JP2018136286A - 燃焼圧センサ - Google Patents

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Takeshi Hatano
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Abstract

【課題】シール性を確保できる燃焼圧センサを提供すること。【解決手段】燃焼圧センサは、センサ部の信号を外部に出力する端子アセンブリと、端子アセンブリに配置されるキャップ部材と、を備えている。キャップ部材は、筒部と、筒部の内周面よりも径方向内側に全体が位置する多角状の内周面を有する多角筒部と、多角筒部の内周面と筒部の内周面とを連絡する内面を有する連絡部と、を備えている。端子アセンブリは、筒部内に配置された先端部と、多角筒部内に配置された後端部と、先端部と後端部との間に設けられる溝部と、を備えている。端子アセンブリの溝部にOリングが装着されてなり、Oリングは、全周に亘って、溝部の底面と、先端部の溝部に露出する後端向き面と、連絡部の内面と、に圧縮される。【選択図】図3

Description

本発明は燃焼圧センサに関し、特に端子アセンブリにキャップ部材が被せられた燃焼圧センサに関するものである。
内燃機関の燃焼室の圧力を検知する燃焼圧センサとして、筒状の主体金具110Aにヒータ部130A(受圧部材とも言う)を配置したものが知られている(特許文献1)。特許文献1に開示される技術では、ヒータ部130Aの軸方向の変位をセンサ本体210(センサ部とも言う)が検知し、センサ本体210の信号を端子アセンブリ250が外部に出力する。端子アセンブリ250を保護するために、端子カバー260(キャップ部材とも言う)が端子アセンブリ250に被せられている。
特開2015−45459号公報 特開2010−8416号公報
ところで、特許文献1のような燃焼圧センサでは、端子アセンブリ250と端子カバー260との間のシール性(以下、単にシール性とも言う)を確保する必要がある。そこで、特許文献2のように、Oリングが端子アセンブリと端子カバーとの間に介在する構成が知られており、この構成を特許文献1に適用することが求められる。
しかしながら、単純に特許文献1の燃焼圧センサにこの構成を適用しても(つまりはOリングを採用しても)、Oリングが十分に圧縮せずに、シール性を得られないことがある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、Oリングが十分に圧縮することで、シール性を確保できる燃焼圧センサを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明の燃焼圧センサは、軸線方向に延びる軸孔を有する筒状の主体金具と、主体金具の軸孔に配置される受圧部材と、主体金具の軸孔内に配置され受圧部材の軸線方向の変位を検知するセンサ部と、主体金具の後端側に接続する筒状のキャップ部材と、少なくとも一部がキャップ部材内に配置され、センサ部の信号を外部に出力する端子アセンブリと、を備えている。
また、キャップ部材は、略円形状の内周面を有する筒部と、筒部の内周面よりも径方向内側に全体が位置する多角状の内周面を有し、筒部よりも後端側に配置される多角筒部と、多角筒部の内周面と筒部の内周面とを連絡する内面を有する連絡部と、を備えている。さらに、端子アセンブリは、筒部内に配置された先端部と、多角筒部内に配置された後端部と、先端部と後端部との間に設けられると共に径方向内側に向かって凹む溝部と、を備えている。そして、発明の燃焼圧センサは、端子アセンブリの溝部にOリングが装着されてなり、このOリングは、全周に亘って、溝部の底面と、先端部の溝部に露出する後端向き面と、連絡部の内面と、に圧縮される。
発明者が鋭意検討の結果、キャップ部材が、略円筒状の内周面を有する筒部と、筒部の内周面よりも径方向内側に全体が位置する多角状の内周面を有し、筒部よりも後端側に配置される多角筒部と、多角筒部の内周面と筒部の内周面とを連絡する内面を有する連絡部と、を備える場合、キャップ部材と端子アセンブリとの間に配置したOリングは、連結部の内面からの圧力を受けることで十分に圧縮し、シール性を確保できることが判明した。
