JP4641095B2 - 非接触式データキャリア装置とブースターアンテナ部用配線部材 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブースターアンテナ部と、コイルオンチップ型の、データキャリア用半導体チップあるいはコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップモジュールとを設けた、非接触式のデータキャリア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報の機密性の面からICカードが次第に普及されつつ中、近年では、読み書き装置(リーダライター)と接触せずに情報の授受を行う非接触型のICカードが提案されている。
中でも、外部の読み書き装置との信号交換を、あるいは信号交換と電力供給とを電磁波により行う方式のものが一般的である。
一方、データを搭載したICを、アンテナコイルと接続した、シート状ないし札状の非接触式のICタグが、近年、種々提案され、商品や包装箱等に付け、万引き防止、物流システム等に利用されるようになってきた。
このような、非接触型のICカード、ICタグ等の非接触式データキャリアにおいて、外部との信号交換を、あるいは外部との信号交換と電力供給とを電磁波により行う、コイル配線は、品質面、生産性の面からエッチングにより形成されるようになってきた。
そして、場合によっては、サイズの限られた面積で、十分な巻き数を達成し、充分なインダクタンスを得るため、コイル配線を2層に形成する方法も採られるようになってきた。
【0003】
最近では、データキャリアであるICチップ自体にアンテナを設けた、即ちコイルオンチップ型の、半導体チップまたは半導体チップモジュールの試験品が提供され、それを使用した非接触式ICタグや非接触式ICカードが研究されている。
このような非接触ICカードや非接触式ICタグ等の非接触式データキャリア装置では、外部と信号交換用のブースターアンテナコイルを設け、且つ、これを一次コイルとして、これと電磁結合するための二次コイルを設けたコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールとを備えて、非接触方式を実現する方法が、通常となつている。
この場合、ブースターアンテナコイル(一次コイル)とコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールの二次コイルとは、直接接続されないで、相対的な位置含わせをして使用する。
従来は、例えば図4(a)に示すように、ブースターアンテナ311側にコイル密集部311aを設け、その上にコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップの二次イルを、重なるように、図4(a)の点線で示す枠部に搭載していた。
コイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップのコイル形状とコイル密集部311aの形状とを、ほぼ一致させ、電磁結合の効率を良くしている。
【0004】
このような非接触方式の場合、コイル密集部311aの中心にスルーホールを穿ってアンテナコイル311の他方側に接続311sを行うような精密な導通手法が必要となる。
コイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップ上のコイル(二次コイル)は、3〜5mm角程度の小サイズであり、それに対応する一次コイル(ブースターアンテナコイル)のコイル密集部311aも小サイズであり、その中心部にスルーホールを穿孔するのは高度の精密加工で、位置合わせが困難なことから、図4(a)に示す構成を持つデータキャリア装置では、歩留りが低下するという問題があった。
図4(b)は、コイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップ(データキャリア用半導体チップモジュールとも言う)を図示したものである。
このコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップは、半導体チップ351に通信機能を持たせるため、半導体チップ351の端子面側に、アンテナコイル355をめっき形成法等により形成したもので、アンテナコイル355の両端は、半導体チップ351の端子352に接続される。
二次コイルを設けたデータキャリアモジュールとは、二次コイルとなる微細なコイルを有し、これをデータキャリア部に直接接続しているモジュールの総称である。
