JP3383221B2 - ラベル状の非接触データキャリアとその製造方法 - Google Patents

ラベル状の非接触データキャリアとその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップを主な
内部部品としてもち、非接触で信号を送受信する非接触
データキャリアとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非接触データキャリアシステムは、物品
などに取り付けられる非接触データキャリアと呼ばれる
応答器と、ホスト側に接続される質問器とで構成され、
これら応答器と質問器との間で、磁気、誘導電磁界、マ
イクロ波(電波)などの伝送媒体を介して非接触で交信
を行う点を特徴としている。このシステムは、応答器を
さまざまな物品に取付け、その物品に関する情報を質問
器により遠隔的に読み取ってホストに提供し、物品に関
する情報処理を実現する。
【0003】非接触データキャリアシステムの情報伝送
方式としては一般に、電磁結合方式、電磁誘導方式、マ
イクロ波方式、あるいは光通信方式などが知られてい
る。これらの方式の中で、電磁結合方式、電磁誘導方式
やマイクロ波方式では、質問器からの伝送信号のエネル
ギーを応答器の駆動電力として用いることができる。そ
して、伝送信号そのものを駆動源にし得ることから、応
答器に電池などの駆動源を内蔵させる必要がある他の同
様の方式に比較して、電池出力の低下に起因する応答能
力の劣化がなく、電池寿命に起因する応答器の使用限界
がないなどの大きな利点がもたらされている。
【0004】図3に非接触データキャリアシステムの全
体的な構成を示す。同図に示すように、非接触データキ
ャリアシステムは質問器10と応答器(非接触データキ
ャリア)20から構成される。
【0005】質問器10は、質問器10の全体制御を行
う主制御部11と、ホスト装置とのデータの入出力を制
御するインターフェース部12と、非接触データキャリ
ア20より受信したタグ情報などを蓄積する読み出し/
書き込み可能なRAMなどの記憶部13と、送信情報を
パラレル信号からシリアル信号に変換し、かつ非接触デ
ータキャリア20からの受信信号をシリアル信号からパ
ラレル信号に変換する信号変換部14と、送信信号をた
とえばASK(Amplitude Shift Keying)方式、FSK
(Frequency Shift Keying)方式等で伝送用の信号に変
調する変調部15と、受信信号を復調する復調部16
と、送信アンテナ17と、受信アンテナ18とを備えて
構成される。
【0006】応答器(非接触データキャリア)20は、
この非接触データキャリア20の全体制御を行う主制御
部21と、タグ情報を蓄積するEEPROM等の電源バ
ックアップ不要な記憶部22と、送信情報をデジタル信
号からアナログ信号に変換し、且つ質問器10からの受
信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する信号
変換部23と、送信信号をASK方式、FSK方式等で
伝送用の信号に変調する変調部24と、受信信号を復調
する復調部25と、送信アンテナ26と、受信アンテナ
27とを備えて構成される。
【0007】この非接触データキャリアシステムの基本
的な交信手順は次の通りである。まず、質問器10は、
非接触データキャリア20に対するタグ情報読取りのた
めの質問信号を発信する。非接触データキャリア20
は、該質問信号の受信可能な範囲に入るとこれを受信し
て、記憶部22に記憶されているタグ情報を応答信号と
して発信する。この応答信号を質問器10が受信、解読
して、タグ識別情報としてホスト装置に送る。
【0008】このように応答器(非接触データキャリ
ア)は、質問器との間で信号を送受信するためのアンテ
ナと回路部品を主体として構成され、耐久性・耐環境性
を考慮して、通常、樹脂などによってアンテナや回路部
品などの内部部品群を気密に封止した構造を有してい
る。アンテナとしては、価格や生産性などの面から銅製
の導線により形成したコイルが多用され、その回路部品
としてはたとえばエポキシ基板の表面に銅製の回路パタ
ーンと端子部を形成したものにICチップをハンダ付け
