JPH08232210A - ギャラリーフレーム - Google Patents
ギャラリーフレームInfo
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- JPH08232210A JPH08232210A JP5805195A JP5805195A JPH08232210A JP H08232210 A JPH08232210 A JP H08232210A JP 5805195 A JP5805195 A JP 5805195A JP 5805195 A JP5805195 A JP 5805195A JP H08232210 A JPH08232210 A JP H08232210A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leg
- gallery frame
- movable
- frame
- floor surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 XY方向の水平変位および鉛直方向の力が加
わっても安定した状態を保つ。 【構成】 一方の支承部6が支承ブラケット8に回動可
能に軸着した軸固定脚62と少なくとも一個の滑動可能
な移動脚61、61とからなり、もう一方の支承部5が
支承ブラケット7に回動可能に軸着され且つ床面2の長
さ方向にだけ滑動可能な一方向移動脚52と少なくとも
一個の滑動可能な移動脚51、51とからなる。
わっても安定した状態を保つ。 【構成】 一方の支承部6が支承ブラケット8に回動可
能に軸着した軸固定脚62と少なくとも一個の滑動可能
な移動脚61、61とからなり、もう一方の支承部5が
支承ブラケット7に回動可能に軸着され且つ床面2の長
さ方向にだけ滑動可能な一方向移動脚52と少なくとも
一個の滑動可能な移動脚51、51とからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに間隔を有して配
置された構造物の間を空中で連結するギャラリーフレー
ム、殊に、構造物への支承構造に特徴を有するギャラリ
ーフレームに関するものである。
置された構造物の間を空中で連結するギャラリーフレー
ム、殊に、構造物への支承構造に特徴を有するギャラリ
ーフレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図12の示すように互いに
間隔を有して独立配置されたサイロ構造物AおよびB間
を空中で連結して内部にベルトコンベヤなどの搬送機を
収装するなどの目的でギャラリーフレーム1が用いられ
ており、例えば実開昭61−125515号に提示され
ている。
間隔を有して独立配置されたサイロ構造物AおよびB間
を空中で連結して内部にベルトコンベヤなどの搬送機を
収装するなどの目的でギャラリーフレーム1が用いられ
ており、例えば実開昭61−125515号に提示され
ている。
【0003】この従来のギャラリーフレーム1は、図1
3乃至図15に示すように、床面2の長さ方向の両端部
3、4に下方に向けて脚状にそれぞれ突設されている支
承部5、6を、互いに間隔を有して配置された二つのサ
イロ構造物A、Bの外周部に一体的に敷設された支承ブ
ラケット7、8にそれぞれ載置支承することにより前記
両サイロ構造物A、B間を空中で連結するものである。
3乃至図15に示すように、床面2の長さ方向の両端部
3、4に下方に向けて脚状にそれぞれ突設されている支
承部5、6を、互いに間隔を有して配置された二つのサ
イロ構造物A、Bの外周部に一体的に敷設された支承ブ
ラケット7、8にそれぞれ載置支承することにより前記
両サイロ構造物A、B間を空中で連結するものである。
【0004】そして、一方の支承部5は床面2の端部3
の各隅部に配置した支承ブラケット7に対して自由に滑
動可能な例えば図14に示すような構成を有する移動脚
51、51からなり、もう一方の支承部6は床面2の端
部4の各隅部に、支承ブラケット8に対して滑動可能な
移動脚61、61とこれらの移動脚61、61の中間に
配置された支承ブラケット8に対して回動可能に軸着さ
れた軸固定脚62とから構成される。
の各隅部に配置した支承ブラケット7に対して自由に滑
動可能な例えば図14に示すような構成を有する移動脚