このように、ブースターアンテナ(一次コイル)と、二次コイルを設けたコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップあるいはデータキャリアモジュールとを備えることにより、非接触方式で、実用レベルのデータキャリア装置が実現できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、最近では、外部と信号交換用のブースターアンテナコイル(一次コイル)と、これと電磁結合する二次コイルを設けたコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップあるいはデータキャリアモジュールとを備えた、図4(a)に示すような非接触式のデータキャリア装置が研究されるようになってきたが、スルホール加工等、複雑、且つ高度の精密加工が要求され、歩留りが低く、この対応が求められていた。
本発明は、これに対応するもので、外部と信号交換用のブースターアンテナコイル(一次コイル)と、これと電磁結合する二次コイルを設けたコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップあるいはデータキャリアモジュールとを備えた非接触式のデータキャリア装置で、スルーホール加工のような、高度の精密加工を必要とせず、これによる歩留り低下が発生せず、且つ、ブースターアンテナコイル(一次コイル)と二次コイルとの、磁気結合効率が高い、非接触式のデータキャリア装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の非接触式のデータキャリア装置は、アンテナコイルを有する、第1の配線層と第2の配線層とを、誘電体層を介して、重ね合せ、両配線層を容量結合させ、且つ、両配線層間をかしめて直接接続しているブースターアンテナ部と、該ブースターアンテナ部を一次コイルとし、これと電磁結合するための二次コイルを設けたコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールとを備えた、非接触式のデータキャリア装置であって、ブースターアンテナ部の第1の配線層、第2の配線層がともに、一平面上を周回してアンテナコイルを形成するコイル配線部と、該コイル配線部の端部に接続し、アンテナコイル面に沿った、面状の導体部を、それぞれ、アンテナコイルの内側および外側に設けたもので、アンテナコイルの内側および外側に設けた面状導体部は、それぞれ、他配線層の面状の導体部と相対して、その一方は、両配線層の面状の導体部間に容量部を形成し、両配線層を、容量結合させ、他方は、両配線層の面状の導体部同志をかしめて導通させており、かしめ導通させている両配線層の面状の導体部に、その外側の一方の端部で接続して、略四角状に渦巻き、渦巻き中心である他方の端部を電気的に浮いた状態とした渦巻き状の配線部を、それぞれ、互いにほぼ重なるように設け、且つ、データキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールの、二次コイルの外形に沿い、一方の渦巻き状の配線部にほぼ重ね合わさるようにし、渦巻き状の配線部と二次コイルとを電磁結合していることを特徴とするものである。
そして、上記の非接触式のデータキャリア装置であって、ブースターアンテナ部の第1の配線層、第2の配線層がともに、一平面上を周回してアンテナコイルを形成するコイル配線部と、該コイル配線部の端部に接続し、アンテナコイル面に沿った、面状の導体部を、それぞれ、アンテナコイルの内側および外側に設けたもので、第1の配線層の渦巻き状の配線部と第2の配線層の渦巻き状の配線部とは、互いに同形状、同サイズで、ほぼ一致して重なっていることを特徴とするものである。
そしてまた、上記いずれかの非接触式データキャリア装置であって、非接触ICタグあるいは非接触ICカードであることを特徴とするものである。
【0007】
尚、ここでは、「二次コイルの外形に沿い、ほぼこれに重ね合わさるように、略四角状に渦巻く」とは、各配線層のアンテナコイルと二次コイルとの電磁結合が効率的になるように、重ね合わさっていることで、各配線層の渦巻き状の配線部の中心部と二次コイルの中心部とを一致させて、該配線部と二次コイルとが、ほぼ重なっている状態を意味する。
また、ここでは、二次コイルの外形が四角状であることを前提としている。
【0008】
本発明のブースターアンテナ部用配線部材は、コイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールのコイルを二次コイルとし、これと電磁結合するための一次コイルであるブースターアンテナ部を形成する、非接触式データキャリア装置用の、ブースターアンテナ部用配線部材であって、アンテナコイルを有する第1の配線層と第2の配線層とを、誘電体層を介して、重ね合せ、両配線層を容量結合させ、且つ、両配線層間をかしめて直接接続しているもので、ブースターアンテナ部の第1の配線層、第2の配線層がともに、一平面上を周回してアンテナコイルを形成するコイル配線部と、該コイル配線部の端部に接続し、アンテナコイル面に沿った、面状の導体