JPH11144774A - レーザ溶接構造 - Google Patents

レーザ溶接構造

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JPH11144774A
JPH11144774A JP9307589A JP30758997A JPH11144774A JP H11144774 A JPH11144774 A JP H11144774A JP 9307589 A JP9307589 A JP 9307589A JP 30758997 A JP30758997 A JP 30758997A JP H11144774 A JPH11144774 A JP H11144774A
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welded
bus bar
laser beam
welding
hemispherical
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JP9307589A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Saka
喜文 坂
Atsuhiko Fujii
淳彦 藤井
Takahiro Onizuka
孝浩 鬼塚
Atsuhiro Togawa
敦裕 戸川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ溶接において、接合強度の安定な向上
を図る。 【解決手段】 被溶接体17aの表面のレーザビームL
Bの照射位置に、半球状凹部17gを形成して、この半
球状凹部17g内でレーザビームLBが無駄なく反射を
繰り返して熱がこもり、半球状凹部での溶融が促進され
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気接続箱に収容
するバスバーに最適なレーザ溶接構造に関し、特に、接
合強度を安定に向上できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図13(A)に示すように、電線
1の導体2を圧着接続する圧着端子3の圧着部3aにレ
ーザビームLBを照射し、圧着部3aと導体2とを溶融
して溶接するものが提案されている(特願平2−103
8786号参照)。
【0003】また、図13(B)に示すように、平板状
の溶接用金属導体部4に溶融体積補充用の別体の金属製
突出部5を設け、この突出部5の下側に複数の素線2a
より成る導体2を配置して、突出部5にレーザビームL
Bを照射することにより、突出部5を導体2とともに溶
融して溶接するものも提案されている(特開平6−30
2341号参照)。
【0004】ところで、自動車用ワイヤーハーネス等を
種々の電装品に分岐接続するのに用いられる電気接続箱
は、分岐接続点を1個所に集中させて、配線を合理的か
つ経済的に分岐接続するものであり、ワイヤーハーネス
の高密度化に伴って、車種別又は用途別に種々の形式の
ものが開発されている。
【0005】上記のような電気接続箱としては、図12
に示すように、プレス金型でフープ材6からバスバー7
A〜7Cをそれぞれ打ち抜き、この各バスバー7A〜7
Cのパターン部からタブ端子7a,7bを上下方向にそ
れぞれ切り起こすと共に、各バスバー7A〜7Cの間に
絶縁板8A〜8Cをそれぞれ介設して積層し、これを電
気接続箱9のアッパーケース9Aとロアケース9Bとに
収容したものが有る。
【0006】上記各バスバー7A〜7Cの内、図11に
その一部を詳細に示すように、中層のバスバー7Bから
上方向に切り起こしたタブ端子7aは、上層の絶縁板8
Aを貫通させて、上層のバスバー7Aから上方向に切り
起こしたタブ端子7aと高さが揃うように設定されると
共に、下層のバスバー7Cから上方向に切り起こしたタ
ブ端子7aは、中層の絶縁板8Bと上層の絶縁板8Aと
を貫通させて、上層のバスバー7Aから上方向に切り起
こしたタブ端子7aと高さが揃うように設定される。
【0007】同様に、中層のバスバー7Bから下方向に
切り起こしたタブ端子7bは、下層の絶縁板8Cを貫通
させて、下層のバスバー7Cから下方向に切り起こした
タブ端子7bと高さが揃うように設定されると共に、上
層のバスバー7Aから下方向に切り起こしたタブ端子7
bは、中層の絶縁板8Bと下層の絶縁板8Cとを貫通さ
