JP2013192618A - 遊技機の振分装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動手段を用いず、遊技球の落下する力を利用して、該遊技球をあらかじめ定められた進行経路に確実に順次、振り分けて行くことのできる順次型の振分装置の提供。
【解決手段】 落下経路にあって回転自在に与えられた軸体から略上方に向けて伸長し落下経路を挟んだ左右いずれか一側に傾斜停止し落下してくる遊技球を他側に振り分ける振分羽根部と、軸体から略側方に向けて伸長し振り分けられた遊技球を受け止めたときに軸体を回動せしめ振分羽根部を落下経路を挟んだ他側に切り替えて傾斜停止させる一対の切替羽根部と、を含む。軸体に取り付けられて回動する円板の盤面周縁部の一部には凸部が設けられ、振分羽根部を一側から他側に切り替えて傾斜停止するにあたり、盤面周縁部に向けて付勢された当接部材の先端部を凸部が横切って移動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、弾球式遊技機に用いられて遊技球を複数の進行経路に振り分ける振分装置に関し、特に遊技盤面上を落下してくる遊技球を捕捉して落下経路を挟んだ左右の進行経路に交互にこれを振り分ける遊技機の振分装置に関する。
パチンコ機の如き弾球式の遊技機において、遊技球を複数の進行経路に振り分ける振分装置を用いるものがある。かかる振分装置には、遊技球の落下の勢いや、落下の経路、落下のタイミングなどの状況に基づいてその進行経路をランダムに振り分けるランダム型の振分装置と、遊技球を捕捉順にあらかじめ定められた進行経路に順次、振り分けて行く順次型の振分装置とがある。
例えば、特許文献1では、入賞口に入った遊技球を遊技盤の裏側で整列させてこれを1個ずつ計数して排出する入賞玉処理装置を開示しているが、かかる装置では、整列した遊技球を1個ずつ異なる落下経路に交互に振り分けながら遊技球の計数処理を高速且つ確実に行うことが出来るとも述べている。つまり、振分装置ではないが、遊技球を異なる進行経路に交互に振り分ける点において、順次型の振分装置と類似している。詳細には、鉛直面内で回動し、その開口を略上方に向けて遊技球を保持するための凹部を外周に与えられた回転体にソレノイドを取り付け、ソレノイドを往復動させることで回転体を往復揺動回転させ、凹部に捕捉された遊技球を回転体を挟んだ左右の落下経路に交互に落下させて行く。かかる回転体にはその凹部での遊技球の収容を検知するセンサーが設けられており、凹部に遊技球が収容されるとこれを検知してソレノイドが動作し、遊技球を収容順に回転体を挟んだ左右の進行経路に交互に振り分けるのである。
ところで、駆動手段を用いることで、確実且つ簡単に遊技球を捕捉順にあらかじめ定められた進行経路に順次、振り分けて行くことができる。一方、ソレノイドやモータなどの駆動手段を用いず、遊技球の落下する力を利用して、該遊技球をあらかじめ定められた進行経路に順次、振り分けて行く順次型の振分装置も知られている。
例えば、特許文献2では、鉛直面内で回転軸の周囲を回転し且つ該回転軸近傍から上方に延びる案内板と回転軸近傍において案内板から両側方向に延びる2つの球受け部とを有する回転体を含み、更に、回転体の回転軸の周囲における回動について、案内板を上方から回転方向の左右どちらかに傾けた位置で停止させる停止手段を含む振分装置が開示されている。上方より落下してくる遊技球は停止手段によって傾けられた状態で停止している回転体の案内板に沿って該案内板の傾いている向きと反対側の球受け部に案内される。球受け部に落下した遊技球は、その重量によって該玉受け部を下方に移動せしめるように、回転体を回転軸の周囲で回転させる。これとともに遊技球は、回転体の側方の進行経路に振り分けられる。一方、停止手段は、案内板を先ほどの傾斜側から上方を挟んで逆側に傾けた位置にて回転体を停止せしめる。これにより、次に上方より落下してくる遊技球は、案内板の傾いている向きとは反対側、すなわち、上述した進行経路とは回転体を挟んで反対側の他の進行経路に振り分けられるのである。