しかし、この連結部は筒部から多角筒部への移行領域であるため、多角筒部の平面に接続する連結部の内面に比べ、多角筒部の隅部(平面と平面との接続部)に接続する連結部の内面は、軸方向長さが短くなってしまう(図3参照)。そのため、隅部に接続する連結部においては、連結部の内面からの圧力をOリングが十分に受けることができず、Oリングが十分に圧縮せずに、シール性が低下してしまうことが判明した。
そこで、請求項1記載の燃焼圧センサによれば、端子アセンブリの先端部と後端部との間に設けられる溝部に装着されたOリングは、全周に亘って、溝部の底面、先端部の溝部に露出する後端向き面、及び、連絡部の内面に圧縮される。これにより、全周に亘ってOリングを圧縮させ、Oリングのつぶし代を全周に亘って確保できるので、シール性を確保できる。
請求項2記載の燃焼圧センサによれば、Oリングのつぶし率は10〜40%である。このようにOリングのつぶし率を10〜40%にすることで、Oリングが十分に圧縮することができ、シール性を十分に得ることができると共に、Oリングの圧縮割れを抑制できる。つまり、請求項1の効果に加え、シール性とOリングの耐久性とを両立できる。
請求項3記載の燃焼圧センサによれば、Oリングの外径は、筒部の内周面の内径よりも小さい。これにより、キャップ部材の筒部を端子アセンブリに被せるときに、Oリングが筒部に擦れ難くすることができる。よって、請求項1又は2の効果に加え、キャップ部材を端子アセンブリに組み付けるときの作業性を確保できる。
本発明の一実施の形態における燃焼圧センサの部分断面図である。 燃焼圧センサの部分断面図である。 端子アセンブリ、Oリング及びキャップ部材の分解立体図である。 (a)はキャップ部材の断面図であり、(b)は端子アセンブリ、Oリング及びキャップ部材を組立後の燃焼圧センサの平面図である。 (a)は溝部に装着されたOリングが潰される前の端子アセンブリ、Oリング及びキャップ部材の断面図であり、(b)は図4(b)のVb−Vb線における燃焼圧センサの断面図であり、(c)は図4(b)のVc−Vc線における燃焼圧センサの断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1及び図2を参照して本発明の一実施の形態における燃焼圧センサ10について説明する。図1及び図2は本発明の一実施の形態における燃焼圧センサ10の部分断面図である。図1及び図2では、紙面下側を燃焼圧センサ10の先端側、紙面上側を燃焼圧センサ10の後端側という(図3から図5においても同じ)。
図1に示すように燃焼圧センサ10は、主体金具11、キャップ部材14、ヒータ20及びセンサ部42を備えている。燃焼圧センサ10は、ディーゼルエンジン等の内燃機関(図示せず)の燃焼室内の圧力の検知に利用されるものであり、内燃機関の始動時などの補助熱源としても用いられる。
主体金具11は、軸線O方向に延びる金属製(例えば炭素鋼等)の筒状の部材である。主体金具11は、軸線Oに沿って軸孔12が貫通し、後端側の外周面にねじ部13が形成されている。ねじ部13は内燃機関(図示せず)に嵌まり合う雄ねじである。主体金具11は後端にキャップ部材14が接続されている。キャップ部材14は、出力回路45(後述する)を内蔵する端子アセンブリ50(図3参照)の外側に配置されている。
キャップ部材14は、筒部15と、筒部15の後端側に設けられた多角筒部16と、多角筒部16と筒部15とを連絡する連絡部17と、を備えている。多角筒部16は、ねじ部13を内燃機関のねじ穴(図示せず)に嵌めたり外したりするときに用いる工具(図示せず)が関わり合う形状(例えば六角形)をなす部位である。
図2に示すように、主体金具11は軸線O方向に沿って延びる筒状のセンサ固定部材18が軸孔12に配置されている。センサ固定部材18は、主体金具11の先端部の内周に先端部が接合されている。センサ固定部材18は、センサ部42が後端側に固定される金属製の部材である。主体金具11の先端部に、センサ固定部材18を介してキャップ部材19が接合されている。キャップ部材19は燃焼圧センサ10が内燃機関(図示せず)に取り付けられたときに、内燃機関の座面に密接して燃焼室の気密性を確保するための略円錐台状の部材であり、ヒータ20(図1参照)が中央を貫通する。
