JP6212296B2 - 燃焼圧センサ付きグロープラグ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の始動を補助するグロープラグに、内燃機関の燃焼圧を検知する圧力センサを一体に備えた燃焼圧センサ付きグロープラグに関する。
ディーゼルエンジン等の内燃機関の始動を補助するグロープラグに、内燃機関の燃焼室内の燃焼圧を検知する圧力センサを一体に設けた燃焼圧センサ付きグロープラグが知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃焼圧センサ付きグロープラグでは、ヒータ部は、連結部材を介してハウジングに弾性的に連結され、ヒータ部が軸線方向に変位可能にハウジング内に配置されている。そして、燃焼圧の変化に伴うヒータ部の軸線方向の変位を圧力センサに伝達して、内燃機関の燃焼室内の燃焼圧を検知する。圧力センサは、例えば、環状の金属ダイアフラムと、この金属ダイアフラムの上面に接合されたピエゾ抵抗素子とを有し、燃焼圧の変化でヒータ部が軸線方向に変位することに伴って生じる金属ダイアフラムの歪みの度合いをピエゾ抵抗素子で検知して、燃焼圧を検知する。
特開2012−177483号公報
ところで、このような燃焼圧センサ付きグロープラグ(以下、単にグロープラグともいう)では、上述の通り、ヒータ部を軸線方向に変位可能にハウジング内に配置すべく、連結部材を設けているが、この連結部材は、燃焼室内の燃焼ガスが、ハウジング内の軸線方向後端側へ侵入するのを阻止する役目も果たしている。このため、この連結部材に接触する燃焼ガスからの受熱によって、連結部材に熱膨張が生じ、これが結合しているヒータ部を軸線方向に変位させる。これにより、圧力センサには、この連結部材の熱膨張に起因する出力の変動(出力ドリフト)が生じ、検知される燃焼圧に測定誤差を生じることがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、燃焼ガスからの受熱による連結部材の熱膨張に起因する、圧力センサの出力ドリフトを低減させた燃焼圧センサ付きグロープラグを提供することを目的とする。
その一態様は、軸線方向に延びる筒状のハウジングと、自身の先端部を上記ハウジングの先端から突出させて、上記軸線方向に変位可能に上記ハウジング内に配置され、通電により発熱する棒状のヒータ部と、弾性を有する筒状をなし、上記ハウジング内に配置されて、その一端及び他端がそれぞれ上記ヒータ部及び上記ハウジングに結合し、上記ヒータ部を上記軸線方向に変位可能に弾性的に上記ハウジングに連結する主連結部材と、バネ定数が上記主連結部材よりも小さい弾性を有する筒状をなし、上記主連結部材の上記軸線方向先端側に配置されて、その一端及び他端がそれぞれ上記ヒータ部及び上記ハウジングに気密に結合した補助連結部材と、上記ハウジングに対する上記ヒータ部の上記軸線方向の変位から燃焼圧を検知をする圧力センサと、を備える燃焼圧センサ付きグロープラグであって、上記補助連結部材と上記主連結部材との間は減圧されてなる燃焼圧センサ付きグロープラグである。
この燃焼圧センサ付きグロープラグでは、ハウジング内に配置され、ヒータ部を軸線方向に変位可能に弾性的にハウジングに連結する主連結部材に加え、この主連結部材の軸線方向先端側に配置された補助連結部材を備えている。補助連結部材は、そのバネ定数を主連結部材よりも小さくしてある。したがって、主連結部材と補助連結部材のうち、主としてヒータ部とハウジングとを弾性的に連結するのは、主連結部材である。このため、補助連結部材に燃焼ガスからの受熱による熱膨張が生じても、これによって生じるヒータ部の軸線方向の変動及び圧力センサの出力ドリフトの大きさは、主連結部材が熱膨張した場合に比べて小さい。
加えて、補助連結部材は、ヒータ部及びハウジングに気密に結合しており、燃焼室内の燃焼ガスがハウジング内の軸線方向後端側へ侵入するのを防止している。さらに、補助連結部材と主連結部材との間は減圧されている。
これにより、燃焼室内の燃焼ガスが、補助連結部材によって遮られて、主としてヒータ部とハウジングとを弾性的に連結する主連結部材に直接接触しない上、燃焼ガスからの熱を補助連結部材が受けても、この熱が主連結部材へと伝わりにくい。このため、燃焼ガスからの受熱による主連結部材の熱膨張が抑制されるので、この熱膨張に起因する圧力センサの出力ドリフトを低減させた燃焼圧センサ付きグロープラグが得られる。
