JP2001043337A - 無線情報記憶媒体およびその製造方法 - Google Patents

無線情報記憶媒体およびその製造方法

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JP2001043337A
JP2001043337A JP11217157A JP21715799A JP2001043337A JP 2001043337 A JP2001043337 A JP 2001043337A JP 11217157 A JP11217157 A JP 11217157A JP 21715799 A JP21715799 A JP 21715799A JP 2001043337 A JP2001043337 A JP 2001043337A
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JP11217157A
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Masaru Murohara
勝 室原
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物品等に取り付けても邪魔とならず引っ掛かり
等を防止できるとともに、不正使用を防止可能な無線情
報記憶媒体、およびその製造方法をを提供する。 【解決手段】無線タグ10は、合成樹脂からなる矩形板
状のパッケージ12を有している。パッケージの裏面に
は凹所22、24が形成され、これらの凹所内に、無線
インレット14のコイルアンテナ20およびICモジュ
ール18が収納されている。パッケージの裏面には接着
層16が設けられ凹所を覆っている。パッケージの表面
側の周縁部には傾斜面28が形成され、他の部分よりも
薄く形成されている。無線タグを製造する場合、1枚の
樹脂シートにそれぞれ無線インレットを収容するための
複数の凹所を並べて形成し、各凹所に無線インレットを
装着した後、これらの凹所を覆うように樹脂シートに接
着層を設ける。その後、各凹所の周囲を打ち抜いて複数
の無線タグを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線カード、無
線タグ等のシート型の無線情報記憶媒体、およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無線式で外部との情報通信が可能
な無線情報記憶媒体として、無線カード、無線タグ等が
提供されている。一般に、これらの無線情報記憶媒体
は、LSIやコンデンサ等の電子部品が実装された基板
(以下、ICモジュールと称する)と、コイル状に巻回
されたアンテナと、を接続して構成された機能部(以
下、無線インレットと称する)を、合成樹脂からなるシ
ート状のパッケージで被覆することにより構成されてい
る。
【0003】例えば、無線タグを雑誌等の管理手段とし
て使用する場合、事前にICモジュールに管理対象物に
関する品名、値段、整理番号等の情報が書き込まれた無
線タグを雑誌等に取り付ける。そして、必要な時に、読
取手段により無線タグから無線で情報を読み取り雑誌等
を管理している。
【0004】上記のような無線タグあるい無線カードの
製造方法としては、ICモジュールとアンテナとからな
る無線インレットを2枚の樹脂シート間に配置し、これ
ら樹脂シート間の空間部分に溶融した樹脂を充填し硬化
させた後、所望の寸法に切り出す方法が取られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記製造方法の場合、
加熱された一対の平板状の金属板間に、無線インレット
の埋め込まれた樹脂シートを挟んで加熱し硬化させるた
め、硬化後の樹脂シート表面は平坦となっている。そし
て、この平坦な樹脂シートを個々に打ち抜いて形成され
た無線タグは、全域に亘って約0.8mmの厚さを持
ち、その周縁部はほぼ直角に切り立っている。そのた
め、このような無線タグを雑誌等に貼り付けて用いた場
合、雑誌の出し入れ時に無線タグが引っ掛かり、雑誌が
破けたり、無線タグが外れたりする恐れがある。
【0006】一方、上記のような無線タグを、店頭で販
売するような物品に取り付けて使用する場合、顧客が物
品から無線タグを取外し記録内容を無断で変更し、不正
に使用する恐れがある。そこで、このような無線タグの
不正使用を防止する必要がある。
【0007】この発明は以上の点に鑑みんされたもの
で、その目的は、物品等に取り付けて使用した場合でも
邪魔とならず引っ掛かり等を防止可能な無線情報記憶媒
体、およびその製造方法を提供することにある。また、
この発明の目的は、不正使用を効果的に防止可能な無線
情報記憶媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る無線情報記憶媒体は、表面および裏
面と、上記裏面に開口した第1および第2凹所と有した
板状の樹脂層と、上記第1凹所内に収納された環状のコ
イルアンテナ、およびこのコイルアンテナに電気的に接
続されたされているとともに上記第2凹所に収納された
ICモジュールと、上記樹脂層の裏面に設けられ上記第
1および第2凹所を覆った接着層と、を備え、上記樹脂
層の周縁部は他の部分よりも薄く形成され、上記コイル
アンテナおよびICモジュールは、上記樹脂層の裏面と
面一に配置されて上記接着層に接着され、上記ICモジ
ュールおよびコイルアンテナのいずれか一方は、上記第
1凹所又は第2凹所の底面に第2接着層を介して接着さ
れ、上記第2接着層は上記樹脂層の裏面に設けられた上
記接着層よりも高い接着強度を有していることを特徴と
している。
【0009】あるいは、この発明に係る無線情報記憶媒
