JP2013184904A - アンタントレン系化合物およびその製造方法 - Google Patents

アンタントレン系化合物およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】新規なアンタントレン系化合物の提供。
【解決手段】下記式(1)の化合物の環化反応により、下記式(2)の化合物を得る。
Figure 2013184904

(式中、Eは酸素原子又は硫黄原子、Xはヨウ素原子など、R〜Rは同一又は異なって水素原子又は置換基(ハロゲン原子など)を示しす。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規なアンタントレン系化合物およびその製造方法に関する。
近年、シリコンに代表される無機半導体に代わる材料として、有機半導体が注目されている。このような有機半導体は、例えば、有機エレクトロルミネセンス素子(OLED)、太陽電池やトランジスタなどに用いられており、特に、無機半導体に比べフレキシブル性に優れ、また、分子構造を制御することで溶媒に可溶化できるため、ロール・ツー・ロールによる印刷で形成するプリンテッドエレクトロニクス分野などにおいて期待されている。
このような有機半導体のうち、低分子の有機半導体としては、ペンタセンに代表されるアセン骨格を有する分子が、高い半導体特性を示すことが知られている。しかしながら、アセン骨格は、分子内に反応活性部位を持ち、酸化されやすいため大気安定性に課題があり、より安定な分子が求められている。
このような安定性の問題などの改善を目的として、例えば、ペリ(peri)−キサンテノキサンテン骨格を有する特定のアンタントレン系化合物が有機半導体として開発されつつあり[例えば、特開2010−6794号公報(特許文献1)、特表2009−544743号号公報(特許文献2)、Chem.Mater.2009,21,552−556頁(非特許文献1)など]、このような有機半導体のデバイスへの応用が期待される。なお、これらの文献には、種々のアンタントレン骨格を有する化合物が開示されているが、アンタトレン(ジオキサアンタントレン)骨格の特定の置換位置にホルミル基(さらにはハロゲン原子)が置換した化合物については開示がない。
なお、このようなアンタントレン化合物は、例えば、特許文献2にも開示されているように、1,1’−ビ−2−ナフトール類の酸化カップリングなどにより合成されている。しかしながら、このような方法では、1,1’−ビ−2−ナフトール類の置換基の位置や構造によっては酸化カップリング反応が進行しにくく低収率になる場合がある。
また、特開2011−12001号公報(特許文献3)には、臭素化されたジオキサアンタントレンの反応(鈴木−宮浦カップリング反応)を利用して、p−エチルフェニル基などの置換基を導入したり、オリゴマー化する技術が開示されている。しかし、このような方法では、官能基を高い位置選択性で導入するのが難しく、分子設計上の課題がある。
このような状況下、新たなアンタントレン系化合物や合成方法の開発が求められている。
特開2010−6794号公報(特許請求の範囲) 特表2009−544743号号公報(特許請求の範囲、段落[0043]) 特開2011−12001号公報(特許請求の範囲、実施例)
Chem.Mater.2009,21,552−556頁
従って、本発明の目的は、有機半導体やその中間体(前駆体)などとして有用な新規アンタントレン系化合物を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記のようなアンタントレン系化合物を効率よく製造できる方法を提供することにある。
本発明者は、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、2,2’−ジヒドロキシ(又はメルカプト)−3,3’−ジホルミル−8,8’−ジハロ−1,1’−ビナフチル骨格を有する化合物などが、意外にも、1位と8’位との間および1’位と8位との間でそれぞれ容易にハロゲン化水素などの脱離を伴って環化し、ジオキサアンタントレン骨格などを形成すること、このような反応により得られる新規なアンタントレン系化合物(ジオキサアンタントレン骨格を有する化合物など)は、有機半導体としてそのまま用いることができる他、官能基であるホルミル基(さらにはハロゲン原子などの置換基)を有しているため、容易に変性(置換基の変換)が可能であり、所望の有機半導体の中間体(又は前駆体)として好適であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の化合物は、下記式(1)で表される。
