JP2005106528A - 圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents

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Tomoya Yamakawa
知也 山川
Yukihiko Fukaya
幸彦 深谷
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Abstract

【課題】シールダイヤフラムの接合強度を確保しつつ、かつ、設計自由度の高い圧力センサ及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】感圧素子を配設したコネクタハウジングと,シールダイヤフラム50をレーザ溶接したセンサハウジング40とを組み合わせてなる圧力センサを製造する方法である。この製造方法では、センサハウジング作製工程を実施し、その後、レーザ照射工程を実施する。センサハウジング作製工程は、シールダイヤフラム50の外周平面部501を接合する台座部401を有してなり、かつ、台座部401と異なる材質よりなるメタル層402を台座部401の表面である接合面458に形成してなるセンサハウジング40を作製する工程である。レーザ照射工程は、センサハウジング作製工程により作製したセンサハウジング40の接合面458にシールダイヤフラム50の外周平面部501を当接させ、レーザを照射する工程である
【選択図】図2

Description

本発明は,シールダイヤフラムによって密閉した圧力室を有する圧力センサ及び、その製造方法に関する。
従来、感圧素子等をシールダイヤフラムにより密閉した構造を有する圧力センサがある。上記シールダイヤフラムを接合するに当たっては、例えば、溶融接合等の加工方法を用いてシールダイヤフラムの外周部を接合するのが、その接合強度面やシールの確実性からして好適である。
しかしながら、上記シールダイヤフラムと、該シールダイヤフラムを接合する相手部材の材質との組み合わせによっては、溶融接合が困難になるおそれがある。特に、上記シールダイヤフラムを接合する相手部材の材質が黄銅やアルミ等の場合には、レーザ溶接等が困難になるおそれがある。すなわち、従来では、シールダイヤフラムを溶融接合により接合しようとすると、接合箇所を構成する部品の材質の選択が制約されるおそれがあり、このことが圧力センサの設計自由度を低下させていた。
特開2003−42871号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、シールダイヤフラムの接合強度を確保しつつ、かつ、設計自由度の高い圧力センサ及びその製造方法を提供することを目的としている。
第1の発明は、感圧素子を配設したコネクタハウジングと,シールダイヤフラムをレーザ溶接したセンサハウジングとを組み合わせ、上記シールダイヤフラムにより上記感圧素子を密閉してなる圧力センサの製造方法において,
上記シールダイヤフラムの外周平面部を接合する台座部を有してなり、かつ、上記シールダイヤフラムをレーザ溶接するのに適し、該台座部と異なる材質よりなるメタル層を上記台座部の表面の接合面に形成してなる上記センサハウジングを作製するセンサハウジング作製工程を実施し、
その後、該センサハウジング作製工程により作製した上記センサハウジングの上記接合面に上記シールダイヤフラムの上記外周平面部を当接させ、該外周平面部の表面側からレーザを照射して、レーザ照射による射込み先端の深さ位置が上記メタル層の内部に位置した溶融凝固部を形成するレーザ照射工程を実施することを特徴とする圧力センサの製造方法にある(請求項1)。
上記第1の発明の圧力センサの製造方法では、上記シールダイヤフラムの外周平面部を上記センサハウジングの台座部の上記接合面に接合するに当たっては、まず、上記メタル層により接合面を形成したセンサハウジングを作製するセンサハウジング作製工程を実施する。その後、上記接合面を上記メタル層により形成した上記センサハウジングについて、上記接合面に上記シールダイヤフラムの外周平面部を当接させてレーザ溶接するレーザ照射工程を実施する。ここで、上記接合面には、上記シールダイヤフラムをレーザ溶接するのに適し、上記台座部とは異なる金属材料よりなる上記メタル層を形成してある。そして、レーザ溶接するに当たっては、上記溶融凝固部の射込み先端の深さ位置が、上記メタル層の内部に位置するようにレーザ照射を実施する。
そのため、上記レーザ照射工程では、上記センサハウジングの本体部分及び上記台座部の材質に関わらず、上記シールダイヤフラムをレーザ溶接することができる。
