JP6116091B2 - 燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の始動を補助するグロープラグに、内燃機関の燃焼圧を検知する圧力センサを一体に備えた燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法に関する。
ディーゼルエンジン等の内燃機関の始動を補助するグロープラグに、内燃機関の燃焼圧を検知する圧力センサを一体に設けた燃焼圧センサ付きグロープラグが知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃焼圧センサ付きグロープラグでは、ヒータ部は、連結部材を介してハウジングに弾性的に連結され、ヒータ部が軸線方向に変位可能にハウジング内に配置されている。そして、燃焼圧の変化に伴うヒータ部の軸線方向の変位を圧力センサ部に伝達して、内燃機関の燃焼圧を検知する。圧力センサ部は、例えば、環状の金属ダイアフラムと、この金属ダイアフラムの上面に接合されたピエゾ抵抗素子とからなるセンサ本体(特許文献1における圧力センサ)、及び、ヒータ部の軸線方向の変位をこのセンサ本体に伝達する伝達部(特許文献1では、伝達スリーブ)を有している。また、センサ本体は、伝達部を介してヒータ部に連結される一方、センサ本体とハウジングとの間も連結され(特許文献1では、センサ固定部材により)、センサ本体はハウジングに固定されている。これにより、燃焼圧の変化でヒータ部が軸線方向に変位することに伴って、この変位が伝達部を介してセンサ本体に伝達され、センサ本体で燃焼圧を検知する。
特開2012−177483号公報
ところで、このような燃焼圧センサ付きグロープラグ(以下、単にグロープラグともいう)では、連結部材をヒータ部及びハウジングに溶接して、ヒータ部を連結部材を介してハウジングに連結した場合、この連結部材が、溶接で加わる熱により軸線方向に縮む溶接縮みが生じることがある。その結果、この溶接縮みにより、連結部材がヒータ部を軸線方向後端側に向けて付勢した状態に組付けられることがある。
このような力がヒータ部に加わっていると、圧力センサ部の出力がヒータ部の変位する方向に依存するヒステリシス現象を生じる。また、この付勢力がオフセットとして、検知される燃焼圧の誤差となって現れる。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、溶接縮みによる連結部材がヒータ部を軸線方向後端側に向けて付勢する力を減少させる燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法を提供することを目的とする。
その一態様は、軸線方向に延びる筒状のハウジングと、自身の先端部を上記ハウジングの先端から突出させて、上記軸線方向に変位可能に上記ハウジング内に配置され、通電により発熱する棒状のヒータ部と、上記ヒータ部及び上記ハウジングと溶接して、上記ヒータ部を上記ハウジングに弾性的に連結する連結部材と、上記ヒータ部及び上記ハウジングに連結し、燃焼圧を検知する圧力センサ部であって、上記燃焼圧の変化に伴う上記ハウジングに対する上記ヒータ部の上記軸線方向の変位を検知をするセンサ本体、上記ヒータ部及び上記センサ本体にそれぞれ連結して上記ヒータ部の上記軸線方向の変位を上記センサ本体に伝達する伝達部、及び、上記センサ本体と上記ハウジングとの間を連結して上記センサ本体を上記ハウジングに固定する本体固定部を含む圧力センサ部と、を備える燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法であって、上記圧力センサ部の上記伝達部と上記ヒータ部とを、及び、上記圧力センサ部の上記本体固定部と上記ハウジングとをそれぞれ連結して、上記圧力センサ部を上記ヒータ部及び上記ハウジングにそれぞれ連結するセンサ連結工程と、上記連結部材を上記ハウジング及び上記ヒータ部のうちのいずれかである第1部材に溶接する第1溶接工程と、上記センサ連結工程及び上記第1溶接工程の後に、上記ヒータ部を上記軸線方向先端側に向けて引っ張った状態で、上記連結部材を上記ハウジング及び上記ヒータ部のうち上記第1部材とは異なる第2部材に溶接する第2溶接工程と、を備える燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法である。
この燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法では、圧力センサ部をヒータ部及びハウジングにそれぞれ連結するセンサ連結工程、及び、連結部材をハウジング及びヒータ部のうちのいずれか一方の第1部材に溶接する第1溶接工程の後に、第2溶接工程で、ヒータ部を軸線方向先端側に向けて引っ張った状態で、連結部材をハウジング及びヒータ部のうちの第1部材とは異なる第2部材に溶接する。この製造方法によれば、予めヒータ部を軸線方向先端側に向けて引っ張った状態で、連結部材を第2部材に溶接しているので、溶接縮みに起因して連結部材がヒータ部を軸線方向後端側に向けて付勢する力を減少させることができ、圧力センサ部の出力がヒータ部の変位する方向に依存するヒステリシス現象や、検知される燃焼圧の誤差を減少させた燃焼圧センサ付きグロープラグを製造することができる。
なお、第2溶接工程は、センサ連結工程及び第1溶接工程の後に行う必要があるが、センサ連結工程は、第1溶接工程よりも先に行っても良く、また、第1溶接工程よりも後に行っても良い。すなわち、圧力センサ部をヒータ部及びハウジングに連結した後に、連結部材を第1部材に溶接しても良く、これとは逆に、連結部材を第1部材に溶接した後に、圧力センサ部をヒータ部及びハウジングに連結しても良い。
さらに、上述の燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法であって、前記連結部材は筒状をなし、前記第1溶接工程及び前記第2溶接工程は、上記連結部材をその全周にわたって前記第1部材及び前記第2部材に溶接する燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法とすると良い。
第1溶接工程及び第2溶接工程で、筒状の連結部材をその全周にわたって第1部材及び第2部材に溶接することにより、連結部材の全周にわたり確実に第1部材及び第2部材に連結できる。ただし、溶接の際に連結部材が受ける熱エネルギーが大きくなり、溶接縮みを生じやすいが、本件の製造方法、すなわち、第2溶接工程を用いることにより、溶接縮みに起因する付勢力を適切に減少させることができる。
さらに、上述のいずれかの燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法であって、前記連結部材は、金属板をその厚み方向に押圧して、先細筒状に形成されてなり、前記第1溶接工程及び前記第2溶接工程は、上記連結部材のうち、先細の先端部を前記軸線方向先端側に向けた状態で、上記先端部を前記ヒータ部に溶接する一方、上記先端部とは反対側の後端部を前記ハウジングに溶接する燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法とすると良い。
連結部材を先細筒状に形成して、その後端部及び先細の先端部をそれぞれハウジング及びヒータ部に溶接すると、連結部材に溶接縮みが生じ易い傾向にある。しかるに、本件の製造方法を用いることにより、溶接縮みに起因する付勢力を適切に減少させることができる。
さらに、上述のいずれかの燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法であって、前記第1溶接工程及び前記第2溶接工程は、レーザ溶接により前記連結部材を溶接する燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法とすると良い。
この燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法では、第1溶接工程及び第2溶接工程でレーザ溶接を用いている。レーザ溶接を用いることで、連結部材への溶接時の熱入力が少なくて済み、連結部材の溶接縮みを抑えることができる。これにより、溶接縮みに起因する付勢力をより効果的に減少させることができる。なお、レーザ溶接としては、具体的には、ファイバーレーザ溶接等が挙げられる。
実施形態に係るグロープラグの全体を示す部分破断断面図である。 実施形態に係るグロープラグのうち、圧力センサ部付近を拡大した部分拡大断面図である。 実施形態に係るグロープラグの製造工程のうち、圧力センサ部をヒータ部とハウジングとにそれぞれ溶接するセンサ連結工程の説明図である。 実施形態に係るグロープラグの製造工程のうち、メンブレンをハウジングに溶接する第1溶接工程を示す説明図である。 センサ連結工程及び第1溶接工程の後に、メンブレンをヒータ部に溶接する第2溶接工程を示す説明図である。 第2溶接工程の後に、内筒のフランジ部と先端キャップとを溶接してハウジングを一体に結合する工程を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。まず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る燃焼圧センサ付きグロープラグ1の構造について説明する。図1は、グロープラグ1の全体を示す部分破断断面図である。また、図2は、そのうち、圧力センサ部200付近を拡大した部分拡大断面図である。なお、図1及び図2において、グロープラグ1の軸線AXに沿う軸線方向HJのうち、ヒータ部130が配置された側(図中下側)を先端側GSとし、これと反対側(図中上側)を後端側GKとして説明する。
