JP3131370B2 - 半導体圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents

半導体圧力センサ及びその製造方法

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JP3131370B2
JP3131370B2 JP07336341A JP33634195A JP3131370B2 JP 3131370 B2 JP3131370 B2 JP 3131370B2 JP 07336341 A JP07336341 A JP 07336341A JP 33634195 A JP33634195 A JP 33634195A JP 3131370 B2 JP3131370 B2 JP 3131370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧力を電気信号
に変換する半導体圧力センサ及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体圧力センサ1として、例え
ば図17に示すように、主にシリコン単結晶から成る感
圧チップ2をガラス台座3を介してシリコン板80に接
合したものを本体部10′と一体化された圧力導入用パ
イプ5に半田付けにより接合し、この本体部10′のハ
ーメチックシール部に封止した信号出しピン9aをワイ
ヤボンディング81を介して感圧チップ2に接続したも
のをハウジング90内に気密に収容したものが知られて
いる(例えば特開昭2−69630号公報参照)。
【0003】また従来の半導体圧力センサの製造方法と
して、図18及び図19に示す方法が知られている。図
18(a)に示す半導体圧力センサ1′は、図19に示
す工程に基づき製造される。先ず、予め、孔開け加工さ
れたガラスウエハと、ダイヤフラムが形成されたシリコ
ンウエハとを接合した接合体(ウエハ接合体)のダイシ
ングを行ってチップ4を得る。一方、ステム台座18の
加工と信号出しピン9aの加工とを行い、ステム台座1
8に信号出しピン9aと圧力導入用パイプ5を封止及び
接合してステム接合体を得る。その後、このステム接合
体と上記チップ4とを接合した後に、ワイヤボンディン
グ(図示せず)によりチップ4と信号出しピン9aとを
接続し、最後にハウジングに装着する。
【0004】一方、図18(b)に示す半導体圧力セン
サ1″も同様、図19に示す工程に基づき製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体圧力
センサは、測定する圧力やその環境によって、チップ6
がほぼ同一形状であるにもかかわらず、ステム台座18
を含む本体部10′はプラスチック製から金属製に至る
まで、その材料、形状が多岐にわたっている。このた
め、チップ4を本体部10′に接合するには複数種類の
本体部用の治具が必要となり、そのうえ、各本体部1
0′に応じた接合方法(接着剤、半田付け等)が必要と
なる。しかも従来例ではいずれも圧力導入用パイプ5と
信号出しピン9aとが本体部10′と一体化されてお
り、この本体部10′にチップ4を接合しているため
に、共通部品はチップ4だけとなり、接合方法や本体部
10′の部品の共通化は困難であり、これが原因で製造
コストを下げることができなかった。さらに従来例で
は、チップ4と金属(圧力導入用パイプ5)との接合に
おいて、本体部10′に起因する制約(例えば本体部1
0′にワイヤボンディング部分があれば接合温度が上げ
られず、また、本体部10′の外観の変色が問題で酸化
雰囲気では接合不能になる)が発生するという問題もあ
った。
【0006】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、チップと本体部との接合方法の共通化、及び本体部
の部品の共通化を図ることができ、コストダウンを可能
にした半導体圧力センサ及びその製造方法を提供するこ
とを課題とし、さらに、本体部の熱応力を緩和してクラ
ック発生を防止でき、本体部に対するチップ−圧力導入
用パイプ接合体の上下方向、回転方向の位置決めを容易
にでき、第2の接合部の接合時に第1の接合部による接
合温度などの制約を受けることがない半導体圧力センサ
及びその製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る半導体圧力センサは、外部から導入さ
れる流体の圧力を測定する感圧チップ2がガラス台座3
に接合されて成るチップ4と上記感圧チップ2に圧力を
導入するための圧力導入用パイプ5とが第1の接合部7
で予め接合されてチップ−圧力導入用パイプ接合体6が
構成され、このチップ−圧力導入用パイプ接合体6が感
圧チップ2の信号出し部9を備えた本体部10に第2の
接合部8で接合され、上記本体部10の表面に熱収縮防
止用の切り込み30を設けて成ることを特徴としてい
る。このように構成することで、チップ4と圧力導入用
パイプ5とを予め接合したチップ−圧力導入用パイプ接
合体6を基本部品として本体部10に接合でき、チップ
4と本体部10との接合方法の共通化、及び本体部10
の部品の共通化を図ることが容易となる。また、挿入に
