JP5947122B2 - グロープラグ - Google Patents
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軸線に沿って延びるセラミックヒータであり、絶縁性セラミックによって形成された柱状の基体と、前記基体の内部に埋設され、通電によって抵抗発熱する抵抗発熱体と、前記抵抗発熱体と電気的に接続され、セラミックヒータの後端部の外表面に露出する電極取出部とを有するセラミックヒータと、
前記セラミックヒータの前記後端部に外側から嵌められると共に、前記電極取出部に接続された外筒と、
前記セラミックヒータの先端を突出させた状態で前記セラミックヒータを内部に収容する筒状のハウジングと、
前記ハウジングの内部の気密を確保するとともに、前記外筒を介して前記セラミックヒータと前記ハウジングとを連結しつつ、弾性変形することによって、前記セラミックヒータの、前記ハウジングに対する前記軸線に沿った変位を許容する可動部材と、
前記ハウジングの内部のうち前記セラミックヒータよりも後端側に配置され、前記セラミックヒータの前記変位に基づいて前記燃焼ガスの圧力を検出する圧力センサと、
を備えるグロープラグであって、
前記可動部材は、前記外筒を覆うように前記軸線に沿って延びると共に、前記外筒との間に隙間を有する筒部を有し、該筒部は、溶接によって前記外筒に接合されており、
前記筒部と前記外筒との溶接部位には、前記筒部側に設けられ、前記筒部の母材の組織を維持したまま前記隙間を減らすように形状が変化した母材部と、前記筒部を前記筒部の厚み方向に貫通すると共に、少なくとも一部が前記母材部の内部に設けられ、前記溶接による熱の影響を受けて前記筒部の母材の組織が変化した熱影響部と、前記熱影響部に接続しつつ前記外筒側に設けられ、前記筒部の母材と前記外筒の材料とが前記溶接によって溶けて混ざり合った溶融部と、が形成されており、
前記軸線に平行かつ前記軸線を通る平面によって前記溶接部位を切断した断面において、
前記熱影響部の最大幅は、前記筒部の最大厚さよりも大きく、
前記隙間は、前記溶接部位の中央に近づくにしたがって狭くなっており、
前記外筒の外表面を規定する仮想直線と、前記筒部の前記外筒に対向する面を規定する仮想直線との間に挟まれた領域には、前記母材部と前記熱影響部の両方が存在していることを特徴とする、
グロープラグ。
軸線に沿って延び、有底筒状の金属チューブと、前記金属チューブの内部に配置され、通電によって抵抗発熱する発熱コイルと、を有するシーズヒータと、
前記シーズヒータの先端を突出させた状態で前記シーズヒータを内部に収容する筒状のハウジングと、
前記ハウジングの内部の気密を確保するとともに、前記シーズヒータの前記金属チューブと前記ハウジングとを連結しつつ、弾性変形することによって、前記シーズヒータの、前記ハウジングに対する前記軸線に沿った変位を許容する可動部材と、
前記ハウジングの内部のうち前記シーズヒータよりも後端側に配置され、前記シーズヒータの前記変位に基づいて前記燃焼ガスの圧力を検出する圧力センサと、
を備えるグロープラグであって、
前記可動部材は、前記金属チューブを覆うように前記軸線に沿って延びると共に、前記金属チューブとの間に隙間を有する筒部を有し、該筒部は、溶接によって前記金属チューブに接合されており、
前記筒部と前記金属チューブとの溶接部位には、前記筒部側に設けられ、前記筒部の母材の組織を維持したまま前記隙間を減らすように形状が変化した母材部と、前記筒部を前記筒部の厚み方向に貫通すると共に、少なくとも一部が前記母材部の内部に設けられ、前記溶接による熱の影響を受けて前記筒部の母材の組織が変化した熱影響部と、前記熱影響部に接続しつつ前記金属チューブ側に設けられ、前記筒部の母材と前記金属チューブの材料とが前記溶接によって溶けて混ざり合った溶融部と、が形成されており、
前記軸線に平行かつ前記軸線を通る平面によって前記溶接部位を切断した断面において、
前記熱影響部の最大幅は、前記筒部の最大厚さよりも大きく、
前記隙間は、前記溶接部位の中央に近づくにしたがって狭くなっており、
