JP2013181304A - 支承装置 - Google Patents

支承装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013181304A
JP2013181304A JP2012044917A JP2012044917A JP2013181304A JP 2013181304 A JP2013181304 A JP 2013181304A JP 2012044917 A JP2012044917 A JP 2012044917A JP 2012044917 A JP2012044917 A JP 2012044917A JP 2013181304 A JP2013181304 A JP 2013181304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
bearing device
sliding
support
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012044917A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6022171B2 (ja
Inventor
Naoya Maemura
直也 前村
Tetsuya Hayashi
林  哲也
Yoichi Nagamine
洋一 長峰
Chisato Tanabe
智里 田邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP2012044917A priority Critical patent/JP6022171B2/ja
Publication of JP2013181304A publication Critical patent/JP2013181304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6022171B2 publication Critical patent/JP6022171B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

【課題】十分な可動範囲を確保するとともに、安定して渡り構造物を支承できる支承装置を提供する。
【解決手段】第1構造物Aと第2構造物Bとを掛け渡す渡り廊下Cを支承する支承構造1を、渡り廊下Cの幅員方向Wの中央付近に配置した回転支承装置200と、その両側に配置した全方向支承装置230とで構成する固定側支承構造20と、幅員方向Wの中央付近に配置し、下沓のソールプレートのスライドプレートを、上沓のベースポットのベアリングに比べて掛け渡し方向Lに広く形成した一方向支承装置100と、その両側に配置し、下沓のスライドプレートを、上沓のベアリングに比べて掛け渡し方向L及び幅員方向Wにおいて広く且つ幅員方向Wに対して掛け渡し方向Lを広く形成した帯状全方向支承装置130とで構成する可動側支承構造10とで構成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、構造物同士の間を掛け渡す渡り廊下やギャラリーフレーム等の第1構造物と第2構造物とを掛け渡す渡り構造物を、支承装置を介して第1構造物と第2構造物で支承する支承構造に関する。
従来より、例えば、独立した挙動を示す2つの構造物同士間を掛け渡すギャラリーフレーム等の渡り構造物をそれぞれの構造物から支承する支承構造が提案されている(特許文献1参照)。
この支承構造は、渡り構造物に取り付けた上沓と、構造物に取り付けた下沓とで構成し、上沓と下沓の対向部分における摺動面同士の摺動を許容する支承装置を備え、2つの構造物のうち一方側の支承構造を固定側支承構造とするとともに、他方側の支承構造を可動側支承構造とし、固定側支承構造を、渡り構造物の幅員方向中央付近に配置し、回転のみを許容する固定支承装置と、固定支承装置の幅員方向における両側に配置し、摺動面の面内方向における全方向の可動を許容する固定側全方向可動支承装置とで構成し、可動側支承構造を、渡り構造物の幅員方向中央付近に配置した一方向可動支承装置と、一方向可動支承装置の幅員方向における両側に配置した可動側全方向可動支承装置とで構成している。
この支承構造により、固定側支承構造の固定支承装置を中心として回転しながら、可動側支承構造の一方向可動支承装置により2つの構造物の位置ズレに追従することができるため、安定して支承することができるとされている。
しかしながら、上記支承構造における可動側支承構造の一方向可動支承装置は、上沓に形成した一方向に延びる長孔に、下沓から上向きに延設するアンカーボルトを挿通して、摺動方向を一方向に規制しているため、その可動範囲は狭く、十分な位置ズレに対応できないおそれがあった。
実開平6−71732号公報
そこで本発明では、十分な可動範囲を確保するとともに、安定して渡り構造物を支承できる支承装置を提供することを目的とする。
この発明は、第1構造物と第2構造物とを掛け渡す渡り構造物を、支承装置を介して第1構造物と第2構造物で支承する支承構造であって、前記支承装置を、前記第1構造物及び前記第2構造物に配置した下沓、及び前記渡り構造物に配置した上沓で構成するとともに、前記下沓及び前記上沓の対向部分における摺動面同士の摺動を許容する構成とし、第1構造物側の支承構造を固定側支承構造とするとともに、第2構造物側の支承構造を可動側支承構造とし、前記固定側支承構造を、前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置し、回転のみを許容する固定支承装置と、該固定支承装置の前記幅員方向における両側に配置し、前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を他方の摺動面より広く形成して前記摺動面の面内方向における全方向の可動を許容する固定側全方向可動支承装置とで構成し、前記可動側支承構造を、前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置した一方向可動支承装置と、該一方向可動支承装置の前記幅員方向における両側に配置した可動側全方向可動支承装置とで構成し、前記一方向可動支承装置を、前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向に広く形成し、前記面内方向における掛け渡し方向の可動を許容する構成とするとともに、前記可動側全方向可動支承装置を、前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向及び前記幅員方向において広く且つ前記幅員方向に対して前記掛け渡し方向を広く形成し、前記面内方向における全方向の可動を許容するとともに、前記幅員方向の可動範囲に対して掛け渡し方向の可動範囲を広く構成したことを特徴とする。
上記第1構造物と第2構造物は、例えばビルや倉庫、あるいは公共構造物などの様々な構造物とすることができ、また、第1構造物と第2構造物とが同種の構造物、または異なる種類の構造物とすることができる。
上記渡り構造物は、例えば、渡り廊下やギャラリーフレーム等に限定されず、2つの構造物に掛け渡す橋梁や、さらには、支承装置が略水平に設置されていれば構造物本体が傾斜する渡り構造物であってもよい。
上記掛け渡し方向は、平面視における方向であり、各構造物の平面視における重心位置同士を結ぶ方向、あるいは渡り構造物を支承する支承位置同士を結ぶ方向とすることができる。
上記幅員方向は、掛け渡し方向に対して直交する平面視における方向とすることができる。
