JPH0671732U - 免震床装置 - Google Patents
免震床装置Info
- Publication number
- JPH0671732U JPH0671732U JP1375493U JP1375493U JPH0671732U JP H0671732 U JPH0671732 U JP H0671732U JP 1375493 U JP1375493 U JP 1375493U JP 1375493 U JP1375493 U JP 1375493U JP H0671732 U JPH0671732 U JP H0671732U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction material
- sliding
- support frame
- low friction
- seismic isolation
- Prior art date
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- Pending
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- Floor Finish (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低摩擦材のすべり開始時における初期衝撃を
緩和して高周波振動を低減し、又、それに加えて更にす
べり面と低摩擦材との間への異物の侵入を阻止して常に
円滑なすべり動作を行えるようにする。 【構成】 支持フレーム5と低摩擦材6との間に、金属
板21と弾性材22とを交互に積層した積層弾性体23
を介在せしめ、該積層弾性体23と低摩擦材6とにより
すべり支承体24を構成し、又、支持フレーム5下面
に、すべり支承体24の周囲を包囲し且つすべり面3上
を滑動自在な防塵カバー25を取り付ける。
緩和して高周波振動を低減し、又、それに加えて更にす
べり面と低摩擦材との間への異物の侵入を阻止して常に
円滑なすべり動作を行えるようにする。 【構成】 支持フレーム5と低摩擦材6との間に、金属
板21と弾性材22とを交互に積層した積層弾性体23
を介在せしめ、該積層弾性体23と低摩擦材6とにより
すべり支承体24を構成し、又、支持フレーム5下面
に、すべり支承体24の周囲を包囲し且つすべり面3上
を滑動自在な防塵カバー25を取り付ける。
Description
【0001】
本考案は、地震の揺れからコンピュータや重要機器を守るための免震床装置に 関するものである。
【0002】
従来、この種の免震床装置は、図5〜8に示されるように、基礎1上に、ステ ンレス製の磨き板2を固定してすべり面3を形成すると共に、床梁4に固定され る支持フレーム5に、ステンレス製の円板の下面にテフロン加工が施され前記す べり面3上を滑動自在な低摩擦材6を、金属製の台座ブロック7と取付金物8と 座金9を介して取り付け、前記基礎1と支持フレーム5との間に、前記床梁4の 基礎1上における水平移動時に床梁4を基準位置に復帰させるためのスプリング のような弾性体10を設けてなる構成を有している。
【0003】 前記支持フレーム5は、略正方形の上水平支持板11と下水平支持板12とを 平面的に見て十字状の縦板13によって連結し、前記下水平支持板12の下面に 円筒状の筒体14を一体に取り付けると共に、該筒体14の下端外周にフランジ 部材15を張り出して設けたものであり、前記縦板13が床梁4に対し連結板1 6を介して固定され、又、前記下水平支持板12の下面に台座ブロック7が取り 付けられている。
【0004】 又、前記床梁4の上側には、支柱部17の上下に固定ブラケット18が一体化 されたスタンション19を介して床パネル20が設置され、該床パネル20上に 、図示していないコンピュータや重要機器が配置されている。
【0005】 前述の如き免震床装置においては、地震が発生し、図4(a)に示されるよう な地震波が基礎1に与えられた場合、所望の加速度が発生した時点で低摩擦材6 がすべり面3に対しすべり始めることにより、理想的には、図4(b)に示され るように、設定値以上の加速度が床梁4に生じないようにしてある。
【0006】
しかしながら、前述の如き免震床装置では、実際に実験を行うと、低摩擦材6 がすべり面3に対してすべり始める際に衝撃が発生し、図4(c)に示されるよ うに、床梁4に高周波振動が生じて加速度が設定値を越えてしまい、場合によっ ては地震波におけるある成分と共振を起こして振動が増幅され、所望の免震性能 が得られないという問題を有していた。
【0007】 一方、従来の免震床装置においては、すべり面3上にごみや塵等の異物が落ち ていた場合、これらの異物がすべり面3と低摩擦材6との間に入り込み、円滑な すべり動作を阻害する虞れがあった。
【0008】 本考案は、斯かる実情に鑑み、低摩擦材のすべり開始時における初期衝撃を緩 和して高周波振動を低減し得、又、それに加えて更にすべり面と低摩擦材との間 への異物の侵入を阻止して常に円滑なすべり動作を行い得る免震床装置を提供し ようとするものである。
【0009】