なお、補助連結部材と主連結部材との間の減圧状態を、真空に近くするほど、燃焼ガスからの熱が主連結部材へ伝わりにくく、より好ましい。
バネ定数が主連結部材よりも小さい補助連結部材としては、厚みを主連結部材よりも薄くした補助連結部材や、ベローズ状などの低いバネ定数を有する屈曲部を一部に設けた補助連結部材が挙げられる。
さらに、上述の燃焼圧センサ付きグロープラグであって、前記補助連結部材は、前記主連結部材よりも熱膨張率の小さい材料からなる燃焼圧センサ付きグロープラグとすると良い。
補助連結部材のバネ定数が、主連結部材のバネ定数よりも小さくても、補助連結部材は直接燃焼ガスからの熱を受けて熱膨張するため、この補助連結部材の熱膨張が、圧力センサの出力ドリフトに少なからず影響を与えることも考えられる。
しかるに、この燃焼圧センサ付きグロープラグでは、補助連結部材が、主連結部材よりも熱膨張率の小さい材料からなるので、補助連結部材が熱膨張することによる圧力センサの出力ドリフトへの影響を抑制することができる。
例えば、上記関係を満たす主連結部材及び補助連結部材の材料の組み合わせとしては、熱膨張係数が11.3×10-6/℃(400℃)のSUS630(ステンレス鋼)を主連結部材に、9.6×10-6/℃(600℃)のINCOLOY(商標名)909(ニッケル合金(ニッケル−鉄−コバルト合金))を補助連結部材に用いる場合が挙げられる。なお、熱膨張率(熱膨張係数)の小さい低膨張合金としては、上記のINCOLOY909の他、これに類似のINCOLOY903、INCOLOY907等のニッケル合金(ニッケル−鉄−コバルト合金)が挙げられる。したがって、これらを補助連結部材に用いると良い。また、主連結部材には、上記のSUS630の他、SUS410等のステンレス鋼を用いることができる。
さらに、上述のいずれかの燃焼圧センサ付きグロープラグであって、前記補助連結部材は、前記主連結部材よりも耐熱性が高い材料からなる燃焼圧センサ付きグロープラグとすると良い。
この燃焼圧センサ付きグロープラグでは、主として補助連結部材に燃焼ガスの熱が掛かるので、補助連結部材については、耐熱性が高い材料を用いるのが良い。その一方、主連結部材には熱が伝わりにくいので、主連結部材については、補助連結部材よりも耐熱性が低い材料を選択することができ、材料の選択の幅が広くなる。
例えば、前述のINCOLOY909等も耐熱性が高く、また、この他に、INCONEL(商標名)601、INCONEL718等のニッケル合金(ニッケル−クロム合金)は、特に耐熱性に優れた耐熱合金である。したがって、これらを補助連結部材に用いると良く、主連結部材には、前述のSUS630、SUS410等のステンレス鋼を用いると良い。
実施形態に係るグロープラグの全体を示す部分破断断面図である。 図1のうち、圧力センサ部分を拡大した部分拡大断面図である。 図2のうち、主メンブレン及び補助メンブレンの周囲を拡大した部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、グロープラグ1の全体を示す部分破断断面図である。また、図2は、図1のうち、圧力センサ200部分を拡大した部分拡大断面図である。また、図3は、図2のうち、主メンブレン170及び補助メンブレン175の周囲を拡大した部分拡大断面図である。なお、図1において、グロープラグ1の軸線AXに沿う軸線方向HJのうち、ヒータ部130が配置された側(図中下側)を先端側GSとし、これと反対側(図中上側)を後端側GKとして説明する。また、図2及び図3についても同様とする。
グロープラグ1は、例えば、ディーゼルエンジンの燃焼室に取り付けられ、エンジン始動時の点火を補助する熱源として利用される。このグロープラグ1は、主にハウジング100と、ヒータ部130及びこれに導通する部材と、圧力センサ200と、端子アセンブリ250とからなる。具体的には、ハウジング100は、主体金具110、内筒190のフランジ部191及び先端部190s並びに先端キャップ150を含む。また、ヒータ部130は、これと一体とされた中軸120、及び端子アセンブリ250の内側に配置された図示しない外部接続端子に導通している。なお、ハウジング100とヒータ部130とは、主メンブレン170及び補助メンブレン175で弾性的に連結されている。圧力センサ200は、センサ本体210のほか、伝達スリーブ220及び、センサ本体210をハウジング100(主体金具110)の内側に固定する内筒190の内筒本体192を含む。また、端子アセンブリ250は、端子カバー260で覆われている。
