JP6148528B2 - 支承構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、構造物同士の間を掛け渡す渡り廊下等の第1構造物と第2構造物とを掛け渡す渡り構造物を、支承装置を介して第1構造物と第2構造物で支承する支承構造に関する。
従来より、例えば、独立した挙動を示す2つの構造物同士間を掛け渡す渡り構造物をそれぞれの構造物から支承する支承構造が提案されている(特許文献1参照)。
この支承構造は、渡り構造物に取り付けた上沓と、構造物に取り付けた下沓とで構成し、上沓と下沓の対向部分における摺動面同士の摺動を許容する支承装置を備え、2つの構造物のうち一方側の支承構造を固定側支承構造とするとともに、他方側の支承構造を可動側支承構造とし、固定側支承構造を、渡り構造物の幅員方向中央付近に配置し、回転のみを許容する固定支承装置と、固定支承装置の幅員方向における両側に配置し、摺動面の面内方向における全方向の可動を許容する固定側全方向可動支承装置とで構成し、可動側支承構造を、渡り構造物の幅員方向中央付近に配置した一方向可動支承装置と、一方向可動支承装置の幅員方向における両側に配置した可動側全方向可動支承装置とで構成している。
この支承構造により、固定側支承構造の固定支承装置を中心として回転しながら、可動側支承構造の一方向可動支承装置により2つの構造物の位置ズレに追従することができるため、安定して支承することができるとされている。
しかしながら、上記支承構造における可動側支承構造では、上沓と下沓との水平方向、つまり幅員方向の規制と、上下方向の規制とを、可動側支承構造における幅員方向中央付近に配置した一方向可動支承装置で行っており、水平方向及び上下方向の規制に対抗する耐力を備える必要があり、一方向可動支承装置を構成する部材が大きくなり、コンパクトな支承構造を実現することができなかった。
実開平6−71732号公報
そこで本発明では、支承装置を介して渡り構造物を安定して支承できるコンパクトな支承構造を提供することを目的とする。
この発明は、第1構造物と第2構造物とを掛け渡す渡り構造物を、支承装置を介して第1構造物と第2構造物で支承する支承構造であって、前記支承装置を、前記第1構造物及び前記第2構造物に配置した下沓、及び前記渡り構造物に配置した上沓で構成するとともに、前記下沓及び前記上沓の対向部分における摺動面同士の摺動を許容する構成とし、第1構造物側の支承構造を、前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置し、回転のみを許容する固定支承装置で構成する固定側中央支承装置と、該固定側中央支承装置の前記幅員方向における両側に配置した固定側側方支承装置とで3点支持する固定側支承構造とするとともに、第2構造物側の支承構造を、前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置した可動側中央支承装置と、該可動側中央支承装置の前記幅員方向における両側に配置した可動側側方支承装置とで3点支持する可動側支承構造とし、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置を、前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向に広く形成した一方向可動支承装置で構成し、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置に、前記下沓及び前記上沓の上下方向の離間を規制する離間規制手段と、前記下沓及び前記上沓の所定範囲を超える幅員方向の相対移動を規制する幅員方向規制手段とをえ、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうちいずれか一方の支承装置の前記離間規制手段における前記上下方向の隙間を他方の支承装置の前記離間規制手段の隙間より小さく設定し、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうち前記他方の支承装置の前記幅員方向規制手段における前記幅員方向の隙間を前記一方の支承装置の前記幅員方向規制手段の隙間より小さく設定することで、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうち前記一方の支承装置の前記離間規制手段が前記上下方向の離間を規制できるとともに、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうち前記他方の支承装置の前記幅員方向規制手段が前記所定範囲を超える幅員方向の相対移動を規制できることを特徴とする。
上記第1構造物と第2構造物は、例えばビルや倉庫、あるいは公共構造物などの様々な構造物とすることができ、また、第1構造物と第2構造物とが同種の構造物、または異なる種類の構造物とすることができる。
上記渡り構造物は、例えば、渡り廊下等に限定されず、2つの構造物に掛け渡す橋梁や、さらには、支承装置が略水平に設置されていれば構造物本体が傾斜する渡り構造物であってもよい。
上記掛け渡し方向は、渡り構造物を支承する支承位置同士を結ぶ平面視における方向であり、上記幅員方向は、掛け渡し方向に対して直交する平面視における方向とすることができる。
この発明により、渡り構造物を安定して支承するコンパクトな支承構造を構成することができる。
