JP6037729B2 - 床材切削機及び床材剥離方法 - Google Patents

床材切削機及び床材剥離方法 Download PDF

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Description

本発明は、床に貼り付けられた床材を切削し又は床材に切込みを入れる床材切削機及び床材剥離方法に関する。
集合住宅の開放廊下、ルーフバルコニー等の床の損傷を低減し又は美観を高めるために、床の上に床材を接着剤で貼り付けることがある。この場合、長期間の使用によって床材が損傷するので、古い床材を新しい床材に張り替えるために床材の撤去工事が行われる。従来、床材の撤去工事は、特許文献1又は2に記載されたような床材剥離装置を使用して行われてきた。
特開2010−270476号公報 特開2002−188298号公報
これら床材剥離装置では、装置が自走式であるため大型の駆動部が必要となり、駆動時には騒音が発生する。また、床材剥離装置を使用してカッターで完全に床材を剥離するため、カッターが床に接触することを回避することができず、このことはより一層騒音を増大させる。
床材の撤去工事は、典型的にはマンションのような集合住宅において行われるので、騒音の発生によって工事の中断を求められることが多い。この場合、騒音の発生を防ぐべく、多数の作業員が中腰の姿勢でハンディーカッターを使用して床材を手作業で剥がすことになるが、このことは多大な労力及び時間を要する。
そこで、床材の撤去作業に伴う騒音を低減しつつ、床に貼り付けられた床材を容易且つ迅速に撤去することができる床材切削機及び床材剥離方法が望まれている。
本発明の第1態様では、床に貼り付けられた床材を切削し又は床材に切込みを入れる床材切削機であって、本体と、床材切削機を床材の上に配置したときに床材に接触するように本体に固定された少なくとも一つの切削刃と、床材切削機を床材の上に配置したときに床材に接触するように本体に回転可能に固定され、且つ本体及び切削刃を移動させるように構成された少なくとも一つの車輪と、本体に固定され且つ本体から延びるハンドルと、切削刃による切削深さを調整するように構成された切削深さ調整機構と、切削刃に荷重を掛けるように本体に固定された少なくとも一つの錘とを備え、切削深さ調整機構が、切削刃による切削深さを調整すべく切削刃への荷重を変更する荷重変更機構を含み、荷重変更機構が、錘の切削刃に対する位置を変更することにより切削刃への荷重を変更し、床材切削機が複数の対の切削刃及び錘を備え、切削刃が床材に対して水平方向に離間して配置され、荷重変更機構が一対の切削刃及び錘毎に設けられ、各荷重変更機構が、対応する錘の対応する切削刃に対する位置を変更することにより、対応する切削刃への荷重を変化させる、床材切削機が提供される。
本発明の第2態様では、床に貼り付けられた床材を切削し又は該床材に切込みを入れる床材切削機であって、本体と、床材切削機を床材の上に配置したときに床材に接触するように本体に固定された少なくとも一つの切削刃と、床材切削機を床材の上に配置したときに床材に接触するように本体に回転可能に固定され、且つ本体及び切削刃を移動させるように構成された少なくとも一つの車輪と、本体に固定され且つ本体から延びるハンドルと、切削刃による切削深さを調整するように構成された切削深さ調整機構とを備え、ハンドルは、ハンドルの把持部が本体を横断するように揺動可能である、床材切削機が提供される
本発明の第3態様では、床材切削機は、切削刃に荷重を掛けるように本体に固定された少なくとも一つの錘を更に備える
本発明の第4態様では、切削深さ調整機構は、切削刃による切削深さを調整すべく切削刃への荷重を変更する荷重変更機構を含む
本発明の第5態様では、荷重変更機構は、錘の切削刃に対する位置を変更することにより切削刃への荷重を変更する
本発明の第6態様では、切削刃は、床材に対して水平方向に離間して配置された複数の切削刃である
本発明の第7態様では、床材切削機は複数の対の切削刃及び錘を備え、切削刃は床材に対して水平方向に離間して配置され、荷重変更機構は一対の切削刃及び錘毎に設けられ、各荷重変更機構は、対応する錘の対応する切削刃に対する位置を変更することにより、対応する切削刃への荷重を変化させる
本発明の第8態様では、切削深さ調整機構は、切削深さを調整すべく切削刃の床材に対する角度を変更する角度変更機構を含む
本発明の第9態様では、角度変更機構は、切削刃が固定された本体の一部の車輪に対する取付高さを調整することにより切削刃の床材に対する角度を変更する
