JP2013177798A - シート材の剥離装置及び剥離方法 - Google Patents

シート材の剥離装置及び剥離方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013177798A
JP2013177798A JP2013005030A JP2013005030A JP2013177798A JP 2013177798 A JP2013177798 A JP 2013177798A JP 2013005030 A JP2013005030 A JP 2013005030A JP 2013005030 A JP2013005030 A JP 2013005030A JP 2013177798 A JP2013177798 A JP 2013177798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
roller
peeling
base
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013005030A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5395965B2 (ja
Inventor
Katsunori Ito
勝則 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INTERIOR ITOH KK
Original Assignee
INTERIOR ITOH KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by INTERIOR ITOH KK filed Critical INTERIOR ITOH KK
Priority to JP2013005030A priority Critical patent/JP5395965B2/ja
Priority to PCT/JP2013/070902 priority patent/WO2014112147A1/ja
Priority to US14/760,939 priority patent/US9592659B2/en
Publication of JP2013177798A publication Critical patent/JP2013177798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5395965B2 publication Critical patent/JP5395965B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

【課題】基盤に接着されたシート材を安定して効率よく剥がしながら前進し、低騒音で埃が生じないシート材の剥離装置及び剥離方法を提供する。
【解決手段】装置本体4に、床2に接着された床材シート3と接触するように設けられ、床材シート3との接触部15を起点に床2から剥がされた床材シート3が巻き掛けられる巻上ローラー5と、巻上ローラー5を回転駆動することで、床材シート3を巻上ローラー5で巻き上げて床2から剥がすと共に、その引き剥がし反力で巻上ローラー5を床2に向けて押し付けて床材シート3上で転動させ、装置本体4を前進させる駆動手段6とを備えている。引き剥がし反力は床材シート3の接着力と相関するため、接着力が大きいほど巻上ローラー5が強い力で床材シート3に押し付けられる。よって、巻上ローラー5のスリップが抑制され、接着力が強い床材シート3を確実に剥離して装置本体4が前進する。
【選択図】図6

Description

本発明は、基盤(床等)に接着されたシート材(床材シート等)を剥がすシート材の剥離装置及び剥離方法に関する。
マンションやオフィスビル等の床に接着された床材シート(絨毯シート、塩ビシート等)を剥がす装置として、図1に示すように、前後にキャスターa、bが設けられた装置本体cに、巻芯dを床eから離間させて水平に取り付け、装置本体cの前方の床eから剥がされた床材シートfの端部を巻芯dに固定し、床材シートfが巻芯dの上部から巻き取られる方向に巻芯dを回転駆動するようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
この床材シート等の巻き剥がし装置によれば、巻芯dを回転させることで床材シートfが床eから引き剥がされて巻芯dに巻き付けられると共に、巻芯dの巻取力Fが床材シートfを介して床eに伝わって装置本体cが前進する。床材シートfを巻芯dに巻き付けて床eから剥がしているので、所謂振動タイプの剥離装置(床eと床材シートfとの間にスクレープ板を差し入れて振動させるタイプ:特許文献2、3参照)と比べると、低騒音であり、埃が生じ難い。
特開昭60−65867号公報 特開2002−188298号公報 特開2004−225331号公報
しかし、図1に示す巻き剥がし装置には、次のような課題が存在する。
この巻き剥がし装置においては、装置本体cの前方の床材シートfを床eから剥がしつつ巻芯dに巻き取ることで、装置本体cが巻芯dを起点として前方に引かれる。この際、装置本体cに設けられた巻芯dが床eから離間しているため、巻芯dから床eまでの高さに応じて、装置本体cを前方に転倒させるモーメントが生じる。従って、装置本体cが前進する際に後方のキャスターbが浮き気味となり、装置本体cを安定して前進させることが困難となり得る。
また、巻芯dに巻き取られる床材シートfの引張力F(巻芯dの巻取力F)は、水平方向分力Fhと垂直方向分力Fvとに分けられ、その水平方向分力Fhによって装置本体cが前方に引っ張られ、垂直方向分力Fvによって装置本体cが床eに押し付けられる。このように、引張力(巻取力)Fの一部の力(水平方向分力Fh)で装置本体cが前進し、残りの力(垂直方向分力Fv)で装置本体cが床eに押し付けられるため、装置本体cの前進力及び床eへの押付力が共に不十分となる可能性がある。
上述したように、この巻き剥がし装置においては、床材シートfの巻取中、装置本体cに前方への転倒モーメントが生じる上、巻取力Fよりも小さな力で装置本体cが前進し床eに押し付けられるため、床eの傾斜・勾配・凹凸、床材シートfの床eへの接着力の強さ等によっては、装置本体cを安定して床eに押し付けて前進させることが困難となる。すなわち、巻取力Fを装置本体cの安定した前進に効率よく利用しているとはいえず、改善の余地が残されている。
また、巻芯dが床eから離間しているため、床eから剥がされた床材シートfが、巻芯dに巻き取られる間において巻芯dの巻取力Fにより伸びてしまい、巻芯dの巻取力Fを床材シートfの床eからの剥離部gに集中して作用させることができない。すなわち、巻芯dの巻取力Fの一部は、床eからの剥離部gと巻芯dへの巻取部hとの間の空中の床材シートfの伸びに費やされてしまい、巻取力Fを剥離部gに効率よく集中して作用させることが困難となる。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、基盤に接着されたシート材を安定して効率よく剥がしながら前進し、低騒音で埃が生じないシート材の剥離装置及び剥離方法を提供することにある。
上述の目的を達成すべく創案された本発明に係るシート材の剥離装置は、基盤に接着されたシート材を剥がす剥離装置であって、装置本体と、装置本体に、シート材と接触するように設けられ、シート材との接触部を起点に基盤から剥がされたシート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、巻上ローラーを回転駆動することで、シート材を基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で巻上ローラーを基盤に向けて押し付けてシート材上で転動させ、装置本体を前進させる駆動手段とを備えたことを特徴とするシート材の剥離装置である。
本発明に係るシート材の剥離装置は、装置本体に、巻上ローラーの両脇に位置して、基盤から剥がされたシート材を切断するカッタを設けてもよい。
本発明に係るシート材の剥離装置は、装置本体の進行方向後方から巻上ローラーの下方に延出され、基盤から剥がされたシート材と基盤との間の剥離部に差し込まれるスクレープ板を備えてもよい。
本発明に係るシート材の剥離装置は、スクレープ板が、しなる材質から成り、先端が基盤に押し付けられるように装置本体に取り付けられてもよい。
本発明に係るシート材の剥離装置は、スクレープ板の基盤に対する角度を変更する角度調整機構を備えてもよい。
本発明に係るシート材の剥離装置は、基盤から剥がされて巻上ローラーに巻き掛けられたシート材を、巻上ローラーに押し付けて滑りを抑えて保持するため、巻上ローラーの近傍に配置された1又は複数の保持ローラーを備えてもよい。
本発明に係るシート材の剥離装置は、保持ローラーを、巻上ローラーに向けて押し付ける押圧手段を備えてもよい。
本発明に係るシート材の剥離装置は、保持ローラーが複数であり、それら保持ローラーにそれらを掛け渡すように巻き掛けられた無端ベルトを備え、無端ベルトと巻上ローラーとの間にシート材を挟持し、シート材を、無端ベルトを介して巻上ローラーに押し付けるものでもよい。
本発明に係るシート材の剥離装置は、無端ベルトの内方に、シート材を基盤から剥がす際に生じたゴミが無端ベルトと保持ローラーとの間に巻き込まれることを防止するガードを備え、ガードは、保持ローラーの長手方向に沿って保持ローラーを覆うカバーと、カバーに設けられ無端ベルトの内周面に接触する接触部と、カバーに設けられ保持ローラーのシャフトに支持される支持部とを備えてもよい。
本発明に係るシート材の剥離装置は、装置本体に、巻上ローラーの進行方向後方に位置して、基盤と接触する支持部を設けてもよい。
本発明に係るシート材の剥離装置は、支持部が、高さ調整機構を備えたキャスターであってもよい。