したがって、上記第1の発明の圧力センサの製造方法は、上記シールダイヤフラムをレーザ溶接するに当たって、上記センサハウジングの本体部分はもとより上記台座部の材質を問わない。すなわち、上記製造方法によれば、製造する上記圧力センサにおける上記センサハウジングの本体部分及び上記台座部の材質の選択範囲を格段に拡げ、その設計自由度を高くすることができる。なお、上記第1の発明は、シールダイヤフラムをレーザ溶接により接合する場合のみならず、電気抵抗溶接、プロジェクション溶接、電子ビーム等のレーザ照射以外の様々な溶融接合について有効である。
第2の発明は、感圧素子を配設したコネクタハウジングと,シールダイヤフラムをレーザ溶接したセンサハウジングとを組み合わせ、上記シールダイヤフラムにより上記感圧素子を密閉してなる圧力センサにおいて,
上記シールダイヤフラムの外周平面部をレーザ溶接した上記センサハウジングの接合面は、上記シールダイヤフラムをレーザ溶接するのに適し、上記センサハウジングの本体部分とは異なる金属材料よりなるメタル層によって形成してあることを特徴とする圧力センサにある(請求項7)。
上記第2の発明の圧力センサは、上記シールダイヤフラムをレーザ溶接した上記接合面を上記メタル層により形成してある。そのため、上記圧力センサでは、上記シールダイヤフラムと上記センサハウジング本体との材質の組み合わせや、上記センサハウジング本体の材質の如何に関わらず、上記シールダイヤフラムを確実にレーザ溶接することができる。それ故、上記圧力センサは、上記センサハウジングの本体部分の材質を自由に選択でき、設計自由度が高いセンサである。
上記第1及び上記第2の発明において、上記センサハウジングの台座部と上記メタル層とは、例えば、高温高圧下における圧接等による拡散接合など、ろう材や接着剤等の接合材料を使用しない接合方法により接合してあることが好ましい。この場合には、ろう付け接合等による接合方法と比べて、接合強度が高く、シール性を高く確保できると共に、その製造面からも上記接合面の汚損を抑制でき、上記シールダイヤフラムの接合不良を未然に防止できる。
また、上記センサハウジング作製工程は、少なくとも上記台座部を形成してなる中間部材を形成し、その後、上記台座部に上記メタル層となる平板状のプレート材を圧接する圧接加工ステップを含んでいることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記接合面を上記メタル層により形成した上記センサハウジングを効率良く作製することができる。
また、上記センサハウジング作製工程は、上記圧接加工ステップを行った後の中間部材に機械加工を施す仕上げステップを含む工程であることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記プレート材を圧接した上記中間部材をさらに加工して、形状精度の高い上記センサハウジングを作製することができる。
また、上記センサハウジング作製工程は、上記メタル層を形成する金属材料よりなる第1金属層と、該第1金属層と異なる金属材料よりなる第2金属層とを圧接して積層してなるクラッド材を塑性加工して、上記メタル層を上記接合面に有する上記台座部を形成する塑性加工ステップを含む工程であることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記クラッド材を塑性加工すれば、上記接合面を上記メタル層により形成した上記センサハウジングを効率良く作製することができる。一般に、上記クラッド材では、上記第1金属層と上記第2金属層との接合強度が強固である。それ故、このクラッド材よりなる上記センサハウジングでは、上記接合面を形成する上記メタル層の接合強度が特に優れている。
また、上記センサハウジング作製工程は、上記塑性加工ステップを行った後の上記クラッド材に機械加工を施す仕上げステップを含む工程であることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記台座部を形成した上記クラッド材をさらに加工して、形状精度の優れた上記センサハウジングを作製することができる。
また、上記シールダイヤフラム及び上記メタル層はリン青銅よりなり、上記センサハウジングの本体は黄銅よりなることが好ましい(請求項6)。
この場合には、一般に、レーザ溶接に適していない黄銅よりなる上記センサハウジングであっても、上記メタル層よりなる上記接合面に対して上記シールダイヤフラムを確実性高くレーザ溶接することができる。
上記第2の発明においては、上記シールダイヤフラム及び上記メタル層はリン青銅よりなり、上記センサハウジングの本体部分は黄銅よりなることが好ましい(請求項8)。