体は、表面および裏面を有した板状の樹脂層と、上記樹
脂層の表面および裏面に設けられた一対の表面シート
と、それぞれ上記樹脂層内に埋め込まれたICモジュー
ルおよびこのICモジュールに電気的に接続された環状
のコイルアンテナと、を備え、上記樹脂層の周縁部は他
の部分よりも薄く形成されていることを特徴としてい
る。
【0010】上記のように構成された無線情報記憶媒体
によれば、樹脂層の周縁部は中央部よりも薄く形成され
ていることから、無線情報記憶媒体を物品等に取り付け
て使用した場合でも邪魔とならず引っ掛かり等を防止す
ることができる。また、接着層により無線情報記憶媒体
を物品に貼り付けて使用している場合、無線情報記憶媒
体を物品から剥がすと、ICモジュールとアンテナコイ
ルとの接続が切断される。そのため、無線情報記憶媒体
を物品から剥がすと、自動的に無線情報記憶媒体の無線
機能、書込み機能、読み出し機能を容易に不能とするこ
とができ、同時に、不正使用を効果的に防止することが
できる。
【0011】また、この発明に係る無線情報記憶媒体
は、板状の樹脂層と、それぞれ上記樹脂層内に配置され
たICモジュールおよびこのICモジュールに電気的に
接続された環状のコイルアンテナと、を備え、上記樹脂
層は、上記コイルアンテナの内側に貫通形成された貫通
部を有していることを特徴としている。
【0012】上記無線情報記憶媒体において、上記貫通
部は上記樹脂層の周縁に隣接して設けられ、上記コイル
アンテナは、上記貫通部と上記樹脂層の周縁との間にお
いて上記樹脂層を切断することにより断線可能な少なく
とも1本の配線を含んでいることを特徴としている。
【0013】上記構成の無線情報記憶媒体によれば、貫
通部に例えば紐を通すことにより、物品に釣り下げて使
用することができる。この際、貫通部をコイルアンテナ
の内側に設けることにより、無線情報記憶媒体の外形を
拡大することなく、紐を通すことができる。
【0014】更に、この発明に係る無線情報記憶媒体
は、板状の樹脂層と、それぞれ上記樹脂層内に配置され
たICモジュール、および導線を介して上記ICモジュ
ールに電気的に接続された環状のコイルアンテナと、を
備え、上記樹脂層には、上記導線を横切って延びたミシ
ン目が形成され、上記ミシン目に沿って上記樹脂層を切
り裂いて上記導線を断線可能となっている。
【0015】また、この発明に係る無線情報記憶媒体に
よれば、ICモジュールは、上記樹脂層内に導出した書
込み導出配線を含む書込み回路を備え、上記樹脂層に
は、上記書込み導出配線を横切って延びたミシン目が形
成され、上記ミシン目に沿って上記樹脂層を切り裂いて
上記書込み導出配線を断線可能となっている。
【0016】更に、この発明に係る無線情報記憶媒体に
よれば、上記ICモジュールは、上記樹脂層内に導出し
た読み出し導出配線を含む読み出し回路を備え、上記樹
脂層には、上記読み出し導出配線を横切って延びたミシ
ン目が形成され、上記ミシン目に沿って上記樹脂層を切
り裂いて上記読み出し導出配線を断線可能としている。
【0017】上記構成の無線情報記憶媒体によれば、貫
通部に挿通された紐から無線情報記憶媒体を引き千切る
ことにより、あるいは、ミシン目に沿って樹脂層を切り
裂くことにより、無線情報記憶媒体の無線機能、書込み
機能、読み出し機能を容易に不能とすることができ、同
時に、不正使用を効果的に防止することができる。
【0018】この発明に係る無線情報記憶媒体は、板状
の樹脂層と、ICモジュール、および上記ICモジュー
ルに電気的に接続された環状のコイルアンテナを有し、
上記樹脂層内に配置された無線インレットと、を備え、
上記ICモジュールから離間した部分は、上記ICモジ
ュール近傍部分よりも柔らかく形成されていることを特
徴としている。
【0019】また、この発明に係る無線情報記憶媒体に
よれば、上記ICモジュールはコイルアンテナの内側
に、かつ、コイルアンテナの中心部から偏心して配置さ
れ、上記コイルアンテナの内、上記ICモジュールに隣
接した部分は、上記ICモジュールから離間した部分よ
りも硬く形成されている。
【0020】このように構成された無線情報記憶媒体に
よれば、ICモジュールの周囲を硬く形成することによ
り、外力に対してICモジュールを保護することができ
るとともに、他の部分を柔らかくして折曲げ可能とする
ことにより、無線情報記憶媒体利用時の操作性を向上す
ることができる。
【0021】一方、この発明に係る無線情報記憶媒体の
製造方法は、それぞれICモジュールおよびコイルアン
テナを備えた複数の無線インレットを装着するための複
数の凹所が設けられた樹脂シートを用意し、上記各凹所
に無線インレットを装着し、上記樹脂シート上に接着層
を設けて上記凹所を閉塞し、上記各凹所の周囲で上記樹
脂シートおよび接着層を打ち抜いて、個々の無線情報記
憶媒体を形成することを特徴としている。
【0022】また、この発明に係る無線情報記憶媒体の
製造方法は、それぞれICモジュールおよびコイルアン
テナを備えた複数の無線インレットを装着するための複
数の凹所が設けられた樹脂シートを用意し、上記各凹所
の周囲で上記樹脂シートを打ち抜いて複数のパッケージ
を形成し、上記各パッケージの凹所に無線インレットを
装着し、上記各パッケージに接着層を設けて上記凹所を
閉塞することを特徴としている。
【0023】更に、この発明に係る無線情報記憶媒体の
製造方法は、所定の間隔をおいて対向した2枚の樹脂シ
ートを用意し、それぞれICモジュールおよびコイルア
ンテナを備えた複数の無線インレットを上記2枚の樹脂
シート間に並べて配置し、上記2枚の樹脂シート間に樹
脂を充填し、上記無線インレットが埋め込まれた樹脂層
と上記2枚の樹脂シートとからなる積層体を形成し、上
