JP4080613B2 - 非接触型icカード用アンテナコイルのパターン決定方法 - Google Patents

非接触型icカード用アンテナコイルのパターン決定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子(ICチップ)を搭載したICカード用の非接触型ICモジュール、非接触型ICモジュールを組み込んだ非接触型ICカード、および、非接触型ICモジュールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報処理の効率化やセキュリティーの観点から、データの記録、処理を行う半導体素子(ICチップ)を搭載したICカードが普及しつつある。このようなICカードには、カードの外部端子と外部処理装置の端子とを接続してデータの送受信を行う接触方式と、電磁波でデータの送受信を行うアンテナコイルとデータ処理のための半導体素子を内蔵し、リーダライタなどのICカード用外部装置との間の読み書きをいわゆる無線方式で実現する非接触方式とがあり、非接触式のICカードは、その通信結合方式として静電結合方式と電磁誘導方式に大別される。また、IC回路の駆動電力が電磁誘導で供給され、バッテリを内蔵しないタイプも開発されている。
【0003】
上記の非接触方式のICカードの構造は、データの読み出し、書き込みを行うリーダライタとの間でデータ信号及び電力を送受信するためのアンテナコイルと、上記の信号を処埋するためのICチップおよびコンデンサなどの電子部品を実装した基板をプラスチック成形したケースに収納し、あるいは、プラスチックシートで挟み込んで内包し、カード形状に仕上げたものが一般的である。
【0004】
上記のアンテナコイルの形態としては、銅線等を周回させ形成した巻線コイル、蒸着あるいは貼り合わせ(ラミネート)などによりプラスチック基板上に形成された銅またはアルミニウムなどの金属箔をコイル形状にエッチングして形成したコイル、および、プラスチック基板上に導電性インキを使用してスクリーン印刷などによりパターン形成したコイルの3つに大別される。
【0005】
上記の3種類のコイルのうち、巻線コイルは特性的に優れ、比較的安価に製造できる利点があるが、巻線コイルにICチップなどの電子部品を実装した回路基板は一般的に厚さが厚く、カード表面を平滑にしようとするとカード総厚がlmmを超えてしまい、従来の接触型ICカードのようなISO規格に準拠した厚さ(0.76±0.08mm)を達成できないばかりか、柔軟性や携帯性の乏しいカードしか得られなかった。
【0006】
上記の巻線コイルを用いたICカードと比較して、エッチング法や印刷法でアンテナコイルなどの回路を形成する場合には上記のような問題は少なく、非接触ICカードの薄型化が可能となるため、ICカードの製造工程において上記のエッチング法あるいは印刷法が広く用いられるようになってきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の銅またはアルミニウムなどの金属箔をコイル形状にエッチングしてアンテナコイルを形成する方法においては、ドライフィルムの作製、露光、現像、エッチングの各工程を経て、初めて設計した回路パターンが得られるが、アプリケーションの異なる様々なICチップに対して個々に最適なアンテナコイルのパターン形状を設計していく場合に上記の方法を採用すると、上記の各工程を繰り返し行わなくてはならないために効率が悪く、アンテナコイルのパターン決定に多くの時間を必要としていた。
【0008】
また、シルクスクリーンなどの印刷法によりアンテナコイルを形成する方法においては、ポジあるいはネガフィルムの作製、製版、刷版の各工程を経て初めて設計した回路パターンが得られ、この方法をアンテナコイルのパターン形状を設計するのに採用すると上記の各工程を繰り返し行わなければならず、エッチング法の場合と同様の問題を有していた。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、本発明は、アプリケーションの異なる様々なICチップに対して個々に最適なアンテナコイルのパターン形状を設計していく場合に、開発時間を削減し、効率を高めることができる非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法は、基板上のアンテナコイル形成領域に全面に導電層を形成する工程と、前記導電層にレーザー光を照射して前記導電層に溝を形成し、前記導電層をコイル状に加工する工程と、前記コイル状に加工された導電層から2位置を選択し、ICチップの2つの端子を前記2位置において前記導電層にそれぞれ電気的に接続させる工程と、非接触型ICカード用外部装置との通信を行い、前記2位置間の導電層をアンテナコイルとするときのアンテナ特性を調べる工程とを有し、前記2位置の少なくともいずれか一方の位置を変えて、前記ICチップの2つの端子を前記導電層にそれぞれ電気的に接続させ、前記アンテナ特性を調べる工程を繰り返し、得られたアンテナ特性データをもとに前記導電層から2位置を選択してアンテナコイルのパターンを決定する。
