JP2000132652A - 非接触型icカード用アンテナコイルのパターン決定方法 - Google Patents

非接触型icカード用アンテナコイルのパターン決定方法

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JP2000132652A
JP2000132652A JP29969898A JP29969898A JP2000132652A JP 2000132652 A JP2000132652 A JP 2000132652A JP 29969898 A JP29969898 A JP 29969898A JP 29969898 A JP29969898 A JP 29969898A JP 2000132652 A JP2000132652 A JP 2000132652A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】様々なICチップに対して個々に最適なアンテ
ナコイルのパターン形状を設計していく場合に、開発時
間を削減して効率を高めることができる非接触型ICカ
ード用アンテナコイルのパターン決定方法を提供する。 【解決手段】基板10上のアンテナコイル形成領域に全
面に導電層11を形成し、導電層11にレーザー光Lを
照射してコイル状に加工し、ICチップ21の2つの端
子(22a,22b)を選択した2位置(13a,13
b)において導電層13にそれぞれ電気的に接続し、当
該2位置(13a,13b)間の導電層13をアンテナ
コイルとするときのアンテナ特性を調べ、得られたアン
テナ特性データをもとに導電層13から2位置(13
a,13b)を選択してアンテナコイルのパターンを決
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子(IC
チップ)を搭載したICカード用の非接触型ICモジュ
ール、非接触型ICモジュールを組み込んだ非接触型I
Cカード、および、非接触型ICモジュールの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理の効率化やセキュリティ
ーの観点から、データの記録、処理を行う半導体素子
(ICチップ)を搭載したICカードが普及しつつあ
る。このようなICカードには、カードの外部端子と外
部処理装置の端子とを接続してデータの送受信を行う接
触方式と、電磁波でデータの送受信を行うアンテナコイ
ルとデータ処理のための半導体素子を内蔵し、リーダラ
イタなどのICカード用外部装置との間の読み書きをい
わゆる無線方式で実現する非接触方式とがあり、非接触
式のICカードは、その通信結合方式として静電結合方
式と電磁誘導方式に大別される。また、IC回路の駆動
電力が電磁誘導で供給され、バッテリを内蔵しないタイ
プも開発されている。
【0003】上記の非接触方式のICカードの構造は、
データの読み出し、書き込みを行うリーダライタとの間
でデータ信号及び電力を送受信するためのアンテナコイ
ルと、上記の信号を処埋するためのICチップおよびコ
ンデンサなどの電子部品を実装した基板をプラスチック
成形したケースに収納し、あるいは、プラスチックシー
トで挟み込んで内包し、カード形状に仕上げたものが一
般的である。
【0004】上記のアンテナコイルの形態としては、銅
線等を周回させ形成した巻線コイル、蒸着あるいは貼り
合わせ(ラミネート)などによりプラスチック基板上に
形成された銅またはアルミニウムなどの金属箔をコイル
形状にエッチングして形成したコイル、および、プラス
チック基板上に導電性インキを使用してスクリーン印刷
などによりパターン形成したコイルの3つに大別され
る。
【0005】上記の3種類のコイルのうち、巻線コイル
は特性的に優れ、比較的安価に製造できる利点がある
が、巻線コイルにICチップなどの電子部品を実装した
回路基板は一般的に厚さが厚く、カード表面を平滑にし
ようとするとカード総厚がlmmを超えてしまい、従来
の接触型ICカードのようなISO規格に準拠した厚さ
(0.76±0.08mm)を達成できないばかりか、
柔軟性や携帯性の乏しいカードしか得られなかった。
【0006】上記の巻線コイルを用いたICカードと比
較して、エッチング法や印刷法でアンテナコイルなどの
回路を形成する場合には上記のような問題は少なく、非
接触ICカードの薄型化が可能となるため、ICカード
の製造工程において上記のエッチング法あるいは印刷法
が広く用いられるようになってきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
銅またはアルミニウムなどの金属箔をコイル形状にエッ
チングしてアンテナコイルを形成する方法においては、
ドライフィルムの作製、露光、現像、エッチングの各工
程を経て、初めて設計した回路パターンが得られるが、
アプリケーションの異なる様々なICチップに対して個
々に最適なアンテナコイルのパターン形状を設計してい
く場合に上記の方法を採用すると、上記の各工程を繰り