部を、それぞれ、アンテナコイルの内側および外側に設けたもので、アンテナコイルの内側および外側に設けた面状導体部は、それぞれ、他配線層の面状の導体部と相対して、その一方は、両配線層の面状の導体部間に容量部を形成し、両配線層を、容量結合させ、他方は、両配線層の面状の導体部同志をかしめて導通させており、かしめ導通させている両配線層の面状の導体部に、その外側の一方の端部で接続して、略四角状に渦巻き、渦巻き中心である他方の端部を電気的に浮いた状態とした渦巻き状の配線部を、それぞれ、互いにほぼ重なるように設け、且つ、データキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールの、二次コイルの外形に沿い、一方の渦巻き状の配線部にほぼ重ね合わさるようにし、渦巻き状の配線部と二次コイルとを電磁結合して形成していることを特徴とするものである。
そして、上記のブースターアンテナ部用配線部材であって、第1の配線層と第2の配線層とが、エッチング加工により外形加工されたことを特徴とするものである。
そしてまた、上記いずれかのブースターアンテナ部用配線部材であって、第1の配線層ないし第2の配線層の、面状の導体部の少なくとも一つに、その面積を変化させるための、切断部をハーフエッチング部およびまたは貫通孔部を設けて形成していることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
本発明の非接触式のデータキャリア装置は、上記のような構成にすることによって、外部と信号交換用のブースターアンテナコイル(一次コイル)とコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップあるいはコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体モジュールの、半導体チップ上のコイル(二次コイル)とを備えた非接触式のデータキャリア装置で、スルーホールを穿孔のような、高度の精密加工を必要とせず、これによる歩留り低下が発生せず、且つ、ブースターアンテナコイル(一次コイル)と半導体チップ上のコイル(二次コイル)との、磁気結合効率が高い、非接触式のデータキャリア装置の提供を可能としている。
具体的には、ブースターアンテナ部の第1の配線層、第2の配線層がともに、一平面上を周回してアンテナコイルを形成するコイル配線部と、該コイル配線部の端部に接続し、アンテナコイル面に沿った、面状の導体部を、それぞれ、アンテナコイルの内側および外側に設けたもので、アンテナコイルの内側および外側に設けた面状導体部は、それぞれ、他配線層の面状の導体部と相対して、その一方は、両配線層の面状の導体部間に容量部を形成し、両配線層を、容量結合させ、他方は、両配線層の面状の導体部同志をかしめて導通させており、かしめ導通させている両配線層の面状の導体部に、その外側の一方の端部で接続して、略四角状に渦巻き、渦巻き中心である他方の端部を電気的に浮いた状態とした渦巻き状の配線部を、それぞれ、互いにほぼ重なるように設け、且つ、データキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールの、二次コイルの外形に沿い、一方の渦巻き状の配線部にほぼ重ね合わさるようにし、渦巻き状の配線部と二次コイルとを電磁結合していることにより、これを達成している。
【0010】
そして、ブースターアンテナ部の第1の配線層、第2の配線層がともに、一平面上を周回してアンテナコイルを形成するコイル配線部と、該コイル配線部の端部に接続し、アンテナコイル面に沿った、面状の導体部を、それぞれ、アンテナコイルの内側および外側に設けたものの場合、第1のアンテナコイルの迂回路部と第2のアンテナコイルの迂回路部とは、互いに同形状、同サイズで、ほぼ一致して重なっていることにより、電磁結合効率のよいものとできる。
特に、非接触式データキャリア装置が非接触ICタグあるいは非接触ICカードである場合には有効である。
【0011】
ブースターアンテナ部の第1の配線層、第2の配線層がともに、一平面上を周回してアンテナコイルを形成するコイル配線部と、該コイル配線部の端部に接続し、アンテナコイル面に沿った、面状の導体部を、それぞれ、アンテナコイルの内側および外側に設けたものの場合、容量部形成のための面状の導体部を、アンテナコイル部の内側と外側に設け、第1の配線層のコイル配線部と第2の配線層のコイル配線部とを、その一方の端部において直列に容量結合させていることにより、また、他方の端部において(面状の導体部間をかしめにより接触させ)、第1の配線層のコイル配線部と第2の配線層との直接接続を行っていることにより、スルーホールをあけ、第1の配線層のコイル配線部と第2の配線層のコイル配線部とを導通するといった工程が不要となり、結果、歩留りを高く製造でき、低コストになる。
