JP3587682B2 - カーテンウォールのロッキング構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カーテンウォール構造建築物において、構造躯体の揺動に対して外壁パネルを追従的に回転させるためのロッキング構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カーテンウォール構造の建築物は、大地震の際の水平力を構造躯体でもたせ、外壁はそのような水平力を支持しない構造としたもので、この場合外壁パネルが構造躯体の揺れに抵抗すると、その外壁パネルが破損しまた脱落することになるので、外壁パネルは構造躯体の揺れに追従して回転可能とするロッキング機能を持たせることが行われている。
【0003】
図は、その状態を示したもので、外壁パネル(5)(5)は、梁(52)に対して、その上端で吊り下げ支持されており、大地震などで大きな揺れを生じると、外壁パネルは、梁の水平方向の揺れに伴ってそれぞれ斜めに傾きながら追従して、外壁パネル及びその取付け部には大きな力が作用しない構造とされている。このとき、外壁パネル(5)の取付け部は梁(52)に対して相対的に上下に移動するから、このような上下動を許容する構造が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外壁パネルの上端部分にはこの外壁パネルを吊り下げ支持するための支持機構があり、且つ、その上方には上部側の外壁パネル下端があって、その下端の振れ止め機構があり、これらのために前記支持機構部分でのロッキングのための上下の移動を十分にとれない場合がある。
【0005】
この発明は、外壁パネルを支持ボルトによって上下方向に移動可能な状態で吊り下げ支持するものにおいて、前記支持ボルトの上下の移動によるロッキング動作の範囲を十分に取ることが出来るようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、外壁パネルに取り付けた垂直支持ボルトの上端を、構造躯体側に設けた支持部のボルト穴へ挿通し、且つ、その支持ボルト上端に螺合したナットで支持ボルトが落下しないよう保持して外壁パネル上端部分を吊り下げ支持するとともに、同じく支持ボルトがボルト穴内で上下に移動することでロッキングを許容するようにした外壁パネルの支持部において、上記支持ボルトで吊り下げ支持された外壁パネルよりも上部側の外壁パネルの下端に支持ボルト上端がロッキング時に入り込むような開口部を形成してあることを特徴とするものである。
【0007】
上記において、請求項2の発明では、開口部が、前記ナットの回転操作用工具の挿入穴を兼ねるものが提供される。
【0008】
同じく請求項3の発明では、前記外壁パネルは、コンクリート板などのサイディング材とそのサイディング材の裏面に取り付けた枠状フレームとからなり、前記開口部はその枠状フレームの下部横フレーム材に形成してあるものが提供される。
【0009】
同じく請求項4の発明では、垂直支持ボルトは、好ましくは、枠状フレームの上部横フレーム材へ取り付けてあるものが提供される。
【0010】
また、請求項5の発明では、上記において、構造躯体である梁へ固定した取付け金具の支持プレートを梁外方へ突出させて支持部とし、この支持部へ支持ボルトを挿通するボルト穴が形成してあるものが提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の壁パネルを裏面側から見た全体の斜視図である。図において、(1)は、軽量コンクリート板或いはその他のコンクリート板などの無機質材からなる方形のサイディング材であり、このサイディング材(1)の裏面に、方形枠状の金属製フレーム(2)が、そのサイディング材(1)の外周に沿うようにして固定されている。
【0012】
上記金属製フレーム(2)は、図のように左右一対の縦フレーム材(3)と、それら縦フレーム材(3)の上端間を連結する上部横フレーム材(4)と、同じく下端間を連結する下部横フレーム材(5)と、縦フレーム材(3)の上下方向の中間部同士を連結する中桟(6)とから構成されている。
【0013】