本発明に係るシート材の剥離装置は、基盤に接着されたシート材を剥がす剥離装置であって、装置本体と、装置本体に、シート材と接触するように設けられ、シート材との接触部を起点に基盤から剥がされたシート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、巻上ローラーを回転駆動することで、シート材を基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で巻上ローラーを基盤に向けて押し付けてシート材上で転動させ、装置本体を前進させる駆動手段と、装置本体の進行方向後方から巻上ローラーの下方に延出され、基盤から剥がされたシート材と基盤との間の剥離部に差し込まれ、基盤に対する角度が変更可能なスクレープ板と、巻上ローラーの上方に配置され、シート材を巻上ローラーの周方向に沿って案内するためのガイドと、ガイドに取り付けられ、基盤から剥がされてスクレープ板に乗り上げたシート材をガイドまで案内するための先行ガイドとを備え、先行ガイドは、しなる材質の板体から成り、上端がガイドに取り付けられ、下端がスクレープ板に押し付けられていることを特徴とするシート材の剥離装置である。
本発明に係るシート材の剥離装置は、基盤に接着されたシート材を剥がす剥離装置であって、装置本体と、装置本体に、シート材と接触するように設けられ、シート材との接触部を起点に基盤から剥がされたシート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、巻上ローラーを回転駆動することで、シート材を基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で巻上ローラーを基盤に向けて押し付けてシート材上で転動させ、装置本体を前進させる駆動手段と、装置本体の進行方向後方から巻上ローラーの下方に延出され、基盤から剥がされたシート材と基盤との間の剥離部に差し込まれ、基盤に対する角度が変更可能なスクレープ板と、基盤から剥がされて巻上ローラーに巻き掛けられたシート材を、巻上ローラーに押し付けて滑りを抑えて保持するため、巻上ローラーの近傍に配置された複数の保持ローラーと、保持ローラーにそれらを掛け渡すように巻き掛けられた無端ベルトとを備え、無端ベルトと巻上ローラーとの間にシート材を挟持し、シート材を、無端ベルトを介して巻上ローラーに押し付け、保持ローラーを回転自在に支持する部材に、基盤から剥がされてスクレープ板に乗り上げたシート材を無端ベルトまで案内するための先行ガイドを設け、先行ガイドは、しなる材質の板体から成り、上端が前記部材に取り付けられ、下端がスクレープ板に押し付けられていることを特徴とするシート材の剥離装置である。
また、本発明に係るシート材の剥離方法は、基盤に接着されたシート材を剥がす剥離方法であって、基盤に接着されたシート材に巻上ローラーを接触させ、基盤から剥がしたシート材の端部を、巻上ローラーとの接触部を起点に巻上ローラーに巻き掛け、巻上ローラーを回転させシート材を巻上ローラーで巻き上げて基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力によって巻上ローラーを基盤に向けて押し付け、巻上ローラーが基盤から剥がされる前のシート材の上を転動して前進することを特徴とするシート材の剥離方法である。
本発明によれば、巻上ローラーが基盤に接着されたシート材に接触した状態で回転されるため、シート材を巻上ローラーで巻き上げて基盤から剥がすときの反力(引き剥がし反力)によって、巻上ローラーがシート材に押し付けられる。この引き剥がし反力は、シート材の基盤への接着力と相関(比例)するため、接着力が大きいほど巻上ローラーが強い力でシート材に押し付けられる。
この結果、巻上ローラーがシート材の接着力に応じた適切な力でシート材に押し付けられ、巻上ローラーのシート材に対するスリップ(滑り)が抑制される。よって、基盤との接着力が強いシート材であっても確実に剥がすことができ、且つ装置本体を強い力で確実に前進させることができる。また、巻上ローラーが基盤に接着されたシート材上に接着力に応じた適切な力で押し付けられた状態で転動するので、基盤に傾斜や勾配があっても装置本体を安定して前進させることができる。
基盤に接着されたシート材に押し付けられた巻上ローラーにシート材を巻き掛けて引き剥がしているので、床から離間した巻芯に床材シートを巻き取って引き剥がす従来例(図1参照)のように空中のシート材が伸びることはなく、巻上ローラーによる引剥力をシート材の基盤からの剥離部に集中させることができ、シート材を効率よく基盤から剥がすことができる。
巻上ローラーが基盤に接着されたシート材に密着されて転動することでシート材を巻上ローラーで巻き上げて基盤から剥がしているので、所謂振動タイプと比べると、低騒音であり、埃が生じ難い。また、作業員が力を加えなくても、装置本体が前進し、床材シートが剥離されるため、作業負担が小さい。
従来例を示すシート材の剥離装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係るシート材の剥離装置の側面図である。 図2に示す剥離装置の正面図である。 図2に示す剥離装置の後面図である。 図2に示す剥離装置の平断面図である。 図2に示す剥離装置の作動状態を示す透視側面図である。 図6に示す剥離装置の要部拡大図である。 図7に示す剥離装置の要部拡大正面図である。 本発明の第1変形実施形態を示すシート材の剥離装置の透視側面図である。 図9に示す剥離装置の要部拡大図である。 本発明の第2変形実施形態を示すシート材の剥離装置の要部側面図である。 図11に示す剥離装置の左方のガードの説明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 図11に示す剥離装置の右方のガードの説明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(シート材の剥離装置1)
図2〜図5に本発明の一実施形態に係るシート材の剥離装置1を示す。本実施形態に係るシート材の剥離装置1は、基盤(床2等)に接着されたシート材(床材シート3等)を剥がすものであって、装置本体4と、装置本体4に床材シート3と接触するように設けられた巻上ローラー5と、巻上ローラー5を回転駆動する駆動手段6とを備えている。
(装置本体4)
図2〜図5に示すように、装置本体4は、車幅方向(巻上ローラー5の軸方向)に間隔が隔てられた一対のフレーム板7と、フレーム板7の後部に設けられたパイプ8等から構成されている。
車幅方向左右のフレーム板7は、図5に示す連結板9の如き連結部材によって連結されている。左右のフレーム板7の後部には、図2に示すように、上下二段に横パイプ8が連結され、横パイプ8の後部には、縦パイプ10が斜め上方に延設されている。左右の縦パイプ10同士の下部は、連結パイプ11及び連結板12で連結され、左右の縦パイプ10の上部は、ハンドルパイプ13で連結されている。ハンドルパイプ13は、床2から床材シート3を剥がす作業を行う際、作業員によって把持される。
フレーム板7や各パイプ9等の材質は、本実施形態では、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属を用いているが、強度的に問題がなければプラスチック等の樹脂を用いて軽量化を図ってもよい。左右の縦パイプの間には、巻上ローラー5を回転駆動する駆動手段6を制御するコントロールボックス14が設けられている。
(巻上ローラー5)
図2〜図4に示すように、フレーム板7同士の間には、巻上ローラー5が設けられている。巻上ローラー5は、装置本体4を床2の上に床材シート3を剥がすために載置したとき、巻上ローラー5の下端が床材シート3と接触するように、フレーム板7の下部に取り付けられている。
図6及び図7に示すように、巻上ローラー5は、床材シート3との接触部15を起点に床2から剥がされた床材シート3が巻き掛けられる円柱状のローラー本体5aと、ローラー本体5aの左右の端面の中心から突出して設けられたシャフト5bとを有する。ローラー本体5aの材質は、本実施形態では、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属を用いているが、強度的に問題がなければプラスチック等の樹脂を用いてもよい。ローラー本体5aの表面には、例えばローレット加工等による凹凸部や溝部や複数の棘状部(針状部)を形成し、巻き上げられる床材シート3の滑止部としてもよい。また、ローラー本体5aに、その表面を覆うようにして、ゴムや樹脂等から成る滑止層を設けてもよい。
図8に示すように、巻上ローラー5のシャフト5bは、左右のフレーム板7に貫通形成された孔に貫通されて軸受等を介して回転自在に支持されており、シャフト5bの先端には、従動スプロケット16が取り付けられている。従動スプロケット16には、無端チェーン17が巻き掛けられている。従動スプロケット16及び無端チェーン17は、駆動手段6の一部を成すものであり、フレーム板7の外側面に取り付けられたカバー18によって覆われている。カバー18によって、無端チェーン17や従動スプロケット16に異物が巻き込まれることが防止される。
(駆動手段6)
巻上ローラー5は図2及び図3に示す駆動手段6によって回転駆動される。駆動手段6は、巻上ローラー5を回転駆動することで、図6及び図7に示すように巻上ローラー5に巻き掛けられた床材シート3を巻き上げて床2から剥がすと共に、その引き剥がし反力で巻上ローラー5を床2に向けて押し付けてシート材3上で転動させ、装置本体4を前進させるものである。
図2及び図3に示すように、駆動手段6は、左右のフレーム板7の間の上方に配置されたモーター19と、モーター19の回転を減速するギヤ機構が収容されたギヤボックス20と、ギヤボックス20の出力軸として左右から水平に突き出されフレーム板7に貫通形成された孔に貫通された水平シャフト21と、水平シャフト21に取り付けられた駆動スプロケット22と、巻上ローラー5のシャフト5bに取り付けられた従動スプロケット16と、駆動スプロケット22と従動スプロケット16とに巻き掛けられた無端チェーン17とを備えている。
駆動スプロケット22、従動スプロケット16及び無端チェーン17は、フレーム板7の外側面に取り付けられたカバー18によって覆われている。また、水平シャフト21は、カバーパイプ23によって覆われている。カバーパイプ23は、ギヤボックス20とフレーム板7とを繋いで設けられ、ギヤボックス20をフレーム板7に支持する機能も発揮する。ギヤボックス20にはモーター19が取り付けられている。なお、無端チェーン17等を用いることなく、ギヤトレインによって巻上ローラー5をモーター19で回転駆動してもよい。
(スクレープ板25)
