各摩擦板92〜95は、それぞれ隣接する板要素71,72;72,73;73,74;74,75間に介在し、各隣接する板要素71〜75の相対回転に抗する摩擦抵抗を各隣接する板要素71〜75に付与する。また、摩擦板96は、板要素75と電磁クラッチ15の押圧部材54との間に介在し、板要素75および押圧部材54の相対回転に抗する摩擦抵抗を、板要素75および押圧部材54に付与する。
図3に示すように、電磁クラッチ15の付勢部材55および押圧部材54は、ハウジング11の端壁32の内壁面32aの環状凹部44内に収容され、保持されている。付勢部材55および押圧部材54は環状をなし、出力軸24の周囲を取り囲んでいる。付勢部材55には、例えば、図示の圧縮コイルばねや波板ばね(図示せず)が用いられる。付勢部材55は、クラッチロータ53と押圧部材54との間に介在している。
押圧部材54の外周は、環状凹部44の周壁面44aによって、軸方向X1に移動可能に支持されている。押圧部材54は、軸方向に突出する軸方向移動規制要素としての例えば環状の凸部541を単一の材料で一体に形成している。凸部541は電磁石56に軸方向X1に対向している。環状の凸部541は、付勢部材55の一部の周囲を取り囲んでいる。
付勢部材55は、押圧部材54を摩擦板96側へ弾性的に付勢することにより、当該押圧部材54とモータロータ61の第2部分66(回転可能要素)との間に、板要素71〜75および摩擦抵抗付与要素としての摩擦板91〜96を含む積層ユニットを弾性的に挟持する。すなわち、付勢部材55は、積層ユニットの板要素71〜75、摩擦板91〜96に一括して軸方向の付勢力を与える。この付勢力は、各摩擦板91〜96がこれに接する部材を一体回転させることができる大きさに設定されている。
一方、図7に示すように、各摩擦板91〜96は、一対の金属板97と、一対の金属板97間に挟持された例えばゴム板からなる弾性板98とを備えた積層構造を形成している。図3に示した通常時は、電磁クラッチ15がオンされている(励磁されている)ため、押圧部材54が電磁石56に吸着されている。したがって、付勢部材55の付勢力は、各摩擦板91〜96に負荷されておらず、各摩擦板91〜96の弾性板98は微小量だけ圧縮された状態にある。これにより、各摩擦板91〜96の弾性板98の弾性反発力(付勢力)は、各摩擦板91〜96が、対応する板要素71〜75間の相対回転を許容する適度な摩擦力を発生できる大きさに設定されている。
図9に示すフェール時には、電磁クラッチ15がオフされるため、付勢部材5が、押圧部材54を電磁石56から離隔させて、その押圧部材54および摩擦板96を介して板要素75を強く押圧する。これにより、各摩擦板91〜96の弾性板98が弾性圧縮されて、全ての板要素71〜75がモータロータ61の第2部分66(回転可能要素)に一体化される。すなわち、フェール時に、操舵部材2が操舵されると、全ての板要素71〜75と第2部分66(回転可能要素)が一体回転し、板要素75に設けられた突起81が、図6(b)に示すように、端壁32(回転不能要素)の係合溝83の一対の終端である一対の規制部83a,83bの何れかに当接する。
操舵方向検出センサ16は、一対の規制部83a,83bにそれぞれ設けられた一対の接触センサ16a,16bにより構成されている。すなわち、板要素75の突起81が一方の規制部83aに接触したことを一方の接触センサ16aが検出すると、ECU19が左操舵を検出する。逆に、板要素75の突起81が他方の規制部83bに接触したことを他方の接触センサ16bが検出すると、ECU19が右操舵を検出する。
次いで、図8はECU19の主たる制御の流れを示している。システムが作動すると、まず、ステップS1において、電磁クラッチ15(切換え機構)の電磁石56を励磁し、回転角規制機構14による規制角度を第1回転角度幅δmax に設定する。 次いで、ステップS2において、各種センサからの信号を入力し、ステップS3において、操舵角センサ12の信号に基づいてフェール(操舵角センサ12の異常)が発生しているか否かを判定する。
フェールが発生していない場合(ステップS3においてNOの場合)には、通常モードに移行する。通常モードでは、操舵角センサ12により検出された操舵角θh に基いて、転舵アクチュエータ4を駆動制御(転舵制御)する。