したものが一般的である。通常、外径70〜80μmの
銅線により形成されるコイルの2つの端線は、溶接ある
いはハンダ付けによって回路部品の端子部に接続され
る。そして、これら内部部品群を気密に封止する樹脂材
料としては、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共
重合体樹脂などの熱可塑性樹脂、あるいはエポキシ樹
脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹
脂が用いられている。
【0009】このような非接触データキャリアの使途の
一つに、物品に装着して窃盗や偽造などの不正行為から
防衛するというセキュリティ分野での使用があげられ
る。たとえば大型量販店などで高額の商品に非接触デー
タキャリアを装着し、未精算の商品が店外に持出される
いわゆる万引きや窃盗などの犯罪を防止することによっ
て、高い経済的効果が得られる。実施にあたっては、防
衛の対象となる商品に、その商品のタグ情報(たとえば
品名や価格など)を記憶素子に記憶させた非接触データ
キャリアを特別な装着手段で取付けておくとともに、店
舗の出入口に質問器を設置しておき、買手側の代金支払
いを受けて、店側が非接触データキャリアの装着を解除
したのち、商品を買手側に引渡することが行われてい
る。このような使用を想定した非接触データキャリアに
対しては、買手側からの恣意的な装着解除や破壊を困難
にする信頼性と耐久性の高さがまず第一に要求されてお
り、そのような観点から開発・改良も進められている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年の高度に
情報化された社会においては、非接触データキャリアに
よる防衛の対象は上記したように物品自体である場合の
他に、その物品自体というよりはむしろその物品のもつ
情報である場合も多い。たとえば物品が自動車の走行メ
ータである場合には、その走行距離数という情報が防衛
の対象となる。そこで、メータのケースに非接触データ
キャリアを貼付して、不正な巻戻しを防止することが行
なわれている。
【0011】防衛の対象の他の例として、たとえばレン
タル用の電子機器などにおける電磁的記録があげられ
る。電磁的記録とは、たとえばICメモリ、磁気テープ
や磁気ディスクなどのように、電子的方式あるいは磁気
的方式など人間の知覚によっては認識できない方式によ
って、一定の媒体の上に情報が記録・保存された状態の
ものを指している。
【0012】たとえばICメモリなどような電磁的記録
の場合、外観からは不正行為の有無が判別不能であるの
で、製造番号などその機器に固有の情報をタグ情報とし
て非接触データキャリアに記憶させてICメモリに装着
することを行っている。非接触データキャリアが装着さ
れた正規のICメモリが、機器の使用中にもしも偽造・
変造物と交換されたり不正な操作が施されたとしても、
固有のタグ情報までは偽造・変造が困難であることか
ら、質問器への応答信号には異常が現れる。そのため、
交換されたことをホスト装置では容易に検知することが
できる。したがってこのような非接触データキャリアの
装着により、不正な交換を未然に防いだりその及ぼす被
害を最小限にとどめることができる。
【0013】しかしながら、もしも電子機器から一旦I
Cメモリを取出し、装着されている非接触データキャリ
アを何らかの手段で不正に取外して、これを偽造・変造
したICメモリに再装着し、その非接触データキャリア
装着済ICメモリを機器に戻した場合には、応答信号に
は異常が現れない。そのためホスト装置では交換を検知
することができず、被害が増大してしまうことになる。
【0014】本発明はこのような事情を鑑みてなされた
ものであり、装着後に物品から取外した場合には再度使
用することが困難で、不正行為からの防衛の用途に適し
た非接触データキャリアを提供することを、その目的と
している。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的のた
め、非接触データキャリアを可撓性を有するラベル状と
し、被着材に一旦貼付した後に剥がそうとした場合に
