JP2011089688A - 圧力センサ付きグロープラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】セラミックヒータを有する圧力センサ付きグロープラグであって、ベローズ部材の如く、薄肉部を有するヒータ変位機構を採用していると、放熱性が不足することがある。これを解消する放熱手段を提供する。
【解決手段】圧力センサ付きグロープラグ1は、セラミックヒータ20がヒータ保持外筒80に保持されており、ハウジング2とヒータ保持外筒80とがベローズ部材90により接続されている。ヒータ保持外筒80へハウジングの一部を構成するキャップ部材8への放熱経路を形成する手段(外筒放熱部85、Cリング86等)を設けている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車用エンジン等の内燃機関に使用されるグロープラグ及びグロープラグに圧力センサ機能を付加した圧力センサ付きグロープラグにおける放熱機構に関する。
従来から、自動車用のディーゼルエンジン等の内燃機関に使用されるグロープラグとして、特許文献1に記載されるグロープラグが知られている。また、このようなグロープラグと圧力センサとを組み合わせて内燃機関の燃焼圧を検出できるようにした、特許文献2に記載される圧力センサ付きグロープラグが知られている。
特許文献1に記載されるグロープラグでは、エンジンの燃焼の補助を行う発熱体として機能するセラミックヒータを金属製の外筒により保持している。当該外筒は、自身の先端側が比較的小径の円筒部とされ、その後端側は比較的大径に形成しつつ、その形状はテーパを有する鍔状としていた。この鍔状の部位は、グロープラグが取り付けられるエンジンのプラグホールのシート面と当接して、燃焼室の気密を保持するとともに、セラミックヒータが過熱しないように当該鍔状の部位から熱を逃がす放熱経路として機能していた。また、特許文献2に記載される圧力センサ付きグロープラグは、特許文献1に記載されるグロープラグへ燃焼圧を検出すべく圧力センサを組み込んだものである。
さて近年では、地球規模での環境への配慮の観点から、ディーゼルエンジンにおいてもその排ガスをより清浄化されたものとすべく種々の燃焼改善が検討されている。この燃焼改善を実現するには、より細かく燃焼状態を知ることが必要とされている。このために、特許文献2に記載されるような圧力センサ付きグロープラグを用いて燃焼圧を測定することで燃焼状態が観察されるのであるが、より精度の高い燃焼圧の測定が可能であることが求められている。
圧力センサ付きグロープラグを用いてより精度の高い燃焼圧の測定を行うためには、燃焼圧を受けるヒータ(セラミックヒータ)がその圧力に応じて積極的に移動可能である構成が考えられ、例えば特許文献3に記載されるものがある。この文献に記載される圧力センサ付きグロープラグでは、燃焼圧を受けるヒータが薄肉の金属で形成された蛇腹状のベローズ部材で保持されており、これにより、特許文献2に記載されるような圧力センサ付きグロープラグよりも精度の高い燃焼圧の測定が期待できる。
特開2008−8607号公報 特開2007−177782号公報 国際特許公報WO2009100752
ところで、セラミックヒータを有するセラミックグロープラグと圧力センサを組み合わせ、さらにベローズ部材を採用した構成の実現にあたって新たに問題が顕在化した。それは、ベローズ部材を用いた圧力センサ付きグロープラグでは、従来の特許文献1や2に記載される鍔状の部位を有する外筒(図6中80´参照)に換えてベローズ部材を使用するため、セラミックヒータの放熱が十分にできなくなる問題である。これは、ベローズ部材は比較的に熱伝導性のよいとされる金属で構成されるものの、その肉厚は非常に薄く、十分にヒータからの放熱が行えないためである。
燃焼室を加熱する役割としては、セラミックヒータの放熱が十分にできないことは、ヒータ自体の温度が高まる意味では好ましい。しかしながら、ベローズ部材のうちのセラミックヒータを保持する部位(保持部ともいう)も必要以上に加熱されるため、当該部位は熱膨張してヒータを保持する力が弱まり、ヒータの保持が緩んでしまう懸念がある。この結果、セラミックヒータと上記保持部との間に隙間を生じ、保持部にてセラミックヒータとの導通を図るものでは、当該セラミックヒータの電極部が酸化して、ヒータとしての機能を果たせなくなるおそれがある。また、電極部が酸化膨張してしまい、セラミックヒータ自身や保持部が割れたりするおそれも生じうる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、圧力センサ付きグロープラグを構成にするにあたって、ベローズ部材のような放熱性が比較的劣るものを用いた場合であっても、上記問題が生じないようにした圧力センサ付きグロープラグを提供することを目的とする。
構成1.本発明の圧力センサ付きグロープラグは、
軸線方向に延びる軸孔を有する筒状のハウジングと、
前記軸孔に配置され、先端部が前記ハウジングの先端部から突出されるとともに後端部が前記ハウジング内部に収容されるセラミックヒータと、
前記セラミックヒータを外側から保持するヒータ保持外筒と、