図1に示すようにヒータ20は、自身の先端部が主体金具11の先端から突出した状態で、センサ固定部材18(図2参照)の内側に挿入されている。ヒータ20は、略円筒状の基体21と、基体21の内部に配置された発熱体22とを備えている。基体21は、窒化珪素やアルミナ等の絶縁性を有するセラミックスによって形成されている。発熱体22は、窒化珪素を主成分としモリブデンやタングステンの珪化物や窒化物、炭化物等を含む導電性を有するセラミックスによって形成されている。発熱体22は、基体21の先端部に配置される発熱部23と、発熱部23から後端側へ向けて延びる一対のリード部24,25とを備えている。
図2に示すようにリード部24,25は、後端側にそれぞれ引出部26,27が設けられている。引出部26,27は軸線O方向の異なる位置に設けられており、それぞれ径方向の外側へ向けて突出し基体21の外周面に露出する。
主体金具11は、軸線O方向に沿って延びる中軸28が、ヒータ20の後端と軸線O方向に間隔をあけて軸孔12に配置されている。中軸28は金属製(例えばステンレス鋼等)の棒状の部材である。中軸28は、ヒータ20と接続部材29を介して接続されている。接続部材29は金属製(例えばステンレス鋼等)の筒状の部材であり、中軸28の先端部およびヒータ20の後端部が、接続部材29の両端部に圧入されている。接続部材29に圧入されたヒータ20は引出部27が接続部材29に接触するので、接続部材29及び引出部27を介して中軸28がリード部25と電気的に接続される。中軸28は、導電性を有するばね(図示せず)を介して後端側が端子アセンブリ50(図3参照)に形成された端子(図示せず)と電気的に接続される。
外筒30は、軸線O方向に延びる金属製(例えばステンレス鋼等)の筒状の部材である。外筒30は、ヒータ20が圧入される圧入部31と、圧入部31の軸線O方向の先端側に連接される非圧入部32とを備えている。圧入部31はヒータ20の中央を保持すると共に引出部26に接触する。非圧入部32は、キャップ部材19の内周と隙間をあけた状態でキャップ部材19を貫通する。非圧入部32は、外周面に弾性部材33が接合されている。
弾性部材33は、金属製(例えばステンレス鋼やニッケル基合金等)の薄板で円環状に形成される部材であり、径の異なる曲げ部が周方向に連続して複数(本実施の形態では2か所)形成されている。これにより、弾性部材33は軸線O方向に弾性変形できる。弾性部材33は、キャップ部材19とセンサ固定部材18との間の空間に配置されており、レーザ溶接や抵抗溶接により、内周部が全周に亘って非圧入部32の外周面に接合され、外周部が全周に亘ってセンサ固定部材18の外周面に接合されている。本実施の形態では、レーザ溶接により形成された溶接部34,35が図示されている。
弾性部材33は、センサ固定部材18を介して主体金具11と電気的に接続され、外筒30及びヒータ20の引出部26を介してリード部24と電気的に接続される。これにより、中軸28及び主体金具11はヒータ20の発熱部23(図1参照)と電気的に接続される。よって、中軸28が接続された端子(図示せず)と主体金具11との間に通電すると、ヒータ20の発熱部23が発熱する。
弾性部材33の内周部が、全周に亘って形成された溶接部34を介して非圧入部32に接合され、弾性部材33の外周部が、全周に亘って形成された溶接部35を介してセンサ固定部材18に接合されるので、弾性部材33及び溶接部34,35によってキャップ部材19の内側の空間を気密にできる。非圧入部32とキャップ部材19とに径方向の隙間があるので、燃焼室(図示せず)の圧力の変化に追随して弾性部材33が軸線O方向に変形する。
主体金具11の軸孔12に配置された弾性部材33よりも後端側であって、外筒30とセンサ固定部材18との間に伝達部材40が配置される。伝達部材40は軸線O方向に延びる金属製(例えばステンレス鋼等)の筒状の部材である。伝達部材40は、レーザ溶接や抵抗溶接により、先端部41が外筒30の外周に接合される。これにより伝達部材40は、ヒータ20及び外筒30の変位に伴い、軸線O方向へ移動する。つまり、ヒータ20、外筒30、伝達部材40及び中軸28が受圧部材に相当する。