特開平7−88233号公報 特開2001−353274号公報
特許文献2の振分装置のように、駆動手段を用いず、遊技球の落下する力を利用して、該遊技球をあらかじめ定められた進行経路に順次、振り分けて行く順次型の振分装置では、遊技球の落下速度によって落下する力が異なり得るため、装置内での玉噛み(玉詰まり)を生じたり、あらかじめ定められた進行経路とは異なる進行経路に振り分けられてしまうことがあった。特に、特許文献2では、停止手段としての磁石により、案内板を傾けて停止している位置において回転体の回動が最も強く規制されており、遊技球の落下する力が小さいと、回転体が回動せず装置内で玉噛みを生じてしまう。一方、遊技球の落下する力が大きすぎると、遊技球の振り分け後に、案内板が反動力でもとの傾斜側に戻ってしまうこともある。
本発明は、上記したような状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、駆動手段を用いず、遊技球の落下する力を利用して、該遊技球をあらかじめ定められた進行経路に確実に順次、振り分けて行くことのできる順次型の振分装置を提供することにある。
本発明による遊技機の振分装置は、遊技盤面上を落下してくる遊技球を捕捉して落下経路を挟んだ左右の進行経路に交互にこれを振り分ける遊技機の振分装置であって、前記落下経路にあって前記遊技盤面と垂直に伸長し且つ回転自在に与えられた軸体と、前記軸体から略上方に向けて伸長し前記落下経路を挟んだ左右いずれか一側に傾斜停止し落下してくる前記遊技球をこの上を沿わせて他側に振り分ける振分羽根部と、前記軸体から略側方に向けてそれぞれ伸長し前記振分羽根部に沿って振り分けられた前記遊技球をこの上に受け止めたときに下方へ向けて力を与えられ、前記軸体を回動せしめ前記振分羽根部を前記落下経路を挟んだ他側に切り替えて傾斜停止させる一対の切替羽根部と、を含み、更に、前記軸体に取り付けられて前記遊技盤面と略並行面内で回動する円板と、前記円板の盤面周縁部の一部に設けられた凸部と前記盤面周縁部に向けて付勢された当接部材との一対の回動抑制機構と、を含み、前記軸体が回動し前記振分羽根部を前記落下経路を挟んだ一側から他側に切り替えて傾斜停止するにあたり、前記凸部が前記当接部材の先端部を横切って移動することを特徴とする。
かかる発明によれば、軸体の回動は、停止位置から回動した位置において回動抑制機構により最も強く規制され、駆動手段を用いずとも遊技球の落下する力を利用して、該遊技球を落下経路を挟んだ左右の進行経路に確実に交互に振り分けて行くことができるのである。
上記した発明において、前記凸部はその頂部から前記盤面周縁部に沿って徐々に傾斜を緩めた傾斜部を有することを特徴としてもよい。かかる発明によれば、軸体の回動を停止位置から回動するにつれ徐々に規制を強くして最大規制位置に達しさせ得て、駆動手段を用いずとも遊技球の落下する力を利用して、該遊技球を落下経路を挟んだ左右の進行経路に確実に交互に振り分けて行くことができるのである。
上記した発明において、前記当接部材の前記先端部は球状であることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、軸体の左右の回動をスムーズに出来て、駆動手段を用いずとも遊技球の落下する力を利用して、該遊技球を落下経路を挟んだ左右の進行経路に確実に交互に振り分けて行くことができるのである。
上記した発明において、前記当接部材は球状体であることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、装置を簡便に出来るのである。
