JP2013182972A - 基板の接合方法及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の半導体デバイスが形成された基板を簡易且つ適切に接合する。
【解決手段】第1のウェハにスクライブライン領域よりも高いデバイス領域を形成すると共に(工程S1)、スクライブライン領域よりも高い接続領域を形成し(工程S2)、デバイス領域と接続領域の表面を活性化する(工程S3)。第2のウェハにデバイス領域を形成し(工程S4)、貫通電極を形成し(工程S7)、デバイス領域及び接続領域に対応する位置の絶縁膜をパターニングして親水化して被接合領域を形成し(工程S10)、被接合領域の表面を活性化する(工程S11)。第1のウェハ上に純水を供給し(工程S12)、当該純水によって第1のウェハと第2のウェハの位置調整を行い(工程S13)、第1のウェハと第2のウェハを接合する(工程S14)。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の半導体デバイスが形成された第1の基板と、複数の半導体デバイスが形成された第2の基板とを接合する基板の接合方法、及び複数の半導体デバイスが形成された基板が複数層に接合された半導体装置に関する。
近年、半導体デバイスの高集積化が進んでいる。高集積化した複数の半導体デバイスを水平面内で配置し、これら半導体デバイスを配線で接続して製品化する場合、配線長が増大し、それにより配線の抵抗が大きくなること、また配線遅延が大きくなることが懸念される。
そこで、半導体デバイスを3次元に積層する3次元集積技術が提案されている。この3次元集積技術においては、半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)の接合や半導体チップの接合などが行われる。そして、半導体デバイスを適切に積層するために、高い位置精度の接合が要求されている。
このように位置精度よく接合するため、例えば特許文献1には、異形基材材料の接合方法が提案されている。具体的には、第1の基材の任意の領域を選択的に親水化処理すると共に、第2の基材の接合面を親水化処理した後、水酸基を有する液体を介して、第1の基材の任意の領域と第2の基材の接合面とを接合する。
特開2000−252543号公報
しかしながら、特許文献1に記載された接合方法では、第1の基材の任意の領域を親水化するために、複数の処理を行う必要がある。具体的に特許文献1に記載された方法によれば、先ず、第1の基材の表面に金属膜を形成した後、フォトリソグラフィー処理とエッチング処理を行い、任意の領域の金属膜を選択的に除去する。その後、第1の基材をアルカリ性の親水化処理液中に浸漬させ、金属膜に覆われていない任意の領域が親水化される。かかる場合、接合処理が煩雑化し、また当該接合処理の処理コストも高価になる。
また、この特許文献1に記載された接合方法を用いて、複数の半導体デバイスが形成されたウェハ同士を接合する場合、各半導体デバイスに対して親水化処理が必要となる。そうすると、接合処理がさらに煩雑化し、また当該接合処理の処理コストもさらに高価になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、複数の半導体デバイスが形成された基板を簡易且つ適切に接合することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、複数の半導体デバイスが形成された第1の基板と、複数の半導体デバイスが形成された第2の基板とを接合する方法であって、前記第1の基板の前記複数の半導体デバイスが形成される面において、当該複数の半導体デバイスを形成し、各半導体デバイスの間のスクライブラインとなる領域よりも高くされた半導体デバイス領域を形成する第1の工程と、前記第2の基板の前記第1の基板と接合される面において、前記半導体デバイス領域に対応する領域を親水化し、被接合領域を形成する第2の工程と、前記半導体デバイス領域と前記被接合領域との間に処理液を供給し、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合する第3の工程と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、第1の工程において、第1の基板の半導体デバイス領域をスクライブラインとなる領域よりも高く形成すると共に、第2の工程において、第2の基板の被接合領域を親水化している。そうすると、第3の工程において、半導体デバイス領域と被接合領域との間に処理液を供給しても、いわゆるピン止め効果によって、処理液が半導体デバイス領域と被接合領域との間から流出することはない。また、この処理液の表面張力によって、少なくとも第1の基板又は第2の基板を移動させる復元力が作用する。そして、半導体デバイス領域と被接合領域が正確に対応するように、第1の基板と第2の基板の位置調整が高い位置精度で行われる。そうすると、その後第1の基板と第2の基板を適切に接合することができる。しかも、第1の基板においては半導体デバイス領域をスクライブラインとなる領域よりも高く形成するだけで、第1の基板と第2の基板を適切に接合することができるので、第1の基板に対して従来のように追加的な処理を行う必要がない。したがって、第1の基板と第2の基板の接合処理を簡易化することができ、さらに接合処理の処理コストを低廉化することができる。