伝達部材40及びセンサ固定部材18の後端部にセンサ部42が配置されている。センサ部42は、中軸28が中央を貫通する金属製(例えばステンレス鋼等)の円環状のダイヤフラム43と、ダイヤフラム43の後端側の面に接合されたセンサ素子44(本実施の形態ではピエゾ抵抗体)とを備えている。伝達部材40が軸線O方向に変位して、センサ固定部材18に周囲が固定されたダイヤフラム43が撓むと、センサ素子44の抵抗値が変化する。センサ素子44の検出結果(抵抗値)は、端子アセンブリ50(図3参照)の内部に設けられた出力回路45で処理され、燃焼室の圧力に応じた信号が、端子アセンブリ50に形成された端子(図示せず)からECU等の外部回路へ出力される。
図3は端子アセンブリ50、Oリング60及びキャップ部材14の分解立体図である。端子アセンブリ50は、出力回路45(図1参照)等の電気回路を内蔵し、外部回路に出力するケーブル等が接続される端子(図示せず)が設けられた合成樹脂製の絶縁体である。端子アセンブリ50は、主体金具11の軸線O方向の後端側に配置された先端部51と、先端部51の軸線O方向の後方に配置される後端部52と、を備え、後端部52と先端部51との間に溝部53が設けられている。
先端部51は、中軸28(図2参照)の後端側に接合されるばね(図示せず)や出力回路45(図1参照)等が内蔵される円柱状の部位である。後端部52は、先端部51と同一の軸線O上に配置されると共に、後端面に端子(図示せず)を露出させる角柱状(本実施の形態では略六角柱状)の部位である。後端部52の外形は、先端部51の外径よりも小さい。
溝部53は、端子アセンブリ50の全周に亘って、端子アセンブリ50の径方向の内側へ向かって凹んでいる。溝部53は、底面54と、底面54の先端側に連接される後端向き面55と、底面54の後端側に連接される先端向き面56とを備えている。底面54は、軸線Oと直交する断面が円形である。後端向き面55は先端部51の溝部53に露出する面であり、先端向き面56は後端部52の溝部53に露出する面である。
溝部53にはOリング60が装着される。溝部53に装着されたOリング60は、後述するように、端子アセンブリ50とキャップ部材14とに圧縮される。Oリング60は、端子アセンブリ50の後端部52とキャップ部材14との隙間から、端子アセンブリ50の先端部51に水分や埃等が侵入しないようにシールする。
キャップ部材14は、筒部15、多角筒部16及び連絡部17を備えている。本実施の形態では、キャップ部材14は金属製の管状の部材であり、筒部15、多角筒部16及び連絡部17が一体成形されている。従って、キャップ部材14を簡易に製造できると共にキャップ部材14を軽量化できる。
キャップ部材14の筒部15は、少なくとも一部が、端子アセンブリ50の先端部51の径方向の外側に配置される。多角筒部16は、少なくとも一部が、端子アセンブリ50の後端部52の径方向の外側に配置される。連絡部17は、端子アセンブリ50の溝部53付近の径方向の外側に配置される。端子アセンブリ50に被せられたキャップ部材14は、筒部15の先端側の端部が主体金具11に溶接され、固定される。
図4(a)はキャップ部材14の軸線Oを含む断面図であり、図4(b)は端子アセンブリ50、Oリング60及びキャップ部材14を組立後の燃焼圧センサ10の平面図である。図4(a)に示すように、筒部15の内周面61は、軸線Oと直交する断面が略円形状である。多角筒部16の内周面62は、軸線Oと直交する断面が多角状(本実施の形態では六角形状)である。内周面62は、軸線Oと平行に形成された複数(本実施の形態では6つ)の第1面63と、隣り合う第1面63に挟まれた複数(本実施の形態では6つ)の隅部64とを備えている。隅部64は軸線Oと平行に配置されており、隅部64は面取りが施されている。多角筒部16の内周面62は、筒部15の内周面61よりも径方向の内側に全体が位置する。
図4(b)に示すように燃焼圧センサ10は、キャップ部材14の多角筒部16の径方向の内側に端子アセンブリ50の後端部52が配置される。本実施形態では、キャップ部材14の多角筒部16及び端子アセンブリ50の後端部52は、いずれも六角形状であるため、キャップ部材14と端子アセンブリ50との隙間が略均一に設けられている。また、多角筒部16の内周面62の第1面63と軸線Oとの距離D1は、内周面62の隅部64と軸線Oとの距離D2より短い。