せて、下層のバスバー7Cから下方向に切り起こしたタ
ブ端子7bと高さが揃うように設定される。
【0008】そして、図12に示したように、上記各タ
ブ端子7a,7bには、中継端子10等を介して、外部
部品であるヒューズ11やリレー12を差し込んで接続
すると共に、外部からインテグレーション側のコネクタ
を直接差し込んで接続するようになっている。
【0009】また、電気接続箱9内の回路ボリュームが
増えたような場合には、同じ階層のバスバー7A(7
B,7C)の近接するパターン部同士や異なる階層のバ
スバー7A〜7Cのパターン部同士、さらには、バスバ
ー7A〜7Cのパターン部に他の配索材(FPC、PC
Bまたは電線等の導体)を、コネクタで接続するように
なっている。
【0010】一方、近年では、自動車内に分散して搭載
されている複数個の電気接続箱を1個に集約してセンタ
ークラスター等に配置し、各電気接続箱の間を接続する
ワイヤーハーネスを簡素化(省線化)する試みがなされ
ている。
【0011】上記電気接続箱内の回路数が40程度であ
れば、上述したような3層のバスバー積層構造でも良い
が、集約化により電気接続箱内の回路数が80〜100
程度に増加すると、8〜10層のバスバー積層構造とな
る。
【0012】このように8〜10層のバスバー積層構造
となれば、各層のバスバーのパターン部からタブ端子を
上下方向にそれぞれ切り起こすとき、最上層のバスバー
から上方向に切り起こしたタブ端子と最下層のバスバー
から下方向に切り起こしたタブ端子とにそれぞれ高さが
揃うように設定するためには、タブ端子は最大で8〜1
0層もの絶縁板を貫通する長さに設定する必要がある。
【0013】しかしながら、バスバーのパターン部から
長いタブ端子を切り起こすためには、パターン部にタブ
端子の切り起こしのためのスペースが必要となるから、
このスペースがデッドスペースとなってバスバーを小型
・高密度化できないので、バスバー積層数を減少できな
いという問題がある。
【0014】この問題を解決するために、本出願人は、
レーザ溶接技術を活用して、電気接続箱に収容するバス
バーの小型・高密度化を図ることを可能としたレーザ溶
接構造を提案した。
【0015】このレーザ溶接構造は、基本的には、バス
バーのパターン部からタブ端子を上下方向にそれぞれ切
り起こすのではなく、タブ端子を別体とし、この別体の
タブ端子をバスバーのパターン部に当てがって、レーザ
ビームを照射し、タブ端子とパターン部とを溶融して溶
接することにより、バスバーのパターン部にタブ端子を
切り起こすためのデッドスペースが不要となるので、こ
のデッドスペースにパターン部を増設することにより、
バスバーを小型・高密度化できるようにしたものであ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、本出願人が
提案したレーザ溶接構造の改善に係るものであり、特
に、電気接続箱に収容するバスバーの溶接に最適で、接
合強度の安定な向上を図ることができるレーザ溶接構造
を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、溶接体に被溶接体を当てがって、この溶
接体と被溶接体とをレーザビームで溶接する構造であっ
て、上記被溶接体の表面のレーザビームの照射位置に、
半球状凹部を形成したことを特徴とするレーザ溶接構造
を提供するものである。具体的には、請求項4のよう
に、上記溶接体が電気接続箱に収容するバスバーであ
り、被溶接体がタブ端子であって、バスバーのパターン
部にタブ端子の折り曲げ脚部を当てがって、このバスバ
ーのパターン部とタブ端子の折り曲げ脚部とをレーザビ
ームで溶接するものである。
【0018】本発明によれば、レーザビームをタブ端子
の半球状凹部に照射すれば、半球状凹部内でレーザビー
ムが無駄なく反射を繰り返して熱がこもり、半球状凹部
での溶融が促進されるようになるので、溶融のための照
射エネルギーを低減できる。
【0019】また、請求項2のように、半球状凹部は、
被溶接体(タブ端子)のレーザビーム照射位置をポンチ
治具で打ち出し成形して、裏面から溶接体(バスバー)
側に突出する半球状凸部も同時に成形する構成である
と、半球状凸部の頂部が溶接体(バスバー)に隙間なく
接触するから、非接触の隙間が無い照射位置にレーザビ
ームを照射すると、非溶接体(タブ端子)の半球状凸部
を介して溶接体(バスバー)の表面も確実に溶融する。
【0020】さらに、請求項3のように、溶接体(バス