Figure 2013184904
(式中、Eは酸素原子又は硫黄原子、R〜Rは同一又は異なって水素原子又は置換基を示し、RとR、RとR又はRとRは互いに結合して環を形成していてもよい。)
上記式(1)において、R〜Rの少なくとも1つがハロゲン原子(臭素原子、ヨウ素原子など)であってもよく、特に、R〜Rの少なくとも1つがハロゲン原子(特に、ヨウ素原子)であってもよい。代表的には、式(1)において、Rが水素原子であり、R〜Rの少なくとも2つがヨウ素原子であってもよく、特に式(1)において、Eが酸素原子であり、RおよびRが水素原子であり、RおよびRがヨウ素原子であってもよい。
本発明には、下記式(2)で表される化合物を、反応(環化反応)させる(又は式(2)で表される化合物からHXを脱離させる)ことにより、前記化合物(前記式(1)で表される化合物)を製造する方法も含まれる。
Figure 2013184904
(式中、Xは基−EHと反応して脱離可能な脱離基を示し、E、R〜Rは前記と同じ。)
上記式(2)において、Xは、ハロゲン原子、特に、ヨウ素原子であってもよい。
前記方法では、塩基(例えば、カルボン酸金属塩および金属水酸化物から選択された少なくとも1種)の存在下で、式(2)で表される化合物を反応させてもよい。
前記のように、本発明の式(1)で表される化合物(ジオキサアンタントレン系化合物など)は、有機半導体又はその中間体として好適である。そのため、本発明には、前記式(1)で表される化合物(又はその誘導体)を含む電子デバイス(例えば、光電変換素子、スイッチング素子及び整流素子から選択された一種)も含まれる。
また、本発明には、前記式(1)で表される化合物の前駆体となりうる化合物の新規な製造方法が含まれる。すなわち、この方法は、下記式(2a−1)で表される化合物を製造する方法であって、
下記式(2b−1)で表される化合物と、N,N−ジハロ−5,5−ジアルキルヒダントイン(例えば、N,N−ジヨード−5,5−ジメチルヒダントイン)とを反応させて下記式(2b−2)で表される化合物を得る工程と、
この工程で得られた(2b−2)で表される化合物とN,N−ジハロ−5,5−ジアルキルヒダントインおよびトリフルオロメタンスルホン酸とを反応させて下記式(2c−1)で表される化合物を得る工程と、
この工程で得られた下記式(2c−1)で表される化合物を加溶媒分解して下記式(2a−1)で表される化合物を得る工程とを含む。
Figure 2013184904
(式中、Xはハロゲン原子、R1a〜R4aは水素原子又はハロゲン原子であり、R1a〜R4aの少なくとも1つ(例えば、R2a及び/又はR3a)はハロゲン原子である。)
本発明の新規な化合物は、特定位置にホルミル基を有する新規なアンタントレン系化合物であり、有機半導体やその中間体(前駆体)などとして有用である。また、本発明の方法では、このようなアンタントレン系化合物を、環化反応させる(代表的には塩基の存在下で反応させる)という簡便又は容易な方法により、効率よく製造できる。
[アンタントレン系化合物]
本発明の化合物(アンタントレン系化合物、アンタントレン骨格を有する化合物)は、下記式(1)で表される。
Figure 2013184904
(式中、Eは酸素原子又は硫黄原子、R〜Rは同一又は異なって水素原子又は置換基を示し、RとR、RとR又はRとRは互いに結合して環を形成していてもよい。)
上記式(1)において、Eは酸素原子又は硫黄原子であり、2つのEは同一又は異なっていてもよい。好ましいEは酸素原子であってもよい。
前記式(1)において、R〜Rで表される置換基としては、特に限定されず、例えば、炭化水素基[例えば、アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル基などの直鎖状又は分岐鎖状C1−10アルキル基、好ましくはC1−6アルキル基、さらに好ましくはC1−4アルキル基)、ハロアルキル基(例えば、クロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、テトラフルオロプロピル基などのハロC1−4アルキル基など)、アルケニル基(例えば、ビニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル基などのC2−6アルケニル基、好ましくはC2−4アルケニル基)、シクロアルキル基(例えば、シクロヘキシル基などのC5−10シクロアルキル基)、アリール基(例えば、フェニル基、メチルフェニル基(トリル基)、エチルフェニル基、ジメチルフェニル基(キシリル基)、ナフチル基などのC6−14アリール基)、アラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチル基などのC6−10アリール−C1−4アルキル基)など]、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など)、ヒドロキシル基、メルカプト基、(チオ)エーテル基[例えば、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、t−ブトキシ基などのC1−6アルコキシ基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基などの上記アルコキシ基に対応するC1−6アルキルチオ基など)、アリールオキシ基(フェノキシ基などのC6−10アリールオキシ基)など]、ヒドロキシアルキル基(例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル基などのヒドロキシC1−10アルキル基)、メルカプトアルキル基(例えば、メルカプトメチル、メルカプトエチル基などのメルカプトC1−10アルキル基)、ホルミル基、アシル基[例えば、アルキルカルボニル基(例えば、アセチル、プロピオニル基などのC1−6アルキル−カルボニル基)、アロイル基(例えば、ベンゾイル基など)など]、カルボキシル基、エステル基[例えば、アルコキシ−カルボニル基(メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニル基などのC1−6アルコキシ−カルボニル基)、アリールオキシカルボニル基(フェノキシカルボニル基など)など]、アミノ基、置換アミノ基(例えば、ジメチルアミノ基などのアルキルアミノ基)、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、ケイ素原子含有基{例えば、シリル基[例えば、トリアルキルシリル基(例えば、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基などのC1−10トリアルキルシリル基)などの置換シリル基]など}、リン原子含有基{例えば、ホスフィノ基[例えば、ジアリールホスフィノ基(例えば、ジフェニルホスフィノ基などのC6−10アリールホスフィノ基)など]、ホスフィニル基[例えば、ジアリールホスフィニル基(例えば、ジフェニルホスフィニル基などのジC6−10アリールホスフィニル基)など]など}、これらの置換基同士が結合した置換基[例えば、アルコキシアリール基(例えば、メトキシフェニル基などのC1−4アルコキシC6−10アリール基)など]などが挙げられる。
また、式(1)において、RとR、RとR又はRとRは、それぞれ、互いに結合して環を形成していてもよい[又は、RとR、RとR又はRとRが互いに結合して二価の基を形成してもよい]。このような環としては、例えば、炭化水素環[例えば、シクロアルカン環(例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン環などのC5−10シクロアルカン環)、アレーン環(例えば、ベンゼン環、ナフタレン環などの単環式又は縮合多環式C6−14アレーン環)]、複素環[例えば、オキサシクロアルカン環(例えば、オキサシクロペンタン環、オキサシクロヘキサン環などのオキサC4−6シクロアルカン環)、アザシクロアルカン環、チオシクロアルカン環など]などが挙げられる。代表的な環は、アレーン環、複素環などが挙げられ、特に、アンタントレン骨格(例えば、ジオキサアンタントレン骨格)とともに芳香環を形成した環であってもよい。なお、環は、さらに、前記例示の置換基が置換した環であってもよい。また、RはR及びRと、RはRおよびRと、それぞれ環を形成してもよい。例えば、RがRおよびRの双方(又はRがRおよびRの双方)とベンゼン環を形成する場合には、ナフタレン環を形成し、R〜Rのすべてがベンゼン環を形成する場合には、アンタントレン骨格を構成するナフタレン環とともにフェナントレン環を形成する。
