JP4736583B2 - 非接触ic媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、入場券、社員証、身分証明書などに用いられる非接触IC媒体に関する。
従来、学生証や社員証などは、身分を証明する顔写真だけでなく磁気テープのデータを用いて、入退場管理、食堂での課金、パソコンのアクセス権など多くの場面で使われている。最近では非接触で通信できる固有の識別番号の入ったICチップを用いて、それらの証明書類、カード類を各々のスキャナーにかざすだけで読みとり、ゲートを開くだとか、パスワードを与えることが可能になってきた。通常これらの非接触IC媒体は、ポリイミドやPEN、またはPETなどといった強靱なベース基材上にアルミニウムや銅からなるダイポール形アンテナやループ形アンテナをエッチングにより設けた後、ICチップと電気的に接合させて実装した、いわゆるインレットと呼ばれる薄型の部品を形成し、該インレットを紙基材あるいはプラスチック基材で挟み込んでカード形状に仕上げていた。
一方、海外などでは紙を基材として顔写真を貼り付けただけの身分証明書、例えば国民IDカードや運転免許証などが今でも使われており、これらの身分証明書が偽造された不法就労者が多いことから、先に述べた非接触ICチップを入れて偽造の防止をはかろうとするところもある。この場合、データを管理するセンターと個々のスキャナーが結ばれるとなるとかなり大がかりなシステムになってしまうため、現状ではオフラインで個別対応、例えば現場では個別に読めるスタンドアロン型のスキャナーを持つ程度になる。
このため、現場では、普通は偽造防止のため、紫外線蛍光やOVD(Optically Variable Device)等の特殊なインキ、ホログラムを表面に印刷・加工して抑制するのである。
更に、非接触IC媒体の偽造、変造防止技術としては、特許文献1や特許文献2などの固有IDを持たせたい物品用のIDラベルとしては考えられてきている。特に特許文献1は接着力が強弱2種類の接着剤を用いることによりアンテナを切断させ偽造、変造を防ぐ封印シールになっている。
しかしながら、顔写真については、昨今のパソコン技術の進歩により容易に複製、偽造等ができる様になり、紫外線蛍光やOVDなどの特殊インキの印刷法による偽造防止やホログラム加工の様な偽造防止では、特殊なインキや似た様なホログラム箔、又はシールを入手しさえすれば同様に似た様なものができてしまうという問題があった。特に、IDカード類に非接触ICチップを入れた場合は、他人のIDカードの中のアンテナにICチップを結合したインレットのみをきれいに剥がし、切り取って、偽造した別の証明書の中に入れることでその他人になりすますことができる。その場合、システムがオンラインで結ばれているのであればスキャナーで読み取ったときに不正が発覚するが、オフラインの場合は盗まれたデータであるにせよ読み取ることが出来るため、その場での不正の発覚は難しいという問題点を有する。
そして、不正に取得したIDカードから偽造IDカードを作って、いわゆるなりすましをすることで、直接的に関連する施設や設備の入退場アクセス権を得たり、場合によってはそのIDカードを悪用して金融業者からの借り入れもできることになってしまう。
以下に公知文献を記す。
特開2001−13874号公報 特開2003−150924号公報
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、特に紙を基材とした非接触IC媒体の中のICインレットを故意に剥がそうとするとアンテナが確実に破壊される非接触IC媒体を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る発明は、ICチップとアンテナとを電気的に結合されたインレットを表裏の基材間に接着剤を介して挟み込んで形成した非接触IC媒体において、固有の識別情報を格納したICチップと、この識別情報を送受信可能な、1〜30μm膜厚の印刷によるアンテナの部分と、エッチングによるアンテナの部分とが結合されたアンテナからなる非接触ICインレットを、接着剤層を設けた基材間に挟み込んで形成した非接触IC媒体であって、前記印刷によるアンテナの部分の強度は、エッチングによるアンテナの部分より脆弱にすることにより、前記基材間を剥離すると、基材の間に接着したICチップに接合したアンテナの印刷によるアンテナ部分が破壊されるように形成してなることを特徴とする非接触IC媒体である