フェールが発生している場合(ステップS3においてYESの場合)には、フェールモードに移行する。フェールモードでは、ステップS5において、電磁クラッチ15(切換え機構)の電磁石56を非励磁とし、回転角規制機構14によるり規制角度を第2回転角幅δ2 に設定する。次いで、ステップS6において、操舵方向検出センサ16の一対の接触センサ16a,16bにより検出された操舵方向に基づいて、その接触センサ16aがオンになっている間、転舵アクチュエータ4を対応する転舵方向へ駆動するように駆動制御(転舵制御)する。
本実施の形態によれば、操舵角センサ12に異常が発生したフェール時に、回転角規制機構14が第2状態に切り換えられる。操舵方向検出センサ16は、第2状態における操舵部材2の規制角度幅(第2回転角度幅δ2 に相当)の一対の終端の何れに、操舵部材2が位置するかで、操舵方向を検出する。その検出された操舵方向に基づいて、ECU19が転舵アクチュエータ4を駆動制御することで、転舵が可能となり、フェールセーフを実現することができる。
また、操舵方向検出センサ16は、操舵部材2が第2回転角度幅δ2 の一対の終端の何れに配置されているかを検出すればよいので、操舵方向検出センサ16として、例えば接触センサ16a,16b等のオンオフ式の安価なセンサやスイッチを用いることができ、その結果、製造コストを安くすることができる。
さらに、フェール時に、操舵部材2を多回転(第1回転角度幅δmax に相当)のような大きな操舵角で操作する必要がなく、操舵部材2を比較的小さい回転角(第2回転角度幅δ2 の範囲内)で操作するだけで、左操舵または右操舵に切り換えることができるので、操作性が良い。
また、通常時は、回転不能要素(端壁32)、板要素71〜75および回転可能要素(ロータコア63の第2部分66)のうちの隣接要素間の相対回転量をそれぞれ規制することによって、操舵部材2の回転角を第1回転角度幅δmax の範囲内に規制する。フェール時に、切換え機構(電磁クラッチ15)によって回転可能要素(第2部分66)と複数の板要素71〜75とを一体化させると、操舵部材2の回転方向に応じて、回転不能要素(端壁32)に隣接する板要素75が第2回転角度幅δ2 の範囲内で回転し、対応する規制部83a,83bに突起が係合する。この係合に基づいて操舵方向を容易に検出することができる。
また、電磁クラッチ15をオフすると、付勢部材55により付勢された押圧部材54が複数の板要素71〜75を回転可能要素(第2部分66)側へ付勢することにより、複数の板要素71〜75と回転可能要素(第2部分66)とを容易に一体化させることができ、その結果、回転角規制機構14を第2状態に切り換えることができる。
また、操舵部材2の回転軸(出力軸24)によって同軸的に支持された板要素71〜75の軸方向X1の両側に、回転不能要素(端壁32)および回転可能要素(第2部分66)を配置するので、回転角規制機構14の要素をコンパクトに配置することができ、小型化を達成することができる。
また、操舵部材2に操舵反力を付与する反力モータ10と回転角規制機構14を同一のハウジング11内に収容することにより、ステアバイワイヤ式の車両用操舵装置1において、構造の簡素化、小型化を達成することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、前記実施形態では、板要素75に突起81を設け、端壁32(回転不能要素)に係合溝83を設けていたが、これに代えて、端壁32(回転不能要素)に設けられた突起を板要素74に設けられた係合溝に係合させてもよい。
また、前記実施形態では、板要素71〜75の内周を、操舵軸9(出力軸24)の外周に嵌合された筒状部材85の外周によって支持したが、これに代えて、操舵軸9(出力軸24)によって板要素71〜75の内周を直接支持してもよい(図示せず)。
また、板要素71〜75をモータロータ61の第1部分65の内周に保持された滑り軸受(図示せず)によって保持してもよい。
その他、請求項記載の範囲で種々の変更を施すことができる。