51、51からなり、もう一方の支承部6は床面2の端
部4の各隅部に、支承ブラケット8に対して滑動可能な
移動脚61、61とこれらの移動脚61、61の中間に
配置された支承ブラケット8に対して回動可能に軸着さ
れた軸固定脚62とから構成される。
【0005】このような構成を有する従来のギャラリー
フレーム1は、地震時や強風時にサイロ構造物A、Bが
互いに独立して揺れて、相対的に水平変位を生じた際
に、床面2の長さ方向(以下「X方向」という)の水平
変位に対してはギャラリーフレーム1における床面2の
端部4に設けられた支承部6の軸固定脚62によってサ
イロ構造物Bとギャラリーフレーム1とが一体的に移動
するとともに、もう一方の支承部5を形成する移動脚5
1、51は、前記X方向に滑動可能であるため前記サイ
ロ構造物Bの前記X方向の変位によって生じるずれに追
従することができ、ギャラリーフレーム1に無理な応力
が作用する心配がない。
フレーム1は、地震時や強風時にサイロ構造物A、Bが
互いに独立して揺れて、相対的に水平変位を生じた際
に、床面2の長さ方向(以下「X方向」という)の水平
変位に対してはギャラリーフレーム1における床面2の
端部4に設けられた支承部6の軸固定脚62によってサ
イロ構造物Bとギャラリーフレーム1とが一体的に移動
するとともに、もう一方の支承部5を形成する移動脚5
1、51は、前記X方向に滑動可能であるため前記サイ
ロ構造物Bの前記X方向の変位によって生じるずれに追
従することができ、ギャラリーフレーム1に無理な応力
が作用する心配がない。
【0006】しかしながら、前記従来のギャラリーフレ
ーム1における支承部5,6の内、サイロ構造物A、B
に固定されているものは軸固定脚62だけであり、互い
に隣接して設置されているサイロ構造物A、B同士がギ
ャラリーフレーム1における床面2の幅方向(以下「Y
方向」という)に水平変位したとき、軸固定脚62を有
していない支承部5は自由に滑動する。
ーム1における支承部5,6の内、サイロ構造物A、B
に固定されているものは軸固定脚62だけであり、互い
に隣接して設置されているサイロ構造物A、B同士がギ
ャラリーフレーム1における床面2の幅方向(以下「Y
方向」という)に水平変位したとき、軸固定脚62を有
していない支承部5は自由に滑動する。
【0007】従って、殊に、Y方向への水平変位が大き
い場合には支承部5が大きく滑動するためギャラリーフ
レーム1が大きく横振れ現象を起こしてきわめて不安定
となる。
い場合には支承部5が大きく滑動するためギャラリーフ
レーム1が大きく横振れ現象を起こしてきわめて不安定
となる。
【0008】また、前記従来のギャラリーフレーム1に
設けられている軸固定脚62は、図15に示すように下
面を開口した円筒状に形成されており、これをサイロ構
造物B(図12参照)の外周部に一体的に付設された支
承ブラケット8に突設された軸体81に載置支承する構
成である。
設けられている軸固定脚62は、図15に示すように下
面を開口した円筒状に形成されており、これをサイロ構
造物B(図12参照)の外周部に一体的に付設された支
承ブラケット8に突設された軸体81に載置支承する構
成である。
【0009】従って、サイロ構造物A、Bからのギャラ
リーフレーム1における床面2に対して鉛直方向の、殊
に上向きの大きな力が加わる場合には、前記軸固定脚6
2は支承ブラケット8に突設された軸体81との係合が
解除されるなど、きわめて不安定な状態になる、という
問題もある。
リーフレーム1における床面2に対して鉛直方向の、殊
に上向きの大きな力が加わる場合には、前記軸固定脚6
2は支承ブラケット8に突設された軸体81との係合が
解除されるなど、きわめて不安定な状態になる、という
問題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来用いられているギャラリーフレーム
は、使用時に地震や強風によって構造物間に大きな水平
または鉛直方向の変位が生じると、きわめて不安定な挙
動をとる心配がある、という点である。
する課題は、従来用いられているギャラリーフレーム
は、使用時に地震や強風によって構造物間に大きな水平
または鉛直方向の変位が生じると、きわめて不安定な挙