本発明の第10態様では、切削刃はU溝カッターである
本発明の第11態様では、本発明の第1〜10態様のいずれか一つの態様の床材切削機を床材の上に配置する工程と、床材を床材切削機で切削する工程であって、切削深さ調整機構で切削刃の切削深さを調整することによって、切削刃が床に接触しないように床材を切削する工程と、切削跡に沿って床材を手作業で引き裂いて床から剥離する工程とを含む、床材剥離方法が提供される。
本発明によれば、床材の撤去作業に伴う騒音を低減しつつ、床に貼り付けられた床材を容易且つ迅速に撤去することができる。
図1は、本発明に係る床材切削機の概略的な斜視図である。 図2は、本発明に係る床材切削機の一部の側面図である。 図3は、角度変更機構によって切削刃の床材に対する角度が変更された状態の本発明に係る床材切削機の一部の側面図である。 図4は、切削刃の正面図である。 図5は、切削刃の右側面図である。 図6は、角度変更機構を概略的に示す。 図7は、錘の下面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。また、添付図面において同一又は類似の構成要素には同一の参照符号が付される。
図1は、本発明に係る床材切削機1の概略的な斜視図である。明瞭化のために、図1では、5つずつ備えられた構成要素には参照符号の引出線が1本だけ設けられる。図2は、ハンドル5及び本体2の一部が省略された床材切削機1の側面図である。
床材切削機1は、本体2、切削刃3(図2参照)、車輪4、ハンドル5、錘6及び切削深さ調整機構を備える。切削刃3、車輪4、ハンドル5及び錘6は本体2に固定される。
最初に床材切削機1の使用方法について簡単に説明する。床材切削機1は、床101の上に貼り付けられた床材100を切削すべく床材100の上に配置される。床101は例えばコンクリートである。床材100は、樹脂製又はゴム製であり、例えば、塩化ビニルタイル、ウレタンシート、合成樹脂シート等のタイル部材又はシート部材である。配置後、作業者がハンドル5を把持して矢印Aの方向にハンドル5で本体2を引くと、車輪4が床材100の上を転がるので、本体2及び切削刃3は床材100の上で移動せしめられる。このとき、床材100に接触する切削刃3は床材100を切削する。錘6は、切削刃3に掛かる荷重を増大させることによって床材100に対する切削刃3の切削深さを深くする。しかしながら、床材切削機1は、錘6を備えることなく、本体2の重量のみによって切削刃3に荷重を掛けてもよい。作業者は、床材切削機1を引きながら所定の範囲に亘って床材100の上を往復した後、残された直線状の切削跡に沿って床材100を手作業で引き裂いて床101から剥離する。
次に床材切削機1の構成について説明する。床材切削機1の本体2は、互いに平行に延びる前側シャフト21及び後側シャフト22と、これらの軸線方向に対して垂直に前側シャフト21と後側シャフト22との間に延びる複数のプレート23と、プレート23の前方の端部に接続された複数の連結板24と、連結ネジ80で連結板24と連結され且つ前側シャフト21が中を貫通する複数の前端部25(図2参照)と、両端に配置された前端部25の下部にネジ固定された2つの車輪固定部26(図2参照)と、後側シャフト22に接続された尾部27とを備える。連結板24と、連結板24を介して互いに連結されるプレート23と、前端部25との数は等しい。前側シャフト21及び後側シャフト22は、プレート23と連結板24と前端部25とから成る各組立体を各組立体の長手方向の両端部において互いに連結する。本体2は金属製であり、接続箇所は典型的には溶接によって接続される。なお、本明細書において、床材切削機1の車輪4側を「前」側と定義し、床材切削機1の尾部27側を「後」側と定義する。