上記面内方向における全方向は、掛け渡し方向と幅員方向とで構成する平面上の方向とすることができる。なお、上記面内方向は、例えば、第1沓及び第2沓との対向部分における摺動面が平面である場合、摺動面を構成する平面上の方向であり、該平面に交差する方向を含まない概念である。
この発明により、十分な可動範囲を確保するとともに、第1構造物及び第2構造物で渡り構造物を安定して支承することができる。
詳しくは、第1構造物側の支承構造である前記固定側支承構造を、前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置し、回転のみを許容する固定支承装置と、該固定支承装置の前記幅員方向における両側に配置し、前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を他方の摺動面より広く形成して前記摺動面の面内方向における全方向の可動を許容する固定側全方向可動支承装置とで構成し、第2構造物側の支承構造である前記可動側支承構造を、前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置した一方向可動支承装置と、該一方向可動支承装置の前記幅員方向における両側に配置した可動側全方向可動支承装置とで構成するため、固定側支承構造の固定支承装置を中心として回転しながら、可動側支承構造の一方向可動支承装置により2つの構造物の位置ズレに追従することができ、安定して支承することができる。
また、前記一方向可動支承装置を、前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向に広く形成し、前記面内方向における掛け渡し方向の可動を許容する構成とするとともに、前記可動側全方向可動支承装置を、前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向及び前記幅員方向において広く且つ前記幅員方向に対して前記掛け渡し方向を広く形成し、前記面内方向における全方向の可動を許容するとともに、前記幅員方向の可動範囲に対して掛け渡し方向の可動範囲を広く構成したことにより、支承状態において、固定側支承構造の固定支承装置を中心として渡り構造物が回転した場合であっても、可動側支承構造側における可動範囲が広がり、十分な位置ズレに対応できるため、第1構造物及び第2構造物で渡り構造物を安定して支承することができる。
この発明の態様として、前記一方向可動支承装置及び前記可動側全方向可動支承装置を、前記上沓における摺動面を、前記下沓における摺動面に比べて前記面内方向において狭い平面視円形の円形摺動面とするとともに、前記下沓における摺動面を、前記円形摺動面の直径以上の長さの前記幅員方向の幅と、前記幅に対して掛け渡し方向に長い平面視帯形状の帯状摺動面で形成することができる。
この発明により、固定側支承構造の固定支承装置を中心とする渡り構造物の回転移動幅を抑制し、第1構造物及び第2構造物で渡り構造物を安定して支承することができる。
詳しくは、掛け渡し方向において所定の可動範囲を確保しながら、仮に、可動支承装置の前記下沓における摺動面を、前記上沓における摺動面に比べて前記面内方向において狭い平面視円形の円形摺動面とするとともに、前記上沓における摺動面を、前記円形摺動面の直径以上の長さの前記幅員方向の幅と、前記幅に対して掛け渡し方向に長い平面視帯形状の帯状摺動面で形成した場合に比べ、渡り構造物を支承する固定側支承構造と可動側支承構造の距離を長く設定することができる。そのため、構造物同士の相対移動に対する固定側支承構造の固定支承装置を中心とする渡り構造物の回転移動する回転角度を小さくし、第1構造物及び第2構造物で渡り構造物を安定して支承することができる。
またこの発明の態様として、前記一方向可動支承装置及び前記可動側全方向可動支承装置の少なくとも一方に、前記下沓に対して前記上沓の浮上りを防止する浮上り防止手段を備えることができる。
この発明により、第1構造物と第2構造物とが上下方向に相対移動した場合であっても、可動側支承構造において、上沓の下沓に対する浮き上がりや、外れ落ちを防止することができる。
またこの発明の態様として、前記固定側全方向可動支承装置を、前記上沓における摺動面を、前記下沓における摺動面に比べて、前記面内方向において狭い平面視円形の円形摺動面で形成することができる。
この発明により、渡り構造物を支承する固定側支承構造と可動側支承構造の距離をさらに長く設定することができ、固定側支承構造の固定支承装置を中心とする渡り構造物の回転移動する回転角度を小さくし、第1構造物及び第2構造物で渡り構造物を安定して支承することができる。
またこの発明の態様として、前記上沓における前記円形摺動面の前記面内方向外側を環状に囲むとともに、前記下沓における摺動面に摺動する環状部材を備えることができる。
上記環状部材は、面内方向において狭摺動面の外側を環状に囲めばよく、面内方向における円形、略矩形あるいは略三角形等の略多角形で構成することができる。
この発明により、前記下沓における摺動面を、上沓の摺動面より広く形成した場合、下沓の広い摺動面にごみ等の不要物が付着しても、前記下沓における摺動面に摺動する環状部材により、付着した不要物が上沓と下沓との対向する摺動面に侵入し、すべり性能が損なうことを防止できる。
またこの発明の態様として、前記下沓を、前記第1構造物及び前記第2構造物の互いに対向する側面において他方の構造物に向かって張り出す張り出し部に配置することができる。
この発明により、より安定して渡り構造物を支承することができる。詳しくは、前記第1構造物及び前記第2構造物の互いに対向する側面において他方の構造物に向かって張り出す張り出し部に下沓を配置することにより、渡り方向に所定の可動範囲を有する支承構造を構成することができる。また、構造物同士が平面方向において自在に相対移動し、固定側支承構造の固定支承装置を中心として渡り構造物が回転した場合であっても、可動側支承構造を配置した構造物と渡り構造物が接触しない適宜の間隔を、渡り構造物と構造物との間に容易に設けることができる。したがって、安定した支承状態を構成することができる。
本発明により、十分な可動範囲を確保するとともに、安定して渡り構造物を支承できる支承装置を提供することができる。
支承構造の斜視図。 一方向支承装置の説明図。 帯状全方向支承装置の説明図。 全方向支承装置及び回転支承装置の説明図。 摺動部についての説明図。 渡り廊下支承構造と上広支承構造の構成の違いによる支承状態についての説明図。 渡り廊下支承構造と上広支承構造の構成の違いによる支承状態についての説明図。 渡り廊下支承構造と上広支承構造との可動側支承構造における要部拡大縦断面図。
この発明の一実施形態を以下図1乃至図5と共に説明する。
図1は渡り廊下支承構造1の斜視図を示し、図2は一方向支承装置100の説明図を示し、図3は帯状全方向支承装置130の説明図を示し、図4は全方向支承装置230及び回転支承装置200の説明図を示し、図5は摺動部30についての説明図を示している。
詳しくは、図2(a)は一方向支承装置100の平面図、図2(b)は一方向支承装置100の正面図、図2(c)は一方向支承装置100の断面図を示している。図3(a)は帯状全方向支承装置130の平面図、図3(b)は帯状全方向支承装置130の正面図、図3(c)は帯状全方向支承装置130の断面図を示している。
そして、図4(a)は全方向支承装置230の平面図、図4(b)は全方向支承装置230の正面図、図4(c)は全方向支承装置230の断面図を示し、図4(d)は回転支承装置200の平面図、図4(e)は回転支承装置200の正面図、図4(f)は回転支承装置200の断面図を示している。