式(1)において、R〜Rはそれぞれ同一又は異なっていてもよい。また、2つのR、2つのR、2つの2つのR、2つのRは、それぞれ、同一又は異なっていてもよく、特に同一であってもよい。
好ましい態様では、式(1)において、R〜Rの少なくとも1つがハロゲン原子(臭素原子、ヨウ素原子など、特にヨウ素原子)であってもよく、特に、R〜Rの少なくとも2つ(特に、RおよびR)がハロゲン原子(特に、ヨウ素原子)であってもよい。なお、このような好ましい態様において、すべてがハロゲン原子でない場合、R〜Rの残りは、水素原子又はハロゲン原子以外の置換基であってもよい。
以下に代表的なR〜Rの組み合わせを示す。
Figure 2013184904
[製造方法]
本発明のアンタントレン系化合物は、特に限定されないが、下記式(2)で表される化合物(2,2’−ジヒドロキシ又はジメルカプト−3,3’−ジホルミル−8,8’−ジハロ−1,1’−ビナフチル骨格を有する化合物など)を反応させる(環化反応させる)ことにより、効率よく得ることができる。すなわち、下記式(2)で表される化合物を反応させると、下記式(2)において、1位と8’位との間および1’位と8位との間でそれぞれHX(脱ハロゲン化水素など)の脱離を伴って環化反応(−E−を形成する反応)が生じ、本発明の化合物が得られる。
Figure 2013184904
(式中、Xは基−EHと反応して脱離可能な脱離基を示し、E、R〜Rは前記と同じ。)
上記式(2)において、基Xとしては、基−EH(又は基−EHを構成する水素原子)、すなわち、ヒドロキシル基又はメルカプト基(ヒドロキシル基又はメルカプト基を構成する)との反応により、HXの脱離を伴って環化(−E−の形成)可能であれば特に限定されず、例えば、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など)、アルカンスルホニルオキシ基(メタンスルホニルオキシ基などのC1−4アルカンスルホニルオキシ基)、ハロアルカンスルホニルオキシ基(例えば、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基などのハロC1−4アルカンスルホニルオキシ基)、アリールスルホニルオキシ基(例えば、トシル基などのC6−10アリールスルホニルオキシ基)などが挙げられる。中でも、ハロゲン原子(特に、ヨウ素原子)が好ましい。なお、2つのXは同一又は異なる基であってもよく、通常同一であってもよい。また、式(2)において、R〜Rは、好ましい態様も含めて、前記式(1)の場合と同様である。
式(2)で表される化合物は、特に限定されず、下記式(2a)で表される化合物同士を慣用の方法(例えば、WO2011/111762号公報に記載の方法)を利用してカップリング(脱水素カップリング)させることにより製造できる。
Figure 2013184904
(式中、X、R〜Rは前記と同じ。)
なお、上記式(2a)で表される化合物は、1位の水素原子間で選択的に脱水素カップリングしやすいが、必要に応じて1位の水素原子間で脱水素カップリングした化合物(すなわち、式(2)で表される化合物)を反応生成物から分離して用いてもよい。また、式(2a)で表される化合物として、R〜Rが異なる化合物を組み合わせて用いることで、2つのR、R、R及び/又はRが異なる式(2)で表される化合物が得られる。
(式(2a)で表される化合物)
式(2a)で表される化合物(2−ナフトアルデヒド類)は、市販品を利用してもよく、慣用の方法(例えば、WO2011/111762号公報に記載の方法)により合成したものを使用してもよい。
例えば、式(2a)で表される化合物のうち、Xがハロゲン原子である化合物は、下記式で表される化合物(2b)と、N,N−ジハロ−5,5−ジアルキルヒダントイン(例えば、N,N−ジヨード−5,5−ジメチルヒダントインなど)およびトリフルオロメタンスルホン酸とを反応させて下記式(2c)で表される化合物を製造し、この化合物(2b)を加溶媒分解(加水分解、加メタノール分解など)することにより得ることができる。なお、加溶媒分解は、アルカリや酸の存在下で行ってもよい。
Figure 2013184904
(式中、Xはハロゲン原子、R〜Rは前記と同じ。)
すなわち、上記反応では、3位にトリフルオロメタンスルホニルオキシ基が導入されるとともに、2−ナフトアルデヒド類の5位がハロゲン化される。