各プレート23は互いにほぼ平行に延び、各プレート23間の間隔は等しい。この間隔は、プレート23の下部に切削刃3が取り付けられるので、切削刃3によって床材100上に残される直線状の切削跡の間隔を定める。この間隔は、作業者が切削後に切削跡に沿って床材100を手作業で引き裂いて床101から剥離することが可能な間隔であることが望ましく、例えば約50〜150mmである。また、プレート23に取り付けられた切削刃3の数が多くなると、切削刃3と床材100との間の摩擦力によって床材切削機1の移動のために必要な力が増大する。このため、一度の作業で多くの切削跡を残しつつ、人力による床材切削機1の移動を可能とするためにはプレート23及び切削刃3の数は5つであることが望ましい。この場合、5つの切削刃3は床材100に対して水平方向に且つ進行方向Aに対して垂直な方向に離間して配置されることになる。なお、プレート23に取り付けられる切削刃3の数を減らすことによって、床材切削機1の移動のために必要な力を減らすことができる。また、各プレート23の間隔が50mmであるとすると、両端の2つのプレート23にだけ切削刃3を取り付けることによって切削跡の間隔を200mmに変更することができる。また、両端の隣の2つのプレート23にだけ切削刃3を取り付けるなど他の組合せも可能である。
尾部27は、後側シャフト22(及び前側シャフト21)の軸線に対して略平行に延びる延在部分271と、後側シャフト22の軸線に対して略垂直に延びて後側シャフト22に接続する2つの接続部272とから成る。尾部27は、切削刃3に荷重を掛けることに部分的に寄与する。また、床材100が切削刃3によって切削されると、通常は切削後も接着剤によって床101に貼り付けられたままである床材100が部分的に床101から浮き上がることがあり、このことは、切削刃3による切削深さを変化させうる。このことを防ぐために、尾部27は、切削刃3が床材100を切削するときに既に切削された範囲の床材100を押圧するようにも作用する。
図2において示されるように、車輪4は、床材切削機1が床材100の上に配置されたときに床材100に接触するように本体2の車輪固定部26に回転可能に固定され、且つ本体2及び切削刃3を移動させるように構成される。車輪4は、転がる方向がプレート23の長手方向とほぼ平行になるように構成される。前述したように車輪固定部26は前端部25に対してネジ81で固定されるので、車輪4は床材100と平行な平面において回転することができず直線的に転がる。図1において示される例では、車輪固定部26及び車輪4は両端の前端部25の下部に一つずつ備えられるが、車輪固定部26及び車輪4の数及び位置はこれに限定されるものではない。
切削刃3は、床材切削機1が床材100の上に配置されたときに床材100に接触するように本体2に固定される。より具体的には、切削刃3は、図2において示されるように、プレート23の前側よりも後側に近い位置においてプレート23の下部に取付ネジ83で固定される。このとき、切削刃3は、床材100に残される直線状の切削跡の方向が、車輪4が転がる方向、すなわちプレート23の長手方向とほぼ平行になるように固定される。また、切削屑が切削刃3と取付ネジ83との間に詰まることを防ぐために、切削刃3は、刃の先端が取付ネジ83から所定の距離だけ離れるように固定される。
図4と図5とは、切削刃3の正面図と側面図とをそれぞれ示す。典型的には、切削刃3は、ステンレス鋼製であり、図5において示されるようにU字状の断面を有するU溝カッターである。このため、床材100が切削刃3によって断面U字状に切削されるので、作業者は、切削によって床材100が薄くなった切削跡に沿って、容易に床材100を引き裂いて床101から剥離することができる。U溝の幅と高さとは例えば約3mmと約2mmとである。このため、作業者は、切削跡が約3mmの線幅を有するので、切削跡を明瞭に視認することができる。このことは切削後の床材100の剥離作業を容易にする。
図4において示される切削刃3の長孔31と円孔32と半円状33の切り欠き33とは、切削刃3がプレート23に取り付けられるとき、切削刃3のプレート23に対する位置及び角度を定めるのに使用される。例えば、プレート23の取付面に設けられた円柱状の突起を切削刃3の長孔31に挿入した状態で切削刃3の円孔32をプレート23内の雌ネジ孔84の位置に合わせて、取付ネジ83を円孔32を通して締め付けることによって、切削刃3のプレート23に対する位置及び角度を定める。プレート23の取付面に位置決め用の突起を複数設けて、これら突起と、プレート23の長孔31と円孔32と切り欠き33とを組み合わせることによって、切削刃3のプレート23に対する取付角度を変更してもよい。または、円孔32に対する長孔31の位置が異なる複数の切削刃3を使い分けることによって、プレート23に対する切削刃3の取付角度を変更してもよい。このことによって、切削刃3の床材100に対する角度が調整されるので、切削刃3による切削深さが調整される。
