JP2013190197A - グロープラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力センサを搭載したグロープラグにおいて、圧力センサの精度を向上させることのできる技術を提供する。
【解決手段】グロープラグは、ヒータ部と、筒状のハウジングと、ハウジングの内部の気密を確保するとともに、直接または他の部材を介してハウジングとヒータ部とを連結しつつ、弾性変形することによって、ヒータ部の、ハウジングに対する軸線に沿った変位を許容する可動部材と、ヒータ部の変位に基づいて圧力を検出する圧力センサとを備える。可動部材は、直接または他の部材を介してヒータ部と連結された第1部位と、直接または他の部材を介してハウジングに連結された第2部位と、屈曲部を介して第1部位と第2部位とを連結する第3部位とを有する。可動部材のうちの少なくとも第1部位の外表面には、燃焼ガスによる熱が可動部材へ伝導するのを抑制する熱伝導抑制部材が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧力センサを搭載したグロープラグに関するものである。
圧力センサを搭載したグロープラグに関する技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。この技術では、ヒータは、弾性変形可能な可動部を有するヒータ支持部材に支持されており、燃焼圧を受けることによってヒータが変位する。圧力センサは、このヒータの変位を検出することによって、燃焼室内における圧力(燃焼圧)を検出している。そして、この可動部は、部材を薄肉化や形状変更を行うことによって、ヒータの変位を生じやすくするとともに、ハウジング内と燃焼室とを隔ててハウジング内の気密を確保する構造となっている。しかし、この技術では、可動部が燃焼ガスに曝されるため、可動部が熱膨張し、その熱膨張によってもヒータが変位する。このため、圧力センサによる測定に誤差が含まれてしまい、圧力センサの精度が低下するおそれがあった。
特開2010−139148号公報
本発明は、上述した従来の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、圧力センサを搭載したグロープラグにおいて、圧力センサの精度を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
軸線に沿って延び、通電によって抵抗発熱する抵抗発熱体を内部に保持する棒状のヒータ部と、
前記ヒータ部の先端を突出させた状態で内部に収容する筒状のハウジングと、
前記ハウジングの内部の気密を確保するとともに、直接または他の部材を介して前記ハウジングと前記ヒータ部とを連結しつつ、弾性変形することによって、前記ヒータ部の、前記ハウジングに対する前記軸線に沿った変位を許容する可動部材と、
前記可動部材よりも後端側の前記ハウジングの内部に配置され、前記ヒータ部の前記変位に基づいて前記燃焼ガスの圧力を検出する圧力センサと
を備えるグロープラグであって、
前記可動部材は、直接又は他の部材を介して前記ヒータ部と連結された第1部位と、直接又は他の部材を介して前記ハウジング連結された第2部位と、屈曲部を介して前記第1部位と前記第2部位とを連結する第3部位とを有し、
前記可動部材のうちの少なくとも前記第1部位の外表面には、前記燃焼ガスによる熱が前記可動部材へ伝導するのを抑制する熱伝導抑制部材が設けられていることを特徴とする、
グロープラグ。
この構成によれば、熱伝導抑制部材により燃焼ガスの熱が可動部材へ伝導するのを抑制することができるので、可動部材が燃焼ガスの熱によって熱膨張するのを抑制することができ、熱膨張によるヒータの変位を抑制することができる。その結果、圧力センサの精度を向上させることができる。
特に、この構成では、熱伝導抑制部材を、可動部材の少なくとも第1部位の外表面に設けている。可動部材の第1部位の外表面は、可動部材のうちで燃焼ガスに最も曝される部位であるため、この第1部位の外表面に熱伝導抑制部材を設けることで、燃焼ガスの熱による可動部材の熱膨張を効果的に抑制することができる。なお、熱伝導抑制部材を第1部位の外表面のみでなく、例えば、第1部位と第3部位の外表面に設けても良いし、可動部材全体の外表面に設けても良い。
[適用例2]
適用例1に記載のグロープラグであって、
前記熱伝導抑制部材は、前記可動部材の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有することを特徴とする、
グロープラグ。
この構成によれば、熱伝導抑制部材は、断熱層として機能し、燃焼ガスの熱が可動部材へ伝導するのを抑制することができるので、可動部材が燃焼ガスの熱によって熱膨張するのを抑制することができる。