よって設置されるタイプの半導体圧力センサであって
も、切り込み30を利用して本体部10の熱応力を緩和
でき、信号出し部9の封止部への熱的な悪影響を防止す
ることができる。
【0008】
【0009】上記本体部10にチップ−圧力導入用パイ
プ接合体6のパイプ部分6aが挿入される挿入筒部15
を設け、挿入筒部15の外面側に設置用のネジ込み部1
6を設けると共に、挿入筒部15の内面側に該パイプ部
分6aを接合前の挿入時に締め込むための小径部50を
設け、小径部50とパイプ部分6aとの隙間を第2の接
合部8とするのが好ましく、この場合、第2の接合部8
を溶接により接合する際に、溶接部の隙間が小さくな
り、溶接不良を無くすことができる。
【0010】上記チップ−圧力導入用パイプ接合体6の
パイプ部分6aに接合前に本体部10に位置決めされる
位置決め部17を設けるのが好ましく、この場合、位置
決め部17を利用して本体部10に対するチップ−圧力
導入用パイプ接合体6の上下方向、回転方向の位置決め
が容易となる。また、本発明に係る半導体圧力センサの
製造方法は、外部から導入される流体の圧力を測定する
感圧チップ2とガラス台座3とを接合しチップ4を得、
このチップ4と上記感圧チップ2に圧力を導入するため
の圧力導入用パイプ5とを第1の接合部7で予め接合し
てチップ−圧力導入用パイプ接合体6を得、その後、感
圧チップ2の信号出し部9を備えた本体部10と上記チ
ップ−圧力導入用パイプ接合体6とを第2の接合部8で
接合するにあたって、樹脂により一体成形することによ
り、本体部10とチップ−圧力導入用パイプ接合体6と
を樹脂で一体化でき、製造コストを下げることができ
る。また、上記本体部10とチップ−圧力導入用パイプ
接合体6とを第2の接合部8で溶接により接合すること
により、チップ4と離れた部分(第2の接合部8)を溶
融接合することとなり、第2の接合部8の熱応力がチッ
プ4部分に悪影響(チップ4の割れ、温度特性の悪化)
を及ぼさなくなる。 また、上記本体部10に、予めチッ
プ−圧力導入用パイプ接合体6のパイプ部分6aが挿入
される挿入筒部15を形成すると共に、挿入筒部15の
外面側に設置用のネジ込み部16を形成し、挿入筒部1
5の先端内面側に設けたパイプ部分6aを締め込むため
の小径部50とパイプ部分パイプ部分6aとの隙間を感
圧チップ2とは反対側からエネルギービームを照射する
ことによって加熱接合することを特徴としており、従っ
て、基本部品となるチップ−圧力導入用パイプ接合体6
を予め形成し、その後、このチップ−圧力導入用パイプ
接合体6と本体部10との第2の接合部8を、第1の接
合部7による接合温度などの制約を受けることなく接合
することができる。また、ネジ込みによって設置される
タイプの半導体圧力センサであっても、第1の接合部7
による接合温度等の制約を受けることなく、第2の接合
部8の接合を局所加熱で行うことが可能となる。
【0011】
【0012】また、上記第1の接合部7を金属ろう材或
いは低融点ガラスと線膨張係数が近い接合材料を用いて
加熱接合するのが好ましく、金属ろう材の場合は耐食性
に優れたものとなり、低融点ガラスの場合は熱応力が小
さくなる。上記第1の接合部7を陽極接合により接合す
るのが好ましく、この場合、接合材料が不要となり、一
層のコストダウンが可能となる。
【0013】
【0014】上記本体部10を樹脂成形により形成する
と同時に、樹脂内部に信号出し部9を組み込むのが好ま
しく、この場合、本体部10と信号出し部9との一体化
が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。半導体圧力センサは、挿入によって設置されるタ
イプの半導体圧力センサ1A(図1(b),図4
(a))と、ネジ込みによって設置されるタイプの半導
体圧力センサ1B(図4(b))とがあり、本実施形態
の半導体圧力センサはいずれのタイプにも適用されるも
のであって、図4(a)の挿入タイプの半導体圧力セン
サ1Aは、本体部10が例えば樹脂から成り、この樹脂
内部に信号出し部9を構成する信号出しピン9aが一体
に組み込まれている。一方、図4(b)のネジ込みタイ
プの半導体圧力センサ1Bは、本体部10が例えば金属
製であり、本体部10の内部に基板13を支持する基板
支持部14が設けられると共に、本体部10の下部に突
出してチップ−圧力導入用パイプ接合体6のパイプ部分
6aを挿入する挿入筒部15が設けられ、挿入筒部15
の外面側に設置用のネジ込み部16が設けられている。
【0016】この半導体圧力センサは、図1(a)に示
すように、例えばシリコン単結晶から成る感圧チップ2
とガラス台座3とを接合して成るチップ4と、上記感圧
チップ2に圧力を導入するための圧力導入用パイプ5と
を第1の接合部7で予め接合してチップ−圧力導入用パ
イプ接合体6が構成されている。そして、このチップ−
圧力導入用パイプ接合体6を基本部品として、感圧チッ
プ2の信号出し部9を備えた本体部10とチップ−圧力
導入用パイプ接合体6とが第2の接合部8で接合される
ようになっている。図中の11はワイヤボンディング、
12は封止材である。
【0017】ここで、ガラス台座3として、例えばシリ