更に、スルーホールをあけ、第1の配線層のコイル配線部と第2の配線層のコイル配線部とを導通する場合においても、導通させるパッドを広く設けることが可能で(例えば、片方の面状の導体部容を導通用パッドとして使用することにより)、微細部のスルーホール製造といった微細加工を伴う難しい導通技術を使わなくてすむ。
【0012】
本発明のブースターアンテナ部用配線部材は、上記のような構成にすることによって、ブースターアンテナ(一次コイル)と、二次コイルを設けたコイルオンチップ型のデータキャリア半導体チップあるいはデータキャリアモジュールとを有する非接触式データキャリア装置で、安価で、ブースターアンテナと半導体チップ上のアンテナコイルとの電磁結合効率の良いものの提供を可能としている。
配線部材がエッチング加工により外形加工されたものの場合、配線を微細に精度良く形成することができ、品質面で優れ、量産にも向いている。
尚、この場合、第1の配線層ないし第2の配線層の、容量結合する面状の導体部の少なくとも一つに、その面積を変化させるための、切断部をハーフエッチング部およびまたは貫通孔部を設けて形成していることにより、形成する容量部の電極面積を変化させることができ、自由度の大きいものとできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態例を図に基づいて説明する。
図1(a)は本発明の非接触式データキヤリア装置の実施の形態の1例の層構成を示した概略断面図で、図1(b)は図1(a)のA1−A2側からみた第1のコイル配線層の概略図で、図1(c)は図1(a)のA3−A4側からみた第2のコイル配線層の概略図で、図2(a)は図1(a)に示す非接触式データキヤリア装置の概略回路全体図で、図2(b)はコイルオンチップ型の半導体チップ(半導体チップモジュールとも言う)の構成の1例を示した図である。
また、図3(a)は本発明のブースターアンテナ部用配線部材の実施の形態の1例の層構成を示した概略断面図で、図3(b)は図3(a)のB1−B2側からみた第1のコイル配線層の概略図で、図3(c)は図3(a)のB3−B4側からみた第2のコイル配線層の概略図で、図3(d)は図3(a)に示すブースターアンテナ部用配線部材の概略回路図である。
尚、図1(b)、図1(c)、図3(b)、図3(c)に示す各配線層のコイル巻き数は便宜上、実際よりも少なくして図示してある。
図1〜図3中、110は第1の配線層、111は第1のアンテナコイル(コイル配線部とも言う)、111aは渦巻き配線部、111Aは(四角状の渦巻き配線部の)中心、116、117は面状の導体部、118は位置合わせ用マーク、120は第2の配線層、121は第2のアンテナコイル(コイル配線部とも言う)、121aは渦巻き配線部、121Aは(四角状の渦巻き配線部の)中心、126、127は面状の導体部、130は絶縁性シート(誘電体層あるいは単に絶縁層とも言う)、150は半導体チップ(データキャリア用半導体チップとも言う)、161、162は保護シート、180はかしめ接続部である。
【0014】
本発明の非接触式データキヤリア装置の実施の形態の1例を図1に基づいて説明する。
本例は、アンテナコイル部が同形状同サイズの、第1のアンテナコイル111を有する第1の配線層110と、第2のアンテナコイル121を有する第2の配線層120とを、絶縁性シート(誘電体層)130を介して、重ね合せ、面状の導体部117、127で両配線層を容量結合させ、且つ、面状の導体部116、126とをかしめにより接触させ、両配線層を電気的に直接接続している、ブースターアンテナ部と、該ブースターアンテナ部と電磁結合するためのコイルを半導体チップ上に設けた、コイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップとを備えた、非接触式のデータキャリア装置(ICタグ)である。
ブースターアンテナ部の第1の配線層110、第2の配線層120がともに、一平面上を周回してアンテナコイルを形成するコイル配線部と、該コイル配線部の端部に接続し、アンテナコイル面に沿った、面状の導体部を、それぞれ、アンテナコイルの内側および外側に設けたものである。
配線層110、120は、それぞれ、コイル配線部(111、121)の端部に接続した面状の導体部116、126を、それぞれ、アンテナコイルの内側に、面状の導体部117、127を、それぞれ、アンテナコイルの外側に設けたものであり、アンテナコイルの内側および外側に設けた面状導体部は、それぞれ、他配線層の面状の導体部と相対しており、その一方(面状の導体部117、127)は、両配線層の面状の導体部間に容量部を形成し、両配線層を、容量結合させ、他方(面状の導体部116と126)は、両配線層の面状の導体部同志をかしめて導通させている。