前記第2の基板の前記第1の基板と接合される面は、前記複数の半導体デバイスが形成されていない面であって、前記基板の接合方法は、前記第3の工程の後に、前記第1の基板の前記半導体デバイスに貫通電極を形成する第4の工程を有していてもよい。
前記第1の工程において、前記スクライブラインとなる領域には、隣り合う前記半導体デバイス領域と同じ高さを有し、且つ当該隣り合う半導体デバイス領域を接続する接続領域を形成してもよい。
前記第2の工程の前に、前記第2の基板の被接合領域以外の領域において、当該第2の基板の厚み方向に貫通する空気孔を形成してもよい。
前記処理液は純水であってもよい。
前記第1の工程の後であって前記第3の工程の前に、前記半導体デバイス領域の表面を活性化し、前記第2の工程の後であって前記第3の工程の前に、前記被接合領域の表面を活性化してもよい。
前記半導体デバイスの表面の活性化と前記被接合領域の表面の活性化は、それぞれアンモニアによって行われてもよい。
前記第3の工程において、第1の基板と第2の基板の相対位置を調整するための位置調整機構を用いて、第1の基板と第2の基板との間を所定の間隔に維持してもよい。
別な観点による本発明は、複数の半導体デバイスが形成された基板が複数層に接合された半導体装置であって、前記複数の半導体デバイスが形成される面において、各半導体デバイスの間のスクライブラインとなる領域よりも高くされた半導体デバイス領域が形成された第1の基板と、前記第1の基板と接合される面において、前記半導体デバイス領域に対応する領域が親水化され、被接合領域が形成された第2の基板と、を有し、前記半導体デバイス領域と前記被接合領域との間に処理液が供給されて、前記第1の基板と前記第2の基板とが接合されていることを特徴としている。
前記第1の基板において、前記スクライブラインとなる領域には、隣り合う前記半導体デバイス領域と同じ高さを有し、且つ当該隣り合う半導体デバイス領域を接続する接続領域が形成されていてもよい。
前記第2の基板の被接合領域以外の領域において、当該第2の基板の厚み方向に貫通する空気孔が形成されていてもよい。
前記処理液は純水であってもよい。
前記半導体デバイス領域の表面と前記被接合領域の表面は、それぞれ活性化されていてもよい。
前記半導体デバイスの表面の活性化と前記被接合領域の表面の活性化は、それぞれアンモニアによって行われてもよい。
前記半導体デバイス領域と前記被接合領域との間に処理液が供給されて、前記第1の基板と前記第2の基板とが接合される際、第1の基板と第2の基板の間を所定の間隔に維持する位置調整機構が用いられてもよい。
本発明によれば、複数の半導体デバイスが形成された基板を簡易且つ適切に接合することができる。
本実施の形態にかかるウェハの接合方法の各工程を示したフローチャートである。 第1のウェハにデバイス層を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 第1のウェハのデバイス層の構成の概略を示す平面図である。 第1のウェハのデバイス領域と接続領域の配置を示す平面の説明図である。 第1のウェハに接続領域を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 第1のウェハにスクライブライン領域を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 第2のウェハにデバイス層を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 第2のウェハに支持ウェハを配設した様子を示す縦断面の説明図である。 第2のウェハに貫通孔を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 第2のウェハに貫通電極を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 第2のウェハに絶縁膜を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 第2のウェハに被接合領域を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 第2のウェハの被接合領域の配置を示す平面の説明図である。 第1のウェハのデバイス領域と接続領域上に純水を供給した様子を示す縦断面の説明図である。 第1のウェハのデバイス領域上に純水を供給した様子を示す縦断面の説明図である。 第2のウェハを第1のウェハの上方に配設した様子を示す縦断面の説明図である。 第1のウェハと第2のウェハを位置調整して接合した様子を示す縦断面の説明図である。 第1のウェハを薄化した様子を示す縦断面の説明図である。 第1のウェハに貫通電極を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 半導体装置を製造した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態における第2のウェハの被接合領域の配置を示す平面の説明図である。 