JP2013181292A - 柱梁接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】危険断面位置を断面急変位置からずらすことにより、断面急変位置の断面の一部に大きな塑性ひずみが生じることを防ぎ、断面急変位置の断面全体の性能を生かし切るようにする。
【解決手段】柱と鉄骨梁とが剛接合されてなる柱梁接合構造である。前記鉄骨梁は、該鉄骨梁の基準の断面形状をなす基準断面部と、前記基準断面部よりも前記鉄骨梁の端側に位置されつつ、前記基準断面部よりも断面積が増大した断面積増大部と、を有する。前記基準断面部と前記断面積増大部との境界位置を跨ぎながら、補強部材が前記基準断面部と前記断面積増大部とに接合されている。
【選択図】図3B

Description

本発明は、柱と鉄骨梁とが剛接合されてなる柱梁接合構造に関する。
従来、図1の概略側面図に示すような柱梁架構1においては、柱10と鉄骨梁20とを溶接等で剛接合している。そして、かかる柱梁架構1に、地震力や風荷重等の外力が水平方向に入力されると、それによる曲げモーメントは、同図中に併記するように、梁20のスパン方向(梁20の長手方向)の中央側よりも端側(以下、梁端側とも言う)の方で大きくなるため、梁端20eeにて応力が最大となり、結果、最初に梁端20eeで全断面降伏して損傷する。すなわち、この場合、梁20の全体強度を決定する断面位置は、梁端20eeとなる。なお、以下では、最初に全断面降伏して梁20の全体強度を決定する断面位置のことを「危険断面位置」と言う。
このような梁端20eeでの損傷を防ぐ方法の一例として、図2Aの斜視図に示すように、梁20の端部20eにハンチ25を設けて端部20eの断面積を増大することにより、端部20eの断面に作用する応力を低減することが挙げられる(特許文献1)。そして、この方法の場合には、ハンチ25による断面積増大作用に基づいて、危険断面位置は、図2Bの上面図に示すように、梁端20eから、梁20のスパン方向の中央側へ寄った位置に変わる。すなわち、危険断面位置は、ハンチ25における中央側の端25eeの位置に移動する。
そして、同位置の断面に作用する曲げモーメントは、梁端20eeに比べて小さいことから、小断面の梁20を使用可能となってコスト削減を図れる。また、梁端20eeの溶接部の応力度を低減し、当該溶接部の破壊を防止することができる。
特開2000−309980号公報
ここで、このハンチ25も梁20の一部と考えた場合には、当該梁20の断面形状は、ハンチ25の上記端25eeの位置で急変している。すなわち、同位置を起点として断面の断面積が急増している。以下、この断面形状が急変する位置のことを「断面急変位置」と言うが、この断面急変位置では、断面の一部、すなわち、図2A及び図2B中のA点部分に塑性ひずみが集中して生じる傾向にある(図10AのFEM解析結果を参照)。
また、この断面急変位置たるハンチ25の端25eeの位置は、上記のように危険断面位置でもあり、つまり梁20のうちで最初に全断面降伏すべき位置でもある。そして、そのような位置に、A点部分の如き塑性ひずみが集中して生じる部分が含まれていると、地震力や風荷重等の外力によって断面急変位置の断面が塑性化する際に、特にA点部分に非常に大きな塑性ひずみが集中して生じ易くなる。すると、同断面のA点部分で集中的に亀裂が発生・進展するなど当該A点部分で集中的に損傷が進行してしまい、結果、断面全体の性能を十分に生かし切れずにいた。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、危険断面位置を断面急変位置からずらすことにより、断面急変位置の断面の一部に大きな塑性ひずみが生じることを防ぎ、断面急変位置の断面全体の性能を生かし切ることにある。
かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、