かしめ導通させている両配線層の面状の導体部116、126に、その外側の一方の端部で接続して、略四角状に渦巻き、渦巻き中心である他方の端部を電気的に浮いた状態とした渦巻き状の配線部111a、121aを、それぞれ、互いにほぼ重なるように設け、且つ、データキャリア用半導体チップ150の端子面側に形成された(図示していない)コイル(以下アンテナコイルあるいは二次コイルと言う)の外形に沿い、第1の配線層110の渦巻き状の配線部111aにほぼ重ね合わさるようにし、渦巻き状の配線部111a、121aと二次コイルとを電磁結合している。
表裏は、保護シート161、162により覆われている。
【0015】
各配線層は、半導体チップ150の二次コイルの外形に沿いほぼこれに重ね合わさるように略四角状に渦巻きパタン配線部111a,121aを設けているが、これは、先にも述べたように、各配線層のアンテナコイルと半導体チップの二次ナコイルとの電磁結合が効率的になるように、重ね合わさっていることを意味する。即ち、渦巻きパタン配線部111a,121aの中心部と半導体チップのコイルの中心部(図示していない)を一致させて、渦巻きパタン配線部111a,121aと半導体チップの二次コイルとが、ほぼ重なっている状態を意味する。
半導体チップ150上の二次コイルは、高密度集積したものでその線幅や密度が、配線層110、120のアンテナコイルの線幅や密度に一致するものではないが、このような状態にすることにより、磁気結合効率を高くすることができる。
尚、ここでは、半導体チップ150上の二次コイルの外形が四角状であることを前提としている。
【0016】
図1(a)に示すデータキャリア装置(ICタグ)の回路の概略構成は、図2(a)のようになる。
即ち、コイルL1(第1のアンテナコイル111に相当)、コイルL2(第2のアンテナコイル121に相当)は、その一端において容量結合されて、且つ、その他端において直接接続され、外部回路との交信のLC共振回路を形成している。
尚、図2(a)中、C1は、面状の導体部117と127とで形成される容量で、A8は、面状の導体部116と126とのかしめ接続部(図1(a)の180)である。
第1のアンテナコイル111と第2のアンテナコイル121とは、半導体チップ150上の二次コイルに比べ、大きく形成され、外部読み書き装置(リーダライター)からの信号の共振のピークを大きくとることができ、半導体チップ150上の二次コイルに比べ遠距離通信が可能である。
そして、コイルL1,L2にA8を介して接続したコイルL3(図1の渦巻き状配線部111a,121aに相当)と半導体チップ150上の二次コイル(コイルL4)と電磁結合していることを示している。
このため、外部読み書き装置は、ブースターアンテナ部を介して、これに対応した所定の距離範囲で、半導体チップ150のアンテナコイルと交信できる。
即ち、外部読み書き装置から、ブースターアンテナ部を介してデータキャリア半導体装置をアクセスすることができる。
図2(b)はデータキャリア装置であるコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップの概略構成を示した図で、コイルL4もまた共振回路を構成している。
コイルL4からの入力信号は制御部183を介してメモリ184へアクセスされ、メモリからの信号は制御部183を介して送信回路182へ送られ、更に、コイルL4を経て、ブースターアンテナ部を経て、外部回路へと送られる。
このメモリ184には、データキヤリア装置に必要な各種の情報が記憶される。
非接触式の本例のデータキヤリア装置(ICタグ)は、コイルとコンデンサーとにより共振回路を形成して一定周波数の電波を送受信する。
一般的には、125kHz(中波)、13.56MHz、2.45GHz(マイクロ波)の周波数帯が使用され、125kHzでは、2cm程度、13.56MHzでは、20cm程度の通信距離となる。
実際の通信距離は、アンテナの面積やリーダライタの出力電力によって大きく変化する。
通常、50mm×50mmサイズのICタグでは、50〜60cmの通信距離が得られる。
【0017】
次に、各部について説明する。
絶縁性シート(誘電体層)130としては、データキヤリア装置の使用目的によって選択されるが、絶縁性であって、容量形成のための誘電体層としても機能する、硬質の塩化ビニルシートやポリエステルシート(PET)、あるいはポリイミドやガラスエポキシ樹脂シート等が使用される。
絶縁性シート130の厚みは20〜150μm程度であり、好ましくは25〜100μm程度となる。
通常はこの基材の両面に、5〜50μm厚のアルミや銅箔あるいは鉄箔を積層した材料を使用し、当該アルミや銅箔等をエッチングして、第1のアンテナコイル配線層110や第2のアンテナコイル配線層120を形成する。
【0018】
保護シート161,162も同様の基材が使用され得るが、紙等の安価なものであっても良い。
ICタグは、一般的には生産や流通過程で使用されることが多く、定期券等のように人が携帯して使用する以外の場合は装飾的要素はあまり要求されない。