縦フレーム材(3)と上部横フレーム材(4)は、リップ付きの溝形鋼からなるものであって、縦フレーム材(3)上端の側面と上部横フレーム材(4)に端面とが当接したいわゆる縦勝ちの状態で連結されている。これらフレーム材の連結手段は、具体的には溶接が用いられる。また、このような縦勝ち構造で連結することで、下向きとなった横フレーム材の溝の左右方向の端部は縦フレーム材(3)で塞がれているが、内向きとなった縦フレーム材(3)の溝の上端部分は、上方に解放されている。
【0014】
また、中桟は、上記縦フレーム材(3)及び上部横フレーム材(4)と同じ断面のリップ付き溝形鋼からなり、その左右方向の両端面を建てフレーム材の内側面すなわちリップの外側面へ連結している。この連結手段もまた、具体的には溶接が用いられる。
【0015】
下部横フレーム材(5)は、図4で示すように、断面がL字形の連結部(7)と、その連結部(7)の水平片(8)の先端から下向き垂直に一体に突出した垂直固定片(9)から構成されてなるもので、L字形連結部(7)の垂直立ち上げ片(10)が、両縦フレーム材(3)のサイディング材(1)とは反対側のリップ(11)外側面へ当接され、水平片(8)が同じ縦フレーム材(3)の下端面へ当接されて、これらの当接部分で、例えば上記と同じ溶接によって一体に固着されている。垂直固定片(9)は、サイディング材(1)の下端の裏面に当接されて、接着・ビス等を用いて固定される。
【0016】
図1において、(16)(16)は、上記の構成からなる壁パネル(17)を梁(18)へ取り付けるための取付け金具であって、その取付け金具(16)による取付け構造を、以下に説明する。
【0017】
取付け金具(16)は、図2以下で示すように、水平な支持プレート(19)とその支持プレート(19)の上面より上方に立ち上がって、支持プレート(19)の上面を長手方向に仕切るようにして設けられた振れ止めプレート(20)と、壁パネル(17)を吊り下げ支持するための支持ボルト(21)とからなるものである。振れ止めプレート(20)を挟んで、支持プレート(19)の梁(18)への取付け側には、建物内外方向に長い長穴状のボルト穴(22)が形成され、同じくパネル吊り下げ側には、円形のボルト穴(23)が形成され、この吊り下げ側のボルト穴(23)に前記の支持ボルト(21)が差し込まれるようになっている。
【0018】
他方、壁パネル(17)の上部横フレーム材(4)のウエブ(24)には、前記取付け金具(16)の取付け位置に応じてボルト穴(25)が形成されており、このボルト穴(25)へ下側から支持ボルト(21)を差し込むとともに、ウエブの上部側において支持ボルト(21)へ螺合したナット(26)を締め付けて、その支持ボルト(21)を、先端が上方へ突出した状態で上部横フレーム材(4)へ固定するようにしている。更に、この支持ボルト(21)の上部先端を、前記支持プレート(19)先端のボルト穴(23)へ下側から差し込み、その上端へ別のナット(27)を螺合して、取付け金具(16)を壁パネル(17)へ予め仮付けしておくものである。
【0019】
そして、この状態で、壁パネル(17)をクレーンなどで吊り込んで、取付け金具(16)を建物の梁(18)へ固定する。梁(18)は、H形鋼からなるものであり、図のように、この梁(18)の上部フランジ(28)に形成したボルト穴(29)と前記取付け側のボルト穴(22)が一致するようにして、支持プレート(19)をその上部フランジ(28)上面に設置し、フランジ(28)の下側からこれらのボルト穴(29)(22)に差し込んだボルト(30)先端へナット(31)を螺合して締め付けることにより、この支持プレート(19)を梁(18)上に固定するようにしている。その際、前記長穴状のボルト穴(22)の長さの範囲で、支持プレート(19)の出入りを調整することとされている。また、支持ボルト(21)を支持している上端のナット(27)を回転させることで、壁パネル(17)全体の高さ調整を行うことが出来る。その際、下部横フレーム材(5)の水平片(8)には、支持ボルト(21)に対応する位置に置いて、ナット(27)の外径よりも大きい内径を備えた円形の開口部(36)が形成されており、この開口部(36)より工具を挿入することで、ナット(27)の回転操作を上方から容易に行うことが出来る。
【0020】
上記のようにして梁(18)から吊り下げ支持される壁パネル(17)の下端には、図3のように、下部横フレーム材(5)の垂直立ち上げ片(10)のボルト穴(32)へ、内側即ちサイディング材(1)裏面と対面する側から、振れ止めボルト(33)が挿入されている。そして、この振れ止めボルト(33)を、下側の壁パネル(17)を支持している取付け金具(16)の振れ止めプレート(20)のスリット(34)へ挿入し、ナット(35)を螺合して、壁パネル(17)下端が左右及び内外方向に振れないよう支持させる。