詳しくは、第1構造物側の支承構造を、前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置し、回転のみを許容する固定支承装置で構成する固定側中央支承装置と、該固定側中央支承装置の前記幅員方向における両側に配置した固定側側方支承装置とで3点支持する固定側支承構造とするとともに、第2構造物側の支承構造を、前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置した可動側中央支承装置と、該可動側中央支承装置の前記幅員方向における両側に配置した可動側側方支承装置とで3点支持する可動側支承構造とし、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置を、前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向に広く形成した一方向可動支承装置で構成することにより、地震等によって可動する渡り構造物を安定して支承することができる。
また、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置を、前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向に広く形成した一方向可動支承装置で構成し、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置に、前記下沓及び前記上沓の上下方向の離間を規制する離間規制手段と、前記下沓及び前記上沓の所定範囲を超える幅員方向の相対移動を規制する幅員方向規制手段とをえ、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうちいずれか一方の支承装置の前記離間規制手段における前記上下方向の隙間を他方の支承装置の前記離間規制手段の隙間より小さく設定し、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうち前記他方の支承装置の前記幅員方向規制手段における前記幅員方向の隙間を前記一方の支承装置の前記幅員方向規制手段の隙間より小さく設定することで、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうち前記一方の支承装置の前記離間規制手段が前記上下方向の離間を規制できるとともに、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうち前記他方の支承装置の前記幅員方向規制手段が前記所定範囲を超える幅員方向の相対移動を規制できるため、上沓の下沓に対する浮き上がりや、外れ落ちを防止し、安定して支承することができる。
また、上記構成により、上沓と下沓との幅員方向の規制と、上下方向の規制とを、可動側支承構造における前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置で分担することができる。したがって、例えば、幅員方向と上下方向との両方を前記可動側中央支承装置で規制する構造に比べて支承装置を構成する部材を小さくでき、コンパクトな支承装置で十分対抗できる支承構造を構成することができる。
この発明の態様として、前記固定側側方支承装置を、前記一方向可動支承装置で構成するとともに、前記固定側中央支承装置に、前記離間規制手段を備え、前記固定側側方支承装置に、前記幅員方向規制手段を備えることができる。
また、上記構成により、上沓と下沓に対して固定側支承構造における前記固定側側方支承装置で幅員方向を規制し、前記固定側中央支承装置で上下方向を規制するため、例えば、幅員方向と上下方向との両方を前記固定側中央支承装置で規制する構造に比べて支承装置を構成する部材を小さくでき、コンパクトな支承装置で十分対抗できる支承構造を構成することができる。
またこの発明の態様として、前記一方向可動支承装置における前記上沓の摺動面を、平面視円形の円形摺動面で構成するとともに、前記下沓における摺動面を、前記円形摺動面の直径以上の長さの前記幅員方向の幅と、前記幅に対して掛け渡し方向に長い平面視帯形状の帯状摺動面で形成することができる。
この発明により、固定側支承構造の固定支承装置を中心とする渡り構造物の回転移動幅を抑制し、第1構造物及び第2構造物で渡り構造物を安定して支承することができる。
詳しくは、掛け渡し方向において所定の可動範囲を確保しながら、仮に、可動支承装置の前記下沓における摺動面を、前記上沓における摺動面に比べて前記面内方向において狭い平面視円形の円形摺動面とするとともに、前記上沓における摺動面を、前記円形摺動面の直径以上の長さの前記幅員方向の幅と、前記幅に対して掛け渡し方向に長い平面視帯形状の帯状摺動面で形成した場合に比べ、渡り構造物を支承する固定側支承構造と可動側支承構造の距離を長く設定することができる。そのため、構造物同士の相対移動に対する固定側支承構造の固定支承装置を中心とする渡り構造物の回転移動する回転角度を小さくし、第1構造物及び第2構造物で渡り構造物を安定して支承することができる。
またこの発明の態様として、前記上沓における前記円形摺動面の前記面内方向外側を環状に囲むとともに、前記下沓における摺動面に摺動する環状部材を備えることができる。
上記環状部材は、面内方向において狭摺動面の外側を環状に囲めばよく、面内方向における円形、略矩形あるいは略三角形等の略多角形で構成することができる。
この発明により、前記下沓における摺動面を、上沓の摺動面より広く形成した場合、下沓の広い摺動面にごみ等の不要物が付着しても、前記下沓における摺動面に摺動する環状部材により、付着した不要物が上沓と下沓との対向する摺動面に侵入し、すべり性能が損なうことを防止できる。
またこの発明の態様として、前記下沓を、前記第1構造物及び前記第2構造物の互いに対向する側面において他方の構造物に向かって張り出す張り出し部に配置することができる。
