JP5921957B2 - 圧力センサ付きグロープラグ及びその製造方法 - Google Patents

圧力センサ付きグロープラグ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧力センサ付きグロープラグに関する。
グロープラグは、圧縮着火方式による内燃機関(例えばディーゼルエンジン等)の補助熱源として使用される。グロープラグには、燃焼室内の圧力を測定する機能を追加したものが知られている(例えば、特許文献1)。この機能を備えるために、グロープラグはセンサを備える。このセンサは、燃焼室内の圧力の変化を、燃焼室に突き出したヒータ部の移動を利用して測定する。この移動は、圧力の変化に伴って生じるものであり、ヒータ部の軸線方向に沿ったものである。このようにヒータ部が移動する場合、ヒータ部を移動可能に保持しつつ、燃焼室との間の気密を確保するのが好ましい。これを実現するために、グロープラグはメンブレンを備える。メンブレンは、薄膜状の部材であり、ヒータ部とハウジングとを連結する。
特表2009−520941号公報
上記の先行技術が有する課題は、メンブレンによって、圧力測定に誤差が生じる点である。この原因の一つは、燃焼室内の温度変化によって、メンブレンが伸縮することである。メンブレンが伸縮すると、その伸縮による力がヒータ部に作用するので、測定結果に影響を及ぼしてしまう。
本発明は、上記課題の少なくとも1つを解決するためのものであり、以下の形態または適用例として実現できる。
[形態1]
軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
後端部が前記ハウジング内に配置され、先端部が前記ハウジングの先端から突き出し、前記軸線方向に沿って移動可能な棒状のヒータ部と、
一端が前記ハウジングに接続されるとともに他端が前記ヒータ部に接続され、前記軸線方向に沿った前記ヒータ部の移動を可能としつつ、前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結するメンブレンと、
前記ヒータ部を介して伝達する力を利用して、燃焼室内の圧力を測定する圧力センサと
を備える圧力センサ付きグロープラグであって、
前記メンブレンは、積層構造を有し、
前記積層構造における最外層の熱膨張率は、他の各層の熱膨張率よりも小さい
ことを特徴とする圧力センサ付きグロープラグ。
[形態2]
軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
後端部が前記ハウジング内に配置され、先端部が前記ハウジングの先端から突き出し、前記軸線方向に沿って移動可能な棒状のヒータ部と、
一端が前記ハウジングに接続されるとともに他端が前記ヒータ部に接続され、前記軸線方向に沿った前記ヒータ部の移動を可能としつつ、前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結するメンブレンと、
前記ヒータ部を介して伝達する力を利用して、燃焼室内の圧力を測定する圧力センサと
を備える圧力センサ付きグロープラグであって、
前記メンブレンは、積層構造を有し、
前記積層構造における最外層の高温耐力は、他の各層の高温耐力よりも大きい
ことを特徴とする圧力センサ付きグロープラグ。
[形態3]
軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
後端部が前記ハウジング内に配置され、先端部が前記ハウジングの先端から突き出し、前記軸線方向に沿って移動可能な棒状のヒータ部と、
一端が前記ハウジングに接続されるとともに他端が前記ヒータ部に接続され、前記軸線方向に沿った前記ヒータ部の移動を可能としつつ、前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結するメンブレンと、
前記ヒータ部を介して伝達する力を利用して、燃焼室内の圧力を測定する圧力センサと
を備える圧力センサ付きグロープラグであって、
前記メンブレンは、積層構造を有し、
前記メンブレンの積層構造は、各層が一括して深絞り加工される
ことを特徴とする圧力センサ付きグロープラグの製造方法。
[形態4]
軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