さらに、図5(a)は支承装置(100,130,200,230)における摺動部30の断面図を示し、図5(b)は摺動部30の分解斜視図を示している。
渡り廊下支承構造1は、第1構造物Aと第2構造物Bとを掛け渡す渡り廊下構造物(以下において渡り廊下Cという)を、第1構造物Aの張出し支持部A1に取り付けた固定側支承構造20と、第2構造物Bの張出し支持部B1に取り付けた可動側支承構造10とで構成する支承構造である。
なお、以下の説明において、渡り廊下Cの長手方向を掛け渡し方向Lとし、平面方向において掛け渡し方向Lに対して直交する方向を幅員方向Wとしている。 張出し支持部A1と張出し支持部B1とは、第1構造物Aと第2構造物Bにおける対向するそれぞれの壁面A2,B2において、同じ高さ且つ水平な状態で、互いに対向する側に突出する態様で構成している。
固定側支承構造20は、張出し支持部A1における幅員方向Wの中央に配置した回転支承装置200と、回転支承装置200の幅員方向Wの両側に配置した2つの全方向支承装置230(230a,230b)とで構成している。なお、回転支承装置200及び全方向支承装置230の構成については後述する。
可動側支承構造10は、張出し支持部B1における幅員方向Wの中央に配置した一方向支承装置100と、一方向支承装置100の幅員方向Wの両側に配置した2つの帯状全方向支承装置130(130a,130b)とで構成している。そして、一方向支承装置100と帯状全方向支承装置130は、掛け渡し方向Lに対して平行な方向に長手方向を合わせて配置している。
一方向支承装置100は、図2に示すように、渡り廊下Cの底面に固定し、上沓110を構成するベースポット113と、張出し支持部B1の上面に固定し、下沓120を構成するソールプレート126とで構成している。
詳しくは、下沓120は、掛け渡し方向Lに長い平面視長方形状に形成されるとともに、メイソンリープレート125上に配置されている。そして、下沓120は、幅広の基板部121と、レール部122と、張出しフランジ部123とで断面エ型に構成されたソールプレート126とともに、張出しフランジ部123の上面に、スライドプレート124を備えている。スライドプレート124は、表面を研磨したSUS製のプレートで構成であり、後述するダストシール36の外径よりひとまわり大きな幅員方向Wの長さで形成している。
上沓110は、鋼製であるとともに、上述の基板部121と略同じ幅員方向Wの長さを有する幅方向に長い長方形状のベースポット113と、ベースポット113の底面側中央に配置した平面視円形状の摺動部30とで構成している。
詳しくは、上沓110は、アッパープレート112と、上述の張出しフランジ部123より幅広の逆向き凹状のベースポット113と、ベースポット113の下端位置において、張出しフランジ部123の下端位置でレール部122に向かって突出するストッパ114とで構成している。なお、図2において、ベースポット113とストッパ114とを一体的に図示しているが、別体構成のベースポット113とストッパ114とを組み付けて構成してもよいし、一体構成してもよい。
ベースポット113に装着される摺動部30は、図5(b)に示すように、上から順に、弾性プレート31、シム32、シールリング33、ピストン34、ベアリング35、及びその径外側に配置した平面視リング状のダストシール36とで構成している。
弾性プレート31は、平面視円形のゴム製のプレートである。
シム32は、弾性プレート31と同じ径の平面視円形形状で形成したフッ素樹脂製の薄板で形成している。
シールリング33は、径外側が垂直面となり、径内側が下方に向かって径外側に傾斜する傾斜面である断面台形状の円形リングであり、外径が弾性プレート31及びシム32と同じ径で形成している。
ピストン34は、ステンレス製の略円柱形状であり、シールリング33の嵌合を許容する円形凹部34aを上面の外周縁に沿って形成している。
ベアリング35は、自己潤滑性を有しており、表面が低摩擦係数であるフッ素樹脂で構成された平面視円形の板状体であり、ソールプレート126のスライドプレート124と摺動可能に構成している(図5(a)参照)。
ダストシール36は、図5(b)に示すように、断面が矩形となる円形のリング体である。なお、ダストシール36の下端は、ベアリング35の底面よりわずかに下方に突出し、ソールプレート126のスライドプレート124と摺動可能に構成している(図5(a)参照)。
このように構成した上沓110は、摺動部30をベースポット113に嵌合するとともに、摺動部30の径外側において、ベースポット113に形成した円形溝111aにダストシール36を挿着する(図5(a)参照)。
さらに、張出し支持部B1に固定した下沓120の上方から、渡り廊下Cの底面に固定した上沓110を載置して一方向支承装置100を構成する。このとき、ベアリング35の底面とスライドプレート124の上面とが接し、掛け渡し方向Lに摺動することができる。このように、一方向支承装置100は、掛け渡し方向Lという一方向に摺動方向を規制するが、アソビ程度の幅員方向Wの摺動については許容している。
また、一方向支承装置100は、図2(c)に示すように、上沓110のストッパ114が、張出しフランジ部123の下側において、レール部122に向かって突出する態様で組み付けるため、下沓120に対して上沓110が浮き上がることを防止できる。しかしながら、アソビ程度の浮き上がりについては許容している。
なお、本実施例において一方向支承装置100は、鉛直面内方向回転角について±2度、水平面内方向回転角について±5.22度のアソビを許容するとともに、掛け渡し方向Lの摺動許容距離を435mmに設定しているが、この設定条件に限定されず、諸条件に応じて設定すればよい。
続いて、帯状全方向支承装置130について、図3とともに、説明する。
帯状全方向支承装置130は、図3に示すように、渡り廊下Cの底面に固定し、上沓150を構成するベースポット151と、張出し支持部B1の上面に固定し、下沓140を構成するソールプレート141とで構成している。
詳しくは、下沓140は、掛け渡し方向Lに長い平面視長方形状に形成され、メイソンリープレート143上に配置されたソールプレート141と、ソールプレート141の上面に配置されたスライドプレート142とで構成している。スライドプレート142は、表面を研磨したSUS製のプレートであるとともに、後述するダストシール36の外径よりひとまわり大きな幅員方向Wの長さで形成している。
なお、スライドプレート142は、一方向支承装置100のソールプレート126のスライドプレート124の幅員方向Wの長さより広く形成するとともに、スライドプレート124と同じ掛け渡し方向Lの長さに形成しているが、掛け渡し方向Lの長さをスライドプレート124より長く形成してもよい。
上沓150は、鋼製であるとともに、平面視略正方形のベースポット151と、ベースポット151の底面側中央に配置した平面視円形状の摺動部30と、ベースポット151の上面側に配置したアッパープレート152とで構成している。
ベースポット151に装着される摺動部30は、一方向支承装置100のベースポット113に備えた摺動部30(図5(b)参照)と同じ構成であるため、詳細な説明は省略する。
このように構成した上沓150は、摺動部30をベースポット151に嵌合するとともに、摺動部30の径外側において、ベースポット151に形成した円形溝151aにダストシール36を挿着する(図5(a)参照)。