なお、この反応では、式(2b)において、少なくとも2−ナフトアルデヒド類の8位がハロゲン化されるが、式(2b)において、R〜Rが水素原子である化合物を用いて、式(2c)においてR〜Rの少なくとも1つおよびXがハロゲン原子である化合物を得ることもできる。例えば、下記式(2b−1)で表される化合物と、N,N−ジハロ−5,5−ジアルキルヒダントイン(例えば、N,N−ジヨード−5,5−ジメチルヒダントインなど)およびトリフルオロメタンスルホン酸とを反応させて下記式(2c−1)で表される化合物を製造してもよい。
Figure 2013184904
(式中、Xはハロゲン原子、R1a〜R4aは水素原子又はハロゲン原子であり、R1a〜R4aの少なくとも1つ(例えば、R2a及び/又はR3a)はハロゲン原子である。)
また、このような反応では、2−ナフトアルデヒドの5位と6〜9位とのハロゲン化速度の差を利用して、段階的にハロゲン化することもできる。例えば、酸触媒(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸など)の存在下、前記式(2b−1)で表される化合物と、N,N−ジハロ−5,5−ジアルキルヒダントインとを反応させて下記式(2b−2)で表される化合物を製造し、得られた(2b−2)で表される化合物とN,N−ジハロ−5,5−ジアルキルヒダントインおよびトリフルオロメタンスルホン酸とを反応させて前記式(2c−1)で表される化合物を製造してもよい。
Figure 2013184904
(式中、R1a〜R4aは水素原子又はハロゲン原子であり、R1a〜R4aの少なくとも1つ(例えば、R2a及び/又はR3a)はハロゲン原子である。)
なお、上記反応において、式(2b−1)で表される化合物とN,N−ジハロ−5,5−ジアルキルヒダントインの割合は、2−ナフトアルデヒドの8位でのハロゲン化を生じにくくするという観点から、式(2b−1)で表される化合物1モルに対して、N,N−ジハロ−5,5−ジアルキルヒダントインを3モル以下(例えば、1〜2.8モル)、好ましくは1.2〜2.5モル、さらに好ましくは1.3〜2.3モル、特に1.5〜2.1モル程度であってもよい。
本発明の反応(環化反応)は、通常、塩基の存在下で行ってもよい。塩基を用いることで、基−EHの水素引き抜きによりナフトキシアニオンの生成、生成したナフトキシアニオンの基−Xが置換した炭素原子への求核攻撃および基Xの脱離(付加脱離)という一連の反応が進行しやすく、容易に環構造が形成されるようである。塩基としては、特に限定されないが、例えば、有機塩基{例えば、有機酸塩[例えば、酢酸塩(例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウムなどの酢酸アルカリ又はアルカリ土類金属塩)などのカルボン酸塩(カルボン酸金属塩など)]、金属アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド)、アミン類[例えば、トリアルキルアミン(トリエチルアミンなど)などの第3級アミン]など}、無機塩基[例えば、金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ又はアルカリ土類金属塩)、金属炭酸塩(例えば、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウムなどのアルカリ又はアルカリ土類金属炭酸塩)、金属炭酸水素塩(例えば、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ又はアルカリ土類金属炭酸水素塩)、アンモニアなど]などが例示できる。塩基は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
本発明では、カルボン酸塩[例えば、酢酸塩などのアルカン酸塩(例えば、C1−4アルカン酸塩)]、金属水酸化物などの汎用の塩基であっても、効率よく脱ハロゲン化水素反応などを促進できる。そのため、本発明の方法は、極めて簡便かつ汎用性に優れている。
塩基の割合は、式(2)で表される化合物1モルに対して、例えば、0.1〜30モル当量(例えば、0.5〜25モル当量)程度の範囲から選択でき、1〜20モル当量、好ましくは1.5〜15モル当量(例えば、1.8〜12モル)、さらに好ましくは2モル当量以上(例えば、2〜10モル当量)であってもよい。
