JP2013189391A - 5−アセトキシ−(e3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル及びそれを用いた(e3)−3−アルケニルアセタートの製造方法 - Google Patents

5−アセトキシ−(e3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル及びそれを用いた(e3)−3−アルケニルアセタートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一般的な反応設備で製造出来る5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル及びこれを用いた(E3)−3−アルケニルアセタートの製造方法を提供する。
【解決手段】4−ホルミル−(E3)−3−ブテニル−メトキシメチルエーテルと還元剤を反応させて得られた5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルをアセチル化剤と反応させて5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルを製造する。5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルとグリニャール試薬をカップリング反応させて得られた(E3)−3−アルケニル−メトキシメチルエーテルを酸で処理した後、アセチル化剤と反応させて(E3)−3−アルケニルアセタートを製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は、5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル及びそれを用いた(E3)−3−アルケニルアセタートの製造方法に関する。(E3)−3−アルケニルアセタートには、例えば、トマト害虫であるTuta absolutaの性フェロモン物質(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニルアセタートと(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニルアセタートが含まれる。
Tuta absolutaは、トマトの重要害虫である。幼虫は、トマトの葉肉の隙間や果実内部など、薬液が届かない場所で生活するため、殺虫剤による防除は困難である。これに加え、近年の侵入地であるヨーロッパには、本害虫の天敵がほとんど生息せず、被害増加に歯止めがかからない。このため、生物学的防除方法が注目されつつあり、その一つとして性フェロモン物質の利用が期待されている。
Tuta absolutaの性フェロモン物質は、(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニルアセタートが主成分として同定されている(非特許文献1)。その後、(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニルアセタートが第二成分として見出され、これらの質量比10:1混合物は主成分単独より誘引性が高いことが示されている(非特許文献2)。
この性フェロモン物質の合成法として、数種の製造方法が報告されている。例えば、(Z8,Z11)−8,11−テトラデカジエニル−3−イル−1−オールを水素化リチウムアルミニウムでヒドロアルミニウム化を行い、続くアセチル化により得られることが報告されている(非特許文献3)。また、(Z8,Z11)−8,11−テトラデカジエニル−3−イル−1−オールのテトラヒドロピラニル保護体をバーチ還元し、テトラヒドロピラニル基を脱保護した後、アセチル化することで合成する方法も報告されている(非特許文献4)。
Attygalle et al. 1996 Bioorg. Med. Chem. 4(3): 305−314. Svato? et al.1996 J. Chem. Ecol.22(4):787−800. J.N.Jham et al.1995 Tetrahedron Lett.36(31),5471−5474. A.L.Hungerf et al.1998 J.Chem.Soc.,Perkin Trans1,1839.
しかしながら、非特許文献3の製造方法では、発火性の水素化リチウムアルミニウムを用いるため工業スケールでは問題がある。また、非特許文献4の製造方法では、バーチ還元時に劇物かつ特定悪臭物質であるアンモニアを用いるため、アンモニア処理の観点から設備上の問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、一般的な反応設備で製造出来る5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル及びこれを用いた(E3)−3−アルケニルアセタートの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、安価かつ大量に合成できるE体純度の非常に高い5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルを合成し、さらに、上記5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルとグリニャール(Grignard)試薬とをカップリング反応させることで、3位の二重結合純度を低下させることなく、収率よく(E3)−3−アルケニルアセタートが得られることを見いだし、本発明を完成した。
