JP4310725B2 - 床材剥離装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走又は人力により前進しながら、前進方向へ先下がり傾斜した状態で前進と後退を繰り返すように振動する床材剥離刃により、床面に接着されている床材を剥離する床材剥離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2002−188298号公報
【特許文献2】
特開2002−4568号公報
【特許文献3】
特開平5−202922号
前記特許文献1に記載されている床材剥離装置の一形態を、図11及び図12を参照しながら説明する。
車体8の前端下部には、刃物保持部81が設けられており、この刃物保持部81には、前進方向へ先下がり傾斜するように板状の床材剥離刃80が前後方向に振動するように取り付けられている。
車体8にはモータ82が搭載されており、モータ82の回転は、プーリ83a,83b及びベルト83を介して回転偏心体84に伝達される。回転偏心体84の回転による前後方向の振動は、打撃板85を介して床材剥離刃80に伝達され、床材剥離刃80は床面1aと衝突・離反を繰り返すように振動する。回転偏心体84は、回転軸と、この回転軸に取り付けられたベアリング外輪付きの四個の偏心カラー(円板カム)とから構成されており、同一寸法の各偏心カラーはそれぞれ90°偏心方向を異にしているため、一回転につき打撃板85を介して床材剥離刃80を四回振動させる。
【0003】
図示の床材剥離装置は手押し式であって、車体8の後端には、下部に一対の車輪86,86が取り付けられるとともに、防振ゴム88を介してハンドル87が取り付けられている。
特許文献2及び3に記載されている床材剥離装置も、床材剥離刃を振動させるためにカム機構を使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種の床材剥離装置において、床材剥離刃を床材の接着部に押し当てて当該床材を床面から剥離する場合、その能力を左右するのは主に床材剥離刃を押し当てる力の大小であり、その際、刃に前後方向の振動を加えることにより剥離能力を高めることができる。
しかし、従来の床材剥離装置によれば、カム機構(クランク機構)によりモータやエンジンの回転を往復運動に変換して床材剥離刃を振動させているに過ぎないので、床材剥離刃の振動エネルギーは小さく、床材剥離刃の前記のような振動のみでは強固に接着されている床材を床面から剥すことはできなかった。実験によれば、強固に床面に接着されている床材を刃幅28cm程度の床材剥離刃により剥がすには、先下がり状の剥離刃を床材に対して少なくとも1960N(≒200kgf)以上の力で押し当てるか衝突させる必要がある。従来の装置では、出力550W程度のモータが使用されているが、前述のような振動によって床材剥離刃が床材(床材の剥れ際の部分)に押し当てられるときの力は、前記の1/10以下に過ぎない。
そのため、従来の床材剥離装置で床面に強固に接着されている床材を剥離するには、床材剥離刃80を前述のように振動させながら、作業者が図12の状態から装置を一旦30cm程度引き寄せて後退させ、次に勢いを付けて前方に押し出すことにより床材剥離刃を床面の床材剥れ際部分に衝突させ、この操作を繰り返す必要があった。
したがって、モータやエンジンの動力は床材の剥離にはさほど役立っていず、作業者の労力を軽減することができないばかりでなく、作業者に苦痛や障害を与えていた。
また、前述のような操作をより有効にするため、多くの場合錘を搭載しているが、作業性を低下させるほか作業者に一層の労力と苦痛を強いることになる。
【0005】
以上の課題は、手押し式の床材剥離装置に関するものであるが、自走式の場合には、前述のように床材剥離刃の振動エネルギーが小さいので、大きな駆動輪トルクとより大きな推進力を必要とし、いささか不経済であった。
本発明の目的は、よりパワーの小さい駆動源(モータ又はエンジン)を使用した場合でも、はるかに大きな床材剥離刃の振動エネルギーが出力され、床面に強固に接着されている床材のほとんどを床材剥離刃の前後の振動により剥離することができる床材剥離装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る床材剥離装置は、前述の課題を解決するため、前進しながら、本体フレーム(2)に搭載された振動発生装置3によって、前進方向へ先下がり傾斜した状態で前進と後退を繰り返すように振動する床材剥離刃1により、床面1aに接着されている床材1bを剥離する装置において、前記振動発生装置3は、回転軸心が所定の間隔を置いて平行する状態に設置され、相互の重心の方向が前後方向においてのみ一致する状態で同期して互いに逆方向へ回転することにより前記床材剥離刃1を振動させる少なくとも一対の偏心ウェイト30と、前記偏心ウェイト30を回転させる駆動源31と、前記偏心ウェイト30を収容するハウジング32とを備えたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図10を参照しながら、本発明に係る床材剥離装置の好適な実施形態を説明する。