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記アンテナの上下両面は、部分区域に区分けされ、該部分区域毎に上面、又は下面と交互に接着剤層を設け、該接着材層を介して基材間に挟み込んで形成された非接触IC媒体であり、前記基材間を剥離すると、基材の間に接着したICチップに結合したアンテナの印刷によるアンテナの部分が部分的に切断されるようにしてなることを特徴とする請求項1に記載の非接触IC媒体である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記印刷によるアンテナは、その印刷に用いる導電ペーストが少なくともバインダーの樹脂及び溶剤と、銀(Ag)粉、またはカーボン(C)粉、または銅(Cu)粉、またはニッケル(Ni)粉、または金(Au)粉、またはこれらの金属粉の混合物を含み、該金属粉同士の接触により導電性を得る導電ペーストを印刷することにより形成されたことを特徴とする請求項1、又は2記載の非接触IC媒体である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記エッチングによるアンテナは、PET、またはPEN、またはポリイミドのいずれかの基材の片側に、銅(Cu)、またはアルミニウム(Al)よりなるアンテナが形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の非接触IC媒体である。
本発明に係る非接触IC媒体では固有の識別情報を格納したICチップとこの情報を送受信可能なエッチングによるアンテナと導電ペーストの印刷によるアンテナとの結合体からなるアンテナとのインレットを接着剤層が設けられた紙基材で挟み込んで形成したため、ICチップとアンテナで形成されたインレットを非接触IC媒体の中から剥がそうと下場合には脆性の印刷によるアンテナ部分がインレット形状を保持しなくなり結合した印刷によるアンテナが部分的に剥がされ切断されICチップに格納されている固有の識別情報をスキャナーで読み取ることができなくなり、偽造、変造が発見することができるものである。
また、本発明に係る非接触IC媒体では、アンテナが印刷によるアンテナの部分だけで
なく、銅やアルミニウム部分のエッチングによるアンテナの部分も存在するため、低抵抗で通信特性の良い非接触IC媒体を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の非接触IC媒体の一実施形態を示す側断面図である。
図1は、固有の識別情報を格納したICチップ1と、この識別情報を送受信可能な、1〜30μm膜厚の印刷によるアンテナ2の部分と、PETのベース基材4上にエッチングによるアンテナ3の部分とが結合されたアンテナ7からなる非接触ICインレット8を、接着剤層5を設けた基材6間に挟み込んで積層形成した非接触IC媒体10である。前記印刷によるアンテナ2の部分は、PETのベース基材4上に形成したエッチングによるアンテナ3の部分よりその強度を脆弱にすることにより形成されている。そのため、本発明の非接触IC媒体10は、前記基材6間を剥離すると、基材6の間に接着したICチップに接続したアンテナの印刷によるアンテナ2の部分が破壊されるように形成してなる非接触IC媒体である。
前記接着剤層5は、PET、PENあるいはポリイミドのベース基材4と、一方の紙の基材6、または印刷によるアンテナ2、または他方の紙基材6に強接着する接着剤、例えば一般的なアクリル樹脂、天然及び合成ゴム、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/エチレン共重合体、デンプン、シリコーン系化合物、ニカワ、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンゴム、アクリルニトリル−ブタジエンゴムなどの合成ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル酸エステル樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体などの熱可塑性樹脂等の樹脂を単独であるいは溶液、水溶液、エマルジョンの形で用いることができる。特に物理的な破壊に対する耐性のみならず、化学的な耐性を持たせる為にこれらの接着層樹脂に硬化剤を適量入れることができる。