本発明によれば、5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルが提供される。また、4−ホルミル−(E3)−3−ブテニル−メトキシメチルエーテルを還元剤と反応させて5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルを得るステップと、上記5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルをアセチル化剤と反応させるステップとを少なくとも含む5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルの製造方法が提供される。さらに、5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルを、下記一般式
RMgX
(上式中、Rは、二重結合を有しても良い炭素数1〜20の直鎖状、分岐鎖状又は環状の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)
で示されるグリニャール試薬とカップリング反応させて5−アセトキシをRで置換した(E3)−3−アルケニル−メトキシメチルエーテルを得るステップと、上記(E3)−3−アルケニル−メトキシメチルエーテルを酸で処理して(E3)−3−アルケニル−アルコールを得るステップと、上記(E3)−3−アルケニル−アルコールをアセチル化剤と反応させて(E3)−3−アルケニルアセタートを得るステップとを少なくとも含む(E3)−3−アルケニルアセタートの製造方法が提供される。
本発明によれば、発火性の試薬を用いる必要も無く、特別な設備も必要とせず、信頼性が高くかつ大量、安価にE体純度の非常に高い5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルが得られる。
さらに、本発明によれば、5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルとグリニャール試薬をカップリングさせることで純度良く、効率的に(E3)−3−アルケニルアセタートを製造できる。
5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルは、例えば、4−ホルミル−(E3)−3−ブテニル−メトキシメチルエーテル(1)を還元後、アセチル化することにより製造される。この際、アルコールの保護基がメトキシメチル基であることにより、塩基性、酸性の両条件下で脱保護することなく反応が進行し、5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルが収率よく得られる。また、本保護基を有することにより次工程以降も収率よく反応が進行し、(E3)−3−アルケニルアセタートが高収率で合成できる。
出発物質の4−ホルミル−(E3)−3−ブテニル−メトキシメチルエーテル(1)は、例えば、3−ブチン−1−オールのヒドロキシル基をメトキシメチル基で保護し、アルキン末端をアセタールに変換した後にアルキンを水添、アセタールを加水分解することで製造することができる。炭素の三重結合を炭素の二重結合に水素化するためには、公知の触媒を用いることができ、例えば、リンドラー触媒が挙げられる。
Figure 2013189391
(上式中、p−TsOH・HOはパラトルエンスルホン酸一水和物を表し、THFはテトラヒドロフランを表し、Etはエチル基を表す。)
4−ホルミル−(E3)−3−ブテニル−メトキシメチルエーテル(1)は、還元剤を反応させ5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(2)を生成することができる。還元剤としては、例えば水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等が挙げられ、反応性の観点から、水素化ホウ素ナトリウムが好ましい。
この還元反応は、例えば、溶媒を用いて、これに水素化ホウ素ナトリウムの水酸化ナトリウム溶液を滴下すること行うことができる。
Figure 2013189391
還元剤は、4−ホルミル−(E3)−3−ブテニル−メトキシメチルエーテル(1)1molに対して、好ましくは0.3〜1.5molである。還元剤として水素化ジイソブチルアルミニウムを用いる場合、好ましくは1.0〜1.5molである。1.0mol未満の場合、反応が完結しない場合がある一方、1.5molを超える場合、試薬が無駄になる場合がある。それ以外の還元剤を用いる場合、好ましくは0.3〜1.0molである。0.3mol未満の場合、反応が完結しない場合がある一方、1.0molを超える場合、試薬が無駄になる場合がある。
還元反応に用いる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等の各種アルコール溶剤、トルエン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒が挙げられ、反応収率の観点から、トルエンが好ましい。この反応における溶媒は、4−ホルミル−(E3)−3−ブテニル−メトキシメチルエーテル(1)1molに対して、好ましくは50〜300g用いることができる。50g未満の場合、反応に時間がかかる場合がある一方、300gを超える場合、溶媒が無駄になり仕込み量が少なくなる場合がある。