柱と鉄骨梁とが剛接合されてなる柱梁接合構造において、
前記鉄骨梁は、該鉄骨梁の基準の断面形状をなす基準断面部と、前記基準断面部よりも前記鉄骨梁の端側に位置されつつ、前記基準断面部よりも断面積が増大した断面積増大部と、を有し、
前記基準断面部と前記断面積増大部との境界位置を跨ぎながら、補強部材が前記基準断面部と前記断面積増大部とに接合されていることを特徴とする。
上記請求項1に示す発明によれば、基準断面部と断面積増大部との境界位置たる断面急変位置を跨いで補強部材を接合しており、これにより、鉄骨梁の危険断面位置は、断面急変位置から、鉄骨梁のスパン方向(鉄骨梁の長手方向)の中央側にずらされている。例えば、危険断面位置は、補強部材における梁のスパン方向の中央側の端の位置に移動され、これにより、断面急変位置と危険断面位置とは互いに異なる位置に分離されている。
よって、地震力や風荷重等の外力による曲げモーメントが鉄骨梁に作用した際には、塑性変形は主に危険断面位置で進行して、断面急変位置での塑性変形は抑制されるので、同断面急変位置の断面に発生するひずみを全体的に抑制できて、それに伴って、同断面の一部に大きな塑性ひずみが集中して生じることも抑制される。これにより、断面急変位置の断面全体の性能を生かし切ることができる。
請求項2に示す発明は、請求項1に記載の柱梁接合構造であって、
前記鉄骨梁はH形鋼を本体とし、
前記H形鋼のフランジのフランジ面に前記補強部材が接合されていることを特徴とする。
上記請求項2に示す発明によれば、H形鋼のフランジのフランジ面に補強部材を接合しているので、断面急変位置の断面の一部に大きな塑性ひずみが集中して生じることを、より有効に防止可能となる。
請求項3に示す発明は、請求項1又は2に記載の柱梁接合構造であって、
前記鉄骨梁はH形鋼を本体とし、
前記H形鋼のウエブのウエブ面に前記補強部材が接合されていることを特徴とする。
上記請求項3に示す発明によれば、H形鋼のウエブのウエブ面に補強部材を接合しているので、断面急変位置の断面の一部に大きな塑性ひずみが集中して生じることを有効に防止可能となる。
請求項4に示す発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の柱梁接合構造であって、
前記鉄骨梁は、外力の増加に伴って生じる曲げモーメントにより最初に全断面降伏する位置を危険断面位置として有し、
前記補強部材の接合に基づいて、前記危険断面位置が、前記断面積増大部に係る前記境界位置よりも前記鉄骨梁のスパン方向の中央側の位置にずらされていることを特徴とする。
上記請求項4に示す発明によれば、上記境界位置たる断面急変位置から、危険断面位置がスパン方向にずらされて離間されているので、断面急変位置の断面の一部に大きな塑性ひずみが集中して生じることを確実に防止可能となる。
請求項5に示す発明は、請求項4に記載の柱梁接合構造であって、
前記危険断面位置とすべき位置に作用する曲げモーメントの大きさをM1とし、前記境界位置に作用する曲げモーメントの大きさをM2とし、
前記危険断面位置とすべき位置の塑性断面係数をZp1し、前記補強部材が接合された状態の前記境界位置の塑性断面係数をZp2とした場合に、
比率α(=(M1/Zp1)/(M2/Zp2))が、1よりも大きくなるように前記補強部材が設計されていることを特徴とする。
上記請求項5に示す発明によれば、比率αが1よりも大きくなるように補強部材は設計されているので、危険断面位置とすべき位置の方が、境界位置たる断面急変位置よりも先に全断面降伏するようになる。つまり、危険断面位置とすべき位置を、確実に危険断面位置として設定することができる。
本発明によれば、危険断面位置を断面急変位置からずらすことにより、断面急変位置の断面の一部に大きな塑性ひずみが生じることを防ぎ、断面急変位置の断面全体の性能を生かし切ることができる。
