JP2013180702A - 鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前輪を回動可能に支持するフロントフォークに連結する操舵軸が車体フレームに操向可能に支持され、前記操舵軸の上部に設けられたハンドルホルダ41L、42Lにハンドルパイプが10固定される操舵系におけるハンドルホルダ又はハンドルホルダの近傍の部位であって、ハンドルパイプ以外の部位に、鞍乗型車両に搭載されるバッテリから供給される電圧を変圧する電圧変換器70を配置する。
【選択図】図8
Description
請求項2に記載の発明によれば、操舵系におけるハンドルパイプ以外の部位であって、ハンドルホルダとも異なる操舵軸に固定されたカバー部材に電圧変換器を配置することで、電圧変換器をカバー部材から取り外さずにハンドルパイプを着脱できるようにすることができるので、ハンドルパイプの近くに電圧変換器を配置したにもかかわらず、ハンドルパイプの着脱等の作業性を良好に維持できる。
請求項3に記載の発明によれば、カバー部材の下面に配置される場合に比べ、操作し易い位置に電圧変換器が配置されるため、メンテナンス性及び取扱性を良好にすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、電圧変換器を安定した状態で保持できる。
請求項5に記載の発明によれば、操舵軸の前方にバッテリと電圧変換器とを接続するコードを配索する場合に、該コードを短縮化できるとともに、操舵によるコードの揺動を抑制し易くでき、コードの保護性を向上させ易くすることができる。
請求項6,7に記載の発明によれば、電圧変換器を操舵軸に極力近づけて配置することができ、電圧変換器が回動中心部に近くなることから、電圧変換器とバッテリとの間のハーネスの揺動を更に小さくでき、また、カバー部材に電圧変換器を配置し易くなる。
請求項8に記載の発明によれば、電圧変換器とバッテリとを接続するコードと、例えばブレーキケーブル等とを集約させ、コード及びブレーキケーブル等をコンパクトに安定した状態で配索できる。
請求項9に記載の発明によれば、電圧変換器を雨等から保護することができる。
請求項10に記載の発明によれば、電圧変換器を雨等から保護でき、取付部材と電圧変換器とを小組みしてハンドルホルダに固定することができるため、組付け作業性を良好にすることができる。
請求項11に記載の発明によれば、電圧変換器とバッテリとを接続するコードと、例えばブレーキケーブル等とを集約することができ、コード及びブレーキケーブル等をコンパクトに配索できる。
上壁部55Uには、ボルト45を挿通させるボルト挿通孔55Vが4つ形成され、これらボルト挿通孔55Vにボルト45を挿通させ下側ホルダ41L,41Rの各締結孔ボルト締結孔41B・・・に締結させることで、台座部55Aが固定される。
なお、本実施形態では、第1係止部63が回動支持され揺動する構成であるが、基部62の面方向に沿ってスライドする構造であってもよい。
すなわち、第1係止部63と第2係止部64とが並ぶ方向において第1係止部63と第2係止部64と、を含むその間において、第2係止部64に、プラス側充電端子56及びマイナス側充電端子57が設けられている。
そして、図8に示すように、第2係止部64及び基部62には軸線L3に沿って案内孔67が貫設され、この案内孔67にはプラス側充電端子56及びマイナス側充電端子57に導通する接続線68が通されている。
ここで、本実施形態では揺動する部分を第1係止部63のみとして揺動不能な第2係止部64に接続線68を取り付けたため、接続線68のたわみの管理が容易となる。すなわち、この場合、揺動等で生じる接続線68のたわみを抑制できるため、たわみの管理が容易となるため、設計自由度を向上できる。また本実施形態では、プラス側充電端子56及びマイナス側充電端子57が、第1係止部63及び第2係止部64の並設方向L4に直交する方向に沿って配置される構成であるが、L4に沿って配置される構成としてもよい。
なお、充電コネクタ100には、携帯情報端末Pの充電口に設けられたプラス側充電用接点及びマイナス側充電用接点に接続する、図示省略する端子が設けられている。
そして、第1係止部63と第2係止部64が第1係止孔102及び第2係止孔103に挿入された状態では、第2係止部64のプラス側充電端子56とマイナス側充電端子57がそれぞれ、プラス側接点104とマイナス側接点105に電気的に接続され、これらプラス側接点104とマイナス側接点105とを介して携帯情報端末Pのプラス側充電用接点及びマイナス側充電用接点に電気的に接続されることになり、これにより充電が可能な状態となる。
