JP2013188966A - カード、カードの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カールや反り等の変形を低減できるカード、カードの製造方法を提供すること。
【解決手段】カード1は、基材11と、基材11に積層され、レーザ照射により発熱する第1レーザ発熱層12と、第1レーザ発熱層12に積層され、最表層として積層される表層15と、第1レーザ発熱層12と表層15との間に積層され、第1レーザ発熱層12の発熱により発泡し、表層15を突出部として形成させる第1発泡層14と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ照射により発熱するレーザ発熱層を備えるカード、カードの製造方法に関するものである。
従来、カードのエンボス加工領域に形成された文字(以下「エンボス文字」という)が上面から突出するカードがあった(例えば特許文献1)。特許文献1に記載のカードにおけるエンボス文字の部分は、上側及び下側から挟み込まれる機械加工により製造されることで、カードの上面側が凸に形成され、カードの下面側が凹に形成される。
そのため、エンボス文字を有するカードには、機械加工時の衝撃やエンボスの部分の凹凸により、カールや反り等の変形が発生することがあった。
特開2009−166312号公報
本発明の課題は、カールや反り等の変形を低減できるカード、カードの製造方法を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、基材(11)と、前記基材に積層され、レーザ照射により発熱する第1レーザ発熱層(12)と、前記第1レーザ発熱層に積層され、最表層として積層される表層(15)と、前記第1レーザ発熱層と前記表層との間に積層され、前記第1レーザ発熱層の発熱により発泡し、前記表層を突出部として形成させる第1発泡層(12)と、を備えるカード(1)である。
・第2の発明は、第1の発明のカードにおいて、前記第1発泡層により突出された前記表層は、前記カードの表面(1a)に突出部(1b)を形成すること、を特徴とするカードである。
・第3の発明は、第1の発明又は第2の発明のカードにおいて、前記基材と前記第1レーザ発熱層との間に配置され、このカードの表面(1a)の法線方向から見たときに、前記第1レーザ発熱層に重なるように配置される電気部品(21)を備えること、を特徴とするカード(201)である。
・第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれか1項に記載のカードにおいて、前記表層は、印刷層(15)であること、を特徴とするカードである。
・第5の発明は、第4の発明のカードの製造方法において、前記カードの表面側からレーザ光を照射して、前記レーザ光で前記印刷層の印刷の部分を焼き切って、前記レーザ光で前記第1レーザ発熱層を発熱させること、を特徴とするカードの製造方法である。
・第6の発明は、基材(311)と、前記基材に積層され、レーザ照射により発熱する第2レーザ発熱層(312)と、前記基材と前記第2レーザ発熱層との間に積層され、前記第2レーザ発熱層の発熱により発泡し、前記第2レーザ発熱層を突出部として形成させる第2発泡層(314)と、を備えるカード(301)である。
・第7の発明は、第6の発明のカードにおいて、前記第2発泡層により突出された前記第2レーザ発熱層は、前記カードの表面に突出部(301b)を形成すること、を特徴とするカードである。
・第8の発明は、第6の発明又は第7の発明のカードにおいて、前記基材と前記第2発泡層との間に配置され、このカードの表面の法線方向から見たときに、前記第2レーザ発熱層に重なるように配置される電気部品(421)を備えること、を特徴とするカード(401)である。
・第9の発明は、基材(511)と、前記基材に積層され、レーザ照射により発熱する第1レーザ発熱層(612)と、前記第1レーザ発熱層に積層され、最表層として積層される表層(615)と、前記第1レーザ発熱層と前記表層との間に積層され、前記第1レーザ発熱層の発熱により発泡し、前記表層を突出部として形成させる第1発泡層(614)と、前記基材の前記第1レーザ発熱層とは反対側に積層され、レーザ照射により発熱する第2レーザ発熱層(712)と、前記基材と前記第2レーザ発熱層との間に積層され、前記第2レーザ発熱層の発熱により発泡し、前記第2レーザ発熱層を突出部として形成させる第2発泡層(714)と、を備えるカード(501)である。