上記した発明において、前記球状体は前記遊技盤面をよぎる方向に与えられ且つ下方へ向けて傾斜した傾斜面上に保持され前記盤面周縁部に向けて付勢されていることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、軸体の左右の回動をスムーズに出来て、駆動手段を用いずとも遊技球の落下する力を利用して、該遊技球を落下経路を挟んだ左右の進行経路に確実に交互に振り分けて行くことができるのである。
上記した発明において、前記球状体は前記傾斜面に沿ってばねによってさらに前記盤面周縁部に向けて付勢されていることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、球状体の移動を安定させて軸体の左右の回動をスムーズに出来て、駆動手段を用いずとも遊技球の落下する力を利用して、該遊技球を落下経路を挟んだ左右の進行経路に確実に交互に振り分けて行くことができるのである。
本発明による振分装置の分解斜視図である。 本発明による振分装置の要部の(a)上面図、(b)正面図、及び、(c)側面図である。 本発明による振分装置の要部の断面図である。 本発明による振分装置の一連の動作における要部の(a)上面図、及び、(b)正面図である。 本発明による振分装置の一連の動作における要部の(a)上面図、及び、(b)正面図である。 本発明による振分装置の一連の動作における要部の(a)上面図、及び、(b)正面図である。 本発明による振分装置の要部の正面図である。
本発明による1つの実施例としての遊技機用の振分装置について、図1乃至図7を用いてその詳細を説明する。
図1に示すように、振分装置1は、遊技球の通過する逆Y字状経路、すなわち、落下経路22及びこれから2方向に分岐する進行経路23a及び23bを形成したケース2と、ケース2と組み合わせられて各経路の前面を画定させる蓋体20と、ケース2内において回転軸Aを中心として回動する回転体3と、ケース2の背面側から回転体3に向けて当接する当接部材41を含む回動抑制部4とを含む。これらはいずれも樹脂成形体である。なお、図示しないが、振分装置1は、蓋体20を手前側に向けて回転軸Aを遊技盤面に対して略垂直になるように遊技機に取り付けられる。
ケース2は、上方端の略中央部から鉛直下方向に延びる断面略矩形の溝である落下経路22と、落下経路22の下端に連続して接続され、落下経路22を挟んだ左右に分岐し、それぞれ略鉛直下方に延びる断面略矩形の溝である進行経路23a及び23bを形成している。なお、進行経路23a及び23bの間を分離している分岐体21は、その上方端において、それぞれ左右下方に向けて傾斜した規制面21a及び21bを有する。詳細は後述するが、規制面21a及び21bは、回転体3の回動する角度範囲を規制する。また、ケース2は、落下経路22、各進行経路23a及び23bの接続部分近傍において、背面側に貫通する貫通孔24を有し、これを介して回転体3の背面に形成されている凸部35をケース2の背面側に突出させている。
図2を併せて参照すると、回転体3は樹脂一体成形体であって、半月状の円板体34の盤面主面上に逆T字上に組み合わせられた振分板32、球受板33a及び33bが与えられ、もう一方の主面に凸部35が与えられている。円板体34は、盤面主面を円形とする仮想円板状体から球受板33a及び33bよりも下側の部分を取り除いた半月状(略半円形)である。振分板32、球受板33a及び33bの交点には、貫通孔31’を中心軸に沿って削孔し与えた軸体31があって、後述する傾斜路支持台43の穴49に植設されて回転軸Aに沿って伸びる丸棒である回転体支持棒50を遊挿される。これにより、回転体3は、回転軸Aの周囲を回転自在である。
例えば、一対の球受板33a及び33bは、この上に遊技球を受け止めたときに、遊技球の重量によるモーメント、すなわち遊技球にかかる重力によるモーメントを軸体31に与え、回転体3を回転せしめ得る。一方、球受板33a及び33bは、それぞれ分岐体21の規制面21a及び21bにその下面側を当接させることで、回転体3の回動可能範囲を規制している(図4及び図6参照)。なお、球受板33a又は33bの上に受け止められた遊技球は、円板体34によって背面側への移動を規制されている。