この発明により、より安定して渡り構造物を支承することができる。詳しくは、前記第1構造物及び前記第2構造物の互いに対向する側面において他方の構造物に向かって張り出す張り出し部に下沓を配置することにより、渡り方向に所定の可動範囲を有する支承構造を構成することができる。また、構造物同士が平面方向において自在に相対移動し、固定側支承構造の固定支承装置を中心として渡り構造物が回転した場合であっても、可動側支承構造を配置した構造物と渡り構造物が接触しない適宜の間隔を、渡り構造物と構造物との間に容易に設けることができる。したがって、安定した支承状態を構成することができる。
本発明により、支承装置を介して渡り構造物を安定して支承できるコンパクトな支承構造を提供することができる。
支承構造の斜視図。 可動側一方向支承装置の説明図。 固定側一方向支承装置の説明図。 回転支承装置の説明図。 摺動部についての説明図。 渡り廊下支承構造と上広支承構造の構成の違いによる支承状態についての説明図。 渡り廊下支承構造と上広支承構造の構成の違いによる支承状態についての説明図。 渡り廊下支承構造と上広支承構造との可動側支承構造における要部拡大縦断面図。
この発明の一実施形態を以下図1乃至図5と共に説明する。
図1は渡り廊下支承構造1の斜視図を示し、図2は可動側一方向支承装置100の説明図を示し、図3は固定側一方向支承装置230の説明図を示し、図4は回転支承装置200の説明図を示し、図5は摺動部30についての説明図を示している。なお、図1では、渡り廊下Cを透過状態で図示している。
詳しくは、図2(a)は可動側一方向支承装置100の平面図、図2(b)は可動側一方向支承装置100の正面図、図2(c)は可動側一方向支承装置100の断面図を示し、図2(d)は図2(c)におけるa部拡大図を示している。
また、図3(a)は固定側一方向支承装置230の平面図、図3(b)は固定側一方向支承装置230の正面図、図3(c)は固定側一方向支承装置230の断面図を示し、図3(d)は図3(c)におけるa部拡大図を示している。
さらに、図4(a)は回転支承装置200の平面図、図4(b)は回転支承装置200の幅員方向Wの断面図、図4(c)は回転支承装置200の掛け渡し方向Lの断面図を示し、図4(d)は図4(c)におけるa部拡大図を示している。
さらにまた、図5(a)は支承装置100,230における摺動部30の断面図を示し、図5(b)は支承装置200における摺動部30の断面図を示し、図5(c)は摺動部30の分解斜視図を示している。
渡り廊下支承構造1は、第1構造物Aと第2構造物Bとを掛け渡す渡り廊下構造物(以下において渡り廊下Cという)を、第1構造物Aの張出し支持部A1に取り付けた固定側支承構造20と、第2構造物Bの張出し支持部B1に取り付けた可動側支承構造10とで構成する支承構造である。
なお、以下の説明において、渡り廊下Cの長手方向を掛け渡し方向Lとし、平面方向において掛け渡し方向Lに対して直交する方向を幅員方向Wとしている。 張出し支持部A1と張出し支持部B1とは、第1構造物Aと第2構造物Bにおける対向するそれぞれの壁面A2,B2において、同じ高さ且つ水平な状態で、互いに対向する側に突出する態様で構成している。
固定側支承構造20は、張出し支持部A1における幅員方向Wの中央に配置した回転支承装置200と、回転支承装置200の幅員方向Wの両側に配置した2つの固定側一方向支承装置230とで構成している。なお、回転支承装置200及び固定側一方向支承装置230の構成については後述する。
可動側支承構造10は、張出し支持部B1における幅員方向Wの中央と、その幅員方向側方に配置した可動側一方向支承装置100(100a,100b)で構成している。そして、可動側一方向支承装置100は、掛け渡し方向Lに対して平行な方向に長手方向を合わせて配置している。
なお、張出し支持部B1における幅員方向Wの中央に配置した一方向支承装置を可動側一方向支承装置100aとし、中央に配置した可動側一方向支承装置100aの幅員方向Wの両側に配置した一方向支承装置を可動側一方向支承装置100bとしている。
可動側一方向支承装置100は、図2に示すように、渡り廊下Cの底面に固定し、上沓として機能するベースポット110と、張出し支持部B1の上面に固定し、下沓として機能するソールプレート120とで構成している。
下沓として機能するソールプレート120は、掛け渡し方向Lに長い平面視長方形状に形成されるとともに、張出し支持部B1上に配置されている。そして、ソールプレート120は、幅広の基板部121と、レール部122と、張出しフランジ部123とで断面エ型に構成されたソールプレート本体125とともに、張出しフランジ部123の上面に、スライドプレート124を備えている。
スライドプレート124は、表面を研磨したSUS製のプレートで構成であり、後述するダストシール36の外径よりひとまわり大きな幅員方向Wの長さで形成している。なお、図2ではダストシール36の図示を省略している。また、ソールプレート本体125、あるいは後述する固定側一方向支承装置230のソールプレート本体245は、張出し支持部B1上に配置せずとも、張出し支持部B1上に設置したメイソンリープレート上に配置、固定してもよい。
上沓として機能するベースポット110は、鋼製であるとともに、上述の基板部121と略同じ幅員方向Wの長さを有する幅方向に長い長方形状のベースポット本体113と、ベースポット本体113の底面側中央に配置した平面視円形状の摺動部30とで構成している。
詳しくは、ベースポット110は、図2(c)に示すように、アッパープレート112と、上述の張出しフランジ部123より幅広の逆向き凹状のベースポット本体113と、ベースポット本体113の下端位置において、張出しフランジ部123の下端位置でレール部122に向かって突出するストッパ114とで構成している。