は、内部部品が損傷を受けるように構成することによっ
て、再使用を不可能にしたものである。
【0016】すなわち本発明の非接触データキャリア
は、 外部機器との間で非接触で信号を送受信するための
ループ状のアンテナと、前記アンテナのループ内に平面
的に配置された情報を記憶する記憶素子を含む回路部品
と、前記アンテナと前記回路部品とを電気的に接続する
導線部と、からなる内部部品と、 前記内部部品の一方の
面側に前記内部部品と密着して形成された第1の粘着層
と、 前記内部部品の他方の面側に、前記第1の粘着層及
び前記内部部品にそれぞれ密着して形成された第2の粘
着層と、 前記第1の粘着層上に設けられた表面基材と、
前記第2の粘着層上に設けられた剥離ライナと、 を具備
し、前記内部部品が、前記内部部品と前記各粘着層間の
粘着力に抗して前記内部部品を前記各粘着層から引き剥
がそうとする外力によって破壊され得る破壊強度を有す
ことを特徴としている。
【0017】また、本発明のラベル状の非接触データキ
ャリアは、少なくとも前記導線部が外径5〜60μmの
銅線からなることが好ましく、より好ましくは外径20
〜40μmの範囲である。
【0018】導線としてこのような外径のものを選択す
ることによって、剥離ライナを取外してて一旦貼付され
たラベル状の非接触データキャリアを剥がそうとしたと
きには、内部部品が損傷を受け、再度貼付したとしても
通信不良を起こして使用できないようにしたものであ
る。
【0019】すなわち、本発明のラベル状の非接触デー
タキャリアは、前記導線部が、貼付された前記本体部分
と被着材の表面間にはたらく粘着力に抵抗する最小の外
力によって、前記導線部の少なくとも一部分が破壊され
得る破壊強度を有することが望ましい。
【0020】本発明において、外径が5μmより小さい
導線は高価になり巻線コストが高くなるばかりでなく、
通常の使用時にも断線し易くなるので、好ましくない。
外径が60μmより大きい場合には、ラベルの引き剥が
しの際に折曲げられても断線しにくく、またコイルのサ
イズが大きくなりラベルが嵩ばるようになるため、好ま
しくない。なお、本発明に係わる導線部は、コイルを外
径5〜60μmの銅線により形成しその2つの端線を導
線としてそのまま利用してもよいし、あるいは、コイル
を形成したのち、その2つの端線に外径5〜60μmの
銅線を接続するようにしてもよい。
【0021】本発明において表面基材としては、たとえ
ばポリエチレンやポリプロピレン、あるいはポリエステ
ル、塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂材料、あるいは
紙または合成紙などからなる厚さ0.01〜1mmのも
のが使用可能である。
【0022】粘着層を形成する粘着剤(感圧接着剤)と
しては、たとえばアクリル、ゴム、ポリエステル、シリ
コーン系などの粘着剤などが使用可能である。また、第
1の粘着層と第2の粘着層に使用する粘着剤の種類は同
じでもあるいは異なっていてもよい。第1の粘着層と第
2の粘着層の粘着力の強さは同じでも異なっていてもよ
いが、異なるようにする場合には、本発明の目的からみ
て第1の粘着層の方をやや弱めに設定することが好まし
い。第1の粘着層と第2の粘着層の厚さは、1〜500
μmの範囲が好ましく、より好ましくは10〜100μ
mの範囲である。
【0023】本発明において剥離ライナの材質にとくに
制限はないが、剥離剤としてシリコーン樹脂やフッ素樹
脂などを厚さ0.1〜10μm程度の紙の表面にコーテ
ィングした剥離紙などが、安価でもあり好適に使用可能
である。
【0024】また、本発明の非接触データキャリアの製
造方法は、外部機器との間で非接触で信号を送受信する
ためのループ状のアンテナと情報を記憶する記憶素子を
含む回路部品とを導線部により電気的に接続する工程
と、表面基材の片面に第1の粘着層を形成する工程と、
前記第1の粘着層上に、前記導線部により電気的に接続
された前記アンテナと前記回路部品を、前記アンテナの
ループ内に前記回路部品を位置させて平面的に配置する
工程と、前記アンテナ、前記回路部品おび前記第1の粘
着層の上に第2の粘着層を形成する工程と、前記第2の
粘着層の上に剥離ライナを配置して加圧一体化する工程