自身の一端が前記ヒータ保持外筒に接続されるとともに自身の他端が前記ハウジングに接続され、少なくとも自身の一部が薄肉で弾性変形可能に構成される薄肉部を有するヒータ変位機構と、
前記セラミックヒータよりも後端側に配置される圧力検出素子と、
前記セラミックヒータに接続され、前記圧力検出素子へ圧力を伝達する圧力伝達体と、
を備え、
前記ヒータ保持外筒の外周面に径方向外向きに膨出した外筒放熱部を形成し、
当該外筒放熱部が前記ハウジングの内周面と当接することで、前記セラミックヒータから前記ハウジングへの放熱経路が形成されていることを特徴とする。
構成2.また、本発明の圧力センサ付きグロープラグは、
前記ハウジングは、前記外筒放熱部よりも先端側に、当該外筒放熱部の外径よりも小さい内径をなす小径孔を有し、
前記ヒータ変位機構の弾性により、前記外筒放熱部は先端向きに付勢されて前記小径孔に当接していることを特徴とする。
上記構成1によれば、従来の鍔状の部位を有する外筒に換えてベローズ部材のような弾性変形可能に構成される薄肉部を有するヒータ変位機構を用いた圧力センサ付きグロープラグであっても、ヒータの放熱性を確保することが可能となる。ベローズ部材のようなヒータ変位機構は薄肉部を有するため、従来の鍔状の部位を有する外筒と同程度の放熱性を期待できず、ヒータやヒータ保持外筒に熱が籠もることが懸念される。つまり、薄肉部の存在により放熱経路(放熱量)が制限されるのであるが、ここで不足する放熱性を、ヒータ保持外筒に形成した外筒放熱部がハウジングの内周面と当接することによって、別途、放熱経路が形成されることとなる。ヒータ保持外筒は、ヒータ自身の発熱や燃焼室からの発熱を、圧力センサ付きグロープラグを構成するその他の部材に比較して極めて大きな熱量を受ける。ここで、従来の特許文献3に記載される構成であると、ヒータ保持外筒が受けた多量の熱量はベローズ部材を経路として放熱することしかできないが、本構成1によれば、ヒータ保持外筒はハウジングの内周面に直接接触する外筒放熱部を有するため、放熱性が不足する自体を回避することが可能となるのである。
また、上記構成2によれば、前記ハウジングが自身の先端において小径の小径孔を有している。更に、ヒータ及び当該ヒータを保持するヒータ保持外筒は前記ヒータ変位機構により軸線方向の先端向きへ付勢されている。したがって、ハウジングの先端に形成された小径孔や当該小径孔を形成する径方向内側へ突出した部位へ前記外筒放熱部が接触する。これにより、小径孔と外筒放熱部とが接触した部位がヒータの熱を逃がす放熱経路として機能することになる。この作用効果により、ヒータやヒータ保持外筒に熱が籠もる事態を解消することがより確実なものとなる。
構成3.また、本発明の圧力センサ付きグロープラグは、
軸線方向に延びる軸孔を有する筒状のハウジングと、
前記軸孔に配置され、先端部が前記ハウジングの先端部から突出されるとともに後端部が前記ハウジング内部に収容されるセラミックヒータと、
前記セラミックヒータを外側から保持する円筒状のヒータ保持外筒と、
自身の一端が前記ヒータ保持外筒に接続されるとともに自身の他端が前記ハウジングに接続され、少なくとも自身の一部が薄肉で弾性変形可能に構成される薄肉部を有するヒータ変位機構と、
前記セラミックヒータよりも後端側に配置される圧力検出素子と、
前記セラミックヒータに接続され、前記圧力検出素子へ圧力を伝達する圧力伝達体と、
を備え、
前記ヒータ保持外筒の外周面と前記ハウジングの内周面との両者に当接し、前記ヒータ変位機構よりも良熱伝導性の材質からなる放熱部材を有することを特徴とする。
構成4.また、本発明の圧力センサ付きグロープラグは、
前記ハウジングは、前記外筒放熱部よりも先端側に、当該外筒放熱部の外径よりも小さい内径をなす、小径孔を有し、
前記ヒータ変位機構の弾性により、前記外筒放熱部は先端向きに付勢されて、
前記放熱部材は弾性変形して前記小径孔に当接していること
を特徴とする。
上記構成3も上記構成1同様の効果を奏することができる。構成の相違点を中心に本構成3について説明すれば、上記構成1では外筒放熱部とハウジングの内周面とが直接的に接触して放熱経路を形成した。これに対して、上記構成3では、当該放熱経路の形成に際し、ヒータ変位機構よりも熱伝導性に優れる材質からなる放熱部材を介して前記放熱経路を形成している点である。
ヒータ変位機構は弾性変形可能なように形成されたベローズ部材やダイアフラム等である。即ち薄肉部を有して形成されるのであるが、薄肉でありながらも、燃焼圧を受けたり高温の燃焼ガスに曝された際に破損しない程度の強度を有した材料から構成される。このために、強度を重視するために熱伝導性の比較的劣る材質を選択せざるを得ないおそれがある。ここで、本構成3にかかる発明であれば、当該ヒータ変位機構の、より厳密にはその薄肉部を構成する部位よりも熱伝導性に優れる材質からなる放熱部材を有するので、このようなヒータ変位機構を備える圧力センサ付きグロープラグであっても、その放熱性を確保することが可能となるのである。
また、上記構成4では、ヒータ変位機構によって軸線方向の先端向きに付勢された外筒放熱部によって放熱部材が弾性変形されている構成を備える。放熱部材は弾性変形してハウジングの小径孔に当接するため、接触面積が増大し、より確実な放熱性を確保することが可能となる。なお、本構成4によれば、燃焼室からの高温のガスのハウジングの内部への侵入を、当該放熱部材によって防ぐことも可能である。高温のガスの侵入を防ぐことができるため、圧力センサへの悪影響(高温による)を減少することも期待できる。
