JP2013183682A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転席の左右に運転操作卓などの機器を適切に配置された運転部を備えた作業車を提供する。
【解決手段】運転席33と、横断方向の並び方向で運転席33の一方側に隣接して配置されている運転操作卓5と、同じ並び方向で配置されている第1のユーティリティ部81と、運転席33の前方に配置されているステアリングユニット4とが、車体上に形成される運転部3に配置され、運転席33が車体中心線VCから一方側にオフセットしており、運転操作卓5が車体中心線VCから他方側にオフセットしている作業車。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体上に形成される運転部にステアリングユニットと運転席と運転操作卓を配置している作業車に関する。
上記のように構成された従来の作業車として、特許文献1には、運転部にステアリングユニットと運転席と運転操作卓と補助席とを備えたコンバインが記載されている。このコンバインでは、車体前後方向に延びている前後方向の車体中心線上に、ステアリングハンドルと運転席を並べ、その運転席の左右両隣に、運転操作卓と補助席が配置されている。補助席は、収納ボックスの蓋として機能する、折りたたみ式シートである。このような運転部における運転機器の配置では、運転者が車体中心に位置するので、前方左右の視界を均等に注目できると考えられる。しかしながら、コンバインのような作業車では、実際の運転時には、運転者はステアリングハンドルだけでなく、左右方向でいずれか一方に配置された運転操作卓に設けられた変速レバーや作業レバーを操作する必要がある。このため、運転席に座った運転者の運転時の上半身の姿勢は、運転操作卓の方を向きがちとなり、それにともなって運転者の視線も車体中心よりやや運転操作卓が配置されている側に移ってしまう。
米国特許第5,911,471号明細書(図2)
上述したように、作業車においては、運転部に種々の運転機器を配置する場合、必ずしも運転席とステアリングユニットとを車体中心線上に配置することが最適とはならない。このことから、本発明の目的は、運転席の左右に運転操作卓などの機器を適切に配置された運転部を備えた作業車を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明による作業車は、前後方向の車体中心線を有する車体と、前記車体上に形成される運転部と、前記運転部に配置されている運転席と、前記前後方向に対して横断する並び方向で前記運転席の一方側に隣接して前記運転部に配置されている運転操作卓と、前記並び方向で前記運転部に配置されている第1のユーティリティ部と、
前記運転席の前方で前記運転部に配置されているステアリングユニットとを備え、前記運転席が前記車体中心線から一方側にオフセットしており、前記運転操作卓が前記前記車体中心線から他方側にオフセットしている。
なお、本明細書において、特に断りがない限り、車体前後方向あるいは単に前後方向とは作業車の走行方向であり、位置関係を表す前や後という語句もこの車体前後方向に基づいている。また、車体横断方向あるいは単に横断方向とは車体前後方向に直交またはほぼ直交する方向である。
この構成では、運転席と運転操作卓とが横断方向に隣接して配置されており、その際、運転席は車体中心線から運転操作卓とは反対の方向にずれている。これにより、運転席にまっすぐに座った運転者の視線は車体中心線からずれるが、運転操作卓に設けられた操作レバーなどを操作するためにわずかに重心を移動させたり体をひねったりした場合には、この視線ずれが低減ないしは解消される。
また、好ましくは、左右方向で運転席の運転操作卓とは反対側にユーティリティ部を配置することで、運転者の左右の隣接する空間を、運転者にとって使用価値の高いもので占有することができる。なお、利用価値の高いユーティリティ部として、天板を有する収納ボックス、折りたたみ椅子、固定椅子などが上げられるが、収納ボックスの天板を着座可能な形態、例えば表面にクッションを装着するなど、とすると、運転部に乗り込んだ同乗者を座らせることができ、好都合である。