第1実施形態
図1は本発明に係る第1実施形態の床材剥離装置を示す部分破断側面図、図2は図1の床材剥離装置を本体フレームに対して直交する方向(駆動源の軸方向)から見た部分破断平面図、図3は図1の床材剥離装置における振動発生装置の部分拡大平断面図、図4は図1の床材剥離装置における振動発生装置の部分拡大縦断面図、図5は図1の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図である。
【0008】
2は本体フレームであり、この本体フレーム2は、床面側に向けたチャンネル状の取付ベース20,取付ベース20の前端部にねじで固定されている断面L字状の前部補助フレーム21,及び取付ベース20の後端部に溶接されているチャンネル状の後部補助フレーム22とを具備している。取付ベース20,前部補助フレーム21及び後部補助フレーム22は一体に構成されていても差し支えない。
取付ベース20の上部には、振動発生装置3が搭載されている。
前部補助フレーム21の先端部には、所定の先下がり傾斜角θ=15〜40°で傾斜するように板状の床材剥離刃1がねじで固定されている。本体フレーム2は全体として床材剥離刃1の傾斜角θと同様に前進方向へ先下がり傾斜している。
前部補助フレーム21の上には、床材剥離刃1の刃先を常時床面1aに接触させるように補助錘25が取り付けられ、補助錘25の上には前部把手23が取り付けられている。 取付ベース20よりも幅狭い後部補助フレーム22には、後部把手24が取り付けられている。
この実施形態の床材剥離装置は手押し式であり、本体フレーム2には、後端下部に一対の車輪4が取り付けられ、さらに、上部にグリップ付きハンドル50を有するハンドル支柱5が後方へ先上がり傾斜するように取り付けられており、本体フレーム2とハンドル支柱5との間には防振手段6が介在している。
52は起動スイッチと停止スイッチを有するスイッチボックス、53は電源プラグである。
【0009】
振動発生装置3は、一対の偏心ウェイト30の回転に伴う遠心力により前後方向の振動を発生し、床材剥離刃1をその先下がり傾斜角θに沿って直線的に振動させるように構成されている。
図3及び図4で示すように、振動発生装置3は、取付ベース20に対して垂直な回転軸心が所定の間隔を置いて平行する状態に設置された一対の偏心ウェイト30,30と、各偏心ウェイト30を回転させるモータ又はエンジン等の駆動源(この実施形態ではモータ)31と、ハウジング32とを備えており、各偏心ウェイト30と駆動源31から偏心ウェイト30へ回転を伝達する伝動手段33は、ハウジング32内に収容され、駆動源31はハウジング32の上面に設置されている。
なお、駆動源31をハウジング32の後部その他の位置に設置し、ベルト等の伝動手段によりハウジング内の伝動手段33に回転を伝達するように構成することもできる。
【0010】
ハウジング32は、平行に相対する上面板32a,底面板32b,上面板32aと底面板32bの間隔を保つ適数のスぺーサロッド32d及び側面カバー32cとから構成されている。各スぺーサロッド32dは、ねじ32eにより上面板32aと底面板32bへ固定され、側面カバー32cは他のねじ32fにより上面板32aと底面板32bへ固定されている。
【0011】
駆動源31の出力軸31aは上面板32aを回転自在に貫通してハウジング32内に突入しており、上面板32aと底面板32bには、出力軸31aに対して左右対称方向位置に回転軸33dがベアリング33gによって取り付けられている。
各偏心ウェイト30は、相互の重心の方向が前後方向において一致する状態でそれぞれ対応する回転軸33dに固定されており、駆動源31により伝動手段33を介して逆方向へ回転するように構成されている。