後端部が前記ハウジング内に配置され、先端部が前記ハウジングの先端から突き出し、前記軸線方向に沿って移動可能な棒状のヒータ部と、
一端が前記ハウジングに接続されるとともに他端が前記ヒータ部に接続され、前記軸線方向に沿った前記ヒータ部の移動を可能としつつ、前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結するメンブレンと、
前記ヒータ部を介して伝達する力を利用して、燃焼室内の圧力を測定する圧力センサと
を備える圧力センサ付きグロープラグであって、
前記メンブレンは、積層構造を有し、
前記メンブレン及び前記ヒータ部の連結、並びに前記メンブレン及び前記ハウジングの連結の少なくとも一方は、各層が一括して溶接される
ことを特徴とする圧力センサ付きグロープラグの製造方法。
適用例1:軸線方向に延びる筒状のハウジングと;後端部が前記ハウジング内に配置され、先端部が前記ハウジングの先端から突き出し、前記軸線方向に沿って移動可能な棒状のヒータ部と;一端が前記ハウジングに接続されるとともに他端が前記ヒータ部に接続され、前記軸線方向に沿った前記ヒータ部の移動を可能としつつ、前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結するメンブレンと;前記ヒータ部を介して伝達する力を利用して、燃焼室内の圧力を測定する圧力センサとを備える圧力センサ付きグロープラグであって;前記メンブレンは、積層構造を有することを特徴とする。この適用例によれば、メンブレンによって生じる測定誤差を小さくできる。積層構造における或る層から隣の層への熱伝達率は、層内部の熱伝達率よりも小さくなると考えられる。そうすると、最外層(燃焼室のガスと接触する層)は、単層構造のメンブレンにおける表面部分に比べ、放熱が生じにくくなる。最外層における放熱が生じにくくなると、最外層が高温で安定する。つまり、燃焼室内における温度変化が繰り返えされた場合において、最外層の温度の振幅が小さくなる。温度の振幅が小さくなれば、温度変化によるメンブレンの伸縮も小さくなる。この結果、圧力の測定誤差が小さくなる。層の数は、複数であればいくつでも良い。
適用例2:適用例1に記載の圧力センサ付きグロープラグであって;前記積層構造における最外層は、他の各層の厚さ以下の厚さを有することを特徴とする。この適用例によれば、メンブレンの耐久性を確保しつつ、メンブレンによって生じる測定誤差を小さくできる。最外層は、先述したようにガスに接触するので、他の層に比べて温度が変化しやすい。温度が変化しやすければ、その分、伸縮が大きくなる。一方で、伸縮によって生じる力は、ばね定数が小さければ小さい程、小さくなる。ばね定数は、層の厚さが薄ければ薄い程、小さくなる。つまり、層が薄いと、同じ温度変化が生じても、発生する力は小さくなる。よって、最も温度変化が大きい最外層の厚さを、他の層の厚さ以下に設定することによって、積層構造全体において発生する力が小さくなる。一方で、他の層の厚さを最外層の厚さ以上に設定することで、積層構造全体の厚さを確保できる。この結果、メンブレンの耐久性を確保しつつ、メンブレンによって生じる測定誤差を小さくできる。
適用例3:適用例1又は適用例2に記載の圧力センサ付きグロープラグであって;前記積層構造における最外層のヤング率は、他の各層のヤング率よりも小さいことを特徴とする。この適用例によれば、メンブレンによって生じる測定誤差を小さくしつつ、他の各層の材料について選択の幅が広がる。ヤング率は、ばね定数と相関を持つ。先述したように、最外層の温度変化による影響を低減するのが、測定誤差を小さくするのに効果的である。よって、最外層のヤング率を他の各層のヤング率よりも小さくすることによって、最外層において生じる力が小さくなる。よって、メンブレンによって生じる測定誤差を小さくできる。
適用例4:適用例1から適用例3の何れか1つに記載の圧力センサ付きグロープラグであって;前記積層構造における最外層の熱膨張率は、他の各層の熱膨張率よりも小さいことを特徴とする。この適用例によれば、メンブレンによって生じる測定誤差を小さくできる。先述したように、最外層の温度変化による影響を低減するのが、測定誤差を小さくするのに効果的である。よって、最外層の熱膨張率を他の各層の熱膨張率よりも小さくすることによって、メンブレンによって生じる測定誤差を小さくできる。