動をとる心配がある、という点である。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明は、前記課題を解決
するため、一方の支承部が、前記支承ブラケットに回動
可能に軸着された軸固定脚と少なくとも一個の滑動可能
な移動脚とからなり、前記もう一方の支承部が前記支承
ブラケットに回動可能に軸着され且つ前記床面の長さ方
向にだけ滑動可能な一方向移動脚と少なくとも一個の滑
動可能な移動脚とからなる構成を有し、更に、前記構成
において軸固定脚および一方向移動脚が、それぞれ載置
支承される各支承ブラケットに対して上下方向への移動
が規制されているとより好ましい。
するため、一方の支承部が、前記支承ブラケットに回動
可能に軸着された軸固定脚と少なくとも一個の滑動可能
な移動脚とからなり、前記もう一方の支承部が前記支承
ブラケットに回動可能に軸着され且つ前記床面の長さ方
向にだけ滑動可能な一方向移動脚と少なくとも一個の滑
動可能な移動脚とからなる構成を有し、更に、前記構成
において軸固定脚および一方向移動脚が、それぞれ載置
支承される各支承ブラケットに対して上下方向への移動
が規制されているとより好ましい。
【0012】地震時や強風時にギャラリーフレームによ
り連結された構造物が互いに独立して揺れて、相対的に
水平変位を生じた際、X方向の水平変位に対してはギャ
ラリーフレームにおける床面の一方の支承部の軸固定脚
によって構造物とギャラリーフレームとが一体的に移動
するとともに、もう一方の支承部を形成する移動脚が、
X方向に滑動して構造物のX方向の変位によって生じる
ずれに追従することができ、ギャラリーフレームに無理
な応力が作用する心配がない。
り連結された構造物が互いに独立して揺れて、相対的に
水平変位を生じた際、X方向の水平変位に対してはギャ
ラリーフレームにおける床面の一方の支承部の軸固定脚
によって構造物とギャラリーフレームとが一体的に移動
するとともに、もう一方の支承部を形成する移動脚が、
X方向に滑動して構造物のX方向の変位によって生じる
ずれに追従することができ、ギャラリーフレームに無理
な応力が作用する心配がない。
【0013】また、Y方向の水平変位に対してはギャラ
リーフレームにおける床面の一方の支承部の軸固定脚
と、もう一方の支承部の一方向移動脚とによって構造物
とギャラリーフレームとが一体的に且つ前記軸固定脚と
一方向移動脚とを中心として回しながら移動し、Y方向
の変位によって生じるずれに追従する。
リーフレームにおける床面の一方の支承部の軸固定脚
と、もう一方の支承部の一方向移動脚とによって構造物
とギャラリーフレームとが一体的に且つ前記軸固定脚と
一方向移動脚とを中心として回しながら移動し、Y方向
の変位によって生じるずれに追従する。
【0014】更に、軸固定脚および一方向移動脚は、そ
れらが載置支承される各支承ブラケットに対する上下方
向への移動を規制されることにより、上向きに作用する
鉛直力に対抗する。
れらが載置支承される各支承ブラケットに対する上下方
向への移動を規制されることにより、上向きに作用する
鉛直力に対抗する。
【0015】
【実施例】次に本発明を図面に示す実施例に基づいて説
明する。
明する。
【0016】図1乃至図9は、本発明を図12に示した
前記従来例と同じく互いに間隔を有して独立配置された
サイロ構造物AおよびB間を空中で連結するギャラリー
フレーム1について実施した場合の一実施例を示すもの
であり、ギャラリーフレーム1は、鉄骨フレームに仕上
げ材が被覆されて形成され床面2、屋根面21および両
壁面22、23により構成される箱型の筒状に形成さ
れ、床面2の長さ方向の両端部3、4に支承部5、6が
下方に向けてそれぞれ形成されている(図1および図2
参照)。
前記従来例と同じく互いに間隔を有して独立配置された
サイロ構造物AおよびB間を空中で連結するギャラリー
フレーム1について実施した場合の一実施例を示すもの
であり、ギャラリーフレーム1は、鉄骨フレームに仕上
げ材が被覆されて形成され床面2、屋根面21および両
壁面22、23により構成される箱型の筒状に形成さ
れ、床面2の長さ方向の両端部3、4に支承部5、6が
下方に向けてそれぞれ形成されている(図1および図2
参照)。
【0017】そして、一方の支承部5は床面2の端部3