構成5.また、本発明の圧力センサ付きグロープラグは、
軸線方向に延びる軸孔を有する筒状のハウジングと、
前記軸孔に配置され、先端部が前記ハウジングの先端部から突出されるとともに後端部が前記ハウジング内部に収容されるセラミックヒータと、
前記セラミックヒータを外側から保持する円筒状のヒータ保持外筒と、
自身の一端が前記ヒータ保持外筒に接続されるとともに自身の他端が前記ハウジングに接続され、少なくとも自身の一部が薄肉で弾性変形可能に構成され、大径の山部と小径の谷部とを有する蛇腹状のベローズ部材と、
前記セラミックヒータよりも後端側に配置される圧力検出素子と、
前記セラミックヒータに接続され、前記圧力検出素子へ圧力を伝達する圧力伝達体と、
を備え、
前記ベローズ部材の山部が前記ハウジングに当接していることを特徴とする。
上記構成1〜4では、ベローズ部材をハウジングに接触させることを積極的な要件としていない。圧力センサとしての感度を重視するためである。しかしながら、それを実現しつつセラミックヒータの放熱性の向上を実現するため、構成部品を追加したり追加部位を設ける等、手間やコストが増大してしまう懸念もある。
一方、上記構成5では、ベローズ部材の径大の"山"の部分をハウジングに、具体例としてはハウジングの内周面に当接させている。ベローズ部材は蛇腹状であるので、山部と谷部とが連なったひだ形状をなしているが、この山部をハウジングに当接させることで、ベローズ部材からハウジングへの放熱経路を形成し、セラミックヒータの放熱性を向上させるのである。したがって、ハウジングへ当接させる山部の数は複数個、多ければ多いほど、放熱性の改善が見込めるため好ましい。一方、圧力センサとしての感度の低下が懸念されるのであれば、例えば放熱性の向上に寄与しやすいベローズ部材の先端側の山部をハウジングに当接させ、後端側の山部はハウジングに当接させない、等の変形を行ってもよい。
構成6.また、本発明の圧力センサ付きグロープラグは、
軸線方向に延びる軸孔を有する筒状のハウジングと、
前記軸孔に配置され、先端部が前記ハウジングの先端部から突出されるとともに後端部が前記ハウジング内部に収容されるセラミックヒータと、
前記セラミックヒータを外側から保持する円筒状のヒータ保持外筒と、
自身の一端が前記ヒータ保持外筒に接続されるとともに自身の他端が前記ハウジングに接続され、少なくとも自身の一部が薄肉で弾性変形可能に構成され、大径の山部と小径の谷部とを有する蛇腹状のベローズ部材と、
前記セラミックヒータよりも後端側に配置される圧力検出素子と、
前記セラミックヒータに接続され、前記圧力検出素子へ圧力を伝達する圧力伝達体と、
を備え、
前記ベローズ部材の谷部へ良熱伝導性の材質からなる放熱部材を配し、
当該放熱部材が前記ベローズ部材の山部よりも径方向外側へ拡径し、
当該放熱部材が前記ハウジングに当接していること特徴とする。
前記構成5ではベローズ部材の周囲には他部材を配置することなくベローズ部材の山部が直接的にハウジングに当接して放熱経路を形成ことを主旨とするものである。勿論、ベローズ部材の山部に更に接触面積を増大させるべく他部材を配置してもよく、そのような構成を除外するものではない。
これに対して上記構成6では、ベローズ部材の谷部にセラミックヒータの放熱性の向上が可能となる、良熱伝導性の放熱部材を配置する構成である。一例としては、ステンレス等の金属製のCリングが例示できる。達成されるセラミックヒータの放熱性の向上という効果に関しては前述の構成と同様の効果が期待できる。
本発明は、従来の鍔状の部位を有する外筒に換わって、薄肉部を有するヒータ変位機構を備えた圧力センサ付きグロープラグであって、更に使用の最中におけるヒータの最高温度が1300℃にも達するものにおいてとりわけ発明の寄与度が高い。そもそもセラミックヒータはコイル状の発熱抵抗体を有する、所謂メタルグロープラグに比較すると、その発熱温度を高くすることができることが利点のひとつである。したがって、ヒータの発熱温度を高くして使用してこそのセラミックヒータを備えるグロープラグであり、その発熱温度を低くしていては、セラミックヒータを使用する価値は相対的に低くなる。これは、圧力センサ付きグロープラグであっても同様なことであり、このように発熱温度を高くして使用する、参考例としては、ヒータの最高温度が1300℃にも達するヒータを備えるからこそ、このような付加的な放熱経路が必要になるのである。したがって、セラミックヒータをこの程度の温度に達するように構成していないセラミックヒータを用いて本発明を採用しても、その利点は相対的に高くはない。なお、このような温度を達成するセラミックヒータとしては、ヒータの内部に埋設される発熱抵抗体及び当該発熱抵抗体への導電経路を形成するリード部をともに導電性セラミックで構成するものが例示できる。
(a)は、圧力センサ付きグロープラグの断面図であり、(b)は、当該グロープラグの正面図である。 グロープラグ後端部の内部構成等を示す部分拡大断面図である。 セラミックヒータの詳細構成を説明する模式断面図である。 セラミックヒータの周囲の構成を示す部分拡大断面図である。 本発明の変形例のセラミックヒータの周囲の構成を示す部分拡大断面図である。 特許文献1に記載されるグロープラグにおける鍔状の部位を有する外筒を示す部分拡大断面図である。