還元反応に用いる反応温度は、好ましくは0〜20℃である。0℃未満の場合、反応に時間がかかる場合がある一方、20℃を超える場合、アルドール反応などの副反応が起こる場合がある。
5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(2)は、アセチル化剤と反応させて5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(3)を生成することができる。アセチル化剤としては、例えば酢酸クロリド、ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤、無水酢酸等が挙げられ、反応性の観点から無水酢酸が好ましい。
このアセチル化反応は、例えば、5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(2)を溶媒中、ピリジン化合物又はアミン化合物存在下、無水酢酸と反応させることより行うことができる。
Figure 2013189391
(上式中、Acはアセチル基を表す。)
アセチル化剤は、5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(2)1molに対して、好ましくは1.1〜1.3mol用いることができる。1.1mol未満の場合、反応がスムーズに進行しない場合がある一方、1.3molを超える場合、試薬が無駄になる場合がある。
アセチル反応は、無溶媒でも進行するが、溶媒を用いてもよい。
アセチル化反応に用いる触媒としては、例えば、ピリジン、ジメチルアミノピリジン等のピリジン化合物、トリエチルアミン、トリメチルアミン等のアミン化合物が挙げられ、触媒活性の観点から、ジメチルアミノピリジンが好ましい。触媒は、5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(2)1molに対して、好ましくは0.002〜0.01mol用いることができる。
アセチル化反応に用いる溶媒としては、例えばトルエン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒が挙げられ、反応性の観点から、トルエンが好ましい。上記反応は、無溶媒でも進行するが、溶媒を用いる場合には、5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(2)1molに対して、好ましくは200g以下である。200gを超える場合、溶媒が無駄になり仕込み量が少なくなる場合がある。
アセチル化反応に用いる反応温度は、好ましくは6〜90℃、更に好ましくは6〜70℃である。6℃未満の場合、反応に時間がかかる場合がある一方、90℃を超える場合、メトキシメチルエーテル保護基の脱保護が進行する場合がある。
次に、得られた5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(3)を用いて、(E3)−3−アルケニルアセタート(6)を製造する方法について説明する。
5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(3)は、グリニャール試薬とのカップリング反応により5−アセトキシをRで置換した(E3)−3−アルケニル−メトキシメチルエーテル(4)を生成する。メトキシメチル基は塩基性条件下で安定なため、この反応ではアルコールの脱保護体は得られず、この反応の収率は90%程度と高い。また、反応中EZ体の異性化も確認できない。
例えば、5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(3)と下記一般式
RMgX
(上式中、Rは、二重結合を有しても良い炭素数1〜20、好ましくは1〜15の直鎖状、分岐鎖状又は環状の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)
で示されるグリニャール試薬とを、溶媒を用いて、触媒の存在下、好ましくは触媒及び補触媒存在下、カップリング反応することで行われる。
Figure 2013189391
(上式中、Acはアセチル基を表す。)
Rは、二重結合を有しない場合、例えばヘキシル基、デシル基、テトラデシル基等直鎖状の炭化水素基、イソプロピル基、tert―ブチル基、2−エチルヘキシル基等分岐鎖状の炭化水素基、シクロプロピル基、シクロオクチル基等の環状の炭化水素基が挙げられる。また、Rは、二重結合を有する場合、例えばノネニル基、ノナジエニル基、ウンデカトリエニル基、ドデカテトラエニル基等の1〜4個の二重結合を有する炭化水素基が挙げられる。
Xは、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子を示し、反応性の観点から塩素が好ましい。
グリニャール試薬は、5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(3)1molに対して、好ましくは1.0〜1.5mol、更に好ましくは1.1〜1.2mol用いることができる。1.0mol未満の場合、反応がスムーズに進行しない場合がある一方、1.5molを超える場合、試薬が無駄になる場合がある。