コンと線膨張係数が近いパイレックスガラス(商品名)
が用いられ、圧力導入用パイプ5として、例えばガラス
台座3と線膨張係数が近いコバール或いは42アロイ
(商品名)のような金属材料が用いられる。また、チッ
プ4(感圧チップ2、ガラス台座3)と圧力導入用パイ
プ5との接合(第1の接合)は、ガラス台座3又は圧力
導入用パイプ5の構成材料と膨張係数が近い接合材料、
例えば低融点ガラス、或いは金属ろう材を用いて加熱に
より接合される。さらに、チップ−圧力導入用パイプ接
合体6のパイプ部分6aの上端には、接合前に本体部1
0に設けた受け凹所21に位置決めされる位置決め部1
7となる段差17aが設けられており、この段差17a
は圧力導入用パイプ5の加工時において塑性加工或いは
切削によって形成されるもので、チップ−圧力導入用パ
イプ接合体6を本体部10に対して上下方向に位置決め
するために用いられる。
【0018】一方、本体部10は、ステム台座18と、
ステム台座18に封止材12にて封止される信号出しピ
ン9aとを備えており、この本体部10とチップ−圧力
導入用パイプ接合体6のパイプ部分6aとの接合(第2
の接合)は、レーザー或いは電子ビームなどのエネルギ
ービームを用いて行われるのが望ましく、またこのとき
チップ4に熱的な悪影響(チップ4の割れ、温度特性の
悪化等)を及ぼさないようにするために、チップ−圧力
導入用パイプ接合体6の感圧チップ2とは反対側Aから
第2の接合部8に向けてエネルギービームを照射するの
が望ましい。
【0019】次に、上記半導体圧力センサの製造工程の
一例を図3に示す。図3のステップn1において、ステ
ム台座18の加工、信号出しピン9aの加工、ガラスウ
エハ3Aの孔開け加工(図2(a))、シリコンウエハ
2Aの上面の回路形成、シリコンウエハ2Aの下面のダ
イヤフラム形成を行い、次いで、ステップn2に移行し
てガラスウエハ3Aとシリコンウエハ2Aの接合(図2
(b))を行った後に、ステップn3に移行して、ガラ
スウエハ3Aとシリコンウエハ2Aとの接合体(ウエハ
接合体)のダイシングによりチップ4を得る(図2
(c)(d))。次いで、ステップn4に移行して、チ
ップ4と圧力導入用パイプ5とを第1の接合部7で予め
接合して基本部品となるチップ−圧力導入用パイプ接合
体6を得る。その後、ステップn5に移行して、本体部
10に形成された挿入筒部15にチップ−圧力導入用パ
イプ接合体6のパイプ部分6aを挿入する。このときパ
イプ部分6aの上部には位置決め用の段差17aが突設
されているので、この段差17aが本体部10に設けた
受け凹所21に嵌め込まれることによって、接合前のパ
イプ部分6aを本体部10の上下方向に容易に位置決め
することができる。次いで、本体部10とチップ−圧力
導入用パイプ接合体6との第2の接合部8をエネルギー
ビームによる局所加熱によって接合する。その後、ステ
ップn6,n7に順次移行して、ワイヤボンディング1
1による信号出しピン9aと感圧チップ2との接続工程
及びハウジング装着工程に至る。なお、図4(b)に示
すネジ込みによって設置されるタイプの半導体圧力セン
サ1Bにあっては、ステップn5とn6との間に、本体
部10内に基板13を装着する工程を挿入する。
【0020】このように、チップ4(感圧チップ2、ガ
ラス台座3)と圧力導入用パイプ5とを第1の接合部7
で予め接合してチップ−圧力導入用パイプ接合体6を
得、このチップ−圧力導入用パイプ接合体6を基本部品
として、信号出しピン9aが一体化された本体部10と
チップ−圧力導入用パイプ接合体6のパイプ部分6aと
を第2の接合部8で接合するものであるから、チップ4
と本体部10との接合方法の共通化、及び本体部10の
部品の共通化を図ることが容易となる。つまり、半導体
圧力センサは、測定する圧力やその環境によって、チッ
プ部分6bがほぼ同一形状であるにもかかわらず、本体
部10はプラスチック製から金属製に至るまで、その材
料、形状が多岐にわたっているが、本実施形態のように
チップ4と圧力導入用パイプ5とを予め接合したチップ
−圧力導入用パイプ接合体6を基本部品とし、これを本
体部10に接合する方式を採用しているので、従来のよ
うなチップを本体部に接合するための治具などが不要と
なり、そのうえ、本体部に応じた接合方法(接着剤、半
田付け等)なども不要となり、この結果、接合方法や部
品の共通化が容易となり、製造コストを下げることが可
能となる。しかも、チップ4と金属(圧力導入用パイプ
5)との第1の接合時においても、本体部10に起因す
る制約(例えば本体部10にワイヤボンディング部分が
あれば接合温度が上げられず、また、本体部10の外観
の変色が問題で酸化雰囲気では接合不能になる)が発生
しないという利点もある。
【0021】本発明の他の実施形態を図5〜図7に示
す。本実施形態では、挿入によって設置するタイプの半
導体圧力センサ1Aにおいて、ステム台座18の中央に
チップ−圧力導入用パイプ接合体6のパイプ部分6aが
挿入する挿入孔15aが形成され、その周囲に信号出し
ピン9aを挿入する複数のピン孔25が形成され、この
ピン孔25と信号出しピン9aとの隙間に封止材12が
供給されるようになっている。他の構成は図1の実施形