円板体34の背面にはその周縁部に沿って背面側に向けて突出する突条35’を与えるととともに、振分板32の上方端近傍において背面側にさらに大きく突出する凸部35を与えている。凸部35は、傾斜面から構成され、振分板32の上方端近傍において最も突出した頂部を有する。凸部35の傾斜面は、その頂部近傍において円板体34の周縁部に沿って一旦傾斜を大きくした後、周縁部に沿って徐々に傾斜を緩め、突条35’の背面の無傾斜部分と滑らかに接続している。回転体3は遊技球の重量によるモーメントにより回動するが、重量の軽い素材であると慣性力を小さくできてこの回動がスムーズになって好ましい。
図1に図3を併せて参照すると、蓋体20は樹脂製の平板であり、ケース2の手前側を覆うようにケース2に固定され、これによって落下経路22、進行経路23a及び23bの前面を画定する。つまり、蓋体20は回転体3で受け止めた遊技球の手前側への移動を規制する。さらに、蓋体20の穴29によって、傾斜路支持台43の穴49に植接された回転体支持棒50の突出端部を回転体3を貫通させた後に支持する。これによって、落下経路22の略鉛直下方にある回転軸Aに沿って回転体支持棒50を位置させる。
回動抑制部4は、貫通孔24の下部分を閉塞するようにケース2の背面側に取り付けられる傾斜路支持台43と、傾斜路支持台43の上部に設けられた窪みに固定されて手前側に傾斜して延びる樋状の傾斜路44’を有する傾斜路部材44と、傾斜路44’の上端を閉塞する平板状の傾斜路端部材45とを含む。回動抑制部4はさらに遊技球と同程度の直径の金属球からなる当接部材41と、当接部材41及び傾斜路端部材45の間に挟まれて傾斜路44’の下方へ向けて当接部材41を付勢するばね体42とをそれぞれ傾斜路44’内に備える。当接部材41は、傾斜路44’に沿った重量成分及びばね体42の付勢によって、傾斜路44’の下方、すなわち手前側に向けて付勢されている。すなわち、当接部材41は円板体34の背面周縁部の突条35’に向けて付勢されている。
次に、振分装置1の動作について図4乃至図7を用いてその詳細を説明する。
図4(a)及び(b)に示す通り、回転体3は、その初期状態として、例えば、振分板32を図面右側に傾斜させた位置で停止している。かかる状態で、振分装置1に捕捉された遊技球b1は、落下経路22からその略鉛直下方の回転軸Aに向けて回転体3の上に落下してくる。すると、遊技球b1は右側に傾斜している振分板32の左側面に沿って左側に振り分けられて、球受板33aの上側面で受け止められる。これにより、球受板33aは遊技球にかかる重力により押圧されて、軸体31を正面視して反時計回りのモーメントを与える。特に図4(a)を参照すると、回転体3の背面側(図中上側)において当接部材41は、突条35’に当接、付勢されている。このとき、突条35’の当接位置は平坦であるため、回転体3の回動を阻止するモーメントは殆ど働かず、回転体3はスムーズに回動を開始できる。
ここで、図7(a)を参照すると、遊技球b1にはその重力Mが鉛直下向きに働く。重力Mが遊技球b1の中心に働き、遊技球b1が回転体3と一体となっているとみなす。すると、規制面21bに球受板33bの下側面が当接している初期状態において、球受板33aが遊技球b1を受け止めていると、遊技球b1の中心は回転軸Aの鉛直上方より角度αだけ反時計回りにずれて位置する。回転軸Aで支持される回転体3には遊技球b1の重力Mが働くが、この重力Mは回転軸Aに向けた力Rとこれと垂直な方向で略左向きの力Fとに分解できる。回転軸Aに向けた力Rは回転軸A(回転体支持棒50)による反力と釣り合う。一方、力Fは回転軸Aを中心として回動自在に支持される回転体3を反時計回りに回動させるモーメントとなる。かかるモーメントにより回転体3は反時計回りに回動を開始する。