他の実施の形態において空気孔が形成された支持ウェハを第2のウェハに配設した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態において第2のウェハに空気孔を形成した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態において第1のウェハと第2のウェハを位置調整して接合した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態において第2のウェハを第1のウェハの上方に配設した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態において第1のウェハと第2のウェハを位置調整して接合した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態において第1のウェハと第2のウェハを位置調整して接合した様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態において支持ウェハに昇降機構を設けた様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態において支持ウェハに昇降機構を設けた様子を示す縦断面の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態では、本発明にかかる基板としてのウェハの接合方法と、当該接合方法によって接合されたウェハが複数層に積層された半導体装置について説明する。図1は、本実施の形態にかかるウェハの接合方法の主な処理フローを示している。本実施の形態では、第1の基板としての第1のウェハと第2の基板としての第2のウェハを接合する。より具体的には、第1のウェハを相対的に下方に配置し、第2のウェハを相対的に上方に配置した状態で、当該第1のウェハと第2のウェハを接合する。なお、以下の説明で用いる図面において、各構成要素の寸法は、技術の理解の容易さを優先させるため、必ずしも実際の寸法に対応していない。
先ず、図2に示すように第1のウェハ10のバルク層11上にデバイス層12を形成する。以下、バルク層11において、デバイス層12側の面を表面11aといい、デバイス層12と反対側の面を裏面11bという。また、デバイス層12において、バルク層11と反対側の面を表面12aといい、バルク層11側の面を裏面12bという。
第1のウェハ10のデバイス層12には、半導体デバイスとしてのデバイス13(以下、「デバイス領域13」という場合がある。)が形成されている(図1の工程S1)。デバイス13は、図3に示すように第1のウェハ10上において、ウェハ面内均一に複数形成されている。そして、本実施の形態では、第1のウェハ10を個々のデバイス13からなる半導体チップに切り出す前に、当該第1のウェハ10と後述する第2のウェハ20をウェハレベルで積層するウェハ積層方式が用いられる。
デバイス13には、図2に示すように複数の回路14が形成されている。回路14内には、複数のトランジスタやメモリセル(図示せず)が配置されている。なお、図示はしないが、デバイス13内には、回路14と後述する貫通電極40を配線する配線や、種々の回路、電極等も形成されている。また、複数の回路14等は、一連のデバイス層12の形成工程において同時に形成される。
複数のデバイス13間には、スクライブライン15(以下、「スクライブライン領域15」という場合がある。)が形成されている。デバイス領域13はスクライブライン領域15よりも高く形成されている。なお、スクライブラインとは、ウェハが切断され複数の半導体チップに分割される際のラインのことである。
その後、図3及び図4に示すようにスクライブライン領域15において、隣り合うデバイス領域13を接続する接続領域16を形成する(図1の工程S2)。本実施の形態では、デバイス領域13は平面視において四角形状を有し、複数のデバイス領域13は格子状に配置されている。そこで、第1のウェハ10における内側のデバイス領域13には4つの接続領域16が接続され、外側のデバイス領域13には2つの接続領域16が接続されている。この接続領域16は、図5に示すようにデバイス領域13の高さと同じ高さを有している。一方、接続領域16が形成されないスクライブライン領域15には、図4に示すように何も形成されていないか、或いは図6に示すようにデバイス領域13の高さより低い高さを有する検査素子等の素子17が形成されている。いずれにしても、接続領域16が形成されないスクライブライン領域15は、デバイス領域13よりも低くなっている。なお、説明の便宜上、デバイス領域13と接続領域16の形成を順に説明したが、実際にはデバイス領域13と接続領域16は同時に形成される。接続領域16はスクライブライン領域15に形成されているため、当該接続領域16がデバイス13に悪影響を及ぼすことはない。また、スクライブライン領域15は本来的にデバイス13の形成されない領域であるため、当該接続領域16は、1枚のウェハ10からのデバイス13の取れ量に悪影響を与えない。