切削刃3は、切削によって摩耗し又は損傷することがあるので、定期的に交換される必要がある。このため、市販されている安価な同一仕様の刃が切削刃3として使用されることが望ましい。また、刃の交換時に切削刃3の床材100に対する角度を意図せず変更することがないように、切削刃3はプレート23に対して常に所定の位置及び角度において取り付けられることが望ましい。しかしながら、切削刃3の切削深さを容易に調整するためには、床材切削機1は、切削刃3の角度を調整できる構成を備えることが望ましい。このため、床材切削機1は、切削深さ調整機構として、切削深さを調整すべく切削刃3の床材100に対する角度を変更する角度変更機構7を更に備える。
図6は角度変更機構7を概略的に示す。より具体的には、図6は、一組のプレート23と連結板24と前端部25とから成る一組の組立体を、プレート23の長手方向と直交する平面においてA方向に見た断面図である(図1参照)。連結板24の奥側の前端部25は点線で示される。角度変更機構7は、切削刃3が固定されたプレート23の車輪4に対する取付高さを変更することにより切削刃3の床材100に対する角度を変更する。プレート23は連結板24と前端部25と車輪固定部26とを介して車輪4に取り付けられる。前述したように、プレート23に接続された連結板24は前端部25と連結ネジ80で連結され、前端部25は車輪固定部26とネジ81で連結され、車輪固定部26には車輪4が回転可能に固定される。図6において示されるように、連結板24は二つの長孔71を有する。このため、長孔71の範囲内において連結ネジ80の締結位置を変更することによって、連結板24の前端部25に対する取付高さを変更することができる。このことによって、プレート23の車輪4に対する取付高さも変更される。
以下、図2及び図3を参照して、角度変更機構7について更に説明する。図3は、角度変更機構7によって切削刃3の床材100に対する角度が変更された状態の本発明に係る床材切削機1の一部の側面図である。図2及び図3では、錘6は点線で示される。
図2では、連結ネジ80は図6において示される位置において前端部25内の雌ネジ孔に締結され、切削刃3と床材100とが成す角度は135°である。図3では、連結ネジ80は連結板24の長孔71の上端部において前端部25内の雌ネジ孔に締結され、切削刃3と床材100とが成す角度は127.48°である。当然のことながら、連結板24の長孔71の長さを長くすれば、角度の調整範囲を広くすることができる。また、基準となる図2における切削刃3の床材100に対する角度を、切削刃3のプレート23に対する取付角度を変更することによって変更することができる。
床材切削機1は、切削深さ調整機構として、切削刃3による切削深さを調整すべく切削刃3への荷重を変更する荷重変更機構も備える。荷重変更機構は錘6の切削刃3に対する位置を調整することにより切削刃3への荷重を変更する。図7は、錘6の下面図を示す。錘6の材料は、例えば金、銀、亜鉛等でメッキされた鉄である。錘6の下部には、プレート23が収まる矩形の溝61が設けられる。円形状の貫通孔が錘6の一方の側部から溝まで貫通する。一方、図2及び図3において示されるように、プレート23には、その上端部の近くにおいて、長手方向に沿って等間隔で複数の雌ネジ孔84が設けられる。プレート23を錘6の溝に収めて、プレート23のいずれかの雌ネジ孔84と錘6の貫通孔との位置を合わせた状態で固定ネジ82を錘6の円孔32を通してプレート23の雌ネジ孔84に締結することによって、錘6はプレート23に固定される。固定ネジ82を緩めると、錘6はプレート23の長手方向に沿ってプレート23の上を摺動することができる。このため、他の雌ネジ孔84を使用して錘6をプレート23に対して固定することによって、錘6の切削刃3に対する位置を容易に変更することができる。
床材切削機1が床材100の上に配置されたとき、切削刃3が床材100に接触する位置と、プレート23と前端部25とを連結する連結板24の位置と、切削刃3に荷重を掛ける錘6の位置とを作用点と支点と力点とそれぞれ見なすことができる。前述した方法で錘6の切削刃3に対する位置を変更すると、支点及び作用点に対する力点の位置が変更されるので、切削刃3への荷重が変更される。力点が支点から離れれば離れるほど、切削刃3への荷重は大きくなる。すなわち、図2及び図3において示されるように、錘6が連結板24から最も遠い位置でプレート23に固定されると、切削刃3への荷重ひいては切削刃3による切削深さは最大となる。