さらに、配置すべきユーティリティ部が2つある場合、第1のユーティリティ部を運転席に隣接して配置し、第2のユーティリティ部を運転操作卓の外側に隣接して配置するとよい。つまり、第2のユーティリティ部を前記並び方向で前記運転操作卓の前記運転席とは反対側に隣接して配置することで、運転席の左右の空間をバランスよく利用することができる。
その際、前記車体中心線によって区分けされた前記運転部の一方の半分割領域に前記運転席と前記ステアリングユニットと前記第1のユーティリティ部とが含まれ、他方の半分割領域に前記運転操作卓と前記第2のユーティリティ部が含まれる、配置を採用することができる。特に、横並びとなる運転席と運転操作卓と第1及び第2のユーティリティ部の設置面積が類似する場合、これらが横断方向で良好に分布することになり、好都合である。
前記運転部が、平面視で前方に凸湾曲した前倒れ傾斜姿勢のフロントガラスを有するキャビンによって外部と境界付けられた空間内に構築されている場合、キャビン内空間の前側に配置される大型の機器は実質的にステアリングユニットだけであり、運転者からの前方視界が良好となる。
前記キャビンの側方に水平なステップが配置され、ステップを含む前記キャビンの車体横断方向の幅が車体幅と略同一幅にされており、前記キャビンはステップ幅の半分だけ前記車体中心線からオフセットしている構成を採用すれば、キャビン周辺に設けられた機器の保守点検がステップ上から行うことができ、保守点検の負担が軽減される。
本発明の好適に実施形態として、複数の操作レバー用ガイド溝が形成される前記運転操作卓の上面部が、前記フロントガラスとの間で人の通過を許す間隔を形成するとともに前記運転席の前端より前方に突き出す実施形態、さらには、少なくとも1つの前記操作レバー用ガイド溝が前記運転席の前端より前方の位置から後方に前記前後方向に沿って延びている形態を採用することができる。これにより、運転席、運転操作卓、ユーティリティ部が横並びした運転部の横断方向での人の効率的な動線の確保と、運転操作卓に設けられた操作レバー等の操作デバイスの操作性の確保が実現する。
本発明による作業車が、前記運転部の前側に刈取部、前記運転部の後側に刈取物処理部、前記運転部の下側に刈取部から刈取物処理部に刈取物を搬送するフィーダを備えた刈取収穫機として構成された場合での好適な実施形態として、前記運転部の前下端に左右方向に分かれて前照灯が設けられ、前記フィーダが前記左右の前照灯間で前記運転席の下側を前記前後方向に延びる構成が提案される。これにより、フィーダ入口領域が明るく照明され、視認性が良好となる。
フィーダを運転席の下側に配置すると、フィーダも左右方向で車体中心線からオフセットすることになる。このオフセットによって空けられることになったフィーダ側方空間の有効利用のためには、前記運転操作卓を操作入力部とする操作リンク機構の操作変位伝達部材が前記フィーダの傍を前記前後方向に延びるような構成を採用するとよい。
本発明による作業機の基本構造を説明するための模式図である。 本発明の実施形態の一例としての刈取収穫機の側面図である。 刈取収穫機の平面図である。 刈取収穫機の正面図である。 刈取収穫機のフレームアッセンブリを示す斜視図である。 フレームアッセンブリの下部領域を示す平面図である。 フレームアッセンブリの側面図である。 刈取収穫機の油圧回路図である。 キャビン内部の機器配置を示す平面図である。
以下、本発明による作業車の具体的な実施の形態を説明する前に、図1を用いて本発明による作業車の基本構成、特に運転部における機器の配置を説明する。