図2、図6及び図7に示すように、このシート材の剥離装置1には、床2から剥がされた床材シート3と床2との間の剥離部24に差し込まれるスクレープ板25が備えられている。図7に示すように、スクレープ板25は、バネ鋼等のしなる材質(可撓性材質)から成り、装置本体4を床2の上に載置したとき、先端が床2に押し付けられるように、装置本体4に取り付けられている。
図5〜図7に示すように、スクレープ板25は、左右のフレーム板7の間に配置されたブロック状の保持部材26に、ビスやボルト等の締結具27で取り付けられている。図5に示すように、保持部材26の幅方向両端部には、フレーム板7に貫通形成された調整用窓28の位置に合わせて、フレーム板7の内側面に接するように凸部29が設けられ、凸部29には、ネジ穴が形成されている。ネジ穴には、フレーム板7の外側面からワッシャ30を通して調整用窓28に挿通されたボルト31等の締結具がネジ込まれている(図2参照)。
図5に示すように、ボルト31の径は調整用窓28より小さく、調整用窓28の内方でボルト31の位置を変更できるようになっている。ボルト31を凸部29のネジ穴にネジ込むことで、ワッシャ30がフレーム板7の外側面に押し付けられると共に、凸部29がフレーム板7の内側面に押し付けられ、保持部材26の角度及び位置が固定される。これにより、保持部材26に装着されたスクレープ板25の床2に対する角度及び位置を固定できる。
(角度調節機構32)
図2、図5及び図6に示すように、スクレープ板25は、角度調節機構32によって床2に対する角度が調節できるようになっている。角度調節機構32は、スクレープ板25が装着された保持部材26の後部にボルト等で取り付けられた第1リンク33と、第1リンク33にピン34で連結された第2リンク35と、第2リンク35にピン36で連結された第3リンク37とを備えている。第3リンク37の端部は、連結板12に取り付けられたブラケット38に、ピン39で支持されている。各リンク33、35、37をピン34、36、39回りに適宜回動させることで、スクレープ板25の床2に対する角度を変更できると共に、スクレープ板25の先端の床2に対する位置(前後、上下の位置)をボルト31の調整用窓28内における移動範囲で変更できる。なお、角度調節機構32は、スクレープ板25の角度のみを変更するものであってもよい。
各リンク33、35、37の角度は、固定手段40によって固定されるようになっている。固定手段40は、スクレープ板25が装着された保持部材26に設けられたブラケット41にピン42で回動自在に連結された第1ネジロッド43と、第2リンク35にピン44で回動自在に連結された第2ネジロッド45と、第3リンク37にピン46で回動自在に連結された第3ネジロッド47とを備える。各ネジロッド43、45、47には、カラー48、49、50が挿通されていると共に、カラー48、49、50を挟むようにしてナット(蝶ナット)51が螺合されている。各カラー48、49、50は、装置本体4に取り付けられたシャフト52、53、54に回動可能に支持されている。シャフト52、53は左右のフレーム板7を架け渡すように配設され、シャフト54は左右の横パイプ8を架け渡すように配設されている。かかる固定手段40によれば、各ナット51を締め付けてカラー48、49、50の位置を固定することで、各リンク33、35、37の角度(姿勢)を固定できる。なお、図6にて、ハッチングの入ったシャフトは装置本体4に固定されており、白抜きのシャフトは装置本体4からフローティング状態となっている。
(保持ローラー55)
図6及び図7に示すように、巻上ローラー5の近傍には、床2から剥がされて巻上ローラー5に巻き掛けられたシート材3を、巻上ローラー5に押し付けて滑りを抑えて保持するための保持ローラー55が配置されている。保持ローラー55は、巻上ローラー5と同等の長さ(幅)の円柱状のローラー本体55aと、ローラー本体55aの左右の端面の中心から突出して設けられたシャフト55bとを有し、巻上ローラー5との間にシート材3を挟持する。保持ローラー55は、巻上ローラー5に巻き掛けられる床材シート3の巻き掛け長さ(床2との剥離部24から巻上ローラー5の外周面に沿って保持ローラー55までの長さ)を稼ぐため、巻上ローラー5の中心よりも前方に配置されている。
ローラー本体55aの材質は、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属の他、プラスチック等の樹脂を用いてもよい。ローラー本体55aの表面には、例えばローレット加工等による凹凸部や溝部や複数の棘状部(針状部)を形成し、巻上ローラー5との間に挟持する床材シート3の滑止部としてもよい。また、ローラー本体55aに、その表面を覆うようにして、ゴムや樹脂等から成る滑止層を設けてもよい。
(押圧手段56)
図6及び図7に示すように、保持ローラー55は、押圧手段56によって巻上ローラー5に向けて押し付けられている。押圧手段56は、保持ローラー55のシャフト55bが挿通された第1薄型カラー57と、第1薄型カラー57から斜め上方に延出された第1アーム58と、第1アーム58の上端に設けられた第2薄型カラー59と、第2薄型カラー59に挿通されフレーム板7に固定された支持ピン60と、第2薄型カラー59から後方に延出された第2アーム61と、第2アーム61の後端に設けられたピン62と、ピン62とフレーム板7に固定されたピン63とに係止された引張バネ(コイルバネ)64とを有する。
この押圧手段56によれば、引張バネ64の引張力によって、第2アーム61が支持ピン60を中心に反時計回りに回動され、第1アーム58が支持ピン60を中心に反時計回りに回動され、保持ローラー55が巻上ローラー5に向けて押し付けられる。これにより、巻上ローラー5に巻き掛けられた床材シート3が、巻上ローラー5と保持ローラー55との間にクランプされる。押圧手段56を構成する第1薄型カラー57は、図8に示すように、保持ローラー55のローラー本体55aの側面とフレーム板7の内側面との隙間に配置されている。
(ストッパ機構65)
図6に示すように、フレーム板7には、保持ローラー55を巻上ローラー5から離間した状態に保持するためのストッパ機構65が設けられている。ストッパ機構65は、フレーム板7の内側面において第2アーム61の上方に配置された偏芯カム66と、偏芯カム66に固定された操作レバー67とを備える。偏芯カム66は、円板と円板の中心から偏芯して設けられた支持軸68とを有し、支持軸68がフレーム板7に設けられた穴に回動自在に支持されている。
操作レバー67を図6に実線で示すように上方回動位置とすると、偏芯カム66が第2アーム61から離間するため、引張バネ64の引張力による第2アーム61の反時計回りの回動が許容され、保持ローラー55が巻上ローラー5に押し付けられる(クランプ状態)。操作レバー67を時計回りに回動して図6に仮想線で示すように下方回動位置とすると、偏芯カム66が第2アーム61に接した状態となり、第2アームの反時計回りの回動が規制されるため、保持ローラー55が巻上ローラー5から離間した状態に保持される(クランプ解除状態)。
(カッタ70)
図6〜図8に示すように、装置本体4には、巻上ローラー5の両脇に位置して、床2から剥がされた床材シート3を、巻上ローラー5の長さに合わせて切断するカッタ70が取り付けられている。カッタ70は、装置本体4のフレーム板7の内側面にボルト等の締結具で取り付けられており、図5に示すスクレープ板25の幅方向両端部とフレーム板7の内側面との隙間71に配置されている。
図7に示すように、カッタ70は、巻上ローラー5に巻き掛けられて床2から巻き上げられる床材シート3を、床2から上方に引き剥がされた直後に切断するように、なるべく床2に近い位置に取り付けられている。但し、カッタ70の下端は、巻上ローラー5の下端よりも上方に位置している。よって、装置本体4を床2(床材シート3)に載置した際、巻上ローラー5が床2に接しても、カッタ70は床2から上方に離間することになる。これにより、床2によるカッタ70の刃部70aの損傷及びカッタ70による床2の損傷を回避できる。
図8に示すように、カッタ70の刀部70aはカッタ70の下部に形成されている。また、図7に示すように、カッタ70は、その刀部70aが巻上ローラー5によって巻き上げられた床材シート3を突き抜けるように、フレーム板7に取り付けられている。
(ガイド72)
図6及び図7に示すように、装置本体4には、床2から剥がされて巻上ローラー5に巻き掛けられた床材シート3を、巻上ローラー3の回転に応じて保持ローラー55との接触部に向けて案内するためのガイド72が、巻上ローラー5の上方に巻上ローラー5の周方向に沿って設けられている。ガイド72は、巻上ローラー5の幅と同等の幅で同芯的な断面円弧状の湾曲板73からなり、その両端がフレーム板7にボルト等の締結具で固定されている。湾曲板73には、床材シート3との接触面積を少なくして摩擦抵抗を小さくするため、凹凸部や溝等を設けてもよい。
図7に示すように、ガイド72の一端(床材シート3の入口側)には、床2から剥がされてスクレープ板25に乗り上げた床材シート3を、スクレープ板25からガイド72まで案内するための先行ガイド74が設けられている。先行ガイド74は、巻上ローラー5の幅と同等の幅で、バネ鋼等の可撓性を有する材質の薄板(例えば厚さ0.3mm程度)からなり、上端がガイド72の内周面に固定され、下端がスクレープ板25に押し付けられて撓んでいる。これにより、スクレープ板25の床2に対する角度が変更されても、それに追従して先行ガイド74の撓み度合いがしなやかに変わるため、床2から剥がされてスクレープ板25に乗り上げた床材シート3を先行ガイド74によって引っ掛かり無く適切にガイド72まで案内できる。なお、先行ガイド74は、スクレープ板25に押し付けられることに加えて、保持部材26にも押し付けられてもよい。
ガイド72の他端(床材シート3の出口側)には、ガイド72から出た床材シート3を巻上ローラー5と保持ローラー55との接触部に案内する後行ガイド75が設けられている。後行ガイド75は、巻上ローラー5の幅と同等の幅で、バネ鋼等の可撓性を有する材質の薄板からなり、上端がガイド72の外周面に固定され、下端が保持ローラー55の表面に押し付けられて撓んでいる。
(排出カバー76)