その後、デバイス領域13及び接続領域16上にアンモニア(アンモニアを所定の濃度に希釈したアンモニア水)を供給する。このアンモニアによって、デバイス領域13及び接続領域16の表面、換言すれば第1のウェハ10の表面が活性化される(図1の工程S3)。具体的には、デバイス領域13及び接続領域16の表面における分子の結合を切断して、その後親水化されやすくするように当該表面を活性化する。なお、接合面に有機残渣などが残っていると後の気泡の原因となるので、アンモニアで活性化する前に、第1のウェハ10の表面にSC1(Standard Clean 1)を2流体ノズルで吹き付けることで、前洗浄を行っておくとよい。その後、例えば純水でデバイス領域13及び接続領域16の表面を洗浄した後、当該純水を乾燥させる。第1のウェハ10を加熱することなどにより乾燥させてればよい。なお、本実施の形態ではアンモニアによってデバイス領域13及び接続領域16の表面を活性化したが、これらを活性化するための液はこれに限定されず、例えば純水等の種々の液を用いることができる。水酸化カリウムなどのアルカリ水溶液を用いることもできる。
このように第1のウェハ10に工程S1〜S3の処理を行うのに並行して、或いはその工程S1〜S3の前後において、第2のウェハ20に対して次の処理が行われる。
先ず、図7に示すように第2のウェハ20のバルク層21上にデバイス層22を形成する。以下、バルク層21において、デバイス層22側の面を表面21aといい、デバイス層22と反対側の面を裏面21bという。また、デバイス層22において、バルク層21と反対側の面を表面22aといい、バルク層21側の面を裏面22bという。
第2のウェハ20のデバイス層22には、デバイス23(以下、「デバイス領域23」という場合がある。)が形成されている(図1の工程S4)。デバイス23は、第1のウェハ10のデバイス13と同様に、第2のウェハ20上においてウェハ面内均一に複数形成されている。
デバイス13には、図7に示すように複数の回路24が形成されている。回路24内には、複数のトランジスタやメモリセル(図示せず)が配置されている。なお、図示はしないが、デバイス23内には、回路24と後述する貫通電極29を配線する配線や、種々の回路、電極等も形成されている。また、複数の回路24等は、一連のデバイス層22の形成工程において同時に形成される。
複数のデバイス23間には、スクライブライン25(以下、「スクライブライン領域25」という場合がある。)が形成されている。なお、第1のウェハ10ではスクライブライン領域15において接続領域16が形成されていたが、第2のウェハ20においては同様の接続領域が形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。本実施の形態では第2のウェハ20に接続領域26が形成されている。
その後、図8に示すようにデバイス層22の表面22aに支持基板としての支持ウェハ27を配設する(図1の工程S5)。支持ウェハ27は、例えば剥離可能な接着剤によってデバイス層22と接着される。なお、支持基板にはシリコンウェハやガラス基板が用いられる。
その後、図8に示すようにバルク層21の裏面21bを研磨し、第2のウェハ20を薄化する(図1の工程S6)。
その後、図9に示すように第2のウェハ20の表裏面を反転させ、バルク層21の下方にデバイス層22を配置した後、デバイス層22とバルク層21を厚み方向に貫通する貫通孔28を形成する(図1の工程S7)。貫通孔28は、回路24と接続されるように、実際には回路24に接続される配線(図示せず)に接続されるように形成される。また、貫通孔28は、第2のウェハ20において複数形成される。これら複数の貫通孔28は、例えばフォトリソグラフィー処理及びエッチング処理によって同時に形成される。すなわち、フォトリソグラフィー処理によってバルク層21上に所定のレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとしてバルク層21とデバイス層22をエッチングして、貫通孔28が形成される。貫通孔28の形成後、レジストパターンは、例えばアッシングされて除去される。
その後、各貫通孔28内に導電性材料を充填して、図10に示すように貫通電極(TSV:Through Silicon Via)29を形成する(図1の工程S8)。なお実際には、導電性材料が充填される前に各貫通孔28の内壁にバリア膜や絶縁膜等が形成されるが、説明を簡略化させるために省略する。
その後、図11に示すようにバルク層21の裏面21b上に絶縁膜30を形成する(図1の工程S9)。なお、絶縁膜30は、例えばシリコン酸化膜などから材料を適宜選択し、CVD(化学気相蒸着)などの方法で成膜される。
その後、図12に示すように絶縁膜30を所定のパターンにパターニングする(図1の工程S10)。このパターニングでは、図12及び図13に示すように第1のウェハ10のデバイス領域13及び接続領域16に対応する位置の絶縁膜30を残し、接続領域16が形成されていないスクライブライン領域15に対応する位置の絶縁膜30を除去する。そして、このようにパターニングされた絶縁膜30が、デバイス領域13及び接続領域16と接合される被接合領域31を構成する。そうすると、後述するピン止め効果により、第2のウェハ20の裏面において、被接合領域31は相対的に親水化され、被接合領域31以外の領域32は相対的に疎水化される。なお、被接合領域31の親水化は、上述のように絶縁膜30のパターニングに限定されず、被接合領域31の表面を改質して親水化処理を行ってもよい。