この実施形態において、伝動手段33は、出力軸31aに固定された駆動側のタイミングプーリ33a、前記各回転軸33d、対応する回転軸33dに固定された受動側の各タイミングプーリ33b、一方の受動側のタイミングプーリ33bの側方において、上面板32aにねじで取り付けられた取付軸33eへ回転自在に取り付けられている張力調整用のタイミングプーリ33c、及び、偏心ウェイト30,30が逆回転するように各タイミングプーリ33a,33b,33b,33cに掛け渡された両面タイミングベルト33fにより構成されている。
前記伝動手段33は、各タイミングプーリ33a,33b,33b,33cを歯車に、両面タイミングベルト33fをチェーンにそれぞれ代えることができるほか、四つの歯車による歯車列によって構成することができる。
【0012】
以上の構成により、各偏心ウェイト30は、相互の重心の方向が前後方向においてのみ一致する状態で(一方の偏心ウェイト30の重心が前方又は後方へ移動するとき、他方の偏心ウェイト30の重心も前方又は後方へ移動する状態に)同期して逆方向へ回転される。
各偏心ウェイト30の重心が側方に移動するときは、相互の重心が逆方向になるのでそれらの遠心力は互いに打ち消される(相殺される)。したがって、偏心ウェイト30,30の回転に伴う遠心力による振動は、床材剥離刃1の前進・後退方向に対してのみ発生する。
【0013】
図1,2及び図5で示すように、取付ベース20の後端部両内側には、一対のリンクアーム60の上端部が防振ゴム62を介して連結されている。各リンクアーム60,60は両者が一体となったチャンネル状部材であり、それらの下端部相互には貫通状態で車軸60aが溶接され、車軸60aの両端部には車輪4,4が回転自在に取り付けられている。
角パイプからなるハンドル支柱5の下端部には二股状部51が溶接されており、二股状部51の両片は内部にベアリング70を有する各ベアリングユニット7を介して車軸60aの車輪4よりも内側に取り付けられている。二股状部51の各片とベアリングユニット7の端部は、適数のボルトナット71により連結固定されている。
前記本体フレーム2における後部補助フレーム22の両側部とハンドル支柱5の二股状部51よりも上方部分の両側部は、各リンクアーム60と平行か平行に近い状態に配置された各リンクバー61により、各防振ゴム62を介して連結されている。
この実施形態において、本体フレーム2とハンドル支柱5との間に介在する防振手段6は、前記各リンクアーム60、各リンクバー61及各防振ゴム62によって構成されており、振動発生装置3は防振手段6により変動幅L(図1)≒8mmで振動するように規制される。
防振ゴム62は、前記リンクアーム60と前記本体フレーム2との連結部,前記本体フレーム2とリンクバー61との連結部及び前記ハンドル支柱5とリンクバー61との連結部の中の一部の連結部に介在させ、他の連結部はピンによって回動自在に連結されていてもよい。振動発生装置3による振動の幅や強さ及び振動数により、前記連結部の中で防振ゴム62の設置個所やばね定数を多様に加減することができる。
【0014】
図5で示されているように、ハンドル支柱5と防振ゴム62は、防振ゴム62の一方の端部中心部の埋め込みナット63aにハンドル支柱5へ内側から貫通させたボルト63をねじ込むことにより連結固定されている。他方、リンクバー61の下端部と防振ゴム62は、防振ゴム62の他方の端部中心部の埋め込みボルト64aをリンクバー61の外側へ貫通させ、この埋め込みボルト64aにナット64をねじ締めることにより連結されている。後部補助フレーム22,リンクバー61と対応する防振ゴム62との連結部、及び、取付ベース20,リンクアーム60と対応する防振ゴム62との連結部もほぼ同様に構成されている。
取付ベース20と各リンクアーム60との連結部、後部補助フレーム22と各リンクバー61との連結部、及びハンドル支柱5と各リンクバー61との連結部は前述のように構成されているので、振動発生装置3の前後方向の振動は、各防振ゴム62に対してその軸心回りのねじり方向に作用する。
【0015】
各リンクバー61とハンドル支柱5との連結部において、各リンクバー61側の取付孔61a(図1)は、ハンドル支柱5の傾斜角度を加減することができるように、当該リンクバー61の長さ方向に沿う長孔に形成されている。
各リンクアーム60の上端部の取付孔及び各リンクバー61の上端部の取付孔を、それらの長さ方向に沿う長孔に形成すれば、それらの部分の各ナット64を操作して本体フレーム2の傾斜角度、すなわち床材剥離刃1の先下がり傾斜角θを調整することができる。
【0016】
第1実施形態の床材剥離装置によれば、振動発生装置3には、回転する偏心ウェイト30の遠心力により大きなエネルギーを有する前後方向の振動が発生し、この振動は床材剥離刃1に対してその傾斜角θに沿って直線的に伝播し、床材剥離刃1は刃先が床面1aに接触した状態で前後方向に繰り返し往復作動する。