グリニャール試薬として、Rが炭素数9の直鎖状ジエン炭化水素基であるノナジエニル基の場合の(Z3,Z6)−3,6−ノナジエニルマグネシウムハライドを用いたときは、(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニル−メトキシメチルエーテルが得られ、これを中間体としてTuta absolutaの性フェロモン物質の主成分である(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニルアセタートを合成できる。
同様に、Rが炭素数9の直鎖状モノエン炭化水素基であるノネニル基の場合のグリニャール試薬である(Z3)−3−ノネニルマグネシウムハライドを用いたときは、(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニル−メトキシメチルエーテルが得られ、これを中間体としてTuta absolutaの性フェロモン物質の第二成分である(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニルアセタートを合成できる。
グリニャール試薬とのカップリング反応に用いる触媒としては、例えば塩化第一銅、塩化第二銅、臭化第一銅、臭化第二銅、ヨウ化第一銅、ヨウ化第二銅等のハロゲン化銅が挙げられ、反応性の観点から、塩化第二銅が好ましい。
触媒は5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(3)1molに対して、好ましくは0.002〜0.01mol用いることができる。
グリニャール試薬とのカップリング反応に用いる触媒は、好ましくは補触媒とともに用いる。
補触媒としては、亜りん酸トリエチル、トリフェニルホスフィン等のリン化合物を用いることができ、反応性の観点から、亜りん酸トリエチルが好ましい。
補触媒は、5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(3)1molに対して、好ましくは0.02〜0.05mol用いることができる。
グリニャール試薬とのカップリング反応に用いる溶媒としては、例えばトルエン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒が挙げられ、グリニャール試薬生成の反応速度の観点からテトラヒドロフランが好ましい。溶媒は、好ましくは400〜450g用いることができる。
グリニャール試薬とのカップリング反応に用いる反応温度は、好ましくは0〜20℃、更に好ましくは0〜10℃である。0℃未満の場合、反応がスムーズに進行しない場合がある一方、20℃を超える場合、副反応が進行する場合がある。
次に、(E3)−3−アルケニル−メトキシメチルエーテル(4)は、酸で処理されて(E3)−3−アルケニル−アルコール(5)を生成する。この反応は、副生するジメトキシメタンを反応器に付属する蒸留塔を用いて留去することにより良好に進行し、反応中EZ体の異性化も確認することができない。
例えば、(E3)−3−アルケニル−メトキシメチルエーテル(4)を溶媒中、酸と処理することにより、メトキシメチル基を脱保護する。
Figure 2013189391
酸としては、例えば塩化水素、硫酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられ、入手容易という観点から塩化水素が好ましい。
また、用いられる酸は、好ましくは5〜50質量%の濃度であり、更に好ましくは10〜37質量%の濃度である。5質量%未満の場合、反応がスムーズに進行しない場合がある一方、50質量%を超える場合、使用時の温度、圧力等を厳重に制御しなければならない場合がある。
酸として、例えば20質量%の塩化水素水を用いる場合には、(E3)−3−アルケニル−メトキシメチルエーテル(4)1molに対して、好ましくは300〜400gである。
酸処理に用いる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等の各種アルコール溶剤、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、ジクロロメタン等の極性溶媒が挙げられ、反応性の観点からメタノールが好ましい。溶媒は、(E3)−3−アルケニル−メトキシメチルエーテル(4)に対して、好ましくは500〜1000g用いることができる。
酸処理に用いる反応温度は、好ましくは42〜80℃、更に好ましくは50〜65℃である。42℃未満の場合、ジメトキシメタンを留去出来ず反応がスムーズに進行しない場合がある一方、80℃を超える場合、溶媒も飛んでしまい反応がスムーズに進行しない場合がある。
最後に、(E3)−3−アルケニル−アルコール(5)は、アセチル化剤と反応して(E3)−3−アルケニルアセタート(6)を生成する。アセチル化剤としては、例えば酢酸クロリド、ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤、無水酢酸等が挙げられ、反応性の観点から無水酢酸が好ましい。
例えば、(E3)−3−アルケニル−アルコール(5)を溶媒中、ピリジン化合物又はアミン化合物存在下、無水酢酸と反応させてアセチル化することで行われる。
Figure 2013189391