本発明の非接触IC媒体の製造方法を説明する。まず、接着剤層を塗布形成した紙基材6(図上の下側の基材6)の接着剤層5上にPET、PENあるいはポリイミドのベース基材4上のエッチングによるアンテナ3と、印刷によるアンテナ2との結合体のアンテナ7を形成し、その印刷によるアンテナ2上にICチップ1を接合する。なお、ICチップとアンテナの、又は印刷とエッチングのアンテナの接合方法は、異方導電性フィルムや異方導電性ペーストなどの公知の接続用材料を用いて熱圧着することで行うことができる。次に、アンテナが形成されていない紙基材6(図上の上側の基材6)を内側になるようにしてアンテナ面上と熱ラミネート方式で貼合し、非接触IC媒体(非接触IC媒体Aと記す)を作製することができる。
前記印刷アンテナ2は、共振周波数が125KHzや13.65MHz、又は2.45GHz等に合う長さおよび厚みで導電ペーストを印刷することにより形成されたループ状またはダイポール形のアンテナパターンとして作製してある。前記導電ペーストは、少なくともバインダーの樹脂、溶剤、銀(Ag)粉、またはカーボン(C)粉、または銅(Cu)粉、またはニッケル(Ni)粉、または金(Au)粉、またはこれらの金属粉の混合物を含み、それらの接触により導電を得ているものがあげられる。
前記ICチップ1は、集積回路として形成されるものであり、制御部、変復調部を有すると共にメモリー領域を有するものであって、メモリー領域には固有の識別データなどID情報が格納してある。また、メモリー領域に格納されているID情報は、制御部によっ
て呼び出されて印刷アンテナ2とエッチングアンテナ3との結合体のアンテナ7から発信することができるようにしてあり、このアンテナ7から発信されたID情報をリーダー/ライターとして形成されるスキャナーで受信して、読み取ることができるようにしてある。このID情報の発信・受信は、電源を有しない非接触ICカードの場合と同じ原理で行なわれるようになっている。すなわち、スキャナーからは微弱な電波で呼び出しが行なわれるようになっており、この電波で誘導電磁界が形成されている。そして誘導電磁界内にアンテナが位置する程度に、アンテナ7をスキャナーに近接させると、アンテナ7に電磁誘導で起電力が発生する。ICチップ1ではこの起電力を電源として、メモリー領域に格納されているID情報を制御部で呼び出してアンテナから送信することができるものであり、このように発信されたID情報をスキャナーで受信して読み取ることができるものである。
前記IC媒体は、非接触で通信できるリーダー/ライターが組み込まれ、入口ゲートや駐車場等、またはパソコンなどで使用することができる。
そして、前記非接触IC媒体Aは、印刷アンテナ2と、エッチングアンテナ3との接合体のアンテナ7が接着剤層5によって強固に接着されているため、例えば、紙基材間に薄い刃を入れてアンテナごと紙基材の中から取り出そうとしても印刷によるアンテナ自体が脆性であるために取り出し後はアンテナの形を成しておらず、非接触IC媒体の表面をいくらそっくりに偽造しても正常な通信ができないために、例えばID読み取りエラーや通信距離の極端な低下などのトラブルが発生し、不正を防止することができることになる。
図2は、本発明の非接触IC媒体の一実施形態を示す側断面図である。
図2は、アンテナ7の上下両面は、部分区域に区分けされ、該部分区域毎に上面、又は下面と交互に接着剤層5を設け、該接着材層を介して基材間に挟み込んで形成された非接触IC媒体である。前記印刷によるアンテナ2の部分は、部分区域毎に上面、又は下面と交互に接着剤層5を設け、基材間に挟み込んで積層形成したため、部分区域毎に接着剤層の形成が上面のみ、又は下面のみと交互に繰り返されている。前記基材間を剥離すると、基材6の間に接着した印刷によるアンテナ2の部分が部分区域毎に上面の基材6側へ、又は下面の基材側へと交互に引っ張られ、脆弱な印刷によるアンテナ2が部分的に切断されるようにしてなる非接触IC媒体である。
本発明の非接触IC媒体の製造方法を説明する。まず、印刷アンテナ2の部分の両面に部分的に交互に設けられた接着剤層5を印刷アンテナ部分2と紙基材6の両方に強接着する熱可塑性樹脂で形成してある。次に、接着剤層5を塗布した紙基材6(図上の下側の基材6)の接着剤層5上にベース基材4上に形成したエッチングアンテナ3を貼付した後、印刷によるアンテナ2を形成させ、その後前記と同様の方法によりICチップ1を結合し、紙基材(図上の上側の基材6)を内側になるようにしてアンテナ面上と熱ラミネート方式で貼合し、非接触IC媒体(非接触IC媒体B)を作製することができるものである。