さらに具体的には、このグロープラグ1のヒータ部130は、自身のヒータ先端部130sを先端キャップ150の先端150sから突出させて、軸線方向HJに変位可能にハウジング100である主体金具110、内筒190のフランジ部191及び先端部190s並びに先端キャップ150内に配置されている。ヒータ部130のヒータ先端部130sは燃焼室(図示しない)内に露出され、燃焼圧の変化に伴って、ヒータ部130が軸線方向HJに変位すると、この変位がヒータ部130に接合された伝達スリーブ220を介して、主体金具110内の内筒本体192に固定されたセンサ本体210に伝達される。これにより、グロープラグ1は、ディーゼルエンジン(内燃機関)の燃焼室の燃焼圧を検知することができる。
ハウジング100の一部をなす主体金具110は、金属材からなり、軸線方向HJに自身の金具先端部110sから金具後端部110kまで延びる筒状をなす。この主体金具110内には軸孔110hが形成されている。また、主体金具110の軸線方向HJ後端側GKの外周面には、取り付け用の雄ネジ部111が形成されている。
内筒190のうち、内筒本体192は、略円筒状をなし、主体金具110の軸孔110h内のうち軸線方向HJ先端側GSに、同心状に配置されている。この内筒本体192は、後述する圧力センサ200の一部をなす、また、内筒本体192の軸線方向HJ先端側GSには、径方向外側に突出して、主体金具110の金具先端部110sと同外径でハウジング100の一部をなす鍔状のフランジ部191が形成されており、このフランジ部191は、主体金具110の金具先端部110sに溶接されている。また、内筒190の後端部190kには、環状をなすセンサ本体210の外周部212が溶接されている。
先端キャップ150は、金属材からなり、その軸線方向HJ後端側GKには、円筒状の円筒部151が設けられている。この円筒部151は、内筒190の先端部190sに外嵌され、内筒190のフランジ部191に溶接されている。
なお、円筒部151の内側には、内筒190の先端部190sとヒータ部130のシースチューブ131とを連結する主メンブレン170及び補助メンブレン175が収容されている。すなわち、先端キャップ150は、ヒータ部130、中軸120及び圧力センサ200を、主体金具110及び内筒190内に収容し、さらに、主メンブレン170及び補助メンブレン175を内筒190の先端部190s及びヒータ部130のシースチューブ131に溶接により連結した後に、内筒190の先端部190sに外嵌され、フランジ部191に溶接されている。
また、先端キャップ150のうち、軸線方向HJ先端側GSには、先端150sに向かって縮径する形状のテーパ部152が形成されている。グロープラグ1を内燃機関に取り付けた際には、テーパ部152が、内燃機関のプラグ取り付け孔の所定のシート面に密接し、燃焼室内からの気密が確保される。
以上のように、主体金具110、内筒190のフランジ部191及び先端部190s並びに先端キャップ150は一体とされて、グロープラグ1のハウジング100をなしている。
ヒータ部130は、シースチューブ131、発熱コイル132及び制御コイル133を備え、図示しない絶縁粉末を封入したシースヒータである(図1参照)。
シースチューブ131は、ニッケル合金やステンレス鋼等によって形成され、軸線方向HJに自身のチューブ先端部131sからチューブ後端部131kまで延び、チューブ先端部131sが半球状に閉塞した筒状チューブである。
また、シースチューブ131内の先端部分には、チューブ先端部131sに接合された発熱コイル132と、この発熱コイル132の後端に直列接続された制御コイル133とが配置され、これらの周囲に酸化マグネシウム粉末等の絶縁粉末が充填されている。さらに、シースチューブ131内には、次述する中軸120の軸線方向HJ先端側GSの略半分が挿入され、その先端の中軸先端部120sは、制御コイル133の後端に導通している。
中軸120は、炭素鋼またはステンレス鋼材等からなり、自身の中軸先端部120sから軸線方向HJ後端側GKに延びる棒状をなす。この中軸120のうち、中軸先端部120sを含む軸線方向HJ先端側GSの略半分は、発熱コイル132、制御コイル133と共にシースチューブ131内に挿入され、図示しない絶縁粉末によって固定されて、ヒータ部130と中軸120が一体にされている。なお、シースチューブ131のチューブ後端部131kと中軸120とは、環状ゴム140により間隔が保たれ絶縁されると共に、気密に封止されている(図2参照)。