記積層体を両面側から加熱および加圧して上記積層体を
一体化するとともに各無線インレットの周囲に凹所を形
成し、上記積層体を上記凹所の位置で打ち抜いて複数の
無線情報記憶媒体を形成することを特徴としている。
【0024】この場合、上記無線インレットに対応した
複数の凸部が形成された型と平坦な型との間で上記積層
体をホットプレスすることにより、上記積層体を加熱お
よび加圧し、あるいは、上記無線インレットに対向した
複数の凸部が外周面に設けられたヒートローラと、平坦
な外周面を持ったピンチローラとの間に上記積層体を通
して、上記積層体を加熱および加圧することを特徴とし
ている。上記構成の製造方法によれば、複数の無線情報
記憶媒体を容易にかつ短時間で製造することができ、生
産性の向上を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の無線情報記憶媒体を無線タグに適用した実施の形
態について詳細に説明する。
【0026】図1ないし図3に示すように、無線タグ1
0は、例えばABS樹脂等の合成樹脂層により成形され
たほぼ矩形板状のパッケージ12と、このパッケージ内
に配置されているとともに無線方式で情報通信が可能な
無線インレット14と、パッケージの裏面に設けられた
接着層16と、を備えている。
【0027】無線インレット14は、LSI15および
図示しないコンデンサが実装されたICモジュール18
と、このICモジュールに電気的に接続されているとと
もに被覆導線をループ状に巻いて形成されたコイルアン
テナ20と、を有している。ICモジュール18はコイ
ルアンテナ20の内側に、かつ、コイルアンテナの中心
部から一端側へ偏心して位置している。また、ICモジ
ュール部分の厚さは0.5mm、コイルアンテナ部分は
0.3mmにそれぞれ形成されている。
【0028】パッケージ12の裏面には、外周縁から僅
かに離間した位置に形成され全周に沿って延びた環状の
第1凹所22と、第1凹所の内側に位置した矩形状の第
2凹所24と、が形成されている。第2凹所24は第1
凹所22に連続しているとともに、第1凹所よりも深く
形成されている。そして、第1凹所22には無線インレ
ット14のコイルアンテナ20が収納され、第2凹所2
4にはICモジュール18が収納されている。なお、I
Cモジュール18は、接着層26を介して、第2凹所2
4の底面に接着固定されている。
【0029】パッケージ12は0.7mm厚に形成さ
れ、第1および第2凹所22、24の深さは、それぞれ
0.32mm、0.52mmに形成され、対応するコイ
ルアンテナ20およびICモジュール18の厚さよりも
僅かに深く形成されている。そのため、無線インレット
14は、完全に第1および第2凹所22、24内に収納
され、パッケージ12の裏面とほぼ面一となっている。
【0030】接着層 16は、パッケージ12の
裏面全体に亘って設けられ、第1および第2凹所22、
24を覆っている。そして、ICモジュール18のLS
I15の上面、およびコイルアンテナ20は、接着層1
6に接着されている。また、パッケージ12の表面は、
シボ加工により、あるいは炭酸カルシウムを塗布するこ
とにより、筆記層12aを形成している、なお、パッケ
ージ12の裏面において、第1および第2凹所22、2
4以外の部分は平坦に残され、接着層16と密着して
る。そのため、パッケージ12の筆記層12aに所望の
情報を筆記する際、筆記層が凹むことを防止し、容易に
筆記可能となる。
【0031】一方、パッケージ12の表面側の側縁に沿
った角部は全周に亘って面取りされ、傾斜面28として
形成されている。これにより、パッケージ12周縁部の
厚さは、他の部分よりも薄くなっている。
【0032】上記のように構成された無線タグ10は、
以下の方法により製造される。すなわち、まず、図4に
示すように、射出成形によりABS樹脂からなる矩形板
状のパッケージシート30を成形する。このパッケージ
シート30は、縦横にマトリクス状に並んで形成された
多数のパッケージ基体部32を一体に備えて成形されて
いる。すなわち、図4および図5に示すように、各パッ
ケージ基体部32には、第1および第2凹所22、24
が形成され、パッケージシート30の裏面側に開口して
いる。また、パッケージシート30の表面側には、隣接
するパッケージ基体部32間をマトリクス状に延びた多
数の直線溝34が形成され、各直線溝はほぼ台形状の断
面形状を有している。
【0033】続いて、図6に示す無線インレット14を
多数用意し、これらの無線インレットをパッケージシー
ト30の各パッケージ基体部32に形成された第1およ
び第2凹所22、24内に装填する。
【0034】次に、パッケージシート30の裏面の全面
に両面テープを貼付し、接着層16を形成する。その
後、パッケージシート30を直線溝34に沿って打ち抜
くことにより、多数の個別の無線タグ10が製造され
る。
【0035】上記のように構成された無線タグ10を使
用する場合には、例えば、図8に示すように、接着層1
6を介して無線タグ10を物品Mの表面に貼り付けて使
用することができる。この場合、予め、コイルアンテナ
20を介して無線タグ10のICモジュール18に物品
Mに関する所望の情報を書き込んでおき、必要な時に、
無線タグ10からコイルアンテナ20を介して無線方式
で情報を読取り、物品Mの管理を行うことができる。
【0036】上記構成の無線タグ10によれば、表面側
の角部は面取りされ傾斜面28として形成されているこ
とから、物品に貼り付けて使用する場合でも、パッケー
ジ12の引っ掛かりが低減し、他の物品を損傷したり、
あるいは、無線タグが物品から外れることを防止するこ
とができる。
【0037】また、パッケージ12の周縁部は他の部分
よりも薄く形成されていることから、無線タグの製造時