曲げモーメント図を併記した柱梁架構1の概略側面図である。 図2Aは従来の柱梁接合構造の斜視図であり、図2Bは同上面図である。 本実施形態に係る柱梁接合構造の外観斜視図である。 同上面図である。 補強部材30の断面の設計に使用される比率αの説明図である。 図5Aは、梁20の本体たるH形鋼の断面図であり、図5Bは、同H形鋼のフランジ20f,20fに補強鋼材30,30が接合されたH形鋼の断面図であり、図5Cは、同H形鋼のウエブ20wに補強鋼材30が接合されたH形鋼の断面図である。 補強鋼材30を上フランジ20fの下面及び下フランジ20fの上面に接合した場合の斜視図である。 図7Aは本実施形態の変形例の外観斜視図であり、図7Bは同上面図である。 FEM解析に用いた柱梁接合構造モデルである。 FEM解析で検討した三つのケースの説明図であって、図9Aは、比較例に対応する補強鋼材無しケースの説明図であり、図9Bは、本実施形態に対応するフランジ補強ケースの説明図であり、図9Cは、本実施形態の変形例に対応するウエブ補強ケースの説明図である。 補強鋼材無しケースの解析結果(相対比較用)である。 フランジ補強ケースの解析結果(相対比較用)である。 ウエブ補強ケースの解析結果(相対比較用)である。 補強鋼材無しケースの解析結果(絶対評価用)である。 フランジ補強ケースの解析結果(絶対評価用)である。 ウエブ補強ケースの解析結果(絶対評価用)である。 下フランジ20fのA点部分に生じる相当塑性ひずみ(%)を、変形角Rをパラメータとして整理したグラフであって、図12Aは、補強鋼材無しケースのグラフであり、図12Bは、フランジ補強ケースのグラフであり、図12Cは、ウエブ補強ケースのグラフである。 図13A乃至図13Cは、水平ハンチ25のその他の形状例を示す概略斜視図である。 鉛直ハンチ26で形成された断面積増大部20eを示す概略斜視図である。 梁20の断面積増大部20eを、単一部材で構成した場合の概略斜視図である。
===本実施形態===
図3Aは、本実施形態に係る柱梁接合構造の外観斜視図であり、図3Bは、同上面図である。
図3Aに示すように、柱10は、例えば断面矩形形状の鋼製角パイプを本体とし、また、梁20は鉄骨梁であって、この例では、断面H形形状のH形鋼を本体とする。そして、これら柱10と梁20とは互いに剛接合されている。すなわち、柱10は、上下一対の通しダイアフラム12,12を有し、それぞれ対応する通しダイアフラム12,12に梁20の上フランジ20f及び下フランジ20fが溶接等で連結されているとともに、梁20のウエブ20wは、柱10の外周面10sに溶接等で直結され、これにより、柱10と梁20とは剛接合されている。
なお、「剛接合」とは、モーメントを伝達可能な接合様式のことである。また、図3Aの例では、当該剛接合に通しダイアフラム12を用いていたが、剛接合が可能であれは何等これに限らず、外ダイアフラムを用いても良いし、或いは、ダイアフラムを用いずに柱10の外周面10sにフランジ20fを直結しても良いし、更には、溶接接合に代えてボルト接合しても良い。また、柱10についても何等上記の角パイプに限るものではなく、梁20を剛接合可能であれば、別の断面形状の柱や別の構造の柱を適用可能である。例えば断面形状が円形形状の鋼製丸パイプを用いても良いし、あるいはCFT(コンクリート充填鋼管)を使用しても良いし、更にはRC造やSRC造の柱でも構わない。