そして、バッテリBからの電力は電圧変換器70によって降圧されて携帯情報端末Pに供給されることになる。
また、第1係止部63と第2係止部64が第1係止孔102及び第2係止孔103に挿入された状態では、第1係止部63と第2係止部64がL字状の断面であることから、これらの先端側は、第1係止孔102及び第2係止孔103内で、携帯情報端末用ケースCが基部62から離間する方向においても該携帯情報端末用ケースCを係止するので、安定性が確保される。
また、図15を参照し、携帯情報端末Pを携帯情報端末用ケースCに収容する際は、先ずIに示すように蓋部材81を開け、スペーサ95の開放方向に充電コネクタ100を向けた状態で、この充電コネクタ100に携帯情報端末Pの充電口を接続した上で、IIに示すように、この接続状態を維持して携帯情報端末Pとともに充電コネクタ100をスペーサ95の側面当接壁部97の内側方向に向けるようにしてスペーサ内に携帯情報端末Pを収容する。
そして、V1は、運転者がインストルメントパネル33の上端を真直ぐに見た場合の視線であり、V2は、視線V1に対してわずかに下方に傾斜した視線であり、運転者が携帯情報端末用ケースCの上端を真直ぐに見た場合の視線である。
ここで、視線V2を注目すると、視線V2上にはインストルメントパネル33の略下端が位置しており、インストルメントパネル33の下部は携帯情報端末用ケースCによって大きく隠されない状態となっている。このため、インストルメントパネル33の視認性が確保されるようになっている。
したがって、図中θ1(以下、第1視野角θ1)は、運転者のインストルメントパネル33の側面視における視野領域ともいえる。なお、正確には、この第1視野角θ1は、運転者がインストルメントパネル33の上端を真直ぐに見た場合の視線V1と、運転者が携帯情報端末用ケースCの上端(インストルメントパネル33の略下端)を真直ぐに見た場合の視線V2と、が側面視でなす角度である。
また、上述のように視線V2上にインストルメントパネル33の略下端が位置する場合、インストルメントパネル33の略下端を真直ぐに見た場合に携帯情報端末用ケースCの上端が見えることで、携帯情報端末Pの視認性が確保されるともいえる。
すなわち、本実施形態では、携帯情報端末用ケースCがインストルメントパネル33の視認性に影響を及ぼさず、運転者にとって容易に携帯情報端末Pを視認できる位置で該ケースCが保持される構成になっている。なお、この例では、携帯情報端末用ケースCを水平方向に最も近づく方向に前傾させた状態を基準に、視線V2上におけるインストルメントパネル33と携帯情報端末用ケースCとの位置関係を規定している。
そして、V3は、運転者が携帯情報端末用ケースCの下端を見た視線であり、視線V2に対してわずかに下方に傾斜した視線である。そして、θ2(以下、第2視野角θ2)は、運転者の携帯情報端末用ケースCの側面視における概略視野領域を示している。つまり、第2視野角θ2は、運転者が携帯情報端末用ケースCの上端を真直ぐに見た場合の視線V2と、運転者が携帯情報端末用ケースCの下端を真直ぐに見た場合の視線V3と、が側面視でなす角度である。
ここで、本実施形態では、携帯情報端末用ケースCが後方から前方に向けて前上方に延びるように保持されるため、第2視野角θ2の角度が抑えられる。これにより、運転者は、容易に携帯情報端末P全体を視認できるようになっている。
また、図中直線LPは、インストルメントパネル33の表示部面方向の側面視において前上方に延びる延在方向を示し、図中直線LCは、携帯情報端末用ケースCの面方向の側面視において前上方に延びる延在方向を示している。
また、図中θαは、視線V1と直線LPとが側面視でなす第1アイポイント角を示し、図中θβは、視線V2と直線LCとが側面視でなす第2アイポイント角を示している。
また、図中θα’は、運転者が地面と平行な水平方向に沿って前方を見た水平視線Hと、直線LPと、が側面視でなすパネル傾斜角を示し、図中θβ’は、運転者が地面と平行な水平方向に沿って前方を見た水平視線Hと、直線LCと、が側面視でなす端末傾斜角を示している。なお、veは、運転者の視点で水平視線Hと直交する鉛直線を示している。