特別の目的以外の場合は、小サイズのデータキャリア半導体チップが望まれるので、通常は、50mm×50mm以内の単位の大きさに製造される。
【0019】
図1(b)、図1(c)は、それぞれ、アンテナコイルを有する第1のアンテナコイル配線層110、第2のアンテナコイル配線層120の一例を示す図である。
コイルオンチップ型のデータキャリア半導体チップ150の半導体チップ上のコイルと電磁結合を効率的に行なえるように、各四角状の渦巻き配線部111a、121aでは互いに一致して重なっている。
本例の場合、両配線層はアンテナコイル部が同形状、同サイズで、四角状の渦巻き配線部111a、121a以外でも、両配線層はアンテナコイル部同志は一致して重なっているが、四角状の渦巻き配線部111a、121a以外では、必ずしも、両配線層のアンテナコイル部同志は一致して重なる必要は無く、一方が他方に内挿ないし外挿されていても良い。
尚、第1のアンテナコイル配線層110のアンテナコイル111、第2のアンテナコイル配線層120のアンテナコイルとは、磁束が互いに打ち消しあう方向とならないように、コイルの巻き方向が調整されている。
【0020】
次に、本発明のブースターアンテナ部用配線部材の実施の形態の1例を図3に基づいて説明する。
本例は、図3(a)に示すように、第1のアンテナコイル111を有する第1のアンテナコイル配線層110と、第2のアンテナコイル121を有する第2のアンテナコイル配線層120とを絶縁性シート(誘電体層)130を介して、両層を重ね合せ、第1のアンテナコイル111と第2のアンテナコイル121とを、その一端において直列に容量結合させ、且つ、その他端において面状の導体部とをかしめにより接触させ、両配線層を電気的に直接接続したもので、図1(a)に示すICタグ用の、ブースターアンテナ部用配線部材である。
コイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップないし他の半導体モジュールのチップ上のコイルを二次コイルとし、これと電磁結合するための一次コイルであるブースターアンテナ部を形成する、非接触式ICタグ用の、ブースターアンテナ部用配線部材である。
各アンテナコイル配線層110、120は、それぞれ、図3(b)、図3(c)に示すように、一平面上を周回してアンテナコイルを形成するコイル配線部111、121と、コイル配線部111、121の端部に接続し、アンテナコイル面に沿った、面状の導体部116、126をアンテナコイルの内側に、面状の導体部117、127をアンテナコイルの外側に設けている。
コイル配線部111、121は、それぞれ、非接触式のデータキャリア装置作製の際に、コイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップの、二次コイルと電磁結合するように、その一周辺部に、前記二次コイルの外形に沿いほぼこれに重ね合わさる略四角状の渦巻き配線部111a,121aを設けている。
本例は、図1(a)に示すICタグの内の、絶縁性シート130と配線層110、120とから成るもので、各部については、図1(a)に示すICタグと同じで、ここでは説明を省く。
本例のブースターアンテナ部の回路の概略構成は図3(d)のようになる。
図1(a)に示すデータキャリア装置(ICタグ)の場合と同様、両配線層110、120の面状の導体部117、127間に、容量部(図2のC1に相当)が形成され、、第1のアンテナコイル111と第2のアンテナコイル121とが、その一端において直列に容量結合され、且つ、面状の導体部116、126間がかしめ接続されて、外部回路との交信のLC共振回路を形成している。
【0021】
尚、図3(b)、図3(c)に示す、ブースターアンテナ部用配線部材の第1のアンテナコイル配線層110の、面状の導体部1116、あるいは第2のアンテナコイル配線層120の、面状の導体部126に、切断用の貫通孔ないしハーフエッチングを設けた切断部(図示していない)を形成し、これにより、波長調整(チューニング)を可能にしても良い。
このような切断部は、この部分で端部から切断し、コンデンサ容量を調整する際、切断を容易とし、且つ単位調整量の目安とすることができる。
これにより、原材料のロットのバラツキ、製造条件の違いにより生ずる共振波長のずれを微調整することができる。
【0022】
また、配線層の半導体チップを搭載する側に、円形等の位置合わせ用マークを設けておいても良い。
これにより、半導体チップを実装する際、例えば、フリップチップボンダ等の実装装置により実装する場合に、チップを装着機に位置含わせしてチップを保持させた後、マークを撮影して両像処理することができ、正確な位置に実装することができる。
【0023】
尚、本例のブースターアンテナ部用配線部材においては、面状の導体部116と126とを、かしめ以外の方法で直接接続して使用することもできる。