その後、被接合領域31上にアンモニア(アンモニアを所定の濃度に希釈したアンモニア水)を供給する。このアンモニアによって、被接合領域31の表面、換言すれば第2のウェハ20の裏面が活性化される(図1の工程S11)。具体的には、被接合領域31の表面における分子の結合を切断して、その後親水化されやすくするように当該表面を活性化する。なお、接合面に有機残渣などが残っていると後の気泡の原因となるので、アンモニアで活性化する前に、第2のウェハ20の裏面にSC1(Standard Clean 1)を2流体ノズルで吹き付けることで、前洗浄を行っておくとよい。その後、例えば純水で被接合領域31の表面を洗浄した後、当該純水を乾燥させる。第2のウェハ20を加熱することなどにより乾燥させてればよい。なお、本実施の形態ではアンモニアによって被接合領域31の表面を活性化したが、これを活性化するための液はこれに限定されず、種々の液を用いることができる。水酸化カリウムなどのアルカリ水溶液を用いることもできる。
このように第1のウェハ10と第2のウェハ20に工程S1〜S11の所定の処理が行われると、次に当該第1のウェハ10と第2のウェハ20の接合処理が行われる。
先ず、図14と図15に示すように第1のウェハ10のデバイス領域13及び接続領域16上に、処理液としての純水Pを供給する(図1の工程S12)。ここで、上述したようにデバイス領域13及び接続領域16は、接続領域16が形成されていないスクライブライン領域15よりも高く形成されている。このため純水Pは、デバイス領域13及び接続領域16の縁部において、その表面張力により大きな所定の接触角を持つ。そうすると、純水Pはデバイス領域13及び接続領域16上に留まる。このように純水Pの広がりを抑える現象は、いわゆるピン止め効果として知られている。そして、純水Pはデバイス領域13及び接続領域16上に拡散する。なお、本実施の形態では処理液として純水Pを用いたが、水酸基を有する液体であれば種々の液体を用いることができる。
その後、図16に示すように第1のウェハ10のデバイス層12側に第2のウェハ20を配設する。第2のウェハ20は、そのバルク層21が第1のウェハ10のデバイス層12に対向するように配置される。このとき、第2のウェハ20の被接合領域31は親水化されているので、純水Pが被接合領域31、すなわち第1のウェハ10のデバイス領域13及び接続領域16から流出することはない。なお、バルク層21の被接合領域31の位置と、デバイス層12のデバイス領域13及び接続領域16の位置とは、厳密に対応している必要はない。図16に示すようにこれらの位置が多少ずれている場合でも、後述する工程S13において第1のウェハ10と第2のウェハ20の位置調整が行われる。
その後、上述した第1のウェハ10と第2のウェハ20との間に充填された純水Pの表面張力によって、図17に示すように第2のウェハ20を移動させる復元力(図17の矢印)が第2のウェハ20に作用する。そうすると、バルク層21の接続領域16の位置とデバイス層12のデバイス領域13及び接続領域16の位置とがずれている場合でも、これらが対向するように第2のウェハ20が移動し、第1のウェハ10と第2のウェハ20の位置調整が高精度に(サブミクロンオーダー)行われる(図1の工程S13)。なお、説明の便宜上、第2のウェハ20の配設と第2のウェハ20の移動を順に説明したが、実際にはこれらの現象はほぼ同時に進行する。
その後、第1のウェハ10と第2のウェハ20との間に充填された純水Pによって、第1のウェハ10のデバイス領域13及び接続領域16に水酸基が付着して当該デバイス領域13及び接続領域16の表面が親水化される共に、第2のウェハ20の被接合領域31に水酸基が付着して当該被接合領域31の表面が親水化される。そして、デバイス領域13及び接続領域16の表面と被接合領域31の表面とは、それぞれ工程S3、S11において活性化されているため、先ず、デバイス領域13及び接続領域16の表面と被接合領域31の表面との間にファンデルワールス力が生じ、当該表面同士が接合される。その後、デバイス領域13及び接続領域16の表面と被接合領域31の表面はそれぞれ上述したように親水化されているため、デバイス領域13及び接続領域16の表面と被接合領域31の表面間の水酸基が水素結合し、当該表面同士がより強固に接合される(図1の工程S14)。なお、第1のウェハ10と第2のウェハ20が接合されると、当該第1のウェハ10と第2のウェハ20との間の純水Pは除去されて、第1のウェハ10と第2のウェハ20が乾燥される。
その後、図18に示すように第1のウェハ10におけるバルク層11の裏面11bを研磨し、第1のウェハ10を薄化する(図1の工程S15)。このとき、第1のウェハ10の表裏面を反転させ、バルク層11の下方にデバイス層12を配置する。
その後、図19に示すように第1のウェハ10に貫通孔(図示せず)を形成した後、貫通電極40を形成する(図1の工程S16)。貫通電極40は、第1のウェハ10のバルク層11及びデバイス層12と第2のウェハ20の絶縁膜30を厚み方向に貫通するように形成される。また、貫通電極40は、回路14と接続され、且つ第2のウェハ20の貫通電極29に接続される。なお、これら貫通孔と貫通電極40を形成する方法は、上述した工程S8、S9における方法と同様であるので説明を省略する。また実際には、貫通電極40と貫通電極29の間にバンプ等が形成されるが、説明を簡略化させるために省略する。
ここで、第1のウェハ10の貫通電極40を第2のウェハ20との接合前に形成すると、絶縁膜30によって第1のウェハ10の貫通電極40と第2のウェハ20の貫通電極29が電気的に導通しない。このため、本実施の形態のように第1のウェハ40の貫通電極40は第2のウェハ20との接合後に形成される。