態と同様である。
【0022】この半導体圧力センサ1Aの製造工程の一
例を図7に示す。図7のステップn1においてステム台
座18の加工、信号出しピン9aの加工を行った後に、
ステップn2に移行してステム台座18と信号出しピン
9aとを封止材12で封止接合し(図5(a)の状
態)、次いでステップn3に移行してステム台座18の
メッキ(Niメッキ、Auメッキ等)を施す。その後、
ステップn4に移行して、チップ4と圧力導入用パイプ
5とを接合(第1の接合)して得られたチップ−圧力導
入用パイプ接合体6を基本部品として、チップ−圧力導
入用パイプ接合体6と本体部10との第2の接合部8を
レーザ或いは電子ームなどのエネルギービームBによる
局所加熱で接合する(図5(b)の状態)。最後にステ
ップn5,n6に順次移行してワイヤボンディング工程
からハウジング60の装着工程に至る(図5(c)の状
態)。ここで、ステム台座18と信号出しピン9aは、
封止材料と線膨張係数が近いコバール或いは42アロイ
(商品名)が用いられる。また封止材12との密着性を
上げるためにステム台座18と信号出しピン9aは予め
酸化しておくことが望ましい。また封止は大気中或いは
窒素中で行うのが望ましく、封止温度は1000°〜1
200℃(種類によって異なる)とするのが望ましい。
尚、封止材12の供給はペースト状、粉末、焼結材のい
ずれであってもよい。また酸化物を除去した後のワイヤ
ボンディング11を容易にするために、信号出しピン9
a表面にNiを1〜10μmメッキした後、最表面にA
uを0.0〜3μmメッキするのが望ましい。
【0023】このように信号出しピン9aと一体となっ
た本体部10と、基本部品となるチップ−圧力導入用パ
イプ接合体6との第2の接合部8を、感圧チップ2とは
反対側AからエネルギービームBで局所的に加熱する方
法を採用したことにより、第2の接合部8を局所加熱す
る際に第1の接合部7による接合温度などの制約を受け
ることがなくなり、またチップ4と離れた部分(第2の
接合部8)を溶融接合するために、第2の接合部8の熱
応力がチップ部分6bに悪影響(例えばチップ4の割
れ、温度特性の悪化等)を及ぼすことがなくなる。
【0024】ところで、挿入によって設置するタイプの
半導体圧力センサ1Aにおいて、図8のように感圧チッ
プ2とは反対側AからエネルギービームBで局所的に第
2の接合部8を溶接すると、ステム台座18が熱収縮
し、脆性材料である封止材12にクラックが発生した
り、ステム台座18と封止材12間に剥離が発生すると
いう問題がある。そこで、第2の接合部8をエネルギー
ビームBなどの局所加熱により接合する場合において
は、図9、図10に示すように、本体部10の表面に熱
収縮防止用の切り込み30を設ける。つまり、図9
(a)に示すように、本体部10の下面にプレス或いは
切削によって切り込み30を設けた構造とすることによ
って、切り込み30を利用して熱収縮を吸収でき、封止
材12へ伝わる応力を緩和できるようになり、ピン封止
部のクラック発生を有効に防止できるという効果が得ら
れる。なお。切り込み30の断面形状として、図9
(d)に示すV字状以外に、同(b)に示す多角形状の
切り込み30′、或いは同(c)に示すU字状の切り込
み30″でもよく、またこれら以外に熱収縮を吸収でき
るものであればその形状は問わない。なお図10中の9
0はゴムリングである。
【0025】本発明の更に他の実施形態を図11に示
す。本実施形態では、挿入によって設置されるタイプの
半導体圧力センサ1Aにおいて、本体部10を樹脂成形
により形成すると同時に、樹脂内部に信号出しピン9a
を組み込むようにしたものである。先ず図11(a)に
示すように、成形金型40の上型40aと下型40bと
の間に信号出しピン9aをセットし、チップ−圧力導入
用パイプ接合体6のチップ部分6bを上型40aの凹所
40eに収納し、パイプ部分6aを中空部40cから下
型40bの貫通孔40dに挿入した状態で、射出成形に
よって中空部40cに樹脂を充填して本体部10とチッ
プ−圧力導入用パイプ接合体6と信号出しピン9aとを
樹脂で一体形成する(図11(b)の状態)。このよう
に本体部10を樹脂成形により形成し、且つ本体部10
とチップ−圧力導入用パイプ接合体6と信号出しピン9
aとを樹脂で一体化することによって、製造コストを一
層下げることが可能となる。尚、射出成形樹脂は熱可塑
性の樹脂、例えばPBS樹脂やPBT樹脂を用いること
ができる。
【0026】本発明の更に他の実施形態を図12に示
す。本実施形態では、ネジ込みによって設置されるタイ
プの半導体圧力センサ1Bにおいて、金属製の本体部1
0の挿入筒部15とチップ−圧力導入用パイプ接合体6
のパイプ部分6aとの第2の接合部8を、チップ−圧力
導入用パイプ接合体6の感圧チップ2とは反対側Aから
エネルギービームBで局所加熱により接合するようにし
たものである。図中の13は本体部10に装着される基
板であり、ワイヤボンディング(図示せず)を介して感
圧チップ2に接続されるものである。他の構成は図4
(b)の実施形態と同様である。しかして、金属製の本
体部10の挿入筒部15にチップ−圧力導入用パイプ接