においてパッケージを打ち抜く際、型の摩耗が低減し、
駆動力の低減および型の寿命の長期化を図ることができ
る。
【0038】更に、上記無線タグ10は、物品Mに対す
る貼り替えを防止し、不正使用を未然に防ぐことが可能
な構成となっている。すなわち、前述したように、IC
モジュール18は接着層26によってパッケージ12に
接着されているとともに、そのLISI15上面は接着
層16にも接着されている。また、コイルアンテナ20
は、パッケージ12側には接着されることなく、接着層
16のみに接着されている。そして、本実施の形態によ
れば、ICモジュール18とパッケージ12とを接着し
た接着層26の接着力は、ICモジュールに対する接着
層16の接着力よりも大きく設定されている。
【0039】図9に示すように、無線タグ10を物品M
から剥がす場合、無線タグの外周部から剥がし始めるの
が一般的である。無線タグ10を剥がし始めると、ま
ず、パッケージ12の周縁部が接着層16から剥がれ
る。そして、パッケージ12を更に剥がすと、コイルア
ンテナ20は接着層側に残り、ICモジュール18はパ
ッケージに付いたまま接着層16から剥がされる。これ
により、ICモジュール18がコイルアンテナ20から
分離し、これらを繋いだ導線36が断線する。その結
果、無線タグ10は通信不能となり、不正使用ができな
くなる。
【0040】なお、ICモジュール18と接着層16と
の接着強度を弱めるために、ICモジュールと接着層1
6との間に潤滑油等を塗布するようにしてもよい。ま
た、ICモジュール18に代わって、コイルアンテナ2
0をパッケージ12および接着層16の両方に接着し、
ICモジュールを接着層16のみに接着する構成として
もよく、この場合でも、無線タグを剥がした際にコイル
アンテナ20の導線36を切断することができる。
【0041】更に、ICモジュール18およびコイルア
ンテナ20の両方を、接着層16およびパッケージ12
に接着し、ICモジュールは接着層16よりもパッケー
ジ12と強固に接着し、逆に、コイルアンテナはパッケ
ージよりも接着層16と強固に接着することにより、上
記と同様の効果を得ることができる。すなわち、パッケ
ージ12および接着層16に対するICモジュール18
およびコイルアンテナ20の接着強度を、それぞれ互い
に違いに設定することにより、無線タグの貼り替えを防
止することができる。
【0042】なお、上述した実施の形態において、パッ
ケージ12の周縁部に傾斜面28を形成する代わりに、
この周縁部のみを薄くしフランジ状に形成してもよい。
また、上述した製造方法においては、パッケージシート
30に無線インレット14を装着し、接着層16を貼り
付けた後、パッケージシートを打ち抜く構成としてが、
パッケージシート12を個々のパッケージ12に打ち抜
いた後、各パッケージに無線インレット14を装着する
ようにしてもよい。
【0043】更に、パッケージシートは射出成形に限ら
ず、例えば、厚さ0.8mmの樹脂シートを座グリ加工
して無線インレット装着用の凹所を形成するようにして
もよい。また、無線インレット装着用の孔が形成された
シートと表面シートとを貼り合わせてパッケージを形成
してもよい。
【0044】一方、図10に示すこの発明の第2の実施
の形態に係る無線タグによれば、紐を通して値札等とし
て使用可能に構成されている。すなわち、本実施の形態
によれば、接着層16に重ねて、例えば0.1mm厚の
白PETシート40が貼付され、無線インレット14の
密封性を高めているとともに、コイルアンテナ20の内
側に、紐を通す貫通孔42が形成されている。他の構成
は、前述した実施の形態と同一であり、同一の部分には
同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0045】上記構成の無線タグ10によれば、貫通孔
42に紐43を通して管理対象品に掛けることにより、
札として使用することができる。また、コイルアンテナ
20の内側に貫通孔42を設けることにより、無線タグ
10を大型化することなく紐43を通すことができる。
【0046】図11に示すように、貫通孔42に代え
て、細長いスリット44をコイルアンテナ20の内側に
設けてもよい。また、図12に示すように、貫通孔42
の一部を、コイルアンテナ20側に鋭角に延出させた構
成としてもよい。なお、これらの貫通孔42、スリット
44は、それぞれこの発明における貫通部として機能す
る。
【0047】図13に示す他の実施の形態によれば、パ
ッケージ12の内、貫通孔42が形成されている端部は
他の部分よりも薄く形成され、無線タグ10を貫通孔4
2に挿通された紐43から引き千切り易い構成となって
いる。また、コイルアンテナ20の一部、例えば、1本
のワイヤ20aは、貫通孔42とパッケージ12外周縁
との間を通るように導出されている。他の構成は、前述
した第2の実施の形態と同一であり、同一の部分には同
一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0048】上記構成の無線タグ10によれば、無線タ
グ10の貫通孔42の位置で紐43から引き千切ると、
コイルアンテナ20のワイヤ20aが切断され、無線に
よる情報通信が不可能となる。これにより、取外した無
線タグ10を不正使用することが不能となる。また、無
線タグ10に高い電圧を掛けて配線を焼き切って情報通
信不能とする場合に比較して、確実にかつ容易に無線タ
グの機能を停止させることが可能となる。
【0049】図14(a)に示す他の実施の形態によれ
ば、ICモジュール18はコイルアンテナ20の外側に
配置されている。また、ICモジュール18の書込み回
路を構成する配線の一部が、パッケージ12の1つのコ