その後、第1のウェハ10において、バルク層11の裏面11b上に絶縁膜30を形成し(図1の工程S17)、さらに絶縁膜30を所定のパターンにパターニングして被接合領域31を形成する(図1の工程S18)。その後、被接合領域31の表面、換言すれば第1のウェハ10の裏面をアンモニア(アンモニアを所定の濃度に希釈したアンモニア水)によって活性化する(図1の工程S19)。なお、これら絶縁膜30の形成、被接合領域31の形成、被接合領域31の表面の活性化は、上述した工程S9〜S11と同様であるので説明を省略する。
以上のように第1のウェハ10の裏面(バルク層11の裏面11b)に対して、第2のウェハ20の裏面(バルク層21の裏面21b)と同様の処理を行う。そして、この第1のウェハ10を第2のウェハ20と同様に機能させて、当該第1のウェハ10(以下、「旧第1のウェハ10」という場合がある。)と新たな第1のウェハ10(以下、「新第1のウェハ10」という場合がある。)を接合する。なお、新第1のウェハ10には、上述した工程S1〜S3と同様の処理が行われている。そして、上述した工程S12〜S14と同様の処理を行って、旧第1のウェハ10と新第1のウェハ10を接合する。こうして、図20に示すように複数の第1のウェハ10を積層し、さらに支持ウェハ27を剥離して、ウェハ10、20が複数層に積層された半導体装置100が製造される(図1の工程S20)。なお、図示の例においては、ウェハ10、20を4層に積層する場合について説明するが、ウェハ10、20の積層数はこれに限定されず任意に設定することができる。
以上の実施の形態によれば、第1のウェハ10のデバイス領域13及び接続領域16を、接続領域16が形成されていないスクライブライン領域15よりも高く形成すると共に、第2のウェハ20の絶縁膜30をパターニングして被接合領域31を親水化している。そうすると、その後デバイス領域13及び接続領域16と被接合領域31との間に純水Pを供給しても、いわゆるピン止め効果によって、純水Pがデバイス領域13及び接続領域16と被接合領域31との間から流出することはない。そして、この純水Pの表面張力によって、第2のウェハ20を移動させる復元力が作用する。そして、デバイス領域13及び接続領域16と被接合領域31が正確に対応するように、第1のウェハ10と第2のウェハ20の位置調整が高い位置精度で行われる。そうすると、その後第1のウェハ10と第2のウェハ20を適切に接合することができる。しかも、第1のウェハ10においてはデバイス領域13及び接続領域16をスクライブライン領域15よりも高く形成するだけで、第1のウェハ10と第2のウェハ20を適切に接合することができるので、第1のウェハ10と第2のウェハ20の接合処理を簡易化することができ、さらに接合処理の処理コストを低廉化することができる。
なお、本実施の形態では1のウェハ10のデバイス層12にデバイス領域13と接続領域16が形成されているが、例えば接続領域16が形成されていない場合でも、デバイス領域13がスクライブライン領域より高く形成されていれば、上述した効果を享受することができる。
また、第1のウェハ10には隣り合うデバイス領域13を接続する接続領域16が形成されているので、純水Pを1回供給するだけで、複数のデバイス領域13と複数の接続領域16に純水Pを拡散させることができる。したがって、第1のウェハ10と第2のウェハ20の接合処理をより簡易化することができる。
また、第1のウェハ10のデバイス領域13及び接続領域16の表面を活性化すると共に、第2のウェハ20の被接合領域31の表面を活性化しているので、第1のウェハ10と第2のウェハ20をより強固に接合することができる。
さらに、このように第1のウェハ10と第2のウェハ20はその位置調整が正確に行われて接合されるので、その後第1のウェハ10に貫通電極40を形成する際にも、当該貫通電極40を適切な位置に形成することができる。そうすると、半導体装置100を適切に製造することができる。
また、本実施の形態では、第1のウェハ10と第2のウェハ20を接合するに際し、これら第1のウェハ10と第2のウェハ20を加熱する必要がない。このため、デバイス13、23が損傷を被るのを抑制することができ、デバイス13、23の信頼性を向上させることができる。
以上の実施の形態の第2のウェハ20には、図21に示すように当該第2のウェハ20の被接合領域31以外の領域に複数の空気孔110が形成されていてもよい。この空気孔110は、例えば被接合領域31で閉じられた空間毎に形成される。なお、図22に示すように第2のウェハ20に設けられる支持ウェハ27には、当該支持ウェハ27を厚み方向に貫通し、且つ上記被接合領域31で閉じられた空間に連通する空気孔111が形成されている。
これら複数の空気孔110は、図23に示すように第2のウェハ20の厚み方向に貫通して形成される。また、複数の空気孔110は、上述した工程S7における貫通孔28と同時に形成され、すなわちフォトリソグラフィー処理及びエッチング処理によって同時に形成される。なお、第2のウェハ20に対するその他の工程は、上述した工程S4〜S6、S8〜S11と同様であるので説明を省略する。