前記印刷アンテナ2とエッチングアンテナ3の結合体のアンテナ7は、共振周波数が125KHzや13.65MHz、2.45GHz等に合う長さで形成したエッチングアンテナ及び導電ペーストを用いた印刷によるアンテナパターンを形成したループ状、またはダイポール形の印刷アンテナである。
そして、前記非接触IC媒体Bは、図2に示すように、印刷のアンテナ部分2が、部分的に両面の交互に塗布された接着層5によって強固に接着されているため、例えば、きれいに剥がそうとしてもアンテナの両面に交互に接着剤があるため印刷によるアンテナは切断されて破壊される様になっているために不正を防止することができることになる。
すなわち、非接触IC媒体Bのインレットをきれいに抜き取ろうとしても、図3のように印刷によるアンテナ部分2が部分的に接着剤層5と紙基材6に接着されて残った状態で、アンテナは基材シート6側に残り、もう一方の基材シート6には残りの部分のアンテナは切断されるようにしてある(図3参照)。
そして、このように前記非接触IC媒体A又は非接触IC媒体Bからアンテナごと非接触通信手段を剥がす際に印刷アンテナ2、エッチングアンテナ3と、又は接着剤層5が切断されて破壊され、ICチップ1に格納されているID情報をスキャナーで読み取ろうとしても、ID情報は印刷アンテナ2、エッチングアンテナ3から送信されないので、ID情報を読み取ることができない。従って、このようにスキャナーでID情報を読み取ることができない場合には、非接触IC媒体A、又は非接触IC媒体Bを剥がして不正なものと交換した可能性のあることを発見することができるものである。
図3は、本発明の実施例2の非接触IC媒体のインレットを抜き取ろうとしたときの形状を模式的に表した側断面図である。
図3は、ICチップとアンテナで形成されたインレットを非接触IC媒体の中から剥がそうとする時の、その剥離状態を説明する図面である。アンテナが印刷によって形成された脆性の性質を持つため印刷アンテナ2は、部分区域毎に各々基材6と接着剤層5との接着面側に引っ張られ、印刷アンテナは部分的に切断され、アンテナの機能が破壊される。図3の上側の基材6側には、部分的に切断され印刷アンテナ2が剥ぎ取られている。下側はの基材6側には、部分的に切断され印刷アンテナ2の一部分とエッチングアンテナ3が剥ぎ取られている。すなわち、剥離界面は、印刷アンテナ2とエッチングアンテナ3の接合面であり、印刷アンテナ2は部分区域毎に切断されている。印刷アンテナ2が切断されるため、通信不能となり、ICチップに格納されている固有の識別情報をスキャナーで読み取ることができなくなり、偽造、変造が発見することができるものである。
以下に実施例を説明する。
実施例1について、図1を参照して説明する。まず、坪量123g/m2の紙基材6の片面にオフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷等公知の印刷法で文字、絵柄を印刷した後、反対面に接着剤層5としてポリエステル樹脂(東洋紡:RV200)を乾燥時15g/m2で塗布し紙基材(図上の下側の基材6)を得た。次に、この紙基材の接着剤層5上に、PETのベース基材4にAlのエッチングアンテナ3を貼付し、さらに銀粉を用いた導電性ペースト(藤倉化成:ドータイト)を用いて厚さ15μmとなるよう、スクリーン印刷又はグラビア印刷、オフセット印刷等公知の印刷法で印刷アンテナ2を印刷した後、異方性導電フィルム(日立化成:ANISOLM)を用いてアンテナ7の両端にタグ用ICチップ1(オムロン:I−CODE)を実装した。このようにアンテナが印刷された紙基材6(図上の下側の基材6)と、アンテナが印刷されていない紙基材(図上の上側の基材6)を接着剤が印刷されたアンテナ7を挟み込む様に積層し、熱板温度150℃、圧力2kg/cm2の熱ラミネート機にて圧着し、その後カード形状に打ち抜いて実施例2の非接触IC媒体を得た。
実施例2について、図2を参照して説明する。坪量157g/m2の紙基材6の片面にオフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷等公知の印刷法で文字、絵柄を印刷した後、反対面に接着剤層5としてポリエステル樹脂(東洋紡:RV200)を乾燥時8g/m2で幅3mm間隔のストライプで塗布し紙基材6(図上の下側の基材6)を得た。その後