図6及び図7に示すように、装置本体4には、保持ローラー55の下方に位置して、巻上ローラー5と保持ローラー55との間から排出された床材シート3を、装置本体4の前方且つ上方に排出する排出カバー76が取り付けられている。排出カバー76は、保持ローラー55の下方にて断面円弧状に形成された湾曲板77からなり、その両端がフレーム板7にボルト等の締結具で固定されている。湾曲板77には、床材シート3との接触面積を少なくして摩擦抵抗を小さくするため、凹凸部や溝等を設けてもよい。
図6に示すように、排出カバー76には、蝶番78を介してラッセル板79が回動自在に取り付けられている。ラッセル板79は、通常時(非作業時)には図6に仮想線で示すように閉位置となっており、作業時には図6に実線で示すように前方に開かれて開位置とされ、装置本体4の前方に排出された床材シート3を上方に案内してロール状に纏める機能を発揮する。これにより、剥離された床材シート3が、前進する装置本体4に踏まれて巻上ローラー5に巻き込まれる事態を防止できる。
ラッセル板79の先端の床材シート3に接する部分は、J字状に曲げられて橇部80となっており、装置本体4が前進する際に剥離前の床材シート3に突っかからないようになっている。また、ラッセル板79の幅方向両端は、図2、図3及び図6に示すように、断面L字状に曲げられており、床材シート3の幅方向のガイド81となっている。
(保護カバー82)
図2、図3及び図6に示すように、装置本体4の正面には、保持ローラー55の上方で且つ左右のフレーム板7同士の間に位置して、保護カバー82が取り付けられている。保護カバー82は、略逆さT字状に打ち抜かれた板からなり、上部がギヤボックス20にボルト等の締結具で固定され、下部が左右のフレーム板7にボルト等の締結具で固定されている。保護カバー82は、図6に示すように、排出カバー76から上方に排出された床材シート3が、装置本体4の前進に伴って、左右のフレーム板7の間から装置本体4の内部に進入してしまう事態を防止する。
(支持部83)
図2、図4及び図6に示すように、装置本体4には、巻上ローラー5の進行方向後方に位置して、床2と接触する支持部83が設けられている。支持部83は、装置本体4の重量を支持するのみならず、装置本体4に引き剥がし反力によって生じるモーメントを支持するために設けられている。すなわち、巻上ローラー5で床材シート3を床2から剥がすと、その引き剥がし反力として巻上ローラー5を中心に装置本体4を後方に倒すモーメント(図6にて時計回りのモーメント)が生じるが、このモーメントを支持部83によって床2に支持している。支持部83は、本実施形態ではキャスター84からなる。キャスター84は、装置本体4の連結パイプ11に、高さ調整機構85を介して取り付けられている。
図4及び図6に示すように、高さ調整機構85は、連結パイプ11を上下に貫通するネジロッド86と、ネジロッド86の上下に連結パイプ11を挟んで螺合されたナット87とを有し、ネジロッド86の下部には、キャスター84が首振り自在に取り付けられている。ナット87の締め付け位置を調整することで、連結パイプ11からキャスター84の下端までの距離を調節でき、床2から連結パイプ11までの高さを調整できる。これにより、装置本体4の床2に対する直立角度を調整できる。なお、支持部材83は、高さ調整機構85を省略したキャスター84でもよく、またキャスター84ではなく床2を滑る橇でも構わない。
(作用・効果)
このシート材の剥離装置1は、次のようにして、床2から床材シート3を剥離する。
まず、図6に示すストッパ機構65の操作レバー67を仮想線で示す下方回動位置とし、保持ローラー55が巻上ローラー5から離間したクランプ解除状態としておく。床2から床材シート3の端部を既存の手法(スクレーパーを用いた手作業等)により所定距離だけ剥離する。所定距離とは、床材シート3の床2との剥離部24から巻上ローラー5の周方向に沿って保持ローラー55に至るまでの長さ(十数センチ程度)以上の距離である。剥離した床材シート3の端部をスクレープ板25と巻上ローラー5との間に差し入れ、巻上ローラー5を回転させる。
差し入れられた床材シート3は、巻上ローラー5の回転によってガイド72に沿って前方に送られ、巻上ローラー5と保持ローラー55との間を通過する。床材シート3が巻上ローラー5と保持ローラー55との間を通過したならば、巻上ローラー5の回転を一旦停止し、ストッパ機構65の操作レバー67を実線で示す上方回動位置とし、保持ローラー55を巻上ローラー5に向けて押し付けるクランプ状態とする。これにより、巻上ローラーに5巻き掛けられた床材シート3が、保持ローラー55によって巻上ローラー5との間に挟持(クランプ)される。
その後、巻上ローラー5を回転することで、図6及び図7に示すように、巻上ローラー5に巻き掛けられた床材シート3が巻上ローラー5により巻き上げられて床2から剥がされ、その引き剥がし反力によって巻上ローラー5が床2から剥がされる前の床材シート3に押し付けられてその床材シート3上を転動し、装置本体4が前進する。
巻上ローラー5が床2に接着された床材シート3に接触した状態で回転されるため、床材シート3を床2から剥がすときの反力(引き剥がし反力)によって、巻上ローラー5が床材シート3に押し付けられる。この引き剥がし反力は、床材シート3の床2への接着力と相関(正の相関、比例)するため、接着力が大きいほど巻上ローラー5が強い力で床材シート3に押し付けられる。
この結果、巻上ローラー5が床材シート3の接着力に応じた適切な力で床材シート3に押し付けられることになり、巻上ローラー5の床材シート3に対するスリップ(滑り)が抑制される。よって、床2との接着力が強い床材シート3であっても確実に剥がすことができ、且つ装置本体4を強い力で確実に前進させることができる。また、作業員が力を加えなくても、装置本体4が前進し、床材シート3が剥離されるため、作業負担が小さい。また、巻上ローラー5が床2に接着された床材シート3上に接着力に応じた適切な力で押し付けられた状態で転動するので、床2に装置本体4の車幅方向の傾斜や前後方向の勾配や凹凸等があっても、装置本体4を安定して前進させることができる。
この剥離装置1においては、床2に接着された床材シート3に押し付けられた巻上ローラー5に床材シート3を巻き掛け、床材シート3を巻上ローラー5で巻き上げて引き剥がしているので、図1に示す従来例(床eから離間した巻芯dに床材シートfを巻き取って引き剥がすタイプ)のように、床eからの剥離部gと巻芯dへの巻取部hとの間の空中の床材シートfが大きく伸びることはなく、巻上ローラー5の巻上力(引剥力)を床材シート3の床2からの剥離部24に集中させることができ、床材シート3を効率よく床2から剥がすことができる。
この剥離装置1は、巻上ローラー5が床2に接着された床材シート3に密着されてその床材シート3上を転動することで、床材シート3を巻上ローラー5に巻き掛けて巻上ローラー5によって巻き上げて床2から剥がしているので、所謂振動タイプの剥離装置(床2と床材シート3との間にスクレープ板を差し入れて振動させるタイプ:特許文献2、3参照)と比べると、低騒音であり、埃が生じ難い。
図7及び図8示すように、装置本体4には、巻上ローラー5の両脇に位置して、床2から剥がされた床材シート3を切断するためのカッタ70が設けられている。カッタ70は、上述した引き剥がし反力によって床2に向けて押し付けられる装置本体4に設けられているため、巻上ローラー5に巻き上げられて床2から上方に引き剥がされたシート材3に、押し付けられる。よって、シート材3をカッタ70によって的確に切断できる。また、カッタ70の刃部70aが巻上ローラー5の下端よりも僅かに上方に配置されているので、カッタ70は、床2から上方に引き剥がされた直後のシート材3を切断し、床2を傷付けることはなく、且つ、カッタ70の刃部が床2に押し付けられて損傷することもない。また、カッタ70が巻上ローラー5の両脇に配置されているので、巻上ローラー5に巻き上げられるシート材3は、巻上ローラー5の幅(ローラー本体5aの長さ)に合わせて切断されることになり、巻上ローラー5に的確に巻き掛けられる。
図6及び図7に示すように、剥離装置1は、装置本体4の進行方向後方から巻上ローラ5の下方に延出され、床材シート3の床2からの剥離部24に差し込まれるスクレープ板25を有する。このスクレープ板25によって、床材シート3の床2からの剥離が促進されるため、床2から引き剥がされる床材シート3が破れることを抑制でき、また、接着強度が高い床材シート3であっても床2から無理なく剥がすことができる。
スクレープ板25は、バネ鋼等のしなる材質から成り、装置本体4を床2に載置したとき、スクレープ板25の先端が床2に押し付けられるように装置本体4に取り付けられている。引剥作業中、上述した引き剥がし反力によって床2に押し付けられる装置本体4にスクレープ板25を取り付けているので、引き剥がし反力によってスクレープ板25の先端が床2に押し付けられる。従って、スクレープ板25の先端によって、床材シート3を床2に接着する接着剤(糊)を、床2から削ぎ取ることができる。また、床2に押し付けられたスクレープ板25の先端が、床2の滑らかな凹凸(不陸)に応じてしなることで、床材シート3及び接着剤を的確に床2から剥離できる。
図5及び図6に示すように、剥離装置1は、スクレープ板25の床2に対する角度及び位置を変更する角度調整機構32を備えている。角度調整機構32によって、スクレープ板25の角度及び位置の少なくとも一方を、床材シート3の床2への接着力の強さ、床材シート3の硬さ、接着剤の硬度、気温、湿度等の様々な状況に応じて変更することで、最適な剥離性能を得られる。例えば、床材シート3の床2への接着力が強い場合には、スクレープ板25の床2に対する角度を立てることで、スクレープ板25の先端を床2に強く押し付けて床2と接着剤との間に食い込み易くし、接着力が弱い場合には、スクレープ板25の角度を寝かすことで、スクレープ板25による抵抗を小さくする。また、スクレープ板25の位置を変更することで、スクレープ板25の先端の床2に対する押付力を調整できる。
図6及び図7に示すように、剥離装置1は、巻上ローラー5に巻き付けられた床材シート3を、巻上ローラー5との間に挟持する保持ローラー55を備えている。保持ローラー55によって、巻上ローラー5に巻き掛けられた床材シート3を、巻上ローラー5との間に挟持することで、床材シート3を巻上ローラー5にスリップすることなく確実に巻き掛けることができる。よって、スリップに起因する床材シート3の床2からの巻上力のロスを抑制できる。また、保持ローラー55は、押圧手段56で巻上ローラー5に向けて弾性的に押し付けられているので、厚みの異なった様々な床材シート3(図6は厚い床材シート3、図7は薄い床材シート3を示す)についても、巻上ローラー5にスリップなく巻き付けることができ、柔軟に対応できる。保持ローラー55は、巻上ローラー5の回転に伴って送り出される床材シート3によって回転(従動)される。