さらに、張出し支持部B1に固定した下沓140の上方から、渡り廊下Cの底面に固定した上沓150を載置して帯状全方向支承装置130を構成する。このとき、ベアリング35の底面とスライドプレート142の上面とが接し、掛け渡し方向Lに摺動することができる。また、スライドプレート142を、一方向支承装置100のソールプレート126のスライドプレート124より幅員方向Wに広く形成しているため、下沓140に対して上沓150は幅員方向Wにも摺動することができる。つまり、掛け渡し方向L及び幅員方向Wで構成する水平面上において全方向に摺動することができる。
なお、本実施例において帯状全方向支承装置130は、鉛直面内方向回転角について±2度のアソビを許容するとともに、水平面内方向回転角をフリー、掛け渡し方向Lの摺動許容距離を515mm、幅員方向Wの摺動許容距離を30mmに設定しているが、この設定条件に限定されず、諸条件に応じて設定すればよい。
次に、全方向支承装置230について、図4(a)乃至(c)とともに、説明する。
全方向支承装置230は、図4(a)乃至(c)に示すように、渡り廊下Cの底面に固定し、上沓250を構成するベースポット251と、張出し支持部A1の上面に固定し、下沓240を構成するソールプレート241とで構成している。
詳しくは、下沓240は、わずかに掛け渡し方向Lに長い平面視長方形状に形成され、メイソンリープレート243上に配置されたソールプレート241と、ソールプレート241の上面に配置されたスライドプレート242とで構成している。
スライドプレート242は、表面を研磨したSUS製のプレートであり、後述するダストシール36の外径よりひとまわり大きな幅員方向Wの長さで形成している。
なお、スライドプレート242は、一方向支承装置100のソールプレート126のスライドプレート124より掛け渡し方向Lの長さを短く形成するとともに、幅員方向Wの長さをソールプレート141のスライドプレート142と同程度に形成している。
上沓250は、鋼製であるとともに、平面視略正方形状のベースポット251と、ベースポット251の底面側中央に配置した平面視円形状の摺動部30と、ベースポット251の上面側に配置したアッパープレート252とで構成している。
ベースポット251に装着される摺動部30は、一方向支承装置100のベースポット113に備えた摺動部30(図5(b)参照)と同じ構成であるため、詳細な説明は省略する。
このように構成した上沓250は、摺動部30をベースポット251に嵌合するとともに、摺動部30の径外側において、ベースポット251に形成した円形溝251aにダストシール36を挿着して全方向支承装置230を組付ける(図5(a)参照)。
さらに、張出し支持部A1に固定した下沓240の上方から、渡り廊下Cの底面に固定した上沓250を載置して全方向支承装置230を構成する。このとき、ベアリング35の底面とスライドプレート242の上面とが接し、掛け渡し方向Lに摺動することができる。しかし、全方向支承装置230における掛け渡し方向Lの摺動は、一方向支承装置100や帯状全方向支承装置130の掛け渡し方向Lの摺動範囲に比べて短い。
また、スライドプレート242を、帯状全方向支承装置130のソールプレート141のスライドプレート142と幅員方向Wに同程度に形成しているため、ソールプレート241に対してベースポット251は幅員方向Wにも摺動することができる。つまり、掛け渡し方向L及び幅員方向Wで構成する水平面上において全方向に摺動することができる。
なお、本実施例において全方向支承装置230は、鉛直面内方向回転角について±2度のアソビを許容するとともに、水平面内方向回転角をフリー、掛け渡し方向Lの摺動許容距離を90mm、幅員方向Wの摺動許容距離を30mmに設定しているが、この設定条件に限定されず、諸条件に応じて設定すればよい。
次に、回転支承装置200について、図4(d)乃至(f)とともに、説明する。
回転支承装置200は、図4(d)乃至(f)に示すように、他の支承装置100,130,230とは異なり、ベースポット221を張出し支持部A1上に配置して下沓220を構成し、ソールプレート215を渡り廊下Cの底面に配置して上沓210を構成している。
詳しくは、上沓210を構成するソールプレート215は、平面視長方形状に形成されたアッパープレート214の底面に配置した基板部213と、基板部213の底面側の中心に配置し、下端に径内側向きに突出するフランジ部211aを有する円柱状の円柱状部材211と、円柱状部材211の底面中央に配置され、平面視円形状のスライドプレート212とで構成している。スライドプレート212は、表面を研磨したSUS製のプレートで構成であり、後述するダストシール36の外径よりひとまわり大きな径で形成している。
下沓220を構成するベースポット221は、鋼製であるとともに、ソールプレート215のフランジ部211aより径大であり、フランジ部211aの挿入を許容する円形凹部221aを上面に有する平面視正方形のベースポット221と、ベースポット221の底面側に配置したメイソンリープレート222と、円形溝221aの底面中央に配置した摺動部30と、円形凹部221aに挿入されたフランジ部211aの底面側の対向する二方向から、フランジ部211aの抜け出しを規制するストッパ223とで構成している。
ベースポット221の円形凹部221aに装着される摺動部30は、一方向支承装置100のベースポット113に備えた摺動部30(図5(b)参照)と同じ構成であるため、詳細な説明は省略するが、摺動部30の向きは上下逆となり、円形溝221aの底面中央に形成した装着凹部に装着され、摺動部30の径外側において、ベースポット221の底面において装着凹部の径外側に形成した円形溝221bにダストシール36を挿着してベースポット221を組付ける(図5(a)参照)。なお、ダストシール36を挿着せずにベースポット221を組付けてもよい。
さらに、張出し支持部A1に固定した下沓220の上方から、渡り廊下Cの底面に固定した上沓210を載置して回転支承装置200を構成する。このとき、ベアリング35の上面とスライドプレート212の底面とが接して摺動することができる。しかしながら、ベースポット221の円形凹部221aは、フランジ部211aの挿入を許容する平面視円形状であるため、ソールプレート215の掛け渡し方向L及び幅員方向Wの摺動、つまり、掛け渡し方向L及び幅員方向Wで構成する水平面上における摺動を規制している。
したがって、渡り廊下Cの底面に配置された上沓210は、張出し支持部A1に配置された下沓220に対して回転方向のみ自在に摺動することができる。しかし、回転支承装置200は、掛け渡し方向L及び幅員方向Wの摺動を規制するが、アソビ程度の掛け渡し方向L及び幅員方向Wの摺動については許容している。
また、下沓220には、図4(f)に示すように、円形凹部221aに挿入されたフランジ部211aの上面を二方向から規制するストッパ223を備えているため、下沓220に対する上沓210の抜け出しを防止することができる。しかしながら、アソビ程度の浮き上がりについては許容している。
なお、本実施例において回転支承装置200は、鉛直面内方向回転角について±2度のアソビを許容するとともに、水平面内方向回転角をフリーに設定しているが、この設定条件に限定されず、諸条件に応じて設定すればよい。
また、図4(f)には、図時省略するボルト等で固定するようにストッパ223をベースポット221とは別体構成したが、一体で構成してもよい。
このように構成した、支承装置100,130,200,230をそれぞれ、渡り廊下C、及び張出し支持部A1、B1に装着して、可動側支承構造10及び固定側支承構造20を構成するとともに、可動側支承構造10及び固定側支承構造20で渡り廊下Cを支承する渡り廊下支承構造1を構成する。