主メンブレン170は、SUS630によって形成された軸線方向HJに弾性を有する筒状の部材であり、具体的には、その先端部170sが径小とされ、後端部170kが径大とされた先細の二段円筒状をなす。径大の後端部170kは、その全周にわたり内筒190の先端部190sに、約1.3×10-2Paの真空度(低真空)とされた真空チャンバ内で気密に電子ビーム溶接されている。一方、径小とされた先端部170sは、伝達スリーブ220のスリーブ先端部220sよりも軸線方向HJ先端側GSで、その全周にわたりシースチューブ131の外周面131mに真空チャンバ内で気密に電子ビーム溶接されている。
補助メンブレン175は、ニッケル合金(ニッケル−鉄−コバルト合金)であるINCOLOY909によって形成された軸線方向HJに弾性を有する筒状の部材であり、主メンブレン170と同様、その先端部175sが径小とされ、後端部175kが径大とされた先細の二段円筒状をなす。なお、この補助メンブレン175は、その厚みが主メンブレン170よりも薄くされて、軸線方向HJのバネ定数が主メンブレン170よりも小さく(例えば、主メンブレン170の半分以下)されている。そして、補助メンブレン175の後端部175kは、主メンブレン170の後端部170kに径方向外側から重ねられて、この主メンブレン170の後端部170kと共に、その全周にわたり内筒190の先端部190sに真空チャンバ内で気密に電子ビーム溶接されている。一方、補助メンブレン175の先端部175sは、主メンブレン170の先端部170sよりも軸線方向HJ先端側GSの部位で、その全周にわたりシースチューブ131の外周面131mに真空チャンバ内で気密に電子ビーム溶接されている。なお、約1.3×10-2Paの真空チャンバ内で電子ビーム溶接が行われることによって、補助メンブレン175と主メンブレン170との間の空間VA(図2及び図3参照)は、約1.3×10-2Paに減圧された状態になる。
これにより、主メンブレン170及び補助メンブレン175は、補助メンブレン175が主メンブレン170の軸線方向HJ先端側GSに位置するように、ハウジング100内に配置されている。ここで、補助メンブレン175は、その先端部175s及び後端部175kが、それぞれヒータ部130及びハウジング100に気密に結合して、燃焼室内の燃焼ガスがハウジング100内の軸線方向HJ後端側GKへ侵入するのを防止している。また、燃焼ガスは、この補助メンブレン175によって遮られるので、主メンブレン170に直接接触しない。
さらに、これら主メンブレン170及び補助メンブレン175を介して(主として、バネ定数の大きい主メンブレン170を介して)、ヒータ部130とハウジング100(内筒190の先端部190s)が弾性的に連結され、ヒータ部130は軸線方向HJの変位が許容されている。そして、次述するように、ヒータ部130の軸線方向HJの変位は、ヒータ部130と一体とされた伝達スリーブ220によってセンサ本体210に伝達される。
圧力センサ200のうち、伝達スリーブ220は、金属材によって形成された略円筒状をなし、ヒータ部130のシースチューブ131に外嵌すると共に、中軸120のうちシースチューブ131の外部に露出した略中央部分まで延びている。伝達スリーブ220は、その先端のスリーブ先端部220sで、シースチューブ131の外周面131mに溶接され、ヒータ部130と一体にされて、このヒータ部130と共に、ハウジングの内筒190内に収容されている。また、伝達スリーブ220の後端部220kは、環状をなすセンサ本体210の内周部211に結合されている。ヒータ部130の軸線方向HJの変位は、この伝達スリーブ220によってセンサ本体210の内周部211に伝達される。
センサ本体210は、ピエゾ抵抗型素子からなる圧力検知素子215を、金属材からなる環状のダイアフラム体214のダイアフラム部213上に配設してなる。このセンサ本体210は、伝達スリーブ220によって伝達されたヒータ部130の軸線方向HJの変位によってダイアフラム体214のダイアフラム部213を撓ませることにより燃焼圧の検知を行う。
センサ本体210のダイアフラム体214は、略円筒状をなす内周部211及び外周部212とこれらの間に架け渡され薄肉とされた環状のダイアフラム部213とからなり、内周部211の内側には、中軸120が環状の隙間を介して挿通されている。また、外周部212は内筒190の後端部190kに結合され、内周部211は伝達スリーブ220の後端部220kに結合されている。