梁20の端部20e、すなわち梁20における柱10との接合部の近傍部分20eには、水平ハンチ25,25…が設けられている。かかる水平ハンチ25,25…は、既述のように梁20の端部20eの断面を増大して梁端20eeの損傷を防ぐものである。すなわち、梁20において端部20eよりもスパン方向の中央側に位置するH形鋼のみの部分を、梁20の基準の断面形状をなす基準断面部20bと定義した場合に、この基準断面部20bよりも、梁20の端部20eの断面積を増大する目的で同端部20eの一部として一体に設けられたものが、水平ハンチ25,25…である。そして、かかる水平ハンチ25は、例えば平面視矩形状の鋼板であり、上フランジ20f及び下フランジ20fの梁幅方向の両側にそれぞれ水平に設けられている。詳しくは、上フランジ20f用の各水平ハンチ25,25は、それぞれ上フランジ20fにおける梁幅方向の両側の側面に突き合わせられて溶接等で一体に接合され、また、下フランジ20f用の各水平ハンチ25,25は、それぞれ下フランジ20fにおける梁幅方向の両側の側面に突き合わせられて溶接等で一体に接合されており、更に、上フランジ20f用及び下フランジ20f用の各水平ハンチ25,25…は、柱10側の側面にて柱10の通しダイアフラム12,12に溶接等で一体に接合されている。
ちなみに、請求項に記載の構成との対応関係で言えば、図3Bに示すように、H形鋼に加えて水平ハンチ25,25…を具備する梁20の端部20eが、請求項に係る「断面積増大部20e」に相当する。また、水平ハンチ25における梁20のスパン方向の中央側の端25eeの位置を起点として梁20の断面積が増大しているので、以下では、この位置のことを「断面急変位置」と言う。なお、この断面急変位置は、請求項に係る「境界位置」、つまり「基準断面部20bと断面積増大部20eとの境界位置」に相当する。
ここで本実施形態では、図3A及び図3Bに示すように、上フランジ20fの上面及び下フランジ20fの下面には、それぞれ、補強部材30の一例としての補強鋼材30が、断面急変位置を梁20のスパン方向(長手方向)に跨いだ状態で接合一体化されている。詳しくは、補強鋼材30は、例えば所定厚みの矩形平板部材であり、その片面の略全面を上フランジ20fの上面に密着させつつ、上フランジ20fよりも梁幅方向の外方に突出しないように位置決めされながら全周隅肉溶接で接合されており、他方、同様の補強鋼材30(図3A及び図3Bでは不図示)が、下フランジ20fの下面にも同様の仕様で接合されている。
そして、これら補強鋼材30,30の接合に基づいて、梁20の危険断面位置は、図3Bに示すように、断面急変位置よりもスパン方向の中央側に移動されている。これにより、断面急変位置の断面の一部に大きな塑性ひずみが生じることを防ぎ、断面急変位置の断面全体の性能を生かし切るようにしている。その結果、断面急変位置を起点とした梁20の損傷を防ぎ、仮に梁20が損傷するとしても、その場合には、危険断面位置の方で優先して損傷するようにしている。以下、これについて詳説する。
既述の図2Bは、補強鋼材30を未設置の梁20の場合の断面急変位置と危険断面位置との位置関係を示しているが、同図2Bの如く補強鋼材30を設けない場合には、水平ハンチ25の端25eeの位置が、断面急変位置になっているとともに危険断面位置にもなっている。
ここで、この断面急変位置では、断面の一部、すなわち、図2B中のA点部分にひずみが集中して生じる傾向にある(例えば図10AのFEM解析結果を参照)。他方、危険断面位置は、梁20のなかで最初に全断面降伏する位置であるが、そのような位置に、上記のA点部分の如きひずみが集中して生じる部分が含まれていると、地震力や風荷重等の外力によって断面急変位置の断面が塑性化する際に、特にA点部分に非常に大きな塑性ひずみが集中して生じることになる。すると、同断面のA点部分で集中的に亀裂が発生・進展するなど、当該A点部分で集中的に損傷が進行してしまい、結果、同断面急変位置の断面の全域で略均等に塑性変形して外力に抗するような状態にはなり得ず、もって、断面全体の性能を十分に生かし切ることができない。
この点につき、図3Bのように補強鋼材30を接合した場合には、補強鋼材30を有する梁20の部分は、補強鋼材30の断面積分、より多くの応力を負担できるため、同部分の梁20の曲げ耐力は高くなる。これにより、危険断面位置は、図3Bに示すように、断面急変位置よりも梁20のスパン方向の中央側に移動し、つまり、危険断面位置は断面急変位置から中央側にずれて互いに離間した状態になる。すると、中央側にずれた断面危険位置には、上述のA点部分のような塑性ひずみが集中して生じる部分が存在しないので、梁20のうちで最初に全断面降伏する際も同断面の全面で略均等に塑性変形が進んでいくようになる。