この場合には、本体部分が黄銅よりなる上記センサハウジングであっても、リン青銅よりなる上記接合面に対して、上記シールダイヤフラムを確実性高くレーザ溶接することができる。
また、上記メタル層の厚さは、50μm以上500μm以下であることが好ましい(請求項9)。
この場合には、上記シールダイヤフラムの外周平面部と上記接合面との間の溶融凝固部の射込み先端の深さ位置を上記メタル層の内部に位置させることができ、レーザ照射による影響が上記センサハウジングの本体部分に及ぶおそれを抑制することができる。
上記メタル層の厚さが50μm未満であると、レーザ照射による射込み先端が上記メタル層を貫通し、上記センサハウジングの本体部分にダメージを発生するおそれがある。一方、上記メタル層の厚さが500μmを超える場合には、例えば、上記センサハウジングについて塑性加工処理や加熱処理を施す際、上記メタル層と上記センサハウジングの本体部分との接合箇所に応力が発生しシール性が損なわれるおそれがある。
(実施例1)
本例は、シールダイヤフラム50により密閉した圧力室52を有する圧力センサ1の製造方法に関する例である。
本例の製造方法は、図8に示すごとく、感圧素子20を配設したコネクタハウジング30と,シールダイヤフラム50をレーザ溶接したセンサハウジング40とを組み合わせ、シールダイヤフラム50により感圧素子20を密閉してなる圧力センサ1を製造する方法である。このセンサハウジング40の製造方法においては、センサハウジング作製工程を実施し、その後、レーザ照射工程を実施する。
上記センサハウジング作製工程は、図1及び図2に示すごとく、シールダイヤフラム50の外周平面部501を接合する台座部401を有してなり、かつ、シールダイヤフラム50をレーザ溶接するのに適し、上記台座部401と異なる材質よりなるメタル層402を台座部401の表面である接合面458に形成してなるセンサハウジング40を作製する工程である。
そして、上記レーザ照射工程は、上記センサハウジング作製工程により作製したセンサハウジング40の上記接合面458にシールダイヤフラム50の外周平面部501を当接させ、該外周平面部501の表面側からレーザを照射して、レーザ照射による射込み先端の深さ位置が上記メタル層402の内部に位置した溶融凝固部60を形成する工程である。以下に、この内容について図1〜図8を参照しながら詳しく説明する。
本例の圧力センサ1は,図8に示すごとく,シールダイヤフラム50をレーザ溶接したセンサハウジング40に,ターミナルピン10と感圧素子20とを有するコネクタハウジング30を挿入して組み立てたセンサである。そして,この圧力センサ1は,センサハウジング40とコネクタハウジング30との間隙に、シールダイヤフラム50によって密閉された圧力室52を有してなる。該圧力室52は感圧素子20を配置してなり、その内部には圧力伝達媒体を充填してある。すなわち,本例の圧力センサ1は,シールダイヤフラム50を介して圧力伝達媒体に伝達された外部圧力を感圧素子20を用いて計測するように構成してある。
ここで,本例の感圧素子20は,図示しないシリコン基板上において,該シリコン基板を精密にエッチングしてなるセンサダイヤフラムと,シリコン層を加工してなる歪みゲージとを形成した素子である。そして,この感圧素子20は,作用する圧力によりセンサダイヤフラムに生じた歪みを,上記歪みゲージで計測することにより,その圧力を計測するように構成してある。なお,感圧素子20としては,本例のシリコン基板をエッチングしてなる素子の他,作用する圧力に応じて電気的な抵抗値が変化する圧力抵抗効果素子を利用することもできる。
上記シールダイヤフラム50は,図3に示すごとく,リン青銅よりなる板厚0.025mmの略円板状の部材である。そして、シールダイヤフラム50は、その内周にコルゲート部502を有してなり、その外周には、上記センサハウジング40の接合面458(図1)と当接する外周平面部501を形成してなる。そして、圧力センサ1では、図1に示すごとく、シールダイヤフラム50は、該シールダイヤフラム50と略同径の平板リング状を呈する保護リング500と、センサハウジング40の接合面458との間で挟持された状態でレーザ溶接してある。
上記センサハウジング40は,図4に示すごとく,その本体部分が黄銅よりなると共に、台座部401の表面である接合面458をリン青銅のメタル層402(図2)により形成してなる部材である。そして、本例のセンサハウジング40は、コネクタハウジング30(図7)を挿入する側に、その挿入部35(図8)を挿入する凹部45と、挿入部35を固定するカシメ部41とを有してなり、反対側に、雌ねじ部442を形成した圧力導入孔441を有してなる。さらに、センサハウジング40は、圧力導入孔441と凹部45とを相互に連通する連通孔440を有してなる。