ーナの近傍まで導出し、書込み導出配線46を形成して
いるとともに、読み出し回路を構成する配線の一部が、
パッケージ12の他のコーナの近傍まで導出し、読み出
し導出配線47を形成している。そして、パッケージ1
2の一方のコーナには、書込み導出配線46を横切るよ
うに第1ミシン目48aが形成され、他方のコーナに
は、読み出し導出配線47を横切るように第2ミシン目
48bが形成されている。
【0050】上記構成の無線タグ10によれば、ICモ
ジュール18に所望の情報を書込み、管理対象物に取り
付けた後、第1ミシン目48aに沿ってパッケージ12
のコーナ部を切り取ることにより、書込み導出配線46
が切断され、以後、書込みが不能となる。これにより、
不用意な情報の書き換え、不正使用等を不能とすること
ができる。
【0051】更に、第2ミシン目48aに沿ってパッケ
ージ12のコーナ部を切り取ることにより、読み出し導
出配線47が切断され、以後、無線タグの読取りが不能
となり、無線機能を完全に停止させることができる。
【0052】図14(b)に示す実施の形態によれば、
読み出し導出配線および第2ミシン目を省略し、代わっ
て、パッケージ12には、ICモジュール18とコイル
アンテナ20とを接続する導線36を横切るように他の
ミシン目48cが形成されている。また、パッケージ1
2の両側縁において、ミシン目48cの両端部には、そ
れぞれ切り込み50が形成されている。
【0053】このような構成の無線タグ10によれば、
上記実施の形態と同様に、第1ミシン目48aに沿って
パッケージ12のコーナ部を切り取ることにより、書込
み導出配線46が切断され、以後、書込みが不能とな
る。また、パッケージ12をミシン目48cに沿って折
曲げて切断することにより、導線36が切断され、以
後、無線通信が不能となり、無線タグ10の無線機能を
完全に停止させることができる。
【0054】あるいは、図14(c)に示すように、書
込み導出配線46、第1ミシン目48a、読み出し導出
配線47、および第2ミシン目48bに加えて、他のミ
シン目48cおよびミシン目の両端に位置した切り込み
50を設ける構成としてもよい。
【0055】なお、図14(a)ないし14(c)に示
す実施の形態において、他の構成は前述した第2の実施
の形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を
付してその詳細な説明を省略する。
【0056】図15に示す実施の形態によれば、無線イ
ンレット14のコイルアンテナ20の内、ICモジュー
ル18の近傍に位置した部分20aは、無線モジュール
10の厚さ方向に沿った厚さが約0.6mmと大きく形
成され、外部からの圧力が厚さ0.5mmのICモジュ
ールに直接作用しないようにICモジュールを保護して
いる。
【0057】また、無線タグ10のICモジュールが設
けられていない部分に屈曲性を持たせるため、コイルア
ンテナ20の内、ICモジュール18から離れた部分2
0bは、無線タグ10の面方向に幅広に形成され、無線
タグの厚さ方向に沿った厚さが薄くなっている。例え
ば、コイルアンテナ20は、ICモジュール18の周囲
近傍に位置した部分20aが幅1mm、高さ0.6mm
に形成され、それ以外の部分20bが幅3mm、高さ
0.2mmに形成されている。
【0058】このように、無線タグ10によれば、IC
モジュール18が設けられている部分のコイルアンテナ
20を厚くすることにより硬く形成され、他の部分はコ
イルアンテナを薄くすることにより柔らかく形成され、
折曲げ可能となっている。
【0059】図16に示すように、無線タグ10が比較
的面積の大きなカード状に形成されている場合、ICモ
ジュール18は、矩形枠状に巻回されたコイルアンテナ
20の1つのコーナー部付近に配置されている。そし
て、コイルアンテナ20の上記コーナー付近、つまり、
ICモジュール18近傍の部分20aは、無線タグ10
の厚さ方向に沿った高さがICモジュールの高さよりも
僅かに大きく形成され、他の部分は、無線タグに屈曲性
を持たせるためICモジュールよりも低く形成されてい
る。
【0060】図17に示すように、無線インレット14
のコイルアンテナ20が円形に形成されている場合、無
線タグ10を曲げた時の応力がICモジュール18に作
用し難くするため、ICモジュール18はコイルアンテ
ナ20の中心に対して偏心して配置される。そして、コ
イルアンテナ20の内、ICモジュール18の近傍部分
20aは厚く、ICモジュールから離間した部分20b
は薄く形成されている。
【0061】なお、図15ないし17に示す実施の形態
において、他の構成は前述した第1の実施の形態と同一
であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳
細な説明を省略する。また、コイルアンテナの内、IC
モジュール18近傍部分の厚さは、必ずしもICモジュ
ールよりも厚くする必要はなく、ICモジュールから離
間した部分の厚さもICモジュールよりも薄くする必要
はない。すなわち、コイルアンテナに厚い部分と薄い部
分とを形成することにより、無線タグの屈曲性を確保す
ることができる。
【0062】図18に示す他の実施の形態によれば、無
線タグ10は、それぞれ厚さ0.1mmの塩化ビニルシ
ートからなる2枚の表面シート54、56間に挟まれた
合成樹脂層58と、ICモジュール18およびコイルア
ンテナ20を有し、合成樹脂層58内に埋め込まれた無
線インレット14と、を備えている。そして、無線タグ
10は全体として矩形状に形成され、一方の表面側の側
縁に沿った角部は全周に亘って面取りされ、傾斜面28
として形成されている。これにより、パッケージ12周
縁部の厚さは、他の部分よりも薄くなっている。