また、地震力や風荷重等の外力による曲げモーメントが梁20に作用した際に、塑性変形は主に危険断面位置で進行して、断面急変位置での塑性変形は抑制されるので、同断面急変位置の断面に発生する塑性ひずみを全体的に抑制できて、それに伴って、同断面の一部に大きな塑性ひずみが集中して生じることも抑制される。これにより、断面急変位置の断面全体の性能を生かし切ることができる。
ちなみに、図3A及び図3Bの例では、補強鋼材30として矩形平板部材を使用し同部材を全周隅肉溶接でフランジ20fに接合していたが、分離不能にフランジ20fに接合一体化されて応力負担可能であれば、何等これに限るものではない。例えば、接合方法は、適宜な接着剤による接着でも良いし、ボルト等の締結部材の締め付けによる摩擦接合でも良く、また、補強鋼材30の平面形状にあっては、矩形以外の多角形や円形でも良いし、これらを組み合わせてなる複合形状でも良い。
ところで、上述の補強鋼材30を接合すれば、概ね、補強鋼材30における中央側の端30eeの位置を危険断面位置として全断面降伏するようになるので、断面急変位置は危険断面位置と異なる位置に概ね設定されるようになるが、より確実に、断面急変位置と異なる位置を危険断面位置として設定したい場合には、下式1を満足するように補強鋼材30の断面を設計すれば良い。
比率α=(M1/Zp1)/(M2/Zp2)>1 … (1)
ここで、上式中のM1は、図4の斜視図に示すように、危険断面位置として設定したい位置に作用する曲げモーメントであり、M2は、断面急変位置に作用する曲げモーメントであり、Zp1は、危険断面位置として設定したい位置の塑性断面係数であり、Zp2は、断面急変位置の塑性断面係数である。
例えば、上述の図3Bの例では、危険断面位置を補強鋼材30の中央側の端30eeの位置に設定したいので、その場合には、M1及びZp1は、それぞれ下式2及び下式3で表される。なお、この図3Bの例では、危険断面位置にはぎりぎり補強鋼材30が存在しないので、Zp1は、梁20において補強鋼材30が無い部分の塑性断面係数となっており、つまりH形鋼単体の塑性断面係数となっている。なお、下式2中のPは、図4に示すように、地震力や風荷重等の水平外力を想定した場合に梁20のスパン方向のモーメントの反曲点に作用する鉛直荷重P(剪断力)であり、同式2中のL2は、鉛直荷重Pが作用する上記モーメントの反曲点から危険断面位置までの距離である。また、下式3中の各記号B,tf,d,tf,twの意味については、図5A中に併記している。
M1=P×L1 … (2)
Zp1=B×tf×(d−tf)+(1/4)×(d−2×tf)×tw …(3)
他方、断面急変位置のM2及びZp2は、それぞれ下式4及び下式5で表される。なお、断面急変位置には補強鋼材30が存在するので、Zp2は、梁20において補強鋼材30が有る部分の塑性断面係数となっており、つまりH形鋼及び補強鋼材30の両者に基づく塑性断面係数となっている。なお、下式4中のL2は、図4に示すように、上述の鉛直荷重Pが作用するモーメントの反曲点から断面急変位置までの距離であり、また、下式5中の各記号Bfp,tfpの意味については、図5B中に併記している。
M2=P×L2 … (4)
Zp2=B×tf×(d−tf)
+(1/4)×(d−2×tf)+Bfp×tfp×(d+tfp) …(5)
ところで、本実施形態では、補強鋼材30,30を上フランジ20f及び下フランジ20fの両者にそれぞれ設けていたが、何等これに限るものではなく、何れか一方に設けても良い。そして、そのようにしても、相応の効果はある。