とを具備してなることを特徴としている。
【0025】このようにして製造された本発明の非接触
データキャリアを対象物品へ装着するにあたっては、ま
ず剥離ライナを取り除いた残りの本体部分を、その第2
の粘着層が対象物品の所定の被着面に接するように貼付
すればよい。
【0026】本発明のラベル状の非接触データキャリア
が、一旦貼付されたあとでは再使用が困難になる理由に
ついて説明する。本発明のラベル状の非接触データキャ
リアにおいて、2つの粘着層で挟み込まれている内部部
品の中で導線部や回路部品などの表面積すなわち粘着層
との接触面積は、コイル状のアンテナに比べ非常に小さ
い。したがって、この非接触データキャリアを被着面に
一旦貼付したあとで引き剥がそうとした場合には、本体
部分と被着材の表面との間にはたらく粘着力に抵抗する
外力が加わり、その外力は内部部品それぞれに不均一に
加えられることになる。たとえば、表面積の大きなルー
プコイルアンテナ部分を引き剥がそうとすると、表面積
の小さな導線には過大な力がかかる。そのため導線に
は、断線や回路基板の端子部との接続部分のハンダ付け
が剥がれるなどの破壊が、生じやすくなる。本発明のラ
ベル状の非接触データキャリアにおいては、外径5〜6
0μmと従来より非常に細い導線を用いているので、断
線したり剥がれたりする確率を非常に高くすることがで
きる。そのためこれを再度貼付したとしても、ほとんど
の場合通信不能となって質問器への応答に異状を来し、
不正や不具合が検知されることになる。
【0027】このようにして本発明の非接触データキャ
リアは、装着後に物品から取外した場合には再使用が不
可能な使い捨てタイプとすることができる。さらに、薄
型軽量でコストも低く製造し得ることから、不正防止の
ための使い捨て非接触データキャリアとして好適に使用
可能である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0029】<実施例1>図1は、本発明の一実施例で
あるラベル状の非接触データキャリアの構成の概略を示
す平面図、図2はその断面図である。
【0030】図1および図2に示すように本実施例の非
接触データキャリアは、内部部品であるICチップを搭
載した回路基板1と、ループコイルアンテナ2と、これ
らを接続する導線部3とからなるいわゆる非接触データ
キャリアが、ほぼ同一の平面上に配置されて第1の粘着
層4と第2の粘着層5との間に挟み込まれ、第1の粘着
層4の外側には表面基材6が、第2の粘着層5の外側に
は剥離ライナ7が、それぞれ貼着されてシート状に一体
化された構造を有している。
【0031】本実施例の非接触データキャリアは以下の
ようにして作製された。すなわち、平面寸法0.5mm
×0.5mm、厚さ0.3mmの回路部品1と、外径2
5μmの銅線により形成され直径15mm、厚さ0.3
mmのループ状に巻かれたアンテナ2とを外径25μm
の銅製の導線3を用い溶着により接続して、内部部品を
作製した。
【0032】次に、厚さ80μmのポリエステル樹脂か
らなるシート状の表面基材6の片面に、アクリル系粘着
剤を厚さ50μmで塗布して第1の粘着層4を形成し
た。形成された第1の粘着層4の上に、先に作製した内
部部品を所定の配置で載置し、次いでその内部部品と第
1の粘着層4の上に、アクリル系粘着剤を厚さ50μm
で塗布して第2の粘着層5を形成した。形成された第2
の粘着層5の上に、剥離ライナとして厚さ100μmの
剥離紙7を貼着し、加圧してシート状に一体化させて、
本発明のラベル状の非接触データキャリアを得た。
【0033】このようにして得られた本実施例の非接触
データキャリアから剥離紙7を剥がした残りの本体部分
を、第2の粘着層5を介して、被着材であるROMなど
のICメモリの表面の所定の箇所に貼付した。その後、
この貼付された非接触データキャリアを取外そうとして
表面基材6を剥がしたところ、ROM表面にループコイ
ルアンテナ2が残り、導線3の溶着部分が剥がれてしま
ったため、再使用はできなかった。
【0034】<実施例2>外径25μmの銅線により直
径15mm、厚さ0.3mmのループコイルアンテナ2
を形成しその2つの端線を導線3として、平面寸法0.