グロープラグ1は、例えば、ディーゼルエンジンの燃焼室に取り付けられ、エンジン始動時の点火を補助する熱源として利用される。このグロープラグ1は、主にハウジング100と、ヒータ部130及びこれに導通する部材と、圧力センサ部200と、端子アセンブリ250とからなる。具体的には、ハウジング100は、主体金具110、内筒190のフランジ部191及び先端部190s並びに先端キャップ150を含む。また、ヒータ部130は、これと一体とされた中軸120、及び端子アセンブリ250の内側に配置された図示しない外部接続端子に導通している。なお、ハウジング100とヒータ部130とはメンブレン170で弾性的に連結されている。圧力センサ部200は、センサ本体210のほか、伝達スリーブ220及び、センサ本体210をハウジング100(主体金具110)の内側に固定する内筒190の内筒本体192を含む。また、端子アセンブリ250は、端子カバー260で覆われている。
さらに具体的には、このグロープラグ1のヒータ部130は、自身のヒータ先端部130sを先端キャップ150の先端150sから突出させて、軸線方向HJに変位可能にハウジング100である主体金具110、内筒190のフランジ部191及び先端部190s並びに先端キャップ150内に配置されている。ヒータ部130のヒータ先端部130sは燃焼室(図示しない)内に露出され、燃焼圧の変化に伴って、ヒータ部130が軸線方向HJに変位すると、この変位がヒータ部130に接合された伝達スリーブ220を介して、主体金具110内の内筒本体192に固定されたセンサ本体210に伝達される。これにより、グロープラグ1は、ディーゼルエンジン(内燃機関)の燃焼室の燃焼圧を検知することができる。
ハウジング100の一部をなす主体金具110は、金属材からなり、軸線方向HJに自身の金具先端部110sから金具後端部110kまで延びる筒状をなす。この主体金具110内には軸孔110hが形成されている。また、主体金具110の軸線方向HJ後端側GKの外周面には、取り付け用の雄ネジ部111が形成されている。
内筒190のうち、内筒本体192は、略円筒状をなし、主体金具110の軸孔110h内のうち軸線方向HJ先端側GSに、同心状に配置されている。この内筒本体192は、後述する圧力センサ部200の一部をなす、また、内筒本体192の軸線方向HJ先端側GSには、径方向外側に突出して、主体金具110の金具先端部110sと同外径でハウジング100の一部をなす鍔状のフランジ部191が形成されており、このフランジ部191は、主体金具110の金具先端部110sに溶接されている。また、内筒190の後端部190kには、環状をなすセンサ本体210の外周部212が溶接されている。
先端キャップ150は、金属材からなり、その後端側GKには、円筒状の円筒部151が設けられている。この円筒部151は、内筒190の先端部190sに外嵌され、内筒190のフランジ部191に溶接されている。
なお、円筒部151の内側には、内筒190の先端部190sとヒータ部130のシースチューブ131とを連結する連結部材であるメンブレン170が収容されている。すなわち、先端キャップ150は、ヒータ部130、中軸120及び圧力センサ部200を、主体金具110及び内筒190内に収容し、さらに、メンブレン170を内筒190の先端部190s及びヒータ部130のシースチューブ131に溶接により連結した後に、内筒190の先端部190sに外嵌され、フランジ部191に溶接されている。
また、先端キャップ150の先端側GSには、先端150sに向かって縮径する形状のテーパ部152が形成されている。グロープラグ1を内燃機関に取り付けた際には、テーパ部152が、内燃機関のプラグ取り付け孔の所定のシート面に密接し、燃焼室内からの気密が確保される。
以上のように、主体金具110、内筒190のフランジ部191及び先端部190s並びに先端キャップ150は一体とされて、グロープラグ1のハウジング100をなしている。