詳しくは、図6(a)に示すように、渡り廊下Cの端部の一方の底面中央に、回転支承装置200の上沓210を取り付け、その幅員方向Wの両側に全方向支承装置230の上沓250を取り付ける。また、渡り廊下Cの端部の他方の底面中央には、一方向支承装置100の上沓110を取り付け、その幅員方向Wの両側に帯状全方向支承装置130の上沓150を取り付ける。
なお、渡り廊下Cの端部に取り付ける上沓110,150,210,250は、渡り廊下Cの端部における縁部から所定の間隔を確保し、できるだけ縁部際に取り付けることにより、可動側支承構造10及び固定側支承構造20で渡り廊下Cを支承する掛け渡し方向Lにおける可動側支承構造10と固定側支承構造20の距離(以下において支承間距離Lxという)を長くすることができる。
そして、渡り廊下Cに取り付けた上沓110,150,210,250に対応する位置に、支承装置100,130,200,230の下沓120,140,220,240を取り付ける。
なお、可動側支承構造10における下沓120,140は、渡り廊下Cを載置した状態で、上沓110,150の摺動部30が、下沓120,140の掛け渡し方向Lの中央となるように張出し支持部B1における位置に取り付ける。また、下沓120,140は、載置する渡り廊下Cの長手方向、つまり掛け渡し方向Lに平行に取り付ける。
この状態で、ソールプレート126,141,215,241のスライドプレート124,142,212,242に、ベースポット113,151,221,251の摺動部30が載置されるように、渡り廊下Cを載置する。
このとき、第1構造物A,Bの壁面A2,B2から渡り廊下Cの各端面C1が所定間隔を隔てるように配置する。
なお、図6(b)に示すように、支承装置100,130,200,230を上下逆にして張出し支持部A1,B1及びCに取り付けてもよい。このように、上述の渡り廊下支承構造1における上沓と下沓を上下入れ替えた支承構造を、以下において、上広支承構造1aという。
詳しくは、上広支承構造1aは、各支承装置100,130,200,230の下沓120,140,220,240を渡り廊下Cの底面に取り付け、上沓110,150,210,250を張出し支持部A1,B1に取り付ける。
このように、第1構造物Aと第2構造物Bとを掛け渡す渡り廊下Cを支承する渡り廊下支承構造1や上広支承構造1aを、渡り廊下Cの幅員方向Wの中央付近に配置し、回転のみを許容する回転支承装置200と、回転支承装置200の幅員方向Wにおける両側に配置し、下沓及び上沓の摺動面のうち一方の摺動面を他方の摺動面より広く形成して摺動面の面内方向における全方向の可動を許容する全方向支承装置230とで構成する第1構造物A側の支承構造である固定側支承構造20と、渡り廊下Cの幅員方向Wの中央付近に配置した一方向支承装置100と、一方向支承装置100の幅員方向Wにおける両側に配置した帯状全方向支承装置130とで構成する第2構造物B側の支承構造である可動側支承構造10とで構成し、一方向支承装置100を、下沓及び上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向Lに広く形成し、面内方向における掛け渡し方向Lの可動を許容する構成とするとともに、帯状全方向支承装置130を、下沓及び上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向L及び幅員方向Wにおいて広く且つ幅員方向Wに対して掛け渡し方向Lを広く形成し、面内方向における全方向の可動を許容するとともに、幅員方向Wの可動範囲に対して掛け渡し方向Lの可動範囲を広く構成したことにより、十分な可動範囲を確保するとともに、第1構造物A及び第2構造物Bで渡り廊下Cを安定して支承することができる。
詳しくは、第1構造物A側の支承構造である固定側支承構造20を、渡り廊下Cの幅員方向Wの中央付近に配置し、回転のみを許容する回転支承装置200と、回転支承装置200の幅員方向Wにおける両側に配置し、下沓及び上沓の摺動面のうち一方の摺動面を他方の摺動面より広く形成して摺動面の面内方向における全方向の可動を許容する全方向支承装置230とで構成し、第2構造物B側の支承構造である可動側支承構造10を、渡り廊下Cの幅員方向Wの中央付近に配置した一方向支承装置100と、一方向支承装置100の幅員方向Wにおける両側に配置した帯状全方向支承装置130とで構成するため、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心として渡り廊下Cが回転しながら、可動側支承構造10の一方向支承装置100により第1構造物Aと第2構造物Bとの相対移動による位置ズレに追従することができるため、安定して支承することができる。
また、一方向支承装置100を、下沓及び上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向Lに広く形成し、面内方向における掛け渡し方向Lの可動を許容する構成とするとともに、帯状全方向支承装置130を、下沓及び上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向L及び幅員方向Wにおいて広く且つ幅員方向Wに対して掛け渡し方向Lを広く形成し、面内方向における全方向の可動を許容するとともに、幅員方向Wの可動範囲に対して掛け渡し方向Lの可動範囲を広く構成したことにより、支承状態において、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心として渡り廊下Cが回転した場合であっても、可動側支承構造10側における可動範囲が広がり、十分な位置ズレに対応できるため、第1構造物A及び第2構造物Bで渡り廊下Cを安定して支承することができる。
しかしながら、渡り廊下支承構造1は、上広支承構造1aに比べ、支承間距離Lxを長く設定できるため、より安定して渡り廊下Cを支承することができる。このメカニズムについて、渡り廊下支承構造1と上広支承構造1aとの概略平面図を示す図6及図7、並びに渡り廊下支承構造1と上広支承構造1aとの可動側支承構造10における要部拡大縦断面図を示す図8とともに説明する。
上述したように、図8に示すように、渡り廊下支承構造1は、平面視円形状の摺動部30を有する上沓110,150を渡り廊下Cの底面に配置するとともに、帯状のスライドプレート124,142を有する下沓120,140を張出し支持部B1に配置しており、上広支承構造1aは、渡り廊下支承構造1と逆に、平面視円形状の摺動部30を有するベースポット113,151を張出し支持部B1に配置するとともに、帯状のスライドプレート124,142を有するソールプレート126,141を渡り廊下Cの底面に配置している。
この構成により、図8に示すように、上広支承構造1aの場合の支承間距離Lx2に比べて、渡り廊下支承構造1の場合の支承間距離Lx1を長く設定することができる。そのため、第1構造物A及び第2構造物Bの相対移動により、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心として渡り廊下Cが回転した場合の回転角度を小さく抑えることができる。
したがって、図7(b)に示すように、第1構造物A及び第2構造物Bが相対的に移動することによって、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心として渡り廊下Cが回転した場合において、渡り廊下支承構造1では、張出し支持部B1に取り付けた下沓120,140のソールプレート126,141の帯状のスライドプレート124,142の長手方向に対して、上沓110,150ベースポット113,151の配列方向が斜め方向に交差することとなる。これに対し、上広支承構造1aの場合、帯状の下沓120,140のスライドプレート124,142の長手方向が、一方向支承装置100及び帯状全方向支承装置130の配列方向、即ち幅員方向Wに対して斜め方向に交差することとなる。