本考案は、床梁に固定される支持フレームに、基礎上に形成したすべり面上を 滑動する低摩擦材を取り付け、且つ前記基礎と支持フレームとの間に、前記床梁 の基礎上における水平移動時に床梁を基準位置に復帰させるための弾性体を設け た免震床装置において、前記支持フレームと低摩擦材との間に、金属板と弾性材 とを交互に積層した積層弾性体を介在せしめ、該積層弾性体と低摩擦材とにより すべり支承体を構成したことを特徴とする免震床装置にかかるものである。
【0010】 前記免震床装置において、支持フレーム下面に、すべり支承体の周囲を包囲し 且つすべり面上を滑動自在な防塵カバーを取り付けるようにしてもよい。
【0011】
従って、地震が発生し、地震波が基礎に与えられた場合、積層弾性体が支持フ レームと低摩擦材との間に介在しているためまず積層弾性体が変形し、そののち 低摩擦材がすべり始めるため、低摩擦材がすべり面に対してすべり始める際に衝 撃が発生しにくくなり、床梁に生じる高周波振動が少なくなって免震装置上の加 速度が設定値を越えることがなくなり、地震波におけるある成分と共振を起こし て振動が増幅されるようなことも避けられ、所望の免震性能が得られる。
【0012】 一方、支持フレーム下面に、すべり支承体の周囲を包囲し且つすべり面上を滑 動自在な防塵カバーを取り付けた場合、防塵カバーによりすべり支承体と該すべ り支承体の外周側のすべり面とが外部と遮断される形となるため、ごみや塵等の 異物がすべり面と低摩擦材との間に入り込むことはなく、しかも、地震時に低摩 擦材がすべり面上を滑動する際には、防塵カバーが低摩擦材と連動してすべり面 上を滑動することから、防塵カバーの外周側におけるすべり面上にごみや塵等の 異物が落ちていても、これらの異物は防塵カバーによって常にその外側へ押し退 けられるため、低摩擦材の円滑なすべり動作が阻害されることはない。
【0013】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0014】 図1〜3は本考案の一実施例であって、図中、図6〜8と同一の符号を付した 部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図6〜8に示す従来のものと同様 であるが、本実施例の特徴とするところは、図1〜3に示す如く、支持フレーム 5と低摩擦材6との間に、鉄板等の金属板21と弾性ゴム等の弾性材22とを交 互に積層した積層ゴム等の積層弾性体23を介在せしめ、該積層弾性体23と低 摩擦材6とによりすべり支承体24を構成すると共に、支持フレーム5のフラン ジ部材15下面に、すべり支承体24の周囲を包囲し且つすべり面3上を滑動自 在な防塵カバー25を取り付けた点にある。
【0015】 前記防塵カバー25は、ゴムやウレタン等の弾性材からなるリング状の部材で 形成し、下端縁部を内周側へ湾曲させ、その弾性により常にすべり面3に当接し 得るようにしてある。尚、防塵カバー25のすべり面3に対する摩擦抵抗は、低 摩擦材6のすべり面3に対するすべり動作に影響を与えない程度となるようにし てある。
【0016】 前述の如く構成したので、地震が発生し、図4(a)に示されるような地震波 が基礎に与えられた場合、積層弾性体23が支持フレーム5と低摩擦材6との間 に介在しているため、低摩擦材6がすべり面3に対してすべり始める際に衝撃が 発生せず、図4(d)に示されるように、床梁4に生じる高周波振動が少なくな って加速度が設定値を越えることがなくなり、地震波におけるある成分と共振を 起こして振動が増幅されるようなことも避けられ、所望の免震性能が得られる。
【0017】 一方、防塵カバー25によりすべり支承体24と該すべり支承体24の外周側 のすべり面3とが外部と遮断される形となるため、ごみや塵等の異物がすべり面 3と低摩擦材6との間に入り込むことはなく、しかも、地震時に低摩擦材6がす べり面3上を滑動する際には、防塵カバー25が低摩擦材6と連動してすべり面 3上を滑動することから、防塵カバー25の外周側におけるすべり面3上にごみ や塵等の異物が落ちていても、これらの異物は防塵カバー25によって常にその 外側へ押し退けられるため、低摩擦材6の円滑なすべり動作が阻害されることは ない。
【0018】 こうして、低摩擦材6のすべり開始時における初期衝撃を緩和して高周波振動 を低減できると共に、すべり面3と低摩擦材6との間への異物の侵入を阻止して 常に円滑なすべり動作を行うことが可能となる。
【0019】 尚、本考案の免震床装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本 考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0020】
以上説明したように、本考案の請求項1に記載の免震床装置によれば、低摩擦 材のすべり開始時における初期衝撃を緩和して高周波振動を低減し得るという優 れた効果を奏し得、又、本考案の請求項2に記載の免震床装置によれば、上述の 効果に加えて更に、すべり面と低摩擦材との間への異物の侵入を阻止して常に円 滑なすべり動作を行い得るという優れた効果を奏し得る。
【図1】本考案の一実施例の平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図2のIII部拡大図である。
【図4】免震性能を表わす実験結果に基づいた波形図で
ある。
ある。
【図5】免震床装置の概要を表わす斜視図である。
【図6】従来例の平面図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】図7のVIII部拡大図である。