合体6(基本部品)のパイプ部分6aを挿入した状態
で、感圧チップ2とは反対側Aからレーザ或いは電子ビ
ームなどのエネルギービームBで第2の接合部9を局所
加熱により接合する方法を実施することで、第2の接合
部9を加熱する際に、第1の接合部7による接合温度等
の制約を受けないものであり、しかも感圧チップ2と離
れた部分(第2の接合部8)を溶融接合しているため、
接合部の熱応力がチップ部分6bに悪影響(チップ4の
割れ、温度特性の悪化)を及ぼさなくなる。
【0027】ところで、図12の金属製の本体部10の
第2の接合部8に見られるように、一般に金属部材の角
部は面取りされており、このためエネルギービームBの
ような溶融範囲が極端に狭い接合方法では、溶接不良が
発生しやすいことも考えられる。そこで、図13に示す
ように、金属製の本体部10の挿入筒部15の先端内面
側にチップ−圧力導入用パイプ接合体6のパイプ部分6
aを接合前の挿入時に締め込むための小径部50を設
け、小径部50とパイプ部分6aとの隙間に感圧チップ
2とは反対側からエネルギービームを照射することによ
って加熱接合するのが望ましい。例えば挿入筒部15の
円周が小さくなるような形状をした小径部50を金型等
で鍛造することによって、この小径部50によってチッ
プ−圧力導入用パイプ接合体6のパイプ部分6aが接合
前の挿入時に締め込まれる構造となり、第2の接合部8
の隙間が狭くなり、この結果、たとえ金属部材の角部が
面取りされている場合でも、溶接が容易となり、第2の
接合部9において溶接不良が発生するのを確実に防止で
きるようになる。尚図13中の13は基板、9aは信号
出しピン、60はハウジングである。
【0028】本発明の更に他の実施形態を図14に示
す。本実施形態では、チップ4(感圧チップ2、ガラス
台座3)と圧力導入用パイプ5との第1の接合部7を、
ガラス台座3又は圧力導入用パイプ5の構成材料と膨張
係数が近い接合材料を用いて炉中で加熱接合するように
したものであり、以下、封止材や接合材100に低融点
ガラス(PbO・B2 3 )を用いて加熱接合する場合
と、高融点はんだ(Au系、リン銅ろう)を用いて加熱
接合する場合とに分けて説明する。
【0029】先ず、封止材や接合材100に低融点ガラ
ス(PbO・B2 3 )を用いて加熱接合する場合、金
属部分(圧力導入用パイプ5)には、例えばガラス台座
3と線膨張係数が近いコバール或いは42アロイ(商品
名)を用い、ガラス台座3にはシリコンと線膨張係数が
近いパイレックスガラス(商品名)を用いる。なお低融
点ガラスの供給はペースト状、粉末状或いは焼結材であ
ってもよい。そして、部品を炭素治具等でセッティング
し、トンネル炉、バッジ炉を用いて大気或いは窒素雰囲
気で低融点ガラスの接合温度400〜600℃(種類に
よって異なる)で加熱し、低融点ガラスを溶融させて接
合する。このように低融点ガラスを接合材料として用い
ることにより、ガラス台座3と線膨張係数が一致して、
熱応力が小さくなり、且つ、耐熱性も高められる。
【0030】一方、封止材や接合材100に高融点はん
だ(Au系、リン銅ろう)を用いて加熱接合する場合、
金属部分(圧力導入用パイプ5)には、例えばガラス台
座3と線膨張係数が近いコバール或いは42アロイ(商
品名)を用いると共に、予め、Ni,Auの2層メッ
キ、或いはNiの1層メッキを施すのが望ましい。ま
た、チップ4の接合面にもガラス密着層、はんだ障壁
層、はんだ濡れ層の3層(はんだ濡れ層が不要な場合
は、ガラス密着層とはんだ障壁層の2層でもよい、)の
成膜をスパッタなどで施すようにしてもよい。ガラス台
座3には、シリコンと線膨張係数が近いパイレックスガ
ラス(商品名)を用い、接合は窒素中或いは窒素水素の
混合ガス雰囲気中で行う。また高融点はんだの供給はフ
ラックスレスが望ましい。そして、部品を治具等でセッ
ティングし、トンネル炉、バッジ炉を用いて300〜6
00℃(種類によって異なる)で加熱し、高融点はんだ
を溶融させて接合する。このときダイボンダーのような
装置を用いて接合を行うようにしてもよい。このように
高融点はんだのような金属ろう材を接合材料として用い
ることにより、耐食性に優れたものとなり、且つ耐熱性
も高められるものである。
【0031】更に他の実施形態として、図15に示すよ
うに、第1の接合部7を陽極接合により接合するように
してもよい。例えば金属部分(圧力導入用パイプ5)に
はガラス台座3と線膨張係数が近いコバール或いは42
アロイ(商品名)を用い、ガラス台座3にはシリコンと
線膨張係数が近いパイレックスガラス(商品名)を用い
る。被接合面は鏡面加工を行い、凹凸を数μm程度まで
に抑えるようにするのが望ましい。そして、真空または
窒素中で300〜800℃に加熱し、金属側が陽極、ガ
ラス側が陰極となるように直流電圧200Vから100
Vを加えて接合する。また接合が容易になるように低融
点ガラス等をスパッタリングで接合面に成膜してもよ
い。このようにガラス台座3と圧力導入用パイプ5(金
属)とを陽極接合により接着することで、接合材料が不
要となり、一層のコストダウンが可能となる。
【0032】更に他の実施形態として、チップ−圧力導
入用パイプ接合体6のパイプ部分6aに段差17aを設