なお、図2において、ベースポット本体113とストッパ114とを一体的に図示しているが、別体構成のベースポット本体113とストッパ114とを組み付けて構成してもよいし、一体構成してもよい。
ベースポット本体113の底面側中央に装着される摺動部30は、図5(c)に示すように、上から順に、弾性プレート31、シム32、シールリング33、ピストン34、ベアリング35、及びその径外側に配置した平面視リング状のダストシール36とで構成している。
弾性プレート31は、平面視円形のゴム製のプレートである。
シム32は、弾性プレート31と同じ径の平面視円形形状で形成したフッ素樹脂製の薄板で形成している。
シールリング33は、径外側が垂直面となり、径内側が下方に向かって径外側に傾斜する傾斜面である断面台形状の円形リングであり、外径が弾性プレート31及びシム32と同じ径で形成している。
ピストン34は、ステンレス製の略円柱形状であり、シールリング33の嵌合を許容する円形凹部34aを上面の外周縁に沿って形成している。
ベアリング35は、自己潤滑性を有しており、表面が低摩擦係数であるフッ素樹脂で構成された平面視円形の板状体であり、ソールプレート本体125に設けたスライドプレート124と摺動可能に構成している(図5(a)参照)。
ダストシール36は、図5(c)に示すように、断面が略矩形となる円形のリング体である。なお、ダストシール36の下端は、ベアリング35の底面よりわずかに下方に突出し、ソールプレート本体125のスライドプレート124と摺動可能に構成している(図5(a)参照)。
このように構成したベースポット110は、摺動部30をベースポット本体113の底面側中央に嵌合するとともに、摺動部30の径外側において、ベースポット本体113に形成した円形溝111にダストシール36を挿着する(図5(a)参照)。
さらに、下沓として機能するように張出し支持部B1に固定したソールプレート120の上方から、渡り廊下Cの底面に固定したベースポット110を載置して上沓として機能させて、可動側一方向支承装置100を構成する。
このとき、ベースポット110のベアリング35の底面と、ソールプレート120のスライドプレート124の上面とが接し、掛け渡し方向Lに摺動することができる。このように、可動側一方向支承装置100は、掛け渡し方向Lという一方向に摺動方向を規制するが、ベースポット本体113の内側面と張出しフランジ部123の側面との間に幅員方向Wに幅方向隙間s1(図2(d)参照)を形成しているため、アソビ程度の幅員方向Wの摺動については許容している。
また、可動側一方向支承装置100は、図2(c)に示すように、ベースポット110のストッパ114が、張出しフランジ部123の下側において、レール部122に向かって突出する態様で組み付けるため、ソールプレート120に対してベースポット110が浮き上がることを防止できる。しかしながら、ストッパ114の上面と張出しフランジ部123の底面との間に上下方向の上下方向隙間s2(図2(d)参照)が形成されているため、アソビ程度の浮き上がりについては許容している。
なお、中央に配置した可動側一方向支承装置100aと、幅員方向Wの両側に配置した可動側一方向支承装置100bは、基本構造は同じであるが、幅員方向Wの幅方向隙間s1と上下方向の上下方向隙間s2が異なるように設定している。
詳しくは、幅員方向Wの両側に配置し、水平方向の規制を担う可動側一方向支承装置100bは、上下方向の規制を担う可動側一方向支承装置100aの幅方向隙間s1aより、幅方向隙間s1bを小さく設定している。
逆に、幅員方向Wの中央に配置し、上下方向の規制を担う可動側一方向支承装置100aは、水平方向の規制を担う可動側一方向支承装置100bの上下方向隙間s2bより、上下方向隙間s2aを小さく設定している。
なお、可動側一方向支承装置100のうち可動側一方向支承装置100aが上下方向の規制を担っているため、水平方向の規制を担う可動側一方向支承装置100bでは、張出しフランジ部123の側方にベースポット本体113があれば、ストッパ114を設けなくてもよい。
また、可動側一方向支承装置100のうち可動側一方向支承装置100aで水平方向の規制を行い、可動側一方向支承装置100bで上下方向の規制を行ってもよく、この場合、可動側一方向支承装置100aにはストッパ114を設けても、設けなくてもよい。
次に、固定側一方向支承装置230について、図3(a)乃至(d)とともに、説明する。
固定側一方向支承装置230は、掛け渡し方向Lの長さが可動側一方向支承装置100より短く構成している以外は可動側一方向支承装置100と同様の構成であり、図3(a)乃至(d)に示すように、渡り廊下Cの底面に固定し、上沓として機能するベースポット250と、張出し支持部A1の上面に固定し、下沓として機能するソールプレート240とで構成している。
下沓として機能するソールプレート240は、掛け渡し方向Lに長い平面視長方形状に形成されるとともに、張出し支持部A1上に配置されている。そして、ソールプレート240は、幅広の基板部241と、レール部242と、張出しフランジ部243とで断面エ型に構成されたソールプレート本体245とともに、張出しフランジ部243の上面に、スライドプレート244を備えている。
スライドプレート244は、表面を研磨したSUS製のプレートで構成であり、後述するダストシール36の外径よりひとまわり大きな幅員方向Wの長さで形成している。
上沓として機能するベースポット250は、鋼製であるとともに、上述の基板部241と略同じ幅員方向Wの長さを有する幅方向に長い長方形状のベースポット本体253と、ベースポット本体253の底面側中央に配置した平面視円形状の摺動部30とで構成している。
詳しくは、ベースポット250は、アッパープレート252と、上述の張出しフランジ部243より幅広の逆向き凹状のベースポット本体253と、ベースポット本体253の下端位置において、張出しフランジ部243の下端位置でレール部242に向かって突出するストッパ254とで構成している。