バー)に被溶接体(タブ端子)を重ね合わせて、被溶接
体(タブ端子)の表面のレーザビーム照射位置をポンチ
治具で打ち出して半球状凹部を成形して、裏面から溶接
体(バスバー)側に突出する半球状凸部を成形すると同
時に、この半球状凸部の突出により溶接体(バスバー)
の表面に半球状凹部を成形する構成であると、被溶接体
(バスバー)の半球状凸部が溶接体(バスバー)の半球
状凹部に隙間なく密着するので、レーザビームの照射に
より、被溶接体(バスバー)の半球状凸部と溶接体(バ
スバー)の半球状凹部のほぼ全体が溶融される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、従来技術と同一構成
・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0022】図1(A)及び(B)は、基本となるレー
ザ溶接構造である。図1(A)に示すように、溶接体1
7′に被溶接体17a′を当てがってレーザ溶接すると
きは、被溶接体17a′の表面のレーザビームLBの照
射位置に、ポンチ治具(不図示)で打ち出し成形して、
裏面から溶接体17′側に突出する半球状凸部17tを
形成する。このとき、被溶接体17a′の表面には、半
球状凹部17gも同時に成形される。
【0023】そして、溶接体17′に被溶接体17a′
を当てがうと、被溶接体17a′にソリやバリ(図5参
照)17uが発生していても、被溶接体17a′の半球
状凸部17tの頂部だけは溶接体17′に隙間なく接触
することになる。
【0024】因みに、図5に示した比較例では、被溶接
体17a′に半球状凸部17tを形成していないので、
ソリやバリ17uが発生していると、ソリやバリ17u
が溶接体17′に接触して、レーザビームLBの照射位
置に非接触の隙間tが生じるようになる。したがって、
非接触の隙間tが有る照射位置にレーザビームLBを照
射すると、非溶接体17a′は溶融するものの、レーザ
ビームLBによる熱の伝達が途切れて溶接体17′の表
面の溶融が不良になって接合強度が小さくなる。
【0025】これに対して、図1(A)の実施形態で
は、ソリやバリ17uが発生していても、被溶接体17
a′の半球状凸部17tの頂部だけは溶接体17′に隙
間なく接触するから、非接触の隙間が無い照射位置にレ
ーザビームLBを照射すると、非溶接体17a′の半球
状凸部17tを介して溶接体17′の表面も確実に溶融
するので、接合強度が安定して大きくなる。
【0026】上記被溶接体17a′の裏面に半球状凸部
17tを形成するときに、被溶接体17a′の表面に半
球状凹部17gが同時に成形されるようにすると、レー
ザビームLBを半球状凹部17gに照射すれば、半球状
凹部17g内でレーザビームLBが無駄なく反射を繰り
返して熱がこもり、溶融が促進されるようになるので、
溶融のための照射エネルギーを低減できる。
【0027】なお、図1(B)に示すように、ソリやバ
リ17uの対策だけであれば、被溶接体17a′の表面
に半球状凹部17gが形成されていなくても良い。
【0028】上記被溶接体17a′に半球状凹部17g
とともに半球状凸部17tを形成すると、この凸部17
gを溶接体17′に当てがったとき、被溶接体17a′
がぐらついて水平に安定しにくくなる。
【0029】そこで、図2に示すように、被溶接体17
a′の周囲を溶接体17′に押し付ける治具23を設け
ると、被溶接体17a′がぐらつくことなく、溶接体1
7′と平行な状態に保持したままレーザビームLBで溶
接できる。また、治具23で被溶接体17a′の周囲を
押し付けるから、凸部17tによる溶接体17′との間
の隙間が少なくなるように矯正される。
【0030】図3に示すように、溶接体17′の表面
に、被溶接体17a′の半球状凹部17gとともに形成
された半球状凸部17tが係合する半球状凹部17vを
形成すると、溶接体17′に被溶接体17a′を正確に
位置決めできる。なお、レーザビームLBが溶接体1
7′を貫くおそれがあるときは、ポンチ治具で打ち出し
成形するためのダイス24に逃げ穴24aをあけてダイ
ス24を保護すれば良い。
【0031】また、被溶接体17a′の半球状凹部17
gとともに形成された半球状凸部17tが不安定で被溶
接体17a′が水平に安定しないようなときは、図4に
示すように、溶接体17′被溶接体17a′を重ね合わ
せて、被溶接体17a′の表面のレーザビームLBの照