けた構成に加えて、図16(a)に示すように、パイプ
部分6aの一部に接合前に本体部10に位置決めされる
位置決め用の凸部17b、或いは図16(b)に示すよ
うにパイプ部分6aの一部に接合前に本体部10に位置
決めされる凹部17cを設けるようにしてもよい。この
ようにパイプ部分6aに位置決め用の凸部17b或いは
凹部17cを設けることによって、段差17aによる上
下方向の位置決めのみならず、凸部17b或いは凹部1
7cにより回転方向の位置決めもできるようになり、結
果として、接合前のチップ−圧力導入用パイプ接合体6
の本体部10に対する位置決め精度を向上させることが
容易となる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る半導体圧力センサは、外部から導入される流体の圧
力を測定する感圧チップがガラス台座に接合されて成る
チップと上記感圧チップに圧力を導入するための圧力導
入用パイプとが第1の接合部で予め接合されてチップ−
圧力導入用パイプ接合体が構成され、このチップ−圧力
導入用パイプ接合体が感圧チップの信号出し部を備えた
本体部に第2の接合部で接合され、本体部の表面に熱収
縮防止用の切り込みを設けて成るから、チップと圧力導
入用パイプとを予め接合したチップ−圧力導入用パイプ
接合体を基本部品として本体部に一体化することによ
り、従来のようなチップを本体部に接合するための治具
などが不要となり、本体部に応じた接合方法(接着剤、
半田付け等)なども不要となり、この結果、チップと本
体部との接合方法の共通化、及び本体部の部品の共通化
を図ることができ、コストダウンが可能となる。また、
挿入によって設置されるタイプの半導体圧力センサであ
っても、切り込みを利用して熱収縮を吸収でき、これに
より本体部の熱応力を緩和でき、信号出し部の封止部の
クラック発生等を有効に防止できる。
【0034】
【0035】また請求項2の発明は、外部から導入され
る流体の圧力を測定する感圧チップにガラス台座が接合
されて成るチップと上記感圧チップに圧力を導入するた
めの圧力導入用パイプとが第1の接合部で予め接合され
てチップ−圧力導入用パイプ接合体が構成され、このチ
ップ−圧力導入用パイプ接合体が感圧チップの信号出し
部を備えた本体部に第2の接合部で接合され、上記本体
部にチップ−圧力導入用パイプ接合体のパイプ部分が挿
入される挿入筒部を設け、挿入筒部の外面側に設置用の
ネジ込み部を設けると共に、挿入筒部の内面側に上記パ
イプ部分を接合前の挿入時に締め込むための小径部を設
け、小径部とパイプ部分との隙間を第2の接合部とした
から、小径部によってチップ−圧力導入用パイプ接合体
のパイプ部分が接合前の挿入時に締め込まれる構造とな
り、第2の接合部を溶接により接合する際に、溶接部の
隙間が小さくなる。この結果、たとえ金属部材の角部が
面取りされている場合でも、溶接が容易となり、第2の
接合部において溶接不良が発生するのを確実に防止でき
るようになる。
【0036】また請求項3の発明は、外部から導入され
る流体の圧力を測定する感圧チップにガラス台座が接合
されて成るチップと上記感圧チップに圧力を導入するた
めの圧力導入用パイプとが第1の接合部で予め接合され
てチップ−圧力導入用パイプ接合体が構成され、このチ
ップ−圧力導入用パイプ接合体が感圧チップの信号出し
部を備えた本体部に第2の接合部で接合され、上記チッ
プ−圧力導入用パイプ接合体のパイプ部分に接合前に本
体部に対して回転方向に位置決めされる位置決め部を設
けたから、パイプ部分の位置決め部を利用して本体部に
対するチップ−圧力導入用パイプ接合体の上下方向、回
転方向の位置決めを容易に行うことができる。
【0037】また請求項4の発明に係る半導体圧力セン
サの製造方法は、外部から導入される流体の圧力を測定
する感圧チップとガラス台座とを接合しチップを得、こ
のチップと上記感圧チップに圧力を導入するための圧力
導入用パイプとを第1の接合部で予め接合してチップ−
圧力導入用パイプ接合体を得、その後、感圧チップの信
号出し部を備えた本体部と上記チップ−圧力導入用パイ
プ接合体とを第2の接合部で接合するにあたって、本体
部に、予めチップ−圧力導入用パイプ接合体のパイプ部
分が挿入される挿入筒部を形成すると共に、挿入筒部の
先端内面側に設けたパイプ部分を締め込むための小径部
とパイプ部分との隙間を感圧チップとは反対側からエネ
ルギービームを照射することによって加熱接合するもの
であるから、基本部品となるチップ−圧力導入用パイプ
接合体を予め形成し、その後、このチップ−圧力導入用
パイプ接合体と本体部との第2の接合部を、第1の接合
部による接合温度などの制約を受けることなく接合する
ことができる。つまり基本部品となるチップ−圧力導入
用パイプ接合体と本体部との第2の接合部の接合を、チ
ップ−圧力導入用パイプ接合体の感圧チップとは反対側
からエネルギービームを照射することにより、第1の接
合部による接合温度などの制約を受けることなく、局所
加熱によって第2の接合を行うことが可能となる。しか
も、チップと圧力導入用パイプとの第1の接合時には、
本体部に起因する制約(例えば本体部にワイヤボンディ
ング部分があれば接合温度が上げられず、また、本体部