これにより、図7に示すように、上広支承構造1aを渡り廊下支承構造1と同じ回転角度分回転させると、図7(b)に示すように、第2構造物B1に配置した上沓110,150におけるベースポット113,151の摺動部30が、下沓120,140におけるソールプレート126,141のスライドプレート124,142から外れ、可動側支承構造10で安定して渡り廊下Cを支承できないおそれがある。
逆に、一方向支承装置100は移動方向が一方向に規制されているため、ベースポット113に対するソールプレート126の相対位置をそのままとした場合、上広支承構造1aにおける第1構造物Aと第2構造物Bの相対移動に対する渡り廊下Cの回転角度が大きくなる。つまり、一方向支承装置100及び帯状全方向支承装置130の配列方向、即ち幅員方向Wに対する帯状のスライドプレート124,142の長手方向の交差角度がきつくなる。
このように、一方向支承装置100及び帯状全方向支承装置130の配列方向に対する帯状の下沓120,140のスライドプレート124,142の長手方向の交差角度がきつくなると、一方向支承装置100の両側に配置した帯状全方向支承装置130において、ベースポット150の摺動部30が、下沓140のスライドプレート142から外れ安くなり、安定した支承状態を維持できなくなるため、より幅員方向Wを広くする設計が必要となる。
また、一方向支承装置100において、下沓120のソールプレート126のスライドプレート124を、上沓110のベースポット113で横方向から拘束して、移動方向を規制しているため、上広支承構造1aにおいて第2構造物B1に配置されたベースポット113に対して、ソールプレート126の長手方向が斜め方向へ交差する渡り廊下Cの回転角度により、ベースポット113に作用する回転負荷が大きくなり、ベースポット113かソールプレート126が損傷するおそれがある。
これらの問題は、一方向支承装置100と帯状全方向支承装置130の幅員方向Wにおける間隔が大きければ大きいほど、また、支承間距離Lxが短いほどより顕著となる。しかし、渡り廊下支承構造1の支承間距離Lx1は上広支承構造1aのLx2に比べて長いため、渡り廊下支承構造1は上述のような問題が生じる可能性が上広支承構造1aに比べて低い。
このように、渡り廊下支承構造1は、第1構造物Aと第2構造物Bとを掛け渡す渡り廊下Cを、支承装置100,130,200,230を介して第1構造物Aと第2構造物Bで支承する支承構造であって、支承装置100,130,200,230を、第1構造物A及び第2構造物Bに配置した下沓120,140,220,240、及び渡り廊下Cに配置した上沓110,150,210,250で構成するとともに、ソールプレート126,141,215,241及びベースポット113,151,221,251の対向部分におけるベアリング35とスライドプレート124,142,212,242同士の摺動を許容する構成としている。また、渡り廊下Cの幅員方向Wの中央付近に配置し、回転のみを許容する回転支承装置200と、回転支承装置200の幅員方向Wにおける両側に配置し、ソールプレート215,241のスライドプレート212,242をベースポット221,251における摺動部30のベアリング35より広く形成して摺動面の水平面上の方向における全方向の可動を許容する全方向支承装置230とで第1構造物A側の支承構造である固定側支承構造20を構成するとともに、渡り廊下Cの幅員方向Wの中央付近に配置した一方向支承装置100と、一方向支承装置100の幅員方向Wにおける両側に配置した帯状全方向支承装置130とで第2構造物B側の支承構造である可動側支承構造10を構成し、一方向支承装置100において、ソールプレート126のスライドプレート124を、ベースポット113の摺動部30におけるベアリング35に比べて掛け渡し方向Lに広く形成し、水平面上の方向における掛け渡し方向Lの可動を許容する構成とするとともに、帯状全方向支承装置130において、ソールプレート141のスライドプレート142を、ベースポット151の摺動部30におけるベアリング35に比べて掛け渡し方向L及び幅員方向Wにおいて広く且つ幅員方向Wに対して掛け渡し方向Lを広く形成し、水平面上の方向における全方向の可動を許容するとともに、幅員方向Wの可動範囲に対して掛け渡し方向Lの可動範囲を広く構成している。これらの構成により、十分な可動範囲を確保するとともに、第1構造物A及び第2構造物Bで渡り廊下Cを安定して支承することができる。
詳しくは、第1構造物A側の支承構造である固定側支承構造20を、渡り廊下Cの幅員方向Wの中央付近に配置した回転支承装置200と、回転支承装置200の幅員方向Wにおける両側に配置した全方向支承装置230とで構成し、第2構造物B側の支承構造である可動側支承構造10を、渡り廊下Cの幅員方向Wの中央付近に配置した一方向支承装置100と、一方向支承装置100の幅員方向Wにおける両側に配置した帯状全方向支承装置130とで構成するため、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心として回転しながら、可動側支承構造10の一方向支承装置100により2つの構造物の位置ズレに追従することができるため、安定して支承することができる。
また、一方向支承装置100を、下沓120を構成するソールプレート126のスライドプレート124を、上沓110を構成するベースポット113の摺動部30におけるベアリング35に比べて掛け渡し方向Lに広く形成し、水平面上の方向における掛け渡し方向Lの可動を許容する構成とするとともに、帯状全方向支承装置130を、下沓140を構成するソールプレート141のスライドプレート142を、ベースポット151の摺動部30におけるベアリング35に比べて掛け渡し方向L及び幅員方向Wにおいて広く且つ幅員方向Wに対して掛け渡し方向Lを広く形成し、水平面上の方向における全方向の可動を許容するとともに、幅員方向Wの可動範囲に対して掛け渡し方向Lの可動範囲を広く構成したことにより、支承状態において、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心として渡り廊下Cが回転した場合であっても、可動側支承構造10側における可動範囲が広がり、十分な位置ズレに対応できるため、第1構造物A及び第2構造物Bで渡り廊下Cを安定して支承することができる。
また、一方向支承装置100及び帯状全方向支承装置130において、スライドプレート124,142を有するソールプレート126,141で下沓120,140を構成し、摺動部30を有するベースポット113,151で上沓110,150を構成することにより、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心とする渡り廊下Cの回転移動する回転角度を小さくし、第1構造物A及び第2構造物Bで渡り廊下Cを安定して支承することができる。
詳しくは、掛け渡し方向Lにおいて所定の可動範囲を確保しながら、仮に、上広支承構造1aのように、スライドプレート124,142を有するソールプレート126,141で上沓を構成し、摺動部30のベアリング35を有するベースポット113,151で下沓を構成した場合における支承間距離Lx2に比べ、渡り廊下支承構造1の支承間距離Lx1は長くなる。そのため、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心とする渡り廊下Cの回転移動する回転角度を小さくし、第1構造物A及び第2構造物Bで渡り廊下Cを安定して支承することができる。