図7(b)を参照すると、回転体3の回動がわずかに進むが、未だ振分板32を右側に傾斜させているとする。すると、同様に重力Mは回転軸Aに向けた力R’と、これに垂直な方向で略左下向きの力F’とに分解される。このとき、遊技球b1の中心は回転軸Aの鉛直上方から角度αより大きい角度βだけ反時計回りにずれた位置に移動している。そのため、分解された力F’は上記した力Fよりも大きくなる。これにより回転体3にかかる反時計回りのモーメントも大きくなる。
突条35’の凸部35の傾斜面は、頂部近傍において一旦傾斜を大きくした後、周縁部に沿って徐々に傾斜を緩めるように形成されている。つまり、凸部35の傾斜面の傾斜は、頂部近傍から最も離間した位置で最も緩やかに、そして頂部に近づくにつれ徐々に大きくなっている。そのため、突条35’及び当接部材41の当接位置に関し、上記した反時計回りのモーメントが小さいときに凸部35の傾斜面の傾斜を小さく、反時計回りのモーメントが大きくなるに従い傾斜面の傾斜を大きく変化させている。遊技球b1に働く重力による回転体3に与えられるモーメントに対応するよう、当接部材41の当接する位置における凸部35の形状を定めて、回転体3の初期状態における回動をより安定して進行させ得るのである。特に、回動の開始時には静止摩擦係数による摩擦力が働くため、回動抑制部4による回転体3の回動を抑制するモーメントの小さい方が好ましい。
続いて、図5を参照すると、回動を開始した回転体3は、突条35’の凸部35の傾斜面を当接部材41に当接させながら回動する。このとき、当接部材41は、傾斜路44’上を傾斜路端部材45へ向けて押し込まれる。また、回転体3は、凸部35の傾斜面からの抗力を受け、時計回りのモーメントを与えられる。しかしながら、上記したように、かかる時計回りのモーメントに対応し、遊技球b1の重量によって与えられる反時計回りのモーメントが大きくなるため、回転体3の反時計回りの回動が速やかに進行する。当接位置が凸部35の頂部へ到達すると、さらに回動が進行する。以上のように、凸部35の頂部は当接部材41の手前側の先端を横切って移動する。
さらに、図6を参照すると、突条35’の凸部35の頂部を越えて回転体3が回動すると、回転体3は、凸部35の傾斜面により、反時計回りのモーメントを与えられる。回転体3は遊技球b1の重量による反時計回りのモーメントも合わせて与えられる。これにより、球受板33aの下側面を規制面21aに当接させるまで回動し、振分板32を左側に傾斜させて停止する。このとき、遊技球b1は左側へ転がり落ち、進行経路23aへと案内される。以上のように、球受板33aは遊技球b1の重量によって振分板32の停止位置を初期状態の右側に傾斜させた位置から左側に傾斜させた位置に切り替える。
なお、回転体3は、その球受板33aの規制面21aへの衝突の反動により、時計回りに回動を開始してしまう場合がある。しかしながら、かかる回動には、当接部材41を傾斜路44’上を傾斜路端部材45へ向けて押し込むことが必要であって、回転体3は凸部35の傾斜面により当接部材41から反時計回りのモーメントを受けるのである。反動による回動は回転体3の質量などによる慣性力モーメントによって発生するが、回転体3の質量が小さく慣性力も小さいと、当接部材41の当接位置を凸部35の頂部まで到達させ得ない。つまり、回動は停止してしまう。一方で、当接部材41からは凸部35の傾斜面を介して反時計回りのモーメントを継続して受けるため、回転体3は振分板32を左側に傾斜させた位置に戻って停止する。つまり、このような反動によっても、回動抑制部4によって回転体3の意図しない位置での停止を防止できるのである。
回転体3が振分板32を左側に傾斜させた位置で停止している状態では、振分装置1は遊技球を捕捉したときに、上記したと左右を逆とする動作を行う。すなわち、遊技球を右側の進行経路23bに案内し、再び振分板32を右側に傾斜させた位置で停止させるのである。