なお、図3において、ベースポット本体253とストッパ254とを一体的に図示しているが、別体構成のベースポット本体253とストッパ254とを組み付けて構成してもよいし、一体構成してもよい。
ベースポット本体253に装着される摺動部30は、図5(c)に示すように、可動側一方向支承装置100の摺動部30と同一であるため、説明を省略する。
このように構成したベースポット250は、摺動部30をベースポット本体253の底面側中央に嵌合するとともに、摺動部30の径外側において、ベースポット本体253に形成した円形溝251にダストシール36を挿着する(図5(a)参照)。
さらに、下沓として機能するように張出し支持部A1に固定したソールプレート240の上方から、渡り廊下Cの底面に固定したベースポット250を載置して上沓として機能させて固定側一方向支承装置230を構成する。
このとき、ベースポット250のベアリング35の底面と、ソールプレート240のスライドプレート244の上面とが接し、掛け渡し方向Lに摺動することができる。このように、固定側一方向支承装置230は、掛け渡し方向Lという一方向に摺動方向を規制するが、ベースポット本体253の内側面と張出しフランジ部243の側面との間に幅員方向Wに幅方向隙間s3(図3(d)参照)を形成しているため、アソビ程度の幅員方向Wの摺動については許容している。
また、固定側一方向支承装置230は、図3(c)に示すように、ベースポット250のストッパ254が、張出しフランジ部243の下側において、レール部242に向かって突出する態様で組み付けるため、ソールプレート240に対してベースポット250が浮き上がること、つまりソールプレート240とベースポット250とが上下方向に離間することを防止できる。しかしながら、ストッパ254の上面と張出しフランジ部243の底面との間に上下方向の上下方向隙間s4(図3(d)参照)が形成されているため、アソビ程度の浮き上がりについては許容している。
次に、回転支承装置200について、図4(a)乃至(d)とともに、説明する。
回転支承装置200は、図4(a)乃至(d)に示すように、他の支承装置100,230とは異なり、ベースポット220を張出し支持部A1上に配置して下沓として機能させ、ソールプレート210を渡り廊下Cの底面に配置して上沓として機能させている。
詳しくは、ソールプレート210は、平面視正方形状に形成されたアッパープレート214の底面に配置した基板部213と、基板部213の底面側の中心に配置し、下端に径外側向きに突出するフランジ部211aを有する円柱状のソールプレート本体211と、ソールプレート本体211の底面中央に配置され、平面視円形状のスライドプレート212とで構成している。スライドプレート212は、表面を研磨したSUS製のプレートで構成であり、後述するダストシール36の外径よりひとまわり大きな径で形成している。
ベースポット220は、鋼製であるとともに、ソールプレート210のフランジ部211aより径大であり、フランジ部211aの挿入を許容する円形凹部221aを上面に有する平面視正方形のベースポット本体221と、ベースポット本体221の円形凹部221aの底面中央に配置した摺動部30と、円形凹部221aに挿入されたフランジ部211aの上面側において、対向する二方向からフランジ部211aの抜け出しを規制するストッパ222とで構成している。
ベースポット本体221の円形凹部221aに装着される摺動部30は、可動側一方向支承装置100のベースポット本体113に備えた摺動部30(図5(c)参照)と、ダストシール36を除いて同じ構成であるため、詳細な説明は省略するが、図5(b)に示すように、摺動部30の向きは上下逆となり、円形凹部221aの底面中央に装着される。
さらに、下沓として機能するように、張出し支持部A1に固定したベースポット220の上方から、渡り廊下Cの底面に固定したソールプレート210を載置して上沓として機能させて、回転支承装置200を構成する。このとき、ベアリング35の上面とスライドプレート212の底面とが接して摺動することができる。しかしながら、ベースポット本体221の円形凹部221aは、フランジ部211aの挿入を許容する平面視円形状であるため、ソールプレート210の掛け渡し方向L及び幅員方向Wの摺動、つまり、掛け渡し方向L及び幅員方向Wで構成する水平面上における摺動を規制している。
したがって、渡り廊下Cの底面に配置されたソールプレート210は、張出し支持部A1に配置されたベースポット220に対して回転方向のみ自在に摺動することができる。しかし、回転支承装置200は、掛け渡し方向L及び幅員方向Wの摺動を規制するが、ベースポット本体221の円形凹部221aの内側面とフランジ部211aの側面との間に周方向の周方向隙間s5(図4(d)参照)を形成しているため、アソビ程度の掛け渡し方向L及び幅員方向Wの摺動、つまり水平面方向の摺動については許容している。
また、ベースポット220には、図4(c)に示すように、円形凹部221aに挿入されたフランジ部211aの上面を二方向から規制するストッパ222を備えているため、ベースポット220に対するソールプレート210の抜け出しを防止することができる。しかしながら、フランジ部211aの上面とストッパ222の底面との間に上下方向の上下方向隙間s6(図4(d)参照)が形成されているため、アソビ程度の浮き上がりについては許容している。
なお、本実施例において回転支承装置200は、鉛直面内方向回転角について±2度のアソビを許容するとともに、水平面内方向回転角をフリーに設定しているが、この設定条件に限定されず、諸条件に応じて設定すればよい。