【0063】上記のように構成された無線タグ10は、
以下の方法により製造される。すなわち、図19に示す
ように、例えば、矩形状の塩化ビニールシート60上
に、予め用意しておいた複数の無線インレット14を縦
横に並べて配置した後、塩化ビニルシート上に所定厚さ
の合成樹脂層62を形成し、この合成樹脂層内に無線イ
ンレットを埋め込む。合成樹脂としては、例えば、ホッ
トメルト接着剤を用いた。続いて、合成樹脂層62に重
ねて塩化ビニルシート64を配置する。
【0064】その後、上記塩化ビニルシート60、64
と合成樹脂層62との積層体68を、ホットプレス装置
の上下の金型66、67間に配置する。下方の金型67
のプレス面は平坦に形成されている。また、上方の金型
66のプレス面には、それぞれ断面が台形状の複数の凸
部70が形成され、これらの凸部はマトリクス状に延び
ている。そして、凸部70が無線インレット14の周縁
部と対向した状態で、金型66、67により積層体68
を加熱および加圧し、合成樹脂層62を硬化させる。
【0065】これにより、積層体68が一体化するとと
もに、無線インレット14の周囲には、凸部70に対応
したマトリクス状の凹所72が形成される。その後、図
20に破線で示すように、積層体68を凹所72の位置
で打ち抜くことにより、図18に示す無線タグ10が複
数形成される。
【0066】上記構成の無線タグ10によれば、前述し
た第1の実施の形態と同様に、表面側の角部は面取りさ
れ傾斜面28として形成されていることから、物品に貼
り付けて使用する場合でも、パッケージ12の引っ掛か
りが低減し、他の物品を損傷したり、あるいは、無線タ
グが物品から外れることを防止することができる。
【0067】また、パッケージ12の周縁部は他の部分
よりも薄く形成されていることから、無線タグの製造時
においてパッケージを打ち抜く際、型の摩耗が低減し、
駆動力の低減および型の寿命の長期化を図ることができ
る。
【0068】上記実施の形態では、独立した2枚の矩形
状の樹脂シートを用いて無線タグ10を製造する方法を
示したが、ロール状に巻回された連続シートを用いて無
線タグを製造してもよい。
【0069】この場合、図21に示すように、下側ロー
ル74から引出された下側樹脂シート75は矢印A方向
に沿って所定の速度で走行される。この下側樹脂シート
75上には、まず、無線インレット供給機76から複数
の無線インレット14が連続的に供給され、所定の配列
で載置される。続いて、下側樹脂シート75には、塗布
装置77から無線インレット14に重ねてホットメルト
接着剤が塗布される。その後、ホットメルト接着剤上
に、上側ロール78から引出された上側樹脂シート79
が積層され、下側樹脂シート75、無線インレット1
4、ホットメルト接着剤と共に、矢印A方向に走行され
る。
【0070】上側ロール78の下流にはヒートローラ8
0が配置されている。このヒートローラ80の外周面に
は、台形状の断面を持った凸部82がマトリックス状に
形成されている。また、ヒートローラ80に対向してピ
ンチローラ85が配置されている。そして、図21およ
び図22に示すように、下側樹脂シート75、無線イン
レット14、ホットメルト接着剤81、および上側樹脂
シート79からなる積層体84は、ヒートローラ80と
ピンチローラ85との間を挿通され、加熱および加圧さ
れる。
【0071】これにより、積層体84は一体化するとと
もに、無線インレット14の周囲には、ヒートローラの
凸部82に対応したマトリクス状の凹所86が形成され
る。その後、図23に破線で示すように、積層体84を
凹所86の位置で打ち抜くことにより、図18に示す無
線タグ18が複数形成される。このように連続シートお
よびヒートローラを用いて無線タグを製造することによ
り、一層生産性の向上を図ることができる。
【0072】なお、上記無線タグ18において、上下の
表面シート54、56は樹脂層58と一体化している
が、これら両シートを剥がすことにより薄い無線タグを
形成することができる。また、いずれか一方の表面シー
トを両面テープ等からなる接着層としてもよい。
【0073】その他、この発明は上述した実施の形態に
限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能
である。例えば、無線タグの形状は矩形状に限らず、円
形、楕円形等、任意の形状とすることができる。また、
この発明は無線タグに限らず、無線カード等の他の無線
情報記録媒体にも適用することができる。なお、上下の
表面シートには、事前にホットメルトが塗布されてい
る。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、周縁部に傾斜面を設けることにより、物品等に取り
付けて使用した場合でも邪魔とならず引っ掛かり等を防
止可能な無線情報記憶媒体、およびその製造方法を提供
することができる。また、この発明によれば、不正使用
を効果的に防止可能な無線情報記憶媒体を提供すること
ができる。更に、この発明によれば、コイルアンテナの
厚さを場所に応じて変えることにより、ICモジュール
を保護できるとともに、屈曲性を持った無線情報記憶媒
体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る無線タグを
示す斜視図。
【図2】上記無線タグの接着層を分離して示す上記無線
タグの分解斜視図。
【図3】図1の線A−Aに沿った断面図。
【図4】図4(a)は上記無線タグの製造に用いるパッ
ケージシートを示す平面図、図4(b)は図4(a)の
線B−Bに沿った断面図。
【図5】上記パッケージシートの一部を拡大して示す平
面図および断面図。
【図6】上記無線タグにおける無線インレットを示す平