返し行わなくてはならないために効率が悪く、アンテナ
コイルのパターン決定に多くの時間を必要としていた。
【0008】また、シルクスクリーンなどの印刷法によ
りアンテナコイルを形成する方法においては、ポジある
いはネガフィルムの作製、製版、刷版の各工程を経て初
めて設計した回路パターンが得られ、この方法をアンテ
ナコイルのパターン形状を設計するのに採用すると上記
の各工程を繰り返し行わなければならず、エッチング法
の場合と同様の問題を有していた。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、本発明は、アプリケーションの異なる様々なICチ
ップに対して個々に最適なアンテナコイルのパターン形
状を設計していく場合に、開発時間を削減し、効率を高
めることができる非接触型ICカード用アンテナコイル
のパターン決定方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の非接触型ICカード用アンテナコイルのパ
ターン決定方法は、基板上のアンテナコイル形成領域に
全面に導電層を形成する工程と、前記導電層にレーザー
光を照射して前記導電層に溝を形成し、前記導電層をコ
イル状に加工する工程と、前記コイル状に加工された導
電層から2位置を選択し、ICチップの2つの端子を前
記2位置において前記導電層にそれぞれ電気的に接続さ
せる工程と、非接触型ICカード用外部装置との通信を
行い、前記2位置間の導電層をアンテナコイルとすると
きのアンテナ特性を調べる工程とを有し、前記2位置の
少なくともいずれか一方の位置を変えて、前記ICチッ
プの2つの端子を前記導電層にそれぞれ電気的に接続さ
せ、前記アンテナ特性を調べる工程を繰り返し、得られ
たアンテナ特性データをもとに前記導電層から2位置を
選択してアンテナコイルのパターンを決定する。
【0011】上記の本発明の非接触型ICカード用アン
テナコイルのパターン決定方法は、基板上のアンテナコ
イル形成領域に全面に導電層を形成し、導電層にレーザ
ー光を照射して導電層に溝を形成し、導電層をコイル状
に加工する。次に、コイル状に加工された導電層から2
位置を選択し、ICチップの2つの端子を2位置におい
て導電層にそれぞれ電気的に接続させ、非接触型ICカ
ード用外部装置との通信を行い、2位置間の導電層をア
ンテナコイルとするときのアンテナ特性を調べる。ここ
で、上記の2位置の少なくともいずれか一方の位置を変
えて、ICチップの2つの端子を導電層にそれぞれ電気
的に接続させ、アンテナ特性を調べる工程を繰り返す。
上記で得られたアンテナ特性データをもとに導電層から
2位置を選択してアンテナコイルのパターンを決定す
る。
【0012】上記の本発明の非接触型ICカード用アン
テナコイルのパターン決定方法によれば、全面に形成さ
れた導電層をレーザー光によりコイル状に加工し、IC
チップと接続する位置を変えながら各接続位置における
アンテナ特性を調べることにより、非接触型ICカード
とリーダライタなどの非接触型ICカード用外部装置間
で確実な信号の授受を行うために必要なコイルの設計値
(線幅、線厚、ピッチ、巻数)、アンテナパラメータ
ー、抵抗値およびインダクタンス値などを短時間で解析
することができ、共振の鋭さを表す最適なQ値を発生さ
せるアンテナコイルのパターンを決定することが可能と
なり、また、アンテナコイルの設計の変更に対しても、
レーザーにより加工するパターンを変更するだけで対応
することが可能となり、アプリケーションの異なる様々
なICチップに対して個々に最適なアンテナコイルのパ
ターン形状を設計していく場合に、従来のエッチングあ
るいは印刷によるアンテナ設計過程でのマスク作製ある
いは製版の試行回数を減らすことが可能となり、開発時
間を削減し、効率を高めて非接触型ICカード用アンテ
ナコイルのパターンを決定することができる。
【0013】上記の本発明の非接触型ICカード用アン
テナコイルのパターン決定方法は、好適には、前記導電
層にレーザー光を照射して溝を形成する工程において
は、制御装置でレーザー光の照射位置を掃引制御して、
前記導電層に溝を形成する。レーザー光の照射位置を制
御する制御装置上のプログラムを変更するだけで、アン
テナコイルの設計の変更のためのレーザーにより加工す
るパターンを変更することが可能となり、従来のエッチ
ングあるいは印刷によるアンテナ設計過程でのマスク作
製あるいは製版の試行回数を減らすことが可能となり、
開発時間を削減して効率を高めることができる。
【0014】上記の本発明の非接触型ICカード用アン
テナコイルのパターン決定方法は、好適には、前記2位
置間の導電層をアンテナコイルとするときのアンテナ特
性を調べる工程においては、アンテナコイルとする前記
導電層と前記非接触型ICカード用外部装置との間の通
信可能距離を調べ、得られた通信可能距離データをもと
に、通信可能距離が最大となる2位置を選択する。非接
触型ICカードとリーダライタなどの非接触型ICカー
ド用外部装置間で確実な信号の授受を行うために最適な
導電層の2位置を選択することができる。