図1に示されるように、床材切削機1は複数の対の切削刃3及び錘6を備える。各錘6の対応する切削刃3に対する位置は、一対の切削刃3及び錘6毎に調整される。言い換えれば、荷重変更機構は、一対の切削刃3及び錘6毎に設けられ、各切削刃3に対する荷重をそれぞれ独立して調整することができる。このため、切削刃3の摩耗が激しく切削深さが浅い切削刃3に対して荷重を大きくし、且つ/又は切削深さが深い新品の切削刃3に対して荷重を小さくすることによって、切削刃3が床101に接触することを防止すると共に切削刃3の交換頻度を減らして切削刃3の寿命を長くすることができる。このことは、作業の迅速化及びコストの削減をもたらす。
ハンドル5は、本体2の前側シャフト21に固定され且つ前側シャフト21からその軸線方向に対して垂直に延びる。ハンドル5も金属製であり、ハンドル5と前側シャフト21とは典型的には溶接によって接続される。前側シャフト21はその軸線方向回りに回転可能であるので、ハンドル5も前側シャフト21の軸線方向回りに回転可能であり、ハンドル5の把持部51の高さは作業者に応じて適切な高さに変更されうる。このため、作業者は楽な姿勢で床材切削機1を引くことができる。また、ハンドル5は、把持部が本体2を横断するように揺動可能である。したがって、作業者は、壁などの前方の障害物のせいで車輪4の前方に立って床材切削機1を引くことができない場合、ハンドル5を揺動させて把持部を尾部27の後方に移動させることによって床材切削機1を障害物の方向に押すことができる。このため、障害物に近接した位置の床材100も切削することが可能となる。
ハンドル5は作業時に長さを調整できるように伸縮可能であり且つ/又は前側シャフト21側の分岐部52(図1参照)において分割可能であってもよい。ハンドル5が分割可能である場合、分割されて本体2に残された部分は、前側シャフト21をその軸線回りに回転させることによって本体2の内側に折り畳まれることができる。また、本体2の尾部27も後側シャフト22をその軸線回りに回転させることによって本体2の内側に折り畳まれることができる。したがって、床材切削機1は高さ及び水平方向の幅が大幅に縮小される。このため、床材切削機1が専用のケースに収められた状態で、ケースの把手を把持して床材切削機1を容易に人力で運ぶことができる。このことは、マンションのような集合住宅の高層階に床材切削機1が持ち込まれる場合、騒音を発生させることなくエレベーターを使用して迅速に床材切削機1を運ぶことができるので、非常に大きな利点である。この場合、分割されたハンドル5はケースとは別個に運ばれて作業現場において本体2に組み立てられる。
以下、床材切削機1を使用した床材剥離方法について詳細に説明する。最初に、床101に貼り付けられた床材100の上に床材切削機1を配置する。
次いで、床材100を床材切削機1で切削する。作業者は、床材100を切削すべく、車輪4の前方に立ってハンドル5で床材切削機1を引きながら所定の範囲に亘って床材100の上を往復する。また、前方に障害物があるときには、作業者は、ハンドル5の把持部を本体2の尾部27の後方に移動させた後に尾部27の後方に立って床材切削機1を押すことによって床材100を切削する。この作業の前に且つ/又は作業中に、切削刃3が床101に接触しないように、床材100の厚み(典型的には約1.5〜2.0mm)及び切削刃3の状態に応じて、前述した切削深さ調整機構(荷重変更機構及び/又は角度変更機構)で切削刃3の切削深さが調整される。切削後、切削跡に沿って床材100を手作業で引き裂いて床101から剥離する。
この方法では、床材100を剥離するための装置を自走させるための駆動部による騒音が発生せず且つ切削刃3が床101に接触しない。このため、床材100を切削する騒音が低減され、ひいては床材の撤去作業に伴う騒音が低減される。さらに、この方法では、作業者は、立ったままの姿勢で床材切削機1を押し引きすることによって床材100を切削することができるので、床材100を容易且つ迅速に撤去することができる。
以上、本発明に係る幾つかの好適な実施の形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、前述した床材切削機は、切削刃で床材を切削することが望ましいが、切削刃で床材に切込みを入れてもよい。また、開放廊下、ルーフバルコニー等の床材の撤去工事だけでなく、屋上に敷設された塩化ビニル製の防水シート等の撤去工事にも、前述した床材切削機を使用することができる。
1 床材切削機
2 本体
21 前側シャフト
22 後側シャフト
23 プレート