における両隅部にそれぞれ対向して配置された一対の移
動脚51、51と、それらの中央部に配置された一方向
移動脚52とからなり、もう一方の支承部6は、床面の
端部4における両隅部にそれぞれ対向して配置された一
対の移動脚61、61と、それらの中央区に配置された
軸固定脚62とから構成される。
における両隅部にそれぞれ対向して配置された一対の移
動脚51、51と、それらの中央部に配置された一方向
移動脚52とからなり、もう一方の支承部6は、床面の
端部4における両隅部にそれぞれ対向して配置された一
対の移動脚61、61と、それらの中央区に配置された
軸固定脚62とから構成される。
【0018】また、前記移動脚51(61)は図3に示
すように、ギャラリーフレーム1の床面2から垂設され
た鉄骨造からなる中空の柱脚部511(611)により
構成され、下端縁に設けたベースプレート512を、サ
イロ構造物(図示せず)の外周部に一体的に付設された
鉄筋コンクリート製の支承ブラケット7(8)の頂面に
固定されたベースプレート71(81)の上に滑動可能
に載置支承されている。
すように、ギャラリーフレーム1の床面2から垂設され
た鉄骨造からなる中空の柱脚部511(611)により
構成され、下端縁に設けたベースプレート512を、サ
イロ構造物(図示せず)の外周部に一体的に付設された
鉄筋コンクリート製の支承ブラケット7(8)の頂面に
固定されたベースプレート71(81)の上に滑動可能
に載置支承されている。
【0019】殊に、本実施例では、ベースプレート71
(81)の表面はフッ素樹脂加工されており、ベースプ
レート512との間の摩擦係数の減少化を図ることによ
り水平方向、即ち、X方向およびY方向へ自由に滑動可
能である。
(81)の表面はフッ素樹脂加工されており、ベースプ
レート512との間の摩擦係数の減少化を図ることによ
り水平方向、即ち、X方向およびY方向へ自由に滑動可
能である。
【0020】更に、前記軸固定脚62は図4および図5
に示すように、ギャラリーフレーム1の床面2から垂設
さえた前記移動脚51(61)と同じく鉄骨構造からな
る中空の柱脚部621とからなり、下端縁に付設された
鉄筋コンクリート製のベースプレート622を支承ブラ
ケット8の頂面に付設されたベースプレート81に載置
するとともに、ベースプレート81の中心に上方へ向け
て突設されたアンカーボルト82が、ベースプレート6
22の中心に形成された挿通孔623に挿通され、且
つ、ナット83により締め付け固定されることによりア
ンカーボルト82を中心として回動可能に軸着されてい
る。
に示すように、ギャラリーフレーム1の床面2から垂設
さえた前記移動脚51(61)と同じく鉄骨構造からな
る中空の柱脚部621とからなり、下端縁に付設された
鉄筋コンクリート製のベースプレート622を支承ブラ
ケット8の頂面に付設されたベースプレート81に載置
するとともに、ベースプレート81の中心に上方へ向け
て突設されたアンカーボルト82が、ベースプレート6
22の中心に形成された挿通孔623に挿通され、且
つ、ナット83により締め付け固定されることによりア
ンカーボルト82を中心として回動可能に軸着されてい
る。
【0021】軸固定脚62におけるベースプレート62
2に形成されている挿通孔623とアンカーボルト82
の外径との間のクリアーランスは施工上必要な最小の寸
法とし、柱脚部621からアンカーボルト82に作用す
るせん断力をサイロ構造物側の支承ブラケット8に伝達
できるようにする。
2に形成されている挿通孔623とアンカーボルト82
の外径との間のクリアーランスは施工上必要な最小の寸
法とし、柱脚部621からアンカーボルト82に作用す
るせん断力をサイロ構造物側の支承ブラケット8に伝達
できるようにする。
【0022】また、ベースプレート81の表面は、フッ
素樹脂加工が施されているとともに、アンカーボルト8
2によりXおよびY方向の移動が制限され、アンカーボ
ルト82を中心として回動可能とされている。
素樹脂加工が施されているとともに、アンカーボルト8
2によりXおよびY方向の移動が制限され、アンカーボ
ルト82を中心として回動可能とされている。
【0023】殊に、ベースプレート622に形成された
挿通孔623に挿通されたアンカーボルト82にはナッ
ト83が螺着されっており、床面2の鉛直方向に上向き