本発明によれば、カールや反り等の変形を低減できるカード、カードの製造方法を提供することができる。
第1実施形態のカード1の平面図、断面図である。 第2実施形態のカード201の断面図である。 第3実施形態のカード301の断面図である。 第4実施形態のカード401の断面図である。 第5実施形態のカード501の断面図である。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態のカード1の平面図、断面図である。
図1(a)は、カード1の平面図(カード1の上面1aの法線方向から見た図)である。図1(b)は、カード1の断面図(図1(a)のA−A線断面図)である。
なお、図1(b)に示す方向Z2を上層側、その反対の方向Z1を下層側として説明する。また、図1(a)に示す平面図においてカード1の長辺が沿う方向を長辺方向Xとし、平面図において短辺が沿う方向を短辺方向Yとして説明する。
また、本実施形態の説明においては、カード1における上下側に露出した面を表面として説明する。また、カード1の表面のうちの上側の面を上面とし、カード1の表面のうちの下側の面を下面として説明する。
第1実施形態のカード1は、図1(a)に示すように、カード1の上面1a(表面)から突出し、エンボス加工領域に形成された突出部1bに文字が形成されている。
第1実施形態のカード1は、図1(b)に示すように、基材11上に、基材11の2つの面の一方の面11a側よりも上層側Z2に、下層側Z1から、レーザ発熱層12(第1レーザ発熱層)、印刷層13、メジウム層14(第1発泡層)、印刷表層15(表層、印刷層)が積層されている。レーザ発熱層12、印刷層13、印刷表層15は、PET,PET−G、PVC等の樹脂シート材により形成される。
基材11は、カード1のベースとなる部材である。なお、第1実施形態では、基材11の上層側Z2に層構成を設けた例を説明するが、必要に応じて、基材11の下層側Z1にも層構成を設けてもよい。
レーザ発熱層12は、レーザ照射により発熱する層である。レーザ発熱層12は、レーザ照射により発色効果を高める発色剤を含有しており、レーザ照射によって印刷可能な層である。レーザ発熱層12は、外部からの熱や光等のエネルギーにより発熱する材料であれば、発色剤の有無に関わらず、例えば、ポリカーボネイト単体や塩化ビニル系の材料を使用してもよい。
印刷層13及び印刷表層15は、予め地紋等の印刷が施された層である。印刷表層15は、基材11の一方の面11a側の最表層に積層される。印刷表層15は、カード1の上面1a側に配置され、上面15a側が露出している。印刷層13と印刷表層15との間には、メジウム層14が積層されている。
メジウム層14は、印刷層13と印刷表層15とを接着する接着層として機能する。メジウム層14は、接着成分を溶剤に溶かした材料により形成される。メジウム層14は、例えば、塩化酢酸ビニルにより形成される接着成分を有するメジウムが、シクロヘキサノンにより形成される溶剤に溶かされることにより形成される。メジウム層14は、透光性を有した層である。
メジウム層14は、レーザ発熱層12の発熱により発泡し、発熱部分が、印刷表層15を基材11とは異なる側に突出させた層である。メジウム層14により突出された印刷表層15は、カード1の上面1aから突出した突出部1bを形成する。
なお、メジウム層14が積層される位置は、メジウム層14がレーザ発熱層12よりも印刷表層15側に積層されていればよく、本実施形態には限定されない。また、印刷層13が積層される位置は、本実施形態には限定されない。
第1実施形態のカード1における突出部1bが形成されていない部分(平面状の部分)の各層の厚みは、以下の通りである。
基材11:150μm
レーザ発熱層12:60μm
印刷層13:5μm
メジウム層14:5μm
印刷表層15:5μm
カード1の総厚み(基材11、レーザ発熱層12、印刷層13、メジウム層14、印刷表層15を合計した厚み):225μm
なお、上記各層の厚みは、一例であり、用途等に応じて、自由に設定できる。
突出部1bの部分のカード上面1aからの突出量は、10〜100μmである。
なお、突出部1bの突出量は、一例であり、突出部1bの文字の意匠性や視認性等に応じて、上記各層の厚みや、後述するレーザ照射出力、レーザ走査速度等で、設定できる。
次に、第1実施形態のカード1の製造方法について説明する。
カード1の製造は、以下の工程に従う。
(積層工程)