アセチル化剤は、(E3)−3−アルケニル−アルコール(5)1molに対して、好ましくは1.1〜1.3mol用いることができる。1.1mol未満の場合、反応がスムーズに進行しない場合がある一方、1.3molを超える場合、試薬が無駄になる場合がある。
アセチル化反応に用いる触媒としては、例えばピリジン、ジメチルアミノピリジン等のピリジン化合物、トリエチルアミン、トリメチルアミン等のアミン化合物が挙げられ、反応性の観点から、ジメチルアミノピリジンが好ましい。触媒は(E3)−3−アルケニル−アルコール(5)1molに対して、好ましくは0.002〜0.01mol用いることができる。
アセチル反応は、無溶媒でも進行するが、溶媒を用いてもよい。
アセチル化反応に用いる溶媒としては、例えば、トルエン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒が挙げられ、反応性の観点から、トルエンが好ましい。
溶媒を用いる場合には、(E3)−3−アルケニル−アルコール(5)1molに対して、好ましくは200g以下である。200gを超える場合、溶媒が無駄になり仕込み量が少なくなる場合がある。
アセチル化反応に用いる反応温度は、好ましくは6〜90℃、更に好ましくは6〜70℃である。6℃未満の場合、反応に時間がかかる場合がある一方、90℃を超える場合、副反応が進行する場合がある。
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
実施例1
<5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルの製造>
4−ホルミル−(E3)−3−ブテニル−メトキシメチルエーテルを溶解したトルエン溶液を、反応器に入れ、0〜5℃で撹拌した。これに水素化ホウ素ナトリウムの0.9質量%水酸化ナトリウム溶液を10〜18℃にて滴下した。滴下後、室温にて30分間撹拌した。撹拌後、トルエンを添加、抽出し、水層を除去、有機層は酢酸水溶液で洗浄した。
得られた有機層は、減圧下溶媒を除去濃縮して残渣を減圧蒸留すると、5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(bp:87−90℃[3mmHg]、273.35g、1.870mol)が収率87.4%で得られた。
反応器に5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(273.36g、1.87mol)、トルエン(238g)、無水酢酸(47.4g、0.464mol)、ジメチルアミノピリジン(7.42g)を入れ50〜60℃で撹拌した。これに無水酢酸(191g、1.87mol)を65〜70℃、30分で滴下し、70℃で1時間撹拌した。
撹拌後、反応液は30℃まで冷却して水(512g)で反応を停止した。分液した後、有機層は食塩水、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、減圧下溶媒を除去濃縮して残渣を減圧蒸留すると、5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(bp:104−107℃[6mmHg]、276.65g、1.47mol)が収率78.6%で得られた。
〔核磁気共鳴スペクトル〕H−NMR(300MHz,CDCl):δ2.06(3H,s),2.37(2H,dt),2.95(3H,s),3.59(2H,t),4.53(2H,d),4.62(2H,s),5.68(1H,dt),5.80(1H,dt);13C−NMR(75.6MHz,CDCl):δ20.99,32.70,55.19,65.00,66.81,96.40,125.93,132.41,170.80
〔マススペクトル〕EI−マススペクトル(70eV):m/z 158(M−30),126,98,84,75,67,54,45,43
〔赤外吸収スペクトル〕(NaCl):νmax 2937,1740,1231,1031,969
実施例2
実施例2−1
<(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニル−メトキシメチルエーテルの製造>
反応器にマグネシウム(34.3g、1.41mol)、テトラヒドロフラン(520g)を添加し60〜65℃で30分間撹拌した。撹拌後、(Z3,Z6)−3,6−ノナジエニルクロライド(212.41g、1.34mol)を60〜65℃にて滴下、70〜75℃にて2時間撹拌することにより、(Z3,Z6)−3,6−ノナジエン−1−イル−マグネシウムクロライドを調製した。
また、反応器に塩化銅(II)(0.736g、0.00548mol)、亜りん酸トリエチル(7.93ml、0.0462mol)、テトラヒドロフラン(82g)を添加し、続いて5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(229.06g、1.217mol)、テトラヒドロフラン(82g)を5〜10℃で添加、0〜5℃において30分間撹拌した。撹拌後反応液に上記(Z3,Z6)−3,6−ノナジエン−1−イル−マグネシウムクロライドテトラヒドロフラン溶液を0〜5℃にて滴下した。
滴下後、5〜10℃で40分間撹拌した。その後反応液は、塩化アンモニウム(14.6g)、20質量%塩化水素水(18.2g)、水(362g)を添加することで反応を停止した。水層を除去、有機層は減圧下テトラヒドロフランを除去濃縮して残渣を減圧蒸留すると、(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニル−メトキシメチルエーテル(bp:152〜154℃[5mmHg]、270.48g、1.072mol)が収率88.1%で得られた。