図2、図4及び図6に示すように、装置本体1には、巻上ローラー5の進行方向後方に位置して、床2と接触する支持部83としてキャスター84が設けられている。図6に示すように、巻上ローラー5で床材シート3を巻き上げて床2から剥がすことで、その反作用によって巻上ローラー5を中心として装置本体4を後方に倒すモーメント(図6にて時計回りのモーメント)が生じるが、このモーメントがキャスター84によって床2に支持されるので、装置本体4を安定して直立させることができる。また、支持部83に橇ではなくキャスター84を用いることで、橇と比べて床2との摩擦抵抗を軽減できる。
キャスター84には、高さ調整機構85が備えられている。高さ調整機構85によってキャスター84の高さ(床2から連結パイプ11までの高さ)を変更することで、装置本体4の床2に対する直立角度を変更できる。装置本体4の直立角度は、床材シート3の床2への接着力の強さ等の状況に応じて変更する。例えば、接着力が強い場合には装置本体4の直立角度を立て気味とし、接着力が弱い場合には直立角度を寝かせ気味とする。これにより、スクレープ板25の角度を角度調整機構32によらず手軽に微調節できる。また、装置本体4の直立角度を変更することで、カッタ70に対する床材シート3の進入角度を変更することにもなる。
(第1変形実施形態)
本発明の第1変形実施形態を図9及び図10に示す。この変形実施形態に係るシート材の剥離装置1aは、上述した前実施形態に係るシート材の剥離装置1と基本的な構成は同様であり、複数(2個)の保持ローラー55、88を有し、それら保持ローラー55、88にそれらを掛け渡すように巻き掛けられた無端ベルト89を備え、無端ベルト89と巻上ローラー5との間に床材シート3を挟持し、床材シート3を無端ベルト89を介して巻上ローラー5に押し付けるようにした点が前実施形態と相違している。よって、前実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付して説明を省略し、相違部分を説明する。
図9及び図10に示すように、この剥離装置1aは、前実施形態と同様の保持ローラー55に加えて、第2の保持ローラー(副保持ローラー)88を備えている。副保持ローラー88は、巻上ローラー5と同等の長さ(幅)の円柱状のローラー本体88aと、ローラー本体88aの中心に端面から突出して設けられたシャフト88bとを有する。副保持ローラー88は、巻上ローラー5の中心よりも後方に配置されており、押圧手段90によって巻上ローラー5に向けて押し付けられている。
押圧手段90は、副保持ローラー88のシャフト88bが下端に挿通されたL字板状の第1アーム91と、第1アーム91の端部に挿通されフレーム板7に固定された支持ピン60と、第1アーム91に接続された第2アーム92と、第2アーム92の端部に設けられたピン93と、ピン93とフレーム板7に固定されたピン94とに係止された引張バネ(コイルバネ)95とを有する。この押圧手段90によれば、引張バネ95の引張力によって、第2アーム92が支持ピン60を中心に時計回りに回動され、第1アーム91が支持ピン60を中心に時計回りに回動され、副保持ローラー88が巻上ローラー5に向けて押し付けられる。
図9に示すように、フレーム板7には、副保持ローラー88を巻上ローラー5から離間した状態に保持するためのストッパ機構96が設けられている。ストッパ機構96は、フレーム板7の内側面において第2アーム92の側方に配置された偏芯カム97と、偏芯カム97に固定された操作レバー98とを備える。偏芯カム97は、円板と円板の中心から偏芯して設けられた支持軸99とを有し、支持軸99がフレーム板7に設けられた穴に回動自在に支持されている。操作レバー98を図9に実線で示すように下方回動位置とすると、偏芯カム97が第2アーム92から離間するため、引張バネ95の引張力による第2アーム92の時計回りの回動が許容され、副保持ローラー88が巻上ローラー5に押し付けられる。操作レバー98を時計回りに回動して図9に仮想線で示すように上方回動位置とすると、偏芯カム97が第2アーム92に接した状態となり、第2アーム92の時計回りの回動が規制されるため、副保持ローラー88が巻上ローラー5から離間した状態に保持される。
図10に示すように、副保持ローラー88と保持ローラー5とには、それらを繋ぐようにして無端ベルト89が巻き掛けられている。無端ベルト89は、巻上ローラー5のローラー本体5aの長さ(幅)に合わせた幅を有し、巻上ローラー5との間に床材シート3を挟み込む。無端ベルト89の材質にはゴム、樹脂、布等やそれらを組み合わせたものが用いられる。無端ベルト89の内方には、テンションローラー100が配置されている。テンションローラー100は、図示しないバネによって無端ベルト89の外方(上方)に向けて引っ張られており、無端ベルト89の弛みを防止する。なお、無端ベルト89の内周面に周方向に沿って凹凸部を形成すると共に、保持ローラー55、副保持ローラー88及びテンションローラー100の外周面に周方向に沿って凸凹部を形成し、凹凸部と凸凹部とを係合させることで無端ベルト89が幅方向にズレることを抑えてもよい。
図10に示すように、保持ローラー88を回転自在に保持する第1アーム91の下端には、ガイド101板を介して、先行ガイド102が取り付けられている。先行ガイド102は、図7の先行ガイド74と同様の構成であり、巻上ローラー5の幅と同等の幅で、バネ鋼等の可撓性を有する材質の薄板(例えば厚さ0.3mm程度)からなり、上端がガイド板101の内側面に固定され、下端がスクレープ板25に押し付けられて撓んでいる。先行ガイド102は、図7の先行ガイド74と同様の機能を有し、床2から剥がされてスクレープ板25に乗り上げた床材シート3を無端ベルト89まで案内する第1の機能と、スクレープ板25の床2に対する角度が変更された場合、それに追従して先行ガイド102の撓み度合いがしなやかに変わることで、床2から剥がされてスクレープ板25に乗り上げた床材シート3を引っ掛かり無く適切に無端ベルト89まで案内する機能を発揮する。なお、先行ガイド74は、スクレープ板25に押し付けられることに加えて、保持部材26にも押し付けられてもよい。
図10に示すように、この変形実施形態に係るシート材の剥離装置1aによれば、保持ローラー55及び副保持ローラー88を巻上ローラー5に向けて押し付けた状態として巻上ローラー5を回転駆動することで、巻上ローラー5に押し付けられた無端ベルト89が回転(循環)する。このため、床2から剥がした床材シート3の端部が、スクレープ板25、先行ガイド102及びガイド板101によって副保持ローラー88の位置まで案内されると、その床材シート3は、無端ベルト89と巻上ローラー5との間に挟持されて積極的に前方に送り出され、排出カバー76から排出される。すなわち、無端ベルト89は、床材シート3を巻上ローラー5に滑らないように押し付ける機能に加えて、床材シート3を巻上ローラー5の周方向に沿って積極的に案内する機能をも発揮する。その他、変形実施形態に係るシート材の剥離装置1aの基本的な作用効果は、前実施形態と同様である。
(第2変形実施形態)
本発明の第2変形実施形態を図11〜図13に示す。図11は第2変形実施形態を示すシート材の剥離装置の要部側面図、図12は図11に示す剥離装置の左方のガードの説明図、図13は図11に示す剥離装置の右方のガードの説明図である。この第2変形実施形態に係るシート材の剥離装置1bは、図9及び図10を用いて説明した第1変形実施形態に係るシート材の剥離装置1aと基本的な構成は同様であり、無端ベルト89の内方に、シート材3を基盤(床2)から剥がす際に生じたゴミ(シート材3を構成する繊維屑等)が無端ベルト89の内周面と保持ローラー55、88の外周面との間に巻き込まれることを防止するためのガード200、300を備えた点が、前実施形態と相違している。よって、これまで説明した実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付して説明を省略し、相違部分を説明する。
図11に示すように、この剥離装置1bは、第1の保持ローラー55と無端ベルト89との間にゴミが巻き込まれることを防止するためのガード200を備えると共に、第2の保持ローラー88と無端ベルト89との間にゴミが巻き込まれることを防止するためのガード300を備えている。
ガード200は、図12にも示すように、保持ローラー55の長手方向に沿ってローラー本体55aを覆うカバー201と、カバー201の上辺部及び下辺部に設けられ無端ベルト89の内周面に接触する接触部202、203と、カバー201の左辺部及び右辺部に設けられ保持ローラー55のシャフト55bに支持される支持部204とを有する。
カバー201は、図12(b)及び図12(c)に示すように、無端ベルト89の上行ベルトと下行ベルトの間にて、上方ローラー本体55aを覆うように矩形に形成された板体からなる。かかるカバー201は、無端ベルト89の内方に進入したゴミが、上行ベルトと下行ベルトの間からローラー本体55aに向かうことを妨げる。
接触部202は、図12(b)及び図12(c)に示すように、カバー201の下辺部の長手方向に亘って形成されていると共に、図11に示すように、ガード200がシャフト55bに装着されたとき、カバー201の下辺部から巻上ローラー5の接線方向(略接線方向)に沿って無端ベルト89の内方に延出するように形成されている。かかる接触部202は、無端ベルト89の内方に進入したゴミが、無端ベルト89の循環に伴って、無端ベルト89とカバー201との間からローラー本体55a側に進入することを妨げるシールとして機能する。
接触部203は、図12(b)及び図12(c)に示すように、カバー201の上辺部の長手方向に亘って形成されていると共に、図11に示すように、ガード200がシャフト55bに装着されたとき、無端ベルト89の内周面と摺接するように、側方から見て断面J字状に形成されている。かかる接触部203は、無端ベルト89の内周面と摺接することで、下方の接触部202を無端ベルト89に押し付け、シール効果を高める。
支持部204は、図12(b)及び図12(c)に示すように、カバー201の左辺部及び右辺部から保持ローラー55のローラー本体55aの端面に沿うように延出された板体からなり、保持ローラー55のシャフト55bが回転自在に挿通される孔205が形成されている。孔205に保持ローラー55のシャフト55bが挿通されることで、ガード200がシャフト55bに回動可能に支持される。支持部204は、保持ローラー55のローラー本体55aの側面を覆うカバーとしても機能する。
一方、図11に示すように、保持ローラー88のシャフト88bには、上述したガード200と略同様の構成のガード300が支持されている。ガード300は、図13にも示すように、保持ローラー88の長手方向に沿ってローラー本体88aを覆うカバー301と、カバー301の上辺部及び下辺部に設けられ無端ベルト89の内周面に接触する接触部302、303と、カバー301の左辺部及び右辺部に設けられ保持ローラー88のシャフト88bに支持される支持部304とを有する。
カバー301、接触部302、303、支持部304の構成及び機能は、上述したカバー201、接触部202、203、支持部204の構成及び機能と略同様であるので、説明を省略する。なお、接触部303の延出方向は、無端ベルト89の循環方向を考慮して、接触部203とは反対の方向(無端ベルト89の外方)に延出されている点が異なる。
図11に示すように、この変形実施形態に係るシート材の剥離装置1bによれば、保持ローラー55のシャフト55bに装着されたガード200と、保持ローラー88のシャフト88bに装着されたガード300とによって、シート材3を床2から剥がす際に生じたゴミ(シート材3を構成する繊維屑等)が、仮に、無端ベルト89の内方に進入したとしても、そのゴミが保持ローラー55、88側に向かうことを妨げることができる。従って、上記ゴミが無端ベルト89と保持ローラー55、88との間に巻き込まれる事態を抑制できる。この結果、ゴミが無端ベルト89と保持ローラー55、88との間に巻き込まれることによって生じる不具合(無端ベルト89のズレや脱落等)を抑制でき、作業効率が向上する。
また、図11〜図13に示す第2変形実施形態において、ガード200のカバー201の上辺部に、接触部203の代わりにバネ鋼からなる薄板を装着し、カバー201の下辺部に、接触部202の代わりにバネ鋼からなる薄板を装着し、これらバネ鋼の先端を無端ベルト89の内周面に押し付けるようにしてもよい。カバー201の下辺部に装着した薄板(バネ鋼)の先端が、無端ベルト89の内周面に押し付けられることで、無端ベルト89と巻上ローラー5との間に挟持される床材シート3の厚さに応じて、その薄板が適宜撓むため、シール性が高まる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
例えば、カッタ70、スクレープ板25、保持ローラー55、88、支持部83、無端ベルト89、ガード200、300は、いずれか1つ以上を省略してもよい。具体的には、床2に接着された床材シート3を予め上方から巻上ローラー5の幅に合わせて切れ込みを入れておくようにすれば、カッタ70を省略できる。床材シート3の接着力が弱い場合には、スクレープ板25を省略してもよい。巻上ローラー5の表面に滑止部や滑止層を設けてスリップを抑えることができれば、保持ローラー55、88を省略することも考えられる。また、スクレープ板25は、前後方向に間隔を隔てて2枚以上配置してもよい。図9及び図10の第1変形実施形態において、無端ベルト89を省略し、2つの保持ローラー55、88を、直接、巻上ローラー5に巻き掛けられた床材シート3に、押し付けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、基盤である床2からシート材としての床材シート3を剥がすものを説明したが、基盤が階段の踏み板であり踏み板に接着されたシート材を剥がす剥離装置や、基盤が階段の蹴込み板であり蹴込み板に接着されたシート材を剥がす剥離装置や、基盤が壁であり壁に接着されたシート材を剥がす剥離装置や、基盤が天井であり天井に接着されたシート材を剥がす剥離装置にも、本発明を適用できる。
本発明は、基盤(床等)に接着されたシート材(床材シート等)を低騒音で埃が生じないように剥がすシート材の剥離装置及び剥離方法に利用できる。
1 シート材の剥離装置
1a シート材の剥離装置
2 基盤としての床
3 シート材としての床材シート
4 装置本体
5 巻上ローラー
6 駆動手段
15 接触部
24 剥離部
25 スクレープ板
32 角度調整機構
55 保持ローラー
56 押圧手段
70 カッタ
83 支持部
84 キャスター
85 高さ調整機構
88 副保持ローラー
89 無端ベルト
90 押圧手段
上述の目的を達成すべく創案された本発明は、基盤に接着されたシート材を剥がす剥離装置であって、装置本体と、装置本体に、シート材と接触するように設けられ、シート材との接触部を起点に基盤から剥がされたシート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、巻上ローラーを回転駆動することで、シート材を基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で巻上ローラーを基盤に向けて押し付けてシート材上で転動させ、装置本体を前進させる駆動手段とを備え、装置本体に、巻上ローラーの両脇に位置して、基板から剥がされたシート材を切断するためのカッタを設け、カッタは、巻上ローラーの下端よりも上方に位置するように装置本体に取り付けられた、ことを特徴とするシート材の剥離装置である。
上記シート材の剥離装置においてはカッタは、その下部に刀部が形成され、刀部が巻上ローラーによって基盤から巻き上げられたシート材を突き抜くように、装置本体に取り付けられていてもよい。
また、本発明によれば、基盤に接着されたシート材を剥がす剥離装置であって、装置本体と、装置本体に、シート材と接触するように設けられ、シート材との接触部を起点に基盤から剥がされたシート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、巻上ローラーを回転駆動することで、シート材を基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で巻上ローラーを基盤に向けて押し付けてシート材上で転動させ、装置本体を前進させる駆動手段と、基盤から剥がされて巻上ローラーに巻き掛けられたシート材を、巻上ローラーに押し付けて滑りを抑えて保持するため、巻上ローラーの近傍に配置された1又は複数の保持ローラーとを備え、保持ローラーの少なくとも一つは、巻上ローラーの中心よりも装置本体の進行方向前方に配置された、ことを特徴とするシート材の剥離装置が提供される。
上記シート材の剥離装置においては保持ローラーを、巻上ローラーに向けて押し付ける押圧手段を備えていてもよい。
また、本発明によれば基盤に接着されたシート材を剥がす剥離装置であって、装置本体と、装置本体に、シート材と接触するように設けられ、シート材との接触部を起点に基盤から剥がされたシート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、巻上ローラーを回転駆動することで、シート材を基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で巻上ローラーを基盤に向けて押し付けてシート材上で転動させ、装置本体を前進させる駆動手段と、装置本体の進行方向後方から巻上ローラーの下方に延出され、基盤から剥がされたシート材と基盤との間の剥離部に差し込まれるスクレープ板と、基盤から剥がされてスクレープ板に乗り上げたシート材を巻上ローラーに向けて案内する先行ガイドとを備え、スクレープ板は、しなる材質から成り、巻上ローラーが基盤に接着されたシート材に接触されたとき、スクレープ板の先端が基盤に押し付けられるように装置本体に取り付けられ、且つ、基盤に対する角度、スクレープ板の先端の基盤に対する前後方向及び上下方向の位置が、調節可能に前記装置本体に取り付けられ、先行ガイドは、しなる材質の薄板からなり、下端がスクレープ板に押し付けられており、スクレープ板の前記基盤に対する角度が変更されたとき、スプレープ板の角度の変更に追従して撓み度合いがしなやかに変わり、スクレープ板に乗り上げたシート材を引っ掛かりなく案内するものである、ことを特徴とするシート材の剥離装置が提供される
また、本発明によれば基盤に接着されたシート材を剥がす剥離装置であって、装置本体と、装置本体に、シート材と接触するように設けられ、シート材との接触部を起点に基盤から剥がされたシート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、巻上ローラーを回転駆動することで、シート材を基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で巻上ローラーを基盤に向けて押し付けてシート材上で転動させ、装置本体を前進させる駆動手段と、基盤から剥がされて巻上ローラーに巻き掛けられたシート材を、巻上ローラーに押し付けて滑りを抑えて保持するため、巻上ローラーの近傍に配置された複数の保持ローラーと、保持ローラーにそれらを掛け渡すように巻き掛けられた無端ベルトを備え、無端ベルトと巻上ローラーとの間にシート材を挟持し、シート材を、無端ベルトを介して巻上ローラーに押し付ける、ことを特徴とするシート材の剥離装置が提供される
上記シート材の剥離装置においては無端ベルトの内方に、シート材を基盤から剥がす際に生じたゴミが無端ベルトと保持ローラーとの間に巻き込まれることを防止するガードを備え、ガードは、保持ローラーの長手方向に沿って保持ローラーを覆うカバーと、カバーに設けられ無端ベルトの内周面に接触する接触部と、カバーに設けられ保持ローラーのシャフトに支持される支持部とを備えていてもよい。
上記シート材の剥離装置においては装置本体に、巻上ローラーによって基盤から巻き上げられたシート材を、装置本体の進行方向前方且つ上方に排出するための排出カバーを設けてもよい。