ヒータ部130は、シースチューブ131、発熱コイル132及び制御コイル133を備え、図示しない絶縁粉末を封入したシースヒータである(図1参照)。
シースチューブ131は、ニッケル合金やステンレス鋼等によって形成され、軸線方向HJに自身のチューブ先端部131sからチューブ後端部131kまで延び、チューブ先端部131sが半球状に閉塞した筒状チューブである。
また、シースチューブ131内の先端部分には、チューブ先端部131sに接合された発熱コイル132と、この発熱コイル132の後端に直列接続された制御コイル133とが配置され、これらの周囲に酸化マグネシウム粉末等の絶縁粉末が充填されている。さらに、シースチューブ131内には、次述する中軸120の軸線方向HJ先端側GSの略半分が挿入され、その先端の中軸先端部120sは、制御コイル133の後端に導通している。
中軸120は、炭素鋼またはステンレス鋼材等からなり、自身の中軸先端部120sから軸線方向HJ後端側GKに延びる棒状をなす。この中軸120のうち、中軸先端部120sを含む軸線方向HJ先端側GSの略半分は、発熱コイル132、制御コイル133と共にシースチューブ131内に挿入され、図示しない絶縁粉末によって固定されて、ヒータ部130と中軸120が一体にされている。なお、シースチューブ131のチューブ後端部131kと中軸120との間は、環状ゴム140により間隔が保たれ絶縁されると共に、気密に封止されている(図2参照)。
メンブレン170は、ステンレス鋼やニッケル合金等からなる金属板をプレス成形により、その厚み方向に押圧して形成した軸線方向HJに弾性を有する筒状の部材であり、具体的には、その先端部170sが径小とされ、後端部170kが径大とされた先細の二段円筒状をなす。この径大の後端部170kは、その全周にわたり内筒190の先端部190sに溶接部w3で溶接され、一方、径小とされた先細の先端部170sは、伝達スリーブ220のスリーブ先端部220sよりも軸線方向HJ先端側GSで、その全周にわたりシースチューブ131の外周面に溶接部w4で溶接されている。
これにより、メンブレン170を介して、ヒータ部130のシースチューブ131とハウジング100(内筒190の先端部190s)とが導通される。加えて、ヒータ部130と内筒190の先端部190sが、メンブレン170で弾性的に連結されることで、ヒータ部130は、ハウジング100に保持され、かつ、このメンブレン170の弾性によって、軸線方向HJの変位が許容されている。そして、次述するように、ヒータ部130の軸線方向HJの変位は、ヒータ部130と一体とされた伝達スリーブ220によってセンサ本体210に伝達される。
圧力センサ部200のうち、伝達スリーブ220は、金属材によって形成された略円筒状をなし、ヒータ部130のシースチューブ131に外嵌すると共に、中軸120のうちシースチューブ131の外部に露出した略中央部分まで延びている。伝達スリーブ220は、その先端のスリーブ先端部220sで、シースチューブ131の外周面に溶接され、ヒータ部130と一体にされて、このヒータ部130と共に、ハウジングの内筒190内に収容されている。また、伝達スリーブ220の後端部220kは、環状をなすセンサ本体210の内周部211に結合されている。ヒータ部130の軸線方向HJの変位は、この伝達スリーブ220によってセンサ本体210の内周部211に伝達される。
センサ本体210は、ピエゾ抵抗型素子からなる圧力検知素子215を、金属材からなる環状のダイアフラム体214のダイアフラム部213上に配設してなる。このセンサ本体210は、伝達スリーブ220によって伝達されたヒータ部130の軸線方向HJの変位によってダイアフラム体214のダイアフラム部213を撓ませることにより燃焼圧の検知を行う。
センサ本体210のダイアフラム体214は、略円筒状をなす内周部211及び外周部212とこれらの間に架け渡され薄肉とされた環状のダイアフラム部213とからなり、内周部211の内側には、中軸120が環状の隙間を介して挿通されている。また、外周部212は内筒190の後端部190kに結合され、内周部211は伝達スリーブ220の後端部220kに結合されている。
また、環状のダイアフラム部213上には、複数の圧力検知素子215が貼設されている。この圧力検知素子215は、ダイアフラム部213が撓むことにより歪み、その歪みの度合いによって自身の抵抗値が変化する。