図4(a)に戻って説明する。連絡部17の内面65は、多角筒部16の第1面63と筒部15の内周面61とに連絡する第2面66と、多角筒部16の隅部64と筒部15の内周面61とに連絡する第3面67とを備えている。第2面66及び第3面67は、軸線O方向の先端側(図4(a)下側)へ向かうにつれて軸線Oから径方向の外側へ離れる傾斜面である。第1面63と軸線Oとの距離D1(図4(b)参照)は、隅部64と軸線Oとの距離D2より短いので、第2面66の軸線O方向の沿面距離D3(図5(c)参照)は、第3面67の軸線O方向の沿面距離D4(図5(b)参照)より長い。
図5(a)は溝部53に装着されたOリング60が潰される前の端子アセンブリ50、Oリング60及びキャップ部材14の断面図である。図5(b)は図4(b)のVb−Vb線における燃焼圧センサ10の断面図であり、図5(c)は図4(b)のVc−Vc線における燃焼圧センサ10の断面図である。なお、図5(a)から図5(c)では、理解を容易にするため、端子アセンブリ50のうち溝部53の近傍(端子アセンブリ50の外表面付近)の断面が図示され、端子アセンブリ50のそれ以外の部分の図示が省略されている。
図5(a)に示すようにOリング60が溝部53に装着された状態(Oリング60がつぶれる前の状態)において、Oリング60の外径D5は、キャップ部材14の筒部15の内周面61の内径D6よりも小さい。このような太さ(線径)のOリング60を採用することにより、端子アセンブリ50にキャップ部材14を組み付けるときに、筒部15をOリング60に擦れ難くできる。端子アセンブリ50にキャップ部材14を被せ易くできるので、端子アセンブリ50へのキャップ部材14の組み付け作業性を確保できる。
キャップ部材14の多角筒部16の隅部64は、溝部53に装着されたOリング60の外径D5よりも径方向の内側にせり出している。これによりOリング60は、図5(b)に示すように、溝部53の底面54、後端向き面55、及び、キャップ部材14の連絡部17の内面65に形成された第3面67に圧縮される。圧縮されたOリング60は、溝部53の底面54、後端向き面55、第3面67及び多角筒部16の隅部64に接触する。
図5(b)に示すように、キャップ部材14の多角筒部16の隅部64は、先端部51の外周面よりも径方向の内側にせり出しているので、第3面67の径方向の内側の部分は、後端向き面55の径方向の外側の部分と軸方向に対向する。これにより、第3面67と後端向き面55との間でOリング60を軸線O方向に圧縮できる。その結果、Oリング60に軸線O方向の圧縮荷重が作用しないで、Oリング60にせん断応力が生じる場合に比べて、シール性およびOリング60の耐久性を向上できる。
図5(c)に示すようにキャップ部材14の多角筒部16の第1面63は、溝部53に装着されたOリング60の外径D5(図5(a)参照)よりも径方向の内側にせり出している。これによりOリング60は、溝部53の底面54、後端向き面55、及び、キャップ部材14の連絡部17の内面65に形成された第2面66に圧縮される。圧縮されたOリング60は、溝部53の底面54、後端向き面55、第2面66及び多角筒部16の第1面63に接触する。
以上のように、溝部53に装着されたOリング60は、連絡部17の内面65の第2面66及び第3面67につぶされるので、Oリング60は、全周に亘って、溝部53の底面54、後端向き面55、及び、連絡部17の内面65に圧縮される。溝部53の底面54、後端向き面55、及び、連絡部17の内面65の少なくとも3面でOリング60が全周に亘って圧縮されるので、全周でOリング60のつぶし代を確保できる。その結果、溝部53の底面54及び多角筒部16の内周面62の2面でOリング60が圧縮される場合に比べて、Oリング60のつぶし代を大きくできる。
内燃機関(図示せず)に取り付けられた燃焼圧センサ10は、外部環境によって、温度が繰り返し変化する熱ストレス及び振動を受ける。燃焼圧センサ10が受ける熱ストレスや振動は、シール性を低下させる要因となる。溝部53の底面54及び多角筒部16の内周面62の2面でOリング60が圧縮される場合には、溝部53の底面54と内周面62の隅部64でOリング60を圧縮するつぶし代を十分に確保できないので、燃焼圧センサ10が受ける熱ストレスや振動によってOリング60に生じる永久ひずみ等により、シール性が低下するという問題点がある。