また、図4(c)には、図示省略するボルト等で固定するようにストッパ222をベースポット本体221とは別体構成したが、一体で構成してもよい。
さらに、幅員方向Wの中央に配置し、上下方向の規制を担う回転支承装置200の上下方向隙間s6を、幅員方向Wの両側に配置し、水平方向の規制を担う固定側一方向支承装置230の上下方向隙間s4より小さく設定し、固定側一方向支承装置230の幅方向隙間s3を、回転支承装置200の周方向隙間s5より小さく設定している。
なお、回転支承装置200が上下方向の規制を担っているため、水平方向の規制を担う固定側一方向支承装置230では、張出しフランジ部243の側方にベースポット本体253があれば、ストッパ254を設けなくてもよい。
逆に、固定側一方向支承装置230で上下方向の規制を行ってもよく、この場合、回転支承装置200にストッパ222を設けなくてもよい。
このように構成した、支承装置100,200,230をそれぞれ、渡り廊下C、及び張出し支持部A1、B1に装着して、可動側支承構造10及び固定側支承構造20を構成するとともに、可動側支承構造10及び固定側支承構造20で渡り廊下Cを支承する渡り廊下支承構造1を構成する。
詳しくは、図6(a)に示すように、渡り廊下Cの端部の一方の底面における幅員方向Wの中央に、回転支承装置200のソールプレート210を取り付け、その幅員方向Wの両側に、固定側一方向支承装置230のベースポット250を取り付ける。
また、渡り廊下Cの端部の他方の底面中央には、可動側一方向支承装置100aのベースポット110を取り付け、その幅員方向Wの両側に可動側一方向支承装置100bのベースポット110を取り付ける。
なお、上沓として機能させるように渡り廊下Cの端部に取り付けるベースポット110,250及びソールプレート210は、渡り廊下Cの端部において、できるだけ縁部際に取り付けることにより、可動側支承構造10及び固定側支承構造20で渡り廊下Cを支承する掛け渡し方向Lにおける可動側支承構造10と固定側支承構造20の距離(以下において支承間距離Lxという)を長くすることができる。
そして、第1構造物A,Bの張出し支持部A1、B1において、渡り廊下Cに取り付けた支承装置100,230のベースポット110,250及び支承装置200のソールプレート210に対応する位置に、支承装置100,230のソールプレート120,240及び支承装置200のベースポット220を取り付ける。
なお、可動側支承構造10における可動側一方向支承装置100のソールプレート120は、渡り廊下Cを載置した状態で、ベースポット110の摺動部30が、ソールプレート120の掛け渡し方向Lの中央となるように張出し支持部B1における位置に取り付ける。また、ソールプレート120は、載置する渡り廊下Cの長手方向、つまり掛け渡し方向Lに平行に取り付ける。
この状態で、ソールプレート120,210,240におけるスライドプレート124,212,244と、ベースポット110,220,250に設けた摺動部30とが摺動可能に接触されるように、渡り廊下Cを載置する。
このとき、第1構造物A,Bの壁面A2,B2から渡り廊下Cの各端面C1が所定間隔を隔てるように配置する(図8(a)参照)。
このように、可動側一方向支承装置100を所定位置に配置した可動側支承構造10と、回転支承装置200と固定側一方向支承装置230とを所定位置に配置した固定側支承構造20とで構成する渡り廊下支承構造1は、コンパクトな構成でありながら、渡り廊下Cを安定して支承することができる。
詳述すると、渡り廊下Cを一方側端部を支承する固定側支承構造20を、幅員方向Wの中央の回転支承装置200と、幅員方向Wの両側に配置した固定側一方向支承装置230との三か所で支承する構成とするとともに、渡り廊下Cの他方側端部の可動側支承構造10を、幅員方向Wの中央の可動側一方向支承装置100aと、幅員方向Wの両側に配置した可動側一方向支承装置100bとの三か所で支承する構成とし、さらに、可動側一方向支承装置100(100a,100b)において、掛け渡し方向Lに長いスライドプレート124を有するソールプレート本体125を下沓として機能させるとともに、スライドプレート124を掛け渡し方向Lに摺動する摺動部30を、上沓として機能するベースポット110に備えているため、地震等の振動によって、第1構造物A,Bに対して相対移動する渡り廊下Cを安定して支承することができる。
また、可動側一方向支承装置100aに、ベースポット110及びソールプレート120の上下方向の離間を規制するストッパ114を備え、可動側一方向支承装置100bにおけるベースポット本体113によって、ベースポット110及びソールプレート120の所定範囲を超える幅員方向Wの相対移動を規制するため、ベースポット110とソールプレート120との浮き上がりや、外れ落ちを防止し、安定して支承することができる。
このように、ベースポット110とソールプレート120との幅員方向Wの規制と、上下方向の規制とを、可動側支承構造10における可動側一方向支承装置100a及び可動側一方向支承装置100bで分担するため、例えば、幅員方向Wと上下方向との両方を可動側一方向支承装置100aで規制する構造に比べて支承装置を構成する部材を小さくでき、コンパクトな支承構造を構成することができる。
また、固定側支承構造20を構成する固定側一方向支承装置230を、掛け渡し方向Lに稼働可能な一方向可動支承装置で構成するとともに、回転支承装置200に、ソールプレート210とベースポット220との上下方向の離間を規制するストッパ222を備え、固定側一方向支承装置230におけるベースポット本体253によって、ベースポット250及びソールプレート240の所定範囲を超える幅員方向Wの相対移動を規制するため、例えば、幅員方向Wと上下方向との両方を、中央の回転支承装置200で規制する構造に比べて支承装置を構成する部材を小さくでき、コンパクトな支承構造を構成することができる。