前記金属チューブの外表面を規定する仮想直線と、前記筒部の前記金属チューブに対向する面を規定する仮想直線との間に挟まれた領域には、前記母材部と前記熱影響部の両方が存在していることを特徴とする、
グロープラグ。
A.第1実施形態:
B.第2実施形態:
C.変形例:
図1は、本発明の第1実施形態としてのグロープラグ100の断面構成を示す説明図である。以下では、図1におけるグロープラグ100の軸線Oの下方をグロープラグ100の先端側とし、上方を後端側として説明する。また、この図1には、セラミックヒータ150の先端側近傍を拡大した図も示した。
図5は、本発明の第2実施形態としてのグロープラグ200の断面構成を示す説明図である。以下では、図5におけるグロープラグ200の軸線Oの下方をグロープラグ200の先端側とし、上方を後端側として説明する。また、グロープラグ200の軸線Oに沿った方向を軸線方向ODとする。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、可動部材130は、1層として構成されている。しかし、可動部材130は、2層以上の複数層として構成されていてもよい。また、第1実施形態では、可動部材130は、蛇腹形状、すなわちベローズ形状を有しており、第2実施形態では、可動部材280は、薄膜形状を有していたが、第1実施形態の可動部材130が薄膜状を有しており、第2実施形態の可動部材280がべローズ形状を有していてもよい。
上記実施形態では、可動部材130は、先端側ハウジング112に溶接されている。しかし、可動部材130は、ハウジング110の他の部位に溶接されていてもよく、また、他の部材を介してハウジング110に連結されていてもよい。
上記第1実施形態におけるグロープラグ100は、さらに、セラミックヒータ150の変位を歪部材160に伝達する筒状の圧力伝達部材(第2実施形態における伝達スリーブ234に相当)を備えていてもよい。圧力伝達部材は、例えば、可動部材130よりも後端側のハウジング110内に配置され、セラミックヒータ150の後端部153に嵌め込まれると共に、ハウジング110に直接または他部材を介して連結されていればよい。また、上記第2実施形態における伝達スリーブ234は、省略してもよい。この場合、シーズヒータ250は、圧力センサ260に直接接続されていればよい。
110…ハウジング
112…先端側ハウジング
113…テーパ部
114…ハウジング本体
117…ネジ溝部
120…シール用保護筒
122…端子金具
124…端子バネ
126…シール部材
130…可動部材
131…筒部
150…セラミックヒータ
151…基体
152…抵抗発熱体
153…後端部
154…電極取出部
155…電極取出部
160…歪部材
161…開口部
164…圧力検出素子
170…中軸
172…連結筒
173…外筒
178…絶縁筒体
O…軸線
W…溶接部位
W1…母材部
W2…熱影響部
W3…溶融部
S1…隙間
Wc…溶接部位
W2c…熱影響部
W3c…溶融部
S1c…隙間
L1…仮想直線
L2…仮想直線
200…グロープラグ
210…主体金具
214…ネジ部
220…キャップ部
222…円筒部
224…テーパ部
225…開口部
230…ハウジング
232…センサ固定部材
233…フランジ部
234…伝達スリーブ
240…シール用保護筒
242…補助部材
244…端子バネ
246…端子金具
248…シール部材
250…シーズヒータ
251…制御コイル
252…金属チューブ
254…発熱コイル
255…絶縁粉末
256…シール部材
260…圧力センサ
261…開口部
262…金属ダイアフラム
264…ピエゾ抵抗素子
270…中軸
280…可動部材
281…筒部
282…固定部
283…連結部
284…屈曲部
285…屈曲部
Wx…溶接部位
Claims (2)
- 軸線に沿って延びるセラミックヒータであり、絶縁性セラミックによって形成された柱状の基体と、前記基体の内部に埋設され、通電によって抵抗発熱する抵抗発熱体と、前記抵抗発熱体と電気的に接続され、セラミックヒータの後端部の外表面に露出する電極取出部とを有するセラミックヒータと、
前記セラミックヒータの前記後端部に外側から嵌められてなると共に、前記電極取出部に接続された外筒と、