[適用例3]
適用例2に記載のグロープラグであって、
前記熱伝導抑制部材は、前記可動部材の外表面にコーティング層として形成されていることを特徴とする、
グロープラグ。
この構成によれば、可動部材の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する熱伝導抑制部材が可動部材に密着しているため、熱伝導抑制部材の可動部材からの剥離を抑制することができる。
[適用例4]
適用例1に記載のグロープラグであって、
前記熱伝導抑制部材は、前記可動部材の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有することを特徴とする、
グロープラグ。
この構成によれば、燃焼ガスの熱は、可動部材に伝導する前に熱伝導抑制部材によって放熱されるので、燃焼ガスの熱が可動部材へ伝導するのを抑制することができ、可動部材が燃焼ガスの熱によって熱膨張するのを抑制することができる。
[適用例5]
適用例4に記載のグロープラグであって、
前記熱伝導抑制部材は、前記可動部材の外表面にめっき層として形成されていることを特徴とする、
グロープラグ。
この構成によれば、前記可動部材の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する熱伝導抑制部材が可動部材に密着しているため、熱伝導抑制部材の可動部材からの剥離を抑制することができる。
[適用例6]
適用例1から適用例5のいずれか一項に記載のグロープラグであって、
前記可動部材は、粗面化された外表面を有することを特徴とする、
グロープラグ。
この構成によれば、熱伝導抑制部材が可動部材にさらに密着しやすくなるため、熱伝導抑制部材の密着性をさらに向上させることができる。なお、「粗面化された外表面」とは、外表面が凹凸形状を有していることを意味する。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、グロープラグの製造方法および製造装置等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのグロープラグ100の断面構成を示す説明である。 可動部材180の近傍を拡大して示す断面図である。 第2実施形態におけるグロープラグ100bの断面を拡大して示す説明図である。 第3実施形態におけるグロープラグ100cの断面を拡大して示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施形態:
B.第2実施形態:
C.第3実施形態:
D.変形例:
A.実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としてのグロープラグ100の断面構成を示す説明図である。以下では、図1におけるグロープラグ100の軸線Oの下方をグロープラグ100の先端側とし、上方を後端側として説明する。また、グロープラグ100の軸線Oに沿った方向を軸線方向ODとする。
図1に示すように、グロープラグ100は、主体金具110及びキャップ部120を有する筒状のハウジング130と、ヒータ部150と、圧力センサ160とを備えている。なお、この図1には、圧力センサ160の近傍を拡大した図も示されている。
ハウジング130を構成する主体金具110は、炭素鋼やステンレス鋼によって形成された略円筒状の金属部材である。主体金具110の後端近傍には、グロープラグ100を内燃機関のシリンダヘッドに固定するためのネジ部114が形成されている。ネジ部114には、ネジ溝(図示せず)が形成されており、このネジ溝がシリンダヘッド(図示せず)のプラグ取り付け孔に螺合することによって、グロープラグ100が内燃機関に固定される。
主体金具110の後端には、シール用保護筒(キャップ)140が、補助部材142を挟んで取り付けられている。シール用保護筒140の内部には、ハウジング130内の中軸170(後述)に電気的に接続された端子バネ144及び端子金具146が配置されている。端子金具146は、ゴムによって形成されたシール部材148によって固定されている。端子バネ144は、金属製の弾性部材であり、中軸170の軸線Oに沿った変位を許容する。
主体金具110の先端には、キャップ部120が配置されている。キャップ部120は、炭素鋼やステンレス鋼によって形成された環状の金属部材である。キャップ部120の後端側には、厚みが主体金具110よりも薄く、外径が主体金具とほぼ同径の円筒部122が形成され、先端側には、外径が先端に向かって縮径するテーパ部124が形成されている。