また、ベースポット110,250における摺動部30のベアリング35の面内方向外側を環状に囲むとともに、ソールプレート120,240におけるスライドプレート124,244に摺動するダストシール36を備えることにより、スライドプレート124,244にごみ等の不要物が付着しても、ダストシール36により、付着した不要物が摺動面内に侵入し、すべり性能が損なうことを防止できる。
またさらに、第1構造物A及び第2構造物Bの互いに対向する側面において他方の構造物に向かって張り出す張出し支持部A1,B1に、下沓として機能するベースポット110,220及びベースポット250を配置することにより、掛け渡し方向Lに所定の可動範囲を有する渡り廊下支承構造1を構成することができる。
また、構造物同士(A,B)が平面方向において自在に相対移動し、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心として渡り廊下Cが回転した場合であっても、構造物A,Bと渡り廊下Cが接触しない適宜の間隔を、渡り廊下Cと構造物A,Bとの間に容易に設けることができる。したがって、安定した支承状態を構成することができる。
なお、図6(b)に示すように、支承装置100,200,230におけるベースポット110,220,250とソールプレート120,210,240とを上述の配置とは上下逆にして張出し支持部A1,B1及び渡り廊下Cに取り付けてもよい。このような支承構造を、以下において、上広支承構造1aという。
詳しくは、上広支承構造1aは、各支承装置100,200,230のソールプレート120,240及びベースポット220を上沓として機能させるために渡り廊下Cの底面に取り付け、ベースポット110,250及びソールプレート210を下沓として機能させるために張出し支持部A1,B1に取り付けて構成する。この上広支承構造1aも、上述の渡り廊下支承構造1と同様の効果を奏することができる。
しかしながら、渡り廊下支承構造1の支承間距離Lx1は、図6に示すように、上広支承構造1aの支承間距離Lx2に比べ、支承間距離Lxを長く設定できるため、より安定して渡り廊下Cを支承することができる。
このメカニズムについて、渡り廊下支承構造1と上広支承構造1aとの概略平面図を示す図6及図7、並びに渡り廊下支承構造1と上広支承構造1aとの可動側支承構造10における要部拡大縦断面図を示す図8とともに説明する。
上述するとともに、図8(a)に示すように、渡り廊下支承構造1は、平面視円形状の摺動部30を有するベースポット110を渡り廊下Cの底面に配置するとともに、帯状のスライドプレート124を有するソールプレート120を張出し支持部B1に配置しており、上広支承構造1aは、図8(b)に示すように、渡り廊下支承構造1と逆に、平面視円形状の摺動部30を有するベースポット110を張出し支持部B1に配置するとともに、帯状のスライドプレート124を有するソールプレート120を渡り廊下Cの底面に配置する。
この構成により、図6,8に示すように、上広支承構造1aの場合の支承間距離Lx2に比べて、渡り廊下支承構造1の場合の支承間距離Lx1を長く設定することができる。そのため、図7に示すように、第1構造物A及び第2構造物Bの相対移動により、固定側支承構造20の回転支承装置200を中心として渡り廊下Cが回転した場合の回転角度を小さく抑えることができる。
したがって、上広支承構造1aでは、可動側一方向支承装置100や固定側一方向支承装置230における幅方向隙間s1,s3を大きく設定する必要があり、ベースポット110のベースポット本体113やベースポット250のベースポット本体253が大きくなるおそれがある。つまり、上広支承構造1aに比べて渡り廊下支承構造1では、幅方向隙間s1,s3を小さく設定でき、上広支承構造1aに比べて渡り廊下支承構造1はコンパクトな支承構造を構成することができる。
また、図8において点線で示すように、上広支承構造1aの支承間距離Lx2は、第1構造物A及び第2構造物Bの掛け渡し方向Lの相対移動に伴って変化するため、可動側一方向支承装置100や固定側一方向支承装置230における幅方向隙間s1,s3などの設定が複雑化するが、第1構造物A及び第2構造物Bが掛け渡し方向Lの相対移動した場合であっても渡り廊下支承構造1の支承間距離Lx1は変化せず、容易に可動側一方向支承装置100や固定側一方向支承装置230を構成することができる。
以上、本発明の構成と、前述の実施態様との対応において、
本実施形態の支承装置は、可動側一方向支承装置100(100a,100b),回転支承装置200,固定側一方向支承装置230に対応し、
以下同様に、
支承構造は、渡り廊下支承構造1,上広支承構造1aに対応し、
下沓は、渡り廊下支承構造1としてのソールプレート120,240及びベースポット220、あるいは上広支承構造1aとしてのベースポット110,250およびソールプレート210に対応し、
上沓は、渡り廊下支承構造1としてのベースポット110,250及びソールプレート210、あるいは上広支承構造1aとしてのソールプレート120,240およびベースポット220に対応し、
摺動面および円形摺動面は、摺動部30のベアリング35に対応し、
固定側中央支承装置は、回転支承装置200に対応し、
固定側側方支承装置は、固定側一方向支承装置230に対応し、
可動側中央支承装置は、可動側一方向支承装置100aに対応し、
可動側側方支承装置は、可動側一方向支承装置100bに対応し、
離間規制手段は、ストッパ114,222,254に対応し、
幅員方向規制手段は、ベースポット本体113,221,253に対応し、