上記シート材の剥離装置においては装置本体の進行方向後方から巻上ローラーの下方に延出されて、基盤から剥がされたシート材と基盤との間の剥離部に差し込まれ、巻上ローラーによって基盤から巻き上げられるシート材の剥離を促進するためのスクレープ板を前記装置本体に取り付け、記スクレープ板は、しなる材質から成り、巻上ローラーが基盤に接着されたシート材に接触されたとき、スクレープ板の先端が基盤に押し付けられるように装置本体に取り付けられ、且つ、基盤に対する角度、スクレープ板の先端の基盤に対する前後方向及び上下方向の位置が、調節可能に装置本体に取り付けられていてもよい。
上記シート材の剥離装置においては基盤から剥がされてスクレープ板に乗り上げたシート材を巻上ローラーに向けて案内する先行ガイドを備え、先行ガイドは、しなる材質の薄板からなり、下端がスクレープ板に押し付けられており、スクレープ板の基盤に対する角度が変更されたとき、スプレープ板の角度に追従して先行ガイドの撓み度合いがしなやかに変わるものであってもよい。
また、本発明によれば基盤に接着されたシート材を剥がす剥離装置であって、装置本体と、装置本体に、シート材と接触するように設けられ、シート材との接触部を起点に基盤から剥がされたシート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、巻上ローラーを回転駆動することで、シート材を基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で巻上ローラーを基盤に向けて押し付けてシート材上で転動させ、装置本体を前進させる駆動手段と、装置本体の進行方向後方から巻上ローラーの下方に延出され、基盤から剥がされたシート材と基盤との間の剥離部に差し込まれ、基盤に対する角度が変更可能なスクレープ板と、基盤から剥がされて巻上ローラーに巻き掛けられたシート材を、巻上ローラーに押し付けて滑りを抑えて保持するため、巻上ローラーの近傍に配置された複数の保持ローラーと、保持ローラーにそれらを掛け渡すように巻き掛けられた無端ベルトとを備え、無端ベルトと巻上ローラーとの間にシート材を挟持し、シート材を、無端ベルトを介して巻上ローラーに押し付け、基盤から剥がされてスクレープ板に乗り上げたシート材を無端ベルトまで案内するための先行ガイドを設け、先行ガイドは、しなる材質の薄板から成り、下端がスクレープ板に押し付けられている、ことを特徴とするシート材の剥離装置が提供される
また、本発明によれば基盤に接着されたシート材を剥がす剥離方法であって、基盤に接着されたシート材に巻上ローラーを接触させ、基盤から剥がしたシート材の端部を、巻上ローラーとの接触部を起点に巻上ローラーに巻き掛け、巻上ローラーを回転させることで、シート材を巻上ローラーで巻き上げて基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力によって巻上ローラーを基盤に向けて押し付け、巻上ローラーが基盤から剥がされる前のシート材の上を転動して前進し、巻上ローラーによって巻き上げられて基盤から剥がされるシート材を、基盤から剥がされた直後に、巻上ローラーの両脇に基盤から離間して配置されたカッタに押し付けて切断するようにした、ことを特徴とするシート材の剥離方法が提供される
また、本発明によれば基盤に接着されたシート材を剥がす剥離方法であって、シート材に接触され、その接触部を起点に基盤から剥がされたシート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、巻上ローラーを回転駆動することで、シート材を基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で巻上ローラーを基盤に向けて押し付けてシート材上で転動させ、装置本体を前進させる駆動手段と、基盤から剥がされて巻上ローラーに巻き掛けられたシート材を、巻上ローラーに押し付けて滑りを抑えて保持するため、巻上ローラーの近傍に配置された複数の保持ローラーと、保持ローラーにそれらを掛け渡すように巻き掛けられた無端ベルトを備え、無端ベルトと巻上ローラーとの間にシート材を挟持し、シート材を、無端ベルトを介して前記巻上ローラーに押し付ける、ことを特徴とするシート材の剥離方法が提供される

Claims (14)

  1. 基盤に接着されたシート材を剥がす剥離装置であって、
    装置本体と、
    該装置本体に、前記シート材と接触するように設けられ、前記シート材との接触部を起点に前記基盤から剥がされた前記シート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、
    該巻上ローラーを回転駆動することで、前記シート材を前記基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で前記巻上ローラーを前記基盤に向けて押し付けて前記シート材上で転動させ、前記装置本体を前進させる駆動手段と
    を備えたことを特徴とするシート材の剥離装置。
  2. 前記装置本体に、前記巻上ローラーの両脇に位置して、前記基盤から剥がされた前記シート材を切断するカッタを設けた請求項1に記載のシート材の剥離装置。
  3. 前記装置本体の進行方向後方から前記巻上ローラーの下方に延出され、前記基盤から剥がされた前記シート材と前記基盤との間の剥離部に差し込まれるスクレープ板を備えた請求項1又は2に記載のシート材の剥離装置。
  4. 前記スクレープ板が、しなる材質から成り、先端が前記基盤に押し付けられるように前記装置本体に取り付けられた請求項3に記載のシート材の剥離装置。
  5. 前記スクレープ板の前記基盤に対する角度を変更する角度調整機構を備えた請求項3又は4に記載のシート材の剥離装置。
  6. 前記基盤から剥がされて前記巻上ローラーに巻き掛けられたシート材を、前記巻上ローラーに押し付けて滑りを抑えて保持するため、前記巻上ローラーの近傍に配置された1又は複数の保持ローラーを備えた請求項1から5の何れか1項に記載のシート材の剥離装置。
  7. 前記保持ローラーを、前記巻上ローラーに向けて押し付ける押圧手段を備えた請求項6に記載のシート材の剥離装置。
  8. 前記保持ローラーが複数であり、それら保持ローラーにそれらを掛け渡すように巻き掛けられた無端ベルトを備え、該無端ベルトと前記巻上ローラーとの間に前記シート材を挟持し、前記シート材を、前記無端ベルトを介して前記巻上ローラーに押し付ける請求項6又は7に記載のシート材の剥離装置。
  9. 前記無端ベルトの内方に、前記シート材を前記基盤から剥がす際に生じたゴミが前記無端ベルトと前記保持ローラーとの間に巻き込まれることを防止するガードを備え、
    該ガードは、前記保持ローラーの長手方向に沿って前記保持ローラーを覆うカバーと、該カバーに設けられ前記無端ベルトの内周面に接触する接触部と、前記カバーに設けられ前記保持ローラーのシャフトに支持される支持部とを備えた請求項8に記載のシート材の剥離装置。
  10. 前記装置本体に、前記巻上ローラーの進行方向後方に位置して、前記基盤と接触する支持部を設けた請求項1から9の何れか1項に記載のシート材の剥離装置。
  11. 前記支持部が、高さ調整機構を備えたキャスターである請求項10に記載のシート材の剥離装置。
  12. 基盤に接着されたシート材を剥がす剥離装置であって、
    装置本体と、
    該装置本体に、前記シート材と接触するように設けられ、前記シート材との接触部を起点に前記基盤から剥がされた前記シート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、
    該巻上ローラーを回転駆動することで、前記シート材を前記基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で前記巻上ローラーを前記基盤に向けて押し付けて前記シート材上で転動させ、前記装置本体を前進させる駆動手段と、
    前記装置本体の進行方向後方から前記巻上ローラーの下方に延出され、前記基盤から剥がされた前記シート材と前記基盤との間の剥離部に差し込まれ、前記基盤に対する角度が変更可能なスクレープ板と、
    前記巻上ローラーの上方に配置され、前記シート材を前記巻上ローラーの周方向に沿って案内するためのガイドと、
    該ガイドに取り付けられ、前記基盤から剥がされて前記スクレープ板に乗り上げたシート材を前記ガイドまで案内するための先行ガイドとを備え、
    該先行ガイドは、しなる材質の板体から成り、上端が前記ガイドに取り付けられ、下端が前記スクレープ板に押し付けられていることを特徴とするシート材の剥離装置。
  13. 基盤に接着されたシート材を剥がす剥離装置であって、
    装置本体と、
    該装置本体に、前記シート材と接触するように設けられ、前記シート材との接触部を起点に前記基盤から剥がされた前記シート材が巻き掛けられる巻上ローラーと、
    該巻上ローラーを回転駆動することで、前記シート材を前記基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力で前記巻上ローラーを前記基盤に向けて押し付けて前記シート材上で転動させ、前記装置本体を前進させる駆動手段と、
    前記装置本体の進行方向後方から前記巻上ローラーの下方に延出され、前記基盤から剥がされた前記シート材と前記基盤との間の剥離部に差し込まれ、前記基盤に対する角度が変更可能なスクレープ板と、
    前記基盤から剥がされて前記巻上ローラーに巻き掛けられたシート材を、前記巻上ローラーに押し付けて滑りを抑えて保持するため、前記巻上ローラーの近傍に配置された複数の保持ローラーと、
    該保持ローラーにそれらを掛け渡すように巻き掛けられた無端ベルトとを備え、
    該無端ベルトと前記巻上ローラーとの間に前記シート材を挟持し、前記シート材を、前記無端ベルトを介して前記巻上ローラーに押し付け、
    前記保持ローラーを回転自在に支持する部材に、前記基盤から剥がされて前記スクレープ板に乗り上げたシート材を前記無端ベルトまで案内するための先行ガイドを設け、
    該先行ガイドは、しなる材質の板体から成り、上端が前記部材に取り付けられ、下端が前記スクレープ板に押し付けられていることを特徴とするシート材の剥離装置。
  14. 基盤に接着されたシート材を剥がす剥離方法であって、
    前記基盤に接着されたシート材に巻上ローラーを接触させ、
    前記基盤から剥がしたシート材の端部を、前記巻上ローラーとの接触部を起点に前記巻上ローラーに巻き掛け、