また、本実施形態では、図3A及び図3Bに示すように、補強鋼材30,30を上フランジ20fの上面及び下フランジ20fの下面にそれぞれ接合していたが、場合によっては、これら補強鋼材30,30に代えて、又は加えて、図6の斜視図に示すように上フランジ20fの下面及び下フランジ20fの上面に補強鋼材30,30を設けても良い。但し、その場合には、ウエブ20wとの干渉を避けるべく、補強鋼材30を梁幅方向に2分割してなる一対の分割片30d,30dを、それぞれウエッブ20wを挟む各位置に接合することになる。また、同図6に示すように、上フランジ20fの上面に補強鋼材30を設けずに上フランジ20fの下面のみに補強鋼材30(30d,30d)を設けた場合には、上フランジ20fの上面を補強鋼材30の無い平坦面にすることができるので、上フランジ20f上にデッキプレート等の床材を載置し易くなる。
図7Aは本実施形態の変形例の外観斜視図であり、図7Bは同上面図である。上述の本実施形態では、補強鋼材30を梁20のフランジ20fに接合していたが、この変形例では、図7A及び図7Bに示すように補強鋼材30を梁20のウエブ20wに接合している。そして、この点で主に上述の本実施形態とは相違し、これ以外の点では概ね上述の本実施形態と同じである。
すなわち、この変形例では、水平ハンチ25,25…による断面急変位置を跨ぐように梁20のウエブ20wに補強鋼材30が接合されており、これにより、危険断面位置が、断面急変位置から梁20のスパン方向の中央側へずらされている。より詳しくは、断面急変位置は補強鋼材30における梁20のスパン方向の中央側の端30eeの位置までずらされている。よって、上述の本実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
ちなみに、このようにウエブ20wに補強鋼材30を接合した場合の断面急変位置の塑性断面係数Zp1は、例えば下式6で与えられる。なお、式6中のtwpの記号の意味については、図5C中に併記している。
Zp1=B×tf×(d−tf)
+(1/4)×(d−2×tf)×(tw+twp) …(6)
また、図7A及び図7Bの例では、補強鋼材30として、ウエブ20wの高さ方向を長辺とする矩形鋼板を全周隅肉溶接で梁20のウエブ20wに接合一体化しているが、その平面形状や接合方法が何等これに限らないのは、上述の本実施形態の場合と同様である。
ところで、本願の発明者は、かかる補強鋼材30が断面急変位置におけるA点部分への塑性ひずみの集中を軽減する効果に関して、予めFEM(有限要素法)解析で検討しているので、以下、それについて説明する。
図8に、FEM解析に用いた柱梁接合構造モデルを示すが、この解析では、柱10と梁20との接合部の近傍部分を、上下方向、梁20のスパン方向、及び梁幅方向の三方向のそれぞれについて半分だけ取り出して矩形要素で分割してモデル化した。また、地震力や風荷重等の水平方向の外力の作用状態を模擬すべく、梁20のスパン方向の中央位置に上向きの荷重Pを加えて変形角R(=δ/L)を変化させ、その時の相当塑性ひずみの変化を解析した。なお、変形角Rに係るδ及びLは、それぞれ、上記中央位置の上方変位δ及び同中央位置から柱10の芯までの距離Lである。また、解析に用いた柱10、梁20、水平ハンチ25、及び補強鋼材30の寸法等の各種諸元については、図8及び図9A乃至図9C中に併記している。
図9A乃至図9Cに検討ケースを示すが、三つのケースについて検討した。すなわち、比較例として補強鋼材30を設けず水平ハンチ25,25のみを設けた図9Aの補強鋼材無しケースと、上記の本実施形態を模擬したケースとしてフランジ20f,20f毎に補強鋼材30,30を接合した図9Bのフランジ補強ケースと、上記の変形例を模擬したケースとしてウエブ20wに補強鋼材30を接合した図9Cのウエブ補強ケースとの三ケースについて検討した。