作業者は、床材剥離刃1を床面1aに接着されている床材1bの剥れ量に追随させる程度に装置を押して前進させれば、床材1bは床材剥離刃1の前後方向への強力な往復作動によってほとんど剥離される。したがって、作業者の労力を大幅に低減させその疲労や障害を防止することができる。
【0017】
第1実施形態の床材剥離装置において、偏心ウェイト30,30が同期して逆回転するとき、それぞれについて図6のように前後方向に対して遠心力Fが発生し、その合力2Fが床材剥離刃1を通じて床面1a(床材1bの剥れ際)に作用する。
例えば、駆動源31に出力200Wのモータを使用し、偏心ウェイトの回転数n=1450rpm、各偏心ウェイトの質量m=2kg、各偏心ウェイトの重心Pの回転半径r=0.054mに設定した場合、
角速度ω=rpm×2π/60=1450×2×3.14/60≒151
F=m・r・ω2 =2×0.054×1512 ≒2460N(≒250kgf)
であり、遠心力の合力2F≒4920Nである。
この合力2Fは各部材の慣性力や摩擦抵抗等により減じられるので、床材剥離刃1の刃先に有効に作用する力Faは3920N程度と推定される。図7のように、先下がり傾斜角θ=30°の床材剥離刃1に対して前進(押出)方向へ直線的にFa=3920Nの遠心力が作用する場合、
Fb=3920×cos30°≒3390N(≒346kgf)
Fc=3920×sin30°≒1960N(≒200kgf)
により、床材剥離刃1の刃先が床面1aとそれに接着されている床材1bとの境界面に滑り込むときの床材剥離に有効な力は約3390Nであり、刃先を介して床面1a方向へ垂直に作用する力は約1960Nである。したがって、刃先荷重を調整するための補助錘25も軽くすることができる。また、刃先が床材1bの接着境界部へ潜り込むように作用するので、床材1bの剥離の進行に追随するように装置を運転すれば、床材剥離刃1の前後方向への往復作動(振動)によって床材1bは極めて効率的に剥離され、作業者の過大な労力を必要としない。
【0018】
第1実施形態の床材剥離装置は、本体フレーム2の前端部に補助錘25が取り付けられているので、床材剥離刃1が振動により後退するときにその刃先が床面1aにほぼ接触した状態を保ち、床材剥離刃1が後退方向へ飛び跳ねるように動くのを防止することができる。
本体フレーム2とハンドル支柱5との間に介在する防振手段6は、一対のリンク部材と、それらのリンク連結部の一部に介在する防振ゴムにより構成され、リンク部材による防振作用と防振ゴムによる防振作用とが相乗し、振動発生装置3の振動の大半をハンドル50に伝わらないように阻止することができる。
各防振ゴム62は、振動が当該防振ゴムの軸心回りのねじり方向に作用するように設けられているので、振動をより効率よく吸収する。
防振手段6を構成している防振ゴム62は、ハンドル50の振動を抑制するほか、床面1aに凹凸やねじれが存在する場合でも、それらを吸収して床材剥離刃1の刃先が床面1aへの接触状態を均一に保つように作用する。
振動発生装置3の振動が、床材剥離刃1に対して直線的かつ一体に作用するように構成されており、また、偏心ウェイト30を支えるベアリング33gは駆動源31から一定速度の回転を受けるだけであるから、各部材による騒音がより小さい。
なお、第1実施形態の床材剥離装置における振動発生装置3では、各偏心ウェイト30が取り付けられている回転軸33d,33dは垂直に配置されているが、これらは上下に水平に配置されていても実施することができる。
【0019】
第2実施形態
図8は本発明に係る第2実施形態の床材剥離装置を示す側面図、図9は図8の矢印B−Bに沿う部分拡大断面図である。
第2実施形態は、本体フレーム2とハンドル支柱5との間に介在する防振手段6の変形形態である。
【0020】
第1実施形態の装置におけると同様な形態の取付ベース20には、後端部両内面に一対のリンクアーム60の上端部が防振ゴム62を介して連結されている。リンクアーム60,60は、第1実施形態のそれと同様に構成されており、下端部相互には車軸60aが貫通した状態で溶接され、この車軸60aの両端の突出部分には各車輪4,4が回転自在に取り付けられている。
リンクアーム60,60の外側の側面には、車軸60aよりも上方位置において、ハンドル支柱5の下端部における二股状部51の各片が、防振ゴム62を介して連結されている。
防振手段6は、本体フレーム2と各リンクアーム60との連結部、前記リンクアーム60とハンドル支柱5との連結部にそれぞれ介在させた各防振ゴム62、及び前記各リンクアーム60とにより構成されている。