この作業車は、クローラまたは車輪あるいはその組み合わせからなる走行装置に支持される車体1を有する。車体1は、前後方向に延びる車体中心線VCを有し、この作業車の操縦を行うための区域として車体1上に運転部3が形成されている。車体1には、農作業や土木作業などの特定作業を行う作業装置及び走行装置や作業装置に動力を供給する動力源が載置されている。図1の例では、走行装置は車輪タイプであり、前輪11aと後輪11bからなる。また、作業装置は、運転部3の前方に配置された前処理部と、運転部3の後方に配置された後処理部と、その間をつなぐ中間部とから構成されているが、もちろん、いずれか1つまたは2つから構成してもよい。動力源の配置に特別な制限はないが、ここでは運転部3の後方で後処理部の横に隣接している。
本発明で重要な特徴は、運転部3における、運転席33、ステアリングユニット40、運転操作卓5、ユーティリティ部81の配置である。運転部3において運転席33が配置の基準となるが、ここでは運転席33は車体中心線VCから車体1の前後方向に対して横断する並び方向、つまり車体1の横断方向にオフセットしている。図1では、車体中心線VCから左側にオフセットしている。この運転席33を基準として、運転操作卓5は運転席33の一方側(図1では右側に隣接して配置されており、ユーティリティ部81も同じ運転席33の横並び方向に配置されている。その際、このユーティリティ部81が運転席33に近い方が好都合の場合、ユーティリティ部81は運転操作卓5とは反対側となる運転席33の隣の位置に配置される。ステアリングユニット40は運転席33の前方に配置される。ユーティリティ部(第1のユーティリティ部)81に加えてもう一つのユーティリティ部(第2のユーティリティ部)が必要な場合には、この第2のユーティリティ部82は第1のユーティリティ部81との間に運転席33と運転操作卓5とを挟むように配置される。つまり、第1のユーティリティ部81と運転席33と運転操作卓5と第2のユーティリティ部82とが横並び配置されており、運転席33と運転操作卓5とを操縦エリアとみなすと、その操縦エリアの中心は、車体中心線VCの近傍となっている。これにより、運転操作卓5とステアリングユニット40とを操作する運転席33に着座する運転者は、自然と車体中心線VCを見つめるような視線感覚をもつことができる。
図1の例では、運転席33のオフセットは運転席33の一部を車体中心線VCが通過する程度であったが、車体中心線VCによって区分けされた運転部3の一方の半分割領域を第1のユーティリティ部81及び運転席33のために確保し、他方の半分割領域を運転操作卓5及び第2のユーティリティ部82のために確保するような配置でもよい。特に、第1のユーティリティ部81及び運転席33の横断方向の設置長さと、運転操作卓5及び第2のユーティリティ部82の横断方向の設置面長さがほぼ等しい場合、この配置バランスは均等的であり配置効率も適切である。
第1と第2のユーティリティ部81、82の形態としては、収納ボックス、折りたたみ椅子、固定椅子などが挙げられるが、収納ボックスの場合は、その天板を、乗り込んできた同乗者の着座を許すような形態にすると、好都合である。
運転部3は、通常キャビン30によって運転者空間を覆うことにより、運転者に快適さを与える。ただし、キャビン30外に配置された機器を保守点検する場合、キャビン30が邪魔となる虞がある。このため、キャビン30の側方に水平なステップ31が設けられると便利である。その際、ステップ31を含むキャビン30の車体横断方向の幅が車体幅を決定することとなるが、このステップ31の幅を、キャビン中心線CCの車体中心線VCからのオフセット量とを組み合わせて決定すると、効果的である。つまり、この場合、図1に示すようにステップ31の幅の半分だけキャビン中心線CC、つまり運転席33の中心が車体中心線VCからオフセットしている。