センサハウジング40の凹部45には、センサテーパ面452を形成してある。本例では、コネクタハウジング30のリング溝350に収容したOリング80を滑らかに挿入できるよう、軸方向に対するセンサテーパ面452のなす角R1を25度に設定してある。
上記凹部45の底面としての台座部401には,図4に示すごとく,小径の作用部457を穿孔してある。そして、該作用部457の内周面と、凹部45の内周面との間には、棚面状の接合面458を形成してある。特に、本例のセンサハウジング40では、台座部401の表面である接合面458に、リン青銅よりなる厚さ200μmのメタル層402(図2)を形成してある。
ここで、上記センサハウジング作製工程の内容について説明する。この工程を実施するに当たっては、まず、図5に示すごとく、上記凹部45となる略円柱状の凹み451を一方の端面から形成してなる略円柱状の黄銅よりなる中間部材450を準備する。そして、同図に示すごとく、リン青銅よりなる平板円板状のプレート部材455を上記凹み451の底面に当たる台座部401に配置し、400℃という高温環境下で、プレート部材455と台座部401との間に800Paという高圧を作用する。そうすると、プレート部材455が、上記ハウジング部材450の台座部401に強固に圧接されることになる。なお、この接合箇所においては、プレート部材455をなすリン青銅が、台座部401をなす黄銅中に拡散した拡散接合の状態が生じていると推測している。
そして、その後、プレート部材455を圧接してなる中間部材450の外表面を切削加工することで、図4に示すごとく、上記接合面458をリン青銅よりなるメタル層402(図2)により形成した上記センサハウジング40を作製する。
そして、次に、上記レーザ照射工程においてシールダイヤフラム50をレーザ溶接するに当たっては、まず、図6に示すごとく、センサハウジング40の凹部45内にシールダイヤフラム50と保護リング500とを、この順番で収容する。そして、図2に示すごとく、上記センサハウジング40の接合面458に当接させたシールダイヤフラム50の外周平面部501に沿って、その全周に渡ってレーザ照射位置を移動させてレーザを照射する。
このレーザ照射工程によれば、リン青銅よりなるメタル層402による上記接合面458に対して、シールダイヤフラム50の外周平面部501を強固にレーザ溶接することができる。上記のごとく、本例では、上記接合面458をなすメタル層の厚さを200μmとしてある。そのため、上記レーザ照射工程では、レーザ照射による射込み先端の深さ位置を、メタル層402の内部に確実性高く位置させることができる。それ故、本例のレーザ照射工程では、黄銅よりなる台座部401にレーザ照射による影響が及ぶおそれが少ない。
なお、本例では、波長1064nmのYAGレーザをデューティ周波数10Hzでオンオフ制御しながらレーザ照射を実施した。本例に適用したレーザ加工機(図示略)は、近赤外線のレーザ光を発射するYAGレーザ発振器と、レーザ光を拡げるビームエキスパンダと、ビーム方向を制御する2基のガルバノメータと、レーザ光をスポット集光する集光レンズとからなる。特に、本例のYAGレーザ発振器は、YAG結晶(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)をランプ励起して、近赤外線(波長1064nm)の高エネルギー密度のレーザ光を発光するよう構成してある。なお、シールダイヤフラムを溶接するための接合方法としては、上記YAGレーザの他、COレーザ、電子ビーム溶接、電気抵抗溶接、プロジェクション溶接等を適用することができる。
上記のコネクタハウジング30は,図7に示すごとく,PPS樹脂よりなる部品である。このコネクタハウジング30は、感圧素子20と電気的に接続するターミナルピン10をインサート成形してなると共に,センサハウジング40(図8)に挿入する挿入部35と,外部機器のコネクタ(図示略)と電気的に接続するためのソケット部300とを有してなる。上記挿入部35は,コネクタテーパ面352を形成してなり、該コネクタテーパ面352により挿入方向の位置を規制し得るように構成してある。
さらに、この挿入部35は,図7及び図8に示すごとく,その外周面に,圧力室52をシールするOリング80を配設するリング溝350を設けてなる。そして、圧力センサ1は、このOリング80が発揮するシール効果により、コネクタハウジング30とセンサハウジング40との間のシール性を高く維持できるように構成してある。