面図。
【図7】上記無線タグの製造工程において、パッケージ
シートを打ち抜いて個別の無線タグを形成する工程を示
す断面図。
【図8】上記無線タグを物品上に貼り付けた状態を示す
断面図。
【図9】上記無線タグの一部を物品から剥がした状態を
示す断面図。
【図10】図10(a)は、この発明の第2の実施の形
態に係る無線タグを示す平面図、図10(b)は図10
(a)の線C−Cに沿った断面図。
【図11】上記無線タグの他の実施の形態を示す平面
図。
【図12】上記無線タグの更に他の実施の形態を示す平
面図。
【図13】図13(a)は、この発明の他の実施の形態
に係る無線タグを示す平面図、図13(b)は図13
(a)の線D−Dに沿った断面図。
【図14】この発明の他の実施の形態に係る種々の無線
タグをそれぞれ示す平面図。
【図15】図15(a)は、無線インレットのコイルア
ンテナの厚さを場所により変えた実施の形態を示す無線
インレットの平面図、図15(b)は、上記無線インレ
ットの側面図、図15(c)は、図15(a)の線E−
Eに沿った断面図、図15(d)は、コイルアンテナの
一部を折り曲げた状態を示す平面図。
【図16】図16(a)は、無線インレットのコイルア
ンテナの厚さを場所により変えた他の実施の形態を示す
無線インレットの平面図、図16(b)は、図16
(a)の線F−Fに沿った断面図。
【図17】図17(a)は、無線インレットのコイルア
ンテナの厚さを場所により変えた他の実施の形態を示す
無線インレットの平面図、図17(b)は、図17
(a)の線G−Gに沿った断面図。
【図18】この発明の他の実施の形態に係る無線タグを
示す断面図。
【図19】上記図18に示す無線タグをホットプレスに
より製造する工程を示す断面図。
【図20】上記プレスされた無線タグを打ち抜く工程を
示す断面図。
【図21】図18に示す無線タグの他の製造装置を示す
斜視図。
【図22】上記製造装置のヒートローラ部分を拡大して
示す側面図。
【図23】上記ヒートローラにより加熱および加圧され
た無線タグを打ち抜く工程を示す断面図。
【符号の説明】
10…無線タグ 12…パッケージ 14…無線インレット 16…接着層 18…ICモジュール 20…コイルアンテナ 22…第1凹所 24…第2凹所 26…接着層 28…傾斜面 30…パッケージシート 32…パッケージ基体部 34…直線溝 42…貫通孔 46…書込み配線導出部 47…読み出し配線導出部 48a、48b…第1、第2ミシン目 50…ミシン目 54、56…表面シート 58…樹脂層 80…ヒートローラ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面および裏面と、上記裏面に開口した第
    1および第2凹所と有した板状の樹脂層と、 上記第1凹所内に収納された環状のコイルアンテナ、お
    よびこのコイルアンテナに電気的に接続されたされてい
    るとともに上記第2凹所に収納されたICモジュール
    と、 上記樹脂層の裏面に設けられ上記第1および第2凹所を
    覆った接着層と、を備え、 上記樹脂層の周縁部は他の部分よりも薄く形成され、 上記コイルアンテナおよびICモジュールは、上記樹脂
    層の裏面と面一に配置されて上記接着層に接着され、 上記ICモジュールおよびコイルアンテナのいずれか一
    方は、上記第1凹所又は第2凹所の底面に第2接着層を
    介して接着され、上記第2接着層は上記樹脂層の裏面に
    設けられた上記接着層よりも高い接着強度を有している
    ことを特徴とする無線情報記録媒体。
  2. 【請求項2】上記樹脂層は、上記表面の周縁部に沿って
    設けられた傾斜面を有していることを特徴とする請求項
    1に記載の無線情報記憶媒体。
  3. 【請求項3】上記樹脂層の表面は、シボ加工により、あ
    るいは炭酸カルシウムを塗布して形成された筆記層を備
    えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線
    情報記録媒体。
  4. 【請求項4】表面および裏面を有した板状の樹脂層と、 上記樹脂層の表面および裏面に設けられた一対の表面シ
    ートと、 それぞれ上記樹脂層内に埋め込まれたICモジュールお
    よびこのICモジュールに電気的に接続された環状のコ
    イルアンテナと、を備え、 上記樹脂層の周縁部は他の部分よりも薄く形成されてい
    ることを特徴とする無線情報記憶媒体。
  5. 【請求項5】上記表面シートの一方は、接着層により形
    成されていることを特徴とする請求項4に記載の無線情
    報記憶媒体。
  6. 【請求項6】板状の樹脂層と、 それぞれ上記樹脂層内に配置されたICモジュールおよ
    びこのICモジュールに電気的に接続された環状のコイ
    ルアンテナと、 上記樹脂層に貫通形成され上記コイルアンテナの内側に
    位置した貫通部と、 を備えていることを特徴とする無線情報記憶媒体。
  7. 【請求項7】上記コイルアンテナは、上記貫通部と上記
    樹脂層の周縁との間において上記樹脂層を切断すること
    により断線可能な少なくとも1本の配線を含んでいるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の無線情報記憶媒体。
  8. 【請求項8】上記樹脂層の内、上記貫通部が設けられて
    いる部分は、他の部分よりも薄く形成されていることを
    特徴とする請求項7に記載の無線情報記憶媒体。
  9. 【請求項9】板状の樹脂層と、それぞれ上記樹脂層内に
    配置されたICモジュール、および導線を介して上記I