また、反応において、必要に応じて、金属触媒を使用してもよい。金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒[例えば、パラジウム化合物(酢酸パラジウム、塩化パラジウムなど)、タングステン触媒など]などの遷移金属触媒などが挙げられる。金属触媒は単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
金属触媒の割合は、例えば、式(2)で表される化合物1モルに対して、例えば、0.0001〜3モル、好ましくは0.0005〜1モル、さらに好ましくは0.001〜0.5モル(例えば、0.005〜0.3モル)程度であってもよい。また、金属触媒の割合は、塩基1モルに対して、例えば、0.00001〜1モル、好ましくは0.0001〜0.5モル、さらに好ましくは0.001〜0.3モル(例えば、0.005〜0.1モル)程度であってもよい。
なお、反応は、溶媒の存在下又は非存在下で行うことができる。溶媒としては、反応において不活性であれば特に限定されず、例えば、炭化水素類(例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカンなどの脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン、シクロペンタンなどの脂環族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類など)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、塩化メチレン、クロロホルムなどのハロアルカンなど)、エステル類(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルモノアセテートなどの酢酸エステル類)、ケトン類(例えば、アセトン、エチルメチルケトンなどの鎖状ケトン類;シクロヘキサノンなどの環状ケトン類)、エーテル類(例えば、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどの鎖状エーテル;ジオキサン、テトラヒドロフランなどの環状エーテル類)、アルコール系溶媒(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルカノール類)、ニトリル系溶媒(例えば、アセトニトリル、ベンゾニトリルなど)、ニトロ系溶媒(例えば、ニトロベンゼンなど)、アミド類(ジメチルホルムアミドなど)、水などが挙げられる。これらの溶媒は単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
反応は、冷却下、常温下又は加温下のいずれでおこなってもよく、特に加温下で行ってもよい。反応温度は、特に限定されないが、例えば、30〜200℃(例えば、40〜180℃)、好ましくは50〜160℃、さらに好ましくは60〜150℃(例えば、70〜130℃)程度であってもよく、通常50〜150℃(例えば、60〜100℃)程度であってもよい。なお、反応時間は、反応温度に応じて適宜選択でき、ガスクロマトグラフィーなどを利用して式(1)で表される化合物の生成の程度を確認しながら調整してもよい。
反応は、常圧下、加圧下、又は減圧下のいずれで行ってもよく、また、還流させて行ってもよい。なお、反応は、酸化性雰囲気中で行ってもよいが、通常、非酸化性雰囲気中[例えば、窒素ガス、希ガス(ヘリウム、アルゴンなど)中など]で行ってもよい。
反応終了後、慣用の分離精製手段、例えば、濃縮、乾固、晶析、再結晶、濾過、抽出、蒸留、クロマトグラフィなどの方法を利用して、生成物を単離してもよい。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
[合成例]
以下のようにして、2つの合成方法にて、5,5’,6,6’,8,8’−ヘキサヨード−3,3’−ジホルミル−2,2’−ジヒドロキシ−1,1’−ビナフチルを合成した。
[合成例1]
(1)5,7,8−トリヨード−3−(トリフルオロメチルスルホニル)オキシ−2−ナフトアルデヒドの調製
窒素雰囲気下でN,N’−ジヨード−5,5−ジメチルヒダントイン(17.0g,44.7mmol)にCHCl(160mL)を加えた後、60℃にてトリフルオロメタンスルホン酸(7.93mL,89.6mmol)を滴下し、その後、2−ナフトアルデヒド(2.00g,12.8mmol)をCHCl(40mL)に溶解させた溶液も同様に滴下した。60℃で3時間撹拌させた後、反応液に亜硫酸ナトリウム水溶液を加えてクエンチを行った。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過・濃縮した。得られた茶褐色粘体にアセトニトリルを加えて溶かし、−20℃で一晩再結晶を行うことで、下記式で表される化合物、すなわち、5,7,8−トリヨード−3−(トリフルオロメチルスルホニル)オキシ−2−ナフトアルデヒド(3.36g,38%)を得た。