以上、本実施例によれば、駆動手段を用いず、遊技球の落下する力を利用して、該遊技球をあらかじめ定められた進行経路である進行経路23a及び23bに確実に順次、振り分けて行くことができる。
なお、傾斜路44’の傾斜角度を変化させるだけで、球状である当接部材41による突条35’への付勢力を調整できる。また、例えば、当接部材41を付勢する力が弱い場合には、ばね体42と傾斜路端部材45との間にスペーサを挿入してばね体42をより収縮させるようにしてもよい。
なお、ケース2の形状は振分装置1を使用する場所に応じて様々な形状とし得る。すなわち、図示した正面視略長方形以外にも、略楕円形や略三角形などとし得る。また、振分装置1は、振り分けた遊技球を2つの入賞口に案内したり、一方を入賞口に、他方をアウト穴に案内したり、進行経路の連通する先を自由に設定できる。さらに、遊技盤面や役物内において使用できる他、例えば払い出し機構の一部としてもよい。
ここまで本発明による代表的実施例及びこれに基づく改変例を説明したが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、添付した特許請求項の範囲の内容を逸脱することなく、種々の代替実施例及び改変例を見出すことができるであろう。
1 振分装置
2 ケース
3 回転体
4 回動抑制部
22 落下経路
23a、23b 進行経路
32 振分板
33a、33b 球受板
35 凸部
41 当接部材

Claims (6)

  1. 遊技盤面上を落下してくる遊技球を捕捉して落下経路を挟んだ左右の進行経路に交互にこれを振り分ける遊技機の振分装置であって、
    前記落下経路にあって前記遊技盤面と垂直に伸長し且つ回転自在に与えられた軸体と、
    前記軸体から略上方に向けて伸長し前記落下経路を挟んだ左右いずれか一側に傾斜停止し落下してくる前記遊技球をこの上を沿わせて他側に振り分ける振分羽根部と、
    前記軸体から略側方に向けてそれぞれ伸長し前記振分羽根部に沿って振り分けられた前記遊技球をこの上に受け止めたときに下方へ向けて力を与えられ、前記軸体を回動せしめ前記振分羽根部を前記落下経路を挟んだ他側に切り替えて傾斜停止させる一対の切替羽根部と、を含み、更に、
    前記軸体に取り付けられて前記遊技盤面と略並行面内で回動する円板と、
    前記円板の盤面周縁部の一部に設けられた凸部と前記盤面周縁部に向けて付勢された当接部材との一対の回動抑制機構と、を含み、
    前記軸体が回動し前記振分羽根部を前記落下経路を挟んだ一側から他側に切り替えて傾斜停止するにあたり、前記凸部が前記当接部材の先端部を横切って移動することを特徴とする遊技機の振分装置。
  2. 前記凸部はその頂部から前記盤面周縁部に沿って徐々に傾斜を緩めた傾斜部を有することを特徴とする請求項1記載の振分装置。
  3. 前記当接部材の前記先端部は球状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の振分装置。
  4. 前記当接部材は球状体であることを特徴とする請求項3記載の振分装置。
  5. 前記球状体は前記遊技盤面をよぎる方向に与えられ且つ下方へ向けて傾斜した傾斜面上に保持され前記盤面周縁部に向けて付勢されていることを特徴とする請求項4記載の振分装置。
  6. 前記球状体は前記傾斜面に沿ってばねによってさらに前記盤面周縁部に向けて付勢されていることを特徴とする請求項5記載の振分装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015223352A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 豊丸産業株式会社 遊技機

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