例えば、絶縁性シート130と面状の導体部116、126を貫通するスルーホールを形成した後、蒸着処理等を施すことにより導通がとれる。
【0024】
【実施例】
実施例は、図3(a)に示すブースターアンテナ部用配線部材を用いて、図1(a)に示す、ICタグを形成したものである。
図3(a)、図1(a)を参照にして説明する。
以下、各部については、図3(a)、図1(a)に対応した図番を用いている。
先ず、ブースターアンテナ部用配線部材を以下のようにして作製した。
厚み、25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製)に30μm厚の銅箔をそれぞれ両面にラミネートした基材を用い、その両面の銅箔にカゼイン系レジストを塗布し、乾燥した後、その各面に、形成する配線層の形状のパタンを有する所定のパタン版をそれぞれ用いて、位置合せして密着露光を行い、現像し、硬化し、レジストの開口から露出した銅箔部を塩化第2鉄溶液でエッチングして、絶縁性シート130となるポリエチレンテレフタレートフィルムの両面に、アンテナコイル部が同形状、同サイズで、ほぼ一致して重なった状態で、第1のアンテナコイル配線層110、第2のアンテナコイル配線層120を形成した。
本実施例では、アンテナコイルの巻き数は6回巻き,パターンの全長45mmで、アンテナコイル部の線幅は80μmであった。
【0025】
次いで、所定の治具を用いて、面状の導体部116側からかしめを行ない、面状の導体部116、126を接触させた、かしめ接続部180を形成した。
このようにして、図3(a)に示すブースターアンテナ部用配線部材を作製した。
【0026】
次いで、作製されたブースターアンテナ部用配線部材の、第1の配線層110側において、四角状の渦巻き配線部111a(121a)位置に合せ、コイルオンチップ型のデータキヤリア用半導体チップ(3mm×3mmサイズ)を搭載した。
半導体チップは、その二次コイル側(図2(a)のL4)をブースターアンテナ部用配線部材側にして、第1のアンテナコイル配線層110との間に、接着剤を挟み押し付けながら熱を加え、接着剤を硬化させる方法で装着した。
次いで、厚み、20μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製)を上下の保護シート161,162として積層し、非接触式のICタグ(データキャリア装置)を作製した。
このようにして、図1(a)に示すようなICタグが作製された。
尚、作製された非接触式のICタグは、周波数13.56MHzで、リーダライタが、微弱出力の場合でも、約3cmの通信距離を得ることができた。
【0027】
【発明の効果】
本発明の非接触式データキヤリア装置は、外部読み書き装置(リーダライター)と信号交換用のブースターアンテナコイル(一次コイル)と、二次コイルを設けたコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールとを備えた非接触式のデータキャリア装置で、スルーホール加工のような、高度の精密加工を必要とせず、これによる歩留りが低下が発生せず、且つ、ブースターアンテナコイルと二次コイルとの、磁気結合効率が高い、非接触式のデータキャリア装置の提供を可能とした。
これにより、低コストの非接触式のデータキャリア装置の提供を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の非接触式データキヤリア装置の実施の形態の1例の層構成を示した概略断面図で、図1(b)は図1(a)のA1−A2側からみた第1のコイル配線層の概略図で、図1(c)は図1(a)のA3−A4側からみた第2のコイル配線層の概略図ある。
【図2】図2(a)は図1(a)に示す非接触式データキヤリア装置の概略回路全体図で、図2(b)はコイルオンチップ型の半導体チップ(半導体チップモジュールとも言う)の構成の1例を示した図である。
【図3】図3(a)は本発明のブースターアンテナ部用配線部材の実施の形態の1例の層構成を示した概略断面図で、図3(b)は図3(a)のB1−B2側からみた第1のコイル配線層の概略図で、図3(c)は図3(a)のB3−B4側からみた第2のコイル配線層の概略図で、図3(d)は図3(a)に示すブースターアンテナ部用配線部材の概略回路図である。
【図4】従来のブースターアンテナ部とコイルオンチップ型のデータキャリア半導体チップとを有するデータキャリア装置と、コイルオンチップ型のデータキャリア半導体チップとを説明するための図
【符号の説明】
110 第1の配線層
111 第1のアンテナコイル(コイル配線部とも言う)
111a 渦巻き配線部
111A (四角状の渦巻き配線部の)中心
116、117 面状の導体部
118 位置合わせ用マーク
120 第2の配線層
121 第2のアンテナコイル(コイル配線部とも言う)
121a 渦巻き配線部
121A (四角状の渦巻き配線部の)中心