図1の例では、運転操作卓5は、その上面に複数の操作レバー用ガイド溝が形成され、それぞれに走行変速や作業機操作のための操作レバーが配置されている。操作レバーが前後方向に変位させるものであれば、操作レバー用ガイド溝も前後方向に延設される。運転者の腕の人間工学的な動きを考慮すると、運転操作卓5の上面部を運転席の前端より前方に突き出し、操作レバー用ガイド溝を運転者の前方に位置するようにすると操作性が向上する。その際、運転部3がキャビン30に覆われている場合、運転操作卓5の上面部の位置がキャビン30のフロントガラス30aとの間で人の通過を許す程度の間隔が生じるように限定することで、キャビン30内の横断通行が可能となる。
以下、本発明の具体的な実施形態を図面に基づいて説明する。ここでは、本発明に係る作業車は、図2、図3、図4でその外観が示されているように、左右一対の前輪11a及び後輪11bによって支持された車体1の前部に運転部3が形成された、ホイール型の刈取収穫機である。この刈取収穫機は、運転部3の前側に刈取部12、運転部3の後側に刈取物処理部16、運転部3の下側に刈取部12から刈取物処理部16に刈取物を搬送するフィーダ15を備えている。
刈取部12には、作物の株元を切断して刈り取るバリカン型の刈刃と、この刈刃によって刈り取られた作物を刈幅方向の中央部に寄せ集める横送りオーガ14が備えられている。さらには、刈取対象となる作物の穂先側を後方に向けて掻込む回転リールユニット13が刈刃近くに備えられている。フィーダ15は、詳しく図示されていないが、角筒状のフィードケース内に、前後方向に亘って左右一対の無端回動チェーンが巻回張設され、刈取部12から受け渡された作物を運転部3の後側上方に位置する刈取物処理部16に搬送する機能を有する。刈取物処理部16には、フィーダ15によって送り込まれた作物の脱穀処理を行う脱穀部16a、この脱穀部16aにて脱穀処理されて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク16bが含まれている。穀粒タンク16bの左側前方部分の下方にはエンジン20が位置している。
刈取部12は、刈取昇降機構12aの昇降用アクチュエータとしての刈取昇降シリンダにより横向き枢支軸心周りで昇降可能であり、回転リールユニット13は、模式的にしか示されていないリール昇降機構13aの昇降用アクチュエータとしてのリール昇降シリンダにより横向き枢支軸心周りで昇降可能である。
図2から明らかなように、運転部3はキャビン30で覆われており、車体1の左右両側部はカバー体1aで覆われている。
車体1の基本構造は、図5と図6と図7に示すように、フレームアッセンブリ10によって作り出されている。車体1のフレームアッセンブリ10は、車体1の左右両側に位置し、且つ車体1の前後方向にわたって延びる状態で配備された複数の前後向きフレーム体10a、及び、車体1の横方向に沿って延びる複数の横向きフレーム体10bを備えている。
この実施形態での、複数の前後向きフレーム体10aは、左右一対の、断面形状が略コの字形の形鋼材であり、車体側面視で前輪11aの軸心位置から後輪11bの軸心位置まで車体前後方向に延びている。複数の横向きフレーム体10bは、いわゆるクロスビームであり、複数の横向きフレーム体10bとして、車体1の前後方向に間隔をあけて横断方向に沿って延びている。この複数の横向きフレーム体10bと複数の前後向きフレーム体10aとによって、フレームアッセンブリ10の平面構造体が構築される。なお、このフレームアッセンブリ10の平面構造体には、図6から理解できるように、車体横幅方向外方側に張り出す張り出しフレーム部10cが含まれており、この張り出しフレーム部10cにエンジン20が載置される。
フレームアッセンブリ10の前側の両側端部には、前輪11aに動力を伝達するための駆動用の前輪駆動ケース22が各別に配置されている。エンジン20の動力が変速装置21を介して伝達される前輪駆動ケース22は、前輪11aを駆動回転自在、且つ操向不能な状態で支持している。さらにフレームアッセンブリ10の前端には、刈取昇降機構12aの刈取昇降シリンダの基端部が、シリンダ用ブラケットを介して揺動自在に取り付けられている。