Figure 2013184904
H−NMR(CDCl)δ:10.35(s,1H),8.89(s,1H),8.65(s,1H),8.13(s,1H)
13C−NMR(CDCl)δ:185.90,149.37,147.01,143.54,135.78,135.20,129.13,126.69,119.21(q,J=319.7Hz),116.36,112.56,99.73。
(2)5,7,8−トリヨード−3−ヒドロキシ−2−ナフトアルデヒドの調製
合成した5,7,8−トリヨード−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−2−ナフトアルデヒド(1.00g,1.47mmol)に1,4−ジオキサン(4.70mL)、メタノール(2.20mL)を加えた後、1規定の水酸化ナトリウム水溶液(4.40mL,4.40mmol)を滴下し、室温で12時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に6規定塩酸水溶液を加えてクエンチを行った。懸濁液をろ過にかけ、残留物を水で流し洗った後に自然乾燥を行い、下記式で表される化合物、すなわち、5,7,8−トリヨード−3−ヒドロキシ−2−ナフトアルデヒド(793mg,98%)を得た。
Figure 2013184904
H−NMR(CDCl)δ:10.52(s,1H),10.20(s,1H),8.58(s,1H),8.51(s,1H),7.59(s,1H)。
(3)5,5’,6,6’,8,8’−ヘキサヨード−3,3’−ジホルミル−2,2’−ジヒドロキシ−1,1’−ビナフチルの調製
塩化鉄六水和物(1.97g,7.29mmol)と合成した5,7,8−トリヨード−3−ヒドロキシ−2−ナフトアルデヒド(200mg,364μmol)をすり鉢ですりつぶし混ぜ合わせた。得られた混合物を50mLのサンプル管に入れ、H0を0.2mL加え1分間ゆっくりと撹拝した。それをμリアクター(四国計測工業(株))を用いて210wで780秒間加熱撹拌した。反応後6規定のHClを30mL加え15時間撹拌したのち、水でろ過し乾燥させることで黄褐色の粗生成物を得た。これをブロモベンゼンに溶かし、フラッシュカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製することで橙色固体を得た。この操作をもう一度繰り返すことで下記式で表される化合物、すなわち、5,5’,6,6’,8,8’−ヘキサヨード−3,3’−ジホルミル−2,2’−ジヒドロキシ−1,1’−ビナフチルを得た。
Figure 2013184904
H−NMR(CDCl)δ11.07(s,2H),10.13(s,2H),8.82(s,2H),8.67(s,2H)。
[合成例2]
(1)7,8−ジヨード−2−ナフトアルデヒドの調製
窒素雰囲気下でN,N’−ジヨード−5,5−ジメチルヒダントイン(4.88g,12.8mmol)にCHCl(50mL)を加えた懸濁溶液にトリフルオロメタンスルホン酸(1.13mL,12.8mmol)を滴下した後、2−ナフトアルデヒド(1.00g,6.40mmol)をCHCl(10mL)に溶解させた溶液も同様に滴下した。室温で30分間撹拌させた後、反応液に亜硫酸ナトリウム水溶液を加えてクエンチを行った。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過・濃縮し、黄色固体の粗生成物(2.46g)を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製し、下記式で表される化合物、すなわち、7,8−ジヨード−2−ナフトアルデヒド(2.26g,87%)を得た。
Figure 2013184904
H−NMR(CDCl)δ:10.27(s,1H),8.52(d,J=1.6Hz,1H),8.16(d,J=8.8Hz,IH),8.03(dd,J=8.6,1.4Hz,1H),7.90(d,J=7.6Hz,1H),7.85(d,J=7.6Hz,1H).