また、ソケット部300は,図7に示すごとく,外部機器(図示略)と電気的に接続するための外部コネクタ(図示略)を挿入するように構成してあると共に,該ソケット部300の内部には,各ターミナルピン10における一方の端部を突出させてある。
コネクタハウジング30の挿入方向の端面である受圧面32には,図7に示すごとく,凹状にへこむ部分であって,感圧素子20を配設するための配設部320を設けてある。
そして,受圧面32における配設部320の外周側には,さらに,受圧面32に向けて突出する3本のターミナルピン10をそれぞれ収容する3箇所のピン凹部322を形成してある。そして、上記配設部320の底面に配置した感圧素子20の外部端子(図示略)と、各ピン凹部322に収容した各ターミナルピン10とは、ボンディングワイヤ201を介して電気的に接続してある。なお,ピン凹部322には、フッ素系シール材からなるシール層323を形成してあり、該シール層323により各ターミナルピン10の外周を気密性高くシールしてある。
そして、本例の圧力センサ1は、図8に示すごとく,上記コネクタハウジング30を挿入した上記センサハウジング40のカシメ部41を内径方向に変形して組み立てたものである。そして,この圧力センサ1では、コネクタハウジング30の挿入部35にカシメ部41を係合することで,センサハウジング40とコネクタハウジング30とを固定してある。上記のごとく、圧力センサ1では,コネクタハウジング30の受圧面32と,シールダイヤフラム50とが対峙する空間に圧力室52が形成されており、本例の圧力室52には圧力伝達媒体としてシリコーンオイルを充填してある。なお、圧力伝達媒体としては、その他、フッ素オイル等を適用することもできる。
なお、この圧力センサ1は,図8に示すごとく、センサハウジング40に設けたねじ部442を利用して、圧力計測対象としての流体等を収容する配管パイプ等に取付可能である。そして、この圧力センサ1は,圧力導入孔441を経由して、計測対象である流体をシールダイヤフラム50側に導入し,さらに、その圧力をシールダイヤフラム50を介して圧力室52内の圧力伝達媒体に伝達するように構成してある。
以上のごとく,本例の圧力センサ1の製造方法における上記センサハウジング作製工程では、上記メタル層402により接合面458を形成したセンサハウジング40を作製する。そして、このセンサハウジング40を用いれば、その後の上記レーザ照射工程において、センサハウジング40本体部分はもとより上記台座部401の材質に関わらずシールダイヤフラム50を効率良くレーザ溶接することができる。それ故、本例の圧力センサ1は、センサハウジング40等、接合箇所を構成する部品の材質について設計自由度の高いセンサである。
(実施例2)
本例は、実施例1の圧力センサの製造方法に基づいて、センサハウジング40を作製する手順を変更した例である。この内容について、図4及び図9〜図11を用いて説明する。
本例のセンサハウジング作製工程は、実施例1とは工程手順が相違するが、実施例1と同様のセンサハウジング40(図4)を作製する工程である。
このセンサハウジング作製工程では、まず、図9に示すごとく、リン青銅よりなる第1金属層481と、黄銅よりなる第2金属層482とを圧接した圧延クラッド材480を準備する。そして、図10に示すごとく、図示しないプレス装置を用いて、上記圧延クラッド材480から略円柱状の円柱材485を打ち抜く。その後、図11に示すごとく、この円柱材485について鍛造プレス加工を実施し、上記第1金属層481側から上記凹部45となる凹み491を設けてなると共に、上記第2金属層側から圧力導入孔441となる凹み492を設けなる第1中間部材490を作製する。該第1中間部材490では、第1金属層481側から形成した凹み491の内周面がリン青銅により形成されることになる。
そして、回転塑性加工機によるフローフォーミング加工により、第1中間部材490の外壁面を所定の厚さに成形してなる図示しない第2中間部材を形成する。その後、図4に示すごとく、該第2中間部材について切削加工等の機械加工を実施して凹部45及び圧力導入孔441を形成すると共に、両者を連通する連通孔440を穿孔してセンサハウジング40を完成させる。ここで、上記第1中間部材490の凹み491の内周面は、リン青銅よりなるメタル層により形成されている。そして、センサハウジング40を完成させる上記機械加工では、凹部45の少なくとも底面をなす台座部401の表面である接合面458に厚さ200μmのメタル層402が形成されるように上記第2中間部材の加工を実施する。なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