図1(b)に示すように、基材11上に下層側Z1から、レーザ発熱層12、印刷層13、メジウム層14、印刷表層15を積層して、基材11及びレーザ発熱層12間を、接着層、粘着層、熱圧着等によって接合する。
なお、カード1を多面取りにする場合には、この積層工程の後に抜き加工を設けて、カード1単体に加工する。
(突出部形成工程)
積層工程により形成されたカード1に、レーザ光Lを、カード上面1a、つまり印刷表層15の上面15a側から突出部1bを形成する部分に照射した。これにより、カード1に、カード上面1aから突出する突出部1bを形成した。
具体的には、図1(b)に示すように、突出部1bの文字を形成する部分において、レーザ光Lをカード上面1a側から照射する。突出部1bの文字を形成する部分において、レーザ光Lは、印刷層13、印刷表層15の印刷の部分を焼き切って、印刷層13、印刷表層15を通過して、レーザ発熱層12に到達して、レーザ発熱層12を発熱させる。
レーザ発熱層12を発熱させるためのレーザ照射条件は、例えば、以下の通りである。
レーザ照射出力(レーザパワー):20W
レーザ走査速度:1000mm/sec
なお、上記レーザ照射条件は、一例であり、レーザ照射出力は20〜25W程度である。突出部1bの文字の意匠性や視認性等に応じて、上記各層の厚みや、突出部1bの突出量等を考慮して設定できる。
突出部1bを形成する部分において、レーザ発熱層12が発熱する熱は、印刷層13に伝わって、メジウム層14に伝わる。メジウム層14は、レーザ発熱層12から伝わった熱により、発泡する。そして、印刷表層15は、メジウム層14が発泡することにより、基材11と反対側のカード1の上面1a側に突出して、カード上面1aから突出する突出部1bの文字を形成する。
上記工程を経て、カード1を製造できる。
上記第1実施形態のカード1は、カード1として物理的に完成した後において、レーザ発熱層12をレーザ照射により発熱させて、レーザ発熱層12の発熱によりメジウム層14を発泡させることで、カード上面1aから突出する突出部1bの文字を形成できる。
第1実施形態のカード1は、プレス等の機械的な加工を加えることなく、意匠性のある突出部1bの文字を形成できる。これにより、カード1に機械的な加工によりエンボス文字を形成する場合と比べて、カード1のカールや反り等の変形を低減できる。
第1実施形態のカード1の製造方法において、レーザ光Lで印刷表層15の印刷を焼き切って、レーザ光Lでレーザ発熱層12を発熱させることができる。これにより、焼き切った印刷の部分の視認性が向上され、カード上面1a(表面)から突出した突出部1bの文字の視認性をより向上できる。また、カード1の下面を、フラットにすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図2は、第2実施形態のカード201の断面図(図1(b)に相当する図)である。
第2実施形態のカード201は、図2に示すように、第1実施形態のカード1において、基材11とレーザ発熱層12との間には、ICチップ21(電気部品)及びスペーサ層22が配置されている。ICチップ21及びスペーサ層22は、基材11とレーザ発熱層12との間において、同一のX−Y平面上に配置される。ICチップ21は、カード201の上面1a(表面)の法線方向から見たときに、突出部1bの文字を形成する部分において、レーザ発熱層12及びメジウム層14に重なる位置に配置される。
このように構成されるカード201においては、カード201におけるICチップ21が配置された部分に重なる位置において、カード201の上面1a側からレーザを照射する。これにより、メジウム層14がレーザ発熱層12の発熱により発泡し、カード上面1aに、突出部1bの文字を形成できる。
第2実施形態のカード201は、機械加工によりエンボスを形成するものではないため、ICチップ21に与える機械的なダメージが少なく、ICチップ21に重なる位置に突出部1bの文字を形成できる。これにより、カード201の上面1aにおいて、突出部1bの文字を形成する位置及びICチップ21を配置する位置の自由度を向上できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図3は、第3実施形態のカード301の断面図である。
第3実施形態のカード301は、図3に示すように、第1実施形態と比べて、層構成が異なる。