また、環状のダイアフラム部213上には、複数の圧力検知素子215が貼設されている。この圧力検知素子215は、ダイアフラム部213が撓むことにより歪み、その歪みの度合いによって自身の抵抗値が変化する。
また、ハウジング100のうち主体金具110の金具後端部110kには、筒状をなす金属製の端子カバー260が溶接され、この端子カバー260の内側には、端子アセンブリ250が、その一部を端子カバー260の後端部260kから軸線方向HJ後端側GKに突出させた状態で収容されている。
端子アセンブリ250内には、その形態を詳述しないが、圧力検知素子215より出力される信号を外部回路に出力するための図示しない出力端子部及び配線が設けられている。また、端子アセンブリ250の内側には、前述したように、ヒータ部130及び中軸120に導通する外部接続端子(図示しない)が配置されている。
ところで、以上で説明したように、本実施形態のグロープラグ1では、ハウジング100内に配置され、ヒータ部130を軸線方向HJに変位可能に弾性的にハウジング100に連結する主メンブレン170に加え、ハウジング100内のうち、この主メンブレン170の軸線方向HJ先端側GSに配置された補助メンブレン175を備えている。また、補助メンブレン175は、その厚みを主メンブレン170よりも薄くすることにより、軸線方向HJのバネ定数を主メンブレン170よりも小さくしてある。したがって、主メンブレン170と補助メンブレン175のうち、主としてヒータ部130とハウジング100とを弾性的に連結するのは、主メンブレン170である。このため、補助メンブレン175に燃焼ガスからの受熱による熱膨張が生じても、これによって生じるヒータ部130の軸線方向HJの変動及び圧力センサ200の出力ドリフトの大きさは、主メンブレン170が熱膨張した場合に比べて小さい。
加えて、補助メンブレン175は、ヒータ部130及びハウジング100に気密に結合しており、燃焼室内の燃焼ガスがハウジング100内の軸線方向HJ後端側GKへ侵入するのを防止している。さらに、補助メンブレン175と主メンブレン170との間の空間VAは、減圧されている(具体的には、約1.3×10-2Paに減圧されている)。
これにより、燃焼室内の燃焼ガスが、補助メンブレン175によって遮られて、主としてヒータ部130とハウジング100とを弾性的に連結する主メンブレン170に直接接触しない上、補助メンブレン175が燃焼ガスからの熱を受けても、この熱が主メンブレン170へと伝わりにくい。このため、燃焼ガスからの受熱による主メンブレン170の熱膨張が抑制されるので、この熱膨張に起因する圧力センサ200の出力ドリフトを低減させたグロープラグ1が得られる。
なお、本実施形態1のグロープラグ1において、主メンブレン170が本発明における主連結部材に相当し、補助メンブレン175が補助連結部材に相当する。
さらに、本実施形態のグロープラグ1では、主メンブレン170(主連結部材)の材料として、SUS630を用いており、一方、補助メンブレン175(補助連結部材)の材料としては、INCOLOY909を用いている。ここで、それぞれの材料の熱膨張係数は、SUS630が11.3×10-6/℃(400℃)であるのに対し、INCOLOY909が9.6×10-6/℃(600℃)であり、補助メンブレン175が、主メンブレン170よりも熱膨張率(熱膨張係数)の小さい材料からなる。
これにより、補助メンブレン175が熱膨張することによる圧力センサ200の出力ドリフトへの影響を抑制することができる。
また、本実施形態のグロープラグ1では、主として補助メンブレン175に燃焼ガスの熱が掛かるので、補助メンブレン175に用いたINCOLOY909は、耐熱性が高い材料としても選択している。一方、主メンブレン170には熱が伝わりにくいので、主メンブレン170については、補助メンブレン175よりも耐熱性が低い材料を選択することができ、材料の選択の幅が広くなる。例えば、主メンブレン170には、本実施形態で用いたSUS630の他、SUS410等を用いることもできる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、グロープラグ1は、ヒータ部130として、シースヒータを備えたいわゆるメタルグロープラグを例示した。しかし、グロープラグとしては、これに限られず、ヒータ部として、セラミックヒータを備えたいわゆるセラミックグロープラグを用いても良い。この場合、セラミックヒータ及びセラミックヒータの外周面に固定された筒状の金属製外筒の組立体をヒータ部130とすることができる。そして、主メンブレン170(主連結部材)及び補助メンブレン175(補助連結部材)は外筒に結合される。