5×0.5、厚さ0.3の回路部品1とハンダ付けによ
り接続して内部部品を作製し、その他は実施例1と同様
にして、本発明のラベル状の非接触データキャリアを得
た。実施例1と同様に再使用不能であった。
【0035】<実施例3>実施例1と同様にしてROM
表面に貼付した本発明のラベル状の非接触データキャリ
アを、細心の注意をもってループコイルアンテナ2を含
む内部部品ごと取外して、別のROMの表面に再度貼付
したが、通信不良を起こしたため再使用を断念した。
【0036】なお、上記実施例1、2、および3は電子
機器の内部部品であるROMに対して使用されることを
想定した場合であるが、本発明はこのような用途に限定
されるものではなく、たとえば装着の対象が物品ではな
く人間などの生物である用途であっても適用が可能であ
る。具体的には、部外者の入場・入門や通行の制限を必
要とする施設において、許可された特定の関係者へ付与
して1回あるいは1日などの期間限定の使い捨てタイプ
の入門証や通行証などとして、良好に使用可能である。
その場合には、タグ情報として身分を証明する諸情報を
記憶させておくことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装着後に物品から取外した場合には再度使用することが
困難で、不正行為からの防衛の用途に適し価格的にも低
廉に製造し得る非接触データキャリアを提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラベル状の非接触データキャリアの一
実施例の構成を示す平面図
【図2】図1に示すラベル状の非接触データキャリアの
断面図
【図3】非接触データキャリアシステムの全体的な構成
を示すブロック図
【符号の説明】
1……回路基板 2……ループコイルアンテナ 3……導線部 4……第1の粘着層 5……第2の粘着層 6……表面基材 7……剥離ライナ
フロントページの続き (72)発明者 平林 清茂 神奈川県横浜市西区平沼一丁目2番23号 株式会社シンデン内 (56)参考文献 特開 平9−197965(JP,A) 特開 平2−195492(JP,A) 実開 平5−33271(JP,U) 特表 平6−511579(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 19/00 H04B 1/00 G06F 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部機器との間で非接触で信号を送受信
    するためのループ状のアンテナと、前記アンテナのルー
    プ内に平面的に配置された情報を記憶する記憶素子を含
    む回路部品と、前記アンテナと前記回路部品とを電気的
    に接続する導線部と、からなる内部部品と、 前記内部部品の一方の面側に前記内部部品と密着して形
    成された第1の粘着層と、 前記内部部品の他方の面側に、前記第1の粘着層及び前
    記内部部品にそれぞれ密着して形成された第2の粘着層
    と、 前記第1の粘着層上に設けられた表面基材と、 前記第2の粘着層上に設けられた剥離ライナと、 を具備し、 前記内部部品が、前記内部部品と前記各粘着層間の粘着
    力に抗して前記内部部品を前記各粘着層から引き剥がそ
    うとする外力によって破壊され得る破壊強度を有する
    とを特徴とする非接触データキャリア。
  2. 【請求項2】 前記回路部品が、ICチップであること
    を特徴とする請求項1記載の非接触データキャリア。
  3. 【請求項3】 前記導線部が、外径5μm乃至60μm
    の導線であることを特徴とする請求項1又は2記載の非
    接触データキャリア。
  4. 【請求項4】 外部機器との間で非接触で信号を送受信
    するためのループ状のアンテナと情報を記憶する記憶素
    子を含む回路部品とを導線部により電気的に接続する工
    程と、 表面基材の片面に第1の粘着層を形成する工程と、 前記第1の粘着層上に、前記導線部により電気的に接続
    された前記アンテナと前記回路部品を、前記アンテナの
    ループ内に前記回路部品を位置させて平面的に配置する
    工程と、 前記アンテナ、前記回路部品おび前記第1の粘着層の上
    に第2の粘着層を形成する工程と、 前記第2の粘着層の上に剥離ライナを配置して加圧一体
    化する工程と を具備してなることを特徴とする非接触デ
    ータキャリアの製造方法。
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