実施例1における、シールダイヤフラムをレーザ溶接したセンサハウジングの構造を示す断面図。 実施例1における、シールダイヤフラムのレーザ溶接箇所の構造を示す拡大断面図。 実施例1における、シールダイヤフラムの構造を示す断面図。 実施例1における、センサハウジングの構造を示す断面図。 実施例1における、センサハウジング作製工程におけるハウジング部材及びプレート部材の構造を示す断面図。 実施例1における、センサハウジング、シールダイヤフラム及び保護リングの組み付け手順を示す説明図。 実施例1における、コネクタハウジングの構造を示す断面図。 実施例1における、圧力センサの構造を示す断面図。 実施例2における、圧延クラッド材を示す斜視図。 実施例2における、円柱材を示す斜視図。 実施例2における、第1中間部材の構造を示す断面図。
符号の説明
1 圧力センサ
10 ターミナルピン
20 感圧素子
30 コネクタハウジング
35 挿入部
40 センサハウジング
401 台座部
402 メタル層
45 凹部
458 接合面
480 圧延クラッド材
481 第1金属層
482 第2金属層
485 円柱材
490 第1中間部材
50 シールダイヤフラム
500 保護リング
501 外周平面部
60 溶融凝固部

Claims (9)

  1. 感圧素子を配設したコネクタハウジングと,シールダイヤフラムをレーザ溶接したセンサハウジングとを組み合わせ、上記シールダイヤフラムにより上記感圧素子を密閉してなる圧力センサの製造方法において,
    上記シールダイヤフラムの外周平面部を接合する台座部を有してなり、かつ、上記シールダイヤフラムをレーザ溶接するのに適し、該台座部と異なる材質よりなるメタル層を上記台座部の表面の接合面に形成してなる上記センサハウジングを作製するセンサハウジング作製工程を実施し、
    その後、該センサハウジング作製工程により作製した上記センサハウジングの上記接合面に上記シールダイヤフラムの上記外周平面部を当接させ、該外周平面部の表面側からレーザを照射して、レーザ照射による射込み先端の深さ位置が上記メタル層の内部に位置した溶融凝固部を形成するレーザ照射工程を実施することを特徴とする圧力センサの製造方法。
  2. 請求項1において、上記センサハウジング作製工程は、少なくとも上記台座部を形成してなる中間部材を形成し、その後、上記台座部に上記メタル層となる平板状のプレート材を圧接する圧接加工ステップを含んでいることを特徴とする圧力センサの製造方法。
  3. 請求項2において、上記センサハウジング作製工程は、上記圧接加工ステップを行った後の中間部材に機械加工を施す仕上げステップを含む工程であることを特徴とする圧力センサの製造方法。
  4. 請求項1において、上記センサハウジング作製工程は、上記メタル層を形成する金属材料よりなる第1金属層と、該第1金属層と異なる金属材料よりなる第2金属層とを圧接して積層してなるクラッド材を塑性加工して、上記メタル層を上記接合面に有する上記台座部を形成する塑性加工ステップを含む工程であることを特徴とする圧力センサの製造方法。
  5. 請求項4において、上記センサハウジング作製工程は、上記塑性加工ステップを行った後の上記クラッド材に機械加工を施す仕上げステップを含む工程であることを特徴とする圧力センサの製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記シールダイヤフラム及び上記メタル層はリン青銅よりなり、上記センサハウジングの本体は黄銅よりなることを特徴とする圧力センサの製造方法。
  7. 感圧素子を配設したコネクタハウジングと,シールダイヤフラムをレーザ溶接したセンサハウジングとを組み合わせ、上記シールダイヤフラムにより上記感圧素子を密閉してなる圧力センサにおいて,
    上記シールダイヤフラムの外周平面部をレーザ溶接した上記センサハウジングの接合面は、上記シールダイヤフラムをレーザ溶接するのに適し、上記センサハウジングの本体部分とは異なる金属材料よりなるメタル層によって形成してあることを特徴とする圧力センサ。
  8. 請求項7において、上記シールダイヤフラム及び上記メタル層はリン青銅よりなり、上記センサハウジングの本体部分は黄銅よりなることを特徴とする圧力センサ。
  9. 請求項7又は8において、上記メタル層の厚さは、50μm以上500μm以下であることを特徴とする圧力センサ。
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