【0021】
図9で示されているように、各防振ゴム62は、両端部の中心にセンターピン65が埋め込み状に取り付けられ、一端部にはセンターピン65の両側方に位置するように一対の埋め込みナット63aが取り付けられ、他端部にはセンターピン65の上下方向に位置するように一対の埋め込みボルト64aが取り付けられている構造である。
防振ゴム62の一端部(外側の端部)は、それぞれハンドル支柱5の二股状部51へ外側から貫通した各ボルト63をそれぞれ対応する埋め込みナット63aへねじ付けることにより、当該二股状部51へ取り付けられている。防振ゴム62の他端部は、各リンクアーム60の内側へ突出した各埋め込みボルト64aへそれぞれナット64をねじ締めることにより、それぞれ対応するリンクアーム60へ取り付けられている。取付ベース20の両内側と各リンクアーム60の上端部との間に介在する他の防振ゴム62の取付要領も、ほぼ同様である。
24は取付ベース20の後端上部に取り付けられた後部把手である。
【0022】
取付ベース20の両側板と各リンクアーム60の上端部との前記連結構造、及び、ハンドル支柱5における二股状部51の各片と各リンクアーム60の下端部との前記連結構造において、各埋め込みボルト64aを突出させるリンクアーム60側の各取付孔を、当該部分の防振ゴム62のセンターピン65を中心とする円弧状の長孔に形成すれば、当該部分のナット64の緩め締め操作により、取付ベース20(本体フレーム2)の傾斜角度、及び、ハンドル支柱5の傾斜角度を調整することができる。
この実施形態においては、リンクアーム60,60と二股状部51の各片は、車軸60aの部分で連結することができる。この場合には、リンクアーム60,二股状部51の対応する片及び防振ゴム62の軸心部に車軸60aを貫通させ、この状態で当該リンクアーム60と二股状部51の対応する片とを防振ゴム62を介して前記形態と同様に連結する。
【0023】
この実施形態の床材剥離装置は、比較的小型の装置に適するように防振手段6を簡略化すると同時に、各連結部に前記のような構造の防振ゴム62を使用することにより、防振ゴム自体によってより大きな防振効果が得られるようにしたものである。
この実施形態の床材剥離装置の他の構成や作用,効果は、第1実施形態の床材剥離装置とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0024】
第3実施形態
図10は本発明に係る床材剥離装置の第4実施形態を示す部分破断側面図である。
この実施形態の装置は、振動発生装置3で発生する振動により、床材剥離刃1が前後方向に直線的ではなく揺動するように振動する形態である。
【0025】
床面に向かって開口したチャンネル状の本体フレーム2の内部には、第1実施形態の装置における振動発生装置とほぼ同様な構成の振動発生装置3が取り付けられ、当該振動発生装置3の駆動源31は本体フレーム2の上に突出している。本体フレーム2と振動発生装置3のハウジング32との間には、当該振動発生装置3の前後方向への往復動を所定範囲で許容する往復動許容手段35が介在している。
往復動許容手段35は、ハウジング32の上面の各コーナ部と対応する位置に配置された防振ゴムであるが、防振ゴムに代えてばねを使用することができる。そのほか、振動発生装置3と取付ベース20との間において、その一方に固定された一定長さの一対のガイドレールと、その他方に固定されていて、当該ガイドレールに沿って一定のストロークで可動なスライダーとを組み合わせたものであっても実施することができる。
【0026】
本体フレーム2の前端部内側には、上部の軸により揺動部材11が取り付けられ、この揺動部材11の下端(揺動端)には床材剥離刃1が先下がり傾斜する状態に取り付けられている。
揺動部材11は、連結部材10を介して振動発生装置3の前端部へ連結されている。連結部材10は、例えば両端にロッドエンドベアリングを有する揺動可能な部材であるのが好ましい。
【0027】
本体フレーム2の後部には、両側板の内側にそれぞれ防振ゴム62を介して、一対のリンクアーム60の上端部とリンクバー61の上端部とが平行に近い状態で連結されている。
その他の部分は、第1実施形態の床材剥離装置と同様に構成されている。
【0028】
第3実施形態の床材剥離装置は、本体フレーム2と振動発生装置3との間に往復動許容手段35が介在しているので、ハンドルの防振効果がより向上する。その他の作用,効果は第1実施形態の剥離装置とほぼ同様である。
【0029】
その他の実施形態