第3実施形態のカード301は、基材311上に、基材311の2つの面の一方の面311a側よりも上層側Z2に、下層側Z1から、印刷層313、メジウム層314(第2発泡層)、印刷層315、レーザ発熱オーバシート層312(第2レーザ発熱層)が積層されている。レーザ発熱オーバシート層312、印刷層313,315は、PET,PET−G、PVC等の樹脂シート材により形成される。
第3実施形態の基材311は、第1実施形態の基材11と同様に、カード301のベースとなる部材である。
レーザ発熱オーバシート層312は、基材311の一方の面311a側の最表層に積層される。レーザ発熱オーバシート層312は、カード301の上面301a(表面)側に露出する層であり、カード301の上面301aを被覆するオーバシートとして機能する。レーザ発熱オーバシート層312は、透光性を有した層である。レーザ発熱オーバシート層312は、第1実施形態のレーザ発熱層12と同様に、レーザ照射により発熱する。
第3実施形態の印刷層313、315は、第1実施形態の印刷層13及び印刷表層15と同様に、予め地紋等の印刷を施したものを積層した層である。印刷層313と印刷層315との間には、メジウム層314が積層されている。
第3実施形態のメジウム層314は、第1実施形態のメジウム層14と同様に、印刷層313と印刷層315とを接着する接着層として機能する。
メジウム層314は、レーザ発熱オーバシート層312の発熱により発泡し、発熱部分が、レーザ発熱オーバシート層312を基材311とは異なる側に突出させた層である。メジウム層314により突出されたレーザ発熱オーバシート層312は、カード301の上面301a(表面)から突出した突出部301bを形成する。
第3実施形態のカード301における突出部301bが形成されていない部分(平面状の部分)の各層の厚みは、以下の通りである。
基材311:150μm
印刷層313:5μm
メジウム層314:5μm
印刷層315:5μm
レーザ発熱オーバシート層312:60μm
カード1の総厚み(基材311、印刷層313、メジウム層314、印刷層315、レーザ発熱オーバシート層312を合計した厚み):225μm
なお、上記各層の厚みは、一例であり、用途等に応じて、自由に設定できる。
突出部301bの部分のカード上面301aからの突出量は、10〜100μmである。
なお、突出部301bの突出量は、一例であり、突出部301bの文字の意匠性や視認性等に応じて、上記各層の厚みやレーザ出力、レーザ走査速度等で、設定できる。
次に、第3実施形態のカード301の製造方法について説明する。
カード301の製造は、以下の工程に従う。
(積層工程)
図3に示すように、基材311上に下層側Z1から、印刷層313、メジウム層314、印刷層315、レーザ発熱オーバシート層312を積層して、基材311及び印刷層313間、印刷層315及びレーザ発熱オーバシート層312間を、接着層、粘着層、熱圧着等によって接合する。
(突出部形成工程)
積層工程により形成されたカード301に、レーザ光Lを、カード上面301a、つまりレーザ発熱オーバシート層312の露出された面側から突出部301bを形成する部分に照射した。これにより、カード301に、カード上面301aから突出する突出部301bを形成した。
具体的には、図3に示すように、突出部301bの文字を形成する部分において、レーザ光Lをカード上面301a側から照射する。突出部301bの文字を形成する部分において、レーザ光Lは、最上層のレーザ発熱オーバシート層312に照射されて、レーザ発熱オーバシート層312を発熱させる。
レーザ発熱オーバシート層312を発熱させるためのレーザ照射条件は、例えば、以下の通りである。
レーザ照射出力(レーザパワー):20W
レーザ走査速度:1000mm/sec
なお、上記レーザ照射条件は、一例であり、突出部301bの文字の意匠性や視認性等に応じて、上記各層の厚みや、突出部301bの突出量等を考慮して設定できる。
突出部301bを形成する部分において、レーザ発熱オーバシート層312が発熱する熱は、印刷層315に伝わって、メジウム層314に伝わる。メジウム層314は、レーザ発熱オーバシート層312から伝わった熱により、発泡する。そして、印刷層315は、メジウム層14が発泡することにより、基材311と反対側のカード301の上面301a側に突出して、レーザ発熱オーバシート層312を基材311と反対側に突出させる。これにより、カード上面301aから突出する突出部301bの文字を形成する。
上記工程を経て、カード301を製造できる。