ヒータ部150は、その先端が突出した状態でハウジング130の内部に収容されており、シース管152と発熱コイル154と制御コイル151と絶縁粉末155とを備えている。シース管152は、軸線Oに沿って延びた筒状の部材であり、先端が半球状に閉塞し、後端が主体金具110内において開口している。シース管152は、耐熱・耐食性に優れたステンレス鋼等によって形成されている。
発熱コイル154及び制御コイル151は、いずれも通電によって抵抗発熱する巻線型抵抗であり、シース管152の先端側内部に保持されている。ヒータ部150には、金属製の棒状部材である中軸170が挿入されており、制御コイル151の後端は、この中軸170の先端に固定され、また、発熱コイルの先端は、シース管152の先端に固定される。発熱コイル154及び制御コイル151には、端子金具146、端子バネ144および中軸170を通じて、外部から電力が供給される。シース管152内には、発熱コイル154や制御コイル151との隙間に、耐熱性を有する酸化マグネシウム等の絶縁粉末155が充填されている。
シース管152の開口された後端と中軸170との間には、絶縁粉末155をシース管152内に密封するためのシール部材156が挿入されている。シース管152には、スウェージング加工が施されており、これにより、内部に充填された絶縁粉末155の緻密性が高められ、熱伝導効率を向上させている。このような構成のヒータ部150は、後端側が主体金具110内に配置され、先端側が、キャップ部120の開口部125から軸線方向ODの先端側に向かって突出するように配置されている。
ハウジング130内には、ヒータ部150よりも後端側に配置された環状の圧力センサ160と、圧力センサ160をハウジング130内に固定するためのセンサ固定部材132と、ヒータ部150の軸線Oに沿った変位を圧力センサ160に伝達するための伝達スリーブ134と、ヒータ部150の外周をハウジング130の内部に連結するための可動部材180とが設けられている。
センサ固定部材132は、ステンレス鋼等によって形成された略円筒形状の部材である。センサ固定部材132は、主体金具110の内周に沿って配置されており、その先端部には、鍔状のフランジ部133が形成されている。このフランジ部133は、主体金具110の先端面に溶接されている。また、センサ固定部材132の後端には、圧力センサ160の外周部が溶接されている。本実施形態では、このセンサ固定部材132によって、圧力センサ160がハウジング130内の中央部付近に固定されている。
伝達スリーブ134は、ステンレス鋼等によって形成された略円筒状の部材である。伝達スリーブ134は、センサ固定部材132とヒータ部150との間に配置されている。伝達スリーブ134の先端は、センサ固定部材132のフランジ部133が形成されている位置付近において、ヒータ部150の外周に溶接されている。また、伝達スリーブ134の後端は、環状の圧力センサ160の内周部に溶接されている。ヒータ部150の軸線Oに沿った変位は、この伝達スリーブ134によって圧力センサ160の内周部に伝達される。
可動部材180は、弾性を有する環状の部材であり、ステンレス鋼やニッケル合金等によって形成されている。本実施形態では、可動部材180は、インコネル718(インコネルは登録商標)によって形成されている。可動部材180は、その後端側が、センサ固定部材132に溶接され、その先端側が、ヒータ部150(シース管152)の外周に溶接されている。ヒータ部150は、この可動部材180によって、ハウジング130に連結されるとともに、この可動部材180の弾性力によって、軸線Oに沿った変位が許容されている。なお、この可動部材180は、ヒータ部150とハウジング130とを連結することで、主体金具110内の気密性を確保する役割も果たす。可動部材180の構造の詳細については後述する。
圧力センサ160は、ハウジング130の内部のうち、ヒータ部150および可動部材180よりも後端側に配置されており、中軸170が通る開口部161が中央に設けられた環状の金属ダイアフラム162と、金属ダイアフラム162の上面(後端側の面)に接合されたピエゾ抵抗素子164とを備えている。
金属ダイアフラム162は、例えば、ステンレス鋼等によって形成されている。ピエゾ抵抗素子164には、ハウジング130内の所定の部位に設けられた集積回路(図示せず)が電気的に接続されている。前述のように、金属ダイアフラム162の内周には、ヒータ部150に接続された伝達スリーブ134の後端が接合されている。そのため、燃焼ガスの圧力(燃焼圧)を受けてヒータ部150が軸線Oに沿って変位すると、伝達スリーブ134によって、その変位量が金属ダイアフラム162に伝達され、金属ダイアフラム162を変形させる。