以下に、実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1(a)は、圧力センサ付きグロープラグ(以下、「グロープラグ」と称す)1の断面図であり、図1(b)は、グロープラグ1の正面図である。なお、図1等においては、図の下側をグロープラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。また、各部材同士を接合する際の溶融部位についてはその図示を省略する。
図1に示す本実施の形態のグロープラグ1は、例えばディーゼルエンジンの燃焼室に取り付けられ、エンジン始動時の点火を補助する熱源として利用される。ハウジング2の先端側にはセラミックヒータ20が軸線CL1方向に保持されており、ハウジング2の軸孔21内を挿通される中軸3と前記セラミックヒータ20とは電気的にまた機械的に接続されている。一方、当該中軸3とハウジング2との間には管状の伝達スリーブ230が配置されている。この伝達スリーブ230はセラミックヒータ20と電気的にまた機械的に接続されている。セラミックヒータ20は燃焼室内に露出され、燃焼圧により作用される力を受けると、伝達スリーブ230を介し、その力がハウジング2の後端側に設けられた圧力センサ200に伝達される構成となっている。
ハウジング2は、軸線CL1方向に貫通する軸孔21を有する長細い筒状の金属部材であり、ハウジング2の長手方向の略中央に、グロープラグ1をエンジンヘッド(図示外)に取り付けるためのねじ部22が形成されている。またグロープラグ1の後端部には、エンジンヘッドへの取り付けの際に使用される工具が係合する、軸線断面の外形が六角形状の工具係合部4が形成されている。この工具係合部4の後端側には、後述する圧力センサ200をハウジング2に固定して一体化するため、軸線CL1と直交する断面が円形で、軸線CL1方向後端側に向けて壁状に突出した基端部45が設けられている。軸孔21の内径は工具係合部4内で拡径されている。また軸孔21の先端部には、後述するセラミックヒータ20が配置され、軸線CL1方向先端側に向け露出されている。ハウジング2の先端部の最先端面には軸線CL1方向先端側に向け先細るテーパ面を有する環状のキャップ部材8が係合されており、レーザ溶接によりハウジング2の先端部と一体となっている。
中軸3は、軸線CL1方向に延びる鉄系素材(例えばFe−Cr−Mo鋼)からなる金属棒であり、ハウジング2の軸孔21内に挿通される。中軸3の先端には他の部位よりも大径に形成された先端部31が形成され、この先端部31は金属製筒状の接続リング35に嵌入されて固定される。そして後述するセラミックヒータ20の後端部93(図4参照)が接続リング35に圧入嵌合されることによって、接続リング35を介し、中軸3とセラミックヒータ20とは電気的に接続されている。また中軸3の先端部31を除く後端側の部位は小径に形成され、特に後端部33は、ハウジング2の基端部に設けられる圧力センサ200内を挿通されている。後端部33の更に後端側は圧力センサ200から突出され、その部分にセラミックヒータ20に通電するための外部回路との電気的な接続を行う接続端子50が固定されている。
圧力センサ200は、図2に示すように、例えばシリコン等の半導体基板上にピエゾ抵抗型素子を形成した公知の半導体歪みゲージをダイアフラム上に配設し、燃焼圧に基づく押圧力によってダイアフラムを撓ませることにより燃焼圧の検出を行うセンサである。ハウジング2の基端部45に固定される歪部材215は、基端部45の周囲を取り囲むように係合する鍔付きリング状の係止部216と、その係止部216の縁端を周縁とし、軸線CL1方向を厚み方向とする薄い円環状の金属板からなるダイアフラム部217とから構成される。ダイアフラム部217は可撓性を有し、中央に中軸3の後端部33が挿通される開口部218が形成されている。
また、ダイアフラム部217上には複数の圧力検出素子210が貼設されている。圧力検出素子210は、ダイアフラム部217が撓むことにより歪みが生じ、その歪みの度合いにあわせて自身の抵抗値が変化する。そして、ダイアフラム部217に対向するように歪部材215よりも後端側に中継基板222が配置されており、圧力検出素子210の抵抗値を電圧値に変換して増幅し、検出値として出力するための回路などが構成されたASIC221等が搭載されている。なお、圧力検出素子210は中継基板222とワイヤーボンディングあるいはフレキシブルケーブルにより電気的に接続されている。また、中継基板222には、ECU等の外部回路(図示外)と電気的な接続を行うための接続ケーブル214が接続されている。
ダイアフラム部217の開口部218周辺の軸線CL1方向先端を向く先側面217sには伝達スリーブ230の後端231が当接する。一方、伝達スリーブ230の先端232は、図4に示すようにセラミックヒータ20に外嵌された接地リング36とレーザ溶接により接合されている。これにより、燃焼圧によりセラミックヒータ20が軸線CL1方向後端側に変位した際には、接地リング36とともに伝達スリーブ230も軸線CL1方向後端側に変位し、ダイアフラム部217の開口部218周辺が伝達スリーブ230の後端231に押圧されて、ダイアフラム部217に撓みが生ずるように構成されている。