これに対し、本実施の形態によれば、軸線Oに対して角度をもった傾斜面(連絡部17の内面65)で、溝部53に装着されたOリング60を全周に亘って圧縮するので、Oリング60のつぶし代を全周に亘って確保できる。これにより、燃焼圧センサ10が受ける熱ストレスや振動によるシール性の低下を防止できる。
なお、多角筒部16の第1面63は、隅部64以上にキャップ部材14の径方向の内側にせり出しているので、連絡部17の第2面66の沿面距離D3(図5(c)参照)は第3面67の沿面距離D4(図5(b)参照)より長い。そのため、第2面66におけるOリング60のつぶし率は、第3面67におけるOリング60のつぶし率より大きくなる。従って、第3面67におけるOリング60のつぶし率を過大にすると、第2面66においてOリング60が圧縮割れ(耐久性の低下)を起こす可能性がある。一方、第2面66におけるOリング60のつぶし率を過小にすると、第3面67においてシール性の低下が生じる可能性がある。
そこで、Oリング60のつぶし率は、全周に亘って10〜40%の範囲に設定される。なお、つぶし率はJIS B0116(2015年)に規定されるとおり、Oリング60の元の太さ(線径)に対する圧縮量(つぶし代)の割合である。Oリング60のつぶし率を全周に亘って10〜40%の範囲に設定することにより、第3面67におけるシール性の低下を防止できると共に、第2面66におけるOリング60の圧縮割れを防止できる。よって、シール性とOリング60の耐久性とを確保できる。
本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(実施例)
試験者は、円筒状の内周面61が形成された筒部15と、六角筒状の内周面62が形成された多角筒部16と、多角筒部16と筒部15とを連絡する連絡部17とが一体成形された金属製のキャップ部材14を複数準備した。準備したキャップ部材14は形状、寸法および材質が同一のものである。キャップ部材14には、多角筒部16及び筒部15にそれぞれ貫通する穴を開けた。
試験者は、溝部53が全周に亘って形成された端子アセンブリ50をもつ燃焼圧センサ10(キャップ部材14が組み付けられる前のもの)を複数準備した。準備した燃焼圧センサ10は形状、寸法および材質が同一のものであった。
試験者は、端子アセンブリ50の溝部53に装着されるOリング60のつぶし率を異ならせるため、太さ(線径)の異なる種々のOリング60を準備した。準備したOリング60は、太さが異なる以外、他の寸法および材質は同一のものであった。
試験者は、端子アセンブリ50の溝部53にOリング60を装着した後、端子アセンブリ50にキャップ部材14を被せ、キャップ部材14の先端部51の先端側の縁部を主体金具11に溶接した。これにより試験者は、Oリング60のつぶし率が異なる実施例における種々の燃焼圧センサのサンプルを得た。
試験者は、Oリング60が全周に亘って、溝部53の底面54、後端向き面55、及び、連絡部17の内面65に圧縮されるように、各サンプルの端子アセンブリ50、キャップ部材14及びOリング60の寸法を設定した。試験者は、Oリング60のつぶし率が、Oリング60の全周に亘って10〜40%の範囲に入るようにOリング60の太さを設定した。
試験者は、実施例における各サンプルを、加振器の付いた冷熱サイクル試験機に保管した。冷熱サイクル試験機は、常温から150℃まで昇温した後、150℃を30分間維持し、150℃から−40℃まで降温した後、−40℃を30分間維持し、常温まで昇温することを1サイクルとして、これを10サイクル行った。1サイクルに要する時間は5時間であり、10サイクルの試験は50時間を要した。
加振器は、50時間の冷熱サイクル試験の間、サンプルの軸方向(Z方向)、Z方向に直交するX方向、X方向およびZ方向に直交するY方向の3方向にサンプルを繰り返し加振した。加振力は30Gとし、加振器は100Hz〜1500Hzの30分間の掃引サイクルを繰り返した。