フレームアッセンブリ10の後端を構成する横向きフレーム体10bとしてのクロスビームには、このクロスビームの下方で車体前後軸芯周りに揺動自在に、左右一対の後輪11bを支持する後車軸ケース23が支持ブラケットを介して支持されている。
図5及び図7に示すように、車体1の前部において、フレームアッセンブリ10を構成する左右一対の前後向きフレーム体10a夫々から左右一対の縦フレーム体10dが立設されている。この左右一対の縦フレーム体10dの上端部には、運転部3(キャビン30)を支持するキャビン受けフレーム体10eが形成されている。このキャビン受けフレーム体10eは水平な取付部を形成しており、左右一対の取付部にクッション材を介してキャビン30の下部が連結される。左右両側の縦フレーム体10dに支持された運転部3(キャビン30)の下方に空間が作り出されるので、この空間を通過するようにフィーダ15が配置される。
図4に示すように、キャビン30には、車体前方外方側及び車体横幅方向外方側を照明する照明装置として、キャビン30の前面部の下部には、左右両側に2個ずつ合計4個の車体前方側の遠方を照らす前方照射ランプ39aが設けられ、キャビン30の前面部の上部には、左右両側に2個ずつ合計4個の車体前方の刈取対象箇所を照らす刈取箇所照射ランプ39bが設けられている。そして、キャビン30の左右側面部における前側上部箇所には、夫々、1個ずつ車体横幅方向外方側を照明する側方照射ランプ39cが設けられている。前方照射ランプ39aはキャビン30の下端からさらに下方の位置に取り付けられているが、左右に2個ずつに振り分けられているので、フィーダ15は運転部3の下方で左右の前方照射ランプ39aの間を前後方向に延設されている。
図4に示すように、運転部3(キャビン30)は、正面視において左右一対の前輪11a夫々の上方箇所に亘って設けられており、キャビン30における右側(車体横幅方向一方側の一例)のドア38bよりも外側箇所にステップ31が備えられ、キャビン30における左側の端部と車体1の左側の端部とが、車体横幅方向で略同じ位置に設定され、且つ、ステップ31の右側の端部と車体1の右側の端部とが、車体横幅方向で略同じ位置に設定されている。つまり、車体中心線VCからキャビン中心線CCが左側にオフセットしている。キャビン30における左側のドア38aよりも外側箇所には、車体外方から運転部3に対して運転者が乗り降りするための乗降用の梯子37が設けられている。ステップ31に立つことにより、作業者は脱穀部16aに貯留される穀粒を穀粒排出機構(非図示)を用いて機体外部に排出させる際の穀粒排出状態を確認することができる。
図2から理解できるように、エンジン20の排気ガスが通流する排気管20a、及び、エンジン20に吸気される燃焼用の空気が通流する吸気管20bが、キャビン30の後側面に沿って上下方向に延びる状態で、排気管20aの上端に形成された、排気ガス排出口を吸気管20bの上端に形成された空気取り入れ部としてのプレクリーナ20cよりも上方に離間して配置している。
排気管20a及び吸気管20bはそれぞれ、キャビン30の後側面に沿う箇所であって且つキャビン30の右側端部に対応する箇所に備えられるが、吸気管20bは、キャビン30の右側端部のうち、キャビン30における機体横幅方向外方側に寄った箇所に備えられる。一方、排気管20aは、キャビン30の右側端部のうち、キャビン30における機体横幅方向中央側に寄った箇所に備えられている。