ここで、本実施形態では、90度≦θα≦180度、90度≦θβ≦180度の関係が成立している。また、θα’>θβ’の関係が成立し、携帯情報端末用ケースCが、インストルメントパネル33よりも側面視で、鉛直線veに対して前方に向けて大きく傾く状態となる関係が成立している。
なお、以上で述べた角度の規定は、本実施形態では、携帯情報端末用ケースCに携帯情報端末Pが内部に収納されているため、携帯情報端末用ケースCの上端・下端を基準としたものであるが、携帯情報端末用ケースCを取り除き、携帯情報端末Pの上端・下端を基準にした場合であっても上記と同様に成立している。
なお、携帯情報端末用ケースCを携帯端末ホルダ55から取り外す際は、第1係止部63を揺動させるように携帯情報端末用ケースCを傾けることで、容易に取り外すことができる。
このような変形例2の態様では、電圧変換器70を安定した状態で保持できる。
この変形例3では、図20に示すように、携帯端末ホルダが、ハンドルホルダ40に取り付けられるベース板130と、ベース板130の上面において車幅方向に延びるように配置された回動軸131によって回動可能に支持されたステー132と、ステー132の先端に固定された保持板133と、保持板133に形成された球面受け部134に揺動自在、かつ姿勢を一定状態で保持可能に嵌入されるとともに、一部を球面受け部134から露出させたボールジョイント部135と、ボールジョイント部135の球面受け部134から露出した部位に連結した円板状の基部136と、基部136に立設された一対の係止片137,137と、備えている。
この変形例4では、上述の実施形態と、プラス側充電端子56及びマイナス側充電端子57の位置が異なっている。また、これに伴い、携帯情報端末用ケースCのプラス側接点104及びマイナス側接点105の構成も異なっている。なお、この点以外の構造は上述の実施形態と同様のものとする。
この変形例5では、上述の実施形態と、プラス側充電端子56及びマイナス側充電端子57の位置が異なっており、非接触充電方式を採用している。また、これに伴い、携帯情報端末用ケースCのプラス側接点104及びマイナス側接点105の構成も異なっている。なお、この点以外の構造は上述の実施形態と同様のものとする。
ここで、この変形例では、第1係止部63及び第2係止部64は係止のみのものとして構成できるため、それぞれを揺動可能としてもよい。
また、この例では、コイル154Aと基板154Bとを背面壁部82の厚み方向に重ねて配置したものを説明したが、これらの位置はその他の態様でもよく、例えば図23(A),(B)に示すように、基板154Bを、コイル154Aから背面壁部82の面方向にオフセットしてもよい。なお、図23では、ヒンジ軸85側に基板154Bをオフセットしたが、反対側であってもよい。
この変形例6では、上述の実施形態と携帯情報端末用ケースCの構造が異なる。なお、この点以外の構造は上述の実施形態と同様のものとする。
なお、この例ではスペーサ95を設けているが、スペーサ95を設けない場合には、放熱部材158の収容空間側の面が、該携帯情報端末Pが収容された際に該携帯情報端末Pの背面に接する状態となるように、放熱部材158を開口157内に設けるようにする。
この場合には、操舵軸の前方にバッテリBと電圧変換器70とを接続するコードを配索する場合に、該コードを短縮化できるとともに、操舵によってコードが引っ張られて揺動するのを抑制し易くでき、コードの保護性を向上させ易くすることができる。
この場合は、プラス側充電端子56及びマイナス側充電端子57を外部に極力露出させない状態として、プラス側充電端子56及びマイナス側充電端子57の防水性及び保護性を係止孔挿入前の状態においても良好にすることができる。そして、この場合は、携帯情報端末用ケースCの係止孔におけるプラス側接点104及びマイナス側接点105の位置は、係止孔における携帯情報端末P側に向く面に設ける。
6 前輪
7 フロントフォーク
9 ステアリングシャフト(操舵軸)
10 ハンドルパイプ
11 車体フレーム
40 ハンドルホルダ
41L,41R 下側ホルダ(左ホルダ、右ホルダ)
42L,42R 上側ホルダ(左ホルダ、右ホルダ)
48 ハンドルカバー(カバー部材)
50 配索孔
70 電圧変換器
74 中継コード(コード)
122 庇部材(取付部材)
125 穴部
B バッテリ
S 操舵系
Claims (11)