13C−NMR(CDCl)δ:191.29,140.79,139.22,138.89,137.65,135,83,134.35,134.31,125.21,102.08,100.36。
(2)5,7,8−トリヨード−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−2−ナフトアルデヒドの調製
窒素雰囲気下でN,N’−ジヨード−5,5−ジメチルヒダントイン(186mg,490μmol)にCHCl(2.0mL)を加えた懸濁溶液にトリフルオロメタンスルホン酸(174μL,1.97mmol)を滴下した後、得られた7,8−ジヨード−2−ナフトアルデヒド(100mg,245μmol)をCHCl(3.0mL)に溶解させた溶液も同様に滴下した。室温で30分間撹絆させた後、反応液に亜硫酸ナトリウム水溶液を加えてクエンチを行った。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過・濃縮し、下記式で表される化合物、すなわち、5,7,8−トリヨード−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−2−ナフトアルデヒド(134mg,80%)を得た。
Figure 2013184904
H−NMR(CDCl)δ10.35(s,1H),8.89(s,1H),8.65(s,1H),8.13(s,1H)
13C−NMR(CDCl)δ185.90,149.37,147.01,143.54,135.78,135.20,129.13,126.69,119.21(q,J=319.7Hz),116.36,112.56,99.73。
[実施例1]
窒素雰囲気下で、合成例1で得た化合物(5,5’,6,6’,8,8’−ヘキサヨード−3,3’−ジホルミル−2,2’−ジヒドロキシ−1,1’−ビナフチル)0.100g,(0.091mmol)、酢酸カリウム(AcOK)75.5mg(0.547mmol)、酢酸パラジウム(Pd(Oac))1.15mg(5.1μmol)をジムロートを付けた二口フラスコに入れ、エチルメチルケトン(MeCOEt)を2.5ml加えて120℃で3時間撹拌した。反応後、溶媒を濃縮し、ろ紙上でクロロホルムと水を用いて洗浄することで生成物(純度98%以上)を得た。生成物をNMRおよび高分解能質量分析(HMRS)にて分析し、下記化合物であることを確認した。
Figure 2013184904
H−NMR(DMSO−D):δ10.43(s,2H),8.17(s,2H),8.16(s,2H)
HRMS(FAB+) M calcd for C22 841.6445, found 841.6456。
[実施例2]
窒素雰囲気下で、合成例2で得た化合物(5,5’,6,6’,8,8’−ヘキサヨード−3,3’−ジホルミル−2,2’−ジヒドロキシ−1,1’−ビナフチル)0.050g(0.0456mmol)、水酸化カリウム(KOH)5.62g(0.100mmol)を、ジムロートを付けた二口フラスコに入れ、テトラヒドロフラン(THF)を3.0ml加えて80℃で5時間撹拌した。反応後、室温まで冷やし、ろ紙上でTHFと酢酸エチル(AcOEt)を用いて洗浄することで生成物(純度98%以上)を得た。生成物をNMRおよびHMRSにて分析し、下記化合物(すなわち、実施例1で得られた化合物同じ)であることを確認した。
Figure 2013184904
H−NMR(DMSO−D):δ10.43(s,2H),8.17(s,2H),8.16 (s,2H)
HRMS(FAB+) M calcd for C22 841.6445, found 841.6456
本発明の新規なアンタントレン系化合物は、有機半導体として利用できる他、ホルミル基(さらには置換基としてのハロゲン原子)を有しているため、有機半導体の中間体(又は前駆体)として利用できる。また、本発明の方法では、上記のようなアンタントレン系化合物を、脱ハロゲン化水素などを伴う環化反応により、容易にかつ効率よく得ることができる。
有機半導体としては、様々なデバイス、例えば、光電変換素子(太陽電池素子、有機エレクトロルミネセンス素子など)、整流素子(ダイオード)、トランジスタなどが挙げられる。

Claims (9)

  1. 下記式(1)で表される化合物。
    Figure 2013184904
    (式中、Eは酸素原子又は硫黄原子、R〜Rは同一又は異なって水素原子又は置換基を示し、RとR、RとR又はRとRは互いに結合して環を形成していてもよい。)
  2. 式(1)において、R〜Rの少なくとも1つがハロゲン原子である請求項1記載の化合物。
  3. 式(1)において、R〜Rの少なくとも1つがヨウ素原子である請求項1又は2記載の化合物。
  4. 式(1)において、Rが水素原子であり、R〜Rの少なくとも2つがヨウ素原子である請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. 式(1)において、Eが酸素原子であり、RおよびRが水素原子であり、RおよびRがヨウ素原子である請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. 下記式(2)で表される化合物を環化反応させ、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物を製造する方法。
    Figure 2013184904
    (式中、Xは基−EHと反応して脱離可能な脱離基を示し、E、R〜Rは前記と同じ。)
  7. 式(2)において、Xがヨウ素原子である請求項6記載の製造方法。
  8. 塩基の存在下で、式(2)で表される化合物を反応させる請求項6又は7記載の製造方法。
  9. 塩基が、カルボン酸金属塩および金属水酸化物から選択された少なくとも1種である請求項8記載の製造方法。
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