適用例5:適用例1から適用例4の何れか1つに記載の圧力センサ付きグロープラグであって;前記積層構造における最外層の高温耐力は、他の各層の高温耐力よりも大きいことを特徴とする。この適用例によれば、他の各層の材料について選択の幅が広くなる。他の各層は、高温になりにくいので、最外層に比べて高温耐力が小さくても良いからである。
適用例6:適用例1から適用例5の何れか1つに記載の圧力センサ付きグロープラグであって;前記メンブレンの積層構造は、各層が一括して深絞り加工されることによって製造されることを特徴とする。この適用例によれば、メンブレンを安価に製造できる。
適用例7:適用例1から適用例6の何れか1つに記載の圧力センサ付きグロープラグであって;前記メンブレン及び前記ヒータ部の連結、並びに前記メンブレン及び前記ハウジングの連結の少なくとも一方は、各層が一括して溶接されることによって実現されることを特徴とする。この適用例によれば、圧力センサ付きグロープラグを安価に製造できる。
適用例8:適用例1から適用例7の何れか1つに記載の圧力センサ付きグロープラグであって;前記積層構造における最外層は、前記ハウジング及び前記ヒータ部の何れか一方のみに接続されることを特徴とする。この適用例によれば、メンブレンによって生じる測定誤差を小さくできる。最外層がハウジング及びヒータ部の何れか一方のみに接続されるということは、最外層がハウジング及びヒータ部の何れか一方とは接続されないということである。最外層がハウジング及びヒータ部の何れか一方とは接続されなければ、最外層の伸縮によって生じる力は、ヒータ部にはほとんど伝わらない。この結果、メンブレンによって生じる測定誤差は小さくなる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、圧力センサ付きグロープラグの一部、例えばメンブレンとして、或いはメンブレンの製造方法として実現できる。
圧力センサ付きグロープラグの構成。 キャップ部近傍の拡大断面図。 実施形態1のメンブレンの拡大図。 実施形態2のメンブレンの拡大図。
実施形態1:
グロープラグ100の概略構成:
図1は、圧力センサ付きグロープラグ100(以下「グロープラグ100」と略す)の構成を示す。図1(A)は、グロープラグ100の全体構成を示す。図1(B)は、図1(A)に対して一部分を断面に置き換えた図である。図1における下側をグロープラグ100の先端側と、上側を後端側と定義する。
グロープラグ100は、ハウジング130と、ヒータ部150と、圧力センサ160と、メンブレン180とを備える。ハウジング130は、主体金具110とキャップ部120とを備える。
主体金具110の材料は、炭素鋼やステンレス鋼などである。主体金具110の形状は、略円筒状である。主体金具110の内部には、圧力センサ160が配置される。圧力センサ160は、ヒータ部150から受ける力に応じた電気信号を出力する。主体金具110の後端側には、ネジ部114が備えられる。ネジ部114は、グロープラグ100をシリンダヘッドに固定するためのネジ溝(図示せず)を備える。ネジ部114の後端部には、工具取付部112が形成されている。工具取付部112は、グロープラグ100を内燃機関に取り付けるための工具が取り付けられる。
工具取付部112の後端部には、複数の配線116が挿入されている。複数の配線116は、ハウジング130内の集積回路166と中軸170(図2と共に説明)とに電気的に接続される。集積回路166は、圧力センサ160からの電気信号を配線116経由で外部に出力する。主体金具110の先端には、キャップ部120が形成されている。キャップ部120の材料は、炭素鋼やステンレス鋼などである。
図2は、キャップ部120近傍の拡大断面図である。キャップ部120の後端側には、円筒部122が形成される。キャップ部120の先端側には、テーパ部124が形成されている。テーパ部124の径は、先端側に向かうに連れて小さくなる。
キャップ部120近傍には、センサ固定部材132と、伝達スリーブ134と、メンブレン180とが設けられる。センサ固定部材132は、圧力センサ160をハウジング130内に固定する。センサ固定部材132の材料は、ステンレス鋼などである。センサ固定部材132は、主体金具110の内周に沿って配置されている。センサ固定部材132の先端近傍には、鍔状のフランジ部133が形成されている。フランジ部133は、主体金具110の先端面とキャップ部120の後端面とに溶接されている。