【0011】
上記の本発明の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法は、基板上のアンテナコイル形成領域に全面に導電層を形成し、導電層にレーザー光を照射して導電層に溝を形成し、導電層をコイル状に加工する。次に、コイル状に加工された導電層から2位置を選択し、ICチップの2つの端子を2位置において導電層にそれぞれ電気的に接続させ、非接触型ICカード用外部装置との通信を行い、2位置間の導電層をアンテナコイルとするときのアンテナ特性を調べる。ここで、上記の2位置の少なくともいずれか一方の位置を変えて、ICチップの2つの端子を導電層にそれぞれ電気的に接続させ、アンテナ特性を調べる工程を繰り返す。上記で得られたアンテナ特性データをもとに導電層から2位置を選択してアンテナコイルのパターンを決定する。
【0012】
上記の本発明の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法によれば、全面に形成された導電層をレーザー光によりコイル状に加工し、ICチップと接続する位置を変えながら各接続位置におけるアンテナ特性を調べることにより、非接触型ICカードとリーダライタなどの非接触型ICカード用外部装置間で確実な信号の授受を行うために必要なコイルの設計値(線幅、線厚、ピッチ、巻数)、アンテナパラメーター、抵抗値およびインダクタンス値などを短時間で解析することができ、共振の鋭さを表す最適なQ値を発生させるアンテナコイルのパターンを決定することが可能となり、また、アンテナコイルの設計の変更に対しても、レーザーにより加工するパターンを変更するだけで対応することが可能となり、アプリケーションの異なる様々なICチップに対して個々に最適なアンテナコイルのパターン形状を設計していく場合に、従来のエッチングあるいは印刷によるアンテナ設計過程でのマスク作製あるいは製版の試行回数を減らすことが可能となり、開発時間を削減し、効率を高めて非接触型ICカード用アンテナコイルのパターンを決定することができる。
【0013】
上記の本発明の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法は、好適には、前記導電層にレーザー光を照射して溝を形成する工程においては、制御装置でレーザー光の照射位置を掃引制御して、前記導電層に溝を形成する。レーザー光の照射位置を制御する制御装置上のプログラムを変更するだけで、アンテナコイルの設計の変更のためのレーザーにより加工するパターンを変更することが可能となり、従来のエッチングあるいは印刷によるアンテナ設計過程でのマスク作製あるいは製版の試行回数を減らすことが可能となり、開発時間を削減して効率を高めることができる。
【0014】
上記の本発明の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法は、好適には、前記2位置間の導電層をアンテナコイルとするときのアンテナ特性を調べる工程においては、アンテナコイルとする前記導電層と前記非接触型ICカード用外部装置との間の通信可能距離を調べ、得られた通信可能距離データをもとに、通信可能距離が最大となる2位置を選択する。非接触型ICカードとリーダライタなどの非接触型ICカード用外部装置間で確実な信号の授受を行うために最適な導電層の2位置を選択することができる。
【0015】
上記の本発明の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法は、好適には、前記導電層を形成する工程においては、前記基板上に導電層を貼り付ける。あるいは、前記基板上に導電層を蒸着する。あるいは、導電インキを用いて前記基板上に印刷する。これにより、容易に基板上のアンテナコイル形成領域に全面に導電層を形成することができる。
【0016】
