JP2010231297A - 非接触型データ受送信体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の非接触型データ受送信体10は、ベース基材14、ベース基材14の一方の面14aに設けられたアンテナ15、および、アンテナ15に接続されたICチップ16を有するインレット11と、インレット11を被覆する被覆部材12と、を備え、被覆部材12の一方の面12aに、被覆部材12の一部が発泡した発泡体からなり、ICチップ16に書き込まれた固有情報を示す凸部13が設けられたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
ICカードから発信された信号は、情報書込/読出装置のアンテナで受信され、コントローラーを介してデータ処理装置へ送られ、識別などのデータ処理が行われる。
また、凹部に充填した樹脂が硬化する際に収縮するため、この樹脂の硬化収縮によりアンテナに歪みが生じて、アンテナの通信特性が劣化するおそれがあるので、アンテナ近傍には、エンボス加工を施すことができないという問題があった。したがって、特許文献1に開示されているICカードのエンボス加工方法は、アンテナ形状により制限を受けることがあった。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明に係る非接触型データ受送信体の一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。図2は、本発明に係る非接触型データ受送信体の一実施形態を示す概略断面図であり、図1(b)の一部を拡大した図である。
この実施形態の非接触型データ受送信体10は、インレット11と、このインレット11を被覆する被覆部材12と、被覆部材12の一方の面12aに設けられた凸部13(13A,13B,13C,13D,13E,13F,13G)とから概略構成され、平面視長方形状のシート状またはカード状をなしている。
また、放射素子17,18は、その長手方向の形状が蛇行したメアンダ形状(蛇行形状)をなしている。
また、放射素子17,18の給電点とは反対側の端部17a,18aは、放射素子17,18におけるその他の部分よりも幅広に形成されている。
これにより、ICチップ16は、アンテナ15を通じて通信可能となっている。
凸部13が示す固有情報としては、非接触型データ受送信体10の製造番号(通し番号)、製造年月日、製造会社名など、あるいは、非接触型データ受送信体10が適用(貼付)される物品の製造番号(通し番号)、製造年月日、製造会社名などを表す文字や記号からなる情報、図形からなる情報などが挙げられる。
この凸部13では、多数の微小気泡20により光の乱反射が生じ、透明性が低下して白化する。その結果、凸部13は白く見える。
また、被覆部材12としては、上記の基材をなす樹脂に着色剤を添加して、任意の色になるように成形した着色基材を用いてもよい。
ここで、被覆部材が「表出」しているとは、被覆部材12の内側(インレット側)ではなく、被覆部材が被覆部材の外側(空気に触れている側)にあることを言う。
また、本発明の非接触型データ受送信体にあっては、被覆部材の一方の面および/または他方の面をラミネートフィルムによりラミネートし、そのラミネートフィルムの表面に印刷情報を設けてもよい。
図1〜図4を参照して、本発明の非接触型データ受送信体の製造方法の一実施形態を説明する。
まず、公知の方法により、被覆部材12に被覆されたインレット11を作製する。
この情報読出工程にて読み取られたICチップ16の固有情報は、情報書込/読出装置に設けられた記憶装置に記憶される。
不活性ガス31からなる雰囲気の圧力が5MPa未満では、被覆部材12の内部に不活性ガス31を十分に含浸させることができないため、後段の基材発泡工程において、被覆部材12を十分に発泡させることができずに、所定の凸部13を形成することができなくなるおそれがある。一方、不活性ガス31からなる雰囲気の圧力が30MPaを超えても、それ以上の効果が得られ難い。
レーザー光41を照射する時間が1/1000秒未満では、被覆部材12を十分に発泡させることができずに、所定の凸部を形成することができなくなるおそれがある。
一方、レーザー光41を照射する時間が1/100秒を超えると、被覆部材12の発泡が進みすぎて、形成された凸部が脆くなるおそれがある。
Claims (2)
- ベース基材、該ベース基材の一方の面に設けられたアンテナ、および、該アンテナに接続されたICチップを有するインレットと、該インレットを被覆する被覆部材と、を備えた非接触型データ受送信体であって、
前記被覆部材の表出した少なくとも一方の面に、前記被覆部材の少なくとも一部が発泡した発泡体からなり、前記ICチップに書き込まれた固有の情報を示す凸部が設けられたことを特徴とする非接触型データ受送信体。 - ベース基材、該ベース基材の一方の面に設けられたアンテナ、および、該アンテナに接続されたICチップを有するインレットと、該インレットを被覆する被覆部材と、を備え、前記被覆部材の表出した少なくとも一方の面に、前記被覆部材の少なくとも一部が発泡した発泡体からなり、前記ICチップに書き込まれた固有の情報を示す凸部が設けられた非接触型データ受送信体の製造方法であって、
前記被覆部材に被覆されたインレットにおける前記ICチップに書き込まれた固有の情報を読み取る情報読出工程と、
高圧不活性ガス雰囲気中に、前記被覆部材に被覆されたインレットを曝露して、前記被覆部材に不活性ガスを含浸させることにより、前記被覆部材の内部に前記不活性ガスからなる気泡核を形成するガス含浸工程と、
前記被覆部材の少なくとも一方の面に、レーザー光を照射して、前記気泡核を加熱することにより、前記被覆部材の表出した少なくとも一方の面を発泡させて、前記被覆部材の少なくとも一部が発泡してなり、前記ICチップに書き込まれた固有の情報を示す凸部を形成する被覆部材発泡工程と、を有することを特徴とする非接触型データ受送信体の製造方法。
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JP2009075470A JP2010231297A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | 非接触型データ受送信体およびその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013188966A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Dainippon Printing Co Ltd | カード、カードの製造方法 |
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JP2006123406A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Sato Corp | 印字装置 |
JP2007077275A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 熱可塑性ポリイミド発泡体の製造方法及び熱可塑性ポリイミド発泡体 |
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- 2009-03-26 JP JP2009075470A patent/JP2010231297A/ja active Pending
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