の外観の変色が問題で酸化雰囲気では接合不能になる)
が発生することもない。また、ネジ込みによって設置さ
れるタイプの半導体圧力センサであっても、第1の接合
部による接合温度等の制約を受けなることなく、第2の
接合部の接合を局所加熱で接合することが可能となる。
さらに小径部によってチップ−圧力導入用パイプ接合体
のパイプ部分が接合前の挿入時に締め込まれる構造とな
り、第2の接合部を溶接により接合する際に、溶接部の
隙間が小さくなる。この結果、たとえ金属部材の角部が
面取りされている場合でも、溶接が容易となり、第2の
接合部において溶接不良が発生するのを確実に防止でき
るようになる。
【0038】
【0039】また請求項5の発明は、請求項4の第1の
接合部を金属ろう材或いは低融点ガラスと線膨張係数が
近い接合材料を用いて加熱接合することにより、請求項
記載の効果に加えて、金属ろう材の場合は、耐食性に
優れたものとなり、低融点ガラスの場合は、熱応力が小
さくなり、さらにいずれの場合も、耐熱性が良好とな
る。
【0040】また請求項6の発明は、請求項4の第1の
接合部の圧力導入用パイプをガラス台座と線膨張係数が
近い材料を用い、ガラス台座をシリコンと線膨張係数が
近い材料を用いて陽極接合により接合することにより、
請求項4記載の効果に加えて、接合材料が不要となり、
一層のコストダウンを図ることができる。
【0041】また請求項7の発明は、外部から導入され
る流体の圧力を測定する感圧チップとガラス台座とを接
合しチップを得、このチップと上記感圧チップに圧力を
導入するための圧力導入用パイプとを第1の接合部で予
め接合してチップ−圧力導入用パイプ接合体を得、その
後、樹脂成形により形成され且つこの樹脂内部に信号出
し部が組み込まれた本体部と上記チップ−圧力導入用パ
イプ接合体とを第2の接合部で樹脂により一体成形する
ことにより、本体部が金属製である場合と比較して、本
体部と信号出し部との一体化が容易となり、また、第2
の接合部を樹脂で一体化することにより、一層のコスト
ダウンが図られる。また請求項8の発明は、外部から導
入される流体の圧力を測定する感圧チップとガラス台座
とを接合しチップを得、このチップと上記感圧チップに
圧力を導入するための圧力導入用パイプとを第1の接合
部で予め接合してチップ−圧力導入用パイプ接合体を
得、その後、樹脂成形により形成され且つこの樹脂内部
に信号出し部が組み込まれた本体部と上記チップ−圧力
導入用パイプ接合体とを第2の接合部で溶接により接合
するので、チップと離れた部分(第2の接合部)を溶融
接合することとなり、接合部の熱応力がチップ部分に悪
影響(チップの割れ、温度特性の悪化)を及ぼさなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示し、(a)はチッ
プ−圧力導入用パイプ接合体の断面図、(b)はチップ
−圧力導入用パイプ接合体と本体部との接合後の要部断
面図である。
【図2】(a)〜(d)は製造工程の説明図である。
【図3】同上の製造工程のフロー図である。
【図4】(a)は挿入タイプの半導体圧力センサを示す
断面図、(b)はネジ込みタイプの半導体圧力センサを
示す断面図である。
【図5】(a)〜(c)は製造工程の他例の説明図であ
る。
【図6】(a)(b)は同上のステム台座の平面図、及
び断面図、(c)(d)は信号出しピンの側面図及び平
面図である。
【図7】同上の製造工程のフロー図である。
【図8】(a)(b)はエネルギービームによる局所加
熱の説明図である。
【図9】(a)は本発明の更に他の実施形態を示す断面
図、(b)〜(d)は切り込みの態様を説明する拡大断
面図である。
【図10】同上の完成品の断面図である。
【図11】(a)(b)は本発明の製造工程の更に他例
の断面図である。
【図12】本発明の更に他の実施形態の断面図である。
【図13】(a)は本発明の更に他の実施形態の断面
図、(b)は組立て後の断面図である。
【図14】(a)(b)は第1の接合部の接合方法の一
例の断面図である。
【図15】(a)(b)は第1の接合部の接合方法の他
例の断面図である。
【図16】(a)はチップ−圧力導入用パイプ接合体の
断面図、(b)は凸部の説明図、(c)は凹部の説明図
である。
【図17】従来の半導体圧力センサの断面図である。
【図18】(a)は従来の半導体圧力センサの要部断面
図、(b)は他の従来の半導体圧力センサの要部断面図
である。
【図19】図18(a)の製造工程のフロー図である。
【符号の説明】
2 感圧チップ 3 ガラス台座 4 チップ 5 圧力導入用パイプ 6 チップ−圧力導入用パイプ接合体 6a パイプ部分 7 第1の接合部 8 第2の接合部 9 信号出し部 10 本体部 15 挿入筒部 16 設置用ネジ込み部 17 位置決め部 30 切り込み 50 小径部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−103841(JP,A) 特開 昭64−63832(JP,A) 特開 平4−320938(JP,A) 特開 昭64−61636(JP,A) 特開 平3−37536(JP,A) 特開 平6−273248(JP,A) 特開 平7−103841(JP,A) 特開 平9−126923(JP,A) 実開 昭57−54036(JP,U) 実開 昭57−37259(JP,U) 実開 平6−87839(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から導入される流体の圧力を測定す