【0015】上記の本発明の非接触型ICカード用アン
テナコイルのパターン決定方法は、好適には、前記導電
層を形成する工程においては、前記基板上に導電層を貼
り付ける。あるいは、前記基板上に導電層を蒸着する。
あるいは、導電インキを用いて前記基板上に印刷する。
これにより、容易に基板上のアンテナコイル形成領域に
全面に導電層を形成することができる。
【0016】上記の本発明の非接触型ICカード用アン
テナコイルのパターン決定方法は、好適には、前記レー
ザー光が、YAGレーザーの基本波である。高出力なY
AGレーザーの基本波を用いることにより容易に基板上
の導電層をコイル状に加工することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0018】本実施形態にかかる非接触型ICカード用
アンテナコイルのパターン決定方法について説明する。
まず、図1(a)に示すように、例えば導電性インキを
用いるスクリーン印刷法により、PET(ポリエチレン
テレフタレート)フィルムからなる基板10上のアンテ
ナコイル形成領域(例えば50mm×80mmの領域)
に全面に厚さ10μmの導電層11を形成する。あるい
は、蒸着あるいは貼り合わせ(ラミネート)などにより
プラスチック基板に形成された銅またはアルミニウムな
どの金属箔を形成して、上記の導電層11とする。
【0019】次に、図1(b)に示すように、例えばY
AGレーザー発振器51から出射されるレーザー光Lを
基板10上の導電層11に照射し、制御装置50でレー
ザー光の照射位置を掃引制御する。このようにして、図
2(c)に示すように、導電層11に絶縁溝12を形成
し、導電層11をコイル状に加工された導電層13とす
る。図面上は簡単のために約5周回分のコイルを示して
いるが、実際にはより多くの周回を有するコイルとする
ことができる。YAGレーザーの照射条件は、例えば、
出力10W、走査速度を毎秒60mmとし、YAGレ一
ザーにより形成する絶縁溝12の幅は約300μm、ア
ンテナコイルとなるコイル状の導電層13は1ピッチ当
り幅1.0mmとする。この場合、例えば50mm×8
0mmの領域に形成された導電層11をコイル状に加工
するのに要する時間は10秒程度であり、短時間で加工
することができる。
【0020】次に、図2(d)に示すように、コイル状
の導電層13から2位置(13a,13b)を選択し、
例えばCOB(Chip On Board )形態を有する基板20
に固着されたICチップ21の2つの端子(22a,2
2b)を、リード(23a,23b)を用いて、上記の
選択された2位置(13a,13b)においてコイル状
の導電層13にそれぞれ電気的に接続させる。上記のコ
イル状の導電層13から選択するの2位置(13a,1
3b)としては、例えば、一方をコイルの最外周端部、
他方をその内側のいずれかの位置とする。
【0021】上記のようにICチップ21の2つの端子
(22a,22b)を2位置(13a,13b)におい
てコイル状の導電層13にそれぞれ電気的に接続させた
状態で、非接触型ICカード用外部装置(不図示)との
通信を行い、2位置間(13a,13b)の導電層13
をアンテナコイルとするときのアンテナ特性を調べる。
アンテナ特性としては、例えばアンテナコイルとする導
電層13と非接触型ICカード用外部装置との間の通信
可能距離を調べる。あるいは、選択した2位置(13
a,13b)間の直流抵抗値や、インダクタンス値など
を調べることもできる。
【0022】次に、上記の2位置(13a,13b)の
少なくともいずれか一方の位置を変えて、ICチップ2
1の2つの端子(22a,22b)をコイル状の導電層
13にそれぞれ電気的に接続させ、通信可能距離などの
アンテナ特性を調べる工程を繰り返す。
【0023】上記のようにして得られた通信可能距離デ
ータなどのアンテナ特性データをもとにコイル状の導電
層13から2位置を選択して、非接触型ICカード用ア
ンテナコイルのパターンを決定する。例えば、コイル状
の導電層13の最外周端部と最外周端部から5周回内側
の位置の間の導電層をアンテナコイルとしたときに通信
可能距離が最大となり、その2位置間の直流抵抗値が1
0Ω、インダクタンス値が1.4μHであって、所定の
アンテナ特性を得ることができた場合には、この2位置
間のコイル状の導電層13を最適な非接触型ICカード
用アンテナコイルのパターンとして決定する。
【0024】上記の本実施形態の非接触型ICカード用
アンテナコイルのパターン決定方法によれば、全面に形
成された導電層をレーザー光によりコイル状に加工し、
ICチップと接続する位置を変えながら各接続位置にお
けるアンテナ特性を調べることにより、非接触型ICカ
ードとリーダライタなどの非接触型ICカード用外部装
置間で確実な信号の授受を行うために必要なコイルの設
計値(線幅、線厚、ピッチ、巻数)、アンテナパラメー
ター、抵抗値およびインダクタンス値などを短時間で解
析することができ、共振の鋭さを表す最適なQ値を発生
させるアンテナコイルのパターンを決定することができ