上記の本発明の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法は、好適には、前記レーザー光が、YAGレーザーの基本波である。高出力なYAGレーザーの基本波を用いることにより容易に基板上の導電層をコイル状に加工することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
本実施形態にかかる非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法について説明する。まず、図1(a)に示すように、例えば導電性インキを用いるスクリーン印刷法により、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムからなる基板10上のアンテナコイル形成領域(例えば50mm×80mmの領域)に全面に厚さ10μmの導電層11を形成する。あるいは、蒸着あるいは貼り合わせ(ラミネート)などによりプラスチック基板に形成された銅またはアルミニウムなどの金属箔を形成して、上記の導電層11とする。
【0019】
次に、図1(b)に示すように、例えばYAGレーザー発振器51から出射されるレーザー光Lを基板10上の導電層11に照射し、制御装置50でレーザー光の照射位置を掃引制御する。このようにして、図2(c)に示すように、導電層11に絶縁溝12を形成し、導電層11をコイル状に加工された導電層13とする。図面上は簡単のために約5周回分のコイルを示しているが、実際にはより多くの周回を有するコイルとすることができる。YAGレーザーの照射条件は、例えば、出力10W、走査速度を毎秒60mmとし、YAGレ一ザーにより形成する絶縁溝12の幅は約300μm、アンテナコイルとなるコイル状の導電層13は1ピッチ当り幅1.0mmとする。この場合、例えば50mm×80mmの領域に形成された導電層11をコイル状に加工するのに要する時間は10秒程度であり、短時間で加工することができる。
【0020】
次に、図2(d)に示すように、コイル状の導電層13から2位置(13a,13b)を選択し、例えばCOB(Chip On Board )形態を有する基板20に固着されたICチップ21の2つの端子(22a,22b)を、リード(23a,23b)を用いて、上記の選択された2位置(13a,13b)においてコイル状の導電層13にそれぞれ電気的に接続させる。上記のコイル状の導電層13から選択するの2位置(13a,13b)としては、例えば、一方をコイルの最外周端部、他方をその内側のいずれかの位置とする。
【0021】
上記のようにICチップ21の2つの端子(22a,22b)を2位置(13a,13b)においてコイル状の導電層13にそれぞれ電気的に接続させた状態で、非接触型ICカード用外部装置(不図示)との通信を行い、2位置間(13a,13b)の導電層13をアンテナコイルとするときのアンテナ特性を調べる。アンテナ特性としては、例えばアンテナコイルとする導電層13と非接触型ICカード用外部装置との間の通信可能距離を調べる。あるいは、選択した2位置(13a,13b)間の直流抵抗値や、インダクタンス値などを調べることもできる。
【0022】
次に、上記の2位置(13a,13b)の少なくともいずれか一方の位置を変えて、ICチップ21の2つの端子(22a,22b)をコイル状の導電層13にそれぞれ電気的に接続させ、通信可能距離などのアンテナ特性を調べる工程を繰り返す。
【0023】
上記のようにして得られた通信可能距離データなどのアンテナ特性データをもとにコイル状の導電層13から2位置を選択して、非接触型ICカード用アンテナコイルのパターンを決定する。例えば、コイル状の導電層13の最外周端部と最外周端部から5周回内側の位置の間の導電層をアンテナコイルとしたときに通信可能距離が最大となり、その2位置間の直流抵抗値が10Ω、インダクタンス値が1.4μHであって、所定のアンテナ特性を得ることができた場合には、この2位置間のコイル状の導電層13を最適な非接触型ICカード用アンテナコイルのパターンとして決定する。
【0024】
上記の本実施形態の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法によれば、全面に形成された導電層をレーザー光によりコイル状に加工し、ICチップと接続する位置を変えながら各接続位置におけるアンテナ特性を調べることにより、非接触型ICカードとリーダライタなどの非接触型ICカード用外部装置間で確実な信号の授受を行うために必要なコイルの設計値(線幅、線厚、ピッチ、巻数)、アンテナパラメーター、抵抗値およびインダクタンス値などを短時間で解析することができ、共振の鋭さを表す最適なQ値を発生させるアンテナコイルのパターンを決定することができる。