伝達スリーブ134は、軸線Oに沿ったヒータ部150の変位を圧力センサ160に伝達する。伝達スリーブ134の材料は、ステンレス鋼などである。伝達スリーブ134の形状は、略円筒状である。伝達スリーブ134の先端は、フランジ部133付近において、ヒータ部150の外周に溶接されている。
ヒータ部150は、シース管152と発熱コイル154と絶縁粉末155とを備える。シース管152の材料は、ステンレス鋼などである。シース管152は、先端部が半球状に閉塞し、後端が主体金具110内において開口している。発熱コイル154は、巻線型抵抗である。発熱コイル154は、シース管152の先端側内部に配置されている。ヒータ部150には、中軸170が挿入される。中軸170は、金属製の棒状部材である。発熱コイル154の後端は、中軸170の先端に固定される。発熱コイル154には、配線116および中軸170を通じて電力が供給される。
シース管152内には、発熱コイル154との隙間に、絶縁粉末155が充填されている。絶縁粉末155は、例えば酸化マグネシウムである。シース管152の開口された後端と中軸170との間には、シール部材156(図1参照)が挿入されている。シール部材156は、絶縁粉末155をシース管152内に密封する。シース管152には、スウェージング加工が施されている。これにより、内部に充填された絶縁粉末155の緻密性が高められ、熱伝導効率を向上させている。ヒータ部150の後端側は、主体金具110内に配置される。ヒータ部150の先端側は、キャップ部120の開口部125から軸線方向ODに向かって突出するように配置される。
メンブレン180は、第1の筒部181と、第2の筒部182と、接続部185とを備える。第1の筒部181及び第2の筒部182は、軸線Oを軸線とする筒状に形成されている。第1の筒部181及び第2の筒部182は、接続部185を介して互いに接続されている。接続部185による接続部位は、滑らかに屈曲している。接続部185は、軸線Oに対して直交するように形成されている。第1の筒部181は、溶接部200によってセンサ固定部材132と溶接接続され、ひいてはハウジング130と接続される。第2の筒部182は、溶接部210によってシース管152に溶接接続され、ひいてはヒータ部150と接続される。これらの溶接接続は、後述するようにレーザ溶接なので、燃焼室と主体金具110内との間の気密を確保する。
ヒータ部150は、軸線Oに沿った外力が作用すると、軸線Oに沿って変位する。この変位の際に、メンブレン180が変形する。この変形が弾性変形となるように、メンブレン180は設計される。上記外力は、燃焼室内の圧力によって生じる。
図3は、メンブレン180の拡大図である。図3に示すように、メンブレン180は、積層構造を有する。本実施形態においては、メンブレン180は、第1の層183と第2の層184とによる2層構造を有する。メンブレン180は、積層構造が一括して深絞り加工されることによって製造される。溶接部200,210は、第1の層183と第2の層184とを一括打ち抜きのレーザ溶接によって形成される。
メンブレン180の最外層は、他の層と比較して、下記の特徴の少なくとも1つを有するのが好ましい。本実施形態においては、最外層とは第1の層183であり、他の層とは第2の層184である。その特徴とは、厚さが同じ又は薄いこと、ヤング率が同じ又は小さいこと、熱膨張率が同じ又は小さいこと、及び高温耐力が同じ又は大きいことである。高温耐力は、例えば400℃等における0.2%耐力によって定義される。
実施例1,2:
上記を実現する実施例を説明する。表1は、実施例1,2を示す。
Figure 0005921957
表1に示すように、実施例1は、第1の層183の材料としてINCOLOY(登録商標)909、第2の層184の材料としてSUS630を用いる。図3に示すように、実施例1は上記特徴の全てを満たす。
実施例2は、第1の層183の材料としてINCONEL(登録商標)718、第2の層184の材料としてSUS630を用いる。表1に示すように、実施例2は、上記特徴のうち、厚さ、ヤング率、及び0.2%耐力について満たされる。なお、表1の数値はおおよその値を示した一例であり、各実施例を厳密にこの数値を有する材料を用いるものに特定している訳ではない。
効果:
本実施形態によれば、以下の効果の少なくとも1つを得ることができる。メンブレンによって生じる圧力測定の誤差が小さくなる。その理由は、課題を解決するための手段に記された通り、メンブレンが積層構造を有することである。さらに、第1の層183が、第2の層184に比べて、厚さが同じ又は薄いこと、ヤング率が同じ又は小さいこと、熱膨張率が同じ又は小さいこと、及び高温耐力が同じ又は大きいことの少なくとも1つが満たされることによって、測定誤差がより小さくなる。
メンブレン180の耐久性が確保される。各層が薄くても、全体としては厚さを確保できるからである。
第2の層184について、材料選択の幅が広がる。第2の層は、温度変化が抑制されるからである。よって、例えば、安価な材料を選択できる。
メンブレン180は、積層構造を有するとしても、成形および溶接を各層一括で行うことができるので、製造コストの増大を抑制できる。
メンブレン180は、積層構造を有することによって、全体として同じ厚さの単層構造のメンブレンに比べて、ばね定数が低下する。ばね定数が低下することによって、メンブレンによって生じる圧力測定の誤差が更に小さくなる。
ベローズではなく、メンブレン180を採用することによって、グロープラグ100を安価に製造できる。ベローズとは、蛇腹形状の部材である。ベローズは、蛇腹形状を作り出すために、製造コストがメンブレンに比べて高くなることが多い。
実施形態2:
実施形態2の説明は、実施形態1に対して異なる点を説明することによって行う。実施形態2は、実施形態1のメンブレン180に代えて、メンブレン280とメンブレン380との何れかを用いる。
図4(A)はメンブレン280を、図4(B)はメンブレン380を示す。図4(A)に示す通りメンブレン280は、第1の層283と第2の層284とによる2層構造を有する。図4(A)に示す通り、第1の層283は、先端側において溶接されている一方、後端側において溶接されていない。よって、第1の層283は、メンブレンとしての本来の機能には貢献しない。本来の機能とは、気密の確保、並びにヒータ部150及びハウジング130の接続である。第1の層283の機能は、第2の層284の温度変化を抑制することである。つまり、第1の層283は、第2の層284に覆い被さることによって、燃焼室のガスから第2の層284への熱移動を抑制する。この結果、メンブレンによって生じる圧力測定の誤差が小さくなる。なお、第1の層283の熱膨張による力は、ヒータ部150とハウジング130とにほとんど伝達されないので、メンブレンによって生じる圧力測定の誤差にはほとんど影響しない。
図4(B)に示す通りメンブレン380は、第1の層383と第2の層384とによる2層構造を有する。図4(B)に示す通り、第1の層383は、後端側において溶接されている一方、先端側において溶接されていない。よって、メンブレン280と同じ効果を発揮する。
他の実施形態:
メンブレンの層の数は、複数であればいくつでも良い。
メンブレンの各層の厚さ、ヤング率、熱膨張率、及び高温耐力は、どのような関係であっても良いし、実施例1,2とは異なるどのような材料を用いても良い。例えば、INCONEL601や、他のステンレス鋼やニッケル合金等が挙げられる。
メンブレンの製造方法は、どのようなものでも良い。例えば、切削でも鋳造でも良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
100…圧力センサ付きグロープラグ
110…主体金具
112…工具取付部
114…ネジ部
116…配線
120…キャップ部
122…円筒部
124…テーパ部
125…開口部
130…ハウジング
132…センサ固定部材
133…フランジ部
134…伝達スリーブ
150…ヒータ部
152…シース管
154…発熱コイル
155…絶縁粉末
156…シール部材
160…圧力センサ
166…集積回路
170…中軸
180…メンブレン
181…第1の筒部
182…第2の筒部
183…第1の層
184…第2の層
185…接続部
200…溶接部
210…溶接部
280…メンブレン
283…第1の層
284…第2の層
380…メンブレン
383…第1の層
384…第2の層

Claims (5)

  1. 軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