    前記巻上ローラーを回転させ前記シート材を前記巻上ローラーで巻き上げて前記基盤から剥がすと共に、その引き剥がし反力によって前記巻上ローラーを前記基盤に向けて押し付け、前記巻上ローラーが前記基盤から剥がされる前のシート材の上を転動して前進する
    ことを特徴とするシート材の剥離方法。
JP2013005030A 2012-02-03 2013-01-16 シート材の剥離装置及び剥離方法 Active JP5395965B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013005030A JP5395965B2 (ja) 2012-02-03 2013-01-16 シート材の剥離装置及び剥離方法
PCT/JP2013/070902 WO2014112147A1 (ja) 2013-01-16 2013-08-01 シート材の剥離装置及び剥離方法
US14/760,939 US9592659B2 (en) 2013-01-16 2013-08-01 Sheet material detaching device and detaching method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012021534 2012-02-03
JP2012021534 2012-02-03
JP2013005030A JP5395965B2 (ja) 2012-02-03 2013-01-16 シート材の剥離装置及び剥離方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013177798A true JP2013177798A (ja) 2013-09-09
JP5395965B2 JP5395965B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=49269669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013005030A Active JP5395965B2 (ja) 2012-02-03 2013-01-16 シート材の剥離装置及び剥離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5395965B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014095213A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Kyokuto Sanki Co Ltd 床材剥離装置
KR20160068425A (ko) * 2014-12-05 2016-06-15 삼성중공업 주식회사 필름 제거 장치
CN106368418A (zh) * 2016-10-09 2017-02-01 广州市中潭空气净化科技有限公司 一种建筑用具有除尘功能的墙体表面平整系统
CN115876689A (zh) * 2022-12-30 2023-03-31 浙江京华激光科技股份有限公司 一种剥离性能检测设备及剥离检测方法
JP7385265B2 (ja) 2020-02-14 2023-11-22 伊藤製作所株式会社 シート材の剥離装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6065867A (ja) * 1983-09-20 1985-04-15 株式会社村上商店 床材シ−ト等の巻き剥がし装置
WO1988004966A1 (en) * 1986-12-25 1988-07-14 Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha Coiler
JPH04144865A (ja) * 1990-10-05 1992-05-19 Fuji Photo Film Co Ltd 長尺ウエブ巻取物の端末止め装置
JPH0688436A (ja) * 1992-09-07 1994-03-29 Takeshi Mizuno 床材剥離機
JP2540007Y2 (ja) * 1991-06-20 1997-07-02 有限会社インテリアサロン藤原 床材剥捲機
JPH1191566A (ja) * 1997-09-22 1999-04-06 Central Japan Railway Co 接着された床材の剥離方法及び装置
JP2010222851A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Shigenka Kenkyusho:Kk カーペットタイル剥取り収納装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6065867A (ja) * 1983-09-20 1985-04-15 株式会社村上商店 床材シ−ト等の巻き剥がし装置
WO1988004966A1 (en) * 1986-12-25 1988-07-14 Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha Coiler
JPH04144865A (ja) * 1990-10-05 1992-05-19 Fuji Photo Film Co Ltd 長尺ウエブ巻取物の端末止め装置
JP2540007Y2 (ja) * 1991-06-20 1997-07-02 有限会社インテリアサロン藤原 床材剥捲機
JPH0688436A (ja) * 1992-09-07 1994-03-29 Takeshi Mizuno 床材剥離機
JPH1191566A (ja) * 1997-09-22 1999-04-06 Central Japan Railway Co 接着された床材の剥離方法及び装置
JP2010222851A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Shigenka Kenkyusho:Kk カーペットタイル剥取り収納装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014095213A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Kyokuto Sanki Co Ltd 床材剥離装置
KR20160068425A (ko) * 2014-12-05 2016-06-15 삼성중공업 주식회사 필름 제거 장치
KR101722172B1 (ko) * 2014-12-05 2017-03-31 삼성중공업 주식회사 필름 제거 장치
CN106368418A (zh) * 2016-10-09 2017-02-01 广州市中潭空气净化科技有限公司 一种建筑用具有除尘功能的墙体表面平整系统
CN106368418B (zh) * 2016-10-09 2019-01-22 上海现代建筑装饰环境设计研究院有限公司 一种建筑用具有除尘功能的墙体表面平整系统
JP7385265B2 (ja) 2020-02-14 2023-11-22 伊藤製作所株式会社 シート材の剥離装置
CN115876689A (zh) * 2022-12-30 2023-03-31 浙江京华激光科技股份有限公司 一种剥离性能检测设备及剥离检测方法
CN115876689B (zh) * 2022-12-30 2024-04-05 浙江京华激光科技股份有限公司 一种剥离性能检测设备及剥离检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5395965B2 (ja) 2014-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5395965B2 (ja) シート材の剥離装置及び剥離方法
US10753107B2 (en) Self-adhered sheet installation devices and methods of use
WO2014112147A1 (ja) シート材の剥離装置及び剥離方法
KR960000279B1 (ko) 폐기석고벽의 벽지분리방법 및 그 장치
JP2008012450A (ja) 積層パネルの表層材の剥離装置
KR101947740B1 (ko) 필름 박리 권취 장치
US6595261B2 (en) Apparatus for the removal of floor coverings
KR101928341B1 (ko) 사이드 스크랩 인출 가이드 장치
JP7385265B2 (ja) シート材の剥離装置
JP2005066469A (ja) ロール清掃用具
JP2015212193A (ja) クリップガイドの取付工具
JPH10113987A (ja) 開先防蝕養生テープ貼付け装置
JP2008110335A (ja) 積層パネルの表層材剥離装置
JP4651840B2 (ja) 剥離紙分離装置
EP2390211B1 (en) An apparatus for unwinding and slitting a material web
TWI586464B (zh) Sheet pulling mechanism
JP5554167B2 (ja) シート貼付装置
TW201922189A (zh) 吸收體製造方法及吸收體製造裝置
JP6037729B2 (ja) 床材切削機及び床材剥離方法
US6475322B1 (en) Sheet lamination with transverse sheet bias to eliminate trailing edge coating debris
GB2390054A (en) A device for removing a film from a surface
JP2004330063A (ja) 板材の破砕処理装置
TWM528812U (zh) 片材拉料機構
JP6119000B2 (ja) 床材剥離装置
JP3173229U (ja) 丸刃スリッター出側への板先端誘導棒

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5395965

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250