試験者は、50時間の加振および冷熱サイクル試験の後、各サンプルのキャップ部材14の多角筒部16にチャンバーを取り付けた。試験者は、チャンバー内に窒素ガスを供給し、チャンバー内を窒素ガスで4MPaに加圧した。試験者は、キャップ部材14の多角筒部16に開けた穴から進入してOリング60を通過し、キャップ部材14の筒部15に開けた穴から漏洩する窒素ガスの流量を測定した。しかし、窒素ガスが漏洩するサンプルは無かった。この結果から、実施例におけるサンプルは、シール性およびOリング60の耐久性を満足できることがわかった。
(比較例)
試験者は、Oリング60に、溝部53の底面54、後端向き面55、及び、連絡部17の第2面66で圧縮される部分(以下「A部」と称す)と、溝部53の底面54及び多角筒部16の隅部64で圧縮される部分(以下「B部」と称す)と、が交互に現れるように、端子アセンブリ50、キャップ部材14及びOリング60の寸法を設定した。これにより試験者は、比較例におけるサンプルを得た。
試験者は、Oリング60のA部におけるつぶし率が40%になるように、Oリング60の太さを設定したところ、Oリング60のB部におけるつぶし率は9%であった。これを比較例1におけるサンプルとした。
また、試験者は、Oリング60のB部におけるつぶし率が10%になるように、Oリング60の太さを設定したところ、Oリング60のA部におけるつぶし率は41%であった。これを比較例2におけるサンプルとした。
試験者は、実施例と同様に、比較例1及び比較例2におけるサンプルに50時間の加振および冷熱サイクル試験を行った後、各サンプルのキャップ部材14の多角筒部16にチャンバーを取り付けた。試験者がチャンバー内に窒素ガスを供給し、チャンバー内を窒素ガスで4MPaに加圧したところ、比較例1及び比較例2におけるサンプルは、いずれも筒部15に開けた穴から窒素ガスが漏洩した。
この実施例および比較例によれば、端子アセンブリ50の溝部53に装着されたOリング60を、全周に亘って、溝部53の底面54、後端向き面55、及び、連絡部17の内面65で圧縮することにより、Oリング60の全周に亘ってつぶし代を確保し、シール性を確保できることが明らかになった。さらに、Oリング60のつぶし率を10〜40%に設定することにより、シール性とOリング60の耐久性とを両立できることが明らかになった。
以上、実施の形態および実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施の形態では、ヒータ20を外筒30の圧入部31に圧入する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。外筒30の圧入部31を省略して、外筒30にヒータ20をロウ付け等によって固定することは当然可能である。
上記実施の形態では、主体金具11の先端から燃焼室(図示せず)内に先端部が突出するヒータ20を備える燃焼圧センサ10について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。燃焼圧センサ10が、内燃機関の始動時などの補助熱源としての機能を必要としない場合には、ヒータ20を省略することは当然可能である。ヒータ20を省略する場合には、燃焼室の圧力に応じて変形できる弾性部材を主体金具11の軸孔12内に配置し、伝達部材40を弾性部材に直接または間接的に接続し、伝達部材40によって弾性部材の変位をセンサ部42に伝達する。
上記実施の形態では、センサ素子44としてピエゾ抵抗体を用いる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ピエゾ抵抗体に代えて、変位を検出できる圧電素子等の別の素子を用いることは当然可能である。
上記実施の形態では、キャップ部材14の多角筒部16が六角筒状の外形をもつ場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。多角筒部16は、ねじ部13を内燃機関のねじ穴に嵌めたり外したりするときに用いる工具が関わり合えば良いので、工具の形状に応じて任意の形状に設定できる。