そして伝達スリーブ230の外周と、ハウジング2の拡径部48の内周との間隙には例えば樹脂からなる筒状の絶縁部材235が配設されており、軸孔21内で伝達スリーブ230の位置決めを行うと共に、ハウジング2と伝達スリーブ230との絶縁がなされている。さらに、絶縁部材235の先端面と、軸孔43の拡径部48先端側のテーパ状の面と、伝達スリーブ230の外周面とで囲まれた間隙には、各面に当接するように、例えばシリコン製のOリング240が介在しており、この間隙を介した軸孔21内外の気密が維持されている。一方、伝達スリーブ230の内部、中軸3との間には絶縁チューブ236が介挿されている。これにより、中軸3と伝達スリーブ230とが接触して短絡してしまうことを防止している。また、伝達スリーブ230の後端231は、当該後端231の先端側に比較すると、段部を介してやや拡径した拡径部233となっている。そして、この拡径部233と中軸3との間にはOリング237が介在し、中軸3の位置決めがなされるとともに伝達スリーブ230の封止がなされている。また、伝達スリーブ230とハウジング2の軸孔21との絶縁については、伝達スリーブ230の先端側外周面に凹設した部位へOリング238を介在させ、これによって実現している。
また、ハウジング2の基端部45に配置された歪部材215や中継基板222の外周及び上方(後端側)を覆うカバー225が設けられ、歪部材215の係止部216の外周に係合した状態で外周全周をレーザ溶接されることにより、ハウジング2と一体に固定されている。これにより、ハウジング2はカバー225及びキャップ部材8とともに広義の意味でハウジングを形成しているとも言える。狭義の意味としてはそれぞれを異なる部材とすることが可能であるが、本実施の形態の説明においては、とりわけ強調する場合を除き、両方の意味で使用している。
次に、セラミックヒータ20及びその周囲の構成について主に図3を用いて説明する。図3にセラミックヒータ20の詳細構成を示す。なお、図3では、図面の明瞭化のため、縦横比を他の図面から変更するとともに軸線を紙面左右方向として示し、周囲の構成については破線で示している。周囲の構成を説明する図4(a)〜(c)には、図面の明瞭化のため、セラミックヒータ20の内部構成の図示を一部簡略または省略する。
ハウジング2の先端側に配置されるセラミックヒータ20は略円柱状をなし、先端の角部は多少のR面取りが行われている。基体21は絶縁性セラミックからなり、その内部に導電性セラミックからなる断面略U字状の発熱素子24が埋設された構造を有する。発熱素子24は、セラミックヒータ20の先端部22に配置され、両端が略U字状に折り返された発熱体27と、その発熱体27の両端にそれぞれ接続され、セラミックヒータ20の後端部23に向けて軸線CL1に沿って略平行に埋設されたリード部28,29とから構成される。発熱体27は、その断面積がリード部28,29の断面積よりも小さくなるように幅や厚みが設定されており、通電時、主に発熱体27において発熱が行われる。また、セラミックヒータ20の後端部23の外周面には、リード部28,29のそれぞれから径方向に突出された電極取出部25,26が、互いに軸線CL1方向にずれた位置に露出されている。
このセラミックヒータ20の胴部分の外周には、各円筒状の部材が取り巻くように配置されている。電極取出部25,26には比較的短め(後述するヒータ保持外筒80よりも短い)のリング状の部材が、セラミックヒータ20の外周にそれぞれ嵌合される。即ち、先端側の電極取出部25に対して接地リング36が圧入嵌合されており、両者は電気的に接続されている。セラミックヒータ20へ固定された接地リング36の外周には前述の如く伝達スリーブ230に接続されている。この伝達スリーブ230がセラミックヒータ20の受けた圧力をダイアフラム217へ伝達し、圧力検出素子210がダイアフラム217の変形に基づき圧力を検出するのである。
また後端側の電極取出部26に対して接続リング35が圧入嵌合され、両者は電気的に接続されている。詳細には、接続リング35の後端側の一部がセラミックヒータ20の後端部よりも後端側に来るように、つまり接続リング35の先端側のみがセラミックヒータ20に嵌合されている。
前述の如く、接続リング35へ中軸3の先端部が嵌入されて両者は電気的に接続される。これにより、図示外のバッテリーの正極から、端子50、中軸3、接続リング35、電極取出部26、リード部29を介して発熱体27へと電力が供給される。
一方、伝達スリーブ230は金属製のダイアフラム217を介して、エンジンヘッドに取り付けられるハウジング2と電気的にも接続されている。したがって、発熱体27は、リード部28、電極取出部25、接続リング36、伝達スリーブ230、ダイアフラム217、ハウジング2と接地し、バッテリーの負極と接続されている。これにより、発熱体27が発熱可能となり、セラミックヒータ20はヒータとしての機能を果たす。
ヒータ保持外筒80はセラミックヒータ20を外周から保持する円筒状の部材で、接続リング35や接地リング36と同様にステンレス等の金属製であり、その長さは接続リング35や接地リング36よりも長めに構成されている。このヒータ保持外筒80の外形形状は本発明を実施する上で適宜変更されうるが、第1の実施形態を示す図4(a)を用いて周囲の構成とともに説明する。