第3実施形態のカード301は、第1実施形態のカード1と同様の効果を有する。つまり、レーザ発熱オーバシート層312をレーザ照射により発熱させて、レーザ発熱オーバシート層312の発熱によりメジウム層314を発泡させることで、カード上面301a(表面)側から突出する突出部301bの文字を形成できる。そのため、第3実施形態のカード301は、第1実施形態のカード1と同様に、機械的な加工を加える場合と比べて、カード301のカールや反り等の変形を低減できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第2及び第3実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図4は、第4実施形態のカード401の断面図である。
第4実施形態のカード401は、図4に示すように、第3実施形態のカード301において、第2実施形態と同様に、基材311と印刷層313との間にICチップ421及びスペーサ部材422が配置される。ICチップ421は、カードの上面301a(表面)の法線方向から見たときに、突出部301bの文字を形成する部分において、レーザ発熱オーバシート層312における突出部301bの文字を形成する部分と重なる位置に配置されている。
これにより、第4実施形態のカード401においては、第2実施形態と同様に、ICチップ421が配置された部分に重なる位置おいて、カード301の上面301a側からレーザを照射する。これにより、メジウム層314がレーザ発熱オーバシート層312の発熱により発泡し、カード上面301aに、突出部301bの文字を形成できる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態及び第3実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図5は、第5実施形態のカード501の断面図である。
第5実施形態のカード501は、図5に示すように、第1実施形態のカード1及び第3実施形態のカード301を一体的に形成したカードであって、基材511を共通とし、第1実施形態のカード1の構成を上面側に配置し、且つ、第2実施形態のカード201を下面側に配置したカードである。
第5実施形態のカード501は、基材511の第1面511a側(基材511の2つの面の一方の面側)の層構成において、主に第1実施形態のカード1と同様の構成を有し、基材511上に、基材511の第1面511aの上層側Z2(第1面511a側)に、上側レーザ発熱層612(第1レーザ発熱層)、印刷層613、上側メジウム層614(第1発泡層)、印刷表層615(表層)が積層されている。
第5実施形態のカード501は、基材511の第2面511b側(基材511の2つの面の一方の面側であり第1面511aとは異なる面側)の層構成において、主に第3実施形態のカード301と同様の構成を有し、基材511上に、基材511の第2面511bの下層側Z1(第2面511b側)に、印刷層713、下側メジウム層714(第2発泡層)、印刷層715、下側レーザ発熱オーバシート層712(第2レーザ発熱層)が積層されている。
第5実施形態のカード501の層構成については、基材511の第1面511a側において前述した第1実施形態と同様の機能を有し、基材511の第2面511b側において第3実施形態と同様の機能を有するため、説明を省略する。
第5実施形態のカード501の上面(表面)601a側において、上側レーザ発熱層612の発熱により、上側メジウム層614が発泡し、カード501には、上面601a側から突出した突出部601bが形成される。
第5実施形態のカード501の下面(表面)701a側において、下側レーザ発熱オーバシート層712の発熱により、下側メジウム層714が発泡し、カード501には、下面701a側から突出した突出部701bが形成される。
第5実施形態のカード501によれば、カード501の上面601a側及び下面701a側おいて、カード501の上面601aの法線方向から見た同じ位置に、突出部601b,701bを形成できる。これにより、カード501は、機械加工では形成することができなかった上面601a及び下面701aの両方から突出する突出部601b,701bの文字を形成できる。また、突出部601b,701bの文字を、異なる文字で構成することもできる。従って、突出部601b,701bの文字を形成する位置の自由度を向上できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)第1実施形態において、カード1の上面1a側の最表層に、印刷が施された印刷表層15を積層したが、これに限定されない。例えば、カード1の上面1a側の最表層に、オーバシートを積層してもよい。これにより、印刷表層15を最表層に積層せずに単に最表層側をオーバシートで被覆する場合においても、カード1の上面1aから突出する突出部を形成できる。