また、一方向支承装置100において、ソールプレート126に対してベースポット113の浮上りを防止するストッパ114を備えているため、仮に第1構造物Aと第2構造物Bとが上下方向に相対移動した場合であっても、可動側支承構造10において、ベースポット113の摺動部30が、ソールプレート126のスライドプレート124に対して浮き上がったり、外れ落ちたりすることを防止できる。
さらに、全方向支承装置230において、ベースポット251における摺動部30のベアリング35を、ソールプレート241におけるスライドプレート242に比べて、水平面上の方向において狭い平面視円形の摺動部30のベアリング35で形成することにより、支承間距離Lx1をさらに長く設定することができ、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心とする渡り廊下Cの回転移動する回転角度を小さくし、第1構造物A及び第2構造物Bで渡り廊下Cを安定して支承することができる。
また、ベースポット113,151,221,251における摺動部30のベアリング35を環状に囲むとともに、ソールプレート126,141,215,241におけるスライドプレート124,142,212,242に摺動するダストシール36を備えているため、ソールプレート126,141,215,241におけるスライドプレート124,142,212,242に付着したごみ等の不要物をダストシール36がこすり落とすため、ベースポット113,151,221,251における摺動部30のベアリング35と、ソールプレート126,141,215,241のスライドプレート124,142,212,242との対向面に付着した不要物が侵入し、すべり性能が損なうことを防止できる。
さらに、ソールプレート126,141,241を、第1構造物A及び第2構造物Bの壁面A2,B2において他方の構造物に向かって張り出す張出し支持部A1,B1に配置することにより、より安定して渡り廊下Cを支承することができる。
詳しくは、第1構造物A及び第2構造物Bの互いに対向する側面において他方の構造物に向かって張り出す張出し支持部A1,B1に下沓120,140,240を構成するソールプレート126,141,241を配置することにより、渡り方向に所定の可動範囲を有する渡り廊下支承構造1を構成することができる。
また、第1構造物A及び第2構造物Bが平面方向において自在に相対移動し、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心として渡り廊下Cが回転した場合であっても、可動側支承構造10を配置した構造物と渡り廊下Cが接触しない適宜の間隔を、第1構造物A及び第2構造物Bと渡り廊下Cとの間に容易に設けることができる。したがって、安定した支承状態を構成することができる。
以上、本発明の構成と、前述の実施態様との対応において、
本実施形態の支承装置は、一方向支承装置100,帯状全方向支承装置130,回転支承装置200,全方向支承装置230に対応し、
以下同様に、
支承構造は、渡り廊下支承構造1及び上広支承構造1aに対応し、
下沓は、ソールプレート126,141,241、あるいはベースポット221に対応し、
上沓は、ベースポット113,151,251あるいはソールプレート215に対応し、
固定支承装置は、回転支承装置200に対応し、
固定側全方向可動支承装置は、全方向支承装置230に対応し、
一方向可動支承装置は、一方向支承装置100に対応し、
可動側全方向可動支承装置は、帯状全方向支承装置130に対応し、
面内方向は、水平面上の方向に対応し、
円形摺動面は、摺動部30のベアリング35に対応し、
帯状摺動面は、スライドプレート124,142に対応し、
浮上り防止手段は、ストッパ114,223に対応し、
環状部材は、ダストシール36に対応し、
互いに対向する側面は、壁面A2,B2に対応し、
張り出し部は、張出し支持部A1,B1に対応するも、上記実施形態に限定するものではない。
例えば、ダストシール36を円形で構成したが、略矩形や三角形等の多角形で構成してもよい。
また、上述の説明では、一方向支承装置100において、ソールプレート126に対するベースポット113の上方への浮き上がりを防止するため、ベースポット113にストッパ114を備えていたが、ソールプレート126にベースポット113の浮き上がりを防止するストッパを設けてもよい。また、一方向支承装置100ではなく、帯状全方向支承装置130にストッパを設けてもよい。
1…渡り廊下支承構造
1a…上広支承構造
10…可動側支承構造
20…固定側支承構造
30…摺動部
35…ベアリング
36…ダストシール
100…一方向支承装置
110,150,210,250…上沓
113,151,221,251…ベースポット
114…ストッパ
120,140,220,240…下沓
124…スライドプレート
126,141,215,241…ソールプレート
130…帯状全方向支承装置
142…スライドプレート
200…回転支承装置
223…ストッパ
230…全方向支承装置
A…第1構造物
B…第2構造物
A1,B1…張出し支持部
A2,B2…壁面
C…渡り廊下
L…掛け渡し方向
W…幅員方向

Claims (6)

  1. 第1構造物と第2構造物とを掛け渡す渡り構造物を、支承装置を介して第1構造物と第2構造物で支承する支承構造であって、
    前記支承装置を、前記第1構造物及び前記第2構造物に配置した下沓、及び前記渡り構造物に配置した上沓で構成するとともに、前記下沓及び前記上沓の対向部分における摺動面同士の摺動を許容する構成とし、
    第1構造物側の支承構造を固定側支承構造とするとともに、第2構造物側の支承構造を可動側支承構造とし、
    前記固定側支承構造を、
    前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置し、回転のみを許容する固定支承装置と、
    該固定支承装置の前記幅員方向における両側に配置し、前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を他方の摺動面より広く形成して前記摺動面の面内方向における全方向の可動を許容する固定側全方向可動支承装置とで構成し、
    前記可動側支承構造を、
    前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置した一方向可動支承装置と、
    該一方向可動支承装置の前記幅員方向における両側に配置した可動側全方向可動支承装置とで構成し、
    前記一方向可動支承装置を、
    前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向に広く形成し、
    前記面内方向における掛け渡し方向の可動を許容する構成とするとともに、
    前記可動側全方向可動支承装置を、
    前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向及び前記幅員方向において広く且つ前記幅員方向に対して前記掛け渡し方向を広く形成し、
    前記面内方向における全方向の可動を許容するとともに、前記幅員方向の可動範囲に対して掛け渡し方向の可動範囲を広く構成した
    支承構造。
  2. 前記一方向可動支承装置及び前記可動側全方向可動支承装置を、
    前記上沓における摺動面を、前記下沓における摺動面に比べて前記面内方向において狭い平面視円形の円形摺動面とするとともに、
    前記下沓における摺動面を、前記円形摺動面の直径以上の長さの前記幅員方向の幅と、前記幅に対して掛け渡し方向に長い平面視帯形状の帯状摺動面で形成した