かかる場合、工程S12において第1のウェハ10に純水Pを供給した後、第2のウェハ20を第1のウェハ10のデバイス層12側に配設する際、図24に示すようにデバイス領域13と被接合領域31で閉じられた空間に存在する空気は、空気孔110、111を通って外部に排気される。このようにデバイス領域13と被接合領域31で閉じられた空間内の気圧を外気圧と同じく適切に維持できるので、その後の工程S13における第1のウェハ10と第2のウェハ20の位置調整と、工程S14における第1のウェハ10と第2のウェハ20の接合を適切に行うことができる。
また、第1のウェハ10と第2のウェハ20の間に純水Pを充填すると、当該純水Pが気化する場合がある。かかる場合、純水Pの気化に伴い潜熱が発生し、デバイス領域13と被接合領域31で閉じられた空間内の空気が冷却される。そうすると、デバイス領域13の側面に結露が発生してしまい、純水Pの表面張力による位置調整に悪影響を及ぼす恐れがある。この点、本実施の形態では空気孔110、111から空気が排気されるので、この結露を防止することができる。さらには、空気孔110、111からの排気を促進するために、第1のウェハ10と第2のウェハ20の周囲を減圧してもよい。
以上の実施の形態では、第1のウェハ10を相対的に下方に配置し、第2のウェハ20を相対的に上方に配置した状態で、当該第1のウェハ10と第2のウェハ20を接合していたが、第1のウェハ10と第2のウェハ20の配置を反対にしてもよい。すなわち、第1のウェハ10を相対的に上方に配置し、第2のウェハ20を相対的にした方に配置した状態で、当該第1のウェハ10と第2のウェハ20を接合してもよい。
かかる場合、工程13において、図25に示すように純水Pは第2のウェハ20の被接合領域31上に供給される。その後工程S14において、第1のウェハ10と第2のウェハ20との間に充填された純水Pの表面張力によって、図26に示すように第1のウェハ10を移動させる復元力(図26の矢印)が第1のウェハ10に作用する。こうして第1のウェハ10と第2のウェハ20の位置調整が行われる。その後工程S14において、第1のウェハ10と第2のウェハ20が適切に接合される。
本実施の形態においても、上記実施の形態と同様の効果を享受することができ、第1のウェハ10と第2のウェハ20を簡易且つ適切に接合することができる。
なお、本実施の形態においても、図27に示すように第2のウェハ20と支持ウェハ27にそれぞれ空気孔110、111が形成されていてもよい。
以上の実施の形態の支持ウェハ27は、図28に示すように第1のウェハ10と第2のウェハ20の鉛直方向の相対位置を調整するための位置調整機構としての昇降機構120を有していてもよい。昇降機構120は、第1のウェハ10と第2のウェハ20の外周部に複数設けられている。昇降機構120は、支持ウェハ27の表面から鉛直下方に延伸し、さらに屈曲して、第1のウェハ10と第2のウェハ20の間に位置するように水平方向に延伸している。また、昇降機構120の鉛直方向に延伸する部分には、例えば伸縮自在の昇降ピンが用いられる。
かかる場合、工程S13において第1のウェハ10のデバイス層12側に第2のウェハ20を配設する際、第1のウェハ10と第2のウェハ20との間を昇降機構120によって支持する。そして、昇降機構120によって、第1のウェハ10と第2のウェハ20間の間隔を適切な間隔に維持する。この段階では第2のウェハ20は昇降機構120に支えられているので、昇降機構120がない場合に比べて、より精密に水平な状態を維持することができる。次に昇降機構120の縮小を開始する。昇降機構120の縮小が開始されると、第2のウェハ20は、工程S12で第1のウェハ10上に供給された純水Pのみで支えられる状態になり、工程S13における第1のウェハ10と第2のウェハ20の位置調整が進行する。その後、工程S14において第1のウェハ10と第2のウェハ20が接合される。
本実施の形態によれば、昇降機構120によって第1のウェハ10と第2のウェハ20間の間隔を適切な間隔に制御できるので、第1のウェハ10と第2のウェハ20の位置調整と接合処理を適切に行うことができる。また、第1のウェハ10と第2のウェハ20間の間隔が微小で、且つ第2のウェハ20と支持ウェハ27の自重が大きいと、純水Pだけでは間隔を適切に維持できない場合がある。かかる場合において、昇降機構120によって第1のウェハ10と第2のウェハ20間の間隔を物理的に維持することができる本実施の形態は特に有用である。
なお昇降機構120の構成は、上記実施の形態に限定されず、種々の構成を取り得る。例えば図29に示すように昇降機構120は、第1のウェハ10と第2のウェハ20の外周部において、支持ウェハ27の表面から鉛直方向に延伸する構成であってもよい。この昇降機構120にも、例えば伸縮自在の昇降ピンが用いられる。そして昇降機構120は、その端部が第1のウェハ10を載置する載置台121に支持されるようになっている。
かかる場合でも、上記実施の形態と同様に昇降機構120によって第1のウェハ10と第2のウェハ20間の間隔を適切な間隔に制御でき、第1のウェハ10と第2のウェハ20の位置調整と接合処理を適切に行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。
10 第1のウェハ
11 バルク層
12 デバイス層
13 デバイス(デバイス領域)
15 スクライブライン(スクライブライン領域)