、実施例1と同様にPETのベース基材4にAlのエッチングアンテナ3を貼付し、銀粉を用いた導電性ペースト(藤倉化成:ドータイト)を用いて印刷アンテナ2の印刷を施し、異方性導電フィルム(日立化成:ANISOLM)を用いてアンテナ7の両端にタグ用ICチップ1(オムロン:I−CODE)を実装した。アンテナが印刷された紙基材6(図上の下側の基材6)と、アンテナが印刷されていない紙基材(図上の上側の基材6)を接着剤がアンテナ7を挟み込む様に積層し、ラミネート後、カード形状に打ち抜いて実施例2の非接触IC媒体を得た。なお、紙基材の積層時にアンテナの両面に接着剤があたる部分はアンテナの両面で交互に接着する様に位置させて熱ラミネートを行った。
以下本発明の比較例として、実施例3〜4を実施した。以下説明する。
実施例1で用いたエッチングアンテナ3と印刷アンテナ2の代わりに、38μm厚さのPETをベース基材4としたAlのエッチング加工のアンテナ7を設けたインレットを挿入した以外は実施例1と同様の方法により実施例3の非接触IC媒体を作製した。
実施例2で用いたエッチングアンテナ3と印刷アンテナ2の代わりに、25μm厚さのポリイミドをベース基材としたCuのエッチング加工のアンテナ7を設けたインレットを挿入した以外は実施例2と同様の方法により実施例4の非接触IC媒体を作製した。
次に、実施例1、実施例2及び比較例の実施例3,実施例4を用いてインレットを抜き取ろうと試みた。実施例1の非接触IC媒体では、紙基材層6間を剥がそうとすると、印刷によるアンテナの部分2が壊れ、固有の識別情報を読み取ることができなかった。次に、実施例2では、尚更難しいため部分的に印刷によるアンテナ2が剥がれてしまい、インレットの機能が破壊され、通信ができなかった。すなわち、実施例1、実施例2ともに偽造はできなかった。
次に、比較例の実施例3,実施例4の非接触IC媒体では、インレットを抜き取ろうと試みた。PETのベース基材4、またはポリイミドのベース基材4の強靱さ故に、インレットがほぼ完全な形状でとりだすことができ、別の紙基材6に挟んで熱圧着したところ、同じ様な機能を持つ非接触IC媒体を作製することができ、固有の識別情報は読み取ることがでた。すなわち、偽造できた。
本発明の非接触IC媒体の一実施形態を示す側断面図であり、実施例1に相当する。 本発明の非接触IC媒体の一実施形態を示す側断面図であり、実施例2に相当する。 本発明の実施例2の非接触IC媒体のインレットを抜き取ろうとしたときの形状を模式的に表した側断面図である。
符号の説明
1…ICチップ
2…印刷(による)アンテナ
3…エッチング(による)アンテナ
4…(PET)ベース基材
5…接着剤層
6…基材
7…アンテナ
8…非接触ICインレット
10…非接触IC媒体

Claims (4)

  1. ICチップとアンテナとを電気的に結合されたインレットを表裏の基材間に接着剤を介して挟み込んで形成した非接触IC媒体において、固有の識別情報を格納したICチップと、この識別情報を送受信可能な、1〜30μm膜厚の印刷によるアンテナの部分と、エッチングによるアンテナの部分とが結合されたアンテナからなる非接触ICインレットを、接着剤層を設けた基材間に挟み込んで形成した非接触IC媒体であって、前記印刷によるアンテナの部分の強度は、エッチングによるアンテナの部分より脆弱にすることにより、前記基材間を剥離すると、基材の間に接着したICチップに接合したアンテナの印刷によるアンテナ部分が破壊されるように形成してなることを特徴とする非接触IC媒体。
  2. 前記アンテナの上下両面は、部分区域に区分けされ、該部分区域毎に上面、又は下面と交互に接着剤層を設け、該接着材層を介して基材間に挟み込んで形成された非接触IC媒体であり、前記基材間を剥離すると、基材の間に接着したICチップに結合したアンテナの印刷によるアンテナの部分が部分的に切断されるようにしてなることを特徴とする請求項1に記載の非接触IC媒体。
  3. 前記印刷によるアンテナは、その印刷に用いる導電ペーストが少なくともバインダーの樹脂及び溶剤と、銀(Ag)粉、またはカーボン(C)粉、または銅(Cu)粉、またはニッケル(Ni)粉、または金(Au)粉、またはこれらの金属粉の混合物を含み、該金属粉同士の接触により導電性を得る導電ペーストを印刷することにより形成されたことを特徴とする請求項1、又は2記載の非接触IC媒体。
  4. 前記エッチングによるアンテナは、PET、またはPEN、またはポリイミドのいずれかのベース基材の片側に、銅(Cu)、またはアルミニウム(Al)よりなるアンテナが形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の非接触IC媒体。
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