【0025】
また、アンテナコイルの設計の変更に対しても、レーザーにより加工するパターンを変更することで対応することが可能となる。この場合、レーザー光の照射位置を制御する制御装置上のプログラムを変更するだけで、上記のパターン変更を行うことができる。このように、アプリケーションの異なる様々なICチップに対して個々に最適なアンテナコイルのパターン形状を設計していく場合に、従来のエッチングあるいは印刷によるアンテナ設計過程でのマスク作製あるいは製版の試行回数を減らすことが可能となり、開発時間を削減し、効率を高めて非接触型ICカード用アンテナコイルのパターンを決定することができる。
【0026】
上記のようにして決定した非接触型ICカード用アンテナコイルのパターンをそのまま利用して、非接触型ICカードを構成することも可能であり、その製造方法について説明する。図3(a)は上記の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターンを有する第1コアシートの一方の面からの平面図であり、図3(b)は図3(a)中のX−X’における断面図であり、また、図3(c)は上記の第1コアシートの他方の面からの平面図である。まず、例えば厚さ188μmの白色のPETフィルムからなる第1コアシート10の両面に、導電性インキを用いるシルクスクリーン印刷により導電層をそれぞれ順に形成し、例えばYAGレーザーを導電層に照射してパターン加工し、一方の面上にICチップ接続用端子(15a,15b)を、他方の面上にコイル状の導電層13をそれぞれ形成する。コイル状の導電層13は、絶縁溝12により分離されてパターン化されたものである。次に、実験結果に基づき適切なコイル巻数に相当するコイル状の導電層の2位置において、YAGレーザーなどのレーザー光を照射して第1コアシート10を貫通するスルーホールTHを形成する。次に、スルーホールTH内に銀ぺーストをディスペンサーなどで供給し、乾燥固化して、スルーホール配線層14を形成してICチップ接続端子(15a,15b)とアンテナコイルとなるコイル状の導電層13を接続する。次にICチップ接続端子上に異方性導電フイルム16を転写し、その上層にICチップ17を位置決めして戴置し、ICチップ17上から熱圧をかけて固着する。
【0027】
次に、例えば厚さ250μmのPETフィルムからなり、レーザー光でICチップ17位置に相当する部分に窓孔を形成した第2コアシート31に接着剤層30を厚さ30μmでコーティングした後、ICチップ17が上記の窓孔に嵌込するようにして第1コアシート10のICチップ実装面上に第2コアシート31を積層させる。さらにその上層に接着剤層32をコーティングした厚さ100μmのPETフィルムからなる保護シート33を積層させる。一方、第1コアシート10のアンテナ形成面上にも接着剤層34をコーティングした厚さ100μmのPETフィルムからなる保護シート35を積層させる。上記の積層体を平面プレスにより熱圧をかけてラミネートし、必要に応じてカードサイズに打ち抜き、総厚728μmの非接触型ICカードとする。
【0028】
第1コアシート10、第2コアシート31、および保護シート33,35を構成する樹脂としては特に限定はなく、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、共重合ポリエステル(PETGなど)、ポリアミド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、などの樹脂シートを用いることが可能である。また、接着剤層(30,32,34)もエポキシ樹脂などの熱硬化型樹脂系接着剤、熱可塑性樹脂、あるいはそれらを混合させた接着剤を用いることが可能である。また、使用する樹脂シートによっては接着剤を用いずに熱圧ラミネート加工を行って積層させることも可能である。
【0029】
本発明は上記の実施の形態に限定されない。例えば、導電層をパターン加工するために照射するレーザー光は、YAGレーザーの基本波(1.064μm)に限らず、第2高調波(532nm)などの非線形効果により波長変換して得た光や、CO2 レーザー、エキシマレーザー、イオンレーザーなど、その他のレーザーを用いることもできる。
【0030】