に作用する鉛直力に抵抗可能な構成を有している。
挿通孔623に挿通されたアンカーボルト82にはナッ
ト83が螺着されっており、床面2の鉛直方向に上向き
に作用する鉛直力に抵抗可能な構成を有している。
【0024】更にまた、前記一方向移動脚52は、図6
および図7に示すように、ギャラリーフレーム1の床面
2から垂設された前記移動脚51、軸固定脚62などと
同じく、鉄骨構造からなる中空の柱脚部521と、その
下端縁に付設されたベースプレート522とからなり、
ベースプレート522の中央にX方向へ延びる長孔挿通
孔である523が形成されている。
および図7に示すように、ギャラリーフレーム1の床面
2から垂設された前記移動脚51、軸固定脚62などと
同じく、鉄骨構造からなる中空の柱脚部521と、その
下端縁に付設されたベースプレート522とからなり、
ベースプレート522の中央にX方向へ延びる長孔挿通
孔である523が形成されている。
【0025】そして、支承ブラケット7の頂面に載置さ
れるとともに前記長孔523に、鉄筋コンクリート製の
支承ブラケット7の頂面に付設されたベースプレート7
1の中心に上方へ向けて突設されたアンカーボルト72
が挿通され、且つ、ナット73により締め付け固定され
ている。
れるとともに前記長孔523に、鉄筋コンクリート製の
支承ブラケット7の頂面に付設されたベースプレート7
1の中心に上方へ向けて突設されたアンカーボルト72
が挿通され、且つ、ナット73により締め付け固定され
ている。
【0026】一方向移動脚52におけるベースプレート
522に形成されている挿通孔523幅とアンカーボル
ト72の外径との間のクリアーランスは施工上必要な最
小の寸法とし、ギャラリーフレーム1の床面2(図1参
照)からアンカーボルト72に作用するせん断力をサイ
ロ構造物側の支承ブラケット7に伝達可能としている
が、挿通孔523はX方向に長くなる長孔であり、その
長さは地震時や暴風時におけるサイロ構造物A、B間に
生じる相対的水平変位を考慮して決定する。
522に形成されている挿通孔523幅とアンカーボル
ト72の外径との間のクリアーランスは施工上必要な最
小の寸法とし、ギャラリーフレーム1の床面2(図1参
照)からアンカーボルト72に作用するせん断力をサイ
ロ構造物側の支承ブラケット7に伝達可能としている
が、挿通孔523はX方向に長くなる長孔であり、その
長さは地震時や暴風時におけるサイロ構造物A、B間に
生じる相対的水平変位を考慮して決定する。
【0027】尚、ベースプレート71の表面はフッ素樹
脂加工が施されているとともに、ベースプレートの中心
に突設されたアンカーボルト72がX方向へ延びる長孔
である挿通孔523に挿通されているので、一方向移動
脚52はアンカーボルト72を中心として回動可能且つ
X方向へ滑動可能とされる。
脂加工が施されているとともに、ベースプレートの中心
に突設されたアンカーボルト72がX方向へ延びる長孔
である挿通孔523に挿通されているので、一方向移動
脚52はアンカーボルト72を中心として回動可能且つ
X方向へ滑動可能とされる。
【0028】更に、ベースプレート71に形成された挿
通孔523に挿通されたアンカーボルト72にはナット
73が螺着されており、床面2の鉛直方向に上向きに作
用する鉛直力に抵抗可能な構成を有している。
通孔523に挿通されたアンカーボルト72にはナット
73が螺着されており、床面2の鉛直方向に上向きに作
用する鉛直力に抵抗可能な構成を有している。
【0029】以上の構成を有する本実施例は、図8に示
すように地震時や強風時にギャラリーフレーム1により
連結されたサイロ構造物A、Bが互いに独立して揺れ
て、相対的に水平変位を生じた際、X方向の水平変位に
対してはギャラリーフレーム1における床面2の一方の
支承部6の軸固定脚62によってサイロ構造物Bとギャ
ラリーフレーム1とが一体的に移動するとともに、サイ
ロ構造物A側のもう一方の支承部5を形成する一方向移
動脚52および移動脚51、51が、X方向に滑動して
サイロ構造物BのX方向の変位によって生じるずれに追
従することができ、ギャラリーフレーム1に無理な応力
が作用する心配がない。
すように地震時や強風時にギャラリーフレーム1により
連結されたサイロ構造物A、Bが互いに独立して揺れ