    Cモジュールに電気的に接続された環状のコイルアンテ
    ナと、を備え、 上記樹脂層には、上記導線を横切って延びたミシン目が
    形成され、上記ミシン目に沿って上記樹脂層を切り裂い
    て上記導線を断線可能としたことを特徴とする無線情報
    記憶媒体。
  10. 【請求項10】上記ICモジュールは、上記樹脂層内に
    導出した書込み導出配線を含む書込み回路を備え、 上記樹脂層には、上記書込み導出配線を横切って延びた
    ミシン目が形成され、上記ミシン目に沿って上記樹脂層
    を切り裂いて上記書込み導出配線を断線可能としたこと
    を特徴とする請求項9に記載の無線情報記憶媒体。
  11. 【請求項11】上記ICモジュールは、上記樹脂層内に
    導出した読み出し導出配線を含む読み出し回路を備え、 上記樹脂層には、上記読み出し導出配線を横切って延び
    たミシン目が形成され、上記ミシン目に沿って上記樹脂
    層を切り裂いて上記読み出し導出配線を断線可能とした
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の無線情報
    記憶媒体。
  12. 【請求項12】板状の樹脂層と、 それぞれ上記樹脂層内に配置されたICモジュール、お
    よび上記ICモジュールに電気的に接続された環状のコ
    イルアンテナと、を備え、 上記ICモジュールから離間した部分は、上記ICモジ
    ュール近傍部分よりも柔らかく形成されていることを特
    徴とする無線情報記憶媒体。
  13. 【請求項13】上記ICモジュールはコイルアンテナの
    内側に、かつ、コイルアンテナの中心部から偏心して配
    置され、 上記コイルアンテナの内、上記ICモジュールに隣接し
    た部分は、上記ICモジュールから離間した部分よりも
    硬く形成されていることを特徴とする請求項12に記載
    の無線情報記憶媒体。
  14. 【請求項14】上記コイルアンテナの内、上記ICモジ
    ュールに隣接した部分は、上記ICモジュールから離間
    した部分よりも厚くなるように巻回されていることを特
    徴とする請求項13に記載の無線情報記憶媒体。
  15. 【請求項15】上記コイルアンテナの内、上記ICモジ
    ュールに隣接した部分は、上記ICモジュールの厚さよ
    りも厚く形成されていることを特徴とする請求項14に
    記載の無線情報記憶媒体。
  16. 【請求項16】それぞれICモジュールおよびコイルア
    ンテナを備えた複数の無線インレットを装着するための
    複数の凹所が設けられた樹脂シートを用意し、 上記各凹所に無線インレットを装着し、 上記樹脂シート上に接着層を設けて上記凹所を閉塞し、 上記各凹所の周囲で上記樹脂シートおよび接着層を打ち
    抜いて、個々の無線情報記憶媒体を形成することを特徴
    とする無線情報記憶媒体の製造方法。
  17. 【請求項17】それぞれICモジュールおよびコイルア
    ンテナを備えた複数の無線インレットを装着するための
    複数の凹所が設けられた樹脂シートを用意し、 上記各凹所の周囲で上記樹脂シートを打ち抜いて複数の
    パッケージを形成し、 上記各パッケージの凹所に無線インレットを装着し、 上記各パッケージに接着層を設けて上記凹所を閉塞する
    ことを特徴とする無線情報記憶媒体の製造方法。
  18. 【請求項18】上記樹脂シートを打ち抜く部分は、予
    め、他の部分よりも薄く形成することを特徴とする請求
    項16又は17に記載の無線情報記憶媒体の製造方法。
  19. 【請求項19】上記樹脂シートは射出成形により形成す
    ることを特徴とする請求項16ないし18のいずれか1
    項に記載の無線情報記憶媒体の製造方法。
  20. 【請求項20】所定の間隔をおいて対向した2枚の樹脂
    シートを用意し、 それぞれICモジュールおよびコイルアンテナを備えた
    複数の無線インレットを上記2枚の樹脂シート間に並べ
    て配置し、 上記2枚の樹脂シート間に樹脂を充填し、上記無線イン
    レットが埋め込まれた樹脂層と上記2枚の樹脂シートと
    からなる積層体を形成し、 上記積層体を両面側から加熱および加圧して一体化する
    とともに各無線インレットの周囲に凹所を形成し、 上記積層体を上記凹所の位置で打ち抜いて複数の無線情
    報記憶媒体を形成することを特徴とする無線情報記憶媒
    体の製造方法。
  21. 【請求項21】上記無線インレットに対応した複数の凸
    部が形成された型と平坦な型との間で上記積層体をホッ
    トプレスすることにより、上記積層体を加熱および加圧
    することを特徴とする請求項20に記載の無線情報記憶
    媒体の製造方法。
  22. 【請求項22】上記無線インレットに対向した複数の凸
    部が外周面に設けられたヒートローラと、平坦な外周面
    を持ったピンチローラとの間に上記積層体を通して、上
    記積層体を加熱および加圧することを特徴とする請求項
    20に記載の無線情報記憶媒体の製造方法。
  23. 【請求項23】上記積層体を一体化した後、少なくとも
    一方の樹脂シートを剥がすことを特徴とする請求項20
    ないし22のいずれか1項に記載の無線情報記憶媒体の
    製造方法。
  24. 【請求項24】上記2枚の樹脂シートの少なくとも一方
    を、両面接着層で形成することを特徴とする請求項20
    ないし22のいずれか1項に記載の無線情報記憶媒体の
    製造方法。
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