1 基礎 3 すべり面 4 床梁 5 支持フレーム 6 低摩擦材 10 弾性体 21 金属板 22 弾性材 23 積層弾性体 24 すべり支承体 25 防塵カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 原 朗芳 東京都江東区豊洲二丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内 (72)考案者 森 祐介 東京都江東区豊洲二丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内 (72)考案者 柏崎 昭宏 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)考案者 松本 三朗 東京都江東区毛利一丁目19番10号 石川島 播磨重工業株式会社江東事務所内
Claims (2)
- 【請求項1】 床梁に固定される支持フレームに、基礎
上に形成したすべり面上を滑動する低摩擦材を取り付
け、且つ前記基礎と支持フレームとの間に、前記床梁の
基礎上における水平移動時に床梁を基準位置に復帰させ
るための弾性体を設けた免震床装置において、前記支持
フレームと低摩擦材との間に、金属板と弾性材とを交互
に積層した積層弾性体を介在せしめ、該積層弾性体と低
摩擦材とによりすべり支承体を構成したことを特徴とす
る免震床装置。 - 【請求項2】 支持フレーム下面に、すべり支承体の周
囲を包囲し且つすべり面上を滑動自在な防塵カバーを取
り付けた請求項1記載の免震床装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1375493U JPH0671732U (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 免震床装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1375493U JPH0671732U (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 免震床装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671732U true JPH0671732U (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=11842048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1375493U Pending JPH0671732U (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 免震床装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671732U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0941712A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-10 | Kanazawa Seisakusho:Kk | 免震装置 |
JPH1073145A (ja) * | 1996-06-14 | 1998-03-17 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | 構造物の免震滑り支承 |
JP2013181304A (ja) * | 2012-03-01 | 2013-09-12 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | 支承装置 |
JP2019007186A (ja) * | 2017-06-22 | 2019-01-17 | 日本ピラー工業株式会社 | 支承装置 |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP1375493U patent/JPH0671732U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0941712A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-10 | Kanazawa Seisakusho:Kk | 免震装置 |
JPH1073145A (ja) * | 1996-06-14 | 1998-03-17 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | 構造物の免震滑り支承 |
JP2013181304A (ja) * | 2012-03-01 | 2013-09-12 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | 支承装置 |
JP2019007186A (ja) * | 2017-06-22 | 2019-01-17 | 日本ピラー工業株式会社 | 支承装置 |
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