帯状摺動面は、スライドプレート124,244に対応し、
環状部材は、ダストシール36に対応するも、上記実施形態に限定するものではない。
例えば、ダストシール36を円形で構成したが、略矩形や三角形等の多角形で構成してもよい。
また、上述の説明では、可動側一方向支承装置100において、ソールプレート本体125に対するベースポット本体113の上方への浮き上がりを防止するため、ベースポット本体113にストッパ114を備えていたが、ソールプレート本体125にベースポット本体113の浮き上がりを防止するストッパを設けてもよい。
さらには、上述の説明では、幅員方向Wの中央に配置した可動側一方向支承装置100a及び回転支承装置200で上下方向を規制し、幅員方向Wの両側に配置した可動側一方向支承装置100b及び固定側一方向支承装置230で水平方向を規制したが、可動側一方向支承装置100a及び回転支承装置200で水平方向を規制し、可動側一方向支承装置100b及び固定側一方向支承装置230で上下方向を規制しても、規制方向を幅員方向Wの中央の支承装置と、幅員方向Wの両側の支承装置で分担できるため、コンパクトな支承構造を構成することができる。
また、渡り廊下Cのみならず、2つの構造物に掛け渡す橋梁を支承してもよく、さらには、支承装置(100,200,230)が略水平に設置されていれば構造物本体が傾斜する渡り廊下Cであってもよい。
1…渡り廊下支承構造
1a…上広支承構造
30…摺動部
35…ベアリング
36…ダストシール
100,100a,100b…可動側一方向支承装置
110,220,250…ベースポット
113,221,253…ベースポット本体
114,222,254…ストッパ
124,212,244…スライドプレート
120,210,240…ソールプレート
200…回転支承装置
230…固定側一方向支承装置
A…第1構造物
B…第2構造物
A1,B1…張出し支持部
C…渡り廊下
L…掛け渡し方向
W…幅員方向

Claims (5)

  1. 第1構造物と第2構造物とを掛け渡す渡り構造物を、支承装置を介して第1構造物と第2構造物で支承する支承構造であって、
    前記支承装置を、前記第1構造物及び前記第2構造物に配置した下沓、及び前記渡り構造物に配置した上沓で構成するとともに、前記下沓及び前記上沓の対向部分における摺動面同士の摺動を許容する構成とし、
    第1構造物側の支承構造を、
    前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置し、回転のみを許容する固定支承装置で構成する固定側中央支承装置と、該固定側中央支承装置の前記幅員方向における両側に配置した固定側側方支承装置とで3点支持する固定側支承構造とするとともに、
    第2構造物側の支承構造を、
    前記渡り構造物の幅員方向中央付近に配置した可動側中央支承装置と、該可動側中央支承装置の前記幅員方向における両側に配置した可動側側方支承装置とで3点支持する可動側支承構造とし、
    前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置を、前記下沓及び前記上沓の摺動面のうち一方の摺動面を、他方の摺動面に比べて掛け渡し方向に広く形成した一方向可動支承装置で構成し、
    前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置に
    前記下沓及び前記上沓の上下方向の離間を規制する離間規制手段と、
    前記下沓及び前記上沓の所定範囲を超える幅員方向の相対移動を規制する幅員方向規制手段とをえ、
    前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうちいずれか一方の支承装置の前記離間規制手段における前記上下方向の隙間が他方の支承装置の前記離間規制手段の隙間より小さく設定するとともに、
    前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうち前記他方の支承装置の前記幅員方向規制手段における前記幅員方向の隙間を前記一方の支承装置の前記幅員方向規制手段の隙間より小さく設定することで、
    前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうち前記一方の支承装置の前記離間規制手段が前記上下方向の離間を規制できるとともに、前記可動側中央支承装置及び前記可動側側方支承装置のうち前記他方の支承装置の前記幅員方向規制手段が前記所定範囲を超える幅員方向の相対移動を規制できる
    支承装置。
  2. 前記固定側側方支承装置を、前記一方向可動支承装置で構成するとともに、
    前記固定側中央支承装置に、前記離間規制手段を備え、
    前記固定側側方支承装置に、前記幅員方向規制手段を備えた
    請求項1に記載の支承構造。
  3. 前記一方向可動支承装置における前記上沓の摺動面を、平面視円形の円形摺動面で構成するとともに、
    前記下沓における摺動面を、前記円形摺動面の直径以上の長さの前記幅員方向の幅と、前記幅に対して掛け渡し方向に長い平面視帯形状の帯状摺動面で形成した
    請求項1または2に記載の支承構造。
  4. 前記上沓における前記円形摺動面の前記面内方向外側を環状に囲むとともに、前記下沓における摺動面に摺動する環状部材を備えた
    請求項3に記載の支承構造。
  5. 前記下沓を、
    前記第1構造物及び前記第2構造物の互いに対向する側面において他方の構造物に向かって張り出す張り出し部に配置した
    請求項1乃至5のうちいずれかに記載の支承構造。
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