また、実施形態では、圧力検知素子215としてピエゾ抵抗型素子を用いたが、圧力検知素子としては、圧電素子等を用いることもできる。
また、実施形態では、約1.3×10-2Paの真空チャンバ内で電子ビーム溶接を行うことにより、補助メンブレン175と主メンブレン170との間の空間VAを、約1.3×10-2Paに減圧した。しかし、補助メンブレン175及び主メンブレン170を大気中でレーザ溶接する一方、別途真空引きを行って、補助メンブレン175と主メンブレン170との間の空間VAを減圧しても良い。また、補助メンブレン175と主メンブレン170との間の減圧状態は、適宜変更することができるが、真空に近くするほど、燃焼ガスからの熱が主メンブレン170へ伝わりにくく、より好ましい。
また、実施形態では、厚みを主メンブレン170よりも薄くすることにより、バネ定数を主メンブレン170よりも小さくした補助メンブレン175を示した。しかし、補助メンブレンの一部にベローズ状などの低いバネ定数を有する屈曲部を設ける形態としても良い。
また、実施形態では、主メンブレン170の材料として、SUS630を用いる一方、補助メンブレン175の材料として、INCOLOY909を用いた。しかし、主メンブレン170及び補助メンブレン175の材料は、適宜変更が可能であり、これ以外の材料を用いることもできる。例えば、補助メンブレン175の材料としては、INCOLOY909に代えて、より耐熱性に優れたINCONEL601、INCONEL718等のニッケル合金を用いても良い。また、主メンブレン170の材料としては、SUS630の他、SUS410等のステンレス鋼を用いることができる。
AX 軸線
HJ 軸線方向
GS 先端側
GK 後端側
1 燃焼圧センサ付きグロープラグ(グロープラグ)
100 ハウジング
110 主体金具(ハウジング)
120 中軸
130 ヒータ部
150 先端キャップ(ハウジング)
150s (先端キャップ(ハウジング)の)先端
170 主メンブレン(主連結部材)
170s (主メンブレンの)先端部
170k (主メンブレンの)後端部
175 補助メンブレン(補助連結部材)
175s (補助メンブレンの)先端部
175k (補助メンブレンの)後端部
190 内筒
190s (内筒の)先端部(ハウジング)
191 フランジ部(ハウジング)
192 内筒本体(圧力センサ)
200 圧力センサ
210 センサ本体(圧力センサ)
215 圧力検知素子
220 伝達スリーブ(圧力センサ)

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
    自身の先端部を上記ハウジングの先端から突出させて、上記軸線方向に変位可能に上記ハウジング内に配置され、通電により発熱する棒状のヒータ部と、
    弾性を有する筒状をなし、上記ハウジング内に配置されて、その一端及び他端がそれぞれ上記ヒータ部及び上記ハウジングに結合し、上記ヒータ部を上記軸線方向に変位可能に弾性的に上記ハウジングに連結する主連結部材と、
    バネ定数が上記主連結部材よりも小さい弾性を有する筒状をなし、上記主連結部材の上記軸線方向先端側に配置されて、その一端及び他端がそれぞれ上記ヒータ部及び上記ハウジングに気密に結合した補助連結部材と、
    上記ハウジングに対する上記ヒータ部の上記軸線方向の変位から燃焼圧を検知をする圧力センサと、を備える
    燃焼圧センサ付きグロープラグであって、
    上記補助連結部材と上記主連結部材との間は減圧されてなる
    燃焼圧センサ付きグロープラグ。
  2. 請求項1に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグであって、
    前記補助連結部材は、前記主連結部材よりも熱膨張率の小さい材料からなる
    燃焼圧センサ付きグロープラグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグであって、
    前記補助連結部材は、前記主連結部材よりも耐熱性が高い材料からなる
    燃焼圧センサ付きグロープラグ。
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