また、ハウジング100のうち主体金具110の金具後端部110kには、筒状をなす金属製の端子カバー260が溶接され、この端子カバー260の内側には、端子アセンブリ250が、その一部を端子カバー260の後端部260kから軸線方向HJ後端側GKに突出させた状態で収容されている。
端子アセンブリ250内には、その形態を詳述しないが、圧力検知素子215より出力される信号を外部回路に出力するための図示しない出力端子部及び配線が設けられている。また、端子アセンブリ250の内側には、前述したように、ヒータ部130及び中軸120に導通する外部接続端子(図示しない)が配置されている。
ところで、前述したように、ヒータ部130のシースチューブ131とハウジング100をなす内筒190の先端部190sとが、それぞれ溶接部w4,w3でメンブレン170に溶接されて、このメンブレン170によって、ヒータ部130がハウジング100に弾性的に連結されている。しかるに、メンブレン170をヒータ部130及びハウジング100と溶接して、ヒータ部130をメンブレン170を介してハウジング100に連結した場合、メンブレン170に、溶接で加わる熱により軸線方向に縮む溶接縮みが生じることがある。前述の通り、このメンブレン170は、プレス成形によって先細の二段円筒状に形成されており、溶接を行うと、プレス成形による成形歪みが溶接の熱によって戻り、溶接縮みを生じやすいと考えられる。その結果、この溶接縮みにより、メンブレン170がヒータ部130を軸線方向HJ後端側GKに向けて付勢した状態に組付けられることがある。
このような力がヒータ部130に加わっていると、圧力センサ部200の出力がヒータ部130の変位する方向に依存するヒステリシス現象を生じる。また、この付勢力がオフセットとして、検知される燃焼圧の誤差となって現れる。
そこで、本実施形態のグロープラグ1の製造方法では、圧力センサ部200をヒータ部130とハウジング100とに連結するセンサ連結工程、及び、メンブレン170をハウジング100に溶接する第1溶接工程の後に、かかる付勢力を減少させるための第2溶接工程を設けている。この第2溶接工程では、ハウジング100に対してヒータ部130を軸線方向HJ先端側GSに向けて引っ張った状態で、メンブレン170をヒータ部130に溶接している。
以下、図3〜図6を参照して、本実施形態に係るグロープラグ1の製造方法について説明する。
なお、本実施形態のグロープラグ1において、メンブレン170が本発明における連結部材に相当する。また、伝達スリーブ220が圧力センサ部200のうち、ヒータ部130の軸線方向HJの変位をセンサ本体210に伝達する伝達部に相当し、内筒190の内筒本体192が圧力センサ部200のうち、センサ本体210とハウジング100との間を連結してセンサ本体210をハウジング100に固定する本体固定部に相当する。さらに、ハウジング100が第1部材に相当し、ヒータ部130が第2部材に相当する。
図3は、グロープラグ1の製造工程のうち、圧力センサ部200をヒータ部130とハウジング100とに連結するセンサ連結工程の説明図である。
グロープラグ1は、このセンサ連結工程で圧力センサ部200をヒータ部130とハウジング100とに連結するにあたり、一体とされたヒータ部130及び中軸120の外側に、内筒190の内筒本体192(本体固定部)、伝達スリーブ220(伝達部)及びセンサ本体210からなる圧力センサ部200を被せ、さらにこれらを主体金具110の軸孔110h内に収容した状態とされている。
そして、図3に示すように、まず、主体金具110の金具先端部110sと内筒190のフランジ部191とをレーザ溶接する。これにより、圧力センサ部200の一部をなす内筒190の内筒本体192(本体固定部)とハウジング100の間が連結される。次いで、伝達スリーブ220のスリーブ先端部220sを、ヒータ部130のシースチューブ131の外周面にレーザ溶接する。これにより、圧力センサ部200の一部をなす伝達スリーブ220(伝達部)とヒータ部130との間が連結される。
以上により、圧力センサ部200がヒータ部130とハウジング100とにそれぞれ連結される。
次いで、図4に示す第1溶接工程において、ハウジング100(第1部材)をなす内筒190の先端部190sに、軸線方向HJ先端側GSからメンブレン170(連結部材)を被せた後、溶接部w3において、メンブレン170の後端部170kをその全周にわたり内筒190の先端部190s(ハウジング100(第1部材))にレーザ溶接する。
次いで、図5に示す第2溶接工程において、ヒータ部130を軸線方向HJ先端側GSに向けて力F(図5中の下向き矢印)で引っ張った状態で、溶接部w4において、メンブレン170の先端部170sをその全周にわたりヒータ部130(第2部材)のシースチューブ131の外周面にレーザ溶接する。