    後端部が前記ハウジング内に配置され、先端部が前記ハウジングの先端から突き出し、前記軸線方向に沿って移動可能な棒状のヒータ部と、
    一端が前記ハウジングに接続されるとともに他端が前記ヒータ部に接続され、前記軸線方向に沿った前記ヒータ部の移動を可能としつつ、前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結するメンブレンと、
    前記ヒータ部を介して伝達する力を利用して、燃焼室内の圧力を測定する圧力センサと
    を備える圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記メンブレンは、積層構造を有し、
    前記積層構造における最外層の熱膨張率は、他の各層の熱膨張率よりも小さい
    ことを特徴とする圧力センサ付きグロープラグ。
  2. 軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
    後端部が前記ハウジング内に配置され、先端部が前記ハウジングの先端から突き出し、前記軸線方向に沿って移動可能な棒状のヒータ部と、
    一端が前記ハウジングに接続されるとともに他端が前記ヒータ部に接続され、前記軸線方向に沿った前記ヒータ部の移動を可能としつつ、前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結するメンブレンと、
    前記ヒータ部を介して伝達する力を利用して、燃焼室内の圧力を測定する圧力センサと
    を備える圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記メンブレンは、積層構造を有し、
    前記積層構造における最外層の高温耐力は、他の各層の高温耐力よりも大きい
    ことを特徴とする圧力センサ付きグロープラグ。
  3. 請求項1から請求項の何れか1つに記載の圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記積層構造における最外層は、前記ハウジング及び前記ヒータ部の何れか一方のみに接続される
    ことを特徴とする圧力センサ付きグロープラグ。
  4. 軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
    後端部が前記ハウジング内に配置され、先端部が前記ハウジングの先端から突き出し、前記軸線方向に沿って移動可能な棒状のヒータ部と、
    一端が前記ハウジングに接続されるとともに他端が前記ヒータ部に接続され、前記軸線方向に沿った前記ヒータ部の移動を可能としつつ、前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結するメンブレンと、
    前記ヒータ部を介して伝達する力を利用して、燃焼室内の圧力を測定する圧力センサと
    を備える圧力センサ付きグロープラグの製造方法であって、
    前記メンブレンは、積層構造を有し、
    前記メンブレンの積層構造は、各層が一括して深絞り加工され
    ことを特徴とする圧力センサ付きグロープラグの製造方法
  5. 軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
    後端部が前記ハウジング内に配置され、先端部が前記ハウジングの先端から突き出し、前記軸線方向に沿って移動可能な棒状のヒータ部と、
    一端が前記ハウジングに接続されるとともに他端が前記ヒータ部に接続され、前記軸線方向に沿った前記ヒータ部の移動を可能としつつ、前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結するメンブレンと、
    前記ヒータ部を介して伝達する力を利用して、燃焼室内の圧力を測定する圧力センサと
    を備える圧力センサ付きグロープラグの製造方法であって、
    前記メンブレンは、積層構造を有し、
    前記メンブレン及び前記ヒータ部の連結、並びに前記メンブレン及び前記ハウジングの連結の少なくとも一方は、各層が一括して溶接され
    ことを特徴とする圧力センサ付きグロープラグの製造方法
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