    請求項1に記載の支承構造。
  3. 前記一方向可動支承装置及び前記可動側全方向可動支承装置の少なくとも一方に、
    前記下沓に対して前記上沓の浮上りを防止する浮上り防止手段を備えた
    請求項2に記載の支承構造。
  4. 前記固定側全方向可動支承装置を、
    前記上沓における摺動面を、前記下沓における摺動面に比べて、前記面内方向において狭い平面視円形の円形摺動面で形成した
    請求項1乃至3のうちいずれかに記載の支承構造。
  5. 前記上沓における前記円形摺動面の前記面内方向外側を環状に囲むとともに、前記下沓における摺動面に摺動する環状部材を備えた
    請求項2乃至4のうちいずれかに記載の支承構造。
  6. 前記下沓を、
    前記第1構造物及び前記第2構造物の互いに対向する側面において他方の構造物に向かって張り出す張り出し部に配置した
    請求項1乃至5のうちいずれかに記載の支承構造。
JP2012044917A 2012-03-01 2012-03-01 支承装置 Active JP6022171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012044917A JP6022171B2 (ja) 2012-03-01 2012-03-01 支承装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012044917A JP6022171B2 (ja) 2012-03-01 2012-03-01 支承装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013181304A true JP2013181304A (ja) 2013-09-12
JP6022171B2 JP6022171B2 (ja) 2016-11-09

Family

ID=49272170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012044917A Active JP6022171B2 (ja) 2012-03-01 2012-03-01 支承装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6022171B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111379316A (zh) * 2020-03-25 2020-07-07 广东现代建筑设计与顾问有限公司 一种超高层连廊的弱连接结构

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0671732U (ja) * 1993-03-24 1994-10-07 西松建設株式会社 免震床装置
JPH07259197A (ja) * 1994-03-16 1995-10-09 Shimizu Corp エキスパンションジョイント及び架設体の架設方法
JPH08232210A (ja) * 1995-02-22 1996-09-10 Mitsui Constr Co Ltd ギャラリーフレーム
JP2002061705A (ja) * 2000-08-18 2002-02-28 Ntn Corp すべり免震装置
JP2008169857A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 免震支承装置及び免震構法
JP2012036606A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Nippon Pillar Packing Co Ltd 支承装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0671732U (ja) * 1993-03-24 1994-10-07 西松建設株式会社 免震床装置
JPH07259197A (ja) * 1994-03-16 1995-10-09 Shimizu Corp エキスパンションジョイント及び架設体の架設方法
JPH08232210A (ja) * 1995-02-22 1996-09-10 Mitsui Constr Co Ltd ギャラリーフレーム
JP2002061705A (ja) * 2000-08-18 2002-02-28 Ntn Corp すべり免震装置
JP2008169857A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 免震支承装置及び免震構法
JP2012036606A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Nippon Pillar Packing Co Ltd 支承装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111379316A (zh) * 2020-03-25 2020-07-07 广东现代建筑设计与顾问有限公司 一种超高层连廊的弱连接结构
CN111379316B (zh) * 2020-03-25 2021-05-11 广东现代建筑设计与顾问有限公司 一种超高层连廊的弱连接结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP6022171B2 (ja) 2016-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5677654B2 (ja) 支承装置
JP6022171B2 (ja) 支承装置
JP6148528B2 (ja) 支承構造
KR101291685B1 (ko) 구면베어링을 이용한 교량받침
KR102239477B1 (ko) 리프트 핀 지지 어셈블리
KR101415335B1 (ko) 디스크 타입 탄성받침
KR100881604B1 (ko) 고 안정성 부반력 포트받침
KR101194307B1 (ko) 보수교체가 용이한 디스크받침
JP2008303530A (ja) 免震装置
KR20130101772A (ko) 부반력 방지용 포트 받침
JP2014159704A (ja) 滑り支承装置
US20140076827A1 (en) Cartridge Transfer Device
KR200479175Y1 (ko) 구조물 지지용 캐리어
KR200471176Y1 (ko) 지압판이 구비된 마찰진자 받침
JP2008133644A (ja) 橋梁用固定支承構造
JP7385218B2 (ja) コーン
KR200497421Y1 (ko) 대형 와플폼 지지기구
JP2019105347A (ja) 全方向滑り支承装置、仮固定治具及び全方向滑り支承装置の仮固定構造
KR102550188B1 (ko) 지상 건설용 기초구조
JP2011208424A (ja) 線支承
US20210276828A1 (en) Buffer cap for elevator
JP2014025195A (ja) 支承装置及びダストカバー
JP6837927B2 (ja) 支承装置
JP2012117318A (ja) 可動式覆蓋及び可動式覆蓋の設置構造
KR101841061B1 (ko) 슬라브패널 지지용 서포터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6022171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150