これにより、メンブレン170(連結部材)を介して、ヒータ部130とハウジング100(内筒190の先端部190s)とが連結され、ヒータ部130が、ハウジング100に弾性的に、かつ、軸線方向HJに変位可能に保持される。
次いで、図6に示すように、内筒190の先端部190sに先端キャップ150を外嵌し、内筒190のフランジ部191と先端キャップ150の円筒部151とを溶接する。これにより、ハウジング100をなす主体金具110、内筒190のフランジ部191及び先端部190s並びに先端キャップ150がすべて一体に結合される。
その後、この半完成のグロープラグ1に、端子アセンブリ250や端子カバー260等を所定の手順で取り付ける。
以上により、図1に示すグロープラグ1が完成する。
以上で説明したように、本実施形態のグロープラグ1の製造方法では、圧力センサ部200をヒータ部130及びハウジング100にそれぞれ連結するセンサ連結工程(図3参照)、及び、メンブレン170をハウジング100(第1部材)に溶接する第1溶接工程(図4参照)の後に、第2溶接工程で、ヒータ部130を軸線方向HJ先端側GSに向けて引っ張った状態で、メンブレン170をヒータ部130(第2部材)に溶接する(図5参照)。この製造方法によれば、予めヒータ部130を軸線方向HJ先端側GSに向けて引っ張った状態で、メンブレン170をヒータ部130(第2部材)に溶接しているので、溶接縮みに起因してメンブレン170(連結部材)がヒータ部130を軸線方向HJ後端側GKに向けて付勢する力を減少させることができ、圧力センサ部200の出力がヒータ部130の変位する方向に依存するヒステリシス現象や、検知される燃焼圧の誤差を減少させたグロープラグ1を製造することができる。
さらに、本実施形態のグロープラグ1の製造方法では、第1溶接工程及び第2溶接工程で、筒状(二段円筒状)のメンブレン170(連結部材)をその全周にわたってハウジング100(第1部材)及びヒータ部130(第2部材)に溶接している。これにより、メンブレン170の全周にわたり確実にハウジング100(第1部材)及びヒータ部(第2部材)に連結できる一方、溶接の際にメンブレン170が受ける熱エネルギーが大きくなり、メンブレン170に溶接縮みを生じやすいが、本実施形態のグロープラグ1の製造方法を用いることにより、溶接縮みに起因する付勢力を適切に減少させることができる。
さらに、本実施形態のグロープラグ1の製造方法では、メンブレン170を先細の二段円筒状に形成して、その後端部170k及び先細の先端部170sをそれぞれハウジング100及びヒータ部130に溶接している。これにより、メンブレン170に溶接縮みが生じ易い傾向にある。しかるに、本実施形態のグロープラグ1の製造方法を用いることにより、溶接縮みに起因する付勢力を適切に減少させることができる。
さらに、本実施形態のグロープラグ1の製造方法では、第1溶接工程及び第2溶接工程でレーザ溶接を用いている。レーザ溶接を用いることで、メンブレン170への溶接時の熱入力が少なくて済み、メンブレン170の溶接縮みを抑えることができる。これにより、溶接縮みに起因する付勢力をより効果的に減少させることができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、グロープラグ1は、ヒータ部130として、シースヒータを備えたいわゆるメタルグロープラグを例示した。しかし、グロープラグとしては、これに限られず、ヒータ部として、セラミックヒータを備えたいわゆるセラミックグロープラグを用いても良い。
また、実施形態では、圧力検知素子215としてピエゾ抵抗型素子を用いたが、圧力検知素子としては、圧電素子等を用いることもできる。
また、実施形態では、ハウジング100を第1部材としヒータ部130を第2部材として、まず、第1溶接工程で、メンブレン170(連結部材)をハウジング100(第1部材)をなす内筒190の先端部190sに溶接し、その次の第2溶接工程で、ヒータ部130を軸線方向HJ先端側GSに向けて引っ張った状態で、メンブレン170をヒータ部130(第2部材)のシースチューブ131に溶接した。しかし、これとは逆に、ヒータ部130を第1部材とし、ハウジング100を第2部材としても良い。すなわち、先の第1溶接工程で、メンブレン170をヒータ部130(第1部材)のシースチューブ131に溶接し、その次の第2溶接工程で、ヒータ部130を軸線方向HJ先端側GSに向けて引っ張った状態で、メンブレン170をハウジング100(第2部材)をなす内筒190の先端部190sに溶接しても良い。