(2)第3実施形態において、カード301の上面301aの最表層に、レーザ発熱オーバシート層312を積層したが、これに限定されない。例えば、カード301の上面301a側の最表層に、印刷層を積層してもよい。これにより、視認性、デザイン性等を向上できる。
(3)実施形態において、層構成について一例を説明しているが、これに限定されない。例えば、層と層との間に、更に別の印刷層を積層してもよい。これにより、視認性、デザイン性等を向上できる。
1,201,301,401,501…カード
1b,301b,601b,701b…突出部
11,311,511…基材
12…レーザ発熱層(第1レーザ発熱層)
14…メジウム層(第1発泡層)
15,615…印刷表層(表層、印刷層)
21,421…ICチップ(電気部品)
312…レーザ発熱オーバシート層(第2レーザ発熱層)
314…メジウム層(第2発泡層)
612…上側レーザ発熱層(第1レーザ発熱層)
614…上側メジウム層(第1発泡層)
712…下側レーザ発熱オーバシート層(第2レーザ発熱層)
714…下側メジウム層(第2発泡層)

Claims (9)

  1. 基材と、
    前記基材に積層され、レーザ照射により発熱する第1レーザ発熱層と、
    前記第1レーザ発熱層に積層され、最表層として積層される表層と、
    前記第1レーザ発熱層と前記表層との間に積層され、前記第1レーザ発熱層の発熱により発泡し、前記表層を突出部として形成させる第1発泡層と、
    を備えるカード。
  2. 請求項1に記載のカードにおいて、
    前記第1発泡層により突出された前記表層は、前記カードの表面に突出部を形成すること、
    を特徴とするカード。
  3. 請求項1又は2に記載のカードにおいて、
    前記基材と前記第1レーザ発熱層との間に配置され、このカードの表面の法線方向から見たときに、前記第1レーザ発熱層に重なるように配置される電気部品を備えること、
    を特徴とするカード。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のカードにおいて、
    前記表層は、印刷層であること、
    を特徴とするカード。
  5. 請求項4項に記載のカードの製造方法において、
    前記カードの表面側からレーザ光を照射して、前記レーザ光で前記印刷層の印刷の部分を焼き切って、前記レーザ光で前記第1レーザ発熱層を発熱させること、
    を特徴とするカードの製造方法。
  6. 基材と、
    前記基材に積層され、レーザ照射により発熱する第2レーザ発熱層と、
    前記基材と前記第2レーザ発熱層との間に積層され、前記第2レーザ発熱層の発熱により発泡し、前記第2レーザ発熱層を突出部として形成させる第2発泡層と、
    を備えるカード。
  7. 請求項6に記載のカードにおいて、
    前記第2発泡層により突出された前記第2レーザ発熱層は、前記カードの表面に突出部を形成すること、
    を特徴とするカード。
  8. 請求項6又は7に記載のカードにおいて、
    前記基材と前記第2発泡層との間に配置され、このカードの表面の法線方向から見たときに、前記第2レーザ発熱層に重なるように配置される電気部品を備えること、
    を特徴とするカード。
  9. 基材と、
    前記基材に積層され、レーザ照射により発熱する第1レーザ発熱層と、
    前記第1レーザ発熱層に積層され、最表層として積層される表層と、
    前記第1レーザ発熱層と前記表層との間に積層され、前記第1レーザ発熱層の発熱により発泡し、前記表層を突出部として形成させる第1発泡層と、
    前記基材の前記第1レーザ発熱層とは反対側に積層され、レーザ照射により発熱する第2レーザ発熱層と、
    前記基材と前記第2レーザ発熱層との間に積層され、前記第2レーザ発熱層の発熱により発泡し、前記第2レーザ発熱層を突出部として形成させる第2発泡層と、
    を備えるカード。
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