1…車両用操舵装置、2…操舵部材、3…転舵輪、4…転舵アクチュエータ、9…操舵軸、9…操舵軸、10…反力モータ、11…ハウジング、12…操舵角センサ、14…回転角規制機構、15…電磁クラッチ(切換え機構)、16…操舵方向検出センサ(操舵方向検出装置)、16a,16b…接触センサ、19…ECU(制御装置)、22…入力軸、24…出力軸(操舵部材の回転軸)、31…ハウジング本体、32…端壁(回転不能要素)、53…クラッチロータ、54…押圧部材、55…付勢部材、56…電磁石、61…モータロータ、62…モータステータ、63…ロータコア、65…第1部分、65a…一端、66…第2部分(回転可能要素)、71〜75…板要素、80…連結要素、81…突起、82,83…係合溝、82a,82b;83a,83b…一対の規制部、91〜96…摩擦板、97…金属板、98…弾性板、X1…軸方向、C1…回転方向、θh …操舵角、θw …転舵角、δmax …第1回転角度幅、δ2 …第2回転角度幅

Claims (4)

  1. 多回転操作される操舵部材と転舵輪との機械的な連結が解かれた車両用操舵装置において、
    前記操舵部材の操舵角を検出する操舵角センサと、
    前記転舵輪を駆動する転舵アクチュエータと、
    前記操舵部材の回転角を前記多回転に相当する第1回転角度幅の範囲内に規制する第1状態と、360度よりも小さい第2回転角度幅の範囲内に規制する第2状態とに切換え可能な回転角規制機構と、
    前記回転角規制機構を第1状態および第2状態に択一的に切り換える切換え機構と、
    前記回転角規制機構が前記第2状態にあるときに、操舵部材が前記第2回転角度幅の一対の終端の何れに配置されているかに基づいて前記操舵部材の操舵方向を検出する操舵方向検出装置と、
    前記操舵角センサにより検出された操舵角に基づいて前記転舵アクチュエータを駆動制御する通常モードと、前記操舵角センサに異常が発生したときに、前記切換え機構によって前記回転角規制機構を前記第2状態に切り換えた状態で、前記操舵方向検出装置により検出された操舵方向に基づいて前記転舵アクチュエータを駆動制御するフェールモードとを有する制御装置と、を備えた車両用操舵装置。
  2. 請求項1において、前記回転角規制機構は、前記操舵部材の回転軸と同軸的に一体回転可能な回転可能要素と、前記回転可能要素に前記回転軸の軸方向に対向する回転不能要素と、前記回転可能要素および前記回転不能要素の間に介在し前記回転軸によって同軸的に支持され前記回転軸に対して回転可能な複数の環状の板要素と、前記回転不能要素、前記複数の板要素および前記回転可能要素のうちの隣接する要素間の相対回転量を規制するように前記隣接する要素間を連結する連結要素と、を含み、
    前記連結要素は、前記隣接する要素の一方に設けられた突起と、他方に設けられ回転方向に応じて前記突起と択一的に係合する一対の規制部と、を含み、
    前記切換え機構は、前記複数の板要素を前記回転可能要素に一体回転させるように前記複数の板要素を前記回転可能要素側へ押圧することにより前記回転角規制機構を第2状態に切り換え、
    前記操舵方向検出装置は、前記回転角規制機構が前記第2状態に切り換えられたときに、前記回転不能要素およびこれに隣接する板要素の一方に設けられた突起が、他方に設けられた一対の規制部の何れと係合するかに基づいて、操舵方向を検出する車両用操舵装置。
  3. 請求項2において、前記操舵方向検出装置は、前記突起と対応する規制部との接触を検出する接触センサを含む車両用操舵装置。
  4. 請求項2または3において、前記切換え機構は、電磁クラッチを含み、
    前記電磁クラッチは、前記回転軸と一体回転し前記回転軸の軸方向に移動不能なクラッチロータと、前記回転軸の軸方向に移動して、前記回転不能要素に隣接する前記板要素を前記回転可能要素側へ押圧する押圧部材と、クラッチロータと押圧部材との間に介在し前記押圧部材を前記回転可能要素側へ付勢する付勢部材と、前記付勢部材に抗して前記押圧部材とクラッチロータとを吸着する電磁石と、を含む車両用操舵装置。
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