て、相対的に水平変位を生じた際、X方向の水平変位に
対してはギャラリーフレーム1における床面2の一方の
支承部6の軸固定脚62によってサイロ構造物Bとギャ
ラリーフレーム1とが一体的に移動するとともに、サイ
ロ構造物A側のもう一方の支承部5を形成する一方向移
動脚52および移動脚51、51が、X方向に滑動して
サイロ構造物BのX方向の変位によって生じるずれに追
従することができ、ギャラリーフレーム1に無理な応力
が作用する心配がない。
【0030】また、Y方向の水平変位に対しては図9に
示すようにギャラリーフレーム1における床面2の一方
の支承部6の軸固定脚62と、もう一方の支承部5の一
方向移動脚52とによって両サイロ構造物A、Bに伝達
され、ギャラリーフレーム1が軸固定脚62と一方向移
動脚52とを中心として回動しながら移動し、Y方向の
変位によって生じるサイロ構造物A、Bのずれに追従す
る。
示すようにギャラリーフレーム1における床面2の一方
の支承部6の軸固定脚62と、もう一方の支承部5の一
方向移動脚52とによって両サイロ構造物A、Bに伝達
され、ギャラリーフレーム1が軸固定脚62と一方向移
動脚52とを中心として回動しながら移動し、Y方向の
変位によって生じるサイロ構造物A、Bのずれに追従す
る。
【0031】更に、一方向移動脚52および軸固定脚6
2のそれぞれが支承される各支承ブラケット7、8に対
する上下方向への移動を規定することにより、上向きに
作用する鉛直力に対抗することができるものである。
2のそれぞれが支承される各支承ブラケット7、8に対
する上下方向への移動を規定することにより、上向きに
作用する鉛直力に対抗することができるものである。
【0032】図10および図11は本発明の異なる実施
例を示すものであり、一方の支承部5が床面2の端部3
における両隅部にそれぞれ設けられた移動脚51と一方
向移動脚52とからなりもう一方の支承部6が床面2の
端部4における両隅部にそれぞれ設けられた移動脚61
と軸固定脚62とからなり、殊に、図10に示す実施例
では一方向移動脚52と軸固定脚62とを結ぶ回転軸が
床面2の長さ方向に平行に、且つ幅方向の一方の端縁に
形成され、図11に示す実施例では、一方向移動脚52
と軸固定脚62とを結ぶ回転軸が床面2の対角上に、一
方の隅角から他方の対角上の隅角に向かって形成されて
いる。
例を示すものであり、一方の支承部5が床面2の端部3
における両隅部にそれぞれ設けられた移動脚51と一方
向移動脚52とからなりもう一方の支承部6が床面2の
端部4における両隅部にそれぞれ設けられた移動脚61
と軸固定脚62とからなり、殊に、図10に示す実施例
では一方向移動脚52と軸固定脚62とを結ぶ回転軸が
床面2の長さ方向に平行に、且つ幅方向の一方の端縁に
形成され、図11に示す実施例では、一方向移動脚52
と軸固定脚62とを結ぶ回転軸が床面2の対角上に、一
方の隅角から他方の対角上の隅角に向かって形成されて
いる。
【0033】これらの実施例も前記実施例と同様の作用
・効果を有するものである。
・効果を有するものである。
【0034】尚、前記各実施例に示した、移動脚51、
51、61、61,一方向移動脚52および軸固定脚6
2は一例であって、これらの構成に限定されるものでは
なく、それぞれの機能を発揮することができるものであ
れば他の構成であてもよいことは勿論である。
51、61、61,一方向移動脚52および軸固定脚6
2は一例であって、これらの構成に限定されるものでは
なく、それぞれの機能を発揮することができるものであ
れば他の構成であてもよいことは勿論である。
【0035】また、前記実施例では、サイロ構造物A、
Bの外周部に一体的に付設された支承ブラケット5、6
として鉄筋コンクリート造の場合を示したが、例えば鉄
骨造などであってもよく、この場合にはベースプレート
71(81)を用いることなく直接、支承プレート7、
8の上に支承部5、6を載置支承してもよい。
Bの外周部に一体的に付設された支承ブラケット5、6
として鉄筋コンクリート造の場合を示したが、例えば鉄
骨造などであってもよく、この場合にはベースプレート
71(81)を用いることなく直接、支承プレート7、
8の上に支承部5、6を載置支承してもよい。
【0036】更に、本実施例はサイロ構造物A、B間に