上記実施の形態では、多角筒部16(キャップ部材14)の内周面62の、軸線Oと直交する断面が六角形の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。多角筒部16の肉厚を周方向において略同一にする場合には、多角筒部16の外形の形状に応じて、内周面62を任意の多角形状にすることは当然可能である。また、多角筒部16の肉厚を周方向において部分的に異ならせる場合には、多角筒部16の外形の形状とは無関係に、内周面62を任意の多角形状にすることは当然可能である。
上記実施の形態では、筒部15(キャップ部材14)の内周面61の、軸線Oと直交する断面が円形の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。内周面61の軸線Oと直交する断面は、楕円、長円などに設定可能である。
即ち、多角筒部16の内周面62の軸線Oと直交する断面と、筒部15の内周面61の軸線Oと直交する断面とが相似形でなければ、多角筒部16の内周面62と筒部15の内周面61とに挟まれた連絡部17の内面65の軸線O方向の沿面距離が、内面65の周方向において不均一になる。そうすると、端子アセンブリ50とキャップ部材14とに挟まれるOリング60のつぶし代がOリング60の周方向において不均一になり、シール性の確保が困難になる。このような場合でも、溝部53の底面54、後端向き面55、及び、連絡部17の内面65でOリング60を全周に亘って圧縮することにより、Oリング60の全周に亘ってつぶし代を確保できるからである。
上記実施の形態では、溝部53に装着されたOリング60が先端向き面56に圧縮されない場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。Oリング60の太さや溝部53の大きさによって、先端向き面56にもOリング60が圧縮されるようにすることは当然可能である。
上記実施の形態では、キャップ部材14の筒部15、多角筒部16及び連絡部17が一体形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。筒部15、多角筒部16及び連絡部17を2つ又は3つの別部材として形成し、溶接等によって接合してキャップ部材14を製造することは当然可能である。
10 燃焼圧センサ
11 主体金具
12 軸孔
14 キャップ部材
15 筒部
16 多角筒部
17 連絡部
20 ヒータ(受圧部材の一部)
28 中軸(受圧部材の一部)
30 外筒(受圧部材の一部)
40 伝達部材(受圧部材の一部)
42 センサ部
50 端子アセンブリ
51 先端部
52 後端部
53 溝部
54 底面
55 後端向き面
60 Oリング
61,62 内周面
65 内面
O 軸線

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる軸孔を有する筒状の主体金具と、
    前記主体金具の前記軸孔に配置される受圧部材と、
    前記主体金具の前記軸孔内に配置され、前記受圧部材の軸線方向の変位を検知するセンサ部と、
    前記主体金具の後端側に接続する筒状のキャップ部材と、
    少なくとも一部が前記キャップ部材内に配置され、前記センサ部の信号を外部に出力する端子アセンブリと、を備える燃焼圧センサであって、
    前記キャップ部材は、略円形状の内周面を有する筒部と、
    前記筒部の内周面よりも径方向内側に全体が位置する多角状の内周面を有し、前記筒部よりも後端側に配置される多角筒部と、
    前記多角筒部の前記内周面と前記筒部の前記内周面とを連絡する内面を有する連絡部と、を備え、
    前記端子アセンブリは、前記筒部内に配置された先端部と、
    前記多角筒部内に配置された後端部と、
    前記先端部と前記後端部との間に設けられると共に径方向内側に向かって凹む溝部と、を備え、
    前記溝部にはOリングが装着されてなり、
    前記Oリングは、全周に亘って、前記溝部の底面と、前記先端部の前記溝部に露出する後端向き面と、前記連絡部の前記内面と、に圧縮される燃焼圧センサ。
  2. 前記Oリングのつぶし率は10〜40%である請求項1記載の燃焼圧センサ。
  3. 前記Oリングの外径は、前記筒部の前記内周面の内径よりも小さい請求項1又は2に記載の燃焼圧センサ。
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