る。
【0025】また、アンテナコイルの設計の変更に対し
ても、レーザーにより加工するパターンを変更すること
で対応することが可能となる。この場合、レーザー光の
照射位置を制御する制御装置上のプログラムを変更する
だけで、上記のパターン変更を行うことができる。この
ように、アプリケーションの異なる様々なICチップに
対して個々に最適なアンテナコイルのパターン形状を設
計していく場合に、従来のエッチングあるいは印刷によ
るアンテナ設計過程でのマスク作製あるいは製版の試行
回数を減らすことが可能となり、開発時間を削減し、効
率を高めて非接触型ICカード用アンテナコイルのパタ
ーンを決定することができる。
【0026】上記のようにして決定した非接触型ICカ
ード用アンテナコイルのパターンをそのまま利用して、
非接触型ICカードを構成することも可能であり、その
製造方法について説明する。図3(a)は上記の非接触
型ICカード用アンテナコイルのパターンを有する第1
コアシートの一方の面からの平面図であり、図3(b)
は図3(a)中のX−X’における断面図であり、ま
た、図3(c)は上記の第1コアシートの他方の面から
の平面図である。まず、例えば厚さ188μmの白色の
PETフィルムからなる第1コアシート10の両面に、
導電性インキを用いるシルクスクリーン印刷により導電
層をそれぞれ順に形成し、例えばYAGレーザーを導電
層に照射してパターン加工し、一方の面上にICチップ
接続用端子(15a,15b)を、他方の面上にコイル
状の導電層13をそれぞれ形成する。コイル状の導電層
13は、絶縁溝12により分離されてパターン化された
ものである。次に、実験結果に基づき適切なコイル巻数
に相当するコイル状の導電層の2位置において、YAG
レーザーなどのレーザー光を照射して第1コアシート1
0を貫通するスルーホールTHを形成する。次に、スル
ーホールTH内に銀ぺーストをディスペンサーなどで供
給し、乾燥固化して、スルーホール配線層14を形成し
てICチップ接続端子(15a,15b)とアンテナコ
イルとなるコイル状の導電層13を接続する。次にIC
チップ接続端子上に異方性導電フイルム16を転写し、
その上層にICチップ17を位置決めして戴置し、IC
チップ17上から熱圧をかけて固着する。
【0027】次に、例えば厚さ250μmのPETフィ
ルムからなり、レーザー光でICチップ17位置に相当
する部分に窓孔を形成した第2コアシート31に接着剤
層30を厚さ30μmでコーティングした後、ICチッ
プ17が上記の窓孔に嵌込するようにして第1コアシー
ト10のICチップ実装面上に第2コアシート31を積
層させる。さらにその上層に接着剤層32をコーティン
グした厚さ100μmのPETフィルムからなる保護シ
ート33を積層させる。一方、第1コアシート10のア
ンテナ形成面上にも接着剤層34をコーティングした厚
さ100μmのPETフィルムからなる保護シート35
を積層させる。上記の積層体を平面プレスにより熱圧を
かけてラミネートし、必要に応じてカードサイズに打ち
抜き、総厚728μmの非接触型ICカードとする。
【0028】第1コアシート10、第2コアシート3
1、および保護シート33,35を構成する樹脂として
は特に限定はなく、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート
(PC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合体(ABS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチ
レン(PE)、共重合ポリエステル(PETGなど)、
ポリアミド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、な
どの樹脂シートを用いることが可能である。また、接着
剤層(30,32,34)もエポキシ樹脂などの熱硬化
型樹脂系接着剤、熱可塑性樹脂、あるいはそれらを混合
させた接着剤を用いることが可能である。また、使用す
る樹脂シートによっては接着剤を用いずに熱圧ラミネー
ト加工を行って積層させることも可能である。
【0029】本発明は上記の実施の形態に限定されな
い。例えば、導電層をパターン加工するために照射する
レーザー光は、YAGレーザーの基本波(1.064μ
m)に限らず、第2高調波(532nm)などの非線形
効果により波長変換して得た光や、CO2 レーザー、エ
キシマレーザー、イオンレーザーなど、その他のレーザ
ーを用いることもできる。
【0030】ICカードとしては、非接触型のほか、接
触型ICモジュールも搭載したハイブリッドタイプとす
ることもできる。また、磁気ストライプなどを設けて情
報を記録する、昇華転写印刷などにより顔写真を印刷す
る、ホログラム、エンボスなどの各機能を付与すること
ができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の非接触型ICカード用アンテナ
コイルのパターン決定方法によれば、アプリケーション