図8は、走行速度を変更する変速装置21を構成するHST21aの油圧回路19h、刈取昇降機構12aの油圧回路19a、リール昇降機構13cの油圧回路19c、穀粒排出機構の油圧回路19c、パワーステアリングユニット43の油圧回路19pを含む油圧回路図である。HST21aの油圧回路19hは、エンジン20の動力によって駆動する斜板制御タイプの油圧ポンプと油圧ポンプから供給される作動油によって回転する油圧モータを有し、油圧モータの正転及び逆転での回転速度は、斜板制御弁を含む斜板調整機構による油圧ポンプの斜板角調整によって変更される。刈取昇降機構12aの油圧回路19a、リール昇降機構13cの油圧回路19c、穀粒排出機構の油圧回路19cは、実質的には同じ回路構成であり、基本的にはシリンダ制御弁とシリンダから構成される。上述した斜板制御弁やシリンダ制御弁は運転部3に装備される手動操作デバイスによって遠隔操作される。パワーステアリングユニット43の油圧回路19pは、ステアリングハンドル41の動きを操作入力とするパワステ制御弁と油圧ポンプとステアリングシリンダとを主要構成要素とし、パワステ制御弁がステアリングハンドル41の回転量に比例した作動油をステアリングシリンダに供給することで車輪(ここでは後輪11b)の操舵が実現する。
キャビン30の内部における各種機器の配置が図9に示されている。キャビン30には運転フロア32が敷設されており、運転席33は、キャビン30の後方領域で、ステアリングハンドル41はキャビン30の前方領域で、互いにキャビン30の前後方向中心を通るキャビン中心線CC上にほぼ配置されている。ただし、前述したように、キャビン30は、車体中心線VCから車体横断方向にオフセット(この実施例では左側にオフセット)してフレームアッセンブリ10のキャビン受けフレーム体10eに載置されているので、運転席33は車体中心線VCからステップ31の横幅の1/2程度だけ左寄りとなっている。運転席33の前方、つまりキャビン30の前方領域でほぼキャビン中心線CC上に配置されている。
この実施形態では、運転席33の左隣には第1のユーティリティ部の一例である固定式の補助席81が配置され、運転席33の右隣には運転操作卓5が配置されている。さらに、運転操作卓5の右隣には第2のユーティリティ部の一例である収納ボックス82が配置されている。この収納ボックス82の揺動蓋として機能する天板にはクッションが装着されており、簡易席としても機能するように構成されている。つまり、補助席81、運転席33、運転操作卓5、収納ボックス82がキャビン30の後壁に隣接して横並び配置されており、横に細長いキャビン空間を有効に利用しいている。なお、固定式の補助席81に代えて、折りたたみ式の補助席を採用してもよいし、収納ボックス82と同様なユーティリティ部を採用してもよい。
運転操作卓5はほぼ車体前後方向に細長の直方体形状で運転席33や収納ボックス82から前方にすこし突き出した形態となっている。運転操作卓5の上面部50を形成する上面パネルは操作パネルとして形成されており、各種操作レバーが操作パネル50から突き出した状態で配置されている。このため、例えば、操作パネル50の前領域には、主変速レバー用ガイド溝50a、刈取昇降レバー用ガイド溝50b、リール昇降レバー用ガイド溝50cが横並びで、前後方向に延びるように形成されている。また、操作パネル50の中間領域には、副変速レバー用ガイド溝50dが前後方向に形成されている。主変速レバー用ガイド溝50aから上方に突き出している主変速レバー61は、HST21aのポンプ斜板を操作して、この機体の走行速度を前進及び後進で無段階に調整するために用いられる。刈取昇降レバー用ガイド溝50bから上方に突き出している刈取昇降レバー62は、刈取昇降機構12aを制御して刈取部12の高さを調整するために用いられる。リール昇降レバー用ガイド溝50cから上方に突き出しているリール昇降レバー63はリール昇降機構13aを制御して回転リールユニット13の高さを調整するために用いられる。
主変速レバー61は、運転者によって頻繁に使用されるため、運転席33に着座した運転者に最も近い位置に配置され、次いで刈取昇降レバー62が、さらに外側にリール昇降レバー63が配置されると好都合である。このため、主変速レバー用ガイド溝50a、刈取昇降レバー用ガイド溝50b、リール昇降レバー用ガイド溝50cもそのような運転席33からの横断方向の順番で配置されている。