    る感圧チップにガラス台座が接合されて成るチップと上
    記感圧チップに圧力を導入するための圧力導入用パイプ
    とが第1の接合部で予め接合されてチップ−圧力導入用
    パイプ接合体が構成され、このチップ−圧力導入用パイ
    プ接合体が感圧チップの信号出し部を備えた本体部に第
    2の接合部で接合され、本体部の表面に熱収縮防止用の
    切り込みを設けて成ることを特徴とする半導体圧力セン
    サ。
  2. 【請求項2】 外部から導入される流体の圧力を測定す
    る感圧チップにガラス台座が接合されて成るチップと上
    記感圧チップに圧力を導入するための圧力導入用パイプ
    とが第1の接合部で予め接合されてチップ−圧力導入用
    パイプ接合体が構成され、このチップ−圧力導入用パイ
    プ接合体が感圧チップの信号出し部を備えた本体部に第
    2の接合部で接合され、上記本体部にチップ−圧力導入
    用パイプ接合体のパイプ部分が挿入される挿入筒部を設
    け、挿入筒部の外面側に設置用のネジ込み部を設けると
    共に、挿入筒部の内面側に上記パイプ部分を接合前の挿
    入時に締め込むための小径部を設け、小径部とパイプ部
    分との隙間を第2の接合部としたことを特徴とする半導
    体圧力センサ。
  3. 【請求項3】 外部から導入される流体の圧力を測定す
    る感圧チップにガラス台座が接合されて成るチップと上
    記感圧チップに圧力を導入するための圧力導入用パイプ
    とが第1の接合部で予め接合されてチップ−圧力導入用
    パイプ接合体が構成され、このチップ−圧力導入用パイ
    プ接合体が感圧チップの信号出し部を備えた本体部に第
    2の接合部で接合され、上記チップ−圧力導入用パイプ
    接合体のパイプ部分に接合前に本体部に対して回転方向
    に位置決めされる位置決め部を設けたことを特徴とする
    半導体圧力センサ。
  4. 【請求項4】 外部から導入される流体の圧力を測定す
    る感圧チップとガラス台座とを接合しチップを得、この
    チップと上記感圧チップに圧力を導入するための圧力導
    入用パイプとを第1の接合部で予め接合してチップ−圧
    力導入用パイプ接合体を得、その後、感圧チップの信号
    出し部を備えた本体部と上記チップ−圧力導入用パイプ
    接合体とを第2の接合部で接合するにあたって、本体部
    に、予めチップ−圧力導入用パイプ接合体のパイプ部分
    が挿入される挿入筒部を形成すると共に、挿入筒部の外
    面側に設置用のネジ込み部を形成し、挿入筒部の先端内
    面側に設けたパイプ部分を締め込むための小径部とパイ
    プ部分との隙間を感圧チップとは反対側からエネルギー
    ビームを照射することによって加熱接合することを特徴
    とする半導体圧力センサの製造方法。
  5. 【請求項5】 第1の接合部を金属ろう材或いは低融点
    ガラスと線膨張係数が近い接合材料を用いて加熱接合す
    ることを特徴とする請求項4記載の半導体圧力センサの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 第1の接合部の圧力導入用パイプをガラ
    ス台座と線膨張係数が近い材料を用い、ガラス台座をシ
    リコンと線膨張係数が近い材料を用いて陽極接合により
    接合することを特徴とする請求項4記載の半導体圧力セ
    ンサの製造方法。
  7. 【請求項7】 外部から導入される流体の圧力を測定す
    る感圧チップとガラス台座とを接合しチップを得、この
    チップと上記感圧チップに圧力を導入するための圧力導
    入用パイプとを第1の接合部で予め接合してチップ−圧
    力導入用パイプ接合体を得、その後、樹脂成形により形
    成され且つこの樹脂内部に信号出し部が組み込まれた本
    体部と上記チップ−圧力導入用パイプ接合体とを第2の
    接合部で樹脂により一体成形することを特徴とする半導
    体圧力センサの製造方法。
  8. 【請求項8】 外部から導入される流体の圧力を測定す
    る感圧チップとガラス台座とを接合しチップを得、この
    チップと上記感圧チップに圧力を導入するための圧力導
    入用パイプとを第1の接合部で予め接合してチップ−圧
    力導入用パイプ接合体を得、その後、樹脂成形により形
    成され且つこの樹脂内部に信号出し部が組み込まれた本
    体部と上記チップ−圧力導入用パイプ接合体とを第2の
    接合部で溶接により接合することを特徴とする半導体圧
    力センサの製造方法。
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