の異なる様々なICチップに対して個々に最適なアンテ
ナコイルのパターン形状を設計していく場合に、開発時
間を削減し、効率を高めて非接触型ICカード用アンテ
ナコイルのパターンを決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本実施形態にかかる非接触型ICカード
用アンテナコイルのパターン決定方法の工程を示す斜視
図であり、(a)は導電層の形成工程まで、(b)はレ
ーザー光の照射工程までを示す。
【図2】図2は図1の続きの工程を示し、(c)はコイ
ル状の導電層の形成工程まで、(d)はICチップと接
続してアンテナ特性を調べる工程までを示す。
【図3】図3は非接触型ICカード用アンテナコイルの
パターンを利用した非接触型ICカードの構成を示す断
面図であり、(a)は第1コアシートの一方の面からの
平面図、(b)は(a)中のX−X’における断面図、
(c)は第1コアシートの他方の面からの平面図、
(d)は非接触型ICカードの断面図である。
【符号の説明】
10…基板(第1コアシート)、11…導電層、12…
絶縁溝、13…コイル状の導電層、13a,13b…接
続位置、14…スルーホール配線層、15a,15b…
ICチップ接続端子、16…異方性導電フイルム、17
…ICチップ、20…基板、21…ICチップ、22
a,22b…端子、23a,23b…リード、30,3
2,34…接着剤層、31…第2コアシート、33,3
5…保護シート、50…制御装置、51…YAGレーザ
ー発振器、TH…スルーホール。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 NA02 NA06 NA09 NA34 NB06 PA14 PA18 PA27 RA04 RA09 RA21 TA21 TA22 5B035 AA00 BB09 CA01 CA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上のアンテナコイル形成領域に全面に
    導電層を形成する工程と、 前記導電層にレーザー光を照射して前記導電層に溝を形
    成し、前記導電層をコイル状に加工する工程と、 前記コイル状に加工された導電層から2位置を選択し、
    ICチップの2つの端子を前記2位置において前記導電
    層にそれぞれ電気的に接続させる工程と、 非接触型ICカード用外部装置との通信を行い、前記2
    位置間の導電層をアンテナコイルとするときのアンテナ
    特性を調べる工程とを有し、 前記2位置の少なくともいずれか一方の位置を変えて、
    前記ICチップの2つの端子を前記導電層にそれぞれ電
    気的に接続させ、前記アンテナ特性を調べる工程を繰り
    返し、 得られたアンテナ特性データをもとに前記導電層から2
    位置を選択してアンテナコイルのパターンを決定する非
    接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方
    法。
  2. 【請求項2】前記導電層にレーザー光を照射して溝を形
    成する工程においては、制御装置でレーザー光の照射位
    置を掃引制御して、前記導電層に溝を形成する請求項1
    記載の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン
    決定方法。
  3. 【請求項3】前記2位置間の導電層をアンテナコイルと
    するときのアンテナ特性を調べる工程においては、アン
    テナコイルとする前記導電層と前記非接触型ICカード
    用外部装置との間の通信可能距離を調べ、 得られた通信可能距離データをもとに、通信可能距離が
    最大となる2位置を選択する請求項1あるいは2に記載
    の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定
    方法。
  4. 【請求項4】前記導電層を形成する工程においては、前
    記基板上に導電層を貼り付ける請求項1〜3のいずれか
    に記載の非接触型ICカード用アンテナコイルのパター
    ン決定方法。
  5. 【請求項5】前記導電層を形成する工程においては、前
    記基板上に導電層を蒸着する請求項1〜3のいずれかに
    記載の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン
    決定方法。
  6. 【請求項6】前記導電層を形成する工程においては、導
    電インキを用いて前記基板上に印刷する請求項1〜3の
    いずれかに記載の非接触型ICカード用アンテナコイル
    のパターン決定方法。
  7. 【請求項7】前記レーザー光が、YAGレーザーの基本
    波である請求項1〜6のいずれかに記載の非接触型IC
    カード用アンテナコイルのパターン決定方法。
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