ヒータ保持外筒80の外周面のうち後端側の部位にはヒータ変位機構が接合される。具体的には、薄い金属を蛇腹状に形成した弾性変形が可能なベローズ部材90であって、先端部は円筒状を成してヒータ保持外筒80に接合される。一方、後端部は円筒状を成してハウジング2の先端部に接合される。これにより、グロープラグ1の内部であるハウジング2の軸孔21が封止される。セラミックヒータ20、接続リング36、伝達スリーブ230の一体物は、その先端側がベローズ部材90でハウジング2に保持されるとともに、その後端側はダイアフラム217でハウジング2に保持されることとなる。ベローズ部材90もダイアフラム217もともに弾性変形が可能であるから、燃焼圧によりその一体物はハウジング2に対して相対的な変化が可能となる。
前述の如く、キャップ部材8はハウジング2の先端に接合される。詳細には、キャップ部材8はその外径がハウジング2の外径と略等しい筒状をなし、その先端部は縮径された小径孔81を有している。そして、ベローズ部材90の周囲を取り巻くように当該キャップ部材8は配置される。
さて、第1の実施形態では、ヒータ保持外筒80の外周面の一部が径方向外向きに膨出した外筒放熱部85が形成されている。具体的には、外筒放熱部85の先端側は軸線CL1方向先端側へ向けて先細るテーパ面85tと、外筒放熱部85の後端側は軸線CL1に垂直な後方面85bとで構成される、円錐台の鍔状に形成されている。この外筒放熱部85はキャップ部材8の先端の小径孔81よりも軸線CL1方向後端側に位置するように組み上げられている。したがって、図4(a)に示すように、外筒放熱部85はキャップ部材8に収容される形となり、外筒放熱部85の外径は小径孔81よりも大きくされている。また、前述のベローズ部材90の弾性によりヒータ保持外筒80は軸線CL1方向先端側へ付勢され、テーパ面85tは小径孔81の後端側縁部に当接される形態となる。
以上構成を備える第1の実施形態による本発明の圧力センサ付きグロープラグ1は、従来の鍔状の部位を有する外筒(図6中「80´」と示す)に換えてベローズ部材90が用いられる構成であったとしても良好な放熱性が期待できる。本発明を採用することなくベローズ部材を備える構成であると、主たる放熱経路がベローズ部材に限られてしまう。しかし、本発明(第1の実施形態)では、テーパ面85tと小径孔81とが接触して外筒放熱部85による放熱が行われる。したがって、セラミックヒータ20に熱が籠もってしまう事態を回避することが可能となる。なお「外筒放熱部85が小径孔81に当接する」とは、軸線CL1方向に形成される内孔に限られず、当該内孔を形成するために径方向に突出形成されるキャップ部材8の一部に対して外筒放熱部85が当接していればよい。
また、これに加えて、上記第1の実施形態では、ヒータ保持外筒80と接地リング36とを別部材から構成し、互いに離れてそれぞれをセラミックヒータ20へ固定する構成としている。このため、外筒(ヒータ保持外筒80)を伝って電極取出部25を加熱してしまうおそれを無くすことができる。このため、電極取出部25の外表面の酸化を防ぐことが達成されやすくなる。
なお、電極取出部25の酸化防止の観点では、伝達スリーブ230の存在も寄与している。接地リング36がヒータ保持外筒80と別部材となったことで、接地リング36からの放熱性が懸念されるところ、上記第1の実施形態では、接地リング36に接合され、軸線CL1方向後端側へ延びる伝達スリーブ230が存在する。このため、伝達スリーブ230がヒートシンクとしての役割をも果たす。この伝達スリーブ230はハウジング2のねじ部22よりも後方へ延びているため、加えて、グロープラグ1の後端部において伝熱部材(第1の実施形態ではダイアフラム217が相当する)を介してハウジング2へ接合されているため、より上記役割を果たす効果が大きい。
以上、本発明の第1の実施形態について説明を行った。本第1実施形態は本発明の第2の構成に相当するが、第1の構成の実施を妨げるものではない。
以降、第1の実施形態以外の変形形態について図4(b)〜(d)を用いて説明する。
図4(b)に示す第2の実施形態の例は、第1の実施形態におけるヒータ保持外筒の形状が異なり、他部材を介して放熱経路を形成するものである。したがって、その相違点について説明するものとし、他の構成については第1の実施形態と同様であるので説明しない。
ヒータ保持外筒802は第1の実施形態のヒータ保持外筒80と異なり、径方向外向きに膨出形成された外筒放熱部85が存在せず、単純な円筒形をなす。その一方で、外筒放熱部85が存在していた位置に、即ちキャップ部材8の小径孔81の軸線CL1方向後端側に隣接した部位に金属製のCリング86を有している。このCリング86は、本第2の実施形態ではステンレス系の材料を用いて構成している。さらにキャップ部材8、ヒータ保持外筒802、ベローズ部材90の先端部の一部、の3部材に当接する位置に配置されている。なお、Cリング86の材料の選択に関しては、空気の熱伝導率よりも良好な熱伝導率の材料を選択すれば放熱性は向上するのであるが、より好ましくはベローズ部材90を構成する材料と同等もしくはそれよりも優れるものとすることが好ましい。ただし、放熱性は熱伝導率のみに依存するのではなく、ベローズ部材90やCリング86の厚さ(断面積)にも影響を受けることは言うまでもない。したがって、熱伝導率のみに基づいて材料を選択するのではなく、熱伝導率とこれらの部材の断面積とに基づいて導き出される定量的な熱伝導性を比較基準とし、その値がCリングの方が大になるように構成することとしてもよい。