16 接続領域
20 第2のウェハ
21 バルク層
22 デバイス層
23 デバイス(デバイス領域)
25 スクライブライン(スクライブライン領域)
27 支持ウェハ
28 貫通孔
29 貫通電極
30 絶縁膜
31 被接合領域
40 貫通電極
100 半導体装置
110 空気孔
111 空気孔
120 昇降機構
P 純水

Claims (15)

  1. 複数の半導体デバイスが形成された第1の基板と、複数の半導体デバイスが形成された第2の基板とを接合する方法であって、
    前記第1の基板の前記複数の半導体デバイスが形成される面において、当該複数の半導体デバイスを形成し、各半導体デバイスの間のスクライブラインとなる領域よりも高くされた半導体デバイス領域を形成する第1の工程と、
    前記第2の基板の前記第1の基板と接合される面において、前記半導体デバイス領域に対応する領域を親水化し、被接合領域を形成する第2の工程と、
    前記半導体デバイス領域と前記被接合領域との間に処理液を供給し、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合する第3の工程と、を有することを特徴とする、基板の接合方法。
  2. 前記第2の基板の前記第1の基板と接合される面は、前記複数の半導体デバイスが形成されていない面であって、
    前記第3の工程の後に、前記第1の基板の前記半導体デバイスに貫通電極を形成する第4の工程を有することを特徴とする、請求項1に記載の基板の接合方法。
  3. 前記第1の工程において、前記スクライブラインとなる領域には、隣り合う前記半導体デバイス領域と同じ高さを有し、且つ当該隣り合う半導体デバイス領域を接続する接続領域を形成することを特徴とする、請求項1又は2に記載の基板の接合方法。
  4. 前記第2の工程の前に、前記第2の基板の被接合領域以外の領域において、当該第2の基板の厚み方向に貫通する空気孔を形成することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の基板の接合方法。
  5. 前記処理液は純水であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の基板の接合方法。
  6. 前記第1の工程の後であって前記第3の工程の前に、前記半導体デバイス領域の表面を活性化し、
    前記第2の工程の後であって前記第3の工程の前に、前記被接合領域の表面を活性化することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の基板の接合方法。
  7. 前記半導体デバイスの表面の活性化と前記被接合領域の表面の活性化は、それぞれアンモニアによって行われることを特徴とする、請求項6に記載の基板の接合方法。
  8. 前記第3の工程において、第1の基板と第2の基板の相対位置を調整するための位置調整機構を用いて、第1の基板と第2の基板との間を所定の間隔に維持することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の基板の処理方法。
  9. 複数の半導体デバイスが形成された基板が複数層に接合された半導体装置であって、
    前記複数の半導体デバイスが形成される面において、各半導体デバイスの間のスクライブラインとなる領域よりも高くされた半導体デバイス領域が形成された第1の基板と、
    前記第1の基板と接合される面において、前記半導体デバイス領域に対応する領域が親水化され、被接合領域が形成された第2の基板と、を有し、
    前記半導体デバイス領域と前記被接合領域との間に処理液が供給されて、前記第1の基板と前記第2の基板とが接合されていることを特徴とする、半導体装置。
  10. 前記第1の基板において、前記スクライブラインとなる領域には、隣り合う前記半導体デバイス領域と同じ高さを有し、且つ当該隣り合う半導体デバイス領域を接続する接続領域が形成されていることを特徴とする、請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記第2の基板の被接合領域以外の領域において、当該第2の基板の厚み方向に貫通する空気孔が形成されていることを特徴とする、請求項9又は10に記載の半導体装置。
  12. 前記処理液は純水であることを特徴とする、請求項9〜11のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 前記半導体デバイス領域の表面と前記被接合領域の表面は、それぞれ活性化されていることを特徴とする、請求項9〜12のいずれかに記載の半導体装置。
  14. 前記半導体デバイスの表面の活性化と前記被接合領域の表面の活性化は、それぞれアンモニアによって行われることを特徴とする、請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記半導体デバイス領域と前記被接合領域との間に処理液が供給されて、前記第1の基板と前記第2の基板とが接合される際、第1の基板と第2の基板の間を所定の間隔に維持する位置調整機構が用いられることを特徴とする、請求項9〜14に記載の半導体装置。
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