射位置をポンチ治具で打ち出し成形して、半球状凸部1
7tを成形すると同時に、この凸部17tの突出により
溶接体17′の表面に半球状凹部17vを成形すれば、
被溶接体17a′の凸部17tが溶接体17′の凹部1
7vに隙間なく密着するので、レーザビームLBの照射
により、被溶接体17a′の凸部17tと溶接体17′
の凹部17vのほぼ全体が溶融されるので、接合強度が
安定して大きくなる。また、溶接体17′に被溶接体1
7a′を正確に位置決めできる。
【0032】図6及び図7は、上記溶接体17′をバス
バー17とし、上記被溶接体17a′をタブ端子17a
とした具体的な第1実施形態のレーザ溶接構造である。
【0033】図7に示すように、従来のようにバスバー
17のパターン部からタブ端子17aを上下方向にそれ
ぞれ切り起こすのではなく、タブ端子17aを別体とし
て、タブ端子17aの下端に折り曲げ脚部17bを一体
形成する。
【0034】そして、図6に示すように、タブ端子17
aの折り曲げ脚部17bを絶縁板18上のバスバー17
のパターン部に上方から当てがって、真上から折り曲げ
脚部17bの中央位置の半球状凹部17gにレーザビー
ムLBを照射する。
【0035】この照射により、タブ端子17aが上向き
の状態で、折り曲げ脚部17bの半球状凸部17tとバ
スバー17のパターン部とが溶融されて溶接aされるよ
うになる。
【0036】また、図10に示すように、上記タブ端子
17aに中継端子17cを一体成形すると、別体の中継
端子が不要となる。
【0037】上記バスバー17を溶接する場合、従来の
抵抗溶接であると、バスバーを電極で挟み込むために大
きな治具がバスバー毎に必要となるから、加工工数や設
備等が高価になって量産性に不向きである。また、従来
のアーク溶接であると、バスバーでは他の回路との極間
が狭いため、絶縁若しくは極間を広げる必要があるので
高密度化できないと共に、溶接する回路毎にアースを取
る必要があるから、加工工数等が高価になって量産性に
不向きである。さらに、超音波溶接では、バスバーにメ
ッキの有る部分では溶接できないために部分メッキが必
要になると共に、バスバー形状も1本づつ異なり治具が
回路本数分だけ必要となるから、加工工数や設備等が高
価になって量産性に不向きである。
【0038】これに対して、本発明のレーザ溶接の場合
では、上述した抵抗溶接、アーク溶接、超音波溶接等と
比較して、レーザビームLBは非接触であるため簡単な
治具のみで確実にバスバー17を溶接できると共に、1
個所当たりの溶接秒数が短時間であるため量産性が良好
であり、また、レーザビームLBはビーム径が細いため
バスバー17とタブ端子17aとを狭ピッチ化できて設
計の配線自由度が向上するという利点が有る。
【0039】また、各種のレーザ溶接の内、YAGレー
ザ溶接は、非接触であること、熱影響層が少ないこと、
消費電力が少なく装置が小型であること、光ファイバー
が使えるために3次元溶接に容易に使えること、ビーム
を多分割して多点同時溶接が可能であり、したがって、
自動化が容易であるために生産コスト低減が著しい等の
理由から最適である。
【0040】図8は具体的な第2実施形態のレーザ溶接
構造である。絶縁板18上のバスバー17のパターン部
に跨って、略Ω字状に折り曲げたジャンパー19の折り
曲げ脚部19a,19aを上方からそれぞれ当てがい、
真上から各折り曲げ脚部19a,19aの中央位置の半
球状凹部17gにレーザビームLBを照射する。なお、
第2実施形態では、従来のようにバスバー17のパター
ン部からタブ端子17aを上下方向にそれぞれ切り起こ
すタイプである。
【0041】この照射により、各折り曲げ脚部19a,
19a半球状凸部17t,17tとバスバー17のパタ
ーン部とが溶融されてそれぞれ溶接aされるようにな
る。
【0042】図9は具体的な第3実施形態のレーザ溶接
構造である。絶縁板18上のバスバー17のパターン部
にFPC、PCBまたは電線等20の導体20a,…を
上方からそれぞれ当てがい、真上から各導体20a,…
の中央位置の半球状凹部17g,…にレーザビームLB
を照射する。
【0043】この照射により、各導体20a,…の半球
状凸部17t,…とバスバー17のパターン部とが溶融
されてそれぞれ溶接aされるようになる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のバスバーのレーザ溶接構造は、レーザビームを被溶