実施例2−2
<(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニル−アルコールの製造>
(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニル−メトキシメチルエーテル(241.69g、0.958mol)、メタノール(618g)を、蒸留塔を備えた反応器に仕込み、42〜47℃で撹拌し、これに20質量%塩化水素水(358g)を45〜50℃、1時間で滴下した。
滴下後、反応液は55℃まで昇温し1時間撹拌、徐々に450mmHgまで減圧して、蒸留塔より副成するジメトキシメタンとメタノールの混合物を留去、9時間撹拌した。撹拌後、反応液は25℃まで冷却してヘキサン(605g)を加え抽出、有機層は食塩水、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、減圧下溶媒を除去し残渣を減圧蒸留すると、(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニル−アルコール(bp:138〜140℃[8mmHg]、180.90g、0.868mol)が収率90.7%で得られた。
実施例2−3
<(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニルアセタートの製造>
反応器に(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニル−アルコール(221.36g、0.851mol)、トルエン(506g)、無水酢酸(21.6g、0.212mol)、ジメチルアミノピリジン(2.16g)を入れ50〜60℃で撹拌した。これに無水酢酸(86.9g、0.851mol)を65〜70℃、30分間で滴下し、70℃で1時間撹拌した。
撹拌後、反応液は30℃まで冷却して水(338g)で反応を停止した。得られた反応液を分液した後、有機層は食塩水、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、減圧下溶媒を除去濃縮して残渣を減圧蒸留すると、(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニルアセタート(bp:132〜134℃[3mmHg]、213.10g、0.851mol)が収率100%で得られた。
〔核磁気共鳴スペクトル〕H−NMR(300MHz,CDCl):δ0.97(3H,t),1.42(2H,tt),2.02(2H,dt),2.04(3H,s),2.06(2H,dt),2.31(2H,dt),2.77(2H,dd),4.07(2H,t),5.25−5.43(5H,m),5.51(2H,dt);13C−NMR(75.6MHz,CDCl):δ14.29,20.55,20.99,25.55,26.64,29.33,31.98,32.16,64.12,125.41,128.37, 129.71,131.83,133.19,171.09
〔マススペクトル〕EI−マススペクトル(70eV):m/z 250(M),190,175,161,147,133,122,108,93,79,67,55,43
〔赤外吸収スペクトル〕(NaCl):νmax 3010,2931,1743,1238,1035,968
実施例3
実施例3−1
<(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニル−メトキシメチルエーテルの製造>
反応器にマグネシウム(15.6g、0.64mol)、テトラヒドロフラン(60.5g)を添加し60〜65℃で30分間撹拌した。撹拌後、(Z3)−3−ノネニルクロライド(88.70g、0.552mol)を60〜65℃にて滴下、70〜75℃にて2時間撹拌することにより、(Z3)−3−ノネニルマグネシウムクロライドを調製した。
また、反応器に塩化銅(II)(0.334g、0.00248mol)、亜りん酸トリエチル(3.60ml、0.0210mol)、テトラヒドロフラン(37g)を添加し、続いて5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル(103.97g、0.552mol)、テトラヒドロフラン(37g)を5〜10℃で添加、0〜5℃において30分間撹拌した。撹拌後反応液に上記(Z3)−3−ノネニルマグネシウムクロライドテトラヒドロフラン溶液を0〜5℃にて滴下した。
滴下後、5〜10℃で40分間撹拌した。その後反応液は、塩化アンモニウム(6.6g)、20質量%塩化水素水(8.3g)、水(164g)を添加することで反応を停止した。水層を除去、有機層は減圧下テトラヒドロフランを除去濃縮し残渣を減圧蒸留すると(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニル−メトキシメチルエーテル(bp:152〜154℃[5mmHg]、270.48g、1.072mol)が収率88.1%で得られた。
実施例3−2
<(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニル−アルコールの製造>