架設されるギャラリーフレーム1について説明したが、
例えば隣接する建築物の途中階に空中渡り廊下を架設す
る場合など他の用途にも用いることができることは云う
までもない。
架設されるギャラリーフレーム1について説明したが、
例えば隣接する建築物の途中階に空中渡り廊下を架設す
る場合など他の用途にも用いることができることは云う
までもない。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ギ
ャラリーフレームの床面の長さ方向端縁の一方に、少な
くとも1個の移動脚と、軸固定脚を他方の端縁に少なく
とも1個の移動脚と一方向移動脚を形成しているので、
ギャラリーフレームの支承部は、ギャラリーフレーム自
体の重量及び水平力を構造物の外周部に一体的に付設さ
れたブラケットの上に伝達しつつ、互いに独立した挙動
を構造物間のXYの二方向の相対的水平変位に追従す
る。従って、X方向だけでなく、Y方向の水平力が加わ
ってもその水平力を構造物に確実に伝達することがで
き、大きな変位の横振れ現象を起こすことがなく、安定
した構造を構成することができる。
ャラリーフレームの床面の長さ方向端縁の一方に、少な
くとも1個の移動脚と、軸固定脚を他方の端縁に少なく
とも1個の移動脚と一方向移動脚を形成しているので、
ギャラリーフレームの支承部は、ギャラリーフレーム自
体の重量及び水平力を構造物の外周部に一体的に付設さ
れたブラケットの上に伝達しつつ、互いに独立した挙動
を構造物間のXYの二方向の相対的水平変位に追従す
る。従って、X方向だけでなく、Y方向の水平力が加わ
ってもその水平力を構造物に確実に伝達することがで
き、大きな変位の横振れ現象を起こすことがなく、安定
した構造を構成することができる。
【0038】更に、軸固定脚および一方向移動脚は床面
鉛直方向に上向きに作用する鉛直力に対抗することがで
きる機構となっているので、強風や地震などにより床面
に大きな鉛直力が作用している場合でも安定している。
鉛直方向に上向きに作用する鉛直力に対抗することがで
きる機構となっているので、強風や地震などにより床面
に大きな鉛直力が作用している場合でも安定している。
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図
【図2】図1の裏面図
【図3】図1に示した実施例における移動脚の支承状態
を示す拡大斜視図
を示す拡大斜視図
【図4】図1に示した実施例における軸固定脚の支承状
態を示す拡大斜視図
態を示す拡大斜視図
【図5】図4の一部切截図
【図6】図1に示した実施例における一方向移動脚の支
承状態を示す拡大斜視図
承状態を示す拡大斜視図
【図7】図6の一部切截図
【図8】図1に示した実施例の使用時における挙動を示
す説明図
す説明図
【図9】図1に示した実施例の使用時における異なる挙
動を示す説明図
動を示す説明図
【図10】本発明の異なる実施例を示す裏面図。
【図11】本発明の更に異なる実施例を示す裏面図。
【図12】従来例における使用状態を示す説明図。
【図13】従来例を示す斜視図。
【図14】従来例における移動脚を示す斜視図。
【図15】従来例における軸固定脚を示す斜視図。
1 ギャラリーフレーム 2 床面 3 端部 4 端部 5 支承部 6 支承部 7 支承ブラケット 8 支承ブラケット 51 移動脚 52 一方向移動脚 61 移動脚 62 軸固定脚
Claims (4)
- 【請求項1】 床面の長さ方向の両端部に下方に向けて
それぞれ突設されている支承部を、互いに間隔を有して
配置された構造物に設けられている各支承ブラケットに
それぞれ載置支承することにより前記両構造物間を空中
で連結するギャラリーフレームにおいて、前記一方の支
承部が前記支承ブラケットに回動可能に軸着された軸固
定脚と少なくとも一個の滑動可能な移動脚とからなり、
前記もう一方の支承部が前記支承ブラケットに回動可能
に軸着され且つ前記床面の長さ方向にだけ滑動可能な一
方向移動脚と少なくとも一個の滑動可能な移動脚とから
なることを特徴とするギャラリーフレーム。 - 【請求項2】 一方の支承部が、床面端部の両隅部にそ
れぞれ配置された一対の移動脚と、それらの中央部に配
置された軸固定脚とからなり、もう一方の支承部が床面
端部の両隅部にそれぞれ配置された一対の移動脚と、そ