また、実施形態では、センサ連結工程の後に第1溶接工程を行った。すなわち、圧力センサ部200をヒータ部130及びハウジング100に連結した後に、メンブレン170(連結部材)をハウジング100(第1部材)に溶接した。しかし、これとは逆に、第1溶接工程の後にセンサ連結工程を行っても良い。すなわち、メンブレン170をハウジング100またはヒータ部130(第1部材)に溶接した後に、圧力センサ部200をヒータ部130及びハウジング100に連結しても良い。
AX 軸線
HJ 軸線方向
GS 先端側
GK 後端側
1 燃焼圧センサ付きグロープラグ(グロープラグ)
100 ハウジング(第1部材)
110 主体金具(ハウジング)
120 中軸
130 ヒータ部(第2部材)
150 先端キャップ(ハウジング)
150s (先端キャップ(ハウジング)の)先端
190 内筒
190s (内筒の)先端部(ハウジング)
191 フランジ部(ハウジング)
192 内筒本体((圧力センサ部の)本体固定部)
200 圧力センサ部
210 センサ本体(圧力センサ部)
215 圧力検知素子
220 伝達スリーブ((圧力センサ部の)伝達部)
w3,w4 溶接部

Claims (4)

  1. 軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
    自身の先端部を上記ハウジングの先端から突出させて、上記軸線方向に変位可能に上記ハウジング内に配置され、通電により発熱する棒状のヒータ部と、
    上記ヒータ部及び上記ハウジングと溶接して、上記ヒータ部を上記ハウジングに弾性的に連結する連結部材と、
    上記ヒータ部及び上記ハウジングに連結し、燃焼圧を検知する圧力センサ部であって、
    上記燃焼圧の変化に伴う上記ハウジングに対する上記ヒータ部の上記軸線方向の変位を検知をするセンサ本体、
    上記ヒータ部及び上記センサ本体にそれぞれ連結して上記ヒータ部の上記軸線方向の変位を上記センサ本体に伝達する伝達部、及び、
    上記センサ本体と上記ハウジングとの間を連結して上記センサ本体を上記ハウジングに固定する本体固定部を含む
    圧力センサ部と、を備える
    燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法であって、
    上記圧力センサ部の上記伝達部と上記ヒータ部とを、及び、上記圧力センサ部の上記本体固定部と上記ハウジングとをそれぞれ連結して、上記圧力センサ部を上記ヒータ部及び上記ハウジングにそれぞれ連結するセンサ連結工程と、
    上記連結部材を上記ハウジング及び上記ヒータ部のうちのいずれかである第1部材に溶接する第1溶接工程と、
    上記センサ連結工程及び上記第1溶接工程の後に、上記ヒータ部を上記軸線方向先端側に向けて引っ張った状態で、上記連結部材を上記ハウジング及び上記ヒータ部のうち上記第1部材とは異なる第2部材に溶接する第2溶接工程と、を備える
    燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法。
  2. 請求項1に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法であって、
    前記連結部材は筒状をなし、
    前記第1溶接工程及び前記第2溶接工程は、
    上記連結部材をその全周にわたって前記第1部材及び前記第2部材に溶接する
    燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法であって、
    前記連結部材は、金属板をその厚み方向に押圧して、先細筒状に形成されてなり、
    前記第1溶接工程及び前記第2溶接工程は、
    上記連結部材のうち、先細の先端部を前記軸線方向先端側に向けた状態で、上記先端部を前記ヒータ部に溶接する一方、上記先端部とは反対側の後端部を前記ハウジングに溶接する
    燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法であって、
    前記第1溶接工程及び前記第2溶接工程は、レーザ溶接により前記連結部材を溶接する
    燃焼圧センサ付きグロープラグの製造方法。
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