ベローズ部材90は圧力センサとしての性能に対する影響が大きく、材料選択においても、例えばバネ定数やヤング率等、圧力に関する物性を重視して選択せざるを得ない事情がある。このため、熱伝導性(熱伝導率)を重視して材料選択することが困難である。また、そのためにヒータ自体が高い耐熱性を有することで技術的に確立させなければならなかったのであるが、この第2の実施形態を採用することにより、セラミックヒータ20からの放熱性を改善することが可能となり、これら懸念を解消することができる。本第2実施形態が本発明の第3及び第4の構成に相当する。
なお、キャップ部材8、ヒータ保持外筒802、ベローズ部材90の先端部の一部、の3部材とCリング86とが当接することは必須構成ではない。具体的には、ベローズ部材90へはCリング86を当接させなくてもよい(本発明の第3の構成)。しかしながら、当接させることによりベローズ部材90の弾性によりCリング86が軸線CL1方向先端側へ付勢され、ヒータ保持外筒80とキャップ部材8に対して、より大きい接触面積を有することができることが期待される。このためセラミックヒータ20からの放熱性がより一層改善されることとなり、上記構成は好ましい(本発明の第4の構成)。
図4(c)に第3の実施形態を示す。この構成におけるヒータ保持外筒も、第2の実施形態と同様に単純な円筒形をなすヒータ保持外筒802である。そして、第2の実施形態とは異なり、Cリング86は存在していない。加えて、第1、第2の実施形態に比較すると、ベローズ部材903をやや大径のものとしている。やや大径のベローズ部材903を採用し、キャップ部材8の内周面へベローズ部材903の山部90mを当接させた構成である(本発明の第5の構成)。このように構成することで、他部材を追加することなくセラミックヒータの放熱性の向上を実現することが可能となる。なお、図4(c)に示した例では、山部90mがハウジングを成すキャップ部材8に当接した構成としているが、谷部をヒータ保持外筒802に当接させる構成を併せて採用してもよい。また、第1、第2の実施形態のベローズ部材90を用いた場合であっても、キャップ部材8の内孔を小さく構成して、上記同様に、その内周面へ山部を当接させる構成としてもよい。
さらに、ベローズ部材903の内周面とセラミックヒータ20やヒータ保持外筒802との空間を、良熱伝導性の粉体(例えばカーボン粉末やマグネシア粉末等)で充満することとしてもよい。ただし、良熱伝導性の粉体を充填させる際には、ベローズ部材903の変位を妨げないように構成することが肝要である。
図4(d)に第4の実施形態を示す。この構成におけるヒータ保持外筒も、第2、第3の実施形態同様、単純な円筒形をなすヒータ保持外筒802である。第2の実施形態では、放熱部材であるCリング86をヒータ保持外筒802に当接するように配置したものであった。本第4の実施形態では、Cリングの位置を変更したものとも言いうる。即ち、ベローズ部材90の谷部90vにCリング864を配置した構成である。この構成を採用することによりセラミックヒータの放熱性の向上が期待できることは言うまでもないが、本第4の実施形態ではベローズ部材90の谷部90vにCリング864を配置しているため、Cリング864の位置ずれが生じにくい。また、製造過程でベローズ部材90とCリング864とを一体化しておくことが容易で、製造の面に関する利点もある(本発明の第6の構成)。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明の実施は上記実施形態に限られるものではなく、その思想を逸脱しない範囲で適宜変更は可能である。例えば、上記実施形態はいずれの実施形態もヒータ保持外筒80,802と接地リング36とが別部材として構成されているが、これに限られることはなく、一部材として構成してもよい。
また、セラミックヒータの放熱性の向上が目的であるのは、特に先端側に位置する電極取出部25の表層の酸化が懸念されるためである。このため、上記実施形態のように、ヒータ保持外筒80と接地リング36とが別部材として構成され、ヒータ保持外筒80に拠る十分な放熱が期待できないときは、例えば図5に示すような放熱経路を形成してもよい。即ち、接地リング36の外周に金属製Cリング865を、ハウジング2の内周面と接地リング36の外周面とに当接するように配置する構成である。この構成とすることで、セラミックヒータ20を伝達して電極取出部25が加熱されたとしても、接地リング36及び当該Cリング865を介してハウジング2へと放熱されるため、電極取出部25の表層の酸化を回避することが可能である。
1…圧力センサ付きグロープラグとしてのグロープラグ、2…ハウジング、3…中軸、8…キャップ部材、20…セラミックヒータ、80…ヒータ保持外筒、85…外筒放熱部、90…ヒータ変位機構としてのベローズ部材、200…圧力センサ、210…圧力検出素子、230…伝達スリーブ、CL1…軸線