【0021】
上記において、支持ボルト(21)を上部横フレーム材(4)へ固定しているナット(26)と支持プレート(19)下面との間には間隙(36)があり、この間隙の範囲内で、支持ボルト(21)は支持プレート(19)に対して上下動でき、他方、下端の振れ止めボルト(33)も振れ止めプレート(20)のスリット(34)内を上下動できるようになっている。即ち、地震などの際に躯体が揺れたときは、壁パネル(17)はその躯体の揺れに抵抗することなく、上記のような取り付け部で上下動しながら図のように回転して、壁パネル(17)の脱落や破損を防止するロッキング作用を行うことになる。
【0022】
そして、この場合、支持ボルト(21)が上方に移動すると、下部横フレーム材(5)と干渉することになるが、その下部横フレーム材(5)には、前記のように開口部(36)が形成されているので、支持ボルト(21)がこの開口部(36)内へ入り込むことで、このようなロッキング時の上動範囲を大きく取ることが出来る。また、この開口部(36)は、ナット(26)の外径よりも大きいので、ナット(26)がその開口部(36)へ入り込むまで上方へ移動することが出来る。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、この発明では、上部側に外壁パネル下端に、その下側の外壁パネル下端を吊り下げた支持ボルトの入り込む開口部を形成しているから、大地震の際の躯体の揺れに対する外壁パネルのロッキング動作を許容して各部の破損などを防止できるのみならず、上下の外壁パネル及びそれらの取り付け部を大きく離して設ける必要がなく、パネル取り付け部の構成をコンパクトにまとめることが出来る。
【0024】
更に、上記開口部は支持ボルトのナットを回転させるための工具挿入穴を兼ねているので、ナットの回転操作を上方から容易に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の壁パネルの全体斜視図である。
【図2】壁パネル上端の梁への取り付け構造を示す要部の分解斜視図である。
【図3】壁パネル下端の取付け金具への取付け方法を示す要部の分解斜視図である。
【図4】壁パネル取付け部の縦断面図である。
【図5】壁パネルのロッキング動作を示す模式図である。
【符号の説明】
(1) サイディング材
(2) フレーム
(3) 縦フレーム材
(4) 上部横フレーム材
(5) 下部横フレーム材
(16) 取付け金具
(17) 壁パネル
(18) 梁
(19) 支持プレート
(21) 支持ボルト
(23) 支持ボルト
(36) 開口部

Claims (5)

  1. 外壁パネルに取り付けた垂直支持ボルトの上端を、構造躯体側に設けた支持部のボルト穴へ挿通し、且つ、その支持ボルト上端に螺合したナットで支持ボルトが落下しないよう保持して外壁パネル上端部分を吊り下げ支持するとともに、同じく支持ボルトがボルト穴内で上下に移動することでロッキングを許容するようにした外壁パネルの支持部において、上記支持ボルトで吊り下げ支持された外壁パネルよりも上部側の外壁パネルの下端に、支持ボルト上端がロッキング時に入り込むような開口部を形成してあることを特徴とするカーテンウォールのロッキング構造。
  2. 上記開口部は、前記ナットの回転操作用工具の挿入穴を兼ねていることを特徴とする請求項1記載のカーテンウォールのロッキング構造。
  3. 前記外壁パネルは、コンクリート板などのサイディング材とそのサイディング材の裏面に取り付けた枠状フレームとからなり、前記開口部はその枠状フレームの下部横フレーム材に形成してある請求項1又は2記載のカーテンウォールのロッキング構造。
  4. 垂直支持ボルトは枠状フレームの上部横フレーム材へ取り付けてある請求項3記載のカーテンウォールのロッキング構造。
  5. 構造躯体である梁へ固定した取付け金具の支持プレートを梁外方へ突出させて支持部とし、この支持部へ支持ボルトを挿通するボルト穴が形成してある請求項1から4のいずれかに記載したカーテンウォールのロッキング構造。
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