れらの中央部に配置された一方向移動脚とからなる請求
項1記載のギャラリーフレーム。 - 【請求項3】 一方の支承部が、床面端部の両隅部にそ
れぞれ対向して配置された移動脚と軸固定脚とからな
り、もう一方の支承部が床面の両隅部にそれぞれ対向し
て配置された移動脚と一方向移動脚とからなる請求項1
記載のギャラリーフレーム。 - 【請求項4】 軸固定脚および一方向移動脚が、それぞ
れ載置支承される各支承ブラケットに対して上下方向へ
の移動が規制されている請求項1、請求項2または請求
項3記載のギャラリーフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5805195A JPH08232210A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | ギャラリーフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5805195A JPH08232210A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | ギャラリーフレーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08232210A true JPH08232210A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=13073130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5805195A Withdrawn JPH08232210A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | ギャラリーフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08232210A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013181304A (ja) * | 2012-03-01 | 2013-09-12 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | 支承装置 |
JP2014214577A (ja) * | 2013-04-30 | 2014-11-17 | 日本ピラー工業株式会社 | 支承構造 |
JP2015148087A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | 株式会社竹中工務店 | 建築物 |
CN109537435A (zh) * | 2018-11-20 | 2019-03-29 | 庆元县古韵廊桥研究所 | 一种古运廊桥的抗震防洪装置及其施工方法 |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP5805195A patent/JPH08232210A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013181304A (ja) * | 2012-03-01 | 2013-09-12 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | 支承装置 |
JP2014214577A (ja) * | 2013-04-30 | 2014-11-17 | 日本ピラー工業株式会社 | 支承構造 |
JP2015148087A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | 株式会社竹中工務店 | 建築物 |
CN109537435A (zh) * | 2018-11-20 | 2019-03-29 | 庆元县古韵廊桥研究所 | 一种古运廊桥的抗震防洪装置及其施工方法 |
CN109537435B (zh) * | 2018-11-20 | 2020-08-25 | 金华市广和古建筑技术研发有限公司 | 一种古运廊桥的抗震防洪装置及其施工方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020507 |