前記セラミックヒータの先端を突出させた状態で前記セラミックヒータを内部に収容する筒状のハウジングと、
前記ハウジングの内部の気密を確保するとともに、前記外筒を介して前記セラミックヒータと前記ハウジングとを連結しつつ、弾性変形することによって、前記セラミックヒータの、前記ハウジングに対する前記軸線に沿った変位を許容する可動部材と、
前記ハウジングの内部のうち前記セラミックヒータよりも後端側に配置され、前記セラミックヒータの前記変位に基づいて燃焼ガスの圧力を検出する圧力センサと、
を備えるグロープラグであって、
前記可動部材は、前記外筒を覆うように前記軸線に沿って延びると共に、前記外筒との間に隙間を有する筒部を有し、該筒部は、溶接によって前記外筒に接合されており、
前記筒部と前記外筒との溶接部位には、前記筒部側に設けられ、前記筒部の母材の組織を維持したまま前記隙間を減らすように形状が変化した母材部と、前記筒部を前記筒部の厚み方向に貫通すると共に、少なくとも一部が前記母材部の内部に設けられ、前記溶接による熱の影響を受けて前記筒部の母材の組織が変化した熱影響部と、前記熱影響部に接続しつつ前記外筒側に設けられ、前記筒部の母材と前記外筒の材料とが前記溶接によって溶けて混ざり合った溶融部と、が形成されており、
前記軸線に平行かつ前記軸線を通る平面によって前記溶接部位を切断した断面において、
前記熱影響部の最大幅は、前記筒部の最大厚さよりも大きく、
前記隙間は、前記溶接部位の中央に近づくにしたがって狭くなっており、
前記外筒の外表面を規定する仮想直線と、前記筒部の前記外筒に対向する面を規定する仮想直線との間に挟まれた領域には、前記母材部と前記熱影響部の両方が存在しており、
前記熱影響部の最大幅は、前記母材部の外表面と、前記筒部の前記外筒に対向する面を規定する前記仮想直線との交点間の直線距離よりも大きいことを特徴とする、
グロープラグ。 - 軸線に沿って延び、有底筒状の金属チューブと、前記金属チューブの内部に配置され、通電によって抵抗発熱する発熱コイルと、を有するシーズヒータと、
前記シーズヒータの先端を突出させた状態で前記シーズヒータを内部に収容する筒状のハウジングと、
前記ハウジングの内部の気密を確保するとともに、前記シーズヒータの前記金属チューブと前記ハウジングとを連結しつつ、弾性変形することによって、前記シーズヒータの、前記ハウジングに対する前記軸線に沿った変位を許容する可動部材と、
前記ハウジングの内部のうち前記シーズヒータよりも後端側に配置され、前記シーズヒータの前記変位に基づいて燃焼ガスの圧力を検出する圧力センサと、
を備えるグロープラグであって、
前記可動部材は、前記金属チューブを覆うように前記軸線に沿って延びると共に、前記金属チューブとの間に隙間を有する筒部を有し、該筒部は、溶接によって前記金属チューブに接合されており、
前記筒部と前記金属チューブとの溶接部位には、前記筒部側に設けられ、前記筒部の母材の組織を維持したまま前記隙間を減らすように形状が変化した母材部と、前記筒部を前記筒部の厚み方向に貫通すると共に、少なくとも一部が前記母材部の内部に設けられ、前記溶接による熱の影響を受けて前記筒部の母材の組織が変化した熱影響部と、前記熱影響部に接続しつつ前記金属チューブ側に設けられ、前記筒部の母材と前記金属チューブの材料とが前記溶接によって溶けて混ざり合った溶融部と、が形成されており、
前記軸線に平行かつ前記軸線を通る平面によって前記溶接部位を切断した断面において、
前記熱影響部の最大幅は、前記筒部の最大厚さよりも大きく、
前記隙間は、前記溶接部位の中央に近づくにしたがって狭くなっており、
前記金属チューブの外表面を規定する仮想直線と、前記筒部の前記金属チューブに対向する面を規定する仮想直線との間に挟まれた領域には、前記母材部と前記熱影響部の両方が存在しており、
前記熱影響部の最大幅は、前記母材部の外表面と、前記筒部の前記金属チューブに対向する面を規定する前記仮想直線との交点間の直線距離よりも大きいことを特徴とする、
グロープラグ。
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