ICカードとしては、非接触型のほか、接触型ICモジュールも搭載したハイブリッドタイプとすることもできる。また、磁気ストライプなどを設けて情報を記録する、昇華転写印刷などにより顔写真を印刷する、ホログラム、エンボスなどの各機能を付与することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法によれば、アプリケーションの異なる様々なICチップに対して個々に最適なアンテナコイルのパターン形状を設計していく場合に、開発時間を削減し、効率を高めて非接触型ICカード用アンテナコイルのパターンを決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本実施形態にかかる非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法の工程を示す斜視図であり、(a)は導電層の形成工程まで、(b)はレーザー光の照射工程までを示す。
【図2】図2は図1の続きの工程を示し、(c)はコイル状の導電層の形成工程まで、(d)はICチップと接続してアンテナ特性を調べる工程までを示す。
【図3】図3は非接触型ICカード用アンテナコイルのパターンを利用した非接触型ICカードの構成を示す断面図であり、(a)は第1コアシートの一方の面からの平面図、(b)は(a)中のX−X’における断面図、(c)は第1コアシートの他方の面からの平面図、(d)は非接触型ICカードの断面図である。
【符号の説明】
10…基板(第1コアシート)、11…導電層、12…絶縁溝、13…コイル状の導電層、13a,13b…接続位置、14…スルーホール配線層、15a,15b…ICチップ接続端子、16…異方性導電フイルム、17…ICチップ、20…基板、21…ICチップ、22a,22b…端子、23a,23b…リード、30,32,34…接着剤層、31…第2コアシート、33,35…保護シート、50…制御装置、51…YAGレーザー発振器、TH…スルーホール。

Claims (7)

  1. 基板上のアンテナコイル形成領域に全面に導電層を形成する工程と、
    前記導電層にレーザー光を照射して前記導電層に溝を形成し、前記導電層をコイル状に加工する工程と、
    前記コイル状に加工された導電層から2位置を選択し、ICチップの2つの端子を前記2位置において前記導電層にそれぞれ電気的に接続させる工程と、
    非接触型ICカード用外部装置との通信を行い、前記2位置間の導電層をアンテナコイルとするときのアンテナ特性を調べる工程と
    を有し、
    前記2位置の少なくともいずれか一方の位置を変えて、前記ICチップの2つの端子を前記導電層にそれぞれ電気的に接続させ、前記アンテナ特性を調べる工程を繰り返し、
    得られたアンテナ特性データをもとに前記導電層から2位置を選択してアンテナコイルのパターンを決定する
    非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法。
  2. 前記導電層にレーザー光を照射して溝を形成する工程においては、制御装置でレーザー光の照射位置を掃引制御して、前記導電層に溝を形成する
    請求項1記載の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法。
  3. 前記2位置間の導電層をアンテナコイルとするときのアンテナ特性を調べる工程においては、アンテナコイルとする前記導電層と前記非接触型ICカード用外部装置との間の通信可能距離を調べ、
    得られた通信可能距離データをもとに、通信可能距離が最大となる2位置を選択する
    請求項1あるいは2に記載の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法。
  4. 前記導電層を形成する工程においては、前記基板上に導電層を貼り付ける
    請求項1〜3のいずれかに記載の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法。
  5. 前記導電層を形成する工程においては、前記基板上に導電層を蒸着する
    請求項1〜3のいずれかに記載の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法。
  6. 前記導電層を形成する工程においては、導電インキを用いて前記基板上に印刷する
    請求項1〜3のいずれかに記載の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法。
  7. 前記レーザー光が、YAGレーザーの基本波である
    請求項1〜6のいずれかに記載の非接触型ICカード用アンテナコイルのパターン決定方法。
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