図10A乃至図10Cに、変形角R=0.02(=2%)とした場合の解析結果を示す。これらの図には、相当塑性ひずみの大きさ(%)が濃淡で示されており、つまり、濃い部分には、大きな相当塑性ひずみが生じており、薄い部分には、小さな相当塑性ひずみが生じていることを示している。そして、図10Aが補強鋼材無しケースの解析結果であり、図10Bがフランジ補強ケースの解析結果であり、図10Cがウエブ補強ケースの解析結果である。なお、これら図10A乃至図10Cは、三つのケースの間の相対比較用として、各図の右部に示す濃淡のスケール(濃淡と塑性ひずみの大きさ(%)の対応関係)を互いに揃えている。
一方、図11A乃至図11Cには、図10A乃至図10Cと同じ解析結果をケース毎に絶対評価できるように濃淡のスケールを個別に拡縮調整したものを示しており、図10A乃至図10Cと同様に、図11Aが補強鋼材無しケースの解析結果であり、図11Bがフランジ補強ケースの解析結果であり、図11Cがウエブ補強ケースの解析結果である。
図10A乃至図10Cを参照すると、図10Aの補強鋼材無しケースと比べて、図10Bのフランジ補強ケース及び図10Cのウエブ補強ケースでは、断面急変位置のA点部分の塑性ひずみが緩和されており、そして、その周囲の広い範囲に塑性ひずみが広がって分布しているのがわかる。よって、補強鋼材30を接合すれば、A点部分の周囲の部分にも広い範囲で応力を負担させて塑性ひずみを広範囲に分散させることが可能であり、その分だけ、A点部分の塑性ひずみの集中が軽減されることが確認できた。
なお、図10Bのフランジ補強ケースでは、A点部分の塑性ひずみが大幅に縮小されており、また、濃淡のスケールを個別調整した図11Bを参照すると、このフランジ補強ケースでは、小さい塑性ひずみが梁幅方向に亘って略均等且つ広範に分散して生じていることがわかる。よって、フランジ20fに補強鋼材30を接合することが非常に有効であると考えられる。
図12A乃至図12Cは、下フランジ20fのA点部分に生じる相当塑性ひずみ(%)を、変形角Rをパラメータとして整理したグラフである。
これらの図を参照すると、図12Aの補強鋼材無しケースと比べて、図12Bのフランジ補強ケース及び図12Cのウエブ補強ケースでは、0〜3%の変形角Rの略全域に亘って、A点部分の相当塑性ひずみが小さくなっているのがわかる。よって、梁20のフランジ20f又はウエブ20wに補強鋼材30を接合すれば、A点部分の塑性ひずみの集中を軽減可能なことが確認できた。
また、特に、図12Bのフランジ補強ケースにあっては、0〜3%の変形角Rの略全域に亘って相当塑性ひずみの大きさが、図12Aの補強鋼材無しケースに対して略半減している。よって、A点部分の塑性ひずみの集中の軽減効果の観点からは、ウエブ20wよりもフランジ20fの方に補強鋼材30を接合するのが好ましいと考えられる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、鉄骨梁20としてH形鋼を本体としていたが、何等これに限るものではない。例えば、C形断面の溝形鋼を梁20の本体としても良いし、矩形断面の鋼製角パイプを本体としても良い。
上述の実施形態では、補強部材として補強鋼材30を例示したが、応力を負担可能な部材であれば、何等これに限らない。例えば、鋼以外の他の金属で補強部材を構成しても良いし、樹脂等の非金属素材、或いはFRP等の複合材で補強部材を形成しても良い。
上述の実施形態では、水平ハンチ25として平面視矩形状の鋼板を例示したが、その形状は何等矩形状に限らない。例えば、図13Aのように水平ハンチ25の角部をテーパー形状に切り欠いたものを用いても良いし、図13Bのように水平ハンチ25の角部を矩形形状に切り欠いたものを使用しても良いし、更には、図13Cのように水平ハンチ25を円孔で切り欠いたものを用いても良い。なお、図13A乃至図13Cの各図には、それぞれの断面急変位置(何れの図の例も断面積がステップ状に不連続に増大する位置が断面急変位置となっている)、及び塑性ひずみが集中するA点部分を示している。