Claims (6)

  1. 軸線方向に延びる軸孔を有する筒状のハウジングと、
    前記軸孔に配置され、先端部が前記ハウジングの先端部から突出されるとともに後端部が前記ハウジング内部に収容されるセラミックヒータと、
    前記セラミックヒータを外側から保持する円筒状のヒータ保持外筒と、
    自身の一端が前記ヒータ保持外筒に接続されるとともに自身の他端が前記ハウジングに接続され、少なくとも自身の一部が薄肉で弾性変形可能に構成される薄肉部を有するヒータ変位機構と、
    前記セラミックヒータよりも後端側に配置される圧力検出素子と、
    前記セラミックヒータに接続され、前記圧力検出素子へ圧力を伝達する圧力伝達体と、
    を備える圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記ヒータ保持外筒の外周面に径方向外向きに膨出した外筒放熱部を形成し、
    当該外筒放熱部が前記ハウジングの内周面と当接することで、前記セラミックヒータから前記ハウジングへの放熱経路が形成されていること
    を特徴とする圧力センサ付きグロープラグ。
  2. 前記ハウジングは、前記外筒放熱部よりも先端側に、当該外筒放熱部の外径よりも小さい内径をなす小径孔を有し、
    前記ヒータ変位機構の弾性により、前記外筒放熱部は先端向きに付勢されて前記小径孔に当接していること
    を特徴とする請求項1記載の圧力センサ付きグロープラグ。
  3. 軸線方向に延びる軸孔を有する筒状のハウジングと、
    前記軸孔に配置され、先端部が前記ハウジングの先端部から突出されるとともに後端部が前記ハウジング内部に収容されるセラミックヒータと、
    前記セラミックヒータを外側から保持する円筒状のヒータ保持外筒と、
    自身の一端が前記ヒータ保持外筒に接続されるとともに自身の他端が前記ハウジングに接続され、少なくとも自身の一部が薄肉で弾性変形可能に構成される薄肉部を有するヒータ変位機構と、
    前記セラミックヒータよりも後端側に配置される圧力検出素子と、
    前記セラミックヒータに接続され、前記圧力検出素子へ圧力を伝達する圧力伝達体と、
    を備える圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記ヒータ保持外筒の外周面と前記ハウジングの内周面との両者に当接し、前記ヒータ変位機構よりも良熱伝導性の材質からなる放熱部材を有すること
    を特徴とする圧力センサ付きグロープラグ。
  4. 前記ハウジングは、前記外筒放熱部よりも先端側に、当該外筒放熱部の外径よりも小さい内径をなす、小径孔を有し、
    前記ヒータ変位機構の弾性により、前記外筒放熱部は先端向きに付勢されて、
    前記放熱部材は弾性変形して前記小径孔に当接していること
    を特徴とする請求項3記載の圧力センサ付きグロープラグ。
  5. 軸線方向に延びる軸孔を有する筒状のハウジングと、
    前記軸孔に配置され、先端部が前記ハウジングの先端部から突出されるとともに後端部が前記ハウジング内部に収容されるセラミックヒータと、
    前記セラミックヒータを外側から保持する円筒状のヒータ保持外筒と、
    自身の一端が前記ヒータ保持外筒に接続されるとともに自身の他端が前記ハウジングに接続され、少なくとも自身の一部が薄肉で弾性変形可能に構成され、大径の山部と小径の谷部とを有する蛇腹状のベローズ部材と、
    前記セラミックヒータよりも後端側に配置される圧力検出素子と、
    前記セラミックヒータに接続され、前記圧力検出素子へ圧力を伝達する圧力伝達体と、
    を備える圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記ベローズ部材の山部が前記ハウジングに当接していること
    を特徴とする圧力センサ付きグロープラグ。
  6. 軸線方向に延びる軸孔を有する筒状のハウジングと、
    前記軸孔に配置され、先端部が前記ハウジングの先端部から突出されるとともに後端部が前記ハウジング内部に収容されるセラミックヒータと、
    前記セラミックヒータを外側から保持する円筒状のヒータ保持外筒と、
    自身の一端が前記ヒータ保持外筒に接続されるとともに自身の他端が前記ハウジングに接続され、少なくとも自身の一部が薄肉で弾性変形可能に構成され、大径の山部と小径の谷部とを有する蛇腹状のベローズ部材と、
    前記セラミックヒータよりも後端側に配置される圧力検出素子と、
    前記セラミックヒータに接続され、前記圧力検出素子へ圧力を伝達する圧力伝達体と、
    を備える圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記ベローズ部材の谷部へ良熱伝導性の材質からなる放熱部材を配し、
    当該放熱部材が前記ベローズ部材の山部よりも径方向外側へ拡径し、
    当該放熱部材が前記ハウジングに当接していること
    を特徴とする圧力センサ付きグロープラグ。
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