(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニル−メトキシメチルエーテル(115.22g、0.4529mol)、メタノール(292g)を、蒸留塔を備えた反応器に仕込み、42〜47℃で撹拌し、これに20質量%塩化水素水(169g)を45〜50℃、1時間で滴下した。
滴下後、反応液は55℃まで昇温して1時間撹拌、徐々に450mmHgまで減圧して、蒸留塔より副成するジメトキシメタンとメタノールの混合物を留去、9時間撹拌した。撹拌後、反応液は25℃まで冷却してヘキサン(286g)を加え抽出、有機層は食塩水、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、減圧下溶媒を除去して残渣を減圧蒸留すると、(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニル−アルコール(bp:128−133℃[6mmHg]、78.12g、0.3714mol)が収率82.0%で得られた。
実施例3−3
<(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニルアセタートの製造>
反応器に(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニル−アルコール(74.59g、0.3546mol)、トルエン(211g)、無水酢酸(9.0g、0.088mol)、ジメチルアミノピリジン(0.90g)を入れ50〜60℃で撹拌した。これに無水酢酸(36.2g、0.355mol)を65〜70℃、30分間で滴下し、70℃で1時間撹拌した。
撹拌後、反応液は30℃まで冷却して水(141g)で反応を停止した。得られた反応液を分液した後、有機層は食塩水、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、減圧下溶媒を除去濃縮して残渣を減圧蒸留すると、(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニルアセタート(bp:153−159℃[6mmHg]、86.80g、0.344mol)が収率97%で得られた。
〔核磁気共鳴スペクトル〕H−NMR(300MHz,CDCl):δ0.89(3H,t),1.29(8H,m),1.42(2H,dt),2.02(4H,m),2.03(3H,s),2.31(2H,dt),4.07(2H,t),5.36(3H,m),5.52(1H,dt);13C−NMR(75.6MHz,CDCl):δ14.08,20.98,22.59,26.64,27.22,29.45,29.45,31.54,31.98,32.18,33.09,64.13,125.31,129.38,130.31,133.29,171.09
〔マススペクトル〕EI−マススペクトル(70eV):m/z 192(M−60),163,149,135,121,107,95,80,67,55,43
〔赤外吸収スペクトル〕(NaCl):νmax 3004,2925,1743,1238,1035,968

Claims (5)

  1. 5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテル。
  2. 4−ホルミル−(E3)−3−ブテニル−メトキシメチルエーテルを還元剤と反応させて5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルを得るステップと、
    上記5−ヒドロキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルをアセチル化剤と反応させるステップと
    を少なくとも含む5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルの製造方法。
  3. 5−アセトキシ−(E3)−3−ペンテニル−メトキシメチルエーテルを、下記一般式
    RMgX
    (上式中、Rは、二重結合を有しても良い炭素数1〜20の直鎖状、分岐鎖状又は環状の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)
    で示されるグリニャール試薬とカップリング反応させて5−アセトキシをRで置換した(E3)−3−アルケニル−メトキシメチルエーテルを得るステップと、
    上記(E3)−3−アルケニル−メトキシメチルエーテルを酸で処理して(E3)−3−アルケニル−アルコールを得るステップと、
    上記(E3)−3−アルケニル−アルコールをアセチル化剤と反応させて(E3)−3−アルケニルアセタートを得るステップと
    を少なくとも含む(E3)−3−アルケニルアセタートの製造方法。
  4. 上記グリニャール試薬が、(Z3,Z6)−3,6−ノナジエニルマグネシウムハライドであり、上記(E3)−3−アルケニルアセタートが、(E3,Z8,Z11)−3,8,11−テトラデカトリエニルアセタートである請求項3に記載の製造方法。
  5. 上記グリニャール試薬が、(Z3)−3−ノネニルマグネシウムハライドであり、上記(E3)−3−アルケニルアセタートが(E3,Z8)−3,8−テトラデカジエニルアセタートである請求項3に記載の製造方法。
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