24 連結板
25 前端部
26 車輪固定部
27 尾部
3 切削刃
4 車輪
5 ハンドル
6 錘
7 角度変更機構
100 床材
101 床

Claims (11)

  1. 床に貼り付けられた床材を切削し又は該床材に切込みを入れる床材切削機であって、
    本体と、
    当該床材切削機を前記床材の上に配置したときに前記床材に接触するように前記本体に固定された少なくとも一つの切削刃と、
    当該床材切削機を前記床材の上に配置したときに前記床材に接触するように前記本体に回転可能に固定され、且つ前記本体及び切削刃を移動させるように構成された少なくとも一つの車輪と、
    前記本体に固定され且つ該本体から延びるハンドルと、
    前記切削刃による切削深さを調整するように構成された切削深さ調整機構と
    前記切削刃に荷重を掛けるように前記本体に固定された少なくとも一つの錘と
    を備え
    前記切削深さ調整機構が、前記切削刃による切削深さを調整すべく前記切削刃への前記荷重を変更する荷重変更機構を含み、該荷重変更機構が、前記錘の前記切削刃に対する位置を変更することにより前記切削刃への前記荷重を変更し、
    当該床材切削機が複数の対の前記切削刃及び錘を備え、該切削刃が前記床材に対して水平方向に離間して配置され、前記荷重変更機構が一対の切削刃及び錘毎に設けられ、各荷重変更機構が、対応する錘の対応する切削刃に対する位置を変更することにより、該対応する切削刃への前記荷重を変化させる、床材切削機。
  2. 床に貼り付けられた床材を切削し又は該床材に切込みを入れる床材切削機であって、
    本体と、
    当該床材切削機を前記床材の上に配置したときに前記床材に接触するように前記本体に固定された少なくとも一つの切削刃と、
    当該床材切削機を前記床材の上に配置したときに前記床材に接触するように前記本体に回転可能に固定され、且つ前記本体及び切削刃を移動させるように構成された少なくとも一つの車輪と、
    前記本体に固定され且つ該本体から延びるハンドルと、
    前記切削刃による切削深さを調整するように構成された切削深さ調整機構と
    を備え、
    前記ハンドルは、該ハンドルの把持部が前記本体を横断するように揺動可能である、床材切削機。
  3. 前記切削刃に荷重を掛けるように前記本体に固定された少なくとも一つの錘を更に備える、請求項に記載の床材切削機。
  4. 前記切削深さ調整機構が、前記切削刃による切削深さを調整すべく前記切削刃への前記荷重を変更する荷重変更機構を含む、請求項に記載の床材切削機。
  5. 前記荷重変更機構が、前記錘の前記切削刃に対する位置を変更することにより前記切削刃への前記荷重を変更する、請求項に記載の床材切削機。
  6. 前記切削刃が、前記床材に対して水平方向に離間して配置された複数の切削刃である、請求項のいずれか1項に記載の床材切削機。
  7. 複数の対の前記切削刃及び錘を備え、該切削刃が前記床材に対して水平方向に離間して配置され、前記荷重変更機構が一対の切削刃及び錘毎に設けられ、各荷重変更機構が、対応する錘の対応する切削刃に対する位置を変更することにより、該対応する切削刃への前記荷重を変化させる、請求項に記載の床材切削機。
  8. 前記切削深さ調整機構が、前記切削深さを調整すべく前記切削刃の前記床材に対する角度を変更する角度変更機構を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の床材切削機。
  9. 前記角度変更機構が、前記切削刃が固定された前記本体の一部の前記車輪に対する取付高さを調整することにより前記切削刃の前記床材に対する角度を変更する、請求項に記載の床材切削機。
  10. 前記切削刃がU溝カッターである、請求項1〜のいずれか1項に記載の床材切削機。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の床材切削機を前記床材の上に配置する工程と、
    前記床材を前記床材切削機で切削する工程であって、前記切削深さ調整機構で前記切削刃の切削深さを調整することによって、前記切削刃が前記床に接触しないように前記床材を切削する工程と、
    切削跡に沿って前記床材を手作業で引き裂いて前記床から剥離する工程と
    を含む、床材剥離方法。
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