集積回路は、金属ダイアフラム162の変形をピエゾ抵抗素子164を用いて検出することによって、内燃機関の燃焼圧を検出する。集積回路は、こうして検出された燃焼圧を示す電気信号を、主体金具110の後端に挿入された配線を通じて外部のECU等に出力する。
図2は、可動部材180の近傍を拡大して示す断面図である。可動部材180は、軸線Oに沿って延び、ヒータ部150にレーザー溶接(溶接部W1)されることによってヒータ部150に連結された第1部位181と、軸線Oに沿って延び、センサ固定部材132にレーザー溶接(溶接部W2)されることによってハウジング130に連結された第2部位182と、屈曲部184、185を介して、第1部位181と第2部位182とを連結する第3部位183とを備えている。
本実施形態では、可動部材180の燃焼ガスに曝される側の外表面に、保護部材190が設けられている。保護部材190は、燃焼ガスによる熱が可動部材180へ伝導するのを抑制する熱伝導抑制部材として機能する。保護部材190は、溶接や加締めが行なわれることによって、可動部材180に接合される。
本実施形態では、保護部材190は、可動部材180の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料によって形成されている。具体的には、本実施形態では、可動部材180は、インコネル718(熱伝導率:約11W/(m・K)、インコネルは登録商標)によって形成されており、保護部材190は、可動部材180の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料である銅(熱伝導率:約400W/(m・K))によって形成されている。
保護部材190は、可動部材180よりも熱伝導率が高く、放熱しやすい。このため、燃焼ガスの熱は、可動部材180に伝導する前に保護部材190によって放熱されるので、燃焼ガスの熱が可動部材180へ伝導するのを抑制することができる。この結果、燃焼ガスの熱による可動部材180の熱膨張を抑制することができ、圧力センサの精度を向上させることができる。
なお、保護部材190は、可動部材180の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で形成されていればよく、例えば、銅の他にも、金や銀、アルミニウム、ニッケル、鉄、白金、またはこれらの合金等によって形成されていてもよい。参考に、これらの熱伝導率を以下に示す。
金(Au)の熱伝導率:約320W/(m・K)
銀(Ag)の熱伝導率:約420W/(m・K)
銅(Cu)の熱伝導率:約400W/(m・K)
アルミニウム(Al)の熱伝導率:約240W/(m・K)
ニッケル(Ni)の熱伝導率:約80W/(m・K)
鉄(Fe)の熱伝導率:約84W/(m・K)
白金(Pt)の熱伝導率:約70W/(m・K)
なお、保護部材190は、燃焼ガスに曝されるため、燃焼ガスの温度以上の耐熱性を有することが好ましい。また、保護部材190の表面には、放熱を促進するためのフィンが形成されていてもよい。
このように、本実施形態では、可動部材180の燃焼ガスに曝される側の外表面に、保護部材190が設けられているので、燃焼ガスの熱による可動部材180の熱膨張を抑制することができ、圧力センサの精度を向上させることができる。
B.第2実施形態:
図3は、第2実施形態におけるグロープラグ100bの断面を拡大して示す説明図である。図2に示した第1実施形態との違いは、保護部材190の代わりに、可動部材180の燃焼ガスに曝される側の外表面にめっき層192が形成されているという点だけであり、他の構成は第1実施形態と同じである。
めっき層192は、可動部材180の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有しており、第1実施形態の保護部材190と同様に、熱伝導抑制部材として機能する。本実施形態では、めっき層192として、金めっきが施されている。
めっき層192は、可動部材180よりも熱伝導率が高く、放熱しやすい。このため、燃焼ガスの熱は、可動部材180に伝導する前にめっき層192によって放熱されるので、燃焼ガスの熱が可動部材180へ伝導するのを抑制することができる。したがって、第1実施形態と同様に、燃焼ガスの熱による可動部材180の熱膨張を抑制することができ、圧力センサの精度を向上させることができる。
なお、めっき層192は、可動部材180の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料で形成されていればよく、具体的には、約70W/(m・K)から450W/(m・K)程度の熱伝導率を有する材料で形成されていればよい。例えば、めっき層192は、金めっきの他にも、銀めっきや銅めっき、アルミニウムめっき、ニッケルめっき等によって形成されていてもよい。