- 前輪(6)を回動可能に支持するフロントフォーク(7)に連結する操舵軸(9)が車体フレーム(11)に操向可能に支持され、前記操舵軸(9)の上部に設けられたハンドルホルダ(40)にハンドルパイプ(10)が固定される操舵系(S)を備える鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造であって、
前記操舵系(S)における前記ハンドルホルダ(40)又は前記ハンドルホルダ(40)の近傍の部位であって、前記ハンドルパイプ(10)以外の部位に、前記鞍乗型車両に搭載されるバッテリ(B)から供給される電圧を変圧する電圧変換器(70)が配置されていることを特徴とする鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造。 - 前記ハンドルホルダ(40)の近傍に配置され、前記操舵系(S)における前記ハンドルホルダ(40)の下方の部位を上方から覆うカバー部材(48)が、前記操舵軸(9)に固定され、
前記カバー部材(48)に前記電圧変換器(70)が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造。 - 前記カバー部材(48)の上面に、前記電圧変換器(70)が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造。
- 前記カバー部材(48)の上面に下方にへこむ穴部(125)が形成され、該穴部(125)に前記電圧変換器(70)が収容されていることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造。
- 車両側面視において前記操舵軸(9)の操舵軸線(L1)よりも前側に、前記電圧変換器(70)が配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造。
- 前記ハンドルホルダ(40)は、前記操舵軸(9)を挟んで左右に振り分けて配置された左ホルダ(41L,42L)及び右ホルダ(41R,42R)を備え、
前記電圧変換器(70)は、その少なくとも一部が前記操舵軸(9)の軸方向視で、前記左ホルダ(41L,42L)及び右ホルダ(41R,42R)の間に位置するように配置されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造。 - 前記操舵軸(9)の軸方向視で、前記左ホルダ(41L,42L)及び右ホルダ(41R,42R)の前端を結んだ直線よりも後方に、前記電圧変換器(70)の少なくとも一部が位置するように、該電圧変換器(70)が配置されていることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造。
- 前記カバー部材(48)には、上下方向に貫通し、少なくとも前記ハンドルパイプ(10)に設けられる部材に接続されるケーブルを挿通させる配索孔(50)が形成され、
前記配索孔(50)に、前記電圧変換器(70)と前記バッテリ(B)とを接続するコード(74)が挿通されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造。 - 前記電圧変換器(70)を上方から覆う庇部材(122)が、前記ハンドルホルダ(40)に固定されていることを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載の鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造。
- 前記ハンドルホルダ(40)に、該ハンドルホルダ(40)の外側に張り出す取付部材(122)が固定され、
該取付部材(122)の下面に、前記電圧変換器(70)が固定されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造。 - 前記ハンドルパイプ(10)に設けられる部材に接続されるケーブルが前記操舵系(S)の操舵軸(9)の前方に配索され、
前記電圧変換器(70)と前記バッテリ(B)とを接続するコード(74)が、前記操舵軸(9)の前方に配索されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の鞍乗型車両における電圧変換器の配置構造。
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