前記各実施形態の床材剥離装置は、手押し式で前進しながら床材を剥離するものであるが、例えば、各車輪4を前進方向にのみ回転するベアリングを介して車軸10aへ取り付けることにより、自走式の床材剥離装置を構成することができる。
また、車輪4とハンドル支柱5に代えて、本体フレーム2の後端部へ防振手段を介して自走車を取り付けて自走式の剥離装置とすることができる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る床材剥離装置によれば、振動発生装置3は相互の重心の方向が前後方向においてのみ一致する状態で同期して互いに逆方向へ回転する一対の偏心ウェイト30の遠心力により振動を発生させる。各偏心ウェイト30の回転に伴う遠心力は床材剥離刃1の前進・後退方向に対してのみ効果的に発生する。したがって、よりパワーの小さい駆動源を使用しても、床材剥離刃1には従来装置に比べてはるかに大きな剥離エネルギーが付与され、床面に接着されている床材のほとんどを床材剥離刃の前後の振動によって剥離することができる。
作業者は、床材剥離刃1を床面1aに接着されている床材1bの剥れ量に追随させる程度に装置を操作すればよいので、作業者の労力が大幅に低減されその疲労や障害を防止することができる。
また、床材剥離刃1の前進・後退方向と直交する方向への各偏心ウェイト30の遠心力は互いに相殺されるので、偏心ウェイト30の回転による装置の暴れは防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態の床材剥離装置を示す部分破断側面図である。
【図2】 図1の床材剥離装置を本体フレームに対して直交する方向(駆動源の軸方向)から見た部分破断平面図である。
【図3】 図1の床材剥離装置における振動発生装置の部分拡大平断面図である。
【図4】 図1の床材剥離装置における振動発生装置の部分拡大縦断面図である。
【図5】 図1の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図である。
【図6】 第1実施形態の装置における偏心ウェイトの作用を説明するための概略平面図である。
【図7】 第1実施形態の装置における床材剥離刃の作用を説明するための部分側面図である。
【図8】 本発明に係る第2実施形態の床材剥離装置を示す側面図である。
【図9】 図8の矢印B−Bに沿う部分拡大断面図である。
図10】 本発明に係る床材剥離装置の第3実施形態を示す部分破断側面図である。
【図11】 特開2002−188298号公報に記載されている床材剥離装置の概略平面図である。
【図12】 図11の床材剥離装置の概略側面図である。
【符号の説明】
1 床材剥離刃
10 連結部材
11 揺動部材
1a 床面
1b 床材
2 本体フレーム
20 取付ベース
21 前部補助フレーム
22 後部補助フレーム
23 前部把手
24 後部把手
25,26 補助錘
3 振動発生装置
30 偏心ウェイト
31 駆動源
31a 出力軸
32 ハウジング
32’ カバー
32a 上面板
32b 底面板
32c 側面カバー
32d スぺーサロッド
32e,32f ねじ
33 伝動手段
33a,33b,33c タイミングプーリ
33d 回転軸
33e 取付軸
33f 両面タイミングベルト
33g ベアリング
34 振動吸収手段
35 往復動許容手段
36 取付板
4 車輪
5 ハンドル支柱
50 ハンドル
51 二股状部
6 防振手段
60 リンクアーム
60a 車軸
61 リンクバー
61a 取付孔
62 防振ゴム
63 ボルト
63a 埋め込みナット
64 ナット
64a 埋め込みボルト
65 センターピン
7 ベアリングユニット
70 ベアリング
71 ボルトナット

Claims (1)

  1. 前進しながら、本体フレーム(2)に搭載された振動発生装置3によって、前進方向へ先下がり傾斜した状態で前進と後退を繰り返すように振動する床材剥離刃(1)により、床面(1a)に接着されている床材(1b)を剥離する装置において、
    前記振動発生装置(3)は、回転軸心が所定の間隔を置いて平行する状態に設置され、相互の重心の方向が前後方向においてのみ一致する状態で同期して互いに逆方向へ回転することにより前記床材剥離刃(1)を振動させる少なくとも一対の偏心ウェイト(30)と、前記偏心ウェイト(30)を回転させる駆動源(31)と、前記偏心ウェイト(30)を収容するハウジング(32)とを備えている、
    ことを特徴とする床材剥離装置。
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