126、127 面状の導体部
130 絶縁性シート(誘電体層あるいは単に絶縁層とも言う)
150 半導体チップ(データキャリア用半導体チップとも言う)
161、162 保護シート
180 かしめ接続部

Claims (6)

  1. アンテナコイルを有する、第1の配線層と第2の配線層とを、誘電体層を介して、重ね合せ、両配線層を容量結合させ、且つ、両配線層間をかしめて直接接続しているブースターアンテナ部と、該ブースターアンテナ部を一次コイルとし、これと電磁結合するための二次コイルを設けたコイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールとを備えた、非接触式のデータキャリア装置であって、ブースターアンテナ部の第1の配線層、第2の配線層がともに、一平面上を周回してアンテナコイルを形成するコイル配線部と、該コイル配線部の端部に接続し、アンテナコイル面に沿った、面状の導体部を、それぞれ、アンテナコイルの内側および外側に設けたもので、アンテナコイルの内側および外側に設けた面状導体部は、それぞれ、他配線層の面状の導体部と相対して、その一方は、両配線層の面状の導体部間に容量部を形成し、両配線層を、容量結合させ、他方は、両配線層の面状の導体部同志をかしめて導通させており、かしめ導通させている両配線層の面状の導体部に、その外側の一方の端部で接続して、略四角状に渦巻き、渦巻き中心である他方の端部を電気的に浮いた状態とした渦巻き状の配線部を、それぞれ、互いにほぼ重なるように設け、且つ、データキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールの、二次コイルの外形に沿い、一方の渦巻き状の配線部にほぼ重ね合わさるようにし、渦巻き状の配線部と二次コイルとを電磁結合していることを特徴とする非接触式データキャリア装置。
  2. 請求項1に記載の非接触式データキャリア装置であって、ブースターアンテナ部の第1の配線層、第2の配線層がともに、一平面上を周回してアンテナコイルを形成するコイル配線部と、該コイル配線部の端部に接続し、アンテナコイル面に沿った、面状の導体部を、それぞれ、アンテナコイルの内側および外側に設けたもので、第1の配線層の渦巻き状の配線部と第2の配線層の渦巻き状の配線部とは、互いに同形状、同サイズで、ほぼ一致して重なっていることを特徴とする非接触式データキャリア装置。
  3. 請求項1ないし2のいずれか1項に記載の非接触式データキャリア装置であって、非接触ICタグあるいは非接触ICカードであることを特徴とする非接触式データキャリア装置。
  4. コイルオンチップ型のデータキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールのコイルを二次コイルとし、これと電磁結合するための一次コイルであるブースターアンテナ部を形成する、非接触式データキャリア装置用の、ブースターアンテナ部用配線部材であって、アンテナコイルを有する第1の配線層と第2の配線層とを、誘電体層を介して、重ね合せ、両配線層を容量結合させ、且つ、両配線層間をかしめて直接接続しているもので、ブースターアンテナ部の第1の配線層、第2の配線層がともに、一平面上を周回してアンテナコイルを形成するコイル配線部と、該コイル配線部の端部に接続し、アンテナコイル面に沿った、面状の導体部を、それぞれ、アンテナコイルの内側および外側に設けたもので、アンテナコイルの内側および外側に設けた面状導体部は、それぞれ、他配線層の面状の導体部と相対して、その一方は、両配線層の面状の導体部間に容量部を形成し、両配線層を、容量結合させ、他方は、両配線層の面状の導体部同志をかしめて導通させており、かしめ導通させている両配線層の面状の導体部に、その外側の一方の端部で接続して、略四角状に渦巻き、渦巻き中心である他方の端部を電気的に浮いた状態とした渦巻き状の配線部を、それぞれ、互いにほぼ重なるように設け、且つ、データキャリア用半導体チップあるいは他のデータキャリアモジュールの、二次コイルの外形に沿い、一方の渦巻き状の配線部にほぼ重ね合わさるようにし、渦巻き状の配線部と二次コイルとを電磁結合して形成していることを特徴とするブースターアンテナ部用配線部材。
  5. 請求項4に記載のブースターアンテナ部用配線部材であって、第1の配線層と第2の配線層とが、エッチング加工により外形加工されたことを特徴とするブースターアンテナ部用配線部材。
  6. 請求項4ないし5のいずれか1項に記載のブースターアンテナ部用配線部材であって、第1の配線層ないし第2の配線層の、容量結合する面状の導体部の少なくとも一つに、その面積を変化させるための、切断部をハーフエッチング部およびまたは貫通孔部を設けて形成していることを特徴とするブースターアンテナ部用配線部材。
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