上述の実施形態では、梁20の端部20eを断面積増大部にすべくH形鋼のフランジ20f,20fに水平ハンチ25,25…を設けていたが、何等これに限るものではない。例えば、図14に示すように、H形鋼のウエブ20wに鉛直ハンチ26を設けることにより、梁20の端部20eを断面積増大部にしても良い。図14の例では、鉛直ハンチ26は、ウエブ20wの下端が梁端20eeに向かうに従って下方に突出することにより形成されている。そして、この場合には、鉛直ハンチ26における梁20のスパン方向の中央側の端26eeの位置が、断面急変位置となるので、この位置を跨ぐように補強鋼材30,30がフランジ20f及びウエブ20wの少なくとも一方に接合される。なお、図14の例では、フランジ20f及びウエブ20wの両者にそれぞれ補強鋼材30,30が接合されている。
上述の実施形態では、梁20の本体をなすH形鋼とは別体の水平ハンチ25,25…をH形鋼の上下フランジ20f,20fに溶接等で接合することによって梁20の端部20eを断面積増大部に設定していたが、何等これに限るものではなく、断面積増大部を単一部材で構成しても良い。例えば、図15の概略斜視図に示すように、梁20のスパン方向の端部20eよりも中央側部分の方のフランジ幅が狭くなるように、同中央側部分のフランジ20fの梁幅方向の両端部の一部を切除して縮幅すれば、H形鋼の端部に単一部材からなる断面積増大部20eが形成されることになる。
1 柱梁架構、10 柱、10s 外周面、12 通しダイアフラム、
20 梁(鉄骨梁)、20b 基準断面部、
20e 端部(断面積増大部)、20ee 梁端、
20f フランジ、20w ウエッブ、
25 水平ハンチ、25ee 端、26 鉛直ハンチ、26ee 端、
30 補強鋼材(補強部材)、30d 分割片、
30ee 端、

Claims (5)

  1. 柱と鉄骨梁とが剛接合されてなる柱梁接合構造において、
    前記鉄骨梁は、該鉄骨梁の基準の断面形状をなす基準断面部と、前記基準断面部よりも前記鉄骨梁の端側に位置されつつ、前記基準断面部よりも断面積が増大した断面積増大部と、を有し、
    前記基準断面部と前記断面積増大部との境界位置を跨ぎながら、補強部材が前記基準断面部と前記断面積増大部とに接合されていることを特徴とする柱梁接合構造。
  2. 請求項1に記載の柱梁接合構造であって、
    前記鉄骨梁はH形鋼を本体とし、
    前記H形鋼のフランジのフランジ面に前記補強部材が接合されていることを特徴とする柱梁接合構造。
  3. 請求項1又は2に記載の柱梁接合構造であって、
    前記鉄骨梁はH形鋼を本体とし、
    前記H形鋼のウエブのウエブ面に前記補強部材が接合されていることを特徴とする柱梁接合構造。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の柱梁接合構造であって、
    前記鉄骨梁は、外力の増加に伴って生じる曲げモーメントにより最初に全断面降伏する位置を危険断面位置として有し、
    前記補強部材の接合に基づいて、前記危険断面位置が、前記断面積増大部に係る前記境界位置よりも前記鉄骨梁のスパン方向の中央側の位置にずらされていることを特徴とする柱梁接合構造。
  5. 請求項4に記載の柱梁接合構造であって、
    前記危険断面位置とすべき位置に作用する曲げモーメントの大きさをM1とし、前記境界位置に作用する曲げモーメントの大きさをM2とし、
    前記危険断面位置とすべき位置の塑性断面係数をZp1し、前記補強部材が接合された状態の前記境界位置の塑性断面係数をZp2とした場合に、
    比率α(=(M1/Zp1)/(M2/Zp2))が、1よりも大きくなるように前記補強部材が設計されていることを特徴とする柱梁接合構造。
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