接体に形成した半球状凹部に照射するようにしたから、
半球状凹部内でレーザビームが無駄なく反射を繰り返し
て熱がこもり、半球状凹部での溶融が促進されるように
なるので、溶融のための照射エネルギーを低減できると
共に、半球状凹部の促進された溶融で溶接体の表面も確
実に溶融するので、接合強度が安定して大きくなる。
【0045】請求項2のように、被溶接体の半球状凹部
の成形と同時に、溶接体側に突出する半球状凸部も成形
する構成であると、半球状凸部が溶接体に隙間なく接触
するから、半球状凸部を介して溶接体の表面も確実に溶
融するので、接合強度がより安定して大きくなる。
【0046】請求項3のように、溶接体に被溶接体を重
ね合わせて、被溶接体に半球状凸部を成形すると同時
に、溶接体に半球状凹部を成形する構成であると、被溶
接体の半球状凸部が溶接体の半球状凹部に隙間なく密着
するので、レーザビームの照射で、被溶接体の半球状凸
部と溶接体の半球状凹部のほぼ全体が溶融されるので、
接合強度がより安定して大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本的なレーザ溶接構造であり、
(A)は被溶接体に凸部と凹部とを形成した断面図、
(B)は被溶接体に凸部を形成した断面図である。
【図2】 押し付け用治具の側面図である。
【図3】 溶接体に半球状凹部を形成した断面図であ
る。
【図4】 被溶接体と溶接体に同時に凹部と凸部を形
成した断面図である。
【図5】 被溶接体と溶接体の比較例の断面図であ
る。
【図6】 具体的な第1実施形態であり、バスバーに
タブ端子をレーザ溶接した斜視図である。
【図7】 バスバーにタブ端子をレーザ溶接する前の
分解斜視図である。
【図8】 具体的な第2実施形態のレーザ溶接構造で
あり、バスバーにジャンパーをレーザ溶接した斜視図で
ある。
【図9】 具体的な第3実施形態のレーザ溶接構造で
あり、バスバーにFPC等の導体をレーザ溶接した斜視
図である。
【図10】 中継端子を一体成形したタブ端子の斜視図
である。
【図11】 従来のバスバーの斜視図である。
【図12】 従来のバスバーの加工及び組み立て要領の
分解斜視図である。
【図13】 (A)(B)は、従来の圧着端子等のレー
ザ溶接構造の斜視図である。
【符号の説明】
9 電気接続箱 17 バスバー 17a タブ端子 17b 折り曲げ脚部 17c 中継端子 17g 半球状凹部 17t 半球状凸部 17v 半球状凹部 18 絶縁板 23 押し付け治具 LB レーザビーム a 溶接
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 淳彦 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 鬼塚 孝浩 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 戸川 敦裕 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接体に被溶接体を当てがって、この溶
    接体と被溶接体とをレーザビームで溶接する構造であっ
    て、 上記被溶接体の表面のレーザビームの照射位置に、半球
    状凹部を形成したことを特徴とするレーザ溶接構造。
  2. 【請求項2】 上記半球状凹部は、被溶接体のレーザビ
    ーム照射位置をポンチ治具で打ち出し成形して、裏面か
    ら溶接体側に突出する半球状凸部も同時に成形する請求
    項1に記載のレーザ溶接構造。
  3. 【請求項3】 上記溶接体に被溶接体を重ね合わせて、
    被溶接体の表面のレーザビーム照射位置をポンチ治具で
    打ち出して半球状凹部を成形して、裏面から溶接体側に
    突出する半球状凸部を成形すると同時に、この半球状凸
    部の突出により溶接体の表面に半球状凹部を成形する請
    求項2に記載のレーザ溶接構造。
  4. 【請求項4】 上記溶接体が電気接続箱に収容するバス
    バーであり、被溶接体がタブ端子であって、バスバーの
    パターン部にタブ端子の折り曲げ脚部を当てがって、こ
    のバスバーのパターン部とタブ端子の折り曲げ脚部とを
    レーザビームで溶接した請求項1〜請求項3のいずれか
    に記載のレーザ溶接構造。
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