また、本実施形態では、可動部材180の燃焼ガスに曝される側の外表面が粗面化されているため、めっき層192の密着性を向上させることができる。なお、可動部材180の外表面を粗面化する方法としては、例えば、ブラスト処理等が挙げられる。ただし、ブラスト処理は省略することとしてもよい。
このように、可動部材180の燃焼ガスに曝される側の外表面にめっき層192を形成しても、第1実施形態と同様に、燃焼ガスの熱による可動部材180の熱膨張を抑制することができ、圧力センサの精度を向上させることができる。
C.第3実施形態:
図4は、第3実施形態におけるグロープラグ100cの断面を拡大して示す説明図である。図2に示した第1実施形態との違いは、保護部材190の代わりに、可動部材180の燃焼ガスに曝される側の外表面にコーティング層194が形成されているという点だけであり、他の構成は第1実施形態と同じである。
コーティング層194は、可動部材180の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有することにより、燃焼ガスによる熱が可動部材180へ伝導するのを抑制する熱伝導抑制部材として機能する。本実施形態では、コーティング層194は、ジルコニア(熱伝導率:約0.6W/(m・K))によって形成されている。
コーティング層194は、可動部材180よりも熱伝導率が低いため、断熱層として機能し、燃焼ガスの熱が可動部材180へ伝導するのを抑制することができる。したがって、燃焼ガスの熱による可動部材180の熱膨張を抑制することができ、圧力センサの精度を向上させることができる。
なお、コーティング層194は、可動部材180の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する材料で形成されていればよく、具体的には、約0.5W/(m・K)から2.0W/(m・K)程度の熱伝導率を有する材料で形成されていればよい。例えば、コーティング層194は、ジルコニアの他にも、アルミナやマグネシア、シリカ等によって形成されていてもよい。参考に、これらの熱伝導率を以下に示す。
ジルコニアの熱伝導率:約0.6W/(m・K)
アルミナの熱伝導率:約2.0W/(m・K)
マグネシアの熱伝導率:約0.6W/(m・K)
シリカの熱伝導率:約0.7W/(m・K)
また、本実施形態においても、可動部材180の燃焼ガスに曝される側の外表面が粗面化されている。このため、コーティング層194の密着性を向上させることができる。なお、可動部材180の外表面を粗面化する方法としては、前述のようにブラスト処理等が挙げられる。ただし、ブラスト処理は省略することとしてもよい。
このように、可動部材180の、燃焼ガスに曝される外側の表面にコーティング層194を形成しても、燃焼ガスの熱による可動部材180の熱膨張を抑制することができ、圧力センサの精度を向上させることができる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記実施形態では、可動部材180の燃焼ガスに曝される側の表面(外表面)の全てに、熱伝導抑制部材(保護部材190、めっき層192、コーティング層194)が設けられている。しかし、熱伝導抑制部材は、可動部材180の燃焼ガスに曝される側の表面の全てに設けられていなくてもよく、可動部材180のうちの少なくとも第1部位181の表面に設けられていればよい。可動部材180の第1部位181の表面は、燃焼ガスに最も曝される部位であるため、可動部材180の第1部位181の表面にのみ熱伝導抑制部材が設けられていても、燃焼ガスの熱による可動部材180の熱膨張を効果的に抑制することができ、圧力センサの精度を向上させることができる。ただし、上記実施形態のように、第1部位181と第3部位183との外表面に熱伝導抑制部材が設けられていてもよい。
D2.変形例2:
上記実施形態では、可動部材180の第1部位181は、ヒータ部150のシース管152に直接溶接されている。しかし、可動部材180の第1部位181は、他の部材を介してヒータ部150に連結(固定)されていてもよい。また、上記実施形態では、可動部材180の第2部位182は、センサ固定部材132に溶接されている。しかし、可動部材180の第2部位182は、キャップ部120に溶接されていてもよい。以上より、可動部材180は、直接または他の部材を介してハウジング130とヒータ部150とを連結していればよい。
D3.変形例3:
上記実施形態では、可動部材180の第3部位183は、なだらかな曲線状となっている。しかし、可動部材180の第3部位183は、蛇腹状になっていてもよい。すなわち、可動部材180は、ベローズ状であってもよい。
D4.変形例4:
上記実施形態では、ヒータ部150は、シース管152内に発熱コイル154及び制御コイル151が配置された構成を有している。すなわち、上記実施形態では、いわゆるメタルグロープラグに対して本発明を適用した例について説明した。しかし、ヒータ部150は、棒状の絶縁性セラミック内に導電性セラミックが配置された構成であってもよい。すなわち、本発明は、いわゆるセラミックグロープラグに対しても適用することができる。この場合、可動部材180を、ヒータ部150が挿入された筒状の外筒部材に溶接等で固定することで、ヒータ部150とハウジング130とを連結することができる。また、本発明は、伝達スリーブ134を有さないタイプの圧力センサ搭載グロープラグに対しても適用することができる。
D5.変形例5:
上記実施形態では、ピエゾ抵抗素子164を用いて燃焼圧を検出しているが、燃焼圧は他のセンサによって検出してもよい。例えば、圧電素子を用いて燃焼圧を検出してもよい。この場合、圧電素子がセンサ固定部材132と伝達スリーブ134との間に軸方向に挟持された構成を採用してもよい。
100…グロープラグ
100b…グロープラグ
100c…グロープラグ
110…主体金具
114…ネジ部
120…キャップ部
122…円筒部
124…テーパ部
125…開口部
130…ハウジング
132…センサ固定部材
133…フランジ部
134…伝達スリーブ
140…シール用保護筒
142…補助部材
144…端子バネ
146…端子金具
148…シール部材
150…ヒータ部
151…制御コイル
152…シース管
154…発熱コイル
155…絶縁粉末
156…シール部材
160…圧力センサ
161…開口部
162…金属ダイアフラム
164…ピエゾ抵抗素子
170…中軸
180…可動部材
181…第1部位
182…第2部位
183…第3部位
184…屈曲部
185…屈曲部
190…保護部材
192…めっき層
194…コーティング層

Claims (6)

  1. 軸線に沿って延び、通電によって抵抗発熱する抵抗発熱体を内部に保持する棒状のヒータ部と、
    前記ヒータ部の先端を突出させた状態で内部に収容する筒状のハウジングと、
    前記ハウジングの内部の気密を確保するとともに、直接または他の部材を介して前記ハウジングと前記ヒータ部とを連結しつつ、弾性変形することによって、前記ヒータ部の、前記ハウジングに対する前記軸線に沿った変位を許容する可動部材と、
    前記可動部材よりも後端側の前記ハウジングの内部に配置され、前記ヒータ部の前記変位に基づいて前記燃焼ガスの圧力を検出する圧力センサと
    を備えるグロープラグであって、
    前記可動部材は、直接または他の部材を介して前記ヒータ部と連結された第1部位と、直接または他の部材を介して前記ハウジングに連結された第2部位と、屈曲部を介して前記第1部位と前記第2部位とを連結する第3部位とを有し、
    前記可動部材のうちの少なくとも前記第1部位の外表面には、前記燃焼ガスによる熱が前記可動部材へ伝導するのを抑制する熱伝導抑制部材が設けられていることを特徴とする、
    グロープラグ。
  2. 請求項1に記載のグロープラグであって、
    前記熱伝導抑制部材は、前記可動部材の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有することを特徴とする、
    グロープラグ。
  3. 請求項2に記載のグロープラグであって、
    前記熱伝導抑制部材は、前記可動部材の外表面にコーティング層として形成されていることを特徴とする、
    グロープラグ。
  4. 請求項1に記載のグロープラグであって、
    前記熱伝導抑制部材は、前記可動部材の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有することを特徴とする、
    グロープラグ。
  5. 請求項4に記載のグロープラグであって、
    前記熱伝導抑制部材は、前記可動部材の外表面にめっき層として形成されていることを特徴とする、
    グロープラグ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のグロープラグであって、
    前記可動部材は、粗面化された外表面を有することを特徴とする、
    グロープラグ。
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