また、着座した運転者の操作側の肩回動による腕の動き軌跡に適応させるために、この実施形態では、主変速レバー用ガイド溝50aの前端位置が刈取昇降レバー用ガイド溝50bの前端位置よりも前方に、さらに刈取昇降レバー用ガイド溝50bの前端位がリール昇降レバー用ガイド溝50cの前端位置より前方になるように形成することで、主変速レバー61のグリップ部の最前方揺動変位位置が刈取昇降レバー62の最前方揺動変位位置より前方に、刈取昇降レバー62の最前方揺動変位位置がリール昇降レバー63より前方に位置させている。
この実施形態では、主変速レバー用ガイド溝50aから上方に突き出している主変速レバー61の操作変位には、前進速度を調整する前後方向の第1揺動変位範囲及び後進速度を調整する前後方向の第2揺動変位範囲と、その間をつなぐ中立付近の変速位置をもたらす横断方向の中間揺動変位範囲とが含まれる。第1揺動変位範囲と第2揺動変位範囲の横断方向の位置は一致しており、第1揺動変位範囲と第2揺動変位範囲とは位置直線上にある。このため、主変速レバー用ガイド溝50aもそれに対応するように中間揺動範囲の部分で段違いとなったガイド溝形状を有する。
副変速レバー用ガイド溝50dから上方に突き出している副変速レバー64の操作変位には、高速段及び低速段を設定する2つの異なる前後方向の揺動変位範囲と、その間をつなぐ中間揺動変位範囲とが含まれる。このため、副変速レバー用ガイド溝50dもそれに対応するコの字状のガイド溝形状を有する。
さらに、操作パネル50の後領域には、ハンドアクセルレバーのためのアクセルレバー用溝50e、脱穀などの後処理動作機器の動力伝達制御を行う2つのクラッチレバー用ガイド溝50f、50gが横並びで、前後方向に延びるように形成されている。
運転席33の前方には、パワーステアリングユニット43とともにステアリング装置4を構成するステアリングユニット40が配置されている。ステアリングユニット40は、ステアリングハンドル41とハンドルポスト42とからなる。ハンドルポスト42は、運転フロア32に取り付けられた固定ポスト部44とこの固定ポスト部44にチルト機構46を介して揺動可能に連結された揺動ポスト部45とからなる。ステアリングハンドル41は揺動ポスト部45の上面から延びている。
図9から理解できるように、運転操作卓5の前端が、特に上面パネル50の前端が、キャビン30のフロントガラス30a及びステアリングユニット40との間で人の通過を許す間隔を形成する程度に運転席33の前端に比べて前方に突き出しているだけなので、操作性を維持しながらもキャビン30の通行性は確保されている。
さらに、この実施形態では、フィーダ15が運転席33とステアリングハンドル41の下方、つまりキャビン中心線CC上を延びているので、操縦している運転者がフィーダ15の搬入口領域を良好に視認することができる。
〔別実施形態〕
(1)補助席81、運転席33、運転操作卓5、収納ボックス82の横並びの順番は叙述した実施形態に限定されない。運転操作卓5は運転席33の左横または右横のいずれに隣接してもよいし、補助席(第1ユーティリティ部)81や収納ボックス(第2ユーティリティ部)82も左右どちら側でもよい。
(2)上記実施形態では、運転部3は、全方位をキャビン30で覆われていたが、そのようなキャビン30を運転部3を部分的に覆う簡易なカバーに置き換えてもよい。
(3)運転操作卓5に配置される操作具は、揺動レバーのみならず、スライドレバーやボタン・スイッチであってもよい。
(4)上記実施形態では、作業車として農作物を刈取収穫する刈取収穫機を示したが、農作物以外の物体を取り扱う作業機であってもよい。
1 :車体
10:フレームアッセンブリ
11:走行装置
11a:前輪
11b:後輪
12:刈取部
12a:刈取昇降機構
13:回転リールユニット
13a:リール昇降機構
14:横送りオーガ
15:フィーダ
16:刈取物処理部
19:油圧回路
20:エンジン
21:変速装置
21a:HST
3 :運転部
30:キャビン
30a:フロントガラス
31:ステップ
32:運転フロア
33:運転席
39a:前方照射ランプ(前照灯)
39b:刈取箇所照射ランプ
39c:側方照射ランプ
4 :ステアリング装置
40:ステアリングユニット
41:ステアリングハンドル
42:ハンドルポスト
43:パワーステアリングユニット
44:固定ポスト部
45:揺動ポスト部
46:チルト機構
5 :運転操作卓
50:上面部(上面パネル)
50a、50b・・・:操作レバー群のためのガイド溝
6 :操作レバー群
61:変速レバー
62:刈取昇降レバー
63:リール昇降レバー
7 :操作リンク機構
70:操作変位伝達部材
81:第1のユーティリティ部(収納ボックス、折り畳み椅子、固定椅子)
82:第2のユーティリティ部(収納ボックス、折り畳み椅子、固定椅子)
VC:車体中心線
CC:キャビン中心線

Claims (10)

  1. 前後方向の車体中心線を有する車体と、
    前記車体上に形成される運転部と、
    前記運転部に配置されている運転席と、
    前記前後方向に対して横断する並び方向で前記運転席の一方側に隣接して前記運転部に配置されている運転操作卓と、
    前記並び方向で前記運転部に配置されている第1のユーティリティ部と、
    前記運転席の前方で前記運転部に配置されているステアリングユニットと、
    を備えた作業車において、
    前記運転席が前記車体中心線から一方側にオフセットしており、前記運転操作卓が前記前記車体中心線から他方側にオフセットしている作業車。
  2. 前記第1のユーティリティ部が前記運転席の前記運転操作卓とは反対側に隣接して配置されている請求項1に記載の作業車。
  3. 第2のユーティリティ部が前記並び方向で前記運転操作卓の前記運転席とは反対側に隣接して配置されている請求項1または2に記載の作業車。
  4. 前記車体中心線によって区分けされた前記運転部の一方の半分割領域に前記運転席と前記ステアリングユニットと前記第1のユーティリティ部とが含まれ、他方の半分割領域に前記運転操作卓と前記第2のユーティリティ部が含まれている請求項3に記載の作業車。
  5. 前記ユーティリティ部が、天板を有する収納ボックス、折りたたみ椅子、固定椅子のうちのいずれかの、着座可能な形態で構成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の作業車。
  6. 前記運転部が、平面視で前方に凸湾曲した前倒れ傾斜姿勢のフロントガラスを有するキャビンによって外部と境界付けられた空間内に構築されている請求項1から5のいずれか一項に記載の作業車。
  7. 前記キャビンの側方に水平なステップが配置され、前記ステップを含む前記キャビンの車体横断方向の幅が車体幅と略同一幅にされており、前記キャビンはステップ幅のほぼ半分だけ前記車体中心線からオフセットしている請求項6に記載の作業車。
  8. 複数の操作レバー用ガイド溝が形成される前記運転操作卓の上面部が、前記フロントガラスとの間で人の通過を許す間隔を形成するとともに前記運転席の前端より前方に突き出している請求項6または7に記載の作業車。
  9. 少なくとも1つの前記操作レバー用ガイド溝は前記運転席の前端より前方の位置から後方に前記前後方向に沿って延びている請求項8に記載の作業車。
  10. この作業車が、前記運転部の前側には刈取部、前記運転部の後側には刈取物処理部、前記運転部の下側には刈取部から刈取物処理部に刈取物を搬送するフィーダを備えた刈取収穫機として構成され、
    前記運転部の前下端に左右方向に分かれて前照灯が設けられ、前記フィーダが前記左右の前照灯間で前記運転部の下側